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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
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Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2008.07.27
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カテゴリ: 経済・ビジネス
『マスコミ対応はもう恐くない!』 が、
 マスコミ対応にむけての、実践的なマニュアル本であるのに対し、
 この『その「記者会見」間違ってます!』の方は、
 記者会見そのものについて、様々な角度から概説したもの。

 記者会見に失敗すると、世間の反感を買い、
 それが、消費者の反発、行政の強い指導、
 さらには、司法の厳しい対応へと繋がっていく。
 その様子を、実例を挙げながら説明しており、大変分かりやすい。


日米企業の広報戦略の違いが、世間の持つイメージにに大きな違いをもたらしたお話。
フォード社が巧みな広報活動を展開し、世間からプラスイメージを獲得したのに対し、
黙々と対応したブリヂストンが、世間のイメージを悪化させてしまったという事実。

  いかに、誠実に、額に汗してリコール作業を行っていても、
  その事実が報道されないかぎり、世間には伝わらないのです。
  非常時であるのに何も伝わらない結果、
  世間はむしろ「何の対応もしない不誠実な企業」というイメージを持ってしまいます。
  こうした事情をエッセイストの山本夏彦氏は
  「事実があるから報道があるのではない。報道があるから事実があるのである」
  と言い表していました。(p.78)

もう一つ、印象に残ったのは、「マスコミの求めるものは何か」について触れたところ。


  その種の製品全体の安全性を確認して、広く世間に
  「その製品はもう安全だとメーカーは主張しており、客観的にも信用できる」
  と伝えるところまでが使命なのです。
  逆にいえば、その使命が終わらないかぎり報道は続くのです。(p.127)

この点において、マスコミの求めるものは、

このことは、初期の情報開示についても同様です。
スタートにつまずき、世間に悪いイメージを持たせてしまう企業が、何と多いことか……。

  初期対応では、企業としては実体をありのままに、
  とりあえず現在解明できている範囲でよいから、ただちに開示すべきです。(中略)
  本来は、何が起きたのか、原因は何か、危険性はあるのか、
  今後どうするのかといった事項を開示すべきなのですが、
  決して完全を期すべきではありません。
  完全を記する姿勢が先の例のように、対応を遅らせる原因となるのです。(p.92)。  

読む順序としては、まず本著を先に読んで、
「危機管理報道」についてのアウトラインをつかみ、
その上で、必要があるならば、より具体的な対応について、
『マスコミ対応はもう恐くない!』を読むのが良いと、私は思いました。





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Last updated  2008.07.27 10:13:54 コメントを書く


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