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久しぶりのお休みでしたので、ぶらりと散歩を兼ねて本屋さんに立ち寄り、いつもの演劇界を購入してきました。今月は、10月分の各劇場の様子をルポしており、自分が見たものもありますが、いわゆる劇評家のコメントで新たに記憶をよみがえらせてくれたところもあったりして、有難いことです。今回の内容は。特集 国立劇場の40年 今年40年目の節目にあたる国立劇場のこれまでを振り返る企画です。自分が知らないことばかりでした。カラーグラビアは、歌舞伎座、国立劇場、御園座、大阪松竹座、名古屋平成中村座の10月の舞台写真です。大阪の染五郎については、とても評判が良かったのですが、見ることは出来ませんでしたから、せめて、この写真で楽しみましょう。なお、東京劇信の中で、新橋演舞場の10月を紹介していましたが、「座長公演よりも歌舞伎に本腰を入れる時期である」とする一言が、スパイスが効いていましたァ。歌舞伎に出るのは一年に2回しかないんですから、言われてしまうのももっともなことです。また11月も自分で見たものも掲載されるとは思いますが、毎月、楽しみにしています。
2006年10月29日
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まだ10月ですが、観劇の準備は早くもお正月の日程に突入しています。チケットの申込開始時間に一歩遅れていつもの席が取れず、日程を変更するはめになってしまったのが、新橋演舞場で公演される、『朧の森に棲む鬼』です。-------------------------『朧の森に棲む鬼』初めてその舞台を観たとき「これこそ現代の歌舞伎!」と思ったという、市川染五郎と劇団☆新感線との幸せな出会い。これをきっかけに2000年にスタートした、染五郎と新感線とのコラボレーション"新感染(シンカンゾメ)"も、今回の『朧の森に棲む鬼』で早くも第5弾となる。書き下ろし新作としては2002年『アテルイ』に続く2作目にあたる今回の舞台には、いくつもの新たな挑戦がある。新感線としては、これまでのいのうえ歌舞伎をさらに進化させ、人間関係を深くじっくりと描く大人の芝居を目指すという。そして染五郎としては、これまでの"新感染"で演じてきたヒーロー然とした主人公像からは一転、徹底した悪役に挑むことになったのだ。 新たな可能性、魅力の発見ともなりそうな今回の舞台への意気込みを、演出のいのうえひでのりと、市川染五郎に語ってもらった。ドラマ性を特に重視し、かつド派手なスペクタクルもある"オトナな"いのうえ歌舞伎をお見せします!-----------------------------年末にプレ、カウントダウンと三日間あるので、気に入った日程と席ではありませんが確保しておきました。何しろ一月は他にもあるので、どうしようかと、やりくりに頭を痛めています。これに京都や大阪などが加わったらどうなっちゃうの。で、もって、地方遠征はしませんから、これまでどおり東京だけですので何とかやりくり出来るかなあ。
2006年10月28日
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日本ハムが44年ぶりの日本一に!いやァ忙しかった。プロ野球日本シリーズのテレビ放送も八回裏から間に合いました。何と稲葉のダメ押しホームランで、日本一になりました。ファンではありませんが、北海道のチームなのと新庄がいるので、シリーズは心ひそかに応援していたのです。新庄、最後は涙、涙、涙でしたね。
2006年10月26日
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先日、国立劇場にて観劇してきた元禄忠臣蔵(第一部)について、最近の劇評やインタビューを見かけました。内蔵助、徳兵衛のやりとりに見応え毎日新聞 2006年10月19日 東京夕刊【小玉祥子】----------------------------------(中略)直情径行で世渡り下手な徳兵衛を軽くいなしていた内蔵助が、死を賭しての物言いに、ついには本心を打ち明ける。富十郎の古武士然とし、どこか世をすねた徳兵衛がよく、2人のセリフ術で舞台に引き込まれる。梅玉の内匠頭に気品があり、切腹の場面に哀れさが漂う。歌昇が幕府の目付、多門伝八郎では理非をわきまえた武士をすがすがしく演じ、安兵衛では剛直な武士の気迫を見せた。東蔵、芝雀、信二郎、松江、吉之助が好演。----------------------------------産経ENAK(エナック)には、----------------------------------忠臣蔵盛り立てる 中村信二郎、片岡愛之助10月は片岡源五右衛門、12月には磯貝十郎左衛門を演じる中村信二郎、11月に大石主税(ちから)、羽倉斎宮(いつき)の2役に挑む片岡愛之助に聞いた。(中略)初役となる信二郎は「何もしないところが難しい。(主君切腹という)あの場面があるから緊張感が生まれる。『この人のために...』という熱い思いを、家臣一同が持つことができるかどうか。第1部を見て、2、3部で確かめてもらいたい」。12月の十郎左衛門も寵臣で、一昨年に歌舞伎座で演じ「もう1回やりたかった役」という。 (中略)「主税は14歳の少年だが、(青果作品では)大人の役として書かれている。斎宮は若さゆえに意見をしてしまう役で、熱血漢は大好き。役作りは大変そうだが、どちらも楽しみ」と愛之助。 ---------------------------------------------11月も益々楽しみになりました。(観るだけでなく、掛け声も)内匠頭役の梅玉とともに出演している弟子の梅之が書いているブログは、非常に好感の持てるブログです。観劇前にも、観劇後も拝見させていただき、芝居の奥の深さを楽しく学ばせていただいています。梅之芝居日記歌舞伎史上初めての大企画をご覧になれない方も、このブログで雰囲気を味わってはいかがでしょうか。
2006年10月23日
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京都平安神宮の時代祭だったのですね。テレビのニュースできらびやかな時代行列が映し出されていました。時代物と言えば、歌舞伎も時代物です。今年の締めくくりの歌舞伎座の十二月公演も出ておりまして師走もそこまで来ているような気ぜわしさを感じてしまいましたァ。歌舞伎座十二月大歌舞伎平成18年12月2日(土)~26日(火)昼の部一、八重桐廓噺(やえぎりくるわばなし) 嫗山姥荻野屋八重桐 菊之助二、忍夜恋曲者(しのびよるこいはくせもの)将門傾城如月実は滝夜叉姫 時 蔵大宅太郎光圀 松 緑三、芝浜革財布(しばはまのかわざいふ)政五郎 菊五郎女房おたつ 魁 春金貸おかね 東 蔵左官梅吉 彦三郎大家長兵衛 田之助四、勢獅子(きおいじし)鳶頭 梅 玉鳶頭 松 緑芸者 雀右衛門夜の部一、神霊矢口渡(しんれいやぐちのわたし)頓兵衛 富十郎お舟 菊之助二、江戸女草紙 出刃打お玉(でばうちおたま)お玉 菊五郎おろく 時 蔵広円和尚 田之助増田正蔵 梅 玉三、新歌舞伎十八番の内 紅葉狩(もみじがり)更科姫実は戸隠山の鬼女 海老蔵平維茂 松 緑
2006年10月22日
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歌舞伎美人(かぶきびと)と言う、歌舞伎座のメールマガジン発行サイトが出来まして、最新情報が掲載されています。今夜見たら・・・・・「中村源左衞門さんが、20日、食道がんのためご逝去されました。」と言うニュースが最初にあったので、びっくり。十七世勘三郎の内弟子に入門し、昭和30年にデビュー。足掛け51年、中村屋三代に渡って歌舞伎の舞台を勤め上げてきました。内弟子から名題幹部役者に登りつめると言う類まれな努力の方でした。つい先だってまで、十八代目勘三郎の襲名地方巡業で、本朝廿四孝の長尾兼信役をなさって、舞台を引き締めていたのです。私にとっては、7月に東京で観たあの公演が大きな役を務めた源左衞門の最後の舞台姿になってしまいました。ご冥福をお祈りいたします。
2006年10月21日
