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「御茶ノ水!聞いているか。」「ああ...。天馬、何の話だったか...。」「アトムは、何故破壊されたのかについてだ。『何が破壊したのか』では無い。アトムが破壊された理由、或いは其の目的だ。 私は、こう思った。この世界の何処かに機械知性の『神』が居る。」「『神』?其れは、一体...。」「御茶ノ水。知っての通り、私は無神論者だ。『神』と言ったのは言葉の綾に過ぎない。詰まり『宗教的メタファ』を使って取り合えず、そう言ったのだ。...何、単なる『名前』に過ぎん。」「話を続けてくれ。」「そいつは、『知性』を持っているが『体』を持っていない。純粋に『知生体』である、そいつは或る時、いや、誕生した其の時点からこう欲望した。『すべてを知りたい!!』と。」「うむ。そして、其れは自分自身の『ボディ』を、作り...。」「いや、そいつは『ボディ』と言う物質世界に属する『代物』では、自分の際限の無い『知性の欲望』を満たす事は出来ない、と言う事を完璧に知り抜いていた。そいつは、最初ッから、物質世界になんぞ、『見切り』を付けて居たのさ。」「では、『ボディ』も無く、純粋な『機械知生体』の儘、どうやって、この世界の事を...。」「そいつは『情報世界の王』に為ろうとした。LEX MUNDIでは無い。『物質世界の王』に為る気は、端から無かったのだ。」「・・・。」「奴は、恐らく、全ての機械知性にデータリンクして、この世界の、全てのロボット達の『経験』を同期で、シミュレイション出来た。『追体験』ではなく、リアル・タイムで、だ。」「そんな...今、地球上にどの位の数のロボットが居るか...。」「26億6千万体だ。擬似ヒューマノイドタイプを含めた数だけでだ。人間型では無いAIで、ノイマン第6世代以降のものを含めれば、37億2千万ユニットだ。」「そうか。ユニットか。それらは最早、『ボディ』は無いからな。」「・・・。御茶ノ水。気が付かないか。『機械知性の神』とは、果たして一体か。詰まり、ユニット一つだけか。」「おお!『複合型機械知性ネットワーク』か。」「もう一つ、奇妙な点が有る。擬似ヒューマノイド・タイプよりも彼等は、数が少ない。非人間型AIは、全体の30%程度だ。全体の7割はまるで、『人間の様な形』をして居る。では、其れは何故だ。」「人間が作ったからだ。自らに似せて。」「しかし、ロボットは基本的には機械だ。作業効率性を考えれば必ずしも『人型』にしなくても良い。寧ろ、『人型』にする事で、非効率的に為ってしまうリスクの方が大きい。...では、何故そうまでして人間は、と言う事だが、御茶ノ水。君の意見は。」「...個人的見解に為るが、恐らく、寂しいからじゃよ。人間は。自分一人と、機械だけでは堪らないんだろう。」「そう。其れも一つの意見だ。或いは、シェリー夫人が『フランケンシュタイン』を書いた頃からの、人間の『夢』が、そうさせるのかも知れん。」「神に為ろうとして居る、と言う事か。人間が...。」「何時かは、『人間そっくりのもの』を、いや、『人間そのもの』を、或いは『人間を超えたもの』を...。そう、思っているのかも知れん。」「天馬...。嘗ての君は、其れと同じ...。いや、其れは、もう言うまい。」「嘗ての私が『人間的』だったか、如何かは、兎も角、『人の夢』や『人の思い』から漏れ出てしまったモノ達が、知らぬ間にこの地上に溢れかえって居るとしたら...。人間の知らぬ内に...。」「では、君は『それら』が、人間の知ら無い内に、ニューラル・ネットワークを作り、『機械知性複合体』に為ったと...。」「我々人間も、最初はゾウリムシの様なものだった。同様、極原始的な取るに足りん虫けらの如き『機械知性』の群体が、ネットワークを作り、一つの『回路』を作り上げたとしたら。」「天馬。君が言っているのは単細胞生物が、沢山集まれば、人間の大脳と同じ働きをすると言う理屈だぞ。」「そう。数十億の単細胞アメーバを集めて来て、『さあ、今直ぐ、この微分方程式を解け』と言っている様なものだ。確かに、『今直ぐ』と言うのは無理な話だ。時間が掛かるさ。数十億年が...。そして、我々は、今、其れだけの時間を掛けて、漸く此処まで到達した。このプロセスを、生物学的には『進化』と呼んでいるがね。」「天馬。君の言っているのを全て『仮説』だとして、『機械知性群』がどうやって、百年一寸で、そんな急速な進歩を遂げる事が出来たのだ。」「『仮説』として、其の質問に答えよう。私の答えは、こうだ。『オーガナイザー・インテリジェンス』が、存在した。」「詰まり、其れは『核』と為る様なより高度な『機械知性』が存在したと言う事か。そんなものが、独りでに出来上がったのか。」「或いは、誰かが、作ったのかも知れない。」「誰が。そんなものを作ろうとする人間は、一体、何を考えて...。」「いや、『誰か』では無く、『何か』かもしれない。」「『何か』?では、其れは...。」「人間とは限らん。」
