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今のところドラマシリーズ最終回。ドラマでは初、主役カプの祝言が描かれる。原作では滅茶苦茶暗い話なんだが。かわせみに花嫁衣裳が贈られて来て、皆感無量。ところが、親類筆頭の麻生のご隠居が、うちの娘を蹴散らしたるいとやらの検分をしてやると言い出した。まあ気に食わんと言われたところで、「高砂」がないくらいだが。顔合わせがうまくいかないと色々と面倒だ。父の墓参りに行ったるい、年下の幼馴染で見習い同心の進藤 数馬と再会する。庄司の父は上に疎まれて悲惨だったが、同僚や若い連中には評判が良かった様子。いわゆる世直し党が跋扈。ご隠居が「東吾が宿屋に入り婿なんて許せん!」と世間に目を向けていないのはむしろ平和ななりゆきかもしれん。神林家に討ち入りなんて止めろよ正真正銘の入り婿。向こうで女房とでっくわしてたらえらい騒ぎになってたぞ。雨の中、偶然同じ飯屋の軒下で雨宿りするるいとご隠居。だが中は、世直し党に占拠されていた。中で捉えられていた岡っ引きは決死の覚悟で異変を伝えるが……。脚本の都合とはいえご隠居はもうちょっと強いような気がする。
2010年07月28日
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田舎からやってきた美少女おたかとその母。ちょいとわけありで地元で縁組ができないというが、たちの悪い仲人医者に引っかかったというのでかわせみの面々は心配している。単なる礼金目当てならいいが、おかしなところに縁付けされて瀕死の状態で縁切りされた嫁さんもいるという噂。実際紹介されたのはやくざの跡継ぎだったのだが、何故かおたかは相手が気に入ったから嫁に行くという。そして祝言の晩、白無垢から現れた花嫁の顔はまるで化け物のようだった。かぐや姫みたいなヒロインが、ずっとぶすっとしてるのがなんかなあ。まあ自然といえば自然なんだが。オチがちょっと違うんだが、妹が大暴れした記事を読んでおたかだ!と気づく姉おみつもなんかすごいな。
2010年07月27日
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神林家が揃って墓参り。菩提寺の茶店には品のよい初老の女がいて、ただいま再婚の話が持ち上がっているが当人はあまり乗り気でない。かわせみに逗留の長太郎という男、久しぶりに江戸に帰ってみれば実家がなくなっていて呆然。酒問屋の跡継ぎだったのだが、家出中に店が潰れ、父は死亡、産みの母と育ての母は何処に行ったかわからない。15年もたちゃそういうこともあるさ。父が放蕩者だったせいで家の中は腹違いの兄弟たくさんで滅茶苦茶、それでも長太郎は一応の身分になり育ての母を引き取るつもりで帰ってきたのだが……。ドラマでは、今回もメインストーリーばかりで原作の話はおいてけぼり。散々繰り返した子捨てではなく親捨ての物語りなのだが……。
2010年07月26日
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竹細工屋の長男清太郎が家出、行き倒れたところを年上の行商人の女おみわに拾われて内縁の夫婦になる。女が親身になって男の世話をし、立ち直った清太郎は籠作りを始める。そしてその籠が縁で家に戻れることになるのだが、何故か女房は一緒に行かないという。実家の父母も初対面の男と同棲する年上女なんて、とおみわをあまりよく思っていない様子。だったら実家に戻らずおみわと暮らす、と清太郎が決めたとき、女の過去が明らかになる。最終回に向けメインストーリーが多く幅をとるため、原作の話は少なめ。世話ものの上きっちりハッピーエンドであまり膨らませる余地ないからな。
2010年07月25日
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女のすりが横行。東吾も目撃するんだが、すりだと名指しされた女が身の潔白を明かすため脱ぎだしたので、正直顔を覚えていません。男なんてそんなもんです。すった財布は着物に来るんでサクラに渡したと思われるが、手がかりは背中の彫り物のみ。そんなのどうやって調べろと。すりだと声を上げた人間が殺される事件も起きて、すりにあっても騒ぐなと言われる始末。昔、「将門の彦六」と呼ばれるすりの名人がいた。例の女の彫り物は滝夜叉姫(平将門の娘)。仲間とのいざこざで殺された彦六には娘が居たということで、どうも話が繋がりそう。しかし今回のドラマ、酷い刺青だった。大体のストーリーは原作どおり、彦六の娘と孫の描写が増えたくらいだったのだが、若先生が寒中水泳させられるオチはなし。あれをやらないでどうするんだ。おかげでこっちが馬鹿ップルにむかついたわ。
2010年07月23日
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宗太郎と七重の祝言は大雪の中。ご機嫌で帰る東吾、往生しているお嬢様を拾い、彼女の屋敷に連れ込まれる。それだけならまあよくある話で済むんだが。初対面(多分)の女に込み入った身の上話をされた挙句、押し倒されてしまうのだった。……作中二度目の浮気?に青くなる東吾は彼女の身元調べをするが、見事にでたらめ。新手の美人局?とさらに焦ってプロの手を借りるのだが、その頃るいや新婚夫婦は平和ににこやかに過ごしていた。めでたいことに。結局包囲網が狭まったことに焦った向こうさんが音を上げ、事件は見事闇の中へ。そもそも接点はきっちりあったのだ。逃げ切れっこない。だが切羽詰っての大芝居は、まさかの結末を迎えることになると、まだ誰も気づいていない。
2010年07月21日
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宗太郎は七重に一目ぼれ、普段の飄々は悶々に早代わり。東吾に仲を取り持ってほしいのだが、向こうが鈍いのか自分が温いのかうまくいかない。で、弟の宗二郎のほうが先に兄の本心に気づく。「好きな相手が跡取り娘なので婿入りしたい」「相談したいことがある」がうまく繋がらない主人公もどうかと思うが。医者にかかっている金持ちばかりが盗みに入られた挙句皆殺しにあう事件が続発、遂に宗二郎の弟子の半次郎の名前があがる。しかもそいつは江戸を逃げた江嶋屋忠三郎そっくり。半次郎は偽の手紙で七重を呼び出し、彼女を餌に宗太郎を呼び出す。目的は、南蛮渡来の毒薬のレシピ解読だった。テレビでは別設定だったのにこっちはそのままかよ忠三郎。うまく繋がらんわ!非常にかっこいいだけに実に惜しい。水戸藩下屋敷に囚われた二人を救い出すシーンも、原作だと非常によかったんだが。江嶋屋忠三郎こと岡崎半次郎こと矢倉市太郎は打ち首に。宗太郎は無事婿入りした。しかし祝いの席で「何故七重が人質に」と知ってるくせに切り出したのは……。兄上はたしなめるし当人は実に恨めしそうだしめっちゃ笑った。つかここで原作同様「東吾をくれる気はないのか」という台詞がでたら空気が凍ったぞ。
2010年07月20日
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火事で焼け出された腹違いの兄弟。弟は生き別れた母が迎えに来るが、兄はそこまで引き取れないということで、避難先の寺に残った。仲のいい兄弟だったが、それっきり縁が切れてしまう。20年後、行商をしている弟伊之助、名前も思い出せない寺を手がかりに兄を探すうち、縁あってかわせみに転がり込む。同じ頃、江戸は錠前破りによる窃盗が横行。源三郎は若い住職に疑いを向けるが、これが実は伊之助の兄。そして盗賊は、伊之助のほうだった。どさくさに火事まで出してしまうあたり、原作より容赦ねえなドラマ版。兄弟は互いに再会を願い手を尽くしていたのだが、結局牢内で今生の別れをすることになる。ハートフルなBGMが全く似合わないんだが、他になかったのか?かわせみはそれなりに収益が見込めるコンテンツなんだが。
