クルマ、バイク、鉄道模型など趣味で人生を楽しむ

クルマ、バイク、鉄道模型など趣味で人生を楽しむ

2024.04.12
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テーマ: 鉄道模型(823)
カテゴリ: 鉄道模型
お蔭さまで閲覧数が205,000件を超え、お気に入りに登録いただいている フォローア―の方も13,300 名強いらっしゃいます。
ともかく、内容の深さ、正確性を旨として投稿に努めますので、よろしくお願いいたします。



「転写マークやインレタがくっつかない!」とイライラされたことはないでしょうか。ないと答えた方はラッキーというより鉄道模型を十分に楽しんでおられないかも知れません。折角、買われても付属品を全く付けずにそのまま走らせるだけだったり、しまいこんでしまうようでは苦労もない代わりに楽しさも半減です。
今まで沢山の転写マークやインレタを貼付してきて、試行錯誤の繰り返しで色々な経験を積んできましたので、皆さんの参考にしていただければ嬉しいです。

まず、 ​​ 大まかな貼付作業の難易度 ​​ をまとめますと次のような傾向です。
1. 文字の大きさ :  <難>  小さい ​ ↔ ​ 大きい  ​<易>​
2. 貼付面の状態 :  <難>  ​ 樹脂無塗装、光沢塗装 ↔ 艶消し塗装  ​<易>​
3. 製品生産時期(経年変化) ​<難>​  古い  ↔  新しい  ​<易>​
4. 室内温度 :       ​<難>​  低い   ↔ 高い  ​<易>​
5. メーカー :   <難> TOMIX 、エンドウ、KATO(昔のNゲージ用)↔ KATO最近、天賞堂 ​<易>​


​基本的なお薦め作業手順​ です。
1.貼りたい部分のみカッターナイフで切断
2.メンディングテープを上に貼る
3.貼りたい車両に載せて、ボールペンで上下左右にこする
4.静かに端から剥がしていき、定着しない文字記号があれば、メンディングテープを戻してボールペンでさらに入念にこする。

このような手順を踏んでも、全然転写マークやインレタが車体に定着しない、あるいは文字や記号の一部が欠けてしまうということは結構あります。
ここでは私が今まで経験した中で最も難しく、メーカーのお客様相談室に激しくクレームを申し入れても効果的な解決策を得られず、結局自分で試行錯誤を繰り返して、何とか貼ることができた事例をご紹介します。
「ここまでやるか!」と呆れられる方もいらっしゃるでしょう。これはTOMIXのプラ(殆ど無塗装の樹脂地)製車体に車体番号のメタル転写マークを付ける最悪のケースでの対応手順でしたので、皆さんが直面される状況に応じて適宜取捨選択してご対応いただければと思います。


まずは比較の意味で今まで ​最もカンタンだった事例​ をご紹介します。
それは貨車の所属標記です。レボリューションファクトリー製のインレタで、エンドウの真鍮製有蓋貨車とKATOのプラ製無蓋貨車に計15両、30面に昨年秋に貼りましたが、台紙の上からボールペンで直接上下左右にこすっただけにも関わらず、一度も失敗せずに綺麗に貼れました。
大きい文字、半艶消し塗装面、比較的柔らかいシート素材(KATOの昔のNゲージ用のように硬くない)のインレタが綺麗に貼れた要因だと思います。

​<カンタン事例①>​



いくらスムースに転写できると言っても、メンディングテープを貼るという基本動作を守りましょう。ボールペンで擦る時に転写マークの位置がズレたり、文字が欠けたりするトラブルは多いです。

​<カンタン事例②>​

KATOの名誉のために最近の改善された貼りやすいインレタ事例を紹介しておきます。HOの貨車インレタは昔のNゲージ電車、客車用のインレタと比べると劇的な改善振りです。メンディングテープを貼らずにインレタをこのように横長の短冊状に切って直接貼ることも可能です。


インレタを切り出す時に、ピンセットで固定するための余白を残すのがコツです。


木材列車製作のために12両のインレタを貼りましたが、全く失敗なしでKATOの努力に感心しました。


​<ややカンタン事例③>​

天賞堂のプラ製客車のサボ・号車札はスケール通りなので 小ささに慣れが必要 ですが、シールの弾性、粘着力など扱いやすく、 ピンセットさえいいモノを使えば 、失敗することなく貼れます。
コツはカッターナイフの ほんの先に シールを載せて台紙から剥がす、位置決めしたらピンセットで反対側の端を押さえて カッターナイフを右に引くようにシールを分離させる ことです。
大きいシートから行先サボ→列車名サボ→号車札の順に貼ると熟練してきます。


