星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

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2023.06.22
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 先月放送されたNHK「解説委員室」の「静かに進む海外移住」の再放送を先日見ました。将来的な日本の人口減少対策として毎日のように「少子化対策」のニュースが流れますが「少子化」とも関連する「海外移住者数の増加」を取り上げていました。



 1975年から2022年までの「海外在留邦人の推移」のグラフで75年には40万人ほどだった数が
22年には3倍の120万人に増えています。このグラフは留学やビジネス等で3ヵ月以上滞在する長期滞在者と海外の永住権を取得し生活の本拠を海外へ移した人との総数です。下のグラフで
長期滞在者の男性数が女性数より多いのは日本企業が駐在員として派遣する人材が男性の方が多いという理由だと思います(シンガポールでも女性駐在員に出会う事は非常に稀です)そして長期滞在先の多くは東南アジア諸国(タイ、マレーシア、インドネシア、シンガポール等)ということです。



 そして特筆すべきは海外永住者の女性の比率(オレンジ色)がリーマンショック後にぐんと伸びて長期滞在者の女性とほぼ同率になっていることです。そして永住先はアメリカやヨーロッパ諸国が多く年齢も永住権を取得する関係上若い層が多いそうです((日本に住民票を憶く女性と比べて平均年齢で10歳程度の開き)

 「何故女性が永住のため海外に出ていくのか・・・」の問いに「人口の半分を占める女性が生き辛さを感じる社会」「自らの長い人生を見据えながら希望と現実の距離の開きに不満や不安を覚えるため」「日本がダメなら海外で・・」等いくつかの回答のようなものが解説員によって述べられ、引いては未婚化、少子化に深く関連するこの動きはしっかりモニタリングすることで「日本社会が住みやすい環境に向かっているのか否かを検証する一助になる」と結んでいます。

 私自身は長期滞在者としてシンガポールに今年で20年間滞在し「仕事」に関してはシンガポールを選んで良かったという思いが強くあります。だからこそ若い人達が海外に出て活躍する事には大賛成ですが、その理由が「社会の問題」であるとすればとても残念な事にも思えます。「異次元の少子化対策」では乗り切れない現状を考えると効果的な「一手」はどこに、そして誰がリーダーシップを取るのだろうと考えてしまいます。















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最終更新日  2023.06.22 13:48:14
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