2010年07月19日
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感想を書くに苦労する、結構きつい内容なのによくドラマ化するもんだ。八丁堀間近の神社の縁日で、心願の筋あってということで無料の饅頭が配られた。だがそれを食べた人間は皆はらくだして酷い目にあう。その被害者の中に、かわせみの女中頭・お吉がいた。饅頭を配った連中は神田の三春屋と名乗ったが、無論嘘。誰も顔を覚えていなかったが、手を確認したところ、男が二人に女が一人とわかった。とんだとばっちりを受けた三春屋は潰れる寸前だが、特に怨まれている節は無い。だがその先代の三春屋が、とある事件に巻き込まれ一家離散したことがわかる。「お上の仕事というのは難しいものだな」調べないわけにもいかないし……。事件の被害者が周囲の好奇の目に耐えかね自害。誰が悪いのかといえば、そりゃあ加害者なわけだが……。色々と理不尽である、だがそれは現実の姿である。
2010年07月18日
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目を患ったるい、願掛けにいった先で目の悪い女・小雪と知り合う。彼女は武家の出だが、居間は兄の彦四郎と牡丹を作って暮らしている。二人はこのまま静かに暮らしていきたかったが、牡丹屋敷を正式に継ぐには大金が必要だった。小雪は兄が怪しい連中と係わり合いになっていると案じるが、自分も見張りがつく身。るいが同心と親しく話しているのを聞いて、一か八か話しかけてみたのだった。るいとお吉は牡丹に釣られて屋敷を来訪、そこから異変が外に漏れる。だが彦四郎は口封じに殺された。兄上様、原作でも別に弱くは無いだろうけどちょっと強すぎないか?弟と互角以上とは。結構最近の作品なので期待してたんだけど、あまり面白くなかった。花は綺麗だったけど。
2010年07月16日
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東吾の盗賊退治を手伝ったのは、彼の弟子伊太郎。彼の母は旗本の子を身篭るも捨てられ、それを承知で町名主の嫁にに迎えられたのだが、彼は実の父を慕ってその家を見に行った帰りだった。どうしても父の側に行きたい、小者でいいから仕えたいといわれて周囲は困っている。誰が見たって義理の父の方がいい父だ。というかこのドラマだと、子を思う親心描写が強すぎて親を思う子心が単なる恩知らずに見える。そして実の父は、妻女の手前どういう形であれ伊太郎を家に入れることを望まなかった。時は幕末、江戸の町には倒幕派を名乗る盗賊が跋扈。料亭・鶴伊勢屋が襲われ、主夫婦と息子が殺された。これまでは金を盗むだけだったのに、どうもおかしい。この店の中にもいろいろあったようで。子が親を慕っても、親が子を望んでくれるとは限らない。いてくれては困る、というケースもある。あくまで親の勝手だけどな!とにかくどうにもならないこともあるのだ、と知らされた伊太郎は、ふと母が恋しくなる。そして父母の元に戻って町名主を継いだ。
2010年07月15日
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第三シリーズ開始。何故か源さん役が変更となる……ことより話に殆ど絡まないのが問題だ!原作でほぼ毎回出てくるキャラを何故削る。この話なんて本来は、源さんまさかの浮気疑惑から始まるというのに。あ、源太郎もう生まれてる。……この子が生まれたことでもうさざえさん方式が通用しなくなったんだよな。いきなり二人組の剣客に襲われる東吾。名乗っても腕を見てもひかないところをみると多分辻斬りではない。通りすがりの美女が悲鳴をあげて二人は逃げるが、その女に何故か色っぽく迫られて変な按配。要するに女が黒幕で、惚れた男の敵討のため弟二人を唆したのだった。しかし兵馬てめえ。いい加減なマネしやがって。何時もに増してわがままな麻生のご隠居、実は胃が痛いのに娘たちも言えずにいた。筋金入りの医者嫌いでかかりつけ医がいないので、宗太郎が担ぎ出される。最初はあまり乗り気じゃなかったが、「夕顔の花のような」七重の姿を見て態度ががらりと変わる。幸いご隠居は文句を言う元気もなく、彼はそのまま麻生家のかかりつけとなった。
2010年07月14日
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畝 源三郎に縁談が来た。相手は評判の美人だが、乗り気なのはおいねの父だけで、当人は「来てくれるなら」と煮え切らない態度。そして彼の蔵宿・札差の江原屋の主が客とのトラブルで殺されてしまった。残されたのは娘のお千絵一人。要するに源三郎はこちらが好きだったのだが、一人娘を下さいとは言い出しかねたのだった。おいねのほうも幼馴染の恋人がおり、既に身篭っていて結局祝言当日に駆け落ちしてしまう。切腹だの成敗だのの騒ぎになりかけたのを抑えたのは、おいねの身辺調査をしていた吟味方与力だった。既に他の男の種を身篭っている娘と一緒になると聞いて主人公唖然。オレが断ってきてやる、と息巻くが、可哀想だから一時仮面夫婦になるとお人よしは言う。惚れてるわけじゃないし子供を引き取る気も無いって、そりゃついてけないか。当のふしだら娘も申し訳ないと思ってるんだが、親が許すわけの無い相手とそうなってしまって。子供の父親は女の縁談を聞いて屋敷にも戻らない……ってそりゃそうだ。なんかいろいろごちゃごちゃしすぎだ!女にすがり付いて告白しようとしたら上司に代わってました。何故ここでギャグを入れる。そして「花嫁が駆け落ちしました」と兄に嬉しそうに報告するヒーロー、てめえ花嫁の父の気持ちになって考えろよ。わざわざ身を引いた男を捜してやることがそれか。
2010年07月13日
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赤ん坊を小道具に使った押し込みが続発。捨て子をして拾わせ、すいません気の迷いでしたと名乗り出て……という胸糞悪いもの。江戸中の赤ん坊持ちが容疑者で、子供の目の手術のためにかわせみに逗留している若い夫婦にも疑いがかかる。そしてもう一人、若い女に抱かれた赤ん坊が雨の中かわせみにやってきた。冷えて高熱を発したこの赤ん坊が事件の小道具。母親は昔同じ手口に使用するためさらわれた小娘。盗賊一味は捕らえられ、今度は母親の身元捜しとなるが、手がかりは「三つ橋渡った」というあやし歌しかなかった。ドラマでは義姉上様の出番多いな。義弟の愚痴でかわせみに赤ん坊がいると知って、雨の中朝っぱらから出かけていき、途中で赤ん坊を連れた見ず知らずの女を拾っていく……当然皆びっくり。何か御用ですかと聞いてみるが、単に赤ん坊が抱いてみたいだけだった。私に子供がいればと年に百回は思う境遇だしな。赤ん坊の父親もこのなりゆきに驚いただろうが、二人が屋根の下で過ごせるならと、自分は雨の中大川端で様子を見ているのが泣かせる。夕方ようやく帰る香苗様は、かわせみを見張っている不審な男に気がついた。今回も随分悲惨さを押さえてるな。
2010年07月12日
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10年前、亭主と娘を捨てて男と逃げたおもんが帰ってきた。男が死んだので生まれ故郷に戻ってきたという。亭主は黙って彼女を家に入れるが、母のせいで縁遠い娘・おすずは納まらない。亭主にしたところで、母親が野垂れ死にしたら娘がかわいそうだと思っただけだった。偶然であったおすずに虫を譲ってもらった東吾は「いずれ礼をする」と約束してしまったため、母を嫌って家出をした彼女に奉公先を世話してくれと頼まれてしまう。ドラマだとおもんがかわせみの女中頭・お吉の旧知(10年どころでなく昔の話)だったために余計困った話。娘は完璧被害者だもんな。母を追い出すのでなく自分が出てきたわけだし。母のけろっとした様子についていけないというのはよくわかる。原作だと器量も出来も並以上なのにどうしてか嫁にいけないというのが肝だったのだが、こっちではそういう設定ではなかった。あっという間に縁談纏まりやがった。……それじゃ娘が怒る理由が軽すぎるのでは。おすずは家に帰るが、結局虫かごを持って母は出て行く。でもまた帰ってくるかもしれない。「そしたらまた、あげます」