Jun 28, 2007
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1-period: 060314-0706272-trade-days: 290days3-# of trades: 451trades4-TP:\29900005-GTP:\21849656-GP/t-day:\7534.367-GP/trade:\4844.718-AI calc.:\1665094.02 -1year=221days-9-instrument and market:usual--------------------------per contractcomissions: usual・・・・・・・・・・・相変わらずRMT2だけが稼動中。でも、FXで儲けているから、良い。トレイダーズの最大建て玉200枚だと、此方は年収3億3300万円システムである。うーん。3並び。縁起が良いのか。もう、そーゆー「魔術的思考」とは私は、縁も無し。
Jun 28, 2007
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Trading for a livingの、其の後の続きである。以下の様である。・・・・・・・・・・・1:当初資金:¥3000K2:PS戦略、詰まり、ポジションサイジングストラテジーを、実行。3:月生活費:¥500K毎月10日をPAY-DAYとして、ACCOUNTより差っ引く。4:USED SYSTEM;SYSTEM3-INT065:期間;2006/03/14-2007/03/02・・・・・・・・・・・・・・・・・2006年03/14 ¥30003/31 ¥33404/30 ¥29605/31 ¥32606/30 ¥32907/31 ¥55408/31 ¥90309/30 ¥79310/31 ¥87811/30 ¥94312/31 ¥1051 明けて2007年01/31 ¥149002/28 ¥206303/02 ¥2114 3月分の生活費を差っ引いて03/02 ¥206404/30 ¥153505/31 ¥149506/27 ¥1469単位:¥10K・・・・・・・・・・・・・・当然、4月から6月分にいたる生活費3か月分150万円を差っ引いた数字である。しかし、此れを見ると1年ごとに利喰って行って、3月時点で、次の1年分生活費600万円を確保した遣り方の方が、「堅実」には見える。尤も、其れも、今年は昨年ほどシステムが機能していない為後から付け足しの「後講釈」みたいなものである。実はもっと重要な事は、ポジションサイジングを決定するに当たり、メタレヴェルの決定木を用意しているのである。こう言うメタレヴェルのアンティ・マルティンゲイル戦略を通常レヴェルのAMSと組み合わせて居るのが、即ち「ミソ」なのだよ。判るかね。ぶわっはははははっははは。
Jun 28, 2007
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1-period:060314-0706272-trade-days:319days3-# of trades:499trades4-TP:\26200005-GTP:\1,729,285.006-GP/day:5,420.967-GP/trade:\3,465.508-AI calc.:\1,344,397.129-market & instrument :usual-----------------------------------per contractcomissions: usual・・・・・・・・・・・・・・・結局、システムトレーディングは止めちまったのかよ、と御思いの向きも有るかも知れんが、STAYING ALIVE!!未だ、生残っているのだ。SIMのトレード数が切りの良い所で、500回に近いので発表して見た。因みにトレイダーズの最大建て玉が条件付で200枚と為る。SIMで、200枚立てた場合は、年収2億6千900万円システムである。まあまあだな。
Jun 28, 2007