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紅葉が始まったばかりの信州、浅間温泉に行ってきました。と言うより連れて行ってもらいました。創業以来30年余りの不動産会社が毎年秋に得意先や不動産管理を委託している顧客を招待しているものなのですが、自分にとっては平日と言うことでなかなか参加できず、ようやく昨年から参加し、2回目です。2台の観光バスに分乗し、で朝から飲んだり食べたりと、自分で車の運転をすることも無いし、電車の乗り降りもありませんから、お気楽な旅行でした。初日のお昼は、釜飯。あちこち見学に寄り道しながら、夕方の早い時間に、長野県松本市の浅間温泉に到着。ここの温泉は、神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ痔疾・慢性消化器病・冷え性・病後回復期・疲労回復・健康増進などに良いとか。宿泊は、ホテルおもと。初めて知ったのですが、コロムビアレコード所属の演歌歌手、山本 美香さんと言う方が同行していて宴会で、ショータイム。詩吟、民謡などで鍛えた喉を活かして、美しい歌声を聞かせていただきましたよ。残念ながら、宴会にはカメラを持ち忘れてしまい、料理もショーも写せませんでしたァ。で、ゆっくりと温泉につかって疲れも取れた翌日は、朝食の写真をパチリ。復路は諏訪大社に寄ったり、山梨の名物、ほうとうを食べたり、ぶどう狩りをしたりと食うは飲むはで太ったようです。(アリャ~)諏訪大社では、白松の三枚の葉が付いた落ち葉、それも青々としたものを見つけ、大切に持ち帰りましたよ。さらに、その白松の樹皮の剥がれ落ちたのも拾ってきました。どちらも、縁起物としてご利益があるとの、現地ガイドさんのお話です。良いことが起これば良いですね。これからも毎年、参加してみたいお気楽旅行でしたァ。
2006年10月19日
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小旅行ですので、出かけてきます。詳しくは19日にまとめます。
2006年10月18日
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副題:音楽無しって、シ~ンとした間合いだなついに三ヶ月通し上演の元禄忠臣蔵、第一部に行ってきました。国立劇場開場四十周年記念 平成18年度(第61回)文化庁芸術祭主催真山青果=作真山美保=演出織田紘二=補綴・演出元禄忠臣蔵 第一部 六幕十二場伊藤熹朔=美術中島八郎=美術《江戸城の刃傷》第一幕 江戸城内松の御廊下 同 御用部屋第二幕 田村右京太夫屋敷大書院 同 小書院《第二の使者》第三幕 播州赤穂城内大広間《最後の大評定》第四幕 播州赤穂城下大石内蔵助屋敷玄関 同 中座敷 同 元の玄関第五幕 赤穂城内表座敷竹の間 同 黒書院の間第六幕 赤穂城大手御門外 赤穂城外往還【出 演】中村吉右衛門・中村梅玉・中村東蔵・中村芝雀・中村歌昇・中村松江・坂東亀寿・中村種太郎・中村隼人・大谷桂三・澤村由次郎・中村信二郎・片岡芦燕・中村歌六・坂東彦三郎・中村富十郎 ほかあらすじは、こちら。見事に、全席埋まっていましたよ。どうりで、「おかげさまで全日程完売いたしました。」と、国立劇場のサイトに出ていました。<印象記>さて、副題にしましたように、いわゆる歌舞伎の下座音楽や附け打ちは、ありません。台詞が勝負どころの芝居運びになるので、ひとりひとりの俳優の見せ所でもあり、台詞回しや間合いでそれぞれの心情を表現するので、原作で読んではおりましたが、かなりしっかり聞いていましたね。(いつもは昼夜通しの観劇ですが、この日は昼のみなので全力を傾倒できました)浅野内匠頭(中村梅玉)の江戸城での刃傷事件からドラマは始まります。第一幕と第二幕だけでしたが、内匠頭(中村梅玉)の熱演でした。お弟子さんの梅之芝居日記で桜の花びらの振らせ方もあるので、見てください。何だか、桜散る宵の浅野内匠頭と片岡源五右衛門(中村信二郎)の別れの場面は、以外にあっさりでしたァ。多門伝八郎と堀部安兵衛(中村歌昇の二役)は、どの場面でも舞台の緊張感を作り上げてくれました。