2010年07月10日
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かわせみと親しい宿屋、藤屋が火事となり、焼け出された客の一人がかわせみに預けられる。それはお幸という美少女で、異父妹とともに江戸の父に会いに京都からやってきたのだが、妹は焼け死んでしまった。頼みの父ももう死んでいる。それでも異母姉たちは彼女を引き取っていったが、美人なのが気に食わずいびり倒して別宅に移してしまう。長女の亭主も番頭も肩を持つのが余計気に入らないらしい。かわせみに妹の供養にやってきたお幸は、次姉に貰った着物を剥ぎ取られたと浴衣を着ていた。かわせみの面々は可哀想にともらい泣きするが、その頃次姉は川で水死しており、妹を人違いで橋から突き落としたとして、長姉が番屋にしょっ引かれる。綺麗な子がみんなシンデレラになれるわけではない。運なんかに頼っていられない、と大芝居に出た京美人は敗北し全てを失う。ドラマだとなりゆきという雰囲気が大きいが、原作を見ていると素直に同情し辛い。
2010年07月09日
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幼くして母と生き別れた名主の娘お三重、男と逃げた母を見つける。親なんだから見間違えるわけない。だが大店・江嶋屋の婿の妹として別宅で療養中の女は、それを否定した。江嶋屋の主は娘婿・忠三郎がどうも信用できない、となんと八丁堀に相談を持ってくる。その婿ってのは武家の出で超二枚目、頭は切れるし腰は低いし、胡散臭いほどよくできた男だった。京本正樹すげー!まだまだ二枚目役でいける。一体あんた幾つですか。結局忠三郎は盗賊の親玉であり、金目当てで誑しこんだ人妻を妹として囲っていた。ドラマでは母が戻ってこないのは一緒に逃げた男と相思相愛だったから、となったのはそういうドラマをやりたかったから?まあ確かにそれも悪くないけど。ただ「一時の気の迷いで人生終わりました」が理解しがたかったからじゃないだろうな……?母は結局娘ではなく男を選んで、共に江戸を捨てた。
2010年07月08日
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越後の問屋の若旦那伊之助と、江戸の長屋育ちの娘おすみの身分違いの恋。当然若旦那の親はそんな女を嫁に迎え入れるのはまかりならんと言ったのだが、遂に無理が通って、伊之助は意気揚々と花嫁を迎えに来る。だが確かに一瞬その姿を捉えたはずの恋人は、花火に気を取られたうちに姿を消してしまう。しかもおすみの両親は、おすみはもう死んでいて、若旦那が見たのは幽霊だと言い出す。東吾らは「幽霊なんているわけない」を前提に調査を始めるのだが、誰も悪党っぽくない。そもそもおすみが生きているのなら、かわせみまで来れば若旦那に会えるわけで……。脚本家男か!道理で。元々この人の力量がちょっと疑えることもあるが、原作が「男としては冗談じゃない」話だと東吾さんがぶーたれてたもんな。女っからすると、「そんな遠国に嫁ぐの怖い」も「娘を二度と会えないところに嫁に出したくない」も、周囲の連中がそれに加勢するのもわかるんだがなあ。同じ条件でも思い切りよく嫁に行ったお嬢様だって居たんだぜ!原作だと若旦那ご愁傷様という感じだが、ドラマだと妙に後味が悪かった。むしろ原作よりしょーもない男になっちまってるじゃねーか。
2010年07月07日
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かわせみに逗留することになった若い侍とその連れの女中。女中は若様のためにこっそり手仕事をするほどだが、若は仇を探す身。おまけにその仇ってのが自分の母を連れて逃げたんで、その母がどうしているかによっては彼女を殺して死ぬ覚悟。だから相思相愛だけどどうにもならない。仇と母は江戸の片隅で夫婦として暮らしていたが、ばちがあたったのか子供はどうしても授からず、夫は中風まで起こしてしまう。それでも捨て子の赤ん坊を拾って必死に面倒を見ていたところ、遂に犯した罪が追いついてくる。ほぼ原作どおりなんだが、おるいさん煩い口を挟むな。他人が説得できるような問題じゃねーよこれは。夫婦の衰えて悲惨な様子や、全てを諦めた悲惨さが殆ど感じられないのは、脚本だけの責任じゃないだろうけど。なんだあの迫力の無い階段落ちは。
2010年07月06日
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死んだ女房に夢枕で大事にされていた小袖を無心された大店の主、それを出してやる。次には簪を無心され、これはおかしいと刀で刺したところ、幽霊と思われたのは悪心を起こした女中だった。その頃、大名の下屋敷が次々盗みに入られたらしいという噂がひっそりと流れている。らしいというのは、外聞を気にして誰も届けを出さないから。香苗姉上の父である大目付は、この事件に非常に腹を立てている。で、自分の屋敷にその賊が入るよう、罠をしかけるのだった。原作では「恋敵の家に警護で泊まりこみなんて!」と一言で終わったが、TVではむしろそっちがメイン。しかし娘の嫁入りの話を「後日また今度」とかわされてあっさり納得すんなよ親父!既に嫁き遅れなんだぞ。当人に不満がないとはいえ。と思ったらついに音を上げたというか諦めざるを得なくなったというか。まあ粘ったおかげで三国一の花婿が迎えられたけどさ!「父上、夢のようでしたね」東吾様が家に居て、と語る七重様が清々しくも物悲しい。
2010年07月05日
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大工の棟梁と跡継ぎの三男坊が町のど真ん中で大喧嘩。親父つえー。この似たもの親子が盗人騒ぎに巻き込まれる。息子の小源は連載も終盤になって再登場、若い嫁さんを貰うくだり長かったな。お石ちゃん好きだからいいけど。この2人がくっつくのは再登場の時点からはっきりしてたけど、こんな古いキャラリサイクルするとは思わなかった。と思うのは自分がこの話に全く感動しなかったからだろうか。「喧嘩してるけど実は仲良しな身内」ネタは沢山あるんだけど、これはなんとなく響かない。
2010年07月03日
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「たまたま大金が入った日に盗人に入られる」「殺されたのは若い下っ端の使用人一人」という共通点を持つ事件が続発。賊はどうやって情報を得、何故子供を殺したのか?若い出稼ぎ奉公人の間で、勝手に勤め先を抜け出してお宮参りに混ぜて貰う「抜け参り」が流行っていると聞いた東吾はそれに当たりをつける。事件の周囲をうろつく美貌の歌手・おぎんは彼に一人の男を密告した。珍しくかなり最近の話なので期待したんだが、正直一番つまらなかったな。「謎のヒロイン」が出ずっぱりでどうするんだよ。……そんなに薄い話なのか?これ。つーか考えてること全て口に出すのやめてください。
2010年07月02日
