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先般の寒波が襲来した時、時知らずのホタルブクロ(蛍袋)は開花から5日目を迎えていました。その際の冷え込みに晒されて、袋状の花弁は”おひたし”のように萎びてしまいました。花の方は寿命ということもあるので仕方ないわな~、などと軽く見ていたのですが、寒波から1週間経ったところで、予想外に被害は大きかったことが明らかになりました。 花より少し遅れて、周りの葉っぱが萎れ始めたのです。全てという訳ではありませんが、大きな葉っぱは粗方やられています。流石に猛者中の猛者・ホタルブクロもこれでギブアップか、とも考えたのですが、葉っぱのダメージに比べてツボミの方にはダメージが見当たりません(円内)。これは推測になりますが、寒波襲来時点で予備軍のツボミはまだ萼片で包んで保護できる大きさだったことで、寒気の影響が和らいだのかもしれません。これらのツボミが無傷だったと判定するのは早合点かもしれませんが、開花の可能性が全くなくなった訳ではなさそうです。
2016年01月31日
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2週間前にリクルートして来たイワウチワ(岩団扇)です。調達時点ではいずこも暖かかったらしく、既に花芽は動き始めていました。同じ場所の同じ品種でも大きく花芽を伸ばしているものもあり、そうした中で一番出遅れたものを選んで来たのですが、その後急激に気温が下がり、更にはこの冬最強の寒波などもあって、完全に動きを止めてしまいました。 この地方では、通常の年なら3月下旬が花の時期ですが、今年はそんな訳にはいきそうにありません。長期予報では2月の西日本は暖かいということなので、そろそろ動き始めるかもしれません。一時は開花前に新居への引越しも考えましたが、花芽へのダメージを考慮して引越しは花後に・・・ということで、あっさり計画を変更してしまいました。
2016年01月30日
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先日の最強寒波が去った直後には分からなかった被害が、時間の経過と共に露になって来ました。画像はコシノカンアオイ(越ノ寒葵)ですが、暖かさが戻ってよくよく観察してみると、開花を間近に控えたツボミが、手酷い凍傷を負っていました。この2日間で、手触りでは殆ど変化はありませんが、見た目はまるで”おひたし”にでもしたように様変わりしてしまいました。この先、落花生の殻のようなツボミの先端が割れるなどの変化はあるかもしれませんが、”花”と呼べるようなものになるかどうかは微妙です。 用意していたツボミ7輪の内、4輪はこんな有様です。残る3輪はこれほどの深手ではないので、何とか花と呼べるものが実現できそうです。今年は過去最高の作柄になりそう・・・ということで、幾分浮かれているところがありましたが、一転して冷や水を浴びせられた気分です。トホホ・・・
2016年01月29日
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昨日は肥料が効き過ぎて肥大化した軟弱スイセンを紹介しましたが、今回はガラリと目先を変えて野生に戻した同じ八重咲スイセンです。この個体は3年ほど前に、我が家に植えていたものを株分けして、この場所に移植したものですが、昨日時点で4株が生き延びていました。草地で肥料分に乏しいことや、夏場には周囲の雑草が大人の腰の高さまで繁茂することで光合成も十分にできないため、草丈は25cm止まりとかなり貧相です。画像の左側の2株は球根の分球で少しだけ増えていました。植え替えた時点では施肥や草刈りは私が行うつもりだったのですが、その後頑丈なフェンスが敷設されて立ち入りもできなくなり、全て空手形になってしまいました。それでも年間2回の草刈りが行われることで、かろうじて命を繋いでいます。 今の環境は9月末頃に行った草刈りの後、周囲は開けているので状況が視認できます。フェンスからスイセンまでの距離は7~8mほど、35mm版カメラに換算して300mmほどの望遠レンズで何とか識別できる画像が得られる距離です。ちょうど最初の1輪が開花したところでしたが、生憎背中を向けた状態で咲いていたため、八重咲の姿を捉えることはできませんでしたが、元々この場所に自生するスイセンはなかったので間違いはありません。
2016年01月28日