貼ってからの位置微調整も容易でシールが途中で切れてしまうようなことは殆どないです。

<少々面倒事例>​

2025年2月に発売されたTOMIX キハ261 1000系「特急北斗」の側面案内板事例です。


車両番号入りの案内シール(7両で14枚)を切り抜いて案内板表面ガラスのプラ板に裏から貼り付けて、車体の外側からはめ込むという作業になります。


切り抜いた案内シールを側面ガラスのプラ板部品の裏側から貼り付ける作業状態です。
基本的に腰の強いピンセットを両手で操るのが、一番楽です。


プラ板をライナーから外さずに、そのままの状態でシールを貼っていく のがコツです。


シールが車両番号の順に並んで印刷されており、境界線が非常に分かりずらいです。 1枚、1枚切り離すよりも外側の輪郭を切り抜いた状態でまとめて作業すると楽です。


シールの表面保護シートが非常に剥がしにくい😢 ので、 まとめて切り出したシールにカッターナイフを断面から差し込むようにしてソートをまとめて剥がします。そのあとで精密ハサミで1枚、1枚貼るたびに切り離すと楽 です。


7両分、前部で14枚の案内シールを全てプラ板に貼り終えました。 ここまで、ライナーからは外さずに作業します。


車両番号を間違えないよう、1枚ずつライナーから切り離して、車体にはめ込みます。 シールをプラ板の形通りに綺麗に切って貼っておかないとはみ出たシールが挟まって車体にはめ込みにくい ので、十分留意してください。
また、誤って車体の中に落としていまわないように。私はうっかり、1枚落としてしまい😢、車体を外すのが面倒なのでもう1枚追加でシールを貼ってはめ込みました(笑)。


側面案内板を綺麗にはめ込めました。ヤレヤレ。
買った勢いですぐに作業しないと、 車体の穴が目立つ のに取付け作業が億劫になりそうです。



最後に ​最悪だった事例>​ です。
それはTOMIXの「峠のシェルパ」EF63二次形プレステージモデルです。実車通り重連運用にしようとしましたが、在庫が揃わず、まず右側の1両だけ手に入れました。悪夢の始まりです。

車番のメタル転写シートを上記の基本手順や下記のTOMIXの取説にもしたがって貼ろうとしましたが、両エンド用のベース板にEF6318の6文字のうち2-3字しか定着せず、ヒートガンでシートを加熱しても、うまくいきませんでした。
なお、アンテナは双頭形カプラーの付いた2エンド側だけでなく、1エンド側も転写シートを貼るまでは取付けないで下さい。2エンドでは取付の邪魔になりますし、1エンド側もシートを加熱する場合に 熱で細いアンテナが変形してしまう可能性 があるためです。

TOMIXの取説です。かなり貼りにくいのはメーカーも自認しているようです。そりゃ、そうでしょ!

TOMIXお客様センターに電話して状況を説明したところ、応対女性は同じ問合わせが多いのか、マニュアルに沿って上記の基本手順を案内するだけで埒が明きません。男性担当者に代わってもらい、TOMIX側でも手許のEF63の修理用予備転写シートを使って試してもらいましたが、私と同様に定着しませんでした。結局、「シートの経年変化などの影響も考えられる」と新品の転写シートを郵送してくれました。

郵送されてきた新品シートを使い、さらに試行錯誤を重ねて何とか1両目で貼るコツを習得したので、2両目のEF63では初めからその手順で貼りました。その手順は以下の通りです。


基本手順通り、取り付けたい車番を切り取ります。


基本手順通り、次にマスキングテープを貼り重ねます。


エンド側の2枚に関しては、メタル転写シートをまずこのベースに定着させたうえで、車体に取り付けるのが無難です。 TOMIXの取説にはベースを使わずに車体に直接転写シートを貼付する方法も紹介されていますが、何度試してもとてもくっつきません。


裏面の接着面保護シートを外します。この状態では上から①メンディングテープ、②メタルインレタの保護シート、③メタルシートの3層になっています。


温風の射出口の小さいミニヒートガンないし、小型ヘアドライヤーで、 メタル転写マークの表面と接着面の両面を加熱 します。なぜなら、 定着しない原因はメタルの接着面の弱さより、むしろメタル文字と表面保護シートが固着しているため離れない と考えられるからです。


