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2020年初頭に行われた堤さんの講演録をベースに、大幅に加筆・訂正した一冊。 講演会の雰囲気を感じながら、そこで実際にお話を聞いているような気分で、 スイスイと読み進めることが出来ました。 内容的には『日本が売られる』に近いものでした。 *** 結局、政治家をいくら変えてもダメなんだよ。 法律決定プロセスの中に誰が入っているかの方がはるかに重要だ。 法案骨子を左右するアドバイザリーグループ(諮問委員会)、審議会、 こういうところにどんなメンバーがいるのか、 メンバーになっている大学教授の研究室にどの企業から研究費が出ているのか、 そこまでメスを入れない限り、この仕組みを変えることは絶対にできない。(p.112)これは、著者のウォール街の元同僚の言葉。日本でも有識者会議に企業の人間がたくさん入り込み、ビジネス仕様で骨子を作って、それを法制化しているとのこと。そのメンバーは、総理大臣が指名します。 ドイツ製薬大手バイエルに買収されたため、 今では悪名高い「モンサント」の名も消えており、 「ラウンドアップ」は、日本では内閣府食品安全委員会が 「ラウンドアップは安全」というおすみつきを与えていますから、 日産化学工業が堂々と販売しています。(p.124)モンサント社は、その除草剤が原因でがんなどの健康被害が出たとして、10万件以上訴訟を起こされ、その和解のため1兆円の支払いを承諾したそうです。そして、ロシア、ヨーロッパ、中国で売れなくなった分を、その危険性について情報を持っていない日本に売っているとのこと。しかし、そんなことって本当にあり得る? しかし、こう言っている間にも外国資本は日本のメディアに入り込み、 影響力をどんどん拡大しています。 特に多いのが日テレとフジで、外国人所有分が20%を超えている分を 名簿に記載しないことでかろうじて規定におさめている状態です。 中国系メディア関連がほとんどを占め、韓国も入っていますね。 日本の貴重な資産が外国資本に次々と売られるようなことがあっても、 マスコミが報道しない理由がわかりますね?(p.132)「マスゴミ」などと声高に叫ぶ人たちもいるものの、日本は大手マスコミへの信頼度が世界一高い国そうです。また、SNSも一定傾向に偏った情報ばかりが蓄積されがちで、為政者には好都合。シリコンバレーの少数企業は、年々とても政治的な存在になってきているそうです。 これだけ個人がネットアクセスを持つ時代になっても まだ政治が変わらない大きな理由の一つは、 マスコミが行使する「報道しない自由」によって、 重要なことを市民が知らされないこと、 そしてそのマスコミを主要情報源にしている国民が 今もたくさんいるからです。(p.148)これについては、とても納得出来ました。マスコミから伝えられる情報は、マスコミが取捨選択したものを、マスコミにとって都合のいいように編集したもので、全てが真実とは限りません。マスコミにとって都合の悪い情報は、決して世間に伝えられることはないのです。 日本は、百年先も子孫に残せるような、 漁業、農業、中小企業の優れた技術など、 世界が絶賛するものがたくさんあり、 高い精神性を持つ、世界でもまれに見る豊かな国です。 「お互いさま」を礎にして設計された皆保険制度、 その子を一生導いてゆく種まきとしての公教育、 一人はみんなのためにを柱に共同体を支える協同組合などは、 どれも百年先の国の未来や民の幸福を考えて設計されたものでばかりです。 私たちの多くは気づいていませんが、 これは、国家百年の計を立てて実践していた心ある政治家が、 かつて日本にもたくさんいた証です。(p.156)「百年先の国の未来や民の幸福を考えて設計されたもの」として、「皆保険制度」「協同組合」と共に「公教育」が挙げられています。しかし、このうち「公教育」については、かなり厳しい状況です。「公立校」の存在意義を、今一度考えなおしてみる必要があります。 ***本書は、今年1月に発行されたものなのに、現在、楽天ブックスでは扱われていません。また、他サイトのカスタマーレビューによると、本著はアダルト本分類されていたり、かなりの高額で取り扱われたりしていた時期もあったようです。なぜ、そんなことになったのかと、考えさせられてしまいました。