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この度の最強寒波の被害をもう一つ。画像は10日ほど前に満開になったことを紹介した八重咲スイセンです。寒波被害・・・と言ってしまいましたが、より具体的にいうと寒気による被害ではなく、この度の寒波に伴う強風で茎が折れてしまったものです。何しろ草丈が60cmに達する大柄に加えて、6輪から9輪の花が付く、という風にかなり”頭でっかち”な構成になっていて、風の勢いに耐えられなかったというのが事の顛末です。合計7本の花軸の内5本、つまり7割がこんな有様で、最早リカバリーは期待できません。 10日前には2月初旬までは花が持ちそう、などと予想していました。実際には予想以上に花持ちは良好で、2月後半まで持つかも・・・などと、見込みを変えようとした矢先のアクシデントでした。骨折した腕や足に、応急処置として添え木を当てるように、折れた茎に添え木をすれば花は維持できるかもしれません。草花の欠乏期でもあり、少々不恰好にはなりますが、こうした処置も検討してみようと思います。
2016年01月27日
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猛威を誇った寒波も何とか峠を越えたようです。画像は庭先に水を貯めたまま放置していたバケツに張った氷ですが、中心付近の最も薄い部分で7~8cmあります。この3日ほどは日中も溶けることなく厚さを増して来た結果ですが、異常な暖かさが続いていた中での冷え込みだっただけに、初めて経験する被害も出てしまいました。 その最たるものが2日前に取り上げたセツブンソウ(節分草)です。開花から2日目の一昨日はシャキッとしていましたが、昨日の朝確認するとダラーっとうなだれて、危篤状態に陥っていました。比較的気温が下がりにくいベランダの奥に避難した上での結果で、昨年の度重なる寒波でも、こんな被害が出ることはありませんでした。 山野に自生するセツブンソウは、開花後積雪に遭ってもケロッとして耐え抜くと言われています。今回の寒波でこの地方では降雪はなかったようですが、その一方で冷え込みは激しかったようです。明日から暖冬モードに戻るようですが、このセツブンソウが復元するかどうかは微妙です。
2016年01月26日
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暖められたり冷やされたりで、草花も立ち上がるべきか、それとも自重すべきか進退窮まっているかもしれません。そんな中で赤紫二段の雪割草にも異変が現れてしまいました。この品種は二段咲きということで、雄シベが弁化して花弁のような風貌を見せるところまでは”普通”のことなのですが、この個体は雌シベまで変なことになってしまいました。 コチラは昨年咲いた時の様子ですが、花の中心に生花で使う剣山を小さくしたような雌シベが確認できます。それに対して上の画像では雌シベがやや捩れた花弁のように変異しています。最早どこにもシベの原形はとどめていません。雄シベがこのような形状になる咲き方を「丁字咲」というらしいのですが、これも同じように扱っていいかどうかはよく分かりません。 異変とはいえ、これはこれで十分面白い容姿であり、できることなら次のシーズンにも現れて欲しいものなのですが、この花が咲いた株の他の花はフツウの二段咲きなので、再現性は殆ど期待できそうにありません。雄シベも雌シベもない個体とあっては種子を望むこともできず、この変異は今年限り、この1品限りとして見送ることになりそうです。
2016年01月25日
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1週間前にリクルートして来たセツブンソウ(節分草)が、早々と開花してしまいました。暖かかった1月を、山野草店の屋内で過ごしたこともあって、入手した時点でツボミは既に動き始めていました。ということで、今年の花は事実上山野草店の皆さんが咲かせたようなもので、ワタクシの貢献度は殆どゼロ・・・ということを認めざるをえません。 それはそれとして、この花、少し変です。白い花弁のように見えて実は萼片が甚だしく多く、一見して八重咲のように見えます。コチラは5年前に咲いた正統派・セツブンソウなのですが、白い萼片は5枚しかありません。その内側で先端が黄色いものが円形にに並んでいますが、これが花弁が変異したものだそうです。それに対して、今回咲いたものには先端が黄色のものが確認できません。萼片が異様に多いのは、もしかすると頭黄色の花弁が先祖返りして、昔の白い姿に変異したのかも・・・などと、素人なりの想像を巡らせているのですが、真相は判りません。いずれにしても非常に珍しい現象なので、綺麗に咲き進んだところで受粉を手伝って、種子を実らせてみようという気になっています。
