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上の子の時は、初めての出産だし、言葉の面も不安だし、夫が立ち会いできる設備のいい病院ということで、五州女子医院という私立クリニックで出産しました。今回は立ち会い出産にもこだわらないし、ふたり目はたぶんすぐ生まれるだろうし、家から近くて知り合いの医師もいる北京病院で出産することにしたのですが、出産後、費用を支払う際にその金額のあまりの安さにびっくり!分娩費と3日間の入院費合わせて1,640元(約2.5万円)。五洲女子医院の分娩・入院費は25,000元(約30万円)なので、そのざっと1/15です。国立と私立でここまで差があるとは思いませんでした。上の子の時の病院は、「貴族病院」だったのだと改めて思いました。ちなみに妊娠3カ月~臨月までの健診費用は、五洲はたしかセットで8,888元だったと思うけど、北京病院は毎回の実費計算で合計2,900元。健診費用にも差があります。北京病院は人が多くて並ばないといけないし、毎回検査であっちこっちと広い病院内を移動しないといけないし、医師はつっけんどんだし、妊婦のプライバシーもありません。そういう面では五洲女子医院のほうが断然いいわけだけど、つばめとしては、私立病院はもう経験したから、国立病院での健診や出産ってどんなのだろう、と大変興味があったので、今回国立病院での出産できてよかったです。国立病院で出産すると、あちこちの医師にワイロを渡さなくちゃいけなくて、それを合わせると結局市立病院で産むのとそんなに変わらないかも、と思ったのですが、結局今回、ワイロも付け届けも必要なく、病院での実費費用のみで済みました。なによりうれしかったのは、一時は入院して、陣痛誘発剤での出産になるかと思ったのですが、結局自然な陣痛を待って普通に出産できたこと。ちょうどたまたま知り合い医師が産科の当直で分娩室に見に来てくれたし、会陰切開もせずにすみ、産後とても楽でした。チビちゃんの時と同じく少し裂けたようですが、ふたり目ちゃんは上の子より小さかったので、裂けたのもほんの少しだったようで、産後すぐ椅子やベッドに座っても全然痛みませんでした。(チビちゃんの時は座ると痛かった)産後まもなく初授乳もできたし、つばめの希望通りの出産ができて、しかも費用がこんなに安いとはほんと得した気分です。でももし三人目ができたら、国立病院を選ぶかと言われると微妙。。。今回はたまたま希望通りの結果になったけど、国立病院はやっぱり患者本位じゃなく、無愛想な医師のいうことを聞かないといけないし、その医師の方針も、妊婦の希望をかなえるというより、とにかく安全に産ませたら医師の務めは果たしたという感じなので、日本だと普通に産めそうな状態でも誘発分娩や帝王切開などになる可能性は大いにあると感じました。私立はやっぱりいろんな面で快適です。国立の15倍のお金取ってるんだから当たり前か。ま、もう三人目はないと思うし(笑)、私立病院と国立病院、それぞれ体験できてよかったです。↓泣いた
2011/04/28
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さて、出産後は1時間ほど母体に異常がないか分娩室で経過観察します。赤ちゃんの身長や体重、生まれた時間などを聞いた後、「胎盤はどうします?」と聞かれました。持って帰るかどうか聞いているのです。中国では胎盤は栄養補給食品として珍重されていて、そういうマーケットでは高い値段で売れるようですし、出産後、胎盤を持ち帰って餃子にして食べたりすると聞いたことがあります。でもつばめは胎盤を食べる気にもならないし、料理法も分からないので、病院で処理してくれるよう頼みました。胎盤を見せてもらいましたが、ビニール袋いっぱいにレバーのような塊が入っていました。胎盤って結構大きなものですね。しばらくして、夫が外で心配して待ってるかもしれないと気付き、電話してみることに。携帯電話で9時29分に無事生まれたこと、女の子で2520gと小さめだけど五体満足で元気なことなどを告げると、「つばめ、よくがんばった、えらい!」とねぎらってくれました。夫は陣痛室まで一緒にいてくれましたが、分娩室に運ばれてからは外で緊張してドキドキしながら待っていたそうです。さて陣痛の時うなり声を上げていたのか出産の時叫んだ覚えもないのですが、なんだかのどが痛いつばめ、夫に、「のどが痛いのでガム買ってきて」とリクエスト。電話を切ってしばらくして、「のど飴買ってきて」と言いたかったのをガムと言い間違えたのに気付き、再び夫に電話すると、夫、すでにガムを買った後。言い間違えたつばめも悪いけど、のどが痛いと言ってるんだから、ガムじゃないだろうと気付きそうなものなのに、素直にガムを買った夫も夫です。そんなこんなで1時間が過ぎ、つばめは分娩室から入院病室へ運ばれました。つづく。↓誕生当日は帽子を被らされてました。 まだ顔も腫れています。赤ちゃんもお疲れ様!
