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もう、10年前にこんな人がいたんですね。きっと、今までは黙っていたからまだ生きているのかもしれないなと、思いました。原発事故の後だからこそ彼も、やっと安心して出てきたのでしょう。**************************************10年前に東電をやめた。でもなかなかやめさせてくれなかった。それは、4000人いた社員の中で、僕とほか2~3人にしか出来ない仕事があったから。やめるとき「わかってるな?」といわれ、退職金を850万円上乗せしてくれた。口止め料か?**************************************とビンカさんが書いてます。ビデオの中のキムラさんは、話しのまとめ方が、あまり上手でなく、飛び飛び、ちぎれ、ちぎれなんですが、そこで働いていた人の生の声は強い説得力があります。彼とて、原子力や物理を学んだ人。正直で人間性の高い人には耐えられない職場だったのですね。私も、日本で開業医のナースをやっていたときに、毎月、毎月、国保への申告を10倍以上にごまかしていたのに不振をいだいて質問したとたんに首になった経験がありますから、よくわかります。その後、ホノルル空港の宝石店での不正も、経営者に質問したら首になりました。どこの国でも、どんな人種でも、不正をする人がうようよいます。それが大企業がやるとなると、何万、何十万という従業員の生活に支障をきたすのでやっかい。ちょっとや、そっとでは動かせないのですよ。でもネットの世界ができた今、原発反対派の学者たちも、ようやく認められだし、大企業の方針も「大勢の民の声」を、取り入れざるをえない時代に入ってきたかもしれません。何年かかってもいいから、企業が正直になって、本当に大勢の人のために運営してくれる世界を祈ります。これをまとめて下さったのは、マイミクのビンカさんという方で、http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1729637619&owner_id=32758583&comment_count=7↑ビンカさんのサイトは、ここですが、ミクシィ以外の方のためにYoutubeで直接見られるリンクも入れときます。http://www.youtube.com/watch?v=CTsgfWde6EQ
2011.05.30
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例年のアートフェスティバルが7月に始まりますが、今年は5月からブースを作り始めてよい ことになりました。今まで、2週間しかくれなかったのですが、今年は一月半も余裕があります。 ところが、11年間続けてたててくれてた、写真家の友達が癌にたおれて治ったばかり、しかも 薬の副作用で、まだ寝たきりで立ち上がれないので、あわてました。 「ブルックにたのめば?」と、グレッグが言いました。 息子は、母校のカリフォリニア大学の学生会館の技術者(テクニシャン・マネージャー)を 卒業後からずっとやってますが、今は卒業まぎわで、ありとあらゆる行事でてんてこまいの 筈だから、駄目だと思ったのですが、一応電話しました。 「昨日まで超いそがしくて、火曜日からまた卒業式までまた超忙しくなるけど、ちょうど三連休 だから、行ってやるよ」と、100キロの道を、ツールを沢山もってやってきてくれました。 「グレッグは?」と思うでしょ? 彼は、全く、全くぶきっちょで、金槌でも、自分の手足を叩いてしまう人で、かえって 足手まといなのです。それで、昔とったきねづか、息子に手伝ってもらえば、二人で建てられる。。。。と思って、今日は 2人で、一番重労働の部分だけすませてきました。そうです、私は、前夫と100坪近い三階 建ての家を基礎から2人でたてたのですよ。しかも、彼は高層恐怖症でしたから、高い場所は 私が登って、釘をうったのです。ですから、大工、ペンキ、左官、ちょいとした水道工事、電気 タイル張り、なんでもできます。。。。ただしもう、70に近くなってきてるので、危険なことは 出来ませんが、グレッグのブースを建てるくらいできます。それで、一番重労働のところだけを 手伝ってもらいました。 後は、スタッコーを数回塗り、ペンキを二度塗ります。 幸い、ライトは、ステンドグラスのアーチストが、開会パーティー招待状を4枚くれたら 無料でとりつけてくれるというので、「お安い御用」というわけで、これも、大丈夫です。 というわけで、色んな条件が上手くはこび、いつもよりずっと早く終わらせそうです。 そして、お礼にむすこを回転寿司につれていきました。車のガソリン代とお寿司で済み、 経済的にもたすかりました。☆グレッグは、昨日は、ロスの画廊まで作品をとどけにいったし、注文された絵を 描いてるので忙しいです。来月からは、沢山の展覧会がありますから、私も、 またまた忙しくなってきました。ブログもかなり不定期になると思いますが、よろしく。
2011.05.29
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娘が子供たちを連れて、ルネッサンス祭りにいったそうな。ここは、出店の人も、客もその時代の格好をして楽しむ場所。手づかみでチキンを食べたり、大道芸人があるいていたり、流しのシター弾きがあるいていたり、蝋燭つくりやら、ボールを投げて人を水槽に落とすゲームとか、つり人形とかがあって、ガーランドや中世に流行ったようなアクセサリーや楽器を売っています。しかも、役者がバイトで働いてるのでしょう、昔の言葉つかいをする人もおおぜいいます。私も昔、一度いったことありますがジプシーの占いもいました。罪人が首かせを着て役人にひっぱられて道をあるいていたり、貴族がお供とあるいていたり、半日だけでも何百年も前に戻ったような感覚になって楽しめるのですよ。この写真は、娘の前の家で、趣味のバンドのメンバーと写したものですが、こんな格好で行くのです。、