2016年01月24日
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半月前に芽出しが始まったことを紹介したコシノコバイモ(越ノ小貝母)でしたが、その後グッと気温が下がってしまい、ついには今シーズン最強の寒波が居座り続ける状況になってしまいました。この気温低下で開花への歩みに急ブレーキがかかってしまい、地上への露出は殆ど変化していません。それでもツボミの大きさは着実に膨らみを増しているようで、固く閉じていた包葉の先が少し開いて、隙間から内部の白い花弁が見えるようになりました。6cmほどの間隔で2株を植え付けていますが、両者ともほぼ同じ状態で推移しています。 あと1週間ほどは今の寒さが続くようですが、その後は3月並みの暖かさになるような予報が出されています。その頃にはこのツボミも一気に開きそうな予感がして来ました。2月早々には花が見られそうです。コシノコバイモの他にも、同様に雪割草も首をすくめるように寒気が通り過ぎるのを待っていますが、これらも一斉に動き始めるかもしれません。
2016年01月23日
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このところ暖冬とか寝惚け、フライングといったテーマが続いています。今回の主役は、そうした“季節外れ”ネタとは全く関係ない、芝生に根付いたネジバナ(捩花)です。この場所に根付いて4-5年になると思いますが、発見当初と比べると随分立派な図体になりました。ただ今1株から3芽が芽吹いていますが、花の時期までにはもう1芽ぐらいは増えるかもしれません。 一般的に野生のネジバナは草丈の低い草地を好み、草深いところでこの品種を見かけることは殆どありません。日差しを遮るような深い草地では生き延びられない、ということだろうと思うのですが、それでも春から夏にかけては周囲の雑草が草丈で勝るため、日照という観点では不利になってしまいます。そういう意味では常緑のこの野草にとっては、冬枯れの今の時期が光合成による養分生成は最も有利な季節かもしれません。そういえば冬場フェンスの影になる場所に根付いた個体は、いつの間にか姿を消してしまいました。粉末のようなこの野草の種子は風に乗って運ばれ、着地した場所次第でこのように大きく育ったり、自然に消滅したりと運不運が付いて回るようです。
2016年01月22日
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用土を乾き気味に・・・といっても、乾きっ放しでは干物になってしまうので、時間を見計らって適量の水遣りは必要です。ということで、軒下の陽だまりに避難させている花鉢に水遣りをしていて、キクザキイチゲ(菊咲一華)の鉢で、表土の一ヶ所がプックリ盛り上がっているのが見つかりました。「もしや・・・」ということで、盛り上がった表土をちょっと退けてみると、上の画像の花芽が顔を出しました。この品種やその仲間に特有の、花軸を”つ”の字に曲げて、ツボミや葉っぱを引っ張り出すスタイルの芽出し風景です。 表土が盛り上がっていたとは言え、半ば強制的に引きずり出したようで、少々気が引けるところがないとは言えません。ただこのポットの植え替えを行った際、塊根は2cmほどの深さに埋めてあったので、それだけの深さを伸び上がって来たことは間違いありません。もしかすると今回の寒波がやって来る前に、地表スレスレまで伸び上がったものの、予想外の冷え込みに遭って地上に顔を出すのを躊躇していたところを、無理矢理表土を剥がされてしまった、と言ったところだったのかもしれません。ということなら、このまま露出させておいては凍傷にかかるかも・・・ということで、元通りに土を被せて埋め戻してしまいました。
2016年01月21日
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昨日紹介したような例外中の例外もありますが、夏草はこの時期しっかり休眠することが長生きの秘訣です。画像はカシポオキナグサ(樫保翁草)の実生3年株ですが、ただ今爆睡中といった絵面です。その傍らで、この個体の子どもに当たる0歳児たちは・・・というと、寝付きの悪い子はほんの1ヶ月前まで青葉を残していました。年末も押し迫った頃には、やっとオネムの時を迎えましたが、葉っぱは今も紅葉したままの状態を保っています(円内)。仮に青葉のまま今回の最強寒波を迎えたら、かなり手ひどい凍傷を負うことになったかもしれません。 親戚筋に当たる日本オキナグサは?というと、半数は眠りに就きましたが、まだ青みを残して生命反応を示している個体があります。こうした個体は、今回のような寒波で深手を負う恐れがあります。両者とも周りの土が一見カラカラに乾いているのは、予想外の冷え込みに遭っても、凍結の被害を最小限に抑える目的で、乾燥気味を維持しているためです。
