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今年の木枯らし一号だそうで、風がつよい・・・が、カナダよりも、ずいぶん温かい。到着したばかりで、頭もぼんやりしているし、家にも用事がたくさんあったのだけれども、とにかく、頼まれごとだけは早くせねばと思いたち、ご在宅とおっしゃってくださるのを幸い、松尾佳津予さんのお宅に、伺った。松尾さんは、歌集「鳩時計」を上梓していらして、バンクーバー短歌会の会員にも頂戴しているので、そのお祝いをお届けするのが「使命」と本人と、ご家族にお目にかかるのは「楽しみ」。「鳩時計」は、作者独特の温かさで、苦しみも悲しみもくるんでしまっている読後感のよい歌集。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・松尾佳津予 第四歌集 『鳩時計』より二十首選 新装のひつこし近き子の家にわれとつれだち蝶が舞ひ入るかいだんをトントントンとのぼれずにトッツントッツン杖つきのぼる媼われ杖をつきつつ入りゆけり鳥獣戯画のすすきの中へ子ら二人ををさなき頃は枇杷の木の下に小さき砂場のありきカーテンをあける楽しみ窓ぎはの朝顔のつる二階に届く夕やけの赤かりしかな逆あがりはじめてできし十歳の秋おいでおいでする様に指を動かしてわれを呼びをりベッドの夫は夫の手にチョコの小さき箱をおく雨となりたるバレンタインデー「おいちょっと顔を見せて」と真夜中に夫が手まねく幾度もわれを真夜中に「もう朝だね」と夫が言ふ一瞬まよふ<朝>にしようか全宇宙に広がるときく音の波かすかに夫の音色まじるや台風の近づく夕べ室の百合つぎつぎひらき空気澄みゆく冷凍庫よりとりいだす健やかなころに作りしバジルソースをつきそひのなくて病院へゆけしこと赤丸つけて日記にしるす保険証、銀行口座、夫のものわが手より一つ一つ失せゆく灸のあと膝ぬくとくて膝に住む膝(ひざ)吉(きち)、丁(よぼろ)うたたねすらん掌にのせし砂がこぼれてゆくやうなもの忘れなり空を見上げる富士山は今日は見えねど光りつつ竜の形の雲うかびをり半世紀この家にある鳩時計ひとり聞く夜鳩がふえゆく青春は濃きあかねいろ戦争の終りしあとに長き時ゆく
October 30, 2017
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カナダを出るとき、飛行機が予定より出発を早めたので、どういうわけかと思っていたら、東京に近づく台風よりも、先に着陸してしまおうということだったらしい。上空にいるときは、ふつうだったけれども、降下するにしたがって、ストンとおちたり、ふわっと浮いたり、がたがたゆれたり、それでもひたすら降りる感じで、黒雲の中を通過。ズシンと着陸して、ほっとしたけれども、今度はゲートが満員で滑走路で、順番待ち。でも、降りてしまえば、陸上の移動くらいは、台風の中でも大丈夫だろうと、気楽に待った。機中、10時間以上もあったので、いろいろと仕事をもってきたのに、いざ、座席に座ると、なかなかそれを広げる気にもならず、映画を二本も見て、昼寝をして・・・と、すぐ経ってしまった。成田空港で外に出ると、雨は降っていなかったが、娘にメールしたら、台風は午後9時に千葉のあたりを通るので、早く東京に出た方がよいとわかり、ひたすら東京に向かうと、途中から大雨になった。しかしまあ、大過なく、到着。ひとまず、めでたし。
October 29, 2017
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Shingles(帯状疱疹)には、56歳のときにかかったことがある。もう20年も前のことだ。かなり痛かった。その時は、一生に一度だと言われたが、実は、そうでもないことが最近わかってきた。で、最近は、薬局で予防注射をしてくれるようになって、宣伝のビラをもらってから、数か月になるだろうか。インフルエンザの予防注射をやってもらう時に、ふと思いついて薬局で質問したら、「帯状疱疹も、肺炎も、破傷風も、いつでもやりますよ」と答えてもらった。念のため、その効果についてファミリードクターに聞いてみたら、「今のところ、予防注射をしたからかからないで済むという割合は50%。 そして、かかってしまった場合、注射をしてある人の85%は、しなかった人よりも軽く済んでいる。ただし、自分はやらないので、やるのだったら、薬局に行きなさい。」とのこと。だって・・かなり痛かったし・・・。二十年前よりも、回復は遅いだろうし・・・と迷った結果、買い物のついでに、薬局で申し込んでみた。住所・氏名その他の情報をPCに入れてから、薬剤師さんが、「注射が230ドル、手数料が20ドルかかりますが、よいですか」と、肝心なことを言う。保険が効かないらしい。「うーん・・・。そんなにかかるのか・・。」とちょっとショック。 (カナダでは予防注射の類は無料のことが多いのだから、甘え癖がついている。インフルエンザも肺炎も予防注射は無料だった)とりあえず、今日はしないことにして、帰宅した。あれは本当に痛かったから、予防注射は高くてもしておいた方がよいのかとも思うけれども、効くかきかないかは、半々だし、ドクターは消極的だし・・・。後期高齢者だから、もし、注射でこれを免れても、他のことでいろいろどうせあるだろうし・・・ まだまだ、世の中の還元するもののある人たちならともかく、私なんかな・・・・・