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東吾とたまたま知り合いになった医者・寒井 千種は、母と娘を追い回していた男を成敗。いいことしたなと思ったのに、男のほうこそ借金を踏み倒された被害者だった。「馬鹿な男どもがこの気の毒な人を酷い目に合わせて」行く先々で名も知れぬ阿呆どもの悪口を聞かされ身の置き所もない二人、計画倒産との噂を聞き、母娘を罠にかけて金を引き出そうとする。13歳の娘が齢を誤魔化して、ちょっと助けて貰ったというだけの縁でかわせみで働こうとする描写の後で、その子が案じていた兄(原作では足が悪い)が勘違い男に足腰たたなくされた、と聞いたら誰だって怒るわ!ごろつきともやくざともおっちょこちょいとも呼ぶわ。しかも母娘は高価な買い物をしたのを押さえられていた。視聴者は青くなってる当事者を見て笑うが、しかし客観的にみるととんでもないよな。芝居が兄上様にばれてきっちり叱られた。よかったよかった。「弟の騙りを知らされた私の身にもなってみろ」ついでに寒井 = 天野 宗太郎の正体も一目でばれていた。
2010年07月01日
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女嫌いと噂の八丁堀同心、畝 源三郎が恋をした。その相手が尼さんだというので親友は頭を抱える。成就するとは思っておらず、顔を見に行ったりプレゼントをしたり程度だったのだが、思いは見抜かれていてとんでもない騒ぎに巻き込まれる。原作だと「綺麗な女はなんでも思い通りになると思ってるから厄介だ」とあるが、ドラマになると何故かかわいそう風に描かれる不思議。確かに原作ほど酷い女じゃないのだが。
2010年06月29日
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本所深川で狐の嫁入り騒ぎ。東吾も源三郎も誰かのいたずらだろ、としか思ってないがあまりの評判に仕方なく詮議を始める。嫁入りを見た人間は案外多く、少しずつ演出を簡略化しつつ少しずつ町屋に近づきつつある。その頃るいは、江戸でも指折りの材木商……だったはずの木曽万の娘およねが、借金のかたに高利貸しの息子の嫁にされるという話を聞く。派手好きで芝居好きの父が生きている間はよかったが、それが死んで年若い息子に代替わりした途端、人の食い物にされてしまったらしい。仕方なく借りた300両が、そのまま小町娘の結納金に化けた。お上がその嫁入りの手伝いをするというので深川っ子はブーイング。だが人間の嫁入りと狐の嫁入りが重なり、およねは祝言の席で狐に化ける。それきり戻らない。映像にするとやっぱりオチが見抜きやすいな。大芝居はど派手に〆られ、江戸っ子は拍手喝采。
2010年06月28日
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大店の婿養子に入った男、手をつけた女中とその子供を捨てた。しかし時が経ち、少し立場が強くなったのでその子を呼び寄せる。だがその息子・新之助はやくざとまでは言えないが荒っぽい暮らしをしていて、店から浮き上がる。そしておとなしくて有能な手代・清太郎が「私がその息子です」と名乗り出たとき、父はそちらを息子だと信じる。新之助は店の家風に合わないという理由でレースから脱落した。平岩先生は子を捨てる親をすっぱり否定する。齢をとったらそうでもなくなったけどな。今回初めて、井筒屋は「自分の意に沿わない」息子をなんとか受け入れようとする。反吐が出ると思いながら見ていた視聴者が大半だったろうに。まあ新之助の性格もかなり丸くなっているが。兄弟の幸せのために自分がヒールになって追い出されようってんだから。結末は一緒だが中盤が違うとちゃんとさわやかなラストに見えるな。
2010年06月28日
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第二期開始。「美人の女中」と「秋の蛍」というかわせみ内部での盗難事件をミックスした内容だが、特に破綻はない。朝っぱらから断った縁談の数を数える神林兄弟はいい身分だな。人手が足りないかわせみ、普段は知人からの紹介で女中を得ていたのだが仕方なく桂庵(派遣会社)に人を頼む羽目に。やってきたのは美人だが、どうも得体のしれない女おきただった。娘の婚約を破棄するため、結納金を持って上京してきた老夫婦、その50両を盗まれる。そして50両を持っていた江戸ところ払い中の男が捕らえられるのだが、おきたは「私だってそれくらい持っている」と男を庇う。フリーの女中が50両稼いだのは昔妾奉公を余儀なくされたせい。男を庇ったのは、「私にも(傷害事件を起こすほど)守ってくれる男がいればよかったのに」と思ったためだった。彼女の「持ってなさそうな人が持っていることも、持っていそうな人が持っていないこともある」という台詞が事件を解決した。事件が解決したとき、その男気に惚れた女はそれを追っていく。おきたさんの性格が原作と別人だな。蓮っ葉で喧しいが普通にいい人じゃないか。
2010年06月26日
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友人の影に隠れて縁遠い源さんに縁談がふってわいた。相手は越後の裕福な商家のお嬢様おとよ、中々の美形とのこと。果報な奴だと周囲は盛り上がるが、当人はどうも煮え切らず、話題の女すり探索に精を出している。そして、彼に色々世話を焼いていた札差・大口屋が柳原の土手殺された。もう一人、元吟味方与力が殺され、源さんも呼び出しをかけられる。昔柳原の土手で処刑された盗賊がいて、そいつには娘がいた。話は大体一緒だが、多少盗賊の娘の立場を考えた内容。おとよは遠島という比較的軽い処分で済んだ。おるいさんでしゃばりだなあ……と思ったが、原作でも「そんな惚れっぽい人と東吾様を合わせたら鞍替えするかもしれない!」なんて焼餅にも程があるというかいい加減失礼だろ、みたいなこと考えてたししょーがないか。
2010年06月25日
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江戸時代、女の適齢期は16歳前後。なので嫁入りが遅れた女は持参金をつけられた。いや……20歳をとっくに過ぎても嫁にいかない女がごろごろいるかわせみでやる話でもないような。嫁き遅れ、適齢期の妹のためにも早く片付かないといけないと持参金をつけられ嫁いだ女が自害した。亭主は医者だが、そいつがまた持参嫁を貰うというので、美人で気の強い妹の加江は姉は金だけ取られて死ねよがしに扱われ自殺したんじゃないかと考える。姉は生前、妹に「殺されるかもしれない」と打ち明けていた。今度の嫁の一家も何処かひっかかるとものがあるということで、見合いにかこつけた調査が開始される。大体原作どおりなのだが、見合いの席に東吾の義姉・香苗が引っ張り出されたことでギャグ展開になる。子供が出来なかったため幾つになっても娘気分が抜けない義姉上はおおはしゃぎ。品が良くて喋り過ぎない女が必要だからと言って、これほど芝居に向かない人も滅多にいないのだが。見合いは上手く進むが、お約束どおり旦那様がやってきてしまうのだった。「与力は普通走ったりせんのだぞ」と愚痴りつつ猿芝居に付き合ってすりを追いかける兄上様はさすがだ。新シリーズ第一部完なので、主役カプのいちゃいちゃ増量がうっとおしい。
2010年06月24日
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夕涼みの間に人間違いですりにすった財布を預けられた東吾。間違えられた「お役者松」というのは中々の二枚目だというのでまあ悪い気はしない。それだけなら笑い話なんだが、「財布が欲しけりゃその兄貴が八丁堀までとりにこい」と言われたすりはお役者松=松吉に泣きつき、松吉は堂々与力のお屋敷に押しかけてくる。その度胸が気に入った東吾はかわせみに行って金を受け取るよう指示を出すのだが、足を洗って板前修業中の松吉はかわせみでただ働きを始める。すった財布の中にはかどわかしの脅迫文が入っていた。しかしかどわかされたらしいのはなんと17にもなる男、家族はよいよいで寝込んでいる実父と赤ん坊の時から面倒を見てくれた若い継母。結局誰も金を取りに来ず、息子の幸吉も帰ってこないのだが、店に賊が入り金を奪う。裏には身勝手な女の欲が潜んでいた。話をなんとかハッピーエンドに持ち込むため、お役者松が出撃する。話の筋は原作と一緒だが、継母ではなく息子が中心の作り。見せるところを変えると印象が大分変わるな。原作よりソフトな展開だったが、それにしても息子かわいそうだった。
