大阪市住吉区・住之江区の学習塾『創心館』のブログ

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2019.03.11
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今日の天気は雨→晴れ→雨→晴れ。

まるで人間の感情のように移り変わりました。

今日は中学生にとって、とても重要な日。

多くの生徒が高校入試を迎えました。

本当にみなさんお疲れ様でした。



「頑張った者は報われる」「努力は必ず実る」

本当はそうあって欲しいものです。

しかし、年齢を重ねるにしたがって

世の中にはさまざまなふるいがあります。

さらに、社会人になると努力より「結果」が幅をきかせます。

年を重ねた大人はその厳しい現実を知っているからこそ

結果を出せない子どもに厳しく接することがあります。

もちろんそれは大切なことですが

忘れてはいけないことがあります。



それは、子どもたちはまだ「不完全」で「不安定」な存在であり

責任を求められる「大人」ではないということです。

不完全だからこそ頑張っている姿は輝かしく、

不安定だから気持ちが揺れ動きやすいのです。

そんな彼らを、大人社会に優勢な「結果重視」の尺度のみで

叱咤激励すると、時にマイナス効果を生じさせることがあります。



その1つが、「どうせやってもできないんだからもうやらない」

という思考パターンです。

結果を出せないことを厳しく指摘しつづけられることで

子どもの自己肯定感が低下し、自暴自棄になることがあります。

そうなると、厳しく言ってきた大人はさらに厳しく当たり、

さらに子どもはやる気を失くす、という悪循環のできあがりです。

この堂々巡りに入ると、変えるには相当なエネルギーが要ります(大人側にも)。



だから、そうならないために

子どもたちには結果だけでなく、

「頑張りも認める」(存在を認める)

という大人の関りが大切だと思います。

そして、結果については子どもの感想に応じて

「よかったね」「くやしかったね」「そっか…」など、

子どもが思ったことをまずは受けとめましょう。



今日は受験を終えたご本人だけでなく

親御様にとっても落ち着かない1日だったかと思います。

どうぞゆっくりと休んでください。



文責:垣内 宏樹

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最終更新日  2019.03.11 21:39:17
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