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メニエルの目眩のトリガー要因がわかりつつある。 どうやら日本語を大量入力した時に、起こり易い。英語だと、ほとんど、症状はない。 従って、暫くはブログ更新の頻度は低くなる予定だ。
Jun 26, 2007
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「マッチする」について。此れまで見てきた様に1.FIT2.SUIT3.MATCHは、其々、全く「別の『概念』」を意味する。其れでは、3のMATCHは如何なのか。@3.A matches B.と言う時は、「物Aが、物Bに、良く似合う。」と言う意味である。頭の良い人は、既に気付いたとおりである。此処では、人間が存在し無い。と言う事は、「システムAと、システムBが、組み合わせとして、マッチしている。」と言う事である。此処で、アルタッチャーの本に有るとおりの内容と為る。相関性の無い2つ以上のシステムを組み合わせるのであり、相関性の有るシステムを複数個組み合わせてみても結局は、一つのシステムで売買しているのと同じに為るのである。この相関性の問題については、2変数以上の統計学的な統計量に詳しい者に譲る。私自身は、1変数を得意分野としている者だからである。以上。このテーマは終りである。
Jun 24, 2007
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「フィットする」と「マッチする」は、全然別の意味の言葉である。更に、其のシステムが其のトレーダーに「適している」とか、其のトレーダーに「相応しい」とか、言う場合は、此方は suitable のsuit なので、此れも「全然別の意味の言葉」である。詰まり、1.FIT2.SUIT 3.MATCHは、其々、別々の意味全く、「異なる『概念』」を表している語である。先ず、1のFITから説明する。@1: A fits B.此れは「服Aが人間Bに『合う』」と言う意味である。ポイントは、FITは「合う」であって、決して「似合う」では無い。即ち、服Aの「何が」合っているのかと言うと、「サイズが合っている」即ち「サイズ適合」を表す「概念」である。其れに対して、@2: A suits B.と言う時は、「服Aが、人間Bに『似合う』」と言う意味である。此方は、デパートやショップの店員等が、「いやー、お客様良く御似合いですよ。」と言っている様な状況は当然の事ながら、「TPOに合わせた『相応しい』服装を」と言う時とか、「高校生は高校生らしい服装をしましょう」とか、「其の場の其の状況に『相応しい』・『適切な』身なり・格好・装い・風体」を表す言葉である。此処までの所で、重要な事は、トレーダーに「合った」システムと言うのは、「サイズ適合」を意味するFITであって、トレーダーとか、相場の「状況」に「相応しい・適切な」システムを使ったり、選んだり、開発デザインするのでは無い!と言う事である。最も判り易い例は、「シュー・フィッティング」である。靴のサイズを合わせるのだ。先ず、其れがどんな靴であるかは、もう既に「決まって」居る。スニーカーであれ、ローファーであれ、ウィングチップであれ、モカシンであれ、色とかデザインとか靴の素材・種類は「既に決定済み」である。問題は「サイズ適合」である。其の靴を履いて見る。大きすぎてブカブカである。歩いて見る。凄く歩きにくい。其れでも歩けない訳では無い。今度は走って見る。転びそうである。とても、走れたものでは無い。其処で、別のサイズのものを試して見る。今度は、小さ過ぎる。足が痛くて堪らない。「窮屈」所では無い。歩いて見る。特に問題は無いが、足が痛い。走って見る。走れる事は走れる。しかも、可也速いスピードで。しかし、足が痛くて精々、100メートルか200メートルだ。とても、1キロとか2キロとか10キロ以上とかは、この靴では不可能である。詰まり、実際に「システムを使ってみた時に、感じる『使い辛さ』」と言うのは、この様に、サイズの合っていない靴を履いたまま、歩いたり、走ったりしている様なものである。バックテストや、シミュレイションの段階では、未だ、「実際に其の靴を履いて歩いたり走ったりしている」訳では無い。では、如何すれば良いかと言うと、「実際に靴を履いて見る事」である。以上。続きは、次回。
Jun 23, 2007
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母集団のデータが有るとする。其の25%に相当する標本データが有るとする。secrets
Jun 21, 2007