2011/04/17
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分娩室に運ばれてから、急に陣痛が強まったつばめ。陣痛が来たら息を吐くようにしてなんとか痛みの波をやりすごしていたのですが、そのうち痛みが腰のあたりに感じられるように。赤ちゃんの頭が骨盤のどこかの骨のひっかかりを通ろうとしている感じ。助産婦さんが子宮口に手を入れ、「こっちこっち、こっちのほうにいきんでね」と言います。つばめは痛いながらも冷静で、「うわっ、子宮口ってこんなにぽっかり開くものなんだ」と助産婦さんの手の感覚を感じていました。その後は痛みの間隔がほとんどなくなった感じで、とにかくいきめとの指示。背中やお尻をクネクネしない、力の入れ方が悪い、と怒られながら、いきみます。そこへちょうど顔見知りの看護婦長がやってきて、「つばめ、がんばって!」と声をかけてくれます。続いてちょうど当直だった知り合い医師がかけつけてくれ、心強かったです。知り合い医師はちょうど別のお産の立会最中だったようで、すぐ立ち去りましたが、助産婦さんにできるだけ会陰を保護するように一声かけていってくれました。そのうち、赤ちゃんの頭が子宮口に見え隠れしているような感覚が。もっとちゃんといきめと怒られます。「ちゃんといきまないと、会陰切開しちゃうよ!」と怒られつつ何度かいきむと、赤ちゃんの頭がヌゥン!と出て、続けて体も出てくるのが見えました。小さくてかわいい産声。助産師さんが赤ちゃんをつばめの目の前に掲げて「男の子?女の子?」と聞きます。やっぱり女の子。体重を聞くと、2,520g。おおー、ぎりぎりで低体重児ラインを超えててよかった~。何時に生まれたのか聞くと、午前9時29分とのこと。分娩室に入って50分しか経っていなかったのに驚きました。最後は痛いし早く生まれてほしいと思ったけど、思いっきり安産ですね。つばめはクライマックスが1時間弱で済んだけど、こんな痛みが何時間も続く人は本当に大変だろうな、と思いました。それにしても、お産のパターンってお母さんによって決まっているものなのでしょうか。チビちゃんの時も夜中におなかが痛くなって朝9時27分に出産したのですが、ふたり目ちゃんも同じく夜中に陣痛がはじまり、朝9時29分に生まれました。破水が早いのも同じ。ひとり目は陣痛開始から少しずつ陣痛の間隔が縮まり、少しずつ痛みが増していったのですが、ふたり目は、10分間隔の陣痛が何時間も続いて、破水後に急にお産が進みました。破水後は約3時間半で生まれたので、破水から時間を数えると、チビちゃんの時の半分の時間です。いずれにしても安産ですね。これから出産を控えていらっしゃる方に「安産菌」が飛んでいきますように!↓誕生翌日の泣き顔
2011/04/16
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破水後しばらくすると、再び10分おきの陣痛が始まり、ほっとするつばめ。もう破水しちゃったんだから、今日中にお産になるのは必至。案の定、破水後は陣痛がどんどん進み、約1時間後の午前7時半には5分おきの陣痛に。痛みもだんだん強く、持続時間もだんだん長くなっています。でもまだ生まれないよね~。チビちゃんのお産の時はあんまり感じなかったけど、今回は、赤ちゃんがおなかの中で回旋しながら産道に入ろうとしているのがよく分かります。毎回赤ちゃんがグルって動く胎動を感じた後、陣痛が来るのです。回る瞬間、赤ちゃんが手か足をバタッと動かすときも。手足で勢いをつけて回ろうとしてるのかなぁ。赤ちゃんががんばって前に(下に?)進もうとしているのが感じられました。午前8時半、当直の医師が様子を見にきた時に「5分おきです」と伝えると、内診をすることに。結果は、「オッケー、分娩室に入って」。ええっ?確かにかなり痛くなってはきてたけど、まだ少し余裕があったので、こんなに早く分娩室に運ばれることになるとは少し意外でした。たぶんつばめは経産婦だから、子宮口が7~8cm開大で早めに分娩室に運ばれたのでしょう。実際、分娩室に運ばれると、急に痛みがヒートアップ。お産本番という感じになりました。それにしても、助産婦さんっていじわるですね。ちょうど痛くて耐えている時に限って「第一子はいつ産んだの?」「性別は?」「体重は?」と今まで何度も答えたような質問をまたしてきます。痛みと痛みの間に聞いてくれればいいのに、何で青息吐息の時に「さあ、答えて!」と言わんばかりのきつい口調で質問するのでしょう。そのほうが痛みが紛れていいのでしょうか。質問に前後して、点滴で血管を確保したり、下半身を消毒したり、出産の準備をしながら、「うんちがしたいような感覚がしたら言ってね」と言われました。つづく。↓産科病棟
2011/04/15
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ふたり目ちゃんの出産の予兆はおしるし。4月4日に入った午前3時半におしるしがあり、まもなく、30分おきにおなかが痛み始めました。生理痛に似た痛みですが、痛みが続くのは30秒ほどで、その間に痛みがだんだん増し、また引いていくという波があります。これは陣痛かな、と思ったのですが、間隔は30分に1回のまま縮まらず、朝になると痛みは消えてしまいました。きっと「前駆陣痛」と呼ばれる出産準備の痛みだったのでしょう。その日はいつもと変わらず過ごしました。さてその翌日。4月5日になったばかりの午前1時半。再び30分おきの陣痛が始まりました。今度は痛みの間隔がだんだん縮まってきて午前3時半には10分おきに。これは出産につながる本物の陣痛かな、と思い、午前4時過ぎに夫を起こして病院に行く支度を始めました。1階の義父母の家でパンと牛乳の朝食を食べて少し様子を見ましたが、やはり陣痛は消えそうにないので、病院へ向かうことにしました。ところが。午前5時半ごろに病院に到着し、おなかにベルトを巻いてNSTを受けると、あれ?陣痛が消えてしまいました。焦るつばめ。もうここまで来たんだから、そのまま陣痛が強くなってサッサと生まれてほしい。また1からやり直しはイヤだよ~。NSTが終わった後は医師の内診。この時点で子宮口は1指開大。つばめは陣痛が来る前から1指開大ほど開いていたので、変化なしです。今日は入院ベッドの空きもないようで、しばらく検査室で下半身裸のまま寝かされていたのですが、6時頃、内診の刺激がきっかけとなったのか、破水。そのまま陣痛室のベッドに運ばれました。つづく。↓陣痛室。妊婦が破水していて動かないほうがいい場合、 家族が1人、付き添いで陣痛室に入れます。 もっとうなり声とか叫び声とかで騒がしいのかと思いきや、 みんなとても静かでした。 入院ベッドの空きがなくて、まだたいして陣痛が 来ていなくても陣痛室で待機している人もいるようです。
2011/04/14
