日々、是、ざつぶん

日々、是、ざつぶん

June 8, 2022
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…………えーっと(目逸らし)。

ちむどんどん 」の話題を冒頭にちょっと書く、と、​ 前回記事のラスト ​に書いていたのですが、 ​文字数が 4000 を超えた​ 頃に「これはもう、オープニング・トークの分量じゃねぇや」と悟って、​これまたサクッと塩漬けにすることにしました()。

と、いうことで。
楽しみに楽しみにしていた、 ​​ CHEF-1グランプリ2022 北海道・東北エリア予選 ​​ の開幕です!
例によって、がんがん ネタバレをブッ込んだ記事 となりますので、お嫌な方はぜひ、 ​TVer​ で予習をしてきてね。







まずは。
はやせにとってこのエリアは特別なので、放送前からすでに​ こんな記事 ​だったり、​ そんな記事 ​だったりをUPしています。

別に読んでくれていなくても、これから先の文章にはほとんど支障がないと思いますが、一応事前情報としてリンクを(ただし、MCと審査員のはやせ的な感想は重なる部分があると思うので、こちらでは省略してます)。


さて、と。
関東・甲信越 ほどではないと思いますが、道民としては「​な~んで高校野球の予選と同じように、 北海道と東北とでエリアを分けて くれんのでっしゃろか?(しかも、高校野球と同じ区分けなら、北海道は北と南と 代表を二人 出せる)」と言いたくなるぐらい、番組で映し出されたエリア地図のま~広いこと広いこと!(面積だけなら、これだけで 日本の半分 を占めてないか? そう思うと、 水曜どうでしょう の「 対決列島 」企画のことを思い出したわw ←点数= 面積 という計算をしていた、アレ

​​​他の都府県のことはわかりませんが、北海道内の調理師専門学校って、​ざっくり数えても 13校 ある​ ​んですよね(さらに、この13校とは別に、食物調理科を有する 三笠高校 もある)。これまたざっくりな数え方なんですけど、他の東北6県全ての調理師専門学校の数を合わせても、たぶん、北海道の方が多いんじゃないかな それだけ、北海道では料理人さんを多く輩出していることになります(しかも、別に専門学校を出ていなくても料理人になっている人はいる)。

とはいえ……一番東側にある調理師専門学校が 帯広 どまり​ なのはちょっぴり悲しいぞ
まぁ、人口比を考えたら、これ以上専門学校が増えても経営維持が難しいと思うけど

そんな13校(東北の学校も合わせたら、更に倍近い)の代表として予選会場に選ばれた学校は、前回大会と同じ、​ 札幌ベルエポック製菓調理ウェディング専門学校 ​。前回大会以降、このblogでもたびたび話題に出てきました(主に、初代サマ🐉が特別授業をやっていた、という話題で ← 今回、学校紹介のページで、結構長めの紹介動画を発見しましたわw しかも、作っているのは前回大会の 第6戦・卵バトル回 で披露された TMG を使ったアレンジハンバーグかの?)。

ちなみに、審査会場の景色にも、思いっきりデジャブ感があったりするw

沿革はグループのサイトの方にあって、前身となった「ベルエポック美容衛生専門学校 札幌校」の設立が2002年(2005年に分離)と、比較的新しい学校ですね。

一時期、北海道では「べっべっべっ、ベルエポック」と、 キャッチ―なラップ を踏んだCMをやっていた記憶がうっすらあるw

東京と埼玉にも姉妹校があって、交流を深めながら学べるというのもポイントが高いかな(もっとも、コロナ禍になってからは難しいことも色々とあっただろうけど)。

ちなみに、番組の方で紹介されていた「 地元生産者との交流 」という学びは、結構、道内あちこちの学校で同じようにやっているとは思いますが(何しろ、北海道は一流食材の宝庫っ!これを学びに利用しないほうがどーかしているw)。せっかくなんだから、ほぼ同年代の 農業高校の生徒たち とコラボってみたらいいのに、と、思ったり思わなかったりする(←どっちだ


