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danke3 @ Re:パッションフルーツの続き(09/09) やはり熱帯の生物、生命力がすごいのです…
ケビン大杉 @ Re:パッションフルーツの続き(09/09) 凄すぎます。 そのうち、熱川バナナワニ…
いちろん92 @ Re:パッションフルーツの続き(09/09) 本当に熱帯みたいですね!そういえば、パ…
ナタ55 @ わ~~い♪♪ おちゃのこさいの様、こんばんはです。 …
おちゃのこさいの @ 温室・・・実はあるんです ケビン大杉さん  おちゃのこ(父)の趣味…
2005/07/11
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はー、まだこの「 英語を楽しむ作戦 」シリーズ(って、おい)続いてたのか、と呆れられてしまいそうですが。そんなに簡単に物になってたら、未だに英語の学校になんて通ってるわけないのだ。えっへん(いばれません)。

いや、結局、英語の活字もの、ス○ッシュで多少面白いのがあるかなぁ、という程度にまでは何とか行きましたけど、いくらなんでも、そんなものはバスの中とかメトロの中で読めないよー、という程度の羞恥心は持ち合わせているわけです(こんなところで書いちゃうほどには羞恥心が欠如してるんだけど)。そもそもプリントアウトして持ち歩くのも面倒だしね(って、そういう問題でもないか、と)。じゃぁ、どうすんべ、と頭をひねったときに、ひらめいたのが 昨日の日記 で書いたレイモンド・チャンドラー(Raymond Chandler)だったんですよ。硬派な文体が売りだと言われているということは、オリジナルの英文も、わりとストレートで装飾もあまりなく読みやすい英文に違いないっ。

そして、今度こそ、この予感は外れてなくて、Chandlerだけは、無事読了できてます(あー、ここまで長い道のりだった)。なんかですねぇ、こっちのペーパーパックって、なんか装丁がいまいちで好きになれないんですけど、Chandlerのシリーズはもう 装丁からして妙にかっくいい ですよ。紙質も他のペーパーバックに比べるといい感じだし。

しかも、独特の言い回しがもうなんつうかぞくぞく来るというか、言い回しの展開が微妙に予想した方向とずれるんです。これは実は日本語の翻訳版読んでたときから感じてたことではあったんですけども、それが英語でも同じ感覚で感じられる。英語読んでて、「うわあーかっくえー」思ったの、もしかして初めてかも(あーかなり乏しい読書経験が自ずとあらわに)。もう、どうしても、実際の文章を書かないと表現できないから、書いちゃいますけど、たとえば、「Playback」の冒頭なんか、こう始まるんです。

The voice on the telephone seemed to be sharp and peremptory, but I didn't hear too well what it said - partly because I was only half awake and partly because I was holding the receiver upside down. 電話の声は、シャープで明晰らしかったが、私には今ひとつよく聞こえなかった。一つには、私がまだ半分眠っていたためで、もう一つには、私が受話器を上下逆に持っていたためであった。(って、清水俊二訳ならもっとかっくいいんだと思いますけど、今手許にないんで、こんなんですみません)

って、言い回しも好きずきがあるので、万人には受けないのかもしれないですけど、私のツボにはばっちりでした。こんな言い回しがいっぱい! というわけで、ようやく私にも楽しめる英語の本が見つかったですよ。万歳!(何を言ってるやら) でも、調子に乗ってたのか、気づいたら、「 Farewell, My Lovely(さらば愛しき女よ) 」が2冊手許にあるって、一体何をやってるんでしょうか。日本でやってた失敗と全く変わらない失敗をまたもや繰り返してます。

それにしても、以前から、私の趣味は少し変らしいとは思ってたんですけど、Chandlerを読んでいてますますそう思いました。というのは、Raymond Chandler、アメリカでも女性で知ってる人は殆どいない(少なくとも私が話した範囲ではいなかった)のに、この本を持って歩いていると、男性(特に中高年以上)が「あー、それはいい本だ」と声をかけてくれることが多いんです。一度なんぞ、エレベータでめざとく私の手にしている本を見つけた男性が、「それはいい本だよね」と初対面の私に、話しかけた上、Chandlerを知らなかったっぽい同じエレベータ内の男性(知り合い同士のようではありましたが)に向かって、「こんな言い回しがあって、こんなこと言ってて、すごいんだよ」とどっかの言い回しをそらで語って、結構熱心にその男性に薦めるという展開になった場面に遭遇してしまったりしたことがあります。そいや、どっかに中年独身男性の文学とか書いてあったなぁ・・・。って、私の趣味って男性チックなんですかね。いや、いいんですけど、別に。