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ご報告が遅くなりすみません。4月5日の午前9時29分、無事2520gの女の子を出産しました。3月末に臍帯血流値の異常ということで入院し、そのまま陣痛誘発剤での出産をかなり強く勧められましたが、結局退院して1週間後の夜中に自然に陣痛が来て、朝に出産。病院に着いて4時間、分娩室に入って1時間弱での出産で、安産でした。赤ちゃんを連れて退院し、うちに戻ってくるとチビちゃん、赤ちゃんの周りをグルグル回って大興奮!妹の頭をなでたり、おもちゃを持ってきたり。嫉妬していじめるんじゃないかと心配していましたが、今のところは大丈夫そう。母が赤ちゃんにおっぱいをやっているとおっぱいを触りに来ますが、おっぱいを飲みたがることはありません。つばめは今、アパート1階の義父母のうちで「座月子(産褥期の1カ月を過ごすこと)」中。昼間は義父母と親戚がチビの相手をしてくれ、夜は夫がチビを連れて6階に上がり、お風呂や着替え、寝かしつけまでしてくれるので、つばめは新生児のお世話に専念でき、とても助かっています。チビも母は赤ちゃんの世話をしないといけないのが分かっていて、「お母ちゃんと寝る!」とぐずることなく、素直に母に手を振って、夫と6階に上がっていきます。二人目ちゃんは本当に手のかからない子で、おなかがすいたらちょっと泣きはしますが、おっぱいを飲ませてベッドに横たえると勝手に寝てくれるので、とても楽です。大きな物音がしても泣かないんです。チビちゃんの時は、おっぱいをやってもミルクでおなかいっぱいにしても、おむつを替えても、甲高い声で泣き続け、寝てもベッドに置くと起きるので、何時間も抱っこし続けたのと比べると、同じ兄弟でもこんなに違うものかと驚くばかりです。今回はおっぱいもよく出て、今のところ母乳だけで育っています。夜昼なく2~3時間おきの授乳は大変といえば大変ですが、母乳不足に悩んだチビちゃんの時と比べたら全然楽!ゴクゴクと音を立てておっぱいを飲み、プハーッと満足顔で乳首を吐き出すふたり目ちゃんを見ると、幸せな気分になります。出産して3日で退院、うちに戻って5日がたち、赤ちゃんとの生活も少しずつ落ち着いてきました。また出産の様子など、ブログにUPしますね。↓誕生当日の様子。 体重2520g、身長47cmの女の子です。
2011/04/13
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出産後、お見舞いに来てくれる中国人の友人に、「自分で産んだの?それとも帝王切開?」とよく聞かれる。自然分娩だと言うと、「自分で産んだんだ~、すごいねえ!」とほめられたりする。中国では、帝王切開で出産する人が結構多い。しかも、身体的には問題がないのに、「陣痛がこわいから」「痛い思いをしたくないから」というような理由で、帝王切開をする人が結構あるようだ。日本だと、医学的な理由で帝王切開することがあっても、こわいから、痛いから、というような理由で帝王切開したというような人はあまり聞かない。むしろ、自然分娩では相当困難が予想される場合でも、帝王切開を選ばずに、できるだけ自然分娩しようとする傾向がある気がする。中国では、お産の帝王切開率がかなり高いようだ。理由はよく分からないが、人口が多く、病院も医師も不足気味の中、パッと切って赤ちゃんを取り出す帝王切開のほうが早くて医師としても都合がいいという面もあるのかもしれない。(帝王切開のほうが手術代が儲かるし!)最近は国を挙げて自然分娩を推進しているようだが、医師がどんなに自然分娩を勧めても、産婦のほうがそれを聞き入れず帝王切開を選ぶ傾向があるような気がする。中国では一人っ子政策で、どうせ子供は一人しか産まないので、それだったらもう切って出しちゃおう、という思いにもなりがちだ。夫の友人の奥さんも、「大きかったから切って出したわよ」とあっけらかんと言い、乳首が痛いから、母乳もやめてミルクにしたらしい。思うに、中国人は、わざわざつらい思いをせずとも、それを避ける方法があるならそうすればよいと考える傾向があるように思う。(もちろんみんながそうだというわけではないけれど。)反して日本人は、つらい思いをしてこそ立派な母親になれるというような「我慢が美徳」的考えが根底にあって、中国のようにこわいから、痛いから帝王切開したなんていうと、逃げたみたいに思われそうな気がする。無痛分娩というのがもっと普及して、自然分娩と同じ費用で無痛分娩ができるようになれば、多くの中国人が無痛分娩を選ぶのではないだろうか。比して日本人は、無痛で産めても、あえて自然にこだわって、おなかを痛めて産もうという人が多いのでは?どちらがよいのかは分からないが、日本人のほうが、自分自身に我慢や忍耐を課し、限界まで耐えようとがんばる人が多い気がする。中国人は、同じ結果なら、楽な方法があればそれを選ぼうという合理的思考を持っている。お産ひとつでも、国が違えば考え方も随分違うものだなあ、と思うつばめなのであった。【おまけ】中国ではオリンピック開会式が行われる2008年8月8日に予定帝王切開した人もいるようですよ。
2008/11/26
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妊娠中からずっと考えていたにもかかわらず、結局チビちゃんの名前は決まらないままで出産の日を迎えた我が家。夫と義父は「ウシン」が気に入っていましたが、つばめは日本名でもおかしくない名前がいいということで、結局だれに最終決定権があるのかあいまいなまま、チビちゃんが出てきてしまいました。しかし出てきたからには名前をつけてあげなくてはいけません。退院時に病院で「出産医学証明」を発行してもらうにあたっては、子供の名前が必要です。夫はつばめに遠慮してか、名前のことは言い出さないので、つばめからこの話題を持ち出しました。「ねぇ、子供の名前、どうする?」と聞くと、夫、あいまいな返事。でもその態度から「ウシン」にしたいことは分かりました。出産翌日、義父が来たので、「ウシンの他にもっといい名前の候補はありますか」と聞くと、「あるよ」と言って、ウシンの前に候補に挙がっていた「テンユウ」とか「テンポウ」とかの名前を挙げてくれました。結局、ウシンよりいい名前は思いつかなかった模様。日本名でも中国名でも通用して、しかも家族みんなが気に入る名前というのは、なかなかないものだ。つばめも、自分で「これが絶対いい!」という名前の候補があるわけではない。日本名でも通用するほうがいいけど、子供は中国で育つのだから、もし日本名と中国名どちらを重視するかというと、中国名としていい名前というのを優先するのがいいだろうと、理性ではそう思っている。ただ、夫や義父が名前を決めて、つばめに名前の決定権がないことが悲しかった。また、子供の名前を完全な中国名にすることは、子供を完全に中国人として育てるという夫や義父の意思表示のようで、子供が半分日本人の血を引いていることを無視されたような気がしていたのだが、義父や夫にそんな気持ちがないのはいうまでもない。ただ、中国人だから、中国の名前しか思いつかないだけなのだ。「別にウシンでなくてもいいよ、テンユウでもテンポウでも、名前は記号に過ぎないんだから。子供が元気に育ってくれればそれでいい」という義父の言葉には、つばめへの精一杯の譲歩の気持ちが込められている。実際、「ウシン」という名前は、義父の説明を聞くととてもいい名前のようで、つばめも最初は違和感があったのだが、慣れてみると結構かわいい名前かも、という気もしてきた。それで、入院中のベッドで一晩考えたうえで、「名前、ウシンにする?」と言うと、夫、「退院したら、おいしいもの何でもおごるよ」とうれしそうに言った。中国の日本大使館に問い合わせたところ、実は、日本名と中国名、全く違う名前をつけても戸籍登録はできるそうです。つまり中国名「ウシン」、日本名「タロウ」でもいいわけです。ただ、お勧めはしませんとは言われました。「(夫の姓)+ウシン」と「(つばめの姓)+タロウ」が同一人物であることを証明するのが難しくなりますものね。つばめも、一時は日本名として別の名前を独自につけようかと考えましたが、結局、中国名の漢字を日本読みして「ウシン」で、日本の市役所に出生届を提出しました。ところで「ウシン」って漢字でどう書くのかって?・・・それは秘密です(笑)。↓生後16日目のチビちゃん