2016年01月20日
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正月早々ホタルブクロ(蛍袋)が開花した件について紹介しました。その時の花は、草丈10cmにも満たない中途半端な構成でしたが、今回開花したものは草丈35cmに達する本格派です。折りしもこの冬最強の寒波が襲来した中での開花でもあり、当人としては半端なく場違い感を味わっているに違いありません。 今開花している個体の他に、同じ花茎に気象条件さえ整えば2週間ほどで開花しそうなツボミ3輪が付き従っています。この他に、もっと小さいツボミが4輪控えています。今回の寒波がこのツボミたちの耐力を超えるものだったら、このまま動きを止めて枯死することがあるので、先のことを気軽にいうことはできません。この先がどうなるかは別にして、半年の時間差を超えて咲いて見せた根性には脱帽です。
2016年01月19日
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昨日は風は弱かったものの、冬らしいよく冷える(?)1日でした。そんな中、前日調達して来たばかりのセツブンソウ(節分草)とフクジュソウ(福寿草)を早速植え替えです。所要時間は1時間足らずでしたが、土いじりに水仕事も加わって、結構な修行になりました。 まずは節分草から。両者とも既に動き始めているため、根の周りを大きく動かしたくはありません。塩ビポットの底部に一周するように切れ目を入れ、更に側面にも縦に切り込みを入れた上で、形を崩さないように静かに新居のポットに据え付け、周りを新しい用土で埋めます。切れ目の入った塩ビポットの内外の圧力が同程度になったところで、側面部の塩ビを少しずつ引き抜くという方法で、根周りの用土の動きを最小限に留めつつ、新居への引越しを済ませました。底の部分の塩ビは残っていますが、この秋の手入れの際、除去することにします。 フクジュソウも同様の方法で引越しを済ませました。こちらは小さな塩ビポットに収容するため、根を切り詰められていることが多いので、定着できるかどうかはかなり微妙です。秋には健康診断(生死判定?)を兼ねての植え替えと、底部塩ビ除去が必須です。
2016年01月18日
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1週間前の花苗リクルート第1弾に続いて、今回は第2弾です。出掛けた先は滋賀県・信楽。今回は画像の4点の他に、植え付けに必要な用土3種50リットルほどを仕込んで来ました。 調達した花苗は、左からセツブンソウ、クロユリ、フクジュソウ、そしてイワウチワです。いずれもここ1年から2年の間に姿を消したり、生き残っていてもジリ貧で早期の地力回復が難しそうなものの補充が目的です。いずこも暖冬の影響は深刻で、展示された春の花苗が既に開花してしまったり、芽出しが始まっていたりで、連れ帰る個体の選択には骨が折れました。 発育の贈れたものを選んだとはいっても、セツブンソウやフクジュソウは既に動き始めています。この2点は大急ぎで形を整えておかなければ、開花時の見栄えが落ちます。ここ数日は今シーズン最強の寒波ということで、土いじりの仕事には腰が引けますが、手がかじかむのを我慢して作業を強行しなくてはいけません。トホホ・・・
2016年01月17日
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八重咲スイセンが満開になりました。クシャクシャに押し潰したようなシベは、よく言えば愛嬌があり、悪く言えば”おブス”の極みですが、こうして大量の顔が並ぶと壮観と言えなくもありません。○×水仙郷などと呼ばれるような自生地で、普通の顔立ち(?)のスイセンが咲き揃った中に、このチンクシャのような変り種を見付けたりすると、同じ漢字を並べた中に1字だけ異なる漢字が混ざったゲームを解いた時のようなプチ達成感を味わえます。 最初(12/28)に開花した個体には疲れが見えますが、20日近くが経過していることを考え合わせると、これは致し方ないところです。裏返せば最後に開花したものが寿命を迎えるのは20日先ということになり、2月初旬までは楽しめる・・・かもしれない、という予想が成り立つことになります。シーズン前に球根数を大幅に間引きしたことを考え合わせると、出来高としてはそこそこの豊作と言ってよさそうです。
2016年01月16日
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昨日紹介したものと同じポットの雪割草、赤紫二段の本年度1番花の開花です。この品種の今シーズン1番花は11/17に開花してしまい、散々な悪口雑言を浴びて来ました。悪いことに暖冬で盗賊どもが遅くまで出没し、開花しても花弁はすぐに食われてしまい、昨日紹介したようにまともな花は殆どありませんでした。ということで、これまでの開花履歴には目を瞑って、この品が今年2番目の雪割草ということにします。とは言っても、年が変わるまでに7-8輪が開花しては食われる・・・を繰り返し、用意した弾(ツボミ)の大半を使い果たした模様です。果たしてこの先、何輪の花が見られることやら.... この個体は十分に気温が下がってナメクジどもが休眠に入り、最後の強敵・ツチイナゴも駆除した後に花弁を開き始めたことで、辛うじて食害に遭わずにここまで漕ぎ着けました。後に続くこの花の仲間は、それぞれの1番花を安全に咲かせられる環境が整った訳で、これまで日当たり少なめで冷たい場所に置いていた数点のポットを、そろそろ暖かい陽だまりに移して、開花の後押しをしてやろうと思います。
2016年01月15日
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これ、一見花びらのように見えますが、実は雄シベが花弁のような形に変異したものです。花の品種は”赤紫二段”の雪割草です。花弁はどうなったかというと、半開きぐらいまで開いたところで、何者かに食い荒らされて殆ど残っていません。弁化したシベは、その頃はまだジャンケンの”グー”のように固く閉じていたために、危ういところで難を逃れた・・・というようなストーリーが成り立ちます。 然らば、その「何者」とは何ぞや、ということになる訳ですが、今はナメクジもダンゴムシも休眠に入ってしまい、完全に姿を消してしまいました。残る容疑者は、10日前にこの場で取り上げたツチイナゴです。その時は「寒い中、ご苦労さん」ぐらいの気持ちで見逃したのですが、その後この被害が浮上しました。そして一昨日、水遣りをしていると再びツチイナゴが這い出してきたではありませんか。次に出遭ったら駆除する・・・と決めていた上に、この被害です。速攻キ○チョールを一吹きして退治してしまいました。この個体の後に続いているツボミが、現在半開きまで進んでいますが、今のところ虫食いの兆しは見られません。やっと障害の要因が全て排除できたのかもしれません。
2016年01月14日
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雪割草の本年1号が開花しました。11月末にツボミが膨らみ始めているのに気付き、以来いつ咲くか気を揉み続けて来たいわく付きの個体です。寝惚けだの、フライングだのと悪口暴言の限りを投げ掛けて来ましたが、土俵際での粘り腰を発揮して、何とか新年を迎えるまで我慢しました。ということで、贈る言葉。「よく頑張った。アンタは偉い!!」 この個体は、”実生3年・正体不明の新顔”というキーワードで、この場でも何回か取り上げて来ました。今回の開花で、その正体が明らかになった訳ですが、初花の風貌から子のこの親に相当する品種が思い浮かびません。雌シベ・雄シベが揃った標準花で、この配色の品種は我が家で栽培した記憶がありません。標準花でピンク系というと、「天紫笠」というのを栽培したことがありますが、それとも配色は違い過ぎます。このままでは親のいない子・・・ということになってしまいます。ただ、2番花、3番花と咲き進むに連れ、花の風貌が変わることもない訳ではないので、この先の変化に注目して行きたいと思います。
2016年01月13日
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実生2~3年のミヤマオダマキ(深山苧環)です。我が家ではこの年齢(?)層のミヤマオダマキが団塊の世代を構成しているのですが、こうした若齢層の個体は、秋の終り頃に一旦全ての葉を枯らせていました。地表付近に横たわる茶色い葉柄がその時の残骸です。12月に入ると、いつもと違う暖かさにだまされて、新たな葉を出し始めていました。そうした勇み足の葉っぱも、時折やってくるプチ寒波に揉まれて黄色く変色し、ギブアップしたかに見えました。それが正月前後の暖かさで我慢できなくなったのか、再び新しい葉っぱを送り出そうとうごめき始めてしまいました。向こう1週間程度は今程度の暖かさが続きそうですが、このまま春本番に突入する訳もありません。若い株の場合、株の地力が十分に付いていないためか、またもや惨めな挫折を味わうことになるかもしれません。 でも大丈夫。成長の核心部分は、2重3重の若葉に包まれて大切に保護されているので、株そのものが凍死する様なことはありません。何といっても、標高2000から2500mの高山域(中部山岳の場合)を主な生息域とするこの野草は、たかが標高100mの冷え込み程度で命を落とすような”やわ”な造りじゃないようです。
