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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2008.06.29
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カテゴリ: 文芸

 私が犯人に思い至ったのは、316ページまで読んでから。
 そこで、ページを逆行すると……「あった!」。
 何と、こんな時点で、犯人は既に登場しているではないか!

 読み返してみると、そこから230ページ余り前の時点で、
 「怪しい」と気付かねばならなかった……。
 それは、前作『交渉人』の犯人の犯行動機と、
 今回の犯人の犯行動機との間に、共通点があったから。 


犯人の術中に、いや、五十嵐さんの思惑に、私もすっかりはまってしまっていたから。
そして、先を読み進めていくと、そこから十数ページ後に、遠野麻衣子が犯人を突き止める。
時間切れ直前、何とか駆け込みで、私は、解答に辿り着いたというところか。

ただ、爆発物設置場所と、犯人確保の場所については、
ストーリーの中で、解明されるまで、私は、全く見当がつかなかった。
これについては、3つの海外での事件について、かなりの知識を持ち、
東京について、ちゃんとした土地勘がないと、多分無理だと思う。

それにしても、203ページからの場面急転換は、見事と言うしかない。
そこまでは、ごく限られた空間、ほぼ警視庁舎内だけで、ストーリーは展開し、
登場人物も、主人公・遠野麻衣子はじめ、数名が登場するに留まっている。
それが、爆発的に、広範囲・多人数を巻き込むパニックへと拡大していく様は、圧巻。


派手なネイルアートをした女性の携帯電話でのやりとり、
不特定多数の携帯電話のやりとりを列挙することで、
その様を、リアルに再現して見せたところは、映画の一場面を見ているようだった。

   ***

本著は、タイトルに『最後の事件』とあるため、

最後のページで、島本が語った一言が、
ファンにとっては、最高のプレゼントだったのではないだろうか。





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Last updated  2008.06.29 13:39:22 コメントを書く


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