特に多門伝八郎は浅野内匠頭のみの取調べで処刑するのは片手落ちであると厳しく反論するなど、正義感あふれる武士の姿が浮き彫りにされ、裁定は下ったとする加藤越中守(東蔵)、稲垣対馬守(松江)のやりとりは緊迫感が伝わってきました。また、最後の大評定でも、堀部安兵衛だけは大石内蔵助の言葉に打ち震えて泣き伏し続けている姿を目の当たりにしました。萬屋~!!!井関紋左衛門(中村富十郎)との再会の場から大石内蔵助とのやり取りが出てくるのですが、イヤホンガイドなら紋左衛門と内蔵助が幼馴染で昔の家臣の一人であったことが分かると思います。(やはり、初見のときはイヤホンガイドですね)で、紋左衛門が赤穂城に入りたがっているのですが、今は無関係のことゆえ、「通る」、「ならぬ」の押し問答も見ものでした。ついに最後の場面で願いが適わぬことを悟った紋左衛門が我が子を殺して切腹するのですが、息絶え絶えの中で大石内蔵助の本心を問いただすと、内蔵助は「天下の御政道に反抗する気だ」と敵討を決意する場面が観どころでした。播磨屋~!!!音楽、附け打ちがありませんので、掛け声のタイミングはどうかなァと思っていましたが、結構、ツボにはまっていました。本日しか分かりませんが他に4人と女性も二人くらい、おりました。今後、これだけの企画はなかなか出来ないでしょうから、すでに確保してある11月、12月がまた楽しみでもあります。
2006年10月17日
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秋の夜長を読書だけでは厭きてしまうので、おなじみさんの歌舞伎ブログを一回りしていたら、12月の歌舞伎座の演目も早出し情報で出ていました。すでに11月の観劇はだいぶ前に席を確保したものも含めて4回になる予定です。中でも、市川團十郎が大病から復帰して久しぶりの大役になると、出ていました。------------------歌舞伎 市川團十郎来月『河内山』で久しぶり大役大病から舞台復帰して半年、市川團十郎に拍車がかかり始めた。東京・歌舞伎座の十一月「吉例顔見世大歌舞伎」(1~25日)で「天衣紛上野(くもにまごううえのの)初花(はつはな)」(夜)の河内山宗俊を勤める。今年五月の團菊祭で、お家の十八番「外郎売(ういろううり)」で三年ぶりに元気な姿を見せ、以後リハビリを続けながら十月に続く本格的な舞台となる。十月の歌舞伎座舞台では、「寿曽我対面」で市川海老蔵、尾上菊之助の五郎、十郎に対する敵役の工藤祐経、「熊谷陣屋」では源義経を演じ、堂々たる貫録を披露。http://www.tokyo-np.co.jp/00/mei/20061014/ftu_____mei_____004.shtml--------------------お話しの概略だけは何かで読んでいましたが、実際に舞台を観られることになると、楽しみです。いやはや、それにしても次々と良い舞台が目白押しですね。歌舞伎なんてと、思っている方には11月の新橋演舞場での花形歌舞伎あたりをご覧になられるとよろしいかもしれません。後は、勘三郎が東京に戻って来るのを待っているのですが、お正月あたりになるらしいです。これもまた楽しみです。特に歌舞伎のような非日常性の中で、ゆったりとした時間の流れの中に身を置いて、息抜きをするのも必要ですよね。そして、掛け声をかければ、ストレス発散できます。
2006年10月15日
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秋の日は釣る瓶落としと言うように、日暮れの時間が早くなり、いかにも秋の夜長を予感させてくれます。芸術の秋でもあり、読書の秋でもあるので、今週も週刊人間国宝・歌舞伎5をしっかりと購入しました。内容は、いつも旬の役者 五代目中村富十郎戦後歌舞伎の高峰 市川寿海スケールの大きい敵役 八代目坂東三津五郎以上の三名の人間国宝です。「戦後歌舞伎の高峰 市川寿海」は、歌舞伎界で最初の人間国宝だったのですが、現役時代を見ることもなく、全然知らなかったので、とても興味深く拝見しました。