2016年01月12日
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連休中日の昨日、新居浜市に用事があって出掛けたついでに、伊予市まで足を伸ばして山野草のリクルートをしてきました。昨年中に枯死したり、この暖冬で早咲きして消耗したものをカバーするのが目的です。今回が第1陣ですが、第2陣、第3陣も考慮する必要があるかもしれません。 今回仕込んできたのは日本クマガイソウ(熊谷草)2点とイカリソウ(錨草)の白花品、黄花品を各1点です。クマガイソウは通常園芸店で扱っているものは根が10cm径程度の塩ビポットに収まるように極限まで切り詰められていて、殆ど定着することはないようです。昨日訪ねた種苗会社の先代社長もこの点は認めました。で、掘り上げたままの根が長い状態の苗を特別に手当てして貰って連れ帰りました。当然ポットには収まらないので、水に濡らしたミズゴケで包み、更に新聞紙でまとめたものをポリ袋に収納しています。前列で横たわっているのがそれで、日を空けずに定植する必要があります。イカリソウの方は、現行2品種がピンク花とベージュに赤だけなので、これらのバラエティを増やす目的で調達したものです。こちらはそろそろ動き始めそうなので、大急ぎで定植するか、或いは思い切って花後まで遅らせるか、思案のしどころです。
2016年01月11日
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画像はイカリソウの『楊貴妃』ですが、これも動き始めてしまったようです。通常この状態になるのは、早くても2月に入ってからなのですが、今年は1ヶ月以上も早い始動です。えらいこっちゃ!!始動が早いのはいいのですが、暖冬とはいえ、まだ何回かは厳しい寒波がやって来ることは覚悟しておかなくてはいけません。葉や茎を出した時点でこうした寒波に見舞われようものなら、かなりのダメージを受けることが避けられません。嬉しさ半分、心配半分・・・というのが正直な思いです。 ところで昨日紹介した赤花糸葉ヤマシャクヤクのプランタでは、表土がかなり広範囲に緑色に変色していました。それに対してこちら、『楊貴妃』の表土は極めて綺麗で、変色は全く認められません。殆ど同じ時期に植え替えたものですが、大きな差が出てしまいました。理由は自動潅水装置との距離の差で水量の差が生じ、コケが着床しやすかったかどうかの違いのようです。こちらは当分何もしなくて済みそうですが、糸葉ヤマシャクヤクの方は、本格的に茎や葉が動き始める前に、表土だけでも交換する必要がありそうです。やれやれ・・・
2016年01月10日
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赤花糸葉ヤマシャクヤク(Paeonia.tenuiforia)も動き始めました。昨年と比べて幾分早い顔見せではありますが、かといって特段暖冬に後押しされた・・という訳ではなく、例年1月から2月初めにかけて頭を出し始めます。昨年も頭を出した後、用土が氷結してドーム状にせり上がるような寒波に何度も見舞われましたが、ケロッとして凌ぎ切りました。中央アジア原産ということなので、寒さには鍛え抜かれているのかもしれません。 早く顔を出すのなら、早く花の時期を迎えるかというと、そういうこともなく、花の時期は例年4月下旬になります。それなら3月に入って、暖かくなって始動しても間に合いそうなものなのですが、助走期間の長さにはそれなりの理由があるのかもしれません。もしかしたら、寒さを栄養にしていたりして・・・などというようなことはないと思いますが、なかなか謎の多い品種ではあります。 因みに、助走期間の長い品種としては、この品種の上を行くのがシュンラン(春蘭)で、開花時期の半年も前の9月、10月には花芽が顔を出します。
2016年01月09日