2010年06月23日
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男女二人連れの客。女が出産しかわせみはてんやわんやになるが、気になるのが二人の事情。てっきり夫婦かと思いきや、たまたま一緒になった赤の他人、男は中々の二枚目でぱっとしない孕み女に惚れて尽くしているってのはどうも間尺にあわない。赤ん坊の父親は江戸の材木問屋の若旦那、旅籠の女中はすっかり騙されていた。若旦那の嫁になる予定の女も既に孕んでいるのだ。そして親切にしてくれた男は、若旦那に強請りをかけた挙句行方を晦ますのだった。あんなにいい人だったのに、とかわせみの面々は唖然。しかしここから話はまた二転三転する。珍しくほぼ原作どおり。しかしヒロインおみつのインパクトが凄いな。源氏物語の末摘花思い出した。
2010年06月22日
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話題のうなぎ屋で幽霊騒ぎ。かえって客が大入りでほくほくだけど、気になるのは幽霊の正体。先日まで勘当されていた若旦那は、芸者だかなんだかな女と別れて店に戻ってきた。その女を殺して、その女が……という噂がたっては確かにまずいわ。そして料亭の女将が殺される。容疑者は若旦那清吉と従兄弟の辰次、女将さんの世話をしているお文と気弱そうな番頭。そして若旦那が木更津から背負ってきた幽霊女。辰次はお文が好きで、お文はどうも清吉が好き。痴情のもつれで従兄弟にぶん殴られた若旦那は木更津で何があったか東吾に語る。これまた別物の話に化けたもんだな。まあありだと思うが。かわせみって結構幽霊出て来るんだが、これほど堂々出てきたことって原作にはなかったぞ。
2010年06月21日
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親子喧嘩で、父が娘に堀に突き落とされた。理由は、一人娘の叶わなかった恋。相手さんは遠国の職人で、婿に来てくれなかった。……人には皆事情があるもんでして。甘やかされて育ったお鹿お嬢様は荒れ狂い、一緒になるはずだった番頭は全てを諦めて別の店に再就職。向こうで重宝され、あっという間に違う縁談が持ち上がる。自棄のヤンパチでくだらない男と同棲を始めたお鹿は金儲けに使われ、元番頭の祝言の日に自ら入水する。此処までが(構成は大分違うが)原作どおり、これに東吾のもう一人の幼馴染・七重が登場、「江戸の子守唄」のエピソードが加わる。彼女は兄嫁の妹で、長女が子をなさないことを非常に気にしている父は、次女を東吾の嫁にして子供を、心に決めている。彼の中では二人は許婚なんだろうが、周囲はそりゃ無理だろと思っていて、でも言えなくて、そして当の七重は……。髪結いの平吉というオリジナルキャラが登場。昔はぐれていたらしいが、今はすっかり落ち着いて江戸一番の売れっ子。彼は娘っこの入水自殺を見てそれを救いに大川に飛び込み、親身になって世話をする。原作では身を持ち崩し不幸なままに死んだお鹿、髪結いの修行をし、父とも仲直り。結局そのまま嫁入りし、父は養子を取って後を継がせた。どん底まで落ちても再起できるとは、時代は変わった。確かに「何もかも捨ててその人の元にいけばうまくいったかもしれないのに」というのはちと無責任だと原作を読んだときも思ったわ。
2010年06月19日
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幼児の誘拐事件が続発。手がかりは手に刺青のある女、そして手練の剣士が加わっていること。子供が何人も死んでいることもあり、東吾と畝は江戸中を駆け回る。同じ頃、女剣士があちこちの道場を打ち破っていた。目的は金ではなく人探し。彼女は小田 ひろ、無論ひとさらいとは無関係で、駆け落ちした姉を探していた。許婚を捨てて逃げた姉の男は土地一番の剣士で、野心家であるから江戸に出ると思ったのだ。出奔の理由が、自分が義兄を好いているせいと思えばなおさら捨て置けない。エピソードの順番が大幅に入れ替わっているが、話は大体原作どおり。かわせみの番頭・嘉助の孫娘がかどわかされ、母親がかわせみにかけこんでくる。るいは夜雨に紛れて彼女と入れ替わり、ひろは夜鷹に化けて現場に待ち伏せ。男どもは子供の身柄確保。だがそこに待っていたのは……。
2010年06月18日
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主人公カプの幼馴染、五井兄妹が江戸に戻ってきた。二人はそこそこの家の出だったのが、兄が家を乗っ取ろうとした悪い親戚を斬ってしまい、江戸に入られなくなりあちこち移り住んでいたのだという。そんな兵馬は最近、瓦問屋の旦那に気に入られそこの若いものの監督をしている。妹はやっと落ち着いた暮らしが出来ると喜ぶが、実は兄は盗賊の仲間になっていた。無論好きでやっているわけではなく、初恋の人と再会したこともあり足抜けを願うが、それが許されるわけもない。そしてその独特の太刀筋から、旧友たちは彼の凶行に気づいてしまった。兵馬は実にしょーもない男なんだが……何度映像化されてもやりきれん話だ。他の生き方は出来なかったものか。
2010年06月17日
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「東吾さん役が嫌だ」「おるいさん役が嫌だ」話題のたびにどちらか言い放たれるというのは……キャスティングした奴でてこい。東吾さんはあんなんじゃないやい!と思いつつ毎週見てたっけなあ……。宿屋「かわせみ」の女主人であるるいは大工の頭領の娘お糸から、思い人の清さん腹のうちを探って欲しいと頼まれる。正直かなり自信あるんだけど、彼には一緒に田舎から出てきた美人の幼馴染・おていがいて、その存在ゆえかどうも入り婿話に煮え切らない。幼馴染で恋人の東吾は「その幼馴染の女を見に行こう、それが気立てのいい女ならそれを捨てるような男など許せん」というのだが……性格がどうの以前に彼女は既に主のお手つき。すっかりすれた都会の女になっている。しかもおていは金を盗んで出奔、清さんに唆されたと証言。奉行所は狂言と断定するが、何故か男は「晴れ晴れとした顔で」やってもいない罪を背負ってみせる。此処まではほぼ原作どおり。おていが惚れた男を裏切った理由も一緒。しかし脚本家がこのEDはフェアじゃない!と思ったのか(この作者元々幼馴染カプが多いから当然なんだが……)、仕切りなおしとなる。3人揃って逃げ腰だったがこれからは全力で連れ合いを勝ち取れ!確かに先につばをつけたほうが勝ちってのは理不尽だ。
2010年06月16日
