大阪市住吉区・住之江区の学習塾『創心館』のブログ

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2020.08.10
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子どもの自立を促すために

いかに「待てる」かについて

補足しようと思い立ったので

今回久々にブログを書いています。

まずは

創心ジャーナルに書かれた内容を

振り返ります。


「うちの子はほんと言うことを聞かないんです」
これは、子育て相談の現場で最も多く聞かれるフレーズかもしれません。
むしろ、この現象が相談へつながる糸口になっていると言っても過言ではありません。
(子どもが言うことを聞かないという現象には色々な要因が考えられますが、
ここでは発達に凸凹のある認知特性を持った子のケースは除きます)


子どもに発達の凸凹や何らかの認知特性がある場合、

言うことを聞かないのは

ざっくり言えばその指示内容が「できない」からです。

しかしできないといってもその理由は様々で、

・指示内容が抽象的で分からない
・今やっていることに夢中で切り替えができない
・言われたことを覚えていられない
・感覚が過敏あるいは鈍感すぎて対応できない
視覚情報を無視できない

・手先が不器用なためできない
・体が勝手に動いてしまう
・パニックで固まってしまう

などなど、

子どもの意思とは無関係のところで

指示をこなせないことがあります。

子どもの認知特性を知ることは

親子の軋轢を軽減するために

とても重要なことです。

ただし、

子どもの認知特性が分かったからといって

子どもが何でも言うとおりにしてくれる

わけではありません。

次はこちら。


「言うことを聞かないから結局私
( ) がしないといけないんです」という声も、
先ほどのフレーズに続く形でよく耳にします。確かに状況によっては、
子どもよりも先に親が動かないと危険なことはありますが、
日常生活においてそれほど危機的な場面は頻繁に起こらないでしょう。
実際に相談の中身をよくよく聞いていくと、
親自身の価値観に従わないことに対して「言うことを聞かない」と
怒っていたことに気づいていかれる方が多くおられます。


子どもが小さいうち、特に赤ちゃんの頃は

親がすべてをしてあげなくては

子どもは生きていけません。

やがて2歳頃から自我とよばれる

「自分」という感覚が育ち始め

いわゆる「イヤイヤ期」に入ります。

これは自立に向けた第一歩であり

母子分離の現れとも言えます。



ここから

親自身の自分の抱える不安との戦い

あるいは不安への対処、向き合い方

がテーマになってきます。

というのも、

自我の芽生えた子どものやることなすことに

ハラハラさせられるからです。

そのため「しつけ」というものが

子どもの自立にはセットで必要になってくるのですが

何を、どこまで、どのようにしつけるかは

親自身の不安の程度に大きく左右されます。

さらに言えば親自身が、

自分の親からどのようにしつけられてきたかも

影響を及ぼします。



ちょっと思ったよりも

分量が増えてしまいましたので

続きはまたいずれ書きます。

タイトルをシリーズとして

分かるような形にしておきますので

興味のある方は

気長に(謝罪)お待ちください。


文責:垣内宏樹





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最終更新日  2020.08.10 22:16:01
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