養子に大映の大スターだった、市川雷蔵がいたことも初めて知ったくらいです。(雷蔵のほうは映画で良く見ましたァ)今回は、裏方さんにスポットをあてた企画も織り込まれ、「絵尽 芝居匠顔寄 画 一ノ関圭」支える人々 選定保存技術 歌舞伎の裏方たち 大和田文雄[歌舞伎小道具製作]歌舞伎小道具製作技術保存会[歌舞伎衣裳製作修理]歌舞伎衣裳製作修理技術保存会[歌舞伎床山]鴨治歳一もっと知るために 大阪松竹座ほか/総合認定伝統歌舞伎保存会このようなお話もあり、華やかな舞台の裏で活躍している方が出てまいります。秋の夜長に、肩の凝らない読書も良いものです。そうそう、来週見に行く元禄忠臣蔵も再読しておかなくちゃ。
2006年10月14日
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去る10日、昼夜通しで観劇してきた、芸術祭十月大歌舞伎の夜の部です。いつものことながら、夜になると、かなり船を漕いで意識が薄らぐ時間が増えてきますので、覚えている範囲でまとめておきます。【昼の部】話題とみどころは、歌舞伎座の案内から。一、 仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら) 五段目 山崎街道鉄砲渡しの場 同 二つ玉の場 六段目 与市兵衛内勘平腹切の場 『五段目』 早野勘平 仁左衛門 斧定九郎 海老蔵 千崎弥五郎 権十郎 『六段目』 早野勘平 仁左衛門 女房お軽 菊之助 千崎弥五郎 権十郎 不破数右衛門 弥十郎 おかや 家橘 一文字屋お才 魁春 話題とみどころ主人塩冶判官の一大事に駆けつけられず、自責の念に苛まれる早野勘平(仁左衛門)は、女房お軽(菊之助)の実家へ身を寄せ、狩人をしています。山崎街道でかつての同志千崎弥五郎(権十郎)に出会った勘平は、名誉挽回のために仇討資金を調達することを約束。一方お軽の父の与市兵衛は、お軽を祗園に売ることでその資金をつくろうとし、手付け金五十両を得ますが、塩冶の家老の息子で今は山賊の斧定九郎(海老蔵)に襲われ、金も命も奪われます。大金を手にほくそ笑んだのもつかの間、定九郎は猪と間違われて勘平に銃殺され、五十両は勘平の手に渡ります《五段目》。お軽を引き取りに来た祗園の一文字屋お才(魁春)の話から、勘平は自分が与市兵衛を撃ち殺したものと勘違い。姑に疑われ、同志の千崎、不破数右衛門(弥十郎)に突き放されると切腹して詫びますが、その直後に疑いが晴れ、敵討の連判状への血判を許されます《六段目》。悪の凄味と色気を印象付ける定九郎の登場など、錯誤の発端の一部始終をほとんど無言で表現する五段目と、追いつめられて行く勘平の心の機微を、緻密に描く六段目。練り上げられた型の数々によって、鮮烈な勘平の悲劇が描かれます。 <印象記> 片岡仁左衛門、東京で20年ぶり勘平役 (2006年09月28日)、と言うことで、東京では、滅多にお目にかかれなかったのですね。そして、もう一人、初役で斧定九郎(海老蔵)がおりました。黒の紋付姿は塁(かさね)や、江戸の夕映えなんぞを彷彿とさせます。このお役は、早野勘平(仁左衛門)に火縄銃で撃たれてあっけなく死んでしまうのですが、短い中にも成田屋風の凄みが・・・。成田屋《六段目》での勘平(仁左衛門)は「浅葱の紋服にするのは、暗い話の中にどこか花が咲く美を見せたいから。過ちを犯した色男の色気を表現したい」 と、浅葱の紋付に着替えまして、これまで観たものとは一味違うイメージになってました。女房お軽(菊之助)は新婚っぽさが抜け切れていない女房と言う感じでしたね。一方、母親のおかや(家橘)は、婿の勘平にも容赦なく立ち振る舞う姿など、しっかり者風でした。最後に勘平が腹を切った後の進み具合なんぞは、仁左衛門仕立てと言うことでしょう。演じる方によっていろいろな舞台が見られるのも、歌舞伎の面白さですね。