2021.11.28
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城内3階大宴会場で捕らえられたサンジは、 ブラックマリアの強迫に「助けて!!! ロビンちゃーん!!!」。 すると、早速ロビンとブルックが現れ、サンジを解放。 サンジはその場を後にすると、まずは錦えもんたちとの合流を目指す。 一方、鬼ヶ島屋上では、カイドウとビッグ・マムに、 ルフィ、ゾロ、ロー、キッド、キラーが挑みかかっていた。 途中、ビッグ・マムが城へ戻ると、ローも瀕死のゾロ達を連れてその場から移動。 ローからゾロを託されたサンジは、ライブフロアへと向かう。狛犬に乗ったお玉も、ナミ、ウソップと共にライブフロアを目指していた。そこへビッグ・マムが現れると、2人は久しぶりの再会を喜び合うことに。そして、親切にしてくれた「おこぼれ町」が、カイドウの手下により焼失したと知ると、ビッグ・マムは、ページワンを倒し、そこに現れたうるティにも激しい敵意を見せる。そして、意を決したナミがうるティに立ち向かうと、プロメテウスたちが加勢して撃破。ビッグ・マムは、お玉をナミ達から引き離そうとするが、お玉はそれを拒否。すると、ビッグ・マムはお玉を捕らえようとするが、キッドが現れて立ちはだかる。お玉、ナミ、ウソップは、ライブフロアへと走り出した。そのライブフロアでは、ドレーク、ヒョウ五郎、マルコに護られながら、チョッパーが、遂にウイルスを駆除する新たなウイルスの製造に成功。それを霧砲として発射し、感染者を救うと、自ら巨大化してクイーンに立ち向かう。そして、その力が限界を迎えようとしたとき、サンジが現れてクイーンを倒した。一方、天守裏宝物殿では、錦えもんを始めとする赤鞘の侍たちの前におでんが姿を現す。赤鞘の侍たちは、それがカン十郎だと見破り、カン十郎の行方を追う。そして、錦えもんと菊は、モモの助、しのぶと合流に成功、1階天井裏への通路にいたが、おでんの姿をしたカン十郎が現れると、お菊は敗れるも、錦えもんが討ち倒したのだった。その頃、屋上ではカイドウがルフィを倒していた。その知らせは、鬼ヶ島全土に向け発せられる。動揺が一気に走り、戦う仲間たちの戦意が著しく低下。モモの助もカイドウに見つかってしまう。しかし、錦えもんが身を挺して、モモの助と忍をその場から逃がす。そして、その逃走の最中、モモの助は全島に向けメッセージが発したのだった。 ルフィは生きておる!!! 必ず戻ると拙者にかたりかけてくる!! だから戦い続けてくれ!!! 痛くても!!辛くても!! すまぬが命のかぎり 戦ってくれ!!!しかし、またしても、モモの助はカイドウに追いつめられてしまう。そして、そこへヤマトが現れたのだった。 ***私は、コミックスでしか読まないのですが、やはり、ちゃんとジャンプで読んだ方が良いんでしょうね。コミックスだと、サイズが小さくなっている分、細かい部分については、しっかりと読み取ることが出来ていない感じがします。そのことが、場面場面(特に戦闘シーン)での「分かりづらさ」に繋がってしまっているような気がします。また、登場するキャラクター数も多くなり、それぞれが違う場所で違うことをしているので、お話自体とても複雑で、全てを把握し続けるのは、なかなか労力を要しますね。
2021.11.28
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海上でビッグ・マムに行く手を阻まれたマルコ。 だが、そこに月の獅子(スーロン)が突如現れ、危機を逃れる。 一方、ドーム内前頭フロア・百獣の湯で、うるティに追いつめられていた ウソップとナミは、狛犬に乗って現れたお玉に救われる。 そして、ルフィ、ジンベエと共に屋上に向かっていたサンジは、 城内3階で、ブラックマリアの罠にまんまとはまり、捕らえられてしまう。 しかし、ドレークと共にアブーを追っていたゾロは、アブーを倒して抗体をゲット。 チョッパーはウイルス構造を解明し、抗体の量産に励むのだった。その頃、ヤマト、モモの助、しのぶは、右脳塔中央通路でササキに追いつめられていた。ところが、そこにフランキーを追ってやって来た八茶が、打撃で床に穴を開けてしまう。