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6月2日はイギリスの作曲家、サー・エドワード・ウィリアム・エルガー(1857-1934)の誕生日です。もとは音楽教師でありヴァイオリニストでもあったエルガーは、楽器商で、聖ジョージ・カトリック教会のオルガニストも務めていた父親の影響を受け音楽に興味を持ちましたが、経済的な問題から専門的な音楽教育を受けることができず、独学によって作曲法を修得、ヴァイオリン教師として収入を得るかたわら、たびたびロンドンへ出かけてはさまざまな音楽を聴き、特にシューマン、ワーグナーに強い影響を受けたといわれます。1889年にピアノの教え子だったキャロライン・アリス・ロバーツと結婚、その後夫人の多大な協力もあり徐々に作曲家として認められるようになりました。 エルガーの作曲家としての確たる地位をもたらせた作品は1899年の「独創主題による変奏曲」(「エニグマ(謎)」変奏曲)です。ハンス・リヒターの指揮による初演の成功で英国中にその名を知らしめました。さらに翌1900年のオラトリオ「ゲロンティアスの夢」はドイツ初演で大成功を遂げ、作曲家リヒャルト・シュトラウスから賞賛されるなど、エルガーの名声はヨーロッパ中に広まりました。行進曲「威風堂々」第1番(1901年)のトリオ(中間部)の旋律は英国王エドワード7世に気に入られ、国王のために書かれた「戴冠式頌歌」(1902年)では歌詞をつけて用いられています。春のスタジオリサイタルで演奏しました3曲のなかから、エルガーの『愛の挨拶』をアップロードしましたのでお聴きください。 音楽を聴く場合は上の写真またはここをクリックしてください『愛の挨拶』作品12は、1888年にキャロライン・アリス・ロバーツとの婚約記念に贈ったといわれています。タイトルは当初、ドイツ語を得意としていたアリスのために“Liebesgruss”(意味は同じ)と名付けられましたが、出版に際して出版社からフランス語に変更を求められ、“Salut d'amour”となりました。エルガーはピアノ独奏用、ピアノとヴァイオリン用、小編成の管弦楽など、いくつかの版を残しました。全体的に演奏は平易ですが、発表時から人気が高く、単純な旋律の中に優美さがあふれています。他にも各種の編曲がなされ、エルガーの作品の中では『威風堂々』に次いで有名なものに入り、優美な曲想が幅広い支持を集めています。ホ長調、4分の2拍子のシンコペーションで緩やかに始まり、優雅な愛の旋律が現れます。中間部はト長調の簡明な展開。すぐにホ長調主題が再現し、コーダで静かに終結します。
2009.06.05
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