二、 梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう) 髪結新三 序 幕 白子屋見世先の場 永代橋川端の場 二幕目 富吉町新三内の場 家主長兵衛内の場 元の新三内の場 大 詰 深川閻魔堂橋の場 髪結新三 幸四郎 家主長兵衛 弥十郎 手代忠七 門之助 加賀屋藤兵衛 男女蔵 下女お菊 宗之助 家主女房おかく 鐵之助 白子屋後家お常 吉之丞 車力善八 錦吾 下剃勝奴 市蔵 お熊 高麗蔵 弥太五郎源七 段四郎 話題とみどころ 出張専門の髪結いで小悪党の新三(幸四郎)は、材木屋白木屋のひとり娘お熊(高麗蔵)と、恋仲の手代の忠七(門之助)をさらい、白木屋から身代金をせしめようとします。誘拐された娘を取り戻そうと白木屋から依頼を受けた親分の弥太五郎源七(段四郎)が新三のもとを訪れますが、持参した金額の安さをなじられ、交渉は決裂。が、続いて現れた老獪な家主の長兵衛(弥十郎)が、まんまと新三をやり込め、お熊を取り戻すことに成功します。顔に泥を塗られて収まらない弥太五郎源七は、閻魔堂橋のたもとで新三を待ち受け、仕返しに及びます。江戸の市井の風俗をみごとに活写した、河竹黙阿弥の代表作。ワルでありながら、どこか憎めない新三役に、幸四郎が初挑戦します。 <印象記>舞台では初めて見たのですが、これまでに無く、ご立派な新三(幸四郎)でした。小悪党と言うより髪結いらしからぬ悪党かな。家主長兵衛役で、弥十郎が、やっと、この日の中で一番長い出番です。新三を見事にやり込める駆け引きの場面は大笑いでした。ちょっとした江戸時代のコメディだと思いますので、この場面でも新三の幸四郎に、もう少しくだけていただければと言うか、軽さがあれば新たな幸四郎の一面を見られて、もっと面白いでしょう。手代忠七(門之助)が素直で実直な手代を好演していました。弥太五郎源七(段四郎)は、この場の役どころをしっかり押さえて、はまり役ですね。どんなに大役者になっても何事も挑戦する姿勢を大切に、これからも幸四郎の新しい一面を見せていただきたいものですぅ。夜の部は、掛け声の方もかなり帰られて二人ほど通しで居残っていたようです。総じて昼の部の華やかさが歌舞伎を楽しめるかなって言う一日でした。
2006年10月12日
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芸術の秋です。秋晴れに恵まれた10日、銀座三越の地下2階に寄り道して一日分の食べ物を買い込んで、歌舞伎座にて昼夜通しで観劇しました。何しろ体力勝負なんです。昼の部は四つの出し物で、初めて観るものが三つもあるので、予習はしておきましたァ。そして、忘れないうちに観劇の印象をまとめておくとしましょう。【昼の部】話題とみどころは、歌舞伎座の案内から。一、 芦屋道満大内鑑(あしやどうまんおおうちかがみ)葛の葉 葛の葉葛の葉姫 魁春 信田庄司 錦吾 妻柵 歌江 安倍保名 門之助 話題とみどころ陰陽師の安倍保名(門之助)に命を救われた狐(魁春)は、許嫁の葛の葉姫に化けて保名と夫婦になり一子をもうけますが、ある日、本物の葛の葉姫(魁春)とその両親が訪ねてきたことで、身を引く決心をします。泣く子をあやしながら、家の障子に「恋しくば尋ねきてみよいずみなる信田の森のうらみ葛の葉」という歌を書き残して、姿を消す葛の葉。筆を口に咥えての曲書きなど狐らしさをみせるケレン演出もさることながら、人間にまさるほどの深い情愛を持つ狐の葛の葉の哀しさが、胸を打ちます。 <印象記>保名の舞踊は、今年、菊の助の舞踊を拝見して知っていましたが、葛の葉のお話しは、初めて見ました。加賀屋(魁春)の早代わりの二役はお見事。葛の葉姫の眉と保名の女房の葛の葉の眉は違うのですね。しっかりと見ましたよ。大詰の狐の正体が明らかとなったことから、子別れの哀しい思いを一首の歌に託して、障子に曲書きをする場面、筆でいろいろな書き方をする場面は、市川歌右衛門の書いたものを手本にしたとか。右手で書いたり、左手で書いたり、逆さに下から書いたり、裏返しの文字も。最後は泣く子を抱っこして筆を口に加えて書き上げました。幕外の引っ込みの場面は、狐のお面で七三のすっぽんから登場してきて、笠をはずすとお面も笠の中に隠れるようになっているらしいのですが、残念ながら三階からは見えませんでした。(この場面、筋書きにも小道具の紹介があり、仕掛けが分かりましたよ。)