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2022.02.26
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2022/02/19/土曜日/薄曇り寒い日差し
↓この外観である。この地はかつて銀行頭取らがお屋敷を構え、銀行通りとも呼ばれた、その通りに面して建つ。

第1と第3土曜日のみ見学できる。ようやく足を運ぶ事ができた。この住宅を知って日本ナショナルトラスト会員となったといえる。コロナ禍対策でボランティアの方の説明案内が無い。それでも疑問など尋ねるとあれこれ応えてくださる。

大正8年に実業家藤田好三郎によって贅を尽くし建てられた。工事は清水組、今の清水建設。3年弱住んで別宅に移り空き家になったところを、震災に遭い適当な住まいを探していた

そして忘れてはならないのが、娘幸子と楠雄氏がここに越して間もなく岳父善次郎氏は東大に大講堂を寄贈している。生前は名前を出されることを厭ったが、彼の死後誰ともなく大講堂から安田講堂と呼ばれるようになった。

大きな沓脱石の玄関を右に進み雁行した左、和洋が美しく調和した洋間。2方面にサンルームなような広縁。暖炉側の出窓ヌックベンチが寛ぎや親密な空気を醸す。

↓アイランドスタイルの、天窓からたっぷり光の届くキッチンは殆ど唯一オリジナルに手を加えた所らしい。

安田楠雄氏は、安田財閥を築いた善次郎氏の娘婿で幸子夫人はキッチンの中まで戦前は入ることは無かったと思われる。コックさんのいるお屋敷なのだから。

とはいえ、お茶の間にはご自分でお茶など立てたらしい水屋が併設してあり襖一つで奥に消える仕組み。

お茶の間は浅い平床で、あっさりとしていながら明るくキッチンも廊下一つ隔てた至近の場所。ゆったりした畳廊下を南口に行けば「残月の間」写しがある。

↑残月の間西付き廊下から見た庭石。この下に防空壕が掘られている。

2階には最も格式の高い客間が二室続きである。


風格のある美しい邸宅は、あの関東大震災にもびくともしなかったのに、更に耐震工事も施され多くの見学者を待っています。写真が自由に撮れ有り難い。

庭の山野草を販売していた。ユキノシタをひとつ買い、善次郎氏の陰徳ということを考える。世の上に立つほどの財力権力を得たる者、それをどのように用いるか。

文化芸術科学のより良い未来に投じて己の名を惜しまず、とした善次郎氏の生き方。人間の命は儚いもの、猛きものもついには滅びぬ。この空の続くとつ国の戦火を憂い。





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最終更新日  2022.02.26 09:29:09
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