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源さんがお見合い。相手は評判の美人だが、テンション上がってるのは向こうの父だけで、当人たちは何やら流されるまま祝言が決まってしまう。親友の東吾さんは、世間知らずのお嬢さんが、地味で堅物で仕事の鬼であまり家にいない源さんと一緒になって大丈夫なのかと案じている。札差の江原屋が、店先で斬り殺される。勢いで剣を振るった浪人はすぐに捕らえられるが、江原屋には未婚の娘、千絵が一人いるだけ。彼女が早々に婿をとって家を継がなくてはならない……が、背が高くて縁談に差し障っているらしい。まだ若いし中々綺麗だし財産持ちで胆の据わったお嬢さんなんだけどね。この時代は色々難しい。かわせみに法事の礼に来たお千絵さん、源さんと鉢合わせ微妙な雰囲気となる。二年ほど江原屋に行かなかった、ということはその頃から相思相愛だった解釈か。このシリーズでは「源三郎の恋」はやってないので別におかしくない。焦れたお千絵さんが自分から声をかけ、二人はお墓参りに行くが、父の頓死で二人の祝言の目は殆ど期待できなくなっていた。源さんの許婚のほうにも、幼馴染の恋人がいた。なんかどっちもどっちだなあ。このままじゃろくなことにならないと思った東吾さんは源さんを締め上げるが、自分だって宙ぶらりんのくせにと反撃される。祝言の当日に職場に行く源さん。おいおいおいおい。そんなに祝言挙げたくないなら断れよ!急ぎの仕事があるならともかく、張り込みに参加と聞いた東吾さん、戸板を蹴破り「嫌なら断れ」。……誰だってそう思うよな……。ラブコメと割り切れば原作より面白いが、嫁さんの立場考えたら単に最悪だ。花婿を閉じ込めたまま無事夜になるが、祝言の時刻になっても花嫁行列はやってこない。なんと駆け落ちしていた。昔堅気の父は娘を成敗だの切腹だの大騒ぎするが、神林の兄上に「とにかく騒ぎを大きくしないように」と釘を刺される。花婿もじたばたした都合上、東吾さんは「取りやめですか」と憮然としつつほっとしているが、兄上は仮嫁をし立てようと提案。兄上様もちゃんと向こうの身元調査をしていた。駆け落ちの覚悟が出来なかった花婿、全て諦めて三々九度の杯に挑むが、そこに現れたのは……。駆け落ちを決行した稲殿と笠原は後に消息が知れるが、こっちがドラマ化されることは……なさそうだな……。平成版は源さんの出番少なかった。
2008年11月19日
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橋のたもとで脂汗を流していた男、運よく宗太郎先生に拾われかわせみに担ぎこまれる。染物問屋の井筒屋の家付き娘が子供を儲けないまま死亡。その途端、婿養子が「実は外に子供がいる」と言い出し、若い手代と親類のお嬢さんを一緒にして後を継がせる気だった番頭びっくり。幸いというかなんというか、隠し子とその母親は、何処に居るやらはっきりしない。かわせみに担ぎ込まれた若くてちょっとやくざっぽい男、千之助はオレがそうだと名乗りを上げる。だが、父母は早くに手が切れたので証拠のようなものはないという。長吉親分いわく、母の名前はあってるし年恰好もおかしくないらしい。多分あたりだろう、ということで父がかわせみにすっとんでくるが、二十歳過ぎた男だからあまり盛り上がらないというかさまにならないというか。父はそれなりに喜んで息子を迎えるが、品川育ちは柄が悪くて店に馴染めない。もてあまし気味のところに、手代の清太郎が「オレが本当の隠し子」と言い出す。千之助は、「兄ちゃん」と呼んでいた相手が居たことを思い出す。双子だったのかもしれない、それとも兄弟か、片方拾いっ子か。はっきりしているのは、子供の頃奉公に上がった清太郎の方が、井筒屋の跡継ぎとして無難だということだけ。「一度染まっちまった色を洗い流すのは、難儀なことなんだろうな」千之助はわりとさばさばとした態度で品川に帰る。平岩先生は子捨てが本当に嫌いなんだな。うまくいったオチ思い出せない。「泣く泣く手放した」ですら時々バッドエンドになる。
2008年11月17日
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千両を奪った盗賊、七化け一味が島抜け。連中を指した乳母の娘、きくが逆恨みで狙われるかもしれないということで、結局かわせみに預けられることになる。木更津から母を頼って出てきたところ、その母が卒中で死ぬ寸前だったという彼女はことのなりゆきに不安げな様子。まあ盗賊に狙われて平気な人間はあまりいない。初対面の小娘に、「一緒にならないのですか」と問い詰められたおるいさん、「その気がないのよ」なにその突っ込んでくれといわんばかりの返答。おきくちゃんは綺麗で色っぽく攻撃的な口調で、いかにも同性ウケしなさそうなタイプだが、可愛らしい態度で夢を語る。かわせみで、幸福を夢見る綺麗な娘って大体道を外れるパターンだけどね……。金なんてなくても人生やり直せたのに、と軽く口にした東吾さん、「金がなくて何ができるんですか!」と言われて言い返せず。ああ駄目大人。そうだよな、生まれたときから勝ち組の人には言われたくないよな。そして、島抜けの連中は、舟が転覆してとっくに死んでいたことがわかる。
2008年11月13日
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子供の頃から東吾さんと一緒だったせいもあって、縁遠かった源さんに良縁が舞い込む。水戸の材木問屋の娘だという、大柄で色っぽい美女に惚れられ、目下追いかけられている最中だという。源さんの嫁探しに血道をあげていた、札差の大口屋もすっかりその気。しかし当人は、被害者に騒がれると殺すという荒っぽいスリを捕らえようとしていた。大口屋、「畝様のことで……」と初対面の女に誘い出されて殺される。源さんはブルーになるが、今度は与力が殺され、段々コイバナの甘い雰囲気から離れていく。「えー、東吾様が仲立ちして、その惚れっぽい女に乗り換えられたらどうするの」とか言っていたるいさん、件の女に直接当たってみることに。一見ぱっとしない源さんに一目ぼれは嘘だったが、彼女の気持ちは段々本気に傾きつつあった。誠意とか思いやりとかからかけ離れた世界で生きてきたんだな……。これも何時もやる話だが、毎回少しずつ解釈を変えている。これが一番原作に近いかな……?しかしなんでこんな終盤にずれ込んだんだ。前半は主役回ないのに。
2008年11月11日
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茶問屋・東竜軒で50両紛失。一人娘のお秀が持ち出したらしい、と聞いた父は「思い違い」で誤魔化すが、丁度働いていた畳職人の鉄五郎はついつい、お吉さんに喋ってしまう。「ご主人は誰が持ち出したかわかってるんじゃないかしら」誰のあて推量も大体同じ。冒頭を見て一瞬、「恋娘」かと思った。「師走の月」か……。庄司の父上の墓参りにいったおるいさん、お付のお吉さんは鉄五郎さんの娘のおたつさんがやっている茶店で、事件の真相を聞いてくる。……十分密偵が勤まるな。父上の存命時はさぞ役になったに違いない。おたつさんは東竜軒の主の妾で、それが面白くない父は茶店に足を向けたことがないという。大店・東竜軒の主が、若い船頭・新三と刃物を持って大喧嘩。新三というのはお秀ちゃんの恋人で、男には何処がいいのかよくわからないが女にいうことを聞かせるのは得意。博打で負けが込んで、金が欲しいとちょろっと唆したらしい。東吾さんが話をつけ、新三はこの辺で手打ちにすることを約束するが、その直後に東竜軒の主が襲われて重傷を負うという事件が起きる。事件の目撃者は、「娘を返せ!」という叫びを聞いたという。だが、別れ話は一応ついていた。手切れ金10両もこの際だから貰っていた。身を捨てるほど恋焦がれていたようには見えないし、なんなら駆け落ちも出来た。じゃあ誰だ、と考え込んでいた東吾さん、お秀ちゃんとおたつさんが揉めているのを見る。肘を怪我したといってかわせみの仕事を休んでいた鉄五郎は、自ら首を括って死んだ。そして凶器の出刃包丁がみつかり、東吾さんは「娘を返せ!」と叫んだのは、被害者でなく加害者ではなかったかと推量する。職人の死は「怪我で仕事が出来なくなって」の死とされ、新三は約束どおり姿を消す。
2008年11月09日
