奈良鉄道は、明治26年4月に設立された。建設は京都から進められ、明治29年4月に京都/奈良間が全通した。現在の近鉄京都線の京都(七条)/伏見間とJR奈良線の桃山/奈良間を結んだルートであった。また、奈良/桜井間はこの区間を建設していた初瀬(はせ)鉄道を、奈良鉄道が明治30年4月に合弁し、明治32年1月に奈良/桜井間を全通させた。明治37年、後述の関西鉄道への合流を決め、翌明治38年2月に鉄道事業一切が関西鉄道に引き継がれた。
関西鉄道は明治21年3月設立で、東海道本線の通らなかった、三重県・滋賀県の旧東海道沿いを中心に自社で路線を敷設するとともに、上記のような奈良鉄道の合弁も含め、数社を吸収合弁し、近畿南部に巨大な鉄道網を構築した。現在のJR関西本線、JR奈良線の一部(桃山/奈良間)と近鉄京都線の一部(京都[七条])/伏見間)を結ぶ路線、桜井線、草津線、片町線(現・学研都市線)、和歌山線、紀勢本線の一部(亀山~津)と広大な地域に路線を持っていた。
JR山陰本線(現・京都/園部間の愛称は「嵯峨野線」)も私鉄から出発している。
先に舞鶴/阪神間が結ばれたため、園部/綾部間敷設は後回しとなり、開通したのは、国有化後の明治43年8月であった。

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