2008/11/22
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10月28日に生まれたチビちゃん、31日の退院の日に、病院で「出生医学証明」を発行してもらいました。「出生医学証明」は、日本の卒業証書のように一度しか発行されないもので、これがないと中国で戸籍登録ができません。チビちゃんは日本での戸籍登録の際にも出生証明が必要なのですが、「出生医学証明」は中国での戸籍登録に必要ですし、1部しか発行されないものなので、日本の市役所に提出することができません。市役所に確認したところ、「出生届」の右側の出生証明書のところに病院で必要事項を書き込んでもらえばよい(訳文必要)とのことでしたので、その手続きも一緒にしてもらいました。海外で出産した場合、日本の出生届は出産した国の日本大使館を通して提出してもよいし、あるいは日本の市役所に直接出生届を提出してもよいそうです。提出期限は3ヶ月です。国内で出産した場合は14日ですよね。つばめは妊娠5ヶ月で日本に戻った際に市役所で事前に出生届をもらっておき、子供が誕生した時点で必要事項を書き込んで日本の両親に郵送し、両親に市役所の手続きに行ってもらいました。これで日本のつばめの戸籍欄にチビちゃんの名前が記載されました。チビちゃんはこれで日本人として日本のパスポートを取ることができます。中国の戸籍登録はこれからです。中国の戸籍管理は複雑で、つばめの妊娠中から町の衛生局から何度もうちに電話がありました。子供を作ってよいという許可証「生育服務証」を持っているかどうか、発行年月日はいつか、ということを聞かれたり、臨月に入ると、「まだ生まれてませんか、生まれたらすぐ衛生局に連絡ください」という電話があったりしました。いくつかの町の衛生局を束ねているのが区の衛生局で、母子手帳もここでもらいました。区の衛生局は母子手帳を通して出生を管理しているようで、母子手帳をもらう際に、先に50元のデポジットを支払い、子供が生まれたら、区の衛生局に通知することで、そのデポジットが払い戻される仕組みになっています。チビちゃん誕生後、区の衛生局に連絡を入れると、翌日、区衛生局の医師がつばめの自宅を訪問し、赤ちゃんとつばめの身体の状況をチェックし、病院が記入した母子手帳の出生の記録部分を切り取って持って帰りました。義母が言うには、自宅訪問や身体チェックはたぶん本当にその家に子供が生まれたのかを確認する意味もあるんじゃないかと言っていました。実際つばめの身体検査も、おなかを押して子宮の収縮具合を見るだけの簡単なものでした。でもお医者さんが直接自宅に来てくれて、授乳や育児の方法を聞いたりできるので、それはそれでよかったです。チビちゃんの戸籍登録は、町の衛生局に行った後、派出所で登録するそうですが、まだ行っていないので、よく分かりません。義母によると、中国は出生届の提出期限などはないそうですが、本当かなぁ。。。ちょっと心配なので、できるだけ早めに届けに行きたいと思います。
2008/10/31
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出産後3日間、なぜか一睡もできなかったつばめ、31日に退院の日を迎えた。それまでは比較的落ち着いていたつばめですが、退院の日から、産後マタニティーブルーの症状が。はじまりはチビちゃんの耳の検査。お医者さんが病室に来て検査をしてくれたのですが、片方の耳を何度も検査している。夫と義母に見守られて検査を受けるチビちゃんをベッドから眺めながら、色んな想像をめぐらす。出産もその後の経過も順調で、こんなかわいい子を授かって、何もかもうまく行き過ぎていると思ったら、チビちゃんには耳の障害があったのか。片耳が聞こえないぐらい、何ともないわ。きっと障害を持っているからこそ心やさしい子に育つに違いない。お医者さんが帰った後、夫がベッドのそばに来るのを待ちきれずに、感極まって泣き出すつばめ。夫がびっくりして、「大丈夫大丈夫、1回で検査をパスしないことはよくあることなんだって。羊水が耳に入っているのが数日で吸収されてなくなったら、聞こえるようになるって。」とつばめをなだめる。なだめられて泣きやんだつばめだったが、これが産後の情緒不安定のはじまりだった。つづく。
2008/10/31
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退院の日の午前、チビちゃんの耳の検査のことで泣いてしまったつばめだったが、午後、再び涙が止まらなくなった。チビちゃんを連れて無事退院し、夫の車に乗って家に帰る途中、窓から見える明るい光を眺めながら、ふと感情がこみ上げてきた。こんな明るい光の中、チビちゃんを抱いて退院できる喜び、誇らしい気持ちや恵まれた環境に対する感謝の気持ちなどがまぜこぜになって一気にこみ上げてきて、また涙をポロポロこぼすつばめ。義母は「無事退院できて、安心したんでしょう?」とやさしく言ってくれた。それでも涙が止まらずに、結局家までの道中、ほとんど涙をこぼしていた。その日の夜、夫が家の洗濯を全部してくれ、ベッドに一緒に横になっている時、また幸福感がこみ上げてきて、涙が頬を伝う。夫は「また泣いてる、どうしたの?」と心配顔。泣いている理由を知りたいらしいが、こちらは突然感情がこみ上げて涙が出るのだから仕方がない。自分で自分の情緒がコントロール不能になってる感じ。その日の夜遅く、また泣いた。何度も母乳をやり、それでも泣くチビちゃんを抱き上げてあやすと、チビはふと泣きやんで、アーモンド形の目でじっとこっちを見ている。そんなチビちゃんがかわいくて、涙がポロポロ出てくる。そんな母をじっと見つめるチビちゃんに、また涙。1日に4回も泣いた退院の日だった。
2008/10/31