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今日も物語りは大雨の中で始まる。いきなり飛び込んできた珍客は若い男女、女は腹痛を訴えるがそれは陣痛だった。産婆が呼ばれ、無事男の子が生まれるが、まあ大変なのはこの後だった。女は信州でで女中をしていたおてい、男は飾り職の政吉。夫婦ではなく、身重のまま旅をする女を、見かねた男が同行するようになったという筋書き。子供の父は材木屋の跡継ぎだというが、政吉も東吾さんもその素性や本名をあまり信用していない。暫く暇だと言う政吉は、かわせみ(成り行きで飛び込んだ高給旅館)の宿泊料を稼ぐため、庭の一角で仕事を始める。帯止めを預かったおるいさんは、本音は自分で欲しかったが、そうすると仁義上買い叩くことになってしまうため諦める。東吾さんはそれを義姉上に持っていき、目敏い兄上はそれにすぐに目をつける。源さんは神林の兄上から「子供の父親探し」を命じられ、意外とあっさりと見つけてくる。だが、そいつは別の娘を孕ませて女房にしていた。ろくでなしの顔を確認に行った東吾さん、店を窺う政吉の姿を見かける。夫婦約束をした証拠でもない限り、雀銭を掴まされてお払い箱。これは証拠にならないかしら、とおるいさんはおていさんが若旦那から貰ったという小判を持ち出すが、それは偽小判だった。東吾さんはそれを慌てて兄上の下に持っていくが、残されたおるいさんとお吉さんは「小判ってどうやって作るのかしら……?」「それは職人が……え?」と呆然としていた。そうか、贋金作りの実行犯は大抵飾り職だよな……。その政吉、渦中の材木問屋・丸庄に忍び込んで捕まる。丸庄の申し開きでは、「500両脅し取られそうになった」とのことで、おるいさんはかんかん。あんな男の商売道具なんて川にぶちこんでしまえって、おーい……。丸庄の馬鹿息子とその父、赤ん坊とその母親をこっそり見てみたいと、かわせみにやってくる。店には嫁がいるから、と言われておるいさんは納得するが、こういうのは交渉の道具にとっておいたほうがよかったかも。丸庄はかわせみに夜襲をかけ、偽小判を回収しようとするが、東吾さんと源さんが張り込んでいたため失敗に終わる。その晩のうちに店に捕り方が入り、「甲府勤番隠密」政吉が救出されるが、おい、誰も気づいてなかった設定なのか……。何時のなら神林様くらいは感づいてるのに!贋金事件は無事解決、政吉は結局赤ん坊の父親になることに。(表の)商売道具は無事か?あんだけ罵っていたのに、けろっとして「おていさんが幸せになれてよかった」とか言ってるおるいさん、途中経過は当然あるんだろうけど……なんか凄く嫌な女に見えた。
2008年11月07日
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江戸時代は厳しい、ちょっと痣が(足の付け根に)あるくらいで縁談に差し支えるんだから。早くに親を亡くして親戚の下で育った姉妹、妹は平均以上の容姿だが姉は今ひとつ。育ての親がいい人で、百両の持参金をつけて医者・坂上 周安の後妻にやったが、一年後、彼女は川に身投げをした。嫁入り前の大店の娘のおはんちゃん(でっぷり型だが、原作より性格はよさそう)、かわせみに花嫁修業にくるが美男美女に見せ付けられてぽかん。彼女の縁談の相手こそ、先日後妻が身投げした周安だった。一見良縁だが、二度も妻に先立たれたというので、親は不安になって源さんに相談。どんな奴か様子を見に行ったところ、二度目の妻の妹の加江さんに捕まってしまう。姉は加江さんに、「とんでもないことをしてしまった、殺されるかもしれない」と相談していた。それだけなら自殺ともとれるが、「姉は自分から死んだりしない!」タイプは多少違うが、気の強さは加江さんとどっこいだった様子。そして加江さんは、遂に「自分が代わりに見合いをする」と言い出す。周安は勉強熱心だがあまり実戦的なタイプではなく、患者を診るのは殆ど代診の佐々木任せ。その佐々木と、花嫁候補代行の付き添いのおるいさんと四名で見合い結構。周安も佐々木もおるいさんの方が気になるようで、東吾さんは面白くない。結構いい人でしたよ、という報告も面白くない。まあバツ二がナイーブぶってどうすんだ、そんな神経で医者が務まるのか、と自分も思わなくもない。宗太郎さんなんか顔に似合わず超図太いぞ。加江さんは姉が持参金つきで無理にお嫁にいって不幸になったので、自分はもう一生嫁にいかないと決めていた。いやその……お姉さんが嫁入りを急いだのは先がつかえると迷惑だと思ったからなんだけど……。ああだからこそいきたくないのか、御免。周安宅に響き渡る悲鳴。麻酔なしでの手術の真っ最中でした……間が悪いな。実験用のラットとか、医者の家には心臓に悪いものが一杯だ!だが、頑張って働いている姿は「姉の仇!」と思い込んでいる女の心をも動かす。周安は世間知らずで騙されたが、佐々木は「こんな美人に300両の持参金がつくわけない」と気づく。そして二人は、偽の花嫁候補を向島の別邸まで呼び出した。正体がばれたと知った加江さんは義兄を問い詰めるが、なんか要領を得ない。ばれた以上は仕方ない、と腹を括った二人は別邸を探り、代診の佐々木に襲われる。すべては佐々木の横領、そして不義密通から始まったことだった。世間知らずで嫁をほっぽりっぱなしの周安も一発殴っていいと思うが、……そういう男にときめく女もいる。あの世で姉さんがどんな顔をしてるやら……。「姉を愛していましたか」と言われて黙り込む男だぞ?正直なのは確かだけど。おはんちゃんは店の手代と一緒になることを決めてハッピーエンド。三百両あれば自分の店が出せるよな、と邪推する己の性根が憎い。
2008年11月05日
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幼児を狙ったかどわかし事件が続発。町方に知らさなければ無事帰ってくる「こともある」が、知らせれば間違いなく殺される。出入りの岡っ引きに昵懇の町道場の一同が張っていたこともあったが、全員返り討ちに。これはかなり腕のたつ侍が混ざっているに違いない、と考えている東吾さんの前に、凄腕の道場荒らし・ただし若い女という格好のネタが転がり込んでくる。彼女は二年前、姉を伴い出奔した男を捜していた。悪い子には見えない、考えてみれば誘拐犯がこんな派手なことをするわけない、というわけで東吾さんはおひろさんにかわせみ逗留を薦める。ふじ、ひろの美人姉妹は道場の娘で、姉の許婚が修行の旅に出た後、姉のふじは緒方という評判の悪い男と出奔してしまった。ひろは義兄が戻ってくる前に二人を見つけ出そうとしていたが、源さんが容疑者として目星をつけたのがその緒方で、ふじは男に捨てられ胸を病んで首を括っていた。姉の死を知らないひろは、あてもなく二人を探していたが、結局緒方の方が彼女を見つけて接触してくる。「もうすぐ道場が開ける」と自慢するが、誘拐とか全く知らない彼女の興味は、緒方が語ろうとしない姉の存在に限定されていた。そして番頭さんの孫娘、おみよちゃんがかどわかされる。娘夫婦は元捕り方である父の勤務先にすっとんでくるが、その後をつけてくる若い男がいた。お爺ちゃんが見張りを逆に尾行、捕り方が殺到し人質は無事取り返される。しかしこちらに戦力が集中したため、おるいさんとおふじさん、長助親分だけで緒方と戦う羽目に。そりゃ子供の命が最優先なのはわかるが、緒方がこっちに来るのはわかってただろうが!と言いたくなった。「姉上、帰りましょう、ふるさとへ」義兄は登場せず、姉妹愛エンド。そういえばおるいさんとおふじさん凄く仲がよくて東吾さんが殆ど絡まなかったな。……こっちのほうがよかったかも。「おふじさんは誰かさんのほうがもっと好きだったようですよ」にはちょっともやっと来たもんな……。
2008年11月03日