MCは、 HTB 依田秀将 アナウンサー。​​
審査員は、会場の専門学校から、 松村克己 先生。地元有名料理人枠より、 石井誠 シェフ。そして、雑誌編集者枠より、 福崎里美 統括編集長の3名​​​でした。


第7位は、 宮城県 代表・ 須田修平 さん(ジャンルレス・36歳)。
一般企業へ就職したものの、料理人の夢をあきらめきれず、居酒屋店員などを経て、3年前に宮城県 石巻市 で無国籍レストランを開業した方とのこと。
なお、はやせも心配していた予選直前の地震の影響がこの方にはあったようで、お店の食器類が多く割れてしまったとのこと(!)。あぁぁぁぁ……

そんな不幸にもめげずに披露された作品の名は、「 濃厚な牡蠣のファルス アラビアへの誘い 」。​
ファルス は、フランス料理の詰め物料理のこと。​
宮城県で 牡蠣 は、朝ドラ「 おかえりモネ 」でも取り上げられた有名食材だし、​そこに違和感はないんですが……。

豚バラ を使った料理に、「 アラビア 」?な、何故??​​(あのあたりって、 豚肉 ​​ 禁忌 ​​ なんじゃあ……
一応、番組的には キャラウェイ というスパイスが使われているから、という説明だったんですが……むむ、むむむむぅ……(←若干、納得感が足りないらしい)。


第6位は、 山形県 代表・ 嵯峨久裕 さん( フレンチ ・38歳)。
はやせの事前資料では、 洋食 ジャンルの方、という整理をしていたっぽいのですが、放送ではフレンチになっておりました(それを言ったら、この番組じゃフュージョンやイノベーションもまとめて ジャンルレス にされていたが

この方も、ガソリンスタンドで働いてから料理の道に入るという、独特な経歴の持ち主でした(というか、お写真がかなりやんちゃ)。そして、5年前にはご自分のお店をオープン。しっかりと維持していらっしゃるところは素晴らしいです。

作品名は、「 芋煮 の新しい形​ 」。おおっ!山形愛にあふれてますねぇ。
おイモはそのものじゃなくて、マッシュか何かした上で中に 米沢牛 などの具材を入れて、成形した感じ?​
このあたり、ごくフツーの料理番組なら、 断面図 を見せてくれたりしてもいいぐらいなんだけど、​やっぱりそのあたりに物足りなさがあるんだよなぁ……(審査員の方々のコメントはいい感じです)。


第5位は、 福島県 代表・ 本田孝幸 さん(蕎麦・37歳)。​​
前回のファイナリストが、今回もサバイバルラウンドへの挑戦権を勝ち取りました。今のところ、前回ファイナリストの皆さんは、順当にコマを進めていますかね?(それでも、その彼がこの5位通過というところが、やはり、北海道・東北エリアの厳しさ・レベルの高さを物語っています)。

作品名は、「 里芋のすり流し ~ふきのとうの香り、蕎麦のチュイルを添えて~
これは、お料理の デザイン性 にレベルアップのあとが見えます!​​
チュイル (蕎麦クッキーみたいなものかな?)​を直前に割り入れることで、すり流しに食感のアクセントを持たせているあたりも上手いと思います。


第4位は、 青森県 代表・ ​花田秀樹​ さん(フレンチ・34歳)。​​
本場のフランスで修業をしていたり、都内有名店でスーシェフを務めていたりと、正統派な修業の先で、自らのお店を開業。堅実なお人柄が窺える感じです。

作品名は、「 たづ鍋 」。​
たらの白子 をたっぷりと贅沢に使ったスープって感じ?​青森の郷土料理とのことですが、お隣さんの県の割にはなかなかの「 不思議ちゃん 」系の地域で、実態がよくわからないのよね​ 竜飛崎 義経 伝説​ はともかく、ブッダやキリストのお墓があったりするところがなんとも……


ここまで、北海道代表者のお名前なし。予選参加者の人数的割合を考えると、最低でもお一人くらいは入っててもらわないと、4枠いただいた価値がないよぅ!と思いかけた、第3位。