掛け声の会の方らしき方が4人(声で聞き分けてます)いたようで、その他にも私のようなのがひっきりなしに声をかけていましたァ。(掛けやすかったってことです。)二、 寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん) 工藤祐経 團十郎 曽我十郎 菊之助 曽我五郎 海老蔵 鬼王新左衛門 弥十郎 八幡三郎 男女蔵 近江小藤太 市蔵 小林朝比奈 権十郎 化粧坂少将 萬次郎 大磯の虎 田之助 話題とみどころ源頼朝からの信頼が厚い、工藤左衛門祐経(團十郎)の館。祝宴のさなかに対面を願い出たのは、父を工藤に殺された曽我十郎(菊之助)と五郎(海老蔵)の兄弟です。美しく優雅な物腰の十郎と、工藤に襲いかからんとする血気盛んな五郎は、それぞれ典型的な和事と荒事の役柄。ほかにも座頭の立役の工藤、道化の朝比奈(権十郎)、立女方の大磯の虎(田之助)、実事の鬼王(弥十郎)など、歌舞伎の主な役柄が勢揃いする、様式美に満ちた華麗な一幕です。<印象記>五月以来の成田屋が、昼の部のお目当てでもありました。みどころにもあるように、歌舞伎の様々な要素を含んでいるので、始めて観るにも良いですよ。初役にもかかわらず、五郎(海老蔵)が、舞台から飛び出してきそうな、すっごい迫力でっす花道の出の部分は見えなかったのですが、舞台正面での睨みを利かせっぱなしの鋭い眼光は荒事の成田屋ですね。一方の曽我十郎(菊之助)は和事で柔らかい物腰、弟の五郎をなだめつつ内に秘めた兄の雰囲気は十分です。もちろん、工藤左衛門祐経(團十郎)の大きさは言うまでもありません。これも、声の掛けどころが一杯で、さすがに沢山の声が飛んでましたァ。三、 一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)熊谷陣屋 熊谷直実 幸四郎 源義経 團十郎 弥陀六 段四郎 亀井六郎 男女蔵 片岡八郎 松也 梶原景高 錦吾 堤軍次 高麗蔵 藤の方 魁春 相模 芝翫話題とみどころ熊谷直実(幸四郎)の陣屋に、初陣の息子小次郎の様子を心配する熊谷の妻相模(芝翫)と、やはりわが子平敦盛の安否を気遣う藤の方(魁春)が控えています。帰陣した熊谷は、敦盛を討ったと話しますが、義経(團十郎)の前で首実検に供されたのは、なんと小次郎の首。後白河院の落胤である敦盛を助けよとの義経の内意を、熊谷は見事に察知し、我が子を身替わりにしたのです。救われた敦盛が、石屋の弥陀六実は平宗清(段四郎)に無事託されるのを見届けると、熊谷は出家を決意します。敦盛を討った様子を語って聞かせる「物語」や、相模と藤の方を制札で留める「制札の見得」、首実検、出家した際に口にする「十六年は一昔」の名せりふなど、重厚な義太夫狂言のなかに戦さの非情を訴える名作です。 <印象記>熊谷の妻相模(芝翫)はさすがでした。義経(團十郎)の若々しさは、お声の張りでしょうか。役柄によって声の出し方が変えられるってすごいです。石屋の弥陀六実は平宗清(段四郎)がはまり役でしたね。重い荷物を背負って立ち上がる場面は、今までのとは少し違って澤瀉屋の型だそうです。役者が変わると同じ演目もまた、違って見えます。これだけの役者がいるからこそ、主役の熊谷直実(幸四郎)が一層引き立ちます。幕外の引っ込みは、もう少し舞台に近いところまで戻ってくれれば良いのになァって思ったのは、三階席だからでしょうか。芸術祭だったからか、竹本も幕外の三味線も豪華な顔ぶれでしたァ。四、 お祭り(おまつり) 鳶頭松吉 仁左衛門話題とみどころ山王祭を終えて帰ってきたのは、いなせな鳶頭松吉(仁左衛門)です。ほろ酔い加減ながら、からむ若者を容易に押さえつける姿は、キリッとして爽快。仁左衛門が、江戸っ子のかっこよさを十二分に見せる粋な清元舞踊です。 <印象記> 昼の部には、5月の新橋で掛け声のかけ方を目の前で見せてくださった大先輩がお出でになっておりまして、一緒になって掛け声かけまくりでした。何しろ、この方は居眠りしていても掛け声をかけるところでは掛け声を掛けられるのです。このあたりのコツを見ていると、音楽と台詞回しでタイミングが分かるようです。お祭りには、「待ってましたァ~」が掛からないと、「待っていたとは有難ぇ~」が出てこないので、この方がお掛けになっていました。何しろ、ほんの一瞬の間ですから、ぼんやりしていられませんね。祭りのお囃子の太鼓に合わせて三味線が低い音で掛け合いがあり、聞いていてもいかにもお祭りでした。夜の部は、また後ほど。
