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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2023.01.09
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 「『うつ』にまつわる24の誤解(2008.10~2009.9)」と
 「現代人に突きつけられた『うつ』というメッセージを読み解く
 (2009.10~2010.3)」をまとめて再構成し、若干の加筆・訂正を行った
 『クスリに頼らなくても「うつ」は治る』(ダイヤモンド社 2010.11発行)を、
 さらに加筆修正したもので、副題は「生まれ直しの哲学」。
 著者は 『仕事なんか生きがいにするな』 の泉谷閑示さん。

   ***


  「心=身体」がある時点でたまりかねてストライキを決行した状態です。(中略)
  つまり「励ます」ということは、
  「頭」の《意志》による自己コントロールを再び強化せよと言っているわけですから、
  ストライキに対して軍隊を向けるようなもので、事態が泥沼化するのは明らかです。(p.136)

これは「なぜ『励ましてはならない』のか?」について記述したもので、
とても上手く説明してくれていると思います。
本著には、このように「うつ」に関する様々な疑問や対応について、
スッと納得できる説明をしてくれている部分が、とても多いと感じました。

  戦後の「食べられるか否か」という「生理的欲求」の時代から、
  雇用や身分の安定を求める「安全の欲求」の時代が到来し、
  それは同時に、会社組織や家族・友人のみならず、

  何らかの居場所を求める「所属と愛の欲求」の時代でもありました。
  そして、持ち物のみならず学歴や職業にまでブランドを求め、
  周囲からの評価や羨望を得ようと躍起になった
  「認められることへの欲求」の時代の頂点で、バブル経済は崩壊しました。(p.158)

これは、戦後日本の価値観の移り変わりを、

すんなりと納得できる内容ではないでしょうか。
さらに、これに関連する次の部分についても、とても腑に落ちるものです。

  人間の基本的価値観は、どんな価値観が支配的な時代に人格形成期を迎えたかによって、
  少なからず方向づけられてしまうところがあります。
  もちろん、それ以外の個別的要因も重要なファクターではありますが、
  いずれにせよ一度できあがってしまった基本的価値観は、
  時代が移り変わっても、深いところでは「なかなか簡単には変化しにくいものです。(p.159)





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Last updated  2023.01.09 19:44:41 コメントを書く
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