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2006年06月06日

実はポールのアルバムで一番最初にCDを買ったのがこのアルバムです。

このアルバムを語るとき切っても切れないのがエルヴィス・コステロとコラボした曲が入ってるということでしょう。
往年のジョン・レノンの役割に近い存在としてポールに刺激を与えたことにより、単独作を含めどの曲もこれまでのソロ作品より引き締まった出来になってるのが特徴といえるでしょう。

「マイ・ブレイヴ・フェイス」
シングル第1弾でもあり、アルバムの顔の役割もはたしたこの曲はビートルズを思わせる曲として話題になりましたが、個人的には来日公演で聴いたとき往年の名曲にはさまれても違和感なく収まっていたことが印象深いです。

「ラフ・ライド」
とっても低いベース音が印象的な曲。
トレヴァー・ホーンのプロデュースですが当初のアレンジを聴いたポールが「まるで"ポール・ゴーズ・トゥ・ハリウッド"だ」と言ってやり直しさせたとか(笑)。

「ユー・ウォント・ハー・トゥー」
コステロとのデュエットナンバーでもあり、一番わかりやすい形でコステロ効果が現れた曲だと言えそう。

「ディストラクションズ」
地味だけどとてもいい曲です。
しかも後にも先にもこういった曲調は意外にもない気がします。

「幸せなる結婚」
この曲も大好きです。
後半、バンド全体で盛り上がっていくところがいいですね。

「プット・イット・ゼア」
ポールお得意のアコースティックナンバーです。
ライブでは「ハロー・グッドバイ」のエンディングをひっつけて演奏していました。

ツアーのオープニングを飾ったことで忘れられない1曲です。
"フィギュア・オブ・エイト"のシャウトが堪りませんね。

「ディス・ワン」
これもライブで演奏された曲で、ポップですがもうひとひねり欲しかった気も･･･

「ケアレス・ラヴに気をつけて」

正直このアルバムからポールの声の衰えは隠せなくなってきてるのですが、ここではその声を上手く生かしてると思います。

「ふりむかないで」
これも枯れた味わいが忘れられない1曲です。

「ハウ・メニー・ピープル（チコ・メンデスに捧ぐ）」
レゲエのリズムをとりいれています。
冒頭相当高い音域のフェイクボーカルが聴けますがこれがいいんです。

「モーター・オブ・ラヴ」
冒頭のアレンジが10CCの「アイム・ノット・イン・ラブ」を彷彿させないでもないですが(笑)、安心して聴けるバラードです。

「太陽はどこへ？」
遊びで作った曲としかいいようがないですが、悪くありません。
”上？　それ？”(笑)。

このアルバムはさまざまな形態でCDがリリースされてまして、その都度買い換えたりしました。
今では入手困難と思われるのが来日記念で出た「スペシャルパッケージ」でもう1枚のCDにアルバム収録曲のスタジオライブや「ラヴリエスト・シング」等の未発表曲が入っていました。
現在はボーナストラック入りが流通しています。

声の衰えがちょっと悲しかったけれど収録曲の出来がどれも素晴らしいし、来日公演もあったので当時本当によく聴きました。