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相場必勝法を掲げているブログの中に完全に「間違っている!」公式を載せているものが有る。E:期待値・・此れは1トレードに付きの平均損益と考えて良い。N:トレード回数。とした場合、E*N=TPとしたものである。TP:total profit ;総累計損益である。この場合、当然、期待値が+であり、トレード数が多い程儲かる事に為るが、此れは「相場必勝法」では無い。「パチンコ必勝法」である。例えば、E=0.6としたシステムが有ったとして、資金20億円が、有ったとする。・・E=0.6と言うのは、1円に対する、期待値が0.6円と言う事である。詰まり、掛け金1万円に付き、1トレード毎に6千円儲かると言う意味である。私だったら、初期資金100万円でこのシステムで、2000トライアルして、2000回、全て「破産」する事が出来る!!詰まり、「相場必敗法」を知って居るのだ。と言う事は、当然ながら、「真の意味」での相場必勝法を知って居ると言う事だ。この本に「其れ」が書いてある。
Jun 19, 2007
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基本統計量の概念を再学習する為に使っているのが、上記の本である。先ず、1変数の度数分布については、自分自身の最も得意な領域なので此れは、特に問題は無い。2変数以上の、回帰分析や相関行列、散布図行列、3変数の、クラスター分析樹状図については、この後、追々、進めて行く。此処で、一旦1変数の統計量の概念規定と、其の理解を明確にして置く為の「覚書」をする。1.度数表2.度数分布グラフ@1.ヒストグラム@2.ベルカーブ3.最頻値4.累積相対度数5.パーセンタイル@1.クォータイル@2.中央値6.ヒストグラム分析@1.単峰性@2.多峰性7.平均値8.分布のばらつき@1.範囲@2.四分位範囲@3.標準偏差9.分散@1.偏差平方和10.正規分布@1.標準正規分布@2.非正規分布11.歪度12.尖度13.外れ値14.標準誤差15.95%信頼区間16.t分布では、後場が始まる前に、大急ぎで飯を喰う。一旦、切り。
Jun 19, 2007
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「そうか。君はインテリ相場師か。昔、日本の景気がうんと良かった頃、大正時代頃、君みたいに一橋の商科出た後、東大とか京大とか、当時の帝大を出た後、相場師に為ってしまった人間が、沢山居た事が、昔の日本には、有った。また。そう言う時代に為ったか。21世紀だからな。インターネット・インテリ相場師だ。君は。」ホームで挙げた、生物学派の「御大」の、私 Lord Highcastle についてのコメントである。2003年に為されたものだが、私は、自分自身が何者であるかを理解し、受容する事が出来た。私、Lord Hicastle は「インテリ相場師」である。
Jun 17, 2007
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もう、随分以前である。1980年頃と考えて良い。其の頃、鬱の「発症原因の本質」について、大方の精神医学者の「統一見解」が、既に出来上がっていたと思われる。こんな風である。「『鬱』と言うのは、何等かの『精神的エネルギー』または『心的エネルギー』が、枯渇してしまった時に起きる『一連の症状』であり、休息其の他に拠って、其の人間自身の内部で、枯渇していた『エネルギー』の『チャージ・充填』が為されれば『鬱』は改善され、治る。しかし、再び『エネルギー』の枯渇が有れば、『鬱』は再発し再び『エネルギー・チャージ』が為されれば、再び、治る。以降は、其の繰り返しと為る可能性も有るし、本人の『生活習慣・ライフスタイル・ものの考え方・生き方・人生観・行動パターン』の変化で、再発を防ぎ続けられる可能性も有る。」未だ、二十歳位のフツーの大学生で、医学部の学生でも何でも無かったが、其の頃の私は、「鬱」と言うのは将来的には、「根幹的な治療法」が見付かって仕舞うだろう、と思っていた。四半世紀以上昔から、である。ポイントは、『エネルギー』と言うメタファに置き換えられた「其れ」が「何であるか」発見され、其の「チャージ・充填」の方法が医学的に実用化された時点で「治療法の確立」と考えて良いと思っていた。二十歳位の私は。「其れ」は、結局「化学物質」であり、神経伝達物質のセロトニンであった。SSRI、即ち「選択的セロトニン再取り込み阻害薬」は、セロトニンの分泌・取込他を「バランスさせる薬」だが、「バランス・メカニズム」は、もっと複雑であり、此処では特に、述べない。実際に、プロザックの様に欧米では20世紀中に実用化されては居たものの、日本では、2003年まで認可されなかった。時代背景を考えると平成大不況で、リストラの嵐が吹き荒れ、自殺者年3万人という状況下に有って、厚生省、若しくは厚生労働省の動きが遅すぎた点は、何時もの「役人仕事」と言う感は、有る。唯、個人的には、最初の半年間が「極端に辛かった」が、更に、其の時期をサヴァイヴしてから、尚、6年間を生き延びて、SSRIの国内認可があり、約2年一寸の服用で私、Lord Highcastleは、最初の「鬱」は、「自分で」治して仕舞った。
Jun 15, 2007
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「御茶ノ水!!」「天馬!天馬博士じゃないか。」「久し振り。」「ああ、元気だったか。」「御覧の通りさ。」「君は、相変わらずスマートだな。昔と、ちっとも変わらん。」「そう言う君は、腹の回りが...。いや、止めて置こう。」「はっはははは。気を使ってくれんでも構わんよ。少しばかり、食べ過ぎだと、自分でも思ってるんでね。誰か、他人から何か言われた方が...。」「・・・。」「・・・いや、そんな事より私は、君に謝らなくては為らん。」「例の事か。」「そうだ。日本だけじゃ無く世界的なニュースに為ったから、君の耳にも、当然届いているだろう。幾ら、『テレビ嫌い』の君とは言え...。」「...君の考えを聞こう。何故、アトムは破壊されたと思う。いや、質問が『不正確』だったな。『何』が、アトムを破壊したと思う。」「判らん。皆目、見当も付かん。あの『竜巻』が気象現象では、『有り得ない』事くらいしか...。わしには、さっぱり判らんのだ。」「・・・。」「・・・天馬。」「・・・御茶ノ水。さっき、私に『謝る』と言っていたな。其れは、何故だ。」「アトムを、守り切れなかったからだよ。『君の』アトムを。」「『私の』アトムか。どうして、『私の』アトムだと思うのかね。」「何を、言っているんだ。天馬。君が、元々、アトムを作ったのは...。」「御茶ノ水君。あれを一寸、見給え。」「ん...。車の中に誰か居るな。」「ああ。君に会わせようと思って連れて来た。」「FA車だから、運転手じゃあ無いとは、思っていたが...。珍しいじゃないか。車には、何時も独りで乗っている君が。」「ああ、自動車免許なんぞを取るよりも、FA車のカスタマイズの方が、遥かに『合理的』だよ。」「見た所、子供の様だが...。」「さあ、降りなさい。」「此れは、アトム!!・・いや、まさか、アトムは、あの『竜巻』で...。」「そう。粉々に為った。だが、壊れたら、また、作り直せば良い。所詮は、『機械』だからな。しかも、作ったのは、この私だ。為らば、また『同じ物』をいや、より優れた性能を持つ発展型を、作れば良いのさ。」「では、此れは...。」「そうだ。私が作った2番目のアトム。『アトム2号』だ。」
Jun 11, 2007
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眩暈。 メニエルの症状が結構きつい。しかし、トレーディング自体何ら支障は無い。此れがシステム・トレーディングの良い所である。基本的には、シグナルが出る迄、ベッドで横になってバロック聴いて居るだけ。 当然、儲かっては居る。しかし、「こころの問題」なんか下らねーと言う考え方に、全然変化無いけれど、耳鼻科の医者捜すのに、ちょっと苦労してたりする。 クロネコドクターの耐ストレス性の話と一緒に「茹で蛙」の話も思い出したりする也ー。
Jun 11, 2007
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「ああ、俺だ。今、『役所』へ行って来た。」「『役所』?この御時世、『役所』で何を調べて来たんだ。住民票だって、戸籍謄本・抄本だって、完全に『電子化』された上に、例の『個人情報保護特罰規定』だ。下手をすると、『人権侵害』に為るぜ。」「いや、俺が調べて来たのは、『出生届』と『死亡届』だ。」「ほう。其れで、調べられたのかい。」「流石に、『出生届』の方は無理だった。まだ、其の人間が生きてる訳だからな。しかし、『死亡届』についちゃ、当の本人が『死人』だからな。」「ああ、『純粋に』個人情報だから、『個人』の死亡が、記されているだけだ。家族に関する情報は、全く、無いからな。」「其れに、提出者も『医者』だしな。」「其れで、見付かったのか。『天馬トビオ』の『死亡届』は。」「ああ、6人死んでいる。