ここで来ました。北海道代表・ ​菊池隆大​ さん(和食・38歳)。
コンクール受賞歴多数の、前回大会でいくと 花田洋平 さんのようなポジションに(
​​ RED U-35 2017大会 ​​ における BRONZE EGG 受賞​ についてはすでに調査済みでしたけど、最近 職業柄 ()的に​ 北海道全調理師会 ​なる団体のサイトを見つけていまして、こちらでもお名前は発見しておりました(←注: 公私混同 です

道南・ 函館 から日本料理で世界を目指す!という、大変高い志の持ち主です。
​​
道東民のはやせが道南民のことを語るというのも、多少おこがましいんですが
函館の人って、道民の中でもちょっと 特殊な価値観の持ち主 だってイメージがあるんですよ。

札幌が経済型の現道都だとしたら、函館は歴史ある旧道都(もし 戊辰戦争 で勝っていたら、もしかしたら今でも道都だったかも)って自負を持ってるっぽいのよ。
何しろ、北海道で唯一、 があった地域ですからね。

​彼にとっては、北海道の中でも特に 道南にこだわった 食材選び​ をしていると思います(←ここ……この後の文章における、大事なポイント)​


作品名は、「 江刺沖神経〆桜鱒味噌幽庵焼 乙部町越冬百合根の擂り流し
……漢字多っ!初見では、 漢文 を見せられている​ のかとオモタ(

本田さんは、ちょっと運がなかったかなぁ。すり流し同士の勝負になっちゃった

しかし。
本当に地元食材を使っているというのなら、先頭の文字は 江刺 岩手県の 地名)じゃなくて、
​​​ ​​​ だろ!!?​
​(だから、 固有名詞 を間違えるんじゃないってばぁ……

……いや、わかるのよ?単なる漢字変換ミスだっていうのはさぁ?
ただ、「 地元食材 を使った」というお題を与えている主催者側が、 その食材が本当に地元食材なのか を確認もしないって、普通にありえんだろ(呆)。

はやせが何故、今回の記事の冒頭に、先週の「ちむどんどん」の話を持ってこようと思ったか。
そこには、一流料理人を取材対象者とした場合の、 メディア側の姿勢 も描かれていたんだよ。

一流の生産者は、美味しさはもちろんのこと、安心・安全で栄養も申し分ない一流の食材をお客さんに届けようと、日夜頑張っている。

一流の料理人は、そんな一流の食材の良さと魅力を十二分に引き出し、お客さんに喜んでいただくのがプロの仕事だ。

じゃ、メディアのプロの仕事って、何よ?
それは、 ​取材対象者の 魅力 を引き出し​ て、読者(視聴者)に、 正確な情報 をお届けすること​ でしょーが。
その、メディアの本質の部分をおざなりにするんなら、それはプロとして二流以下だぜ。

そりゃ、プロの中にだって、山下シェフのように「自分が一番美味しいと思うものを出す」(=好みに合わなかったら食わなくていい)ってタイプのクリエイターもいるさ。けど、それをやっていいのは極端な話、 バラエティとドラマだけ だ。
けど、何度でも言うが、 この番組は ​ドキュメンタリー​ なんだよ!
その作りは当然、 報道寄り なるだろーがっ。

まして、「素材の魅力なら日本随一ぃぃぃ!!」と思っているタイプの北海道の料理人さんが、道産以外の素材をメインに据えるとかありえんからさぁ……頼むよ、ホント(涙)


……はぁ(嘆息)。
もう、いいや。次いこ、次。


続きまして、第2位です。同じく北海道代表・ 谷章太郎 さん(フレンチ・25歳)。
おお!谷クンが来たよ!恐らく、 このエリア唯一の ​20代通過者​ だ(いや、1位はまだ見てないけど、事前情報の実力的には、 予想ができている んだ)← というか、語り口が馴れ馴れしいぞ、自分(

はやせが 敬意 をこめて(← ほんとか? ​​​​​​​)初代サマ🐉とお呼びしている、 下國伸 シェフを​、(恐らく)社会人1年目の 最初の師 として、料理人修業をしてこられた、北海道料理人界期待の若手ホープですな!