ヤマトらは、その穴から下層へと逃走し、ドーム外の港方面へと向かう。しかし、鬼ヶ島はカイドウの力で宙に浮かび、花の都へと飛行しつつあった。そのカイドウとビッグ・マムが待つ屋上に、ルフィ、ゾロ、ロー、キッド、キラーが、遂に辿り着く。力尽きかけた赤鞘の侍たちをそこから逃がすと、新世代が四皇に挑みかかる。そして、他の場所でも多勢に無勢の状況を、お玉が能力を駆使し打破していくのだった。 ***今巻は、エースとヤマトとの出会いや、共に白ひげ海賊団2番隊隊長を務めた光月おでんとエースの関係性が描かれています。さらに、ローが”D”の名を持つことを、ロビンに語るシーンも。それにしても、カイドウに立ち向かうゾロ、カッコ良かった!!今巻は、発売されてから随分月日を経て、やっと読むことが出来ました。この後、続けて記念すべき巻100を読みます。
2021.11.23
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9月に『氷獄』を読んで、海堂さんの作品をもっと読みたいなと思い、 まだ読んでいなかった作品の中から、今回はこれを選んでみました。 桜宮サーガには、様々なキャラクターたちが登場しますが、 本作は『ナイチンゲールの沈黙』『イノセント・ゲリラの祝祭』 『アリアドネの弾丸』に登場した桜宮署の玉村警部補と 警察庁刑事企画課電子網監察室の加納警視正がメインのお話。警察官が活躍する4つのお話は、これまでの桜宮サーガ作品群とは色合いが違いますが、それでも、各話とも検視に深く関係した内容となっており、東城大医学部付属病院の田口や島津、高階病院長、藤原看護師の他、厚生労働省の白鳥も登場するので、違和感なく読み進めることが出来ました。本著のタイトルには「玉村警部補」が冠されていますが、実際には、加納警視正の活躍ぶりが大いにクローズアップされており、彼のカッコ良さで満ち溢れた一冊となっています。刑事ものにおいても、海堂さんは、その抜群の筆力を遺憾なく発揮されていました。
2021.11.21
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前巻が発行されたのが2019年の年末。 あれから、もう2年近くの日々が過ぎようとしていたため、 今巻が発行されていることに気付くのが、不覚にも随分遅れてしまいました。 羽海野先生も、色々と大変だったようですね…… ***宗谷名人は小学6年生の時、祖父母が住む京都の家に引き取られた。その後、祖父がなくなると、年老いた祖母の世話は宗谷がするように。一方、祖母のピアノの教え子・たまちゃん(母親も教え子)は、有名音大に入学した後、ヨーロッパに留学。しかし、一人きりで子育てする状況となって帰国したため、祖母宅で、住み込みのお手伝いをすることになる。他人と距離を取りたい宗谷は、騒ぐ子どもを封じ込めるべく、庭に防音&断熱の小屋を建てる。しかし、現在では、そこから子どもを追い出し、秘密基地として、自身が過ごすようになっていた。 ***クリスマス、ひなが零にリクエストしたプレゼントは1000ピースのジグソーパズル。大晦日と元日は、初詣客で賑わう屋台で、縁起物の「切山椒」を忙しく売って過ごし、明けて2日からは、おやつに囲まれながら、ジグソーパズルに全精力を傾け立ち向かう。そんな時間を過ごす中、零とひなは、2人の絆をより深く強いものへと高めていく。一方、三日月堂の隣に住むキヨは、正月に亀有に住む息子から一緒に住もうと言わる。そして、祖父・相米二に、現在住んでいる住居を買ってくれないかと声をかける。その話を聞いた長女・あかりと叔母・美咲は、相米二を交えた三人で、三日月堂や川本家、零の将来について、その展望を語り合うのだった。場面は一転して、師子王戦決勝トーナメント。島田研究会同士の対戦となった重田盛夫五段と二階堂晴信五段の一局は、定石ほぼ皆無の力戦の極みが展開され、二階堂が勝利。そして、零と二階堂の対局が始まった。 ***零とひなは、どんどんイイ感じになっていきますね。キュンです。そして、今巻の目玉の一つが、宗谷名人のエピソード。錦市場、緊急事態宣言解除後は、人出が戻ってきているのでしょうか?
2021.11.07
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