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妊娠中、いろんな病院を回った後、夫の知り合いの知り合いが勤めているという縁で、「北京五州女子医院」で出産することにしたつばめ。私立なので、費用は日本と変わらないぐらいかかりますが、サービスは国立病院と比較にならないほどよく、この病院で産んでよかったと思いました。1.立会い出産ができる中国で立会い出産ができる病院はほとんどありませんが、この病院は立会いができ、食べ物やカメラなどを分娩室に持ち込むことができます。へその緒を夫が切ることもできます。つばめはしませんでしたが、分娩室で音楽をかけることもできるそうです。生まれてからすぐ赤ちゃんにおっぱいを吸わせてくれて、病室に戻るまでずっと見えるところに赤ちゃんがいました。つばめは病院についた時点で、すでに子宮口全開状態だったのですが、子宮口が3~4cm開き始めたぐらいで、もう分娩室に入ってそこで陣痛~出産まで過ごすようです。移動が少なくていいですね。2.毎回の健診で待ち時間がほとんどない担当の医師と次の健診日を予約し、その日にいけばすぐ見てくれる。午後なんか患者が少ないようで、医師は診察室にいなくて、患者が来たら中から出てくるなんてことも。お医者さんも国立病院みたいに大量の患者の対応に追われて忙しいということがないので、色んな相談や質問などもしやすい。診察室に夫も一緒に入ることができます。3.看護婦さんが親切入院中は赤ちゃんが泣いたらすぐ看護婦さんが飛んできてくれて、世話をしてくれました。赤ちゃんの世話で分からないことは何でも聞くことができて、よかったです。また、中国では、産婦はお風呂に入ってはいけないとか、果物を食べてはいけないとか、外に出てはいけないとかいう古い考え方が残っているのですが、最新の産後の過ごし方などを義母に話してくれたのもよかったです。4.病室がきれい病室はシャワー・トイレ付きで、冷蔵庫や電子レンジ、飲水器も完備。また部屋に流し台があり、哺乳瓶やタオルを洗ったりするのに便利でした。ソファーを倒すとベッドになり、付き添いの人が泊まれるようになっています。付き添いの人用の布団一式も準備されています。またインターネットができるので、夫は3日間病室に泊まりこんで、つばめとチビの世話をしながら、インターネットをつないで仕事をしていました。5.病院食がおいしい全て中華でしたが、つばめはおいしくいただきました。6.サービスがよい産後、子宮復古や母乳促進の電気マッサージがあったり、チビちゃんをプールで泳がせたりするサービスがありました。これは他の病院でもあるのかもしれませんが、退院時に耳の検査や足のかかとから血液を取り、赤ちゃんに異常がないかどうか検査してくれました。7.おみやげ付き赤ちゃんの短肌着2枚、おくるみ1枚、寝袋1枚、帽子1つ、お母さん用の授乳上着2枚、帽子1つ、その他、チビが寝ていたベッドのミニ敷布団、ミニ枕をいただいて帰りました。そんなこんなで3日間の入院生活も快適に過ごすことができました。国立病院で産んだことがないので、比較しようがありませんが、この病院で出産してよかったです。
2008/10/31
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↑つばめが出産した病院の食事。いつも必ずスープがついてます。出産前は、中国では出産後、必ずスープを飲まなければならないと言われ、日本にない習慣だったのでちょっと抵抗があったのですが、実際出産後、このスープがとてもおいしかった!食欲もあり、この写真の1食分を毎回ほとんどたいらげてました。五州女子医院の食事は、1日3回+おやつ3回を一流コックが作ってくれます。さすが私立病院ですね。スープのほかに、中国では黒砂糖をお湯で溶いたものを産婦に飲ませます。これも最初抵抗があったのですが、飲んでみるとこれがおいしい。水分があるものは全ておいしく感じました。今も毎日、スープと黒砂糖水を飲んでいます。卵もたくさん食べるように言われるのですが、つばめ的には1,2個でいいわ、という感じです。でも食事に出されると、期待を裏切ってはいけないと思い、がんばって食べるようにしています。それでも1日4個が限度ですね。授乳で24時間稼動しているので、カロリーを消費するみたいで、夜中にもおなかがすいて、バナナやヨーグルト、お菓子などをつまんでいます。
2008/10/31
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出産後、便秘になってしまいました。力を入れると、傷口が開きそうでこわいし、だからといって、出すものを出さないわけにはいかない。どうにもならなくなって、病院で薬を出してもらいました。下から薬を入れて、15分待ってからトイレに行ってください、と言われたのですが、薬を入れた直後から、耐え難い腹痛が。。。ベッドに横になって、陣痛逃しの呼吸法をして15分を何とかしのごうとしましたが、5分しか我慢できずにトイレに駆け込みました。陣痛より苦しかったです。でも、それからはお通じがよくなり、体調も快適です。あ、汚い話でごめんなさい。
2008/10/30
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さて、分娩室で経過観察の2時間を過ごした後、病室に戻ったつばめ、下半身何もつけないままベッドに寝かされました。ベッドには使い捨ての防水シーツが敷いてあり、時間ごとに看護婦さんが来て、シーツを換えてくれます。驚くことに、換えてもらうたび、シーツが血の海になっています。子供を産んだ後、こんなに血が出るなんて知りませんでした。出産数時間後、自分で立ってトイレに行こうと、産褥ショーツを取り出して履こうとしましたが、立ち上がった瞬間、血がボトボトと流れ出てきてショーツが血まみれになってしまいました。中国では入院中、使い捨てショーツを準備するよう言われましたが、日本では産褥ショーツっていつ使うんでしょうか。血まみれにならないのかなぁ。。。つばめはトイレ付きの個室だったのでまだよかったですが、相部屋でトイレが外だと、結構大変だろうなぁ、と思いました。翌日には出血量も随分減り、あちこちを血で汚すようなこともなくなりました。ところが、今度は別のところから出血が。新たな戦いが始まったのです。つづく。↓病室
2008/10/30
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出産後の出血もだいぶん収まったら、今度は別のところからの出血に苦しめられることになりました。乳首からの出血です。赤ちゃんの吸う力というのは驚くほど強く、つばめの乳首は1日目にしてすでに切れてしまいました。しかし、母乳が出るようになるには、赤ちゃんに吸い続けてもらわなければなりません。切れて血がにじんだ乳首の傷の上をチビちゃんは全く遠慮なく思いっきり強い力で吸い続けるので、本当に痛かったです。2日目には傷がさらに悪化して、チビに吸わせるたびに悲鳴を上げていました。ピジョンの乳頭保護器を夫に買ってきてもらい使ってみましたが、痛いのは同じなので結局直接吸わせることに。3日目には、ほんの少し母乳が出るようになりましたが、乳管がまだ開いてないとのことで、乳房マッサージを受けました。これがまた痛い。4日目も再びマッサージを受けると、母乳の出が少しよくなりました。おっぱいも張ってきて、今まで見たことのない大きさになっています。その後10日ぐらい、傷の痛さに身をよじりながらチビにおっぱいをあげていましたが、最近やっと傷がほぼ治りました。傷口を吸われ続けても、傷って治るものなんですね。ただ、今も母乳の出が十分でないので、ミルクも足しています。どなたか、母乳の出がよくなる方法をご存知の方、ぜひ教えてください。↓おっぱいを吸うチビちゃん。遠慮のかけらもありません。 1~2週間の血のにじむ戦いを経て、 乳首が長く伸びて変形し、 赤ちゃんが吸いやすい形になりました。