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セリバオウレン(芹葉黄連)も始動していました。頭(ツボミ)はまだ包葉に収まったままですが、隙間から白い萼片だか花弁の一部が覗いています。花軸の方が先に出て、”つ”の字の様に腰を曲げて伸びて行き、開花準備が整い次第ツボミを引っ張り出すという形になります。何だか昔の漫画によく出て来た、真っ逆さまに転落して上半身が土中に潜ってしまい、残った両足と”つ”の字に曲げた腰を踏ん張って抜け出す・・・というコミカルなシーンを思い起こしてしまいます。 昨年は屋内に取り込んで加温促成をしていたため、この時期には開花していました。ただ、寒冷期に早く咲かせても、花粉を媒介する昆虫がいないので、花の本来のミッションである子孫が残せないという、悲しい末路を辿らせることになります。そんな理由もあって、今年は加温促成はどの品種も一切行っていません。それでもこんなに早い始動になってしまいました。この先、暫くは寒気が流れ込んで寒い日々が続きそうで、一気に開花・・・という訳には行きそうにありませんが、寒気が通り抜けさえすれば、そそくさと開花してしまいそうです。
2016年01月08日
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コシノコバイモ(越ノ小貝母)が頭をもたげて来ました。昨年より3週間も早い始動です。この冬の暖かさが後押ししていることは疑いのないところですが、生憎なことに今日辺りから寒波がやって来そうな予報が出されています。顔出ししていきなりの寒波では、コバイモとしてはとんだ当て外れかもしれませんが、幸いなことに週間予報の範囲では、気温が氷点下まで下がることはなさそうです。耐寒性には富む品種でもあり、今回の寒波程度なら、難なく凌ぎ切るにちがいありません。 このコシノコバイモといい、雪割草といい、今年の出足は桁外れの早さと言えます。こんな調子で駆け抜けられては、いざ春本番を迎えた時には大半の品種が花の時期を過ぎていた・・・などということになってしまうかもしれません。そんな事態は願い下げにしたいものですが、現実になりそうな不安も拭い切れず、品数の増強も考え始めています。
2016年01月07日
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シャコバサボテンも最後の2輪になりました。・・・という風に話を進めると、いかにもたくさんの花が咲いたように思われるかもしれませんが、本当のところは4週間前に紹介した1番花に続く2番花と3番花になります。これら以外には、3個ほどのツボミが大豆粒サイズまで育ったところで発育が停止してしまい、最終的には壊死してしまいました。ということで、今年は”凶作”と言い切っても支障ない作柄で終ってしまいました。 この品種は花の欠乏期である12月から1月に開花して、隙間を埋めてくれる貴重な存在です。ただ冬場は屋内に置かないと、凍死するという軟弱者であるところが難点で、ぶっちゃけた話、大型化すると少なからず邪魔になります。勢い扱いもぞんざいになり、今年の凶作の原因はそうした冷遇で水遣りが疎かになった結果起きた”事件”でした。
2016年01月06日
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半月前に花芽が立ち上がっているのに気付いたシライトソウ(白糸草)です。あれから寒波もありましたが、期間の2/3は暖かめだったにも関わらず、花芽やツボミの成長は呆れるほどの鈍足です。この間の成長は、半月前には白い花序だけだったものが、その下の茎が少し(1cmほど)だけ見えるようになっただけです。ツボミも少しは開いてきましたが、目に見える変化とまでは言えません。通常の花期なら、半月経つと花は黄変し萎びてくるのですが、寒冷期とあって今のところそうした変化は認められません。 花以外では顕著な変化がありました。それは葉っぱの赤変です。半月前には半分以上は青みを帯びていましたが、今は8-9割まで赤く変色してしまいました。この症状は強い日差しを浴びたときに出るものなのですが、今は日当たりのいい暖かい場所に移したとはいっても、日差しは一番弱い時期です。半月でここまで症状が進んだのは納得しがたいことではありますが、こうなった以上元には戻れず、春になって新しい葉が出揃って置き換わるのを待つしかありません。
2016年01月05日