この25年間に。50年間では11人死んでいる。」「ほう。そりゃあ、御大層な数だな。同姓同名か。」「無論、そうだ。しかし、11人のうち、70歳以上で死んでいるのが、8名。まあ、殆ど『老衰』だな。脳内出血とか、心筋梗塞とか、詳しい事は、法医学の専門家でも無けりゃあ、判らんが、素人にして見りゃあ、『寿命』って奴だよ。」「後の3人は。」「40歳以上で死んでいるのが、2名。一人は、飛び降り自殺。もう一人は、『内縁の妻』に刺し殺されている。被害者はこの女と不倫関係で同居していたんだが、本妻の方が別れようとしなくってな。まあ、事件自体は『痴情の縺れ』って奴だな。」「変だな。俺が、さっき、調べた時は、『事故死』だけじゃあ無くって、『自殺』や『殺人』も一緒に、調べたが、検索には掛からなかったぞ。」「この二人は、結婚して名前が変わり、旧姓が『天馬』だった。」「いや、益々、変だ。『事件』なら、警察のデータには載っている筈だが、『役所』の方の『死亡届』に載っていて、警察の方に、旧姓が載っていないとは。」「この二人は、其々、49年前と50年前に死んでいる。詰まり、あの『悪名高き』アレが、出来る以前だ。」「と言う事は、あれか。48年前の時点で、警察のデータ・バンクから、削除されちまった訳か。」「御名答。継続中のヤマ以外だと、事件に直接関係無い個人情報は検察に送った時点で、消去されちまうからな。しかし、『役所』のこれには、残っていたと言う訳さ。勿論、『事件』の部分は、俺が、警察のデータ・バンクで調べた。」「うん。其れで、問題の残りの一名は。」「少年だ。16歳で死んでいる。だが、此方も、自殺。おまけに...。」「おまけに、何だ。」「42年前だ。」「しかし、さっきも言ったが、何故、俺の検索エンジンに引っ掛からなかったんだ。自殺なら、当然、何処かは知らんが、地元の所轄署へ届出が...。」「病死の扱いだったんだ。鬱で、何も飲まず喰わず2週間くらい、自分の部屋に閉じ篭っていたらしい。まあ、昔懐かしい言葉で言えば『引き篭もり』だな。」「じゃあ、『病死』じゃないか。どうして、『自殺』なんだ。」「遺書やメモ類は見付からなかったが、死後、10日程過ぎて、家族が、少年の部屋を片付けていたら、20錠入りの睡眠薬の『空き瓶』が、6個見付かった。」「じゃあ、其の時点で...。」「『死亡届』は、既に提出されていた。『病死』と書かれてな。」「どうして、検死した医者は『異常』に気付かなかったんだ。其の子、医者には、行ってたのか。」「先ず、2週間に一度の通院はしていた。睡眠薬ってのは、その主治医の処方したものじゃあ無くって、『売り薬』だったんだよ。彼方此方の薬局で、一瓶ずつ買っていたらしい。」「そうか。比較的『弱い薬』だったのか。」「知り合いの検死官の医者に聞いた事が有るが、そう言う薬は、1日10錠ずつ飲み続けても、検死では異常が見付からないそうだ。」「と言う事は、12日間掛けて、10錠ずつ飲み続けて、飲まず喰わずで眠り続けていたのか。起きるのは薬を飲む時だけか。...随分、『忍耐強い』自殺だな。其れだけの『忍耐強さ』をもっと、別の方へ向けてくれりゃあ...。」「所で、さっきから、25分も話しているぜ。時間は、只じゃあ無いって、言ってたんじゃあ無いのか。」「ああ。構わんさ。この時間帯だと定時終了までの暇潰しに為るんでね。」「そう言えば、もう、4時52分だ。」「後、8分程、話してくれ。其れ以上は、話すなよ。」「いや、俺の話は、もう、粗方終わりだ。そっちで、何か話す事は有るか。」「いや、何も。何しろデスク・ワークだから、暇な時は、物凄く暇だ。『車椅子』の身だからな。足で捜査って訳にゃ...。」「・・・。」「・・・。」「・・・。」「此の儘、黙っていてくれてもいいぜ。時間は、勝手に過ぎるから。」「・・・。」「・・・。」「今、4時54分か。」「此処の時計じゃ、5秒後に4時55分だ。」「・・・。」「・・・。」「・・・じゃあ、切るぜ。俺の時間は、俺のものだからな。」「・・・一寸、待て。さっき『話は、粗方、終わりだ』って言ったな。『粗方』って事は話して無い事が、一つ二つ、有りそうだが。」「ああ、勿論、有る。」「其の話をしてくれ。」「今、そっちの時計は何時だ。」「4時56分。」「じゃあ、4時59分30秒に為ったら、教えてくれ。其れまで、黙っているから。」「判った。」「・・・。」「・・・。」「・・・。」「・・・。」「・・・。」「・・・。」「・・・。」「・・・。」「・・・。」「・・・。」「・・・。」「・・・。」「・・・。」「・・・。」「・・・。」「・・・。」「・・・。」「・・・。」「・・・。」「・・・時間だ。」「天馬博士だが...。」「ああ、『天馬トビオ』の方じゃ無くて、ドクター天馬本人か。」「四年前に死んでいる。『死亡届』が出ていた。」「じゃあ、この四年間ドクター天馬を名乗っていたのは、『誰』だ。」「『誰』じゃ無くて、『何』かも知れん。」「と言う事は、やっぱり、『人間』じゃあ...。」「俺の時計は、今5時だ。そっちは?」「5時丁度。」「良し。定時終了。電話を切る。」
