たびの足跡

たびの足跡

Jan 12, 2005
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
最近仕事をしてないので、ネタがない。
なので思い出話でもお一つ。
ツアー中のフリー散策1時間半。
コーヒーショップで報告書や精算をまとめていたら、携帯が震える。
知らない番号からの着信だ。
宿泊のコースならホテルや翌日の食事場所などから確認でかかってくることも多いが、
今日は日帰りバスツアー。しかもここが最後の観光で、後は解散するだけ。
心当たりは無いし店内でもあったので、放っておいた。
用があるならメッセージを残すか、またかけてくるだろう。
コール5回。自動応答に切り変わる。
残されたメッセージは「もしもし?もしもーし!…出ないよ」聞き取りにくい男性の声。
何だ、一体?しばらくすると、またかかって来た。
今度は女性の声でメッセージ。
「あー、えーっと、時間が分からなくなったんでかけてみたんですがー」
どちらの声にも聞き覚えはない。
こういう訳の分からない電話は放っておくに限る。
集合時間も近くなってきたので、店を出る。
また鳴る携帯。一応出てみるか。
「あの~、さっき留守番電話に入れたんですがー」
最初にかけてきた男性だ。聞きとりにくいのは、どうやら酔ってるせいらしい。
「とりあえず戻って来たんで、さっきの電話、もういいです」
「あなた、誰ですか?」不審な電話なので、声も口調もきつくなる。
「○×です」
相手は初めて名乗ったが、そんな名前の知り合いはいない。
「どちらの○×さんですか?」←かなりケンカ腰
「添乗員さん、ですよね?今日バスに乗ってる○×です」
ツアー客か!確かに○×という夫婦がいた。
不審な電話の相手はわかった。それはいい。
問題なのは、何で私の携帯番号を知ってるか、だ。
会社が教えた。
それ以外に考えられないが、あまりの事で頭真っ白である。
集合場所に行くと、既に○×夫婦は戻っていた。
ダンナはかなり酔っ払っている。
電話での非礼を詫び、事情を聞いた。
奥さんの話によると、解散してすぐ店に入り飲み始めたらしい。
酔いが進んで、気付いたら集合時間が思い出せなかった。
そこで会社に電話をして、添乗員の携帯場所を教えてもらったとの事。
まあ、大体予想していた通りだ。
教えてもらった番号に何度かけても繋がらないから、店を出て集合場所で待つ事にしたそうだ。
随分待ったのかと聞いたら、着いてすぐかけた電話が繋がったと言うのでものの2~3分か。
解散地へ向かうバスの中で。
さっきはあまりの事で真っ白だったアタマの中は、
状況が理解出来た後は怒りで真っ赤になっていた。
お客様に、ではない。会社に対してだ。
翌日、ツアー報告の為に出社した時に直接怒りをぶつける事にした。

添乗員の情報は、添乗管理課が一括して掌握している。
しかし、ここは個人情報の管理は厳しいから、
客に携帯番号を教えたりはしないだろう。
聞くと、昨日ツアー担当者から添乗員の連絡先の問い合わせがあったという。
やっぱり。考えてた通りだ。
報告書を持って、担当者の席に向かう。
経理精算書に確認印をもらってから、昨日の話を切り出す。
「あぁ、お客様と連絡取れました?」しゃらっと言う。
そうじゃないでしょ?
「問い合わせがあったら、添乗員の個人情報をお客様に教えるんですか?」
きょとーんとした顔。何を言われてるのか、わからないみたい。
「お客様から聞かれれば、添乗員の個人情報を簡単に教えるのかって聞いてるんです」
しばらく押し黙った後、「緊急事態だと思いましたから」
ほう、成程。「で、事情は聞きましたか?」
「…………。」返事は無い。
「酔っ払って集合時間が分からなくなったのが緊急事態ですか?」
「……事情は聞いてませんから」
「ほぉ~、じゃあ事情も聞かずに緊急事態だって判断したんですね?」
「………」またしても返事は無い。
「他の連絡方法は考えなかったんですか?」
「………」
「他の担当さん達はいつも、添乗員に『お客様に連絡してください』て電話してきますよ。」
「………」
「わかりました。添乗員の個人事情を客に流すのがこのチームのやり方なんですね?」
「………」
新人の契約社員にこれ以上言っても無駄だな。
「もう結構です。但し、この件については添乗管理課と所属会社には報告させてもらいますから」
「えっ?」
「それだけの事した訳ですから、当然ですよね。」
「でも………」
「『でも』?自分が何をしたか、わかってます?」
「………」また押し黙る。
話にならない。
最後まで、この人の口から謝罪も詫びのコトバは出なかった。
なので、こちらも各所へ報告すると共に
同僚多数に一件を広め、注意喚起をしたのであった。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Jan 23, 2005 06:57:30 PM
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: