書評日記 パペッティア通信
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▼ NHK特集は、戦争や特攻隊を扱うと、悲惨さ、非道さを全面に出してくる。 それはそれで、悪いとは思わないんだけど、どうしても肝心なことが抜けてしまうんだよな。▼ 特攻隊は、志願してなくても、「希望せず」と言っても、志願した形にされて特攻隊にさせられた、ということを明らかにしていた今回の特集。 これは良かった。 ▼ でも、特攻隊は、「学徒出陣兵」ばかりに割り当てられ、「職業軍人」「一般人で徴兵された下士官・一般兵」はほとんど割り当てられていない、ということをなぜ言わないんだろう。▼ ナベツネを始めとして、丸山真男など、大学卒の軍経験者は、おしなべて、戦後、日本軍を憎悪してきた。 軍隊にいて、戦後も日本軍、とくに陸軍を好きだった大卒エリートなんて、聞いたことがない。 ▼ 戦後民主主義における日本軍イメージの悪化、の最大の原因は、「日本の大卒エリート層の軍憎悪にある」といっても良い。 その根幹は、「学徒出陣兵」の受けた差別であることはいうまでもない。▼ 擬似的平等、デモクラシーを実現していたとされる日本陸軍における、恐ろしいまでの差別待遇。 特攻隊の悲劇は、「学徒出陣兵ばかり襲った」ことを強調しないと、戦後日本の言論空間における「軍に対する言説の偏り」 ―――― いうまでもなく、今回のNHK特集をふくむ ―――― をあきらかにすることはできないのではないか? ← 自民党は下野しろ!と思った方は、1クリック!今のブログ順位
Oct 21, 2007
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