モノタロウで買ったミニヒートガンです。別稿の「持っててよかったツールとサプライ」を参照下さい。
HCで売っている通常のヒートガンでは吹き出し口、熱量、風量とも大きすぎて適しません。ヘアドライヤーで代用する場合も まず遠くから患部に手を当てて温度を確認しながら、 注意して加熱してください。加熱し過ぎるとスルメのように縮んでしまい、転写シートが没になります。


位置によく注意して、メンディングテープのメタルシートをベースの上に貼り付けます。


ベースに貼り付けた状態で、 また軽く加熱 します。


次に基本手順通り、 ボールペン でメタル部分を上下左右にこすります。
ボールペンを使うのは先端のボールが回ってシートを傷けないから、さらにこすった箇所にインクが出て判別しやすいからです。ドライバーの先端などでこするとメンディングテープが破れてしまう可能性があります。


インクで真っ黒になるまで万遍にメタルをこすります。

こすり終わってからも、さらにフックの外側でメタルを押さえるようにして圧着します。



圧着させながらも 軽く加熱 します。


メンディングテープとメタルの保護シートをはがしていきます。この際、保護シートとメタルがしっかり接着しているためにメタルがベースにくっつかない場合が多いです。 ここが最も難関 です。 くっつかない場合は一旦メンディングテープを戻して、もう一度フックで圧着したり、若干加熱 します。

ここまでして、やっとメタルがベースに定着しました。
メタルがずれて水平垂直になっていない場合はフックの先でメタルをこじるようにして修正します。 動かない場合は若干加熱 します。

メタルの定着したベースを車体エンドにゴム系接着剤で取り付けます。なお、接着剤は爪楊枝の先にまず付けてベースの裏面に引き伸ばすようにします。

SLのナンバープレートと同じようにベースの裏側にゴム系接着剤を付けます。


軽井沢方向の2エンド側の取付完了状態です。


横川方向の1エンド側の取付完了状態です。

次に車体側面への取付に入ります。

まず、樹脂成型時の金型を外しやすくするオイルが薄く付いているので、研磨布(布ペーパー)で拭き取るとともに表面に非常に微細な凹凸を付けます。ちょうど半艶消し塗装と同じような状態にする訳です。
なお、エンド側は車体側面に比べて付着オイルが少ないようですが、ベースを取り付ける時に必要に応じて同じ下処理をして下さい。




車体側面はエンドのベースより、面積も大きいのでフックの外側でこすりながら圧着します。



ヒートガンで軽く加熱します。加熱し過ぎて車体が変形しないように細心の注意をしてください。


メンディングテープとメタルの表面保護シートを一緒に剥がしますが、 メタルが車体に定着せず、保護シーと一緒に剥がれる場合が多い ので、その場合はフックでメタルを車体に押し付けて定着させます。ここで文字の水平、垂直、等間隔が崩れないよう、最高レベルで集中してください。


何とか、メタルが全て車体に定着しました。 メタルがずれて歪んでいる場合 はフックの先端でメタルをこじるように修正します。動かない場合は軽く加熱します。この写真では末尾の7が左に15度くらい傾いてくっついてしまい、あとの微調整が大変でした。加熱せずに強くこじるとメタル文字が割れてしまいます。


マーカープレートもゴム系接着剤を固定します。
はみ出た接着剤は少し乾いてから爪楊枝の先で向こうに押すようにして切り取ります。


代替方法のご紹介です。
1両目のEF63に転写シートを貼付する際に余りにくっつかないので、TOMIX付属の真鍮板ベースの代わりに薄手のケント紙を塗装し、EF6319転写シートを試験的に貼付したことがあります。転写シートの付きがベースより良くて綺麗に定着しました。最悪の代替手段として頭に入れておいてください。


<別の代替方法>​ のご紹介です。
最近トレジャータウン社より下記の「機関車ナンバー金属インレタ」が発売されました。まだ付けたことはありませんが、これも最悪の代替手段として覚えておいてください。
こんなに苦労するなら 、1,200円 ですから、ダメ元でストックしておいてもいいでしょう。


以上、長々と最後までお読みいただき、お疲れさまでした。
メーカーには製品開発設計時にユーザー側の作業性も十分考慮して素材の選定をしてもらいたいものです。このEF63では本来、車体番号は転写シートではなく、天賞堂やKATOのような成型パーツをはめ込む形にすべきではないかと私は思います。
下のKATO NゲージD51全流では取付は3-4分で失敗なく、終わります。




TOMIX EF61重連 走る姿を見ていると、転写シートの苦労も吹っ飛びます。

​転写マークを付けずに置いていた方もぜひ、チャレンジしてください!
最初からベテランの人はいません。​


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