乱読・積んどく・お買い得!?

乱読・積んどく・お買い得!?

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Comments

chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2008.10.11
XML

 スキヤキソングとして知られる「上を向いて歩こう」を捩ったものか。
 しかし、意味合いとしては、「上を見て暮らすな、下を見て暮らせ」という、
 近世の権力者が、一般庶民に対して発したお言葉が連想されてしまう。

 しかも、著者は 『千円札は拾うな。』 で、一躍脚光を浴びた安田さん。
 若くしてワイキューブ代表を勤める、バリバリの実業家。
 そんな人が、また何故……?という感じである。
 普通なら、「上を目指してドンドン突き進め」っていうイメージなのに。


でもそれは、勢いだけで、熱く幻想を語ってしまうのではなく、
冷静に物事を見極め、真理を語ろうとしているからだというのが分かる。
確かに「ものは考えよう」なのである。

例えば、スタート早々書かれている「人の幸せは相対評価で決まる。」。
ここに書かれていることは、確かにそうなのだ。
同じ百点でも、その人その人で、受け止め方は違う。
飛び上がるほど嬉しい人もいれば、それほどのことでもない人も存在する。

また、同じ人でも、それを得たタイミングで、受け止め方は変わるだろう。
ずっと百点を取り続けているときには、それほどでもないと感じていた人でも、
スランプに陥り、なかなか百点に手が届かなかいことが続く状況の中で得た百点なら、
少なくとも、小さくガッツポーズだ。


何でもかんでも、簡単に手に入れることが出来る状況の中では、
どんなものを手に入れても、それは一瞬の喜びで終わってしまい、長続きしない。
「過ぎたるは及ばざるがごとし」なのである。

より上を目指し、上だけを見つめていても、いつも、そこに辿り着けるとは限らない。
また、そこに辿り着くことだけが、本当に幸せなのかと言えば、そうとは言えないことも、実はある。

実は存在しない幻想の頂きを、あくせくと追い求め続けているだけなのかもしれない。

上ばかり見てて、首が疲れてきたなと思ったら、本著を一読。
いい癒しになるかもしれない。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.10.11 12:22:37 コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: