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2006年07月10日

このアルバム、確か最初にイエスのアルバムがCD化されたときにはラインナップから漏れていたんです。

でも「イエスイヤーズ」に2曲入っていたので先にちょっとだけ親しんでいたわけですが。

ファンならばご存知の通り、看板ヴォーカリストのジョン・アンダーソンとスタープレイヤーのリック・ウェイクマンが抜けて代わりに当時「ラジオスターの悲劇」のヒットを出してそれほど日が経っていないバグルスの二人(トレヴァー・ホーン、ジェフ・ダウンズ）を強引にスカウトして作ったアルバムなのです。
それにしてもいくらファンだったとはいえ自分達自身の成功を手にしたばかりなのによく入団する気になったもんですね(笑)。

アルバム自体はイエスであることを気にしなければよくできたハードポップ作品に仕上がっています。
ヴォーカルもトレヴァー・ホーンの声質はジョン・アンダーソンを思わせる部分は確かにあり、さほど違和感がありません。でも、よく聴くと発声方法とか全然違うのですが、ジョンと長年ハモってきたクリス・スクワイアの存在がやはりイエスらしさを醸し出しています。

個人的には「Does It Really Happen?」が一番好きですね。
”あっぽあっぽ･･･”のとことか(笑)。

アメリカ人はメンバーチェンジをさほど気にする様子もなくライブは盛り上がったそうですが、イギリスではジョンの代わりにステージに立ったトレヴァー・ホーンへの風当たりはきつく、この時のトラウマで彼は以後数えるほどしかライブパフォーマンスをしなくなった、それぐらい大きなショックを受けたそうです。

イエスはそれまでもメンバーチェンジを繰り返していましたが、まだ他のバンドにも見られるようなノーマルな交代劇だったように思います。
しかし、このメンバーチェンジを機に他のバンドでは見られないような奇想天外な人事異動を繰り返すようになります。そのはしりの出来事としてイエスの歴史の中でも重要な位置づけにあるのではないでしょうか？

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