作品名も、まぁ 独特 。「 ​Gengis khan​​ 」。これで、かの有名な北海道の郷土料理・ ジンギスカン と読むようだ( Wikipedia 調べだと、原義の チンギス・カン のスペルは、 ​Geng h is Khan​ のようだが())。​​

ご実家がジンギスカンのお店ということで、ご自分の アイデンティティ をそこに込めつつも、​ジンギスカンそのものの常識は完全にひっくり返した、斬新な発想のお料理ですね!いや、お肉の火入れが美しいし、本当に美味しそうです!


さぁ、いよいよ第1位通過者の発表ですっ。
上がったお名前は…………三度、北海道代表・ 大原正雄 さん(フレンチ・37歳)。​
うむっ。 HTB さんの​ 読み通り ​​ です(

経歴がやっぱり、群を抜いてました
さらに、調理スタイルも並じゃない!勝負事の現場で ロッキー 聞きながら料理するとか、聞いたことないっ​っ!!髪型も奇抜で超個性的

こんな リラックス状態 で予選にやってきて、当たり前のようにさくっと実力を発揮できてしまってるんだから、サバイバルラウンドの雰囲気も(少なくても、このエリアについては)前回とはまるで違う雰囲気になっちゃうんではないでしょうか ​​ ​場の雰囲気を 自分のもの にしてしまう​ 」というのは、ビッカビカな スター気質 ですわぁ……。

作品名も、個性的でした。「 毛蟹 私の表現 」。​
そして、審査員である石井シェフのお言葉も 別格 でした……「特に言うことは ない 」って​

​【第2版追記】​

​あまりにさらっと流されたので、 第1版 では書き逃したんですが(ぉ)、この大原さんの評価の時に、石井シェフが「 求められている要素 (=今回のエリア予選における評価のポイント)」らしきものをおっしゃっているんですよね。
それは、
  • 皿としてのオリジナリティ
  • 構成
  • テクニック
の、3つ。

恐らく、点数構成としては オリジナリティの割合が高い 大会だとは思うんですけど(さすがに審査基準として公言されているし)、構成って具体的に何を見ているのか、ちょっと気になっていたりします(食材同士のバランス、とかかなぁ?)。


終わってみますれば、北海道代表は 4名中 ​3名​ がエリア予選を通過。しかも、 ​1位から3位まで、 ​上位独占​ !​
(残念ながら通過できなかった​ 杉村正明 さんも、​菊池さんのところで紹介したサイトに、金賞受賞者として名前が載っているお方ですよ……やっぱ、実力者だったわぁ)

エリア予選突破を果たした皆さま、おめでとうございますっ!

料理人としてのスタイルも様々で、サバイバルラウンドも見ごたえがありそうなメンバーになったと思います。次の戦いも楽しみだーっっ!


そういえば。
残念ながら放送に乗り切らなかった情報については、​ 公式サイトのニュース ​の方にも少し掲載があります。
とはいえ……目立つのはやっぱり、今回予選通過を果たした方々が中心なのよなぁ……(それだけ、この地区は皆さんハイレベルだったということでもある)。

年齢を考慮すると、皆さんまだ何年かは出場資格がある方々ばかりだと思いますので、今回は残念だった方々もまた来年チャレンジして欲しいなぁ、と思います。



もっとも……。
一流への道は一日にしてならず、とは申せども、 ABCテレビ のスタッフの皆さまにおかれましても、 一流のメディア人 を目指して 切磋琢磨 していただかないと、​大会そのものの ​格​ の方が、いつまで経っても一流にはならんのではないのですかなぁ……(涙)

テロップ職人の皆さまにも、アナウンサー並の 日本語研修 を受けさせたほうがいいんじゃないのかなって、思いますよ。わりと、マジで(

第16弾 ​ へ続く





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Last updated  June 14, 2022 07:32:17 AM
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