2008/10/30
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つばめも出産する前、陣痛ってどんな痛みだろう、って思っていたので、そういう疑問を持っている皆さんにつばめの体験した陣痛について書きます。Q:陣痛の痛みってどんな感じ?A:生理痛がだんだん強くなっていく感じです。 もしくはひどい下痢でひどくおなかが痛むのに トイレに行けずに我慢しなければならない状態。Q:どこが痛いんですか?A:つばめはおなかが痛かったです。生理痛と同じです。 本などで、腰をハンマーで叩かれるような痛み、などと 書いてあるのを見て、いつ腰が痛くなるのだろう、と 思っていましたが、最後まで腰は痛くなりませんでした。Q:泣いたり叫んだりしてしまうのですか?A:泣くということはなかったです。叫ぶというか 声が出てしまったのは、分娩室で チビが生まれる少し前ぐらいのひと時です。 いきみ感でおなかから声が出てしまいます。 声を出さないように言われるので、 最後は息をもらさずいきみました。Q:耐えられる痛みですか?A:数十秒をやりすごせば、全然普通の状態になるので、 なんとか我慢できる痛みだと思います。 チビが生まれる直前まで、陣痛と陣痛の間は 話ができる状態でした。 それに、分娩室に入って、いきみ感が強くなるにつれ、 逆に痛みはあまり感じなくなった気がします。 でも会陰が裂けても痛くないって、変ですよね。 人体の不思議です。Q:陣痛の時、役に立ったグッズは?A:事前に本などを見て、いろんなグッズを準備したのですが、 実際は全然必要ありませんでした。 準備したもの・・・チョコレート、カロリーメイト、お茶、ポカリ、 ゼリー、冷えピタシート、カイロ、本、 テニスボール、CD、MP3(全て不要) ちなみにグッズではありませんが、呼吸法を練習しておいた のは役に立った気がします。ラマーズ法とかいろんな呼吸法 がありますが、つばめは臨月に入ってから、 陣痛が来るたび、ゆっくり息を吐き続けるという ソフロロジーの呼吸法や、体の力を抜いて リラックスする方法を練習しました。Q:陣痛の時、夫にそばにいてほしいですか。 どんなことをしてもらいたいと思いましたか。 夫に当たってしまうということはなかったですか。A:想像の中では、夫にそばにいてもらって、 手を握ってもらったり、汗を拭いてもらったり、 マッサージをしてもらったりすると 陣痛が楽になるのかな~、なんて思っていましたが、 実際は、ひとりのほうが集中できてよかったです。 痛い時に周りに人がいるほうが気が散る気がします。 腰も痛くならなかったし、おなかは自分で マッサージしたほうが加減が分かります。 分娩室で最後に夫が手を握ってくれましたが、 別に必要ないと思いました。 私は陣痛の時、夫は寝ていたので 夫に当たることはできませんでした。 そばにいても夫に当たることはなかったと思いますが、 気を遣うのでそばにいなくてよかったです。Q:夫の立会いのもと出産してよかったですか?A:はい。何かをしてもらうというより、 一緒に出産の場に居合わせることで、 いろんなことを共有できてよかったです。 出産後は、夫が病室に3日間付きっきりで つばめとチビの世話をしてくれました。 産婦が出産後、あんなにたくさん血を流すこととか、 ほとんど歩けない状態になるなんてことも、 立ち会っていなければなかなか分からないと思います。以上はあくまでつばめの体験ですが、出産ってほんと人それぞれ全然違うみたいですので、参考までに。
2008/10/29
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皆様、お久しぶりです。つばめは慣れない育児に追われながらも元気です。できるだけ母乳でチビを育てたいと思っているので、授乳に終われ、産後1週間はまったくといいほど眠れませんでした。でも人間、1週間ぐらい眠らなくても大丈夫なものなんですね。これからまた、時間を見つけては出産の詳しい様子や中国での育児あれこれをお届けしていきたいと思いますのでこれからもよろしくお願いします。さて、今日はチビちゃんの出産当日ドキュメントを。予定日の28日に入ってすぐの夜中2時、寝ている時に突然破水しました。おしっこみたいですが、おしっことは違ってコップ1杯分ぐらいの水分があふれるように出てきました。あ、破水だ、と思ったけど、トイレに行くのが怖い。もともと羊水が少なめと言われていたので、立ち上がると、羊水がドーッと全部流れ出てしまうのではないかと心配して、しばらくそのまま寝ていました。でもやっぱり、確認したほうがいいと思って立ち上がってトイレまで行くと、羊水とともに粘液のようなものも出てきて、明らかにおしっことは違うことが分かりました。それでリビングでテレビをつけたまま寝込んでいた夫を起こして「破水した」と言うと、「そう、じゃあ明日の朝、病院に行こう」と言って、そのまま寝てしまいました(笑)。どうも、少し前におしるしがあった時はそんなに慌てて病院に行かなくてよかったので、破水も明日病院に行けば間に合うと思ったようです。分かってないってことですね。(この時点で陣痛もまだ来ていなかったし)私も初体験でよく分からなかったのですが、羊水が流れ出て赤ちゃんが危険な状態になるのが怖かったので、一応病院の医師に電話しました。お医者さんに破水を告げると、病院に来るように言われましたが、「朝まで待って病院へ行ってもいいですか」と聞くと、「まぁ、それでもいいですよ」という返事だったので、このまま朝までうちで過ごすことにしました。入院の荷物を全部1階の義父母の部屋に下ろしてしまっていたので、こんな夜中に入院となると、義父母を起こすことになり、申し訳なく思われたのです。どっちみち初産で、そんなに早く生まれることはないだろうから、しばらくうちで過ごしたほうがリラックスできていいだろうと思いました。つづく。↓誕生当日のチビちゃん。 今まで羊水につかっていたので、 全体がはれています。目もほとんど開けません。
2008/10/28
