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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2025.06.13
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カテゴリ: 社会・政治・時事

 そこに至るまでの構成は、こんな感じです。

 まず、『序章 労働と読書は両立しない?』では、

映画『花束みたいな恋をした』 を参照し、
  なぜ働いていると本が読めなくなるという声が上がるようになったのか?
  という問題提起をおこなった。(p.238)

とあるように、映画の主人公である二人の男女にスポットを当てながら、
「文化的趣味に触れる姿勢の背後にある階級格差」について述べていきます。


そして、
『第1章 労働を煽る自己啓発書の誕生 - 明治時代』
『第2章 「教養」が隔てたサラリーマン階級と労働者階級 - 大正時代』
『第3章 戦前サラリーマンはなぜ「円本」を買ったのか? - 昭和戦前・戦中』
『第4章 「ビジネスマン」に読まれたベストセラー - 1950~60年代』
『第5章 司馬遼太郎の文庫本を読むサラリーマン - 1970年代』
『第6章 女たちのカルチャーセンターとミリオンセラー - 1980年代』
『第7章 行動と経済の時代への転換点 - 1990年代』
『第8章 仕事がアイデンティティになる社会 - 2000年代』
『第9章 読書は人生の「ノイズ」なのか? - 2010年代』
では、

どのようにして労働と読書の両立関係を生み出すことが出来たのかを、
時代の変遷の中で考察していきます。

第9章のp.206に図示された「知識と情報の差異」には、
  「情報=知りたいこと」「知識=ノイズ+知りたいこと」
  *ノイズ……他者や歴史や社会の文脈


そして、『最終章 「全身全霊」をやめませんか』では、
著者の思いが爆発します。
その締めくくりの言葉は、次のようなものです。

  働きながら本を読める社会をつくるために。
  半身で働こう。それが可能な社会にしよう。
  本書の結論は、ここにある。(p.266)

「働き方改革」が強く推進される時代ならではの一冊でした。





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Last updated  2025.06.13 18:26:50 コメントを書く
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