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Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2008.10.26
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カテゴリ: 文芸

 日本列島が、ボロボロになりながら沈んでいく様や、
 人々が自然の脅威に恐れおののきながら、海外へと逃げ延びていく様に、
 とてもリアリティがあり、ズシンと来るものがありました。

 また、日本列島と運命を共にする道を選んだ田所博士役の
 小林桂樹さんの演技が、とても印象に残りました。
 その後作られたTVドラマも見ましたが、こちらは、ドラマ自体よりも
 五木ひろしさんが歌っていた主題歌『明日の愛』の印象の方が強いです。

そして、クサナギ君主演の、2006年公開・リメイク版映画も見ました。

自然の脅威や、人々が抱く恐怖心、切迫感というものは、もう一つ……。
この緊張感の無さが、当該作品の評判が、あまり良くなかった一因かと思われます。

   ***

2006年のリメイク版映画作品では、
「国民が、国土を失うとは、どういうことか」という本来のテーマは、
見事に薄まってしまいました。
しかし、その頃に、刊行されたのが、本著『日本沈没 第二部』です。

私は、映画やTVドラマで『日本沈没』を見たことはあるものの、
実は、小説としては、読んだことがありません。
ですから、『日本沈没』は、日本列島が沈んでしまって、
日本人が、各地にバラバラになって放り出されてお終い、という作品だと思っていました。


実は、『日本沈没』は、まだ終わっていなかった。
小説では、最後に「第一部 完」とあったのだそうです。
『日本沈没 第二部(下)』の「あとがき」でも、著者の小松左京氏自身がそう述べています。

「日本人とは何か、日本とはどんな国なのか」をテーマに書き始められた本作品は、
実は、日本列島が沈んだ後こそ、小松氏が本当に描きたかったもののようです。

そんな第二部の発行が、プロジェクトチームの結成により実現したのは、嬉しい限りです。

   ***

読み始めて、しばらくの間は、テンポも緩やかで、前作との繋がりも、あまり感じられず、
「やっぱり、続編っていうのは、この程度のものか……」という感じでした。
ところが、慰霊祭の最中、スクリーンに水中に沈んだ日本の風景が映し出されるあたりから、
「おっ、いよいよ始まりましたね!」っていう感じで、俄然面白くなっていきます。

何と、日本の領土の一部は、海中に没することなく、生き残っていた。
それは、白山連邦の一部が、岩礁として海上に突出していたもので、白山岩と呼ばれる。
そして、そこから半径200海里以内は、日本の排他的経済水域であり、
そこには、近隣諸国に通告および恒常的な注意喚起を行えば、人工の構造物を建設が可能。

25年前に大異変が起こり、日本列島が海中に沈み去ったとき、
そこに住んでいた人々を、海外に脱出させる事業を、中心となって推進したのが中田。
現在、彼は首相となって、国の復興を成し遂げようとしている。
その一大プロジェクトが、メガフロートという、巨大な人工島の建設だった。
しかも、その計画は、半端なものではない。
「当面の居住人口を百万人と想定する」という、周囲の想像を遙かに超えたもの。

第4章になると、阿部玲子が登場。
1973年公開の映画では、いしだあゆみさん、テレビドラマでは、由実かおるさん、
そして、2006年公開の映画では、柴咲コウさんが演じた役所ですが、
これらは、少しずつ原作とはキャラクター設定が違うので、要注意。

彼女以外に、本作品では、たくさんの新たなキャラクターが、次々に登場し、
そのそれぞれが、部分部分で、中心となってストーリーが展開するので、
途中で、誰が誰だか、よく分からなくなってしまいました。
でも、もう少し読み進めていけば、頭の中が整理できてくるのかも。

前に戻って、個々のキャラクター設定を、いちいち確認するのも面倒なので、
このまま、下巻へと突入します!





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Last updated  2008.10.26 22:15:19 コメントを書く


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