October 25, 2017
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例年の日本行が近づいてきた。ベランダから見る景色は、いかにも秋。家々の屋根の間に、黄葉のが見える。晴れの日が少なくなってきたが、晴れれば美しい季節だ。ちょっと、名残惜しい。
October 23, 2017
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東西文化交流学とは、どんな学問だろう。先月亡くなった同級生Aさんの訃報に、「東西文化交流学専攻」と書かれていたので、ずっと気になっている。学問の分野はいろいろあるのは承知していたが、「東西文化交流学」という部門には馴染みがなかったので、いちいち目新しい。アメリカの大学で学位を受けたと聞いているので、英語からの翻訳かもしれない。「東西文化交流」という言葉からは、トシヨリの私などは、マルコポーロの「東方見聞録」のように、ヨーロッパと中国の文化交流がまず思いうかぶのだが、その後、アメリカ大陸が発見され、ジパングにも人がくるようになり、交流の主役が、アメリカと日本に変わったということか・・・それとも、Aさんが日本人だったから、たまたまそういう研究をしたということか??ご存命中に伺っておけばよかった。私なども、「日々是東西文化交流」の後半生 を送っているので、もっと注意深く、暮らしてみたら、学問につなげることができて、面白かったかもしれない。 (まさかッ! 学問を甘く見てはいけません)実際のところ、現代の情報過多の社会では、あまりにも交流がありすぎて、「二十一世紀の東西文化交流の現況は混沌としている」という、学生時代に論文の「万能書き出し」として流行した一節を、全体のテーマにせねばなるまい。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・マルコポーロは、イタリアから陸路で中国に向かったのだから、それはやはり、東に向かったということになろう。 つまり、イタリアが西で、中国が東としての、東西文化交流。さて、アメリカ大陸の人が日本にいくときは、西に行くのだから、アメリカを東、日本を西としての、東西文化交流。 しかし、アメリカは西洋。日本は東洋。そもそも、地球がまるいから、ややこしいわけで・・・
October 23, 2017
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日本からの、選挙のニュースが入るので、TVジャパンをつけっぱなし。本筋からはそれるけれども、夫婦は、おなじ政党の人に投票するとか、お互いに誰に投票するとか話し合うものなのだろうか?結婚する段階で、考え方が合っていたのだろうし、利害の一致もあるから、多分同じ政党の人に投票することも多いのだろうが、今の社会では、夫婦それぞれが別の道で活躍し、情報源も変わってきたりすると、年月がたてば、考え方も違ってきて、当然、違う人に投票することもあると思うが・・・ちなみに、うちの場合、多分、7割くらいの確立で同じ政党(候補者)に入れているような気がするが、相手とは話し合っていないので、正確にはわからない。これまで、「夫と同じ人にいれるのが妻の道」だなどと、考えたこともなかったし。ところが、最近読んだばかりのKazoo Ishiguro氏の小説に、戦後間もない日本で、自分が投票するのと違う人に投票するらしき妻を怒った夫が出てきた。 友人に非難された夫が、「暴力をふるったわけではないが、腹が立ったのは事実。あいつは、候補者が自分のオジサンに似ているという理由で、投票しようとしている。女なんて碌なことは考えないのだから、そもそも、選挙権を与える方が間違いだ」というし、また別の人も「夫と同じ人に入れるのが妻としては当然なのに、あきれる」というような発言をする。それだったら、なんだか、怒る気持ちもわかるような・・・。戦後の変化においついていけない女性の一部には、選挙権は得た当初、戸惑いもあったのだろう。でも、今の女性は(そして、男性たちも)、他の誰が誰にいれようと、自分は自分で一票を投じるだろうと信じているし、そうあってほしい。
October 22, 2017
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My voice for you を見ていたら、「心に太陽を持て」を、グループで朗読している場面があった。小学六年生のときに、教科書にでていた「心に太陽を持て」と、おなじものかどうか・・・小学生の心に残る言葉と、七十六歳の心に残る言葉とでは、違うからかもしれない。ただ、小学六年生の私は、この言葉が気に入ってはいたけれど、標語のような感じでとらえていたように思うが、卒業文集になにかこれを引用した文章を書いた記憶がある。具体的には記憶がないし、ドラマを見るまで、忘れていたのだけれども「心に太陽をもって、生きていこう」のような趣旨だったような・・・。以来、60年以上たったが、そのうち、心にあったのは、太陽よりも、ブラックフォールだった時期の方が長いような気がする。
October 20, 2017
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ラスベガスの乱射事件はもちろん怖いが、個人的には、うちから300メートルくらいのところにあって、私もよく息抜きに行く公園で遺体が見つかった事件も、身近だけに怖い。バンクーバーは、私が来た頃には、ほんとうに犯罪の少ない町だったし、ましてその周辺の田舎町だったリッチモンド(私の住んでいるところ)などは、空港近いからということで高層ビルもなく、デルタで土地が肥沃だということで農地が多いvillageだったのに、それが、40年近く住む間に、municipality になり、township になり、今は city。早朝の散歩など、しないほうがよい時代になってしまった。以下、引用。from Vancouver SunA man found dead in Richmond this week has been identified.Ibrahim Amjad Ibrahim, a 30-year-old Surrey man, had suffered gunshot wounds, according to the Integrated Homicide Investigation Team.RCMP were called to Garden City Park in Richmond Tuesday just after 4:15 a.m. after the discovery of the dead body.According to homicide investigators, Ibrahim was known to police and was associated with criminal groups in the Lower Mainland. Police have not established a motive for the killing.“Anyone in the area of the parking lot of Garden City Park during the overnight period of Oct. 9 is asked to contact IHIT,” said Cpl. Frank Jang.
October 12, 2017
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イシグロ氏がノーベル文学賞を受賞したが、まだこの方の作品を一つも読んだことはない。すぐにでも読みたいと思ったが、7,8,9の連休になる前に、コスモスへの投稿だけは済ませておかなくてはいけない・・・と、ちょっとがんばって・・・本日、投函。そして、図書館に直行。カタログで見ると、12冊だかの蔵書があるのだが、1冊以外、すべて貸し出し中。やっぱり、ニュースを見て、すぐ図書館に駆け付けた人がいたのだ!・・・では、その一冊が本棚にあるうちに・・・ と、Adult Fiction SHI という棚を目指してまっしぐら・・・・で、探したらあった!!和服の女性の後ろ姿が表紙になった A Pale View of Hills 183 ページのペーパーバック。1982年に最初に出版された小説なので、ちょっと昔のことになるけれども、それでもよいから、とにかく一冊は読もうと、借りてきた。ついでに、日本にいる娘へのお土産になるとよいと思って、本屋さんにも寄ってみたが、本屋さんでは一冊も見つけることができなかった。(本屋さんは、ほんとうに少なくなっているし)
October 7, 2017
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ひさびさに、激しい朝焼けを見た。
October 6, 2017
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