老父のつぶやき

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2024年05月09日
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カテゴリ: 修理・修繕
明日から小屋の取り壊しを始めるので、中の邪魔者は極力取り出しておかねばならない。が、大半は父が「いつか役に立つに違いないから」ととっておいたガラスの入ったアルミサッシの窓枠。任意の大きさにできるが、その大きさでしか役に立たないので自由な設計の障害になる。

ガラスは幾何学模様の入った昭和デザイン。今ではほとんど見かけなくなって、かえって人気があるとかいうものだ。市のエコロセンターが引き取ってくれるので持っていったが、結局人気の?ガラスは破砕の憂き目にあう。結果、何にもならない。かといってメルカリとかジモティーのような個人取引は大体需要者が運搬手段を持っていない。また実物を見ないとなんとも、という側面もあるが、ストックしておくところもない。

まあなんとか処分してくれるだけマシ、というところか。私がやっておかないと、多分子供達が「だらしねえ親味だったな!」と怒るに決まっている。父というのは確かに育ててくれた大事な人間だが、同時に「臨機応変に動く」言い方をかえれば「行き当たりばったり」でもあった。大きな家は当時の見栄っ張りだったのだろうが、日本庭園とともに手を入れた数は私の方が多いはずだ。屋根の漆喰修理なんて父の生きている間はしなかったし、剪定の道具なんて持ってもいなかった。庭のある家が好きだ、と言ってはいたが、正確には「人が綺麗にしてくれた庭」が好きだったのだという方が正確だろう。

まあそれだけの財力を稼ぐのは上手だったわけだが、それが尽きた時にどうするかは考えていなかったようで、その後を継いだ私があれこれと手当てというか、尻拭いというかをやっているわけだ。どうしても残ったところは次代に頼むしかない。

しかしこのご時世、人の流動も大きくなって、家の後継をしてくれるかはなんとも微妙というほかない。墓のこと、お寺の門徒としての付き合い、地縁関係は継承がないことも前提に、身軽にしておいてやるべきだろう。私の寿命次第で、「仕方がないから戻ってやるか」になるか、「誰も住まないから売るしかないな」になることは十分に考えておいてやらないと。

小屋を潰したあとはややこしい木を伐採し、畑にしてしまうつもりだが。元々農地である。





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最終更新日  2024年05月09日 23時31分43秒
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