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2017.09.11

２０１７年度の大阪府公立高校入試で衝撃的だったのは

やはり数学のＣ問題の難易度ですね。

最上位高校を受験する生徒たちですから

偏差値は優に６０を超えます。

受験者全体の平均偏差値は６５くらいになるかもしれません。

それだけの上位層がそろっていながら

なんと平均点は２８．６点（１００点満点換算）でした。

平均点で３０点を切っていますから

１０点台の生徒はたくさんいたでしょう。

数学のテストが終わったあとの教室の悲壮感は想像にあまるものがあります。

多くの生徒は「これで落ちた」と思ったことでしょう。

それでも１０点台でも合格した生徒はたくさんいます。

何度も言いますが、最上位層が受験してこれです。

各中学の精鋭が集った入試問題で平均点が３０点を切るのですからね。

その難易度たるや、もう計り知れません。

私と同様、多くの塾関係者が衝撃を受けたのではないでしょうか。

特に注目すべきは

初めて「整数問題」が出題されたことです。

これが実際に出題された問題です。

ご覧ください。

どうですか？

解法が思い浮かびますか？

大学入試までやっている先生方は分かるかもしれません。

しかし高校入試までしか指導していない人はちょっと解けないかもしれませんね。

見る人が見ればすぐに分かりますが、

完全に大学入試を見据えた出題です。

特に最難関と呼ばれる大学が好んで出すような問題形式です。

実際Ｃ問題を採択している高校では

多くの生徒が最難関の大学に進学します。

中学の時点で大学入試を意識した力をつけてください

というメッセージかもしれませんね。

大学入試を見据えた出題であるということを考えれば

今後も整数問題の出題は続くと思われます。

「求め方も書きなさい」という言葉が示している通り、

順序立てて整数を扱うことができる力が求められています。

創心館でも整数問題の指導には手を焼いています。

特にほかの都道府県ではほとんど見られない問題ですので、

類題を探すのに時間がかかります。

しかし、それでもなんとかして今年の生徒たちには

このレベルの問題が解けるように力をつけてやりたいと思います。

今日はこれくらいで。

まだまだ続きます。

文責：安延伸悟

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