ワルディーの京都案内

ワルディーの京都案内

2016/02/04
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カテゴリ: 美術・博物館
2016年 2月4日(木)】

 寒い朝でした。朝、車を出すとき外気はゼロ度でした。

 今日は、私は特に何もない一日でした。

 最近、ちょっと生活習慣を変えたことがあります。

 私は毎日晩酌をしています。そんなに飲むわけではないですが、家族に「休肝日作らんとあかんのと違う?」と言われて、2週間くらい前から月曜日を休肝日にしています。そして今週からは、木曜日も休肝日にしました。

 完全に止めるのはかえってストレスになると思いますので、週に2日くらい休肝日を作るのが私にとってはいいのかなぁと思っています。血圧や体重がどうなるでしょうか。飲むと眠くなってしまいますので、メリハリある生活のためにもいいのではないかと思います。がんの再発にどのように作用するかは分かりませんが、少なくともマイナスに働くことはないと思います。

 以前もチャレンジして挫折しか経験がありますが、仕事のストレスをお酒で解消する必要がなくなった今回は続けられそうな気がします。いや続けます。


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フェルメールとレンブラント展 #14

昨年の12月19日に二人で京都市美術館に観にいった「フェルメールとレンブラント展」の作品を、ネットの情報を使って紹介しています。


【3】レンブラントとレンブラント派(続き)

オランダ黄金時代の巨匠のひとり、レンブラント・ファン・レインは数々の名作を生み出し、彼の作品は現在でも多くの人々に感銘を与えています。光と影を描く独特な技法、ドラマチックな構図や描写。レンブラントは工房を持ち、そこからは弟子たちが巣立っていきました。師匠に引けを取らない見事な作品を残し、名声を得た弟子もいます。レンブラントと弟子たちの素晴らしい技法と描写が紹介されています。




●作品55 カレル・ファブリティウス《帽子と胴よろいをつけた男(自画像)》
     1654年 ロンドン・ナショナル・ギャラリー


灰色、茶色そして黒色の自然な影で大部分が描かれ、色数が少なくモノクローム的であることが人物の力強さを高めています。また、中間色で明るい彩色の背景と、少し下から見上げた視点によって、画像に印象的なモニュメンタリティー(記念性)を与える効果が強められています。本作はファブリティウスが予期せぬ死を遂げた1654年に描かれた、32歳の自画像です。

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【カレル・ファブリティウス】

ファブリティウスの作品で現存するものは10点にも満たないのですが、卓越した深みと力強さ、そして技術的に確かな腕前をもつ画家として認められています。
彼は、オランダ黄金時代のふたりの巨匠、レンブラントとヨハネス・フェルメールとを結ぶ架け橋のような存在とみなされることがあります。レンブラントからは、成熟していくにつれてより滑らかで優雅になっていく多様で豊かな筆致を、フェルメールからは、不要な叙述や逸話的な細部を排除することで構図を単純化していく傾向を身につけました。



●作品56 サミュエル・ファン・ホーホストラーテン《貧血症の女》
     アムステルダム国立美術館(アムステルダム市より貸与)


ひどく青ざめた顔をした女性は明らかに具合が悪い様子で、左腕をテーブルにのせ、ストーブで足を温めています。テーブルには小さな薬の瓶が置いてありますが、彼女には効かなかったようです。背後に立つ男性はこの女性をとても心配しているようで、おそらく彼女の夫か恋人でしょう。
作中の患者が女性である場合、それは恋の病か妊娠検査の場面であることをほのめかしており、本作もまさしくこれに当てはまります。

56.jpg

【サミュエル・ファン・ホーホストラーテン】

ファン・ホーホストラーテンの画家としての経歴の頂点は、1651年のウィーンのハプスブルク宮の装飾です。この年彼は、フェルディナント3世からトロンプ・ルイユの画家として金の鎖とメダルの勲章を授与されました。
その後は、肖像画や歴史画を描き続けながらも、メツーやフェルメールの風俗画作品で扱われるような家庭を主題にした実験的な絵画も制作しました。




●作品57 コルネリス・ビスホップ《りんごの皮を剥く娘》
     アムステルダム国立美術館



召使いがひとり、町の邸宅の一室に腰を下ろしてリンゴの皮剥きをしています。中庭のクジャクと白い鳩、奥の部屋へと通じるドアに差しっぱなしの鍵やテーブルの上に置かれたワイングラスなど、さまざまに想像をかきたてる一瞬が描かれています。

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【コルネリス・ビスホップ】

コルネリス・ビスホップは、遠近法の画家として大きな名声を獲得していました。この作品の中でも、ふたつの遠近法(召使いが腰を下ろす戸口と、召使いの左側に開け放たれた玄関)を用いることで、みずからの遠近法の技量の高さを証明しています。


●作品58 ニコラース・マース《糸を紡ぐ老女》
     アムステルダム国立美術館


暗い部屋に差し込む光によって女性のいる空間を限定することで、家庭的な雰囲気を際立たせています。光と影の詩的な配置と人物の巧みな描写が、家事に没頭する女性のいる室内空間を描いた作品に、懸命に作業する女性の集中力を漂わせています。

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【ニコラース・マース】
ニコラース・マースは一時期、レンブラントの下で修行していました。本作においても、窓から暗い部屋の中に差し込む光によって強い明暗が表現される構図、使用する色彩を黒・茶・白・赤に限定している点など、レンブラントの作品の影響が色濃く出ています。




●作品59 アーレント・デ・ヘルデル《ダビデ王》
     アムステルダム国立美術館


画中の人物の識別は不確かです。旧約聖書の詩編を書いたと言われているイスラエルの王ダビデではないかと考えられていますが、ダビデの最も重要な象徴である、かつてのイスラエルの王サウルのために弾いたとされるハープは描かれていません。

59.jpg

【 アーレント・デ・ヘルデル】

アーレント・デ・ヘルデルは、レンブラントの最後の弟子です。彼の技術はレンブラントの後期作品に深く影響を受けているものの、太い筆致や、パレットナイフや筆の柄を駆使した厚塗りの技法、そして主題の選択や作品構成などは、彼独自のものでした。作品の多くは聖書に基づいた場面や人物が描かれており、同じ主題を異なる構図で何度も描いています。


(続きます)



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最終更新日  2021/07/16 10:54:18 AM
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