2006年10月11日
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中村橋之助公式HPで、『10月31日から放送が開始されます「太閤記」(テレビ朝日系)の撮影の日々を過ごしております。 ご家族皆様で楽しめる時代劇だと思います。是非ご覧下さい。』と、簡単に近況が書かれていました。さてさて、どんなものかとテレビ朝日のHPを調べてみたら、『10月31日(火)午後7時(初回は2時間スペシャル)大型時代劇 太閤記 主演 中村橋之助』と、ありました。『エネルギッシュな橋之助さんの魅力が炸裂する『太閤記』を お楽しみに』と、プロデューサーよりのコメント。まさにエネルギッシュな橋之助の特長を生かしたドラマになりそうです。8月の歌舞伎座の慶安太平記 丸橋忠弥で見せた、歌舞伎演目の中でも一番派手な部類に属する大立ち回りや、9月の新橋での柳生十兵衛などなど、日頃のパワフルな立ち回りが目に焼きついています。大河ドラマの功名が辻の石田三成役では徳川方につかまって処刑されるようなので、ちょうど、入れ替わりに今度は、テレビ朝日ですかね。いえ、局の回し者でも、成駒屋の者でもありません。
2006年10月08日
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昨日の暴風雨から一転、秋晴れの一日でした。今夜は十五夜ではありませんが、中秋の名月が、先月の歌舞伎座で観た「引窓」のように、こうこうと輝いています。とにかく、あたふたと時間に流されてしまった一週間でしたが、今週は、忘れずに入手しましたァ。そうです、歌舞伎暦1年の浅い知識を補うのにお世話になっている、週刊人間国宝です。今回は、歌舞伎役者の4回目になります。上方和事の継承者 坂田藤十郎上方歌舞伎の重鎮 二代目中村鴈治郎上方歌舞伎の再興者 十三代目片岡仁左衛門この三名の特集でして、上方の歌舞伎を少しでも知るには良いきっかけです。坂田藤十郎と言うのは江戸時代の上方歌舞伎を確立した名優だったそうで、名跡は途絶えていたのですが、三代目中村鴈治郎が昨年、261年ぶりに復活襲名したものです。昔、中村扇雀の名前で映画に出ていた時期がありましたが、その頃の元禄忠臣蔵は子供心にも記憶がありますよ。映画が好きだった両親に連れられて観たように覚えています。話はそれますが、国立劇場での元禄忠臣蔵は、10月から12月まで通しで観る予定です。11月は坂田藤十郎が大石内蔵助を演じます。十三代目片岡仁左衛門は、今の十五代目のお父さんですが、詳しくは知らないので、じっくりと読んでおきましょう。絵尽 上方歌舞伎花賑の見開きページは、毎回、趣向を変えてイラストで解説しているので、初心者にはとても分かりやすいんです。ますます、歌舞伎の奥の深さを知ってきたようで、今月の観劇が待ち遠しいですね。週刊人間国宝20号 歌舞伎(4)
2006年10月07日
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今夜は、テレビでフランスの凱旋門賞という競馬を見てみたいと思います。なんたって、無敗の三冠馬と言う優れものの日本馬「ディープインパクト」が挑戦するのですからね。自分には競馬は無知の領域ですが、こう言う話題は滅多に無いことなのだそうですから見逃せません。また、フランスの競馬がどのようなものなのかも、お国柄と伝統を味わってみたいです。ディープインパクトの応援ツアーに日本からも1000人以上が参加しているって、景気の良いお話ですね。いつもミニトレでお世話になっているので、これからも注目しておきます。
2006年10月01日
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