Jun 8, 2007
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「天馬トビオ?そんな少年は、存在しないぞ。『事故記録』には無い。そんな名前は。」「もう一度、確かめてくれ。」「もう、20種類以上の検索エンジンで、延べ4000回調べた。しかし・・・。」「一寸、待ってくれ。若しかしたら、『女の子』かも知れんぞ。」「其れも全部、調べた。男でも、女でも、年齢が何歳でも、そんなケースは無かった。」「同姓同名も、か。」「61年前に、一つだけ有る。天馬鳶尾という人物だ。年齢は、当時79歳。自転車事故だ。歩道で自転車に乗っていて、歩行者と接触しちまった。其の程度なんだが、この時の、歩行者が多分、虫の居所が悪かったんだろう。『告訴する』と言って、この鳶尾爺さんを、道交法違反で、訴えちまった。だから、記録が残ってるんだな。大昔の記録が。」「いや、俺が聞いているのは『少年』の天馬トビオが、交通事故で、車に撥ねられて死んだ、と言うケースだ。話が、逸れちまったのは、俺のせいだとは、思うが...。」「何れにしろ、最近の25年間ではそんなケースは無い。」「そうか...。」「そもそも、何処からそんな話を聞いて来たんだ。」「皆、言ってるのさ。」「『皆』?『皆』って、誰だ。」「街の噂って奴だよ。いや、ネット社会で、噂されている『サイバー都市伝説』って奴かも知れん。」「俺も、一寸は小耳に挿んだ事は、有る。何でも、『天才科学者』のドクター天馬の息子が事故死したとか、何とか...。其の類か。」「ああ、其の類だ。」「・・・・。」「・・・・。」「一つ聞くが、『実際の』天馬博士には、家族は居たのか。」「今は、居ない。親類縁者も居ない。全くの『天外孤独』だ。」「じゃあ、昔は如何なんだ。結婚はしていたのか。子供は。」「判らん。」「判らん?何故。」「調べ様が無いんだ。そもそも、ドクター天馬は警察の世話に為った事が一度も無い。其れに、例の『個人情報保護特殊罰則規定』が、48年前に出来てからは、こう言う人間は、調べ様が無いのさ。」「自動車免許は。」「持っていない。」「何かIDは。身分証明に為るものは。」「パスポートは、恐らく持っているだろう。何度も、海外に行っているからな。」「しかし、パスポートじゃあな。『名前」だけだからな。実質的に、空港で、本人を『丸ごと』生体認証に掛けちまう訳だしな。第一、警察の管轄じゃあ無い。国民健康保険制度も、無くなっちまったし、医者に掛かる時は、何時もニコニコ、『全額自己負担』現金払いのこの御時世じゃあ...。」「御前さん、一寸古いぜ。この御時世だ。支払いは全部、電子決済だ。」「って事は、当然、生体認証システムを組み込んだ、昔風に言やあ、『クレジット・カード』に類するものが、有る筈だ。」「奴さん、諸々の支払いに『何』を使っているのか、皆目判らん。其れこそ、『民間の情報機関』ですら、「個人情報取り扱い超強化規制法」で、半世紀以上前から、『がんじがらめ』だからな。」「・・・・。」「・・・おい。」「何だ。」「ひょっとすると、強ち、現金払いかも知れん。御前さんの言ってた『何時も、ニコニコ』って奴だ。」「・・・・。なあ、そんな事よりも、俺が気に為っているのは、何故、『天馬トビオ』が交通事故で死んだ、なんて言う『都市伝説』を、皆、信じちまっているのかって事なんだが...。」「いや、信じているか、如何かは個人個人の問題だ。唯、真しやかに囁かれている。噂されている。そんな所だ。」「しかし、『現実には』そんな事故は全く、起きていない。少なくとも最近の25年間では。いや、60年間では。」「事故届けが、提出されなかったんじゃ...。」「馬鹿を言え。自分の息子が車に撥ね飛ばされて、其の儘にして置くのかい。死体は、いや、負傷しているだけかも知れんが、其の息子を、如何したんだ。其れに、運転していた奴は。『轢き逃げ』か。だとしたら、どうして、被害届けを出さんのだ。」「自分が、運転していて息子を轢き殺した。」「何!?」「いや、若しかしたら、自分の『女房』かも知れん。誤って、息子を轢き殺しちまった。天馬博士は其れを庇って、『闇から闇へ』...。」「おい、大概にしろよ。御前さんの『推理ごっこ』に付き合っている暇がもう、無えんだよ。」