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お医者さんとの電話を切ってまもなく(am2時半ごろ)、おなかが痛くなってきました。生理痛みたいな感じですが、時間をおいて規則的にやってきます。痛みはそれほどでもなかったので、出産に備えて、できるだけ眠ろうとしました。でも、ウトウトしかけた途端におなかが痛くなるので、寝るところまでいきません。そのうち、それなりに痛くなってきたので、いわゆる「呼吸法」というやつをやってみることにしました。おなかが痛くなったら、息をゆっくり吐き続けるという方法です。それから、痛い時に自然に左手の人差し指と中指で布団をひっかいていました。これがなかなか陣痛逃しにいい。本でいろんな陣痛逃しの方法が紹介されているのを見ましたが、いざとなると自分で一番いい方法を体が勝手に見つけるものだな~、と変に感心しながら、陣痛の間、片手で布団をひっかいてその数を数えていました。そうこうするうちに、痛みも少しずつ強く、そして持続時間も少しずつ長くなってきました。そういえばこの陣痛、結構頻繁な気がするけど、何分間隔で来ているのかな?と思ってスタンドの電気をつけて時計を見てみると午前4時。陣痛は5分かそれより短い間隔で来ているようです。あれれ?おかしいな~、陣痛って、10分間隔ぐらいから始まるんではなかったっけ?と思ったのですが、陣痛と陣痛の間に、痛みが弱いニセの陣痛が来ているのかな、なんて思って、あんまり気にしませんでした。それまで羊水が漏れるのが怖くて、仰向けに寝て、できるだけ動かないようにして陣痛に耐えていたのですが、4時を過ぎたころからちょっとつらくなってきて、横向きの姿勢を試してみました。横向きになりおなかをぐるぐる撫でると少し楽。そうしながら枕に顔を右左に振ってこすり付けると気が紛れてよかったです。つばめは羊水が少なくなってチビちゃんに負担がかからないように、できるだけおなかに力を入れないように心がけていたのですが、そのうち、陣痛の時、自然におなかに力が入ってしまうようになってきました。そして陣痛のたびに羊水が少しずつあふれ出てきます。仰向けが一番おなかに力が入らないので、できるだけ横向きになるのをやめて、仰向けで動かないように心がけることにしました。午前6時ごろ、おなかに力が入る程度が強くなってきて、どうもいきみたい感じまでしてきました。痛みもだんだん強く、長くなっているようです。陣痛は数十秒続くのですが、その持続時間の中で痛みがだんだん強くなり、また少しずつ弱くなって痛みが消えていきます。つばめは、痛みが強くなると、布団を引っかくスピードを早くして、弱くなっていくとゆっくり布団を引っかくという風にバリエーションをつけて、気を紛らわせていました。つづく。↓出産2日目のチビちゃん。 まだ目がはれています。
2008/10/28
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AM2時に破水から始まったつばめの出産のその後です。ようやく空が白んできました。病院は通常AM8時からだから、AM7時に夫を起こして病院に行く準備をしよう、あと少しだ、と思いながらだんだん強くなる陣痛をやり過ごします。6時50分を過ぎたとき、「だめだ、もう夫を起こそう」と思って、寝室からリビングに向かって夫の名前を呼んでみたが、返事がない。リビングからいびきの音だけが聞こえてくる。しょうがない。あんなに気持ちよさそうに寝ているのだから、7時まであとちょっと寝かせてあげようと思い、時計とにらめっこしながら陣痛に耐えるつばめ。7時が近づいてきました。「ダーリンダーリンダーリン!」と夫を呼んでみましたが、返事はなし。そしてまた陣痛の波が来ます。夫を驚かせないように、陣痛と陣痛の間に夫に呼びかけるのですが、またすぐに陣痛が来てしまいます。そのうち、夫が目覚ましの音で起きて、つばめの様子を見に来ました。「どう、朝ごはん、パンと牛乳でいい?」とのんきに部屋に入ってきた夫。「ご飯は病院に行って食べるから、1階に行って、赤ちゃん用おむつ取って上がって」とつばめ。慌てて1階に下り、オムツを取りに走る夫。つばめは2時に破水した時、かばんに1つだけ持ち歩いていた赤ちゃん用オムツを当てて寝ていたのですが、それを換えたかったのです。でも、すでに陣痛の間隔がかなり狭まってきていて、オムツを替えるなんて余裕はありませんでした。とにかく、パジャマの上にスウェットを羽織り、ズボンとぬれたパンツの間に新しいオムツを挟んで寝室から這うようにして出てきました。それを見てさらに慌てる夫。「以前話しておいた入院用品を持ってきて」と行って、普段使っている日用品で入院時に持っていく物を準備してもらって、さあ、6階から1階に降りようとした時、義妹が6階までつばめを迎えに来てくれました。その頃には、陣痛が来たらしゃがみこんでしまうほどに。しゃがんで、足のかかとでおしりを押さえながらおなかを撫でると少し楽な感じ。妹に支えられながら、6階から1階まで降りる間に、2回陣痛が来て、階段でしゃがんでやり過ごしました。その後、夫の車で病院に向かったのですが、病院について、車を降りたところでまたしゃがみこみ、陣痛が過ぎたらまた少し歩いてしゃがみこむ、ということを繰り返しながら、なんとか産科入院窓口にたどり着きました。入院部屋に入って診察を受けたところ、子宮口はもう全開大になっていて、すぐに分娩室に運ばれました。8時20分ごろに分娩室に入り、9時27分に出産。こんなに早く生まれちゃっていいの?って拍子抜けするぐらいの安産でした。分娩室での様子は、また次回にUPしますね。↓誕生3日目のチビちゃん。 病院のプールで泳ぎました。
2008/10/28
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さて、夜中の2時過ぎに陣痛が始まり、8時過ぎに病院についたつばめ、内診の結果、すぐに分娩室に入ることになりました。後から聞くと、実は内診の時点で、すでに子宮口全開大だったそうですが、つばめにはなぜか「6cm大」と聞こえました。お医者さんは「6指大」と言ったのかもしれません。分娩室に入ると、スタッフが慌てた様子でベッドに足をつけたり、つばめに点滴のための血管を確保したりしました。そしてつばめは分娩台に寝かされ、両足を分娩台の足に乗せるように言われました。えーっ、まだ6cm開大なのにもう分娩台でこんな格好で過ごすの~?陣痛の間は自由に動けると思っていたつばめ、突然の展開にちょっとびっくり。しかも、陣痛が来たとき、息を長く吐きながらお尻を動かして耐えていると、「お尻を動かさない、お尻をベッドにしっかりつけて!」と怒られた(泣)。陣痛の合間に「あのー、だいだい何時ごろ出産になりそうですか?」と尋ねると、「そうねー、ここまでの子宮口が開くスピードから考えると、12時ごろまでには生まれるかな」との返事。あと4時間はあるわけだ、と思ったつばめ。この時点で助産士さんに「この間NSTの時、お会いしたことありますよねー」とか話しかけたりする余裕もあり。そのうち、夫が分娩室に入ってきた。つづく。↓出産4日目のチビちゃん。 顔の皮がむけて、きれいになりました。 真っ黒だと思っていた髪も、少し茶色いみたい。
2008/10/28
