ワルディーの京都案内

ワルディーの京都案内

2016/09/19
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カテゴリ: 京都のニュース
2016年

 半世紀以上の間、府民に親しまれてきた 京都府立総合資料館 (京都市左京区)が新館移転に伴い14日に閉館した。さまざまな「調べ物」を支援してきた同館の歴史を振り返りつつ、新館 「京都学・歴彩館」 について展望する。


「東寺百合文書」 調査が最大の功績

 約60万冊を収蔵する同館は「京都の専門資料館」とされ、古地図や古文書も豊富にあり、京都の歴史や生活文化を調べる上で欠かせない存在だった。業務最終日のギャラリートークやコンサートには多くの府民が訪れ、身近な施設だったことをうかがわせた。

 1963年11月15日に開館した同館(地上4階、地下1階)は、当時の公立図書施設では最大級。式典では蜷川虎三知事が「古い伝統と新しい文化が生きている京都の地に庶民の暮らしを語る資料館ができた意義は大きい」と期待を寄せた。

 開館以来、同館は資料の整理と保存、公開に取り組んできたが、最大の功績は「東寺百合文書(ひゃくごうもんじょ)」の調査だ。67年に府が購入した百合文書は東寺伝来の約2万5千通の文書群。同館は13年かけて古文書を整理して目録を刊行、綿密な調査を経て歴史的価値が広まり、97年に国宝に指定された。デジタル化してウェブ公開にも取り組み、百合文書が ユネスコの世界の記憶(世界記憶遺産) に登録される足がかりともなった。


■新館「歴彩館」に京都学の核を期待

 同館の機能は新館「京都学・歴彩館」(地上4階、地下2階)が引き継ぐ。新館は府立大北側に完成済み。建築家 飯田善彦氏 による折り重なる傾斜屋根と柱を組み合わせたデザインが特徴的だ。

 新館では施設名に冠するように「京都学」の研究を支援するセンター機能を追加。所蔵資料を用いて京都の文化や歴史を研究する「京都学」について、金田章裕館長は「何が『京都学』であると定義はしない。京都に関することは全て対象。いろんな京都学のネットワークの核になりたい」と説明する。

 新館では陽明文庫(右京区)と連携した講座など新しい試みも取り入れる。京都学関連施設は12月に一部オープンし、閲覧室の開館時期は「来年度中の早い段階を目指す」(京都府)という。元館長の井口和起顧問は「53年間の歴史でさまざまな府民の要望に応えられる職員を育ててきたことは宝物だ。全国的に資料館や博物館の予算と人員が減る中で我々も努力していきたい」としている。


業務最終日の夜に府立総合資料館の正面玄関前で開かれたお別れコンサート
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来年度中の開館を目指す京都府立京都学・歴彩館(京都市左京区)
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最終更新日  2019/04/29 10:37:15 AM
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