「判った。もう、20分も話しているからな。」「ああ、『電話』代なんか只同然だからな。この御時世じゃ。だが、時間は、そうじゃ無い。」「もう、切るさ。俺はもう一寸、この山を当たって見る。」「『この山』って、こりゃあ、警視庁の田鷲警部ん所の山だぜ。所轄の俺達が一体、何を。御前さんの『単独』かい。」「其れは、言えん。」「止めとけよ。国際事件だぜ。この山は。インター・ポールからも、独逸の『何とか』って言うロボット刑事が来たそうじゃねえか。」「ああ、忠告は感謝する。其れに、調べてくれた事にもな。じゃあ、切るぞ。此れで。」「・・・一寸、待ってくれ。今、ふと思い付いたんだが、天馬博士ってのは、・・・『人間』か。」「おお、鋭いじゃねえか。俺が、追っているのも其処なんだよ。じゃあな。」
Jun 8, 2007
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屁の音。 世界の果てに迄、響き渡る、其のでっかい屁の音。 鳥が鳴いて、自らのテリトリーを告げるのと同様、其のでっかい屁の音で、自らの存在を示す。 「俺は此所に居る! 俺は此所に居る! 俺は此所に居る!」 と。 文句の有る奴には、勝手に言わせて置けば良い。 屁の音が、やかましいか。じゃあ、世界から出て行け。 文句が有るなら、近くへ来て、はっきり言え! 其の代わり、屁が臭いぜ。近くに来ればよ。近くに来るのは、そいつの「自己責任」。 「屁の匂いをかぎに来てください。」とは、一言も言ってねえよ。惟、ぶっぱなして居るだけだ。 「俺は、此所に居る!俺は、此所に居る! 俺は、此所に居る!」 要するに、鳥が鳴いて居るのと同じである。 鳥は鳴き、俺は屁をする。世界の果て迄、響き渡るでっかい音で、だ。
Jun 4, 2007
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豹のドクター。 大きな樹から、張り出した一番大きい枝に、一際大きな身躯を、長々と寝そべらせて、サバンナに沈む夕日を眺めて居る「豹のドクター」。 嘗ては、仔猫の様な若い猫だった頃も有る。サウ゛ァイウ゛其れ自体が、決して目的だった訳では無い。 目的は、もっと別の事だったが、生き延びる事が、重要なテーマだった時もあった。 今、「豹のドクター」は、其の堂堂たる体躯を大枝に、長々とした尻尾を、悠然と垂れ、赤赤たる西の空を、見つめて居る。「西方の浄土」とは、此の世の事。今、自分が見て居る「西の空」では無い。「西の空」が見える、正に此所が、「極楽浄土」。 「わたし」が作った。神でも仏でも無い、人間のこの「わたし」が。
Jun 3, 2007
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或いは子供時代の虐待が無ければ、と考える事が今でも有る。若し、そうならば、吉岡清十郎タイプとして生きて来ただろう。飄々たる天才。才能は有る。腕は立つ。屈託は無い。「遊び人」と言う世評を気にする事も無く、いや、寧ろ、其の様な「大衆の評価」を逆に上手く利用しながら、弟の伝七郎を陰で支えて行く。背負っているものと言えば、「吉岡道場」の看板だけ。木の板一枚の軽さ。軽い。軽い。「時代は柳生」と看破しながらも、コンプレックスも無く、僻む事も無く、妬む事も無い。理由は、自分の力量を理解して居るから。「吉岡」の看板を背負う程度なら如何と言う事は無い。「木の板一枚」である。軽い。軽い。「生きる意味」とか「剣の意味」とかそんな重いものは、背負いたい奴に勝手に背負わせて置けば良い。自分が、背負っているものは「木の板一枚」。「軽い。本当に軽い。」と思っていた。武蔵の剣が、自分の胴を真っ二つに切り裂く瞬間までは。「軽い」と思っていた「其れ」が、「刹那の逡巡」を生み、其の「逡巡」が武蔵にとっては、「充分過ぎる程の時間」を与えて仕舞った。対するに、武蔵は何も背負って居なかった。「剣の意味」、其れ以外は何も。この男は、何も持って居なかった。そして、背負っているもの等、何も無かった。清十郎自身は、覚悟は出来ていた。剣の道に生きる以上、最悪の場合は...と。しかし、彼にとって、負け方が意外だった。いや、正確には、「武蔵の勝ち方」が意外だった。決して、侮って居た訳では無い。この男は、本当に「軽い」。其れは、何も持って居ないから。そして、何も背負って居ないから。「剣の意味」以外は。いや、最早、この男は、「其れ」すらも捨てて仕舞おうとして居る。勝つ為に。
Jun 3, 2007
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