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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2009.10.18
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カテゴリ: 経済・ビジネス

 他人が自分の重厚さに気付かないではおれないほどに、
 自らを磨き高めていくのが本筋であろう。
 もちろん、それはそんなに簡単なことであろうはずがない。

 そのような自分をつくろうとすれば、時間も労力もうんとかかる。
 そんな努力の積み重ねを、全く厭わないような人であれば、
 本著のようなものを手にすることはないのではないか。
 そもそも「他人に軽く扱われる」という次元のことなど気にもとめないだろう。

ということからすると、本著を手にする人が期待するものは何か?

自分を大きく立派に見せる方法を知りたい、
そのことによって、他人から軽く扱われないようにしたいということではないか。

そして、本著はそんな読者のニーズに正対し、しっかりと応えようとしている。
すると、その答えはどうしても「虎の威を借る狐」になってしまう。
でも、それは仕方がないことだ。
事実、私を含め本著を必要としている読者は、残念ながら今のところ「狐」なのだから。

ということで、本著に示されているノウハウの一部については、
全くもって、清々しさや潔さを感じさせるものではない。
そんな人の言動を見て、爽快感を覚えることは、まずなかろう。
逆に、嫌悪感を抱いてしまう人の方が、圧倒的に多いのではなかろうか。

そのノウハウというのは、大風呂敷を広げ、虚勢を張るだけのことなのだから、

そんなことを続けていると、いつかは(いや、すぐに)見破られてしまい、
他人から、より軽く扱われることになってしまうのではないかと心配になる。

   ***

と言いながら、本著には、普段から誰もが心がけておけばよいと思われることが、
数多く書かれているから、ある意味驚きである。

それによって、世間の人たちがその人物の格付けを行っているのは、絶対に事実なのである。

さらに、私が本著で最も心に残ったのは、次のフレーズである。

  ある特定分野のスペシャリストになってしまえば、
  その他のことが全然できなくとも、だれも笑わないのである。(p.183)

まさに、そうなのである。

  「僕は、経理も、事務も、営業も、販売も、秘書も、何でもできるんですよ」
  というのは、自慢にもなりはしない。
  どうせどれもこれも中途半端な能力であると思われるのがオチである。
  そもそもゼネラリストの能力を誇るような人間は、
  結局は、誇るべきものが何一つないことなど、だれでも知っている。(p.182)

この部分は、私にとってかなり耳の痛い話であり、人生最大の課題なのである。
自分という存在のブランド・イメージを確立するため、
スペシャリストに徹することができればよいのだが……
しかし、これも実行するとなると、決してそう簡単にはいかないものなのである。





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Last updated  2009.10.18 11:31:22 コメントを書く


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