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神林家に新年の挨拶に行ったおるいさん、彼女が何者かよくしらない用人に世間話をされてぐったり。「弟君が与力見習いになって、奥方の妹君と婚約でめでたしめでたし」……その通りなんだけど、面と向かって言われるときついわ。新年早々、かわせみで50両という大金の紛失騒動が起きる。それは宿屋の娘の、嫁入りの結納金で、夫婦は婚約解消のため江戸に出てきたのだった。佐吉というやくざっぽい若い男が、50両持って逃げようとして番頭に捕まるが、当人は自分の金だと居直る。原作だととっととブタ箱入りだが、此処ではおるいさんがかわせみの内部で話を纏めることに。いや無理があるぞ。居直られると同情できないし。50両払わなければ、娘が女中奉公という名目の妾奉公に出されるといきたおるいさんは話をつけにいくが、女一人だから舐められて追い払われる。最初から八丁堀の旦那に同行して貰えばよかったのに。話を聞いた佐吉、こっそりかわせみを抜け出す。彼は本当に博打で金を入手したが、超裏ルートの賭場だったので仁義上、口に出すことは出来なかった。おまけに所払い……ってあれ?この動機って、平成NHK版とほぼ一緒のような……。「玉の輿でもあの男だけはいや」と言っていた娘が上京。親子で話し合いが行われ、「50両は出てきたことにしてください」ということになる。娘のお絹は女中奉公にいくつもり、親は財産を処分するつもり。「あの人はとっていません」だって50両は最初からなかったから。全ては、金はない、しかし娘をやりたくないという結構最低な理由による芝居だった。しかしたまたま50両持っている相手がいて冤罪事件が起きてしまった。一家は流石に覚悟を決めるて真相を明らかにするが、佐吉が50両をくれて一件落着となる。
2008年11月01日
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子供の火遊びを見かけた隠居、消しなさいと怒鳴りつけるが子供たちは反抗的。思わず殴りつけてしまう。爺さんは有名な癇癪爺、殴られたのは有名な悪餓鬼。子供の親は腕のいい大工だが、飲む打つ買うで女房に逃げられた粗暴な男で、子供の怪我をお上に訴えるがよい親とはとてもいえない。爺さんは息子に店の実権を渡した後、無聊を持て余していた。民事訴訟の間に入った源さんは「どっちもどっち……」と途方にくれる。かわせみの面々も冷たい態度だが、おふきという逗留客は二人に優しく接する。ん、原作よりハッピーな結末を迎えそうじゃね?しかし、性根の捻じ曲がった大工は、「あの隠居はかわせみに妾を囲っている」と噂をばら撒く。てめえの餓鬼が慕っている女だぞそれは。吉松は悪い噂に心を痛めるが、爺さんが悪いと考え傷害事件を起こしてしまう。……前言撤回。救いが仄見えただけに余計後味が悪い。吉松は入牢、隠居は自宅軟禁、おふきさんは世間体を気にした息子に引き取られる。世間は正月で賑わっているが、もうこの三者が顔を合わせることはない。「何とかまともに育ってくれればいいんですが……」
2008年10月30日
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ちょっとぶっきらぼうだが真面目で腕の立つ大工の棟梁の息子、通称小源。父と息子は似たもの同士で、今日も橋の上で一目を憚らぬ大喧嘩を繰り広げている。連夜の押し込みに走り回っている源さんからみれば笑い話の部類。もう一人出気がいい息子がいるが、こちらは大工を嫌って日本橋に奉公している。原作では三人兄弟の末っ子だったが、まあ話的に二人っ子でも問題ないな。大工が盗人に加担、は鬼平でもよくある話。そして、小源に容疑がかけられる。原作ではずっと先に若い嫁さんを貰うことになっているが、この話では瘤だらけの恋人がいて、夜家にいないことが多い。素直に祝言あげされていれば容疑がかからなかったかも。原作だと「喧嘩するほど仲がいい」、こっち解釈だと「息子にあまりに高いハードルを期待する父」かな……。最初はツンデレかと思ったが、どうも本気で「まだまだ」と考えているっぽい。大体原作どおりの内容。逆に驚いた。
2008年10月28日
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かわせみに出入りの魚売りの安、最近ちょっと変。次々お得意さんをしくじっている。悪い遊びに嵌っていると聞いたおるいさんは娘のおいちちゃんに会いに行くが、気の強い彼女はそれを否定する。その頃江戸の町は、辻斬りの噂でもちきりだった。神出鬼没、東吾さんは源さんの手伝いで走り回っているが、中々遭遇できない。やもめの父に好きな人が出来た。それは堅気ではなく女郎。女日照りの江戸ではよくある話なんだが、この話が他と違うのは、「その女と13の娘を取り替えてしまう」というとんでもない手段がまかり通ったことだった。「おとっつあんが寂しがっているから」って現代人には信じがたい話だが、江戸時代の子供って基本親の所有物だからな……。何処かの悪い大人が、「親孝行はいいことだ」と吹き込んだのがいけない、と言われた東吾さん、見に覚えがあったので愕然。確かにそれもあったが、それ以前に直接そのプランを吹き込んだ男がいた。しかもそれが、「おっかさん」の本当の男。おいちちゃんを身請けするには何十両も必要。その金をどうやって捻り出す?というわけで、思いついたのは、身請けされた「おっかさん」をもう一度売った金を辻斬りのふりをして脅して吐き出される、という表ざたになったら兄上様まで無事ですまなそうなプランだった。後から事情を聞かされた源さん仰天。「正義の味方もほどほどにしてくれ!」タメ口の源さんって凄い違和感。本物の辻斬りが登場、おいちちゃんは遊郭にいたのが縁となり小間物やの嫁に。原作より茫洋とした父は「嫁は神隠しになった」で片付けるが、売った娘の厄介になる気はない、と少しだけ男気?を見せる。
2008年10月26日
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なじみの呉服屋にやってきたおるいさん、「主は留守」という番頭の態度に何か不審を感じる。実は婿養子の主は行方不明で、初老の女房は「そのうち戻ってきますよ」とツンな態度を取っていたが、内心不安な番頭は後から相談のためかわせみにやってくる。おりよくかわせみには、東吾さんと親友で現役同心の源さんが来ていた。市川さんの女将さんのイメージが強すぎます。あの怖さを超えられる人は多分いません。いっそやらなきゃいいのにこの話。いなくなった男は殆ど外出しなかったが、富士山を信仰していて、月に一度富士権現にお参りしていた。もし女を作って出奔したとしたら、そのお参りがあやしい。逢引がてら出かけていった主役カップル、近所の植木屋の婿が殺されたという話を聞く。植木屋の婿は長年かよい婿をやっていて、既に娘も生まれている。最近勤めていた店をやめて正式に婿入りしたのだが、持ってきたのは500両という法外な退職金だった。原作に比べ、亭主が悪い、女将さん気の毒って感じが強い。自分のプライドをへし折るよりは殺すってのはやっぱり怖いんだけど。
2008年10月24日
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今日のかわせみの話題は、寒井 千種という医者みたいな名前の逗留客のこと。自称旅行客だが、どうみても江戸者。深川の長助親分が連れてきた兄妹客、得意先の四条屋が倒産して料金も払われず製品も戻らず、このままだと同じく倒産してしまう。四条屋は主がなくなり、妻子は落ちぶれた暮らしをしていて、人のよい田舎者は引き下がることしか出来なかった。じゃあ仕方ないじゃん、というところだが、実は四条屋には計画倒産の噂があった。ボロ屋でボロを着て暮らしているが、食道楽はかなりのもの。寒井は本当の名医だった。それに性格もよさそうだということで、10両吐き出される大芝居に担ぎ出されることになる。母と墓参りの帰り、茶店で腹を下した娘のお春。たまたま同席した医者のおかげで大事に至らず、原因は摘み草、と判明。そこまではいいのだが、同じ物を食べた母が腹を下さないのは素人目にも変。翌日様子を見にきた医者は、胃の腑に悪性の瘍があり、それが毒を吸収してしまったと恐ろしい診断を下す。それを治すための薬代が10両。「それでしたら、明日にでも用意いたします」役者がうまいとはいえ、あっさりとひっかかったなー。しかし原作よりNHK版よりむかついたからいい気味だった。寒井の正体がわかってEND。詐欺だ、原作以上に詐欺だ(笑)。
2008年10月22日
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