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つばめが分娩室に入った少し後に、夫も消毒服に着替えて分娩室に入ってきました。想像の中では、夫に立ち会ってもらったら安心できる気がしていたけど、本番ではいざ夫がそばに来ても、「あ、そう」と思っただけ。妙に冷静でした。「チョコレート食べる?」と聞かれたので、どっちでもよかったが、まあ一応うなずいてみる。すると夫、ハーシーのチョコレートの塊をいきなり口元に持ってきた!・・・せめて、一かけ割って口に入れてほしかったです。その後、「水飲む?」と聞かれたので、これまたどっちでもよかったが、一応うなずく。すると、ポカリをストローで飲ませてくれたが、普通の水のほうがよかったので、そういうと看護婦さんが飲ませてくれた。そうこうするうちに、子宮収縮も強くなってきて、助産士さんから「かかとを分娩台の足にかけて。そうすると力を入れやすいから」と言われた。・・・が、つばめ、「足を伸ばしているほうが楽です」と拒否。そのうち、子宮収縮のたびに強いいきみ感が来るように。それまで声を上げなかったつばめも、いきみが来ると、思わず「ウーーーッ」「アーーーッ」とかいうおなかの底から変な声が出てしまいます。痛いからではなく、おなかにすごい力がかかってる感じで、つい声が出てしまうのです。長くゆっくり息を吐くという呼吸法ができなくなりました。どうしても体が弓なりに反ってしまいます。「いきんで」と言われるので、いきんでるつもりなのですが、「声を出してはいけない」「息が短すぎる」と怒られました。でも出る声はしかたがありません。助産士さんに「このベッド脇のグリップを握って」と言われましたが、つばめ、「太ももに手を置いているほうが楽です」と言って、子宮収縮のたびに、太ももを強く押しながらいきんでいました。でもグリップを握るって、分娩の最終段階じゃない?もう思いっきりいきんでいい時期なんだ、とようやく確信したつばめ。しばらくすると、グリップを握ったほうが楽な気がしてグリップを握り、指導の通りあごを引いて長くいきんでみると、「そうそう上手」とほめられて、まんざらでもない気持ち。子宮収縮が来ると、とにかく長くいきみ続けて、息が苦しくなったところで吸わずにもう少し我慢していきみ続けると、いい感じみたい。つばめは、「ゆっくり息を吐き続ける」という呼吸法が頭にあったので、いきみながらも少し息がもれていたようで、「口を閉じて、息をもらさないでいきむように」と言われました。最後には、収縮が来るとお医者さんがつばめのおなかを圧迫して、力を入れやすいように補助してくれました。確かにおなかを圧迫されると力を込めやすかったです。「つばめさん、赤ちゃんの心拍が下がってます。会陰切開してもいいですか」とお医者さんに聞かれて焦ったつばめ、「もう一回だけチャレンジしてみてもいいですか」と言って、次の子宮収縮で、息を止めて、力を込めて思いっきり長くいきむと、チビちゃんがスルッと出て、オギャーオギャーという声が分娩室に響き渡りました。10月28日午前9時27分、チビちゃんの誕生です。会陰は少し裂けたようですが、痛みは感じませんでした。チビの心拍が下がってるなんて言って脅かされたから、焦って思いっきり力を入れたので裂けてしまったけど、もうちょっとゆっくり時間をかけたら裂けずに生めたかも、と思います。↓出産5日目のチビちゃん。 目がパッチリしてきました。 でもなぜかおでこに三重のしわが・・・(笑)。
2008/10/28
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さて、無事にチビちゃんを出産したつばめ、早速持ち前の好奇心がムクムクと沸いてきました。夫がへその緒を切ることになっていたのですが、「私もチビの様子を見たい」と分娩台から体を起こそうとして、怒られました。つばめ、出産直後も疲れをほとんど感じず、今からもう一人産め、と言われても大丈夫な気がするほどだったのです。本気でいきんだの、最後だけだったしね~。へその緒を切った後、助産士さんがチビをつばめのところに連れてきてくれて、「はい、自分で確認してね、男の子?女の子?」と言われました。チビちゃんはやっぱり男の子でした。その後つばめは、「胎盤が見たい」と言ったら、処理が終わった後、チラッと見せてくれました。大きなレバーの塊みたいでした。チビちゃんが体重、身長を測ったり、いろんな処理をしている時、つばめは分娩台から、「何時何分に生まれましたか?」「何グラムですか、身長は?頭囲と胸囲も測りましたか?」「いつおっぱいあげられるんですか?」と質問攻め。身長・体重を測って、もろもろの処理が終わると、助産士さんがチビをつばめの胸元に連れてきてくれました。体重3060g、身長50cmの赤ん坊です。髪が黒々として、おでこにも黒い産毛がいっぱい生えています。助産士さんがチビをつばめの胸元に置いておっぱいを吸わせてくれました。その間に、お医者さんがつばめの裂けた傷を縫ってくれます。こうしてチビちゃんは無事生まれてきました。後で聞くところによると、8時20分ごろ分娩室に入り、9時ごろにはもう、チビの頭が見え隠れする状態だったそうです。いきみがうまければもっと早く生まれていたと言われました。そうだったとは・・・!つばめは分娩室に入った時点で、まだまだこれから本番の陣痛が来るのだ、それまでいきんではいけないと思って、息をゆっくり吐くようにして耐えていたのにな。つばめは、中国語はある程度できますが、お医者さんの指示の一部分は聞き取れていなかったようです。夫も、「いきんでという指示だよ」とか「もう頭が見えているよ」とか言ってくれればつばめも状況が分かったのに、チョコレートとポカリを飲ませてくれただけで、ほとんど話しかけてくれませんでした。まぁでも、無事出産が終わってよかったです。分娩室で2時間経過を見た後、つばめとチビちゃんは担架に乗せられて、夫と義母の待つ病室に戻ってきました。初めて見る孫の顔に、義母は大喜び。「目は誰に似てる、頭の形は誰に似てる」などといろいろ言っていましたが、つばめには、誰にも似てないように思われました。生まれたての赤ちゃんって、みんなおんなじような感じなのに、どうして誰に似てるとか思うのかなー、と不思議に思いながら聞いていました。義母によると、分娩室から出てきた医師につばめの様子を聞くと、「我慢強い方で、よくがんばりました」という言葉とともに、「自分の意志を強く持っている産婦さんでした」と言われたそうです。アハハ、夫からも「君は全然お医者さんのいうことを聞かなかった」と怒られました。こうして無事出産を終えたつばめ、チビと24時間母子同室の3日間の入院生活が始まりました。つづく。↓出産6日目のチビちゃん。 おなかがすいて乳首に吸い付く直前、 「なんでボクがこんな目に遭わなあかんねん。 おなかにいた頃は快適やったのに・・・」 って言いたそうな、憂いを含んだ目で こっちを見るので、思わず笑ってしまいます。
2008/10/28
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予定日ぴったりの10月28日朝9時27分にチビちゃんが生まれました。3060gの元気な男の子です。28日に入ったばかりの夜中の2時に破水し、まもなく陣痛開始。朝8時過ぎに病院にたどり着いてそのまま分娩室へ。陣痛が始まって7時間ちょっと、分娩室に入って1時間での出産となりました。母子ともに健康です。それにしても、予定日ピッタリに出てきたチビちゃんはえらい!洗濯も終わり、前日にシャワーも浴びて部屋の片付けも終わったところ。予定日前日の月曜日は、夫が会議だったので火曜日に出てきたらいいね~と言っていたのですが、本当にその通りになりました。つばめは今まだ入院中です。またそのうち出産ドキュメントなどをアップしていきますね。↓こんなのが出てきました
2008/10/28
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