そんでもって、昨日の日記で触れた第一人称に違和感を感じた「プードル・スプリングス物語」、ふと、英文で読んだら、どっちも「I」な訳だから、違和感を感じないですむじゃん、と気づいて、「さえてるじゃーん」と喜んで探してみたら、既に絶版だったというオチがついてました。くぅ、どこまでもついて回ってくる二文字です「絶版」。





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Last updated  2005/07/12 12:41:17 PM
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ほんにカッコイイ装丁でござりまする~  
ナタ55  さん
おちゃのこさいの様、こんにちはです。
英語の本がドンドコお読みになれるなんて、やはりスゴ過ぎでござりまする~~!!
良き相性のご本と巡り会えて、良うござりましたな!!

読書趣味と申さば、私め、出仕事場でしばしば盛り上がるロマンス小説の話題にひとり入れず、女子として何かが欠落している気分になりまする…。(ヤケになりつつ、先日は『言いまつがい』を広めて来ました) (2005/07/12 06:02:20 PM)

かっくいいなぁという本わりと少ないんです  
ナタ55さん
 日本の本は、それに比べるとかっくいいっす。ちなみに、全然ドンドコは読めてなくて(なさけなー)、なので、読めるチャンドラーが貴重だったり。でも、日本で出てる500語シリーズ(英単語が500語でここまで読める、とかいうやつ。600とか700とかもあるらしい)だと、チャンドラー、意外と単語数が少なくて読めるようになってて下からのレベルが2つ目くらいだったような気がします(多少アレンジを加えてると思いますけど)。やっぱり読みやすいんだと。
 ところで、ロマンス小説、それ何?美味しい?っていうくらい、なんか縁がないやうな。あの、その、まぁ、特殊なのなら(おいおい)多少は読んでますけど、まともなのは(って、何をまともだというのだ)思いつかないっす。一体どんなのだろー・・・。でも、笑えるのなら、「言いまつがい」のが絶対だって! (2005/07/12 08:46:01 PM)

Re:Chandlerで英語を楽しむ作戦Part 3(07/11)  
ケビン大杉  さん
英語の文章を読んでかっくいいなんて言えるあたり、さすがです。
私はFurnitureとか言って買ったことはありますが。

そういえば、「めぞん一刻」あたりの熱狂的なファンは、保管用も含めて2冊買うという話を聞いたことがあります。あとは、読むときに90°以上開かないとか。

おちゃのこさいのさんも、1冊はきれいに保管しておいてはいかがでしょうか? (2005/07/12 10:44:33 PM)

記憶の糸を手繰り寄せ。。  
さいのさまー、Hard to say I'm sorryのなぞ解明、どうもありがとうございましたー!あーすっきり。

チャンドラーって読んだ事ないんですけど、どっかで聞いた事あるよーどこだったっけ?って記憶の糸をぐりぐりやってたんですが、そうだ、何かの小説の主人公がチャンドラーが好きって設定でへー、なんだかかっこよさそーと思ったって記憶だったんですね。
記憶の先っぽが途切れかけてるんですが、ノルウェイの森か。。ライ麦畑でつかまえて、か。。そこらへんだったと思うんですがうー定かでなし、です。
今度読んでみよ。最近本全然読んでないので。 (2005/07/13 12:48:13 AM)

意味の上でのかっくよさなので分かり易いんです  
ケビン大杉さん
 文の構造のかっこよさとかならお手上げなんでしょうけども。日本語で読んでもかっくいいなぁ、と思うのは、多分そのせいかなぁ、と。
 保管用の本買ったこともありますが、興味がわりと集中してたら、それを賄えるんでしょうけども、私の場合、あっちを食い散らかし、こっちを食い散らかしとしているととても財布が持たなくって、保存用は諦めましたです・・・。 (2005/07/13 03:44:18 AM)

主人公が好きだって設定もありそうかも  
mieuxみゅうmieuxさん
 Hard to say I'm sorry遅くなっちゃってすみません。
 主人公がチャンドラーが好きだという設定は意外とありそうな気がします。でも、ノルウェイの森もライ麦畑も読んでないんすよ(時代に乗り遅れている)。チャンドラーはハヤカワ文庫なんでわりと手に入れやすいです。長いけど、やっぱり「長いお別れ」がいいよなあ、というのが私の感想でし。
(2005/07/13 03:48:47 AM)

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