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ここのところ潅水を控えめにしているのですが、1週間ぶりに花鉢への水遣りをしていると、落ち葉の影から何かが飛び出してきてジャージのひざ小僧辺りに掴まりました。何者か!!・・・とよく見ると、何と何とイナゴではありませんか。今時何でこんな昆虫が活動しているのか、これも暖冬の悪戯か・・などと、あれこれ妄想を巡らせながらも、取り敢えず手持ちのカメラで1枚パシャ。夏場なら大切な草花の食害防止のため、速攻キ●チョールを一吹きするところですが、流石に正月早々そんな無粋なことはできません。軽く指で突っついて逃がしてやりました。 で、部屋に戻って確認のため、いつも通りのWeb検索。するとこのイナゴはツチイナゴという種類だそうで、日本では唯一成虫で冬越しする種類だそうな。通常冬の間は落ち葉の下などで静かにしているようですが、暖かい日には這い出して来て、稀に採餌もするそうです。ということは、この冬はさぞかし過ごし易いのかもしれません。 察するところ今日の出会いは、イナゴ君が枯葉の下で温かくなるのを静かに待っていたところに、給水用のシャワーの水がかかり、「何をするねん!!。この寒い時期に水など撒きよって。寒いやないか!!」とでも言いながら、当方に掴みかかって来たのかもしれません。また、これまでフライングで開花した雪割草の花弁を食ったのは、コイツだったのかもしれない・・・という疑惑も浮かびます。いよいよこれから雪割草の本番を迎えます。この次出遭った時は、躊躇なく例の薬を噴射することにします。覚悟しろヨ(恫喝)。
2016年01月04日
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八重咲スイセンの開花がだいぶん進んできました。昨日時点で、用意したツボミの凡そ半分が開花した状態で、あと1週間ほどで満開になるかと思います。一般のスイセンが、花の中心のシベが端正な筒状の形をしているのに対して、この八重咲種はまるでティッシュを握り潰してくっ付けたような、不恰好な形をしています。少数派にはなりますが、淡路島ではこの様なスイセンが各所に自生しており、こちら(神戸)に転居して来た際、愛嬌のある八重咲の方を1株だけ連れて来たのが、この品種の起源になりました。 冬枯れのプチ花壇の一角で青みを残すリコリスやタマスダレなどの中で、この八重咲スイセンと昨日紹介した時不知(ときしらず)のホタルブクロだけが数少ない生命反応を見せています。寒冷期に咲く花はご長寿の傾向があるので、今月一杯はこの景色が維持できるのではないかと思います。このスイセンが店仕舞いする頃には、雪割草が咲き始める筈です。
2016年01月03日
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正月早々というのに夏の花、ホタルブクロ(蛍袋)が開花してしまいました。半年早いのか、或いは半年遅いのかは判然としませんが、いずれにしてもかなり珍しい現象であることに間違いはなさそうです。花の様子は?・・・というと、長さは3.5cmほどで、夏に咲くものと比べると若干小さめです。また夏に咲くものは、袋の形がもう少し肩の部分に膨らみがある”釣鐘型”であるのに対して、こちらは甚だしい”なで肩”の流線型です。まあ、こんな時期の厳しい環境下での開花でもあり、贅沢はいえません。寒さに耐えて開花まで漕ぎ着けたこの子の頑張りに応えて、花が萎びるまでは毎日顔を見に外に出ることにします。 因みに、この花茎のツボミは1輪だけですが、他に1輪だけもものがもう1本と、4輪のツボミを擁したものが1本、後を追うように成長していて、時知らずの開花はまだまだ続きそうです。
2016年01月02日
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2016年が明けました。訳あって新年の口上は割愛させていただきます。ということで、早速園芸実務ネタで新年のスタートを切ることにしました。と言っても、汚名が返上できてちょっとはめでたい内容ではありますが.... 画像は11/28にツボミが膨らみ始めているのが見つかって、保護者を慌てさせた雪割草の正体不明株です。この1ヶ月余り、フライングだの、寝惚けだのと悪口雑言を浴びて来ました。歯を食いしばったかどうかは分かりませんが、何とか開花を踏みとどまって来た甲斐があって、本日をもって数々の汚名を全て返上する運びとなりました。誠におメデタイ話ではあります。 ”新春”と呼ばれるように、この日を持って気分は一新されます。雪割草の場合は、わざわざこの時期に開花させるように加温促成されることも珍しくありません。それがこの個体に関しては屋外放置のままで、同じ効果が得られた訳で、何とも有難い話です。今日から先なら何時開花しても、贈られる言葉は祝意のこもったものになる筈です。加えて、この個体は実生3年目の正体不明の株です。開花すれば、どんな花かが判明する訳で、楽しみは倍加しています。
2016年01月01日
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