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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2008.08.09
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カテゴリ: 教育・子育て
『大人が知らない携帯サイトの世界』 を読んだことが切っ掛けとなって、
 最近、 『ケータイ世界の子どもたち』 『ケータイチルドレン』 を読み、
 さらに、 『爆発するソーシャルメディア』 『ネットvs.リアルの衝突』 を読んだ。
 そして、現在は『ウェブ進化論』を読んでいる最中である。


 最近話題の「学校裏サイト」や「ネットいじめ」について扱ったものである。
 しかし、これまで読んだ著作では、決して見られなかった視点から、
 「ネットと子どもたち」を、しっかり捉えており、待望の必読書となっている。

まず、著者が明らかにしようとするのは、「学校裏サイト」として知られることになった
「学校勝手サイト」の実体と、それに関わる子どもたちの現実の姿である。
これまでの統計データが、どれほど当てにならないものか、
そして、「学校裏サイト」の不安がいかにして作られたのかが述べられる。

ただし、著者の用いているデータも、著者自身が断っているように、
額面どおりに受け取るわけにはいかないものも多い。
また、子どもたちのインタビューへの回答にしても、
それが、多くの子どもたちの、一般的な考え方や行動様式であるとは言い切れまい。


学校空間における人間関係を基に、ネットいじめを見ていこうとする姿勢は、
先にも述べたように、斬新で納得の出来るものであり、
これまで刊行された書物では、軽視されていた部分である。

そして、プリクラ、まる文字、ギャル文字といった「学校文化」の変遷の中で、
ケータイやプロフを捉えているのは、さすがに若い世代の感覚で、素晴らしい。

ゲームに親しんだことのある世代でなければ、出てこないものだろう。

著者が言うように、「臭い物に蓋」式の方法、
即ち、フィルタリングで、全てが解決するわけでは決してない。
「ネットいじめ」の根本にある「子どもたちの人間関係」「学校文化」を直視し、
ネットにおける「大人側の成熟度」が増さないかぎり、現状は何も変わらない。





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Last updated  2008.08.09 16:05:47 コメントを書く
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