2011.05.27
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日本の大災害の傷跡もまだそのままである今、アメリカではカンサス、オクラホマ、アーカンサス、テキサスで巨大な竜巻が続き、夥しい数の建物が倒壊し、多くの犠牲者をだし今なお、行方不明者を探しています。先週はミシシッピーの大洪水で大規模な被害がでました。毎日のように、世界のどこかで起きてる自然の破壊を見る一方ふと庭に出れば、孔雀サボテンや芥子の花のまっさかり。これも自然のなす魔術。人間は自然と一緒に生きているのだと、いやでも知らされます。激しく恐ろしくもある自然、そして息を呑むような絶景や、宝石をちりばめたような夜空、そして心を癒してくれる花々・・・・いずれも自然のなすところ。でも人間は、それだけでは満足せずそれらを破壊するような物まで作り出してしまう。何故だろう?☆今日は、ミク友のしょうこちゃんが、福島に里帰りをして帰国したので、お土産を沢山かかえて、訪ねて来てくれました。実家の家も可なりあちこちやられて、これからも修理をしなければなりません。彼女が「理不尽だ!」と嘆くのは、建て直しをしたくても、倒壊した建物をとりのぞく資金だけで1600万円もかかると、途方にくれてる 知人もいるとか。そういう費用こそ、義捐金なり、政府の援助金で出すべきだと思うのですがね。
2011.05.26
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http://www.stonefalconproductions.com/index.htm 今、アニメのほうが下火なので娘が漫画の本をかいてるみたいですよ。いつになるか分からないけど、出来上がったら買ってください。
2011.05.25
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http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php 左の行政監視委員会をクリックして、5月23日をクリックするとみられます。小出氏、後藤氏、石橋氏、孫氏、鬱憤をはらしてくれますよ。でもね。こういうのを日本のメディアでは、みせないのですよ。どんどん拡散してください。
2011.05.24
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カリフォルニアの伝道者のハロルド・キャンピング氏の地球破裂説 は、またもや失敗に終わりました。又もやというのは、1994年にも 同じ予言をして失敗してるのです。 私は、それよりも何よりも、現在進行中の福島原発を少しでも安全な 方向に持っていく事に全国民がフォーカスすることの必要性を感じます。 この遅々たる進行状況では、台風の季節までに間に合うだろうか?と 心配ですし、その上もう損傷してる現状のままで次の大地震が来ないと 誰が保障できるでしょう。 今さっき、小出、後藤、石橋、孫氏達のご意見を参議院会館での中継で 見たばかりですが、質疑する参議院たちの内容が未来にむけてのものが 多く、痺れを切らした小出先生は、 「それよりも、何よりも、今、現在自分の命を張って修復工事にかかわっている 人々がいるという事実を受け止め、工事を先決問題にし、この状態をくいとめてから、 今後の計画をしてほしい」と言われた時は、パソコンの前で思わず拍手してしまいました。 私自身は筆頭の伝道者の「地球最後の日説」などよりも、今日本で起きていること のほうが、地球環境破壊、やがては人類の破壊につながるかもしれないと 恐れてます。 17日には、又50頭のイルカが茨城の浜辺に打ち上げられて ますね。一体彼らは、何を言いたいのでしょう。 ここに原発専門家でアメリカのスリーマイル原発 事故を安定させる仕事に指揮をとったガンダーソンのビデオを入れます 彼はアメリカ版小出氏みたいな人で5月13日での福島原発の状況です。 http://www.youtube.com/watch?v=YA3xDz0ZfZo&feature=feedu&hd=1 追伸:親友とメールのやりとりをするのですが、そのメールを本人の許可を 得て載せます。日本政府、企業のあり方、メディアの態度、そして 一般国民のお行儀のよさにシビレを切らしているのがわかると思います。 ヒロコさん: 私は神ではないから知っていたわけではないけれど、想定はしていたわねえ。 当時NHKは大丈夫問題ないと、白を切りとおしていたのよね。その言葉尻がもう、 嘘ついているとわからせるものだった。やはり12日にもうメルトダウンは おこっていたんだ。だってセシウムやストロンチュームなどという、核爆発の 結果がなければ出てこないものを、それはないとか何とか、ごまかし続けて一ヵ月半も。 すでに123号機はそこが抜けて象の足ができているはず。本当の本当は、もう 打つ手がないはずなのよね。でもあほで無知な国民向けに、今も格好つけてる。 次々ドヤ街から、身寄りのない人を集めて、捨石にしていると私は思う。 惨酷だけれど、日本はもうだめだと思う。この暴露記事にしてからが、 http://jp.wsj.com/Japan/node_237921日本の政府や 東電からの発表ではなく ウォールストリートジャーナルのリークなのでしょ。 いずればれる嘘をつき続けるのは、まるで気の小さい子供と同じ。確かに 日本人は礼儀正しいし、略奪などしないけれど、正直あほだと思います。 ずるずると安全だといわれて、信じ、不安があっても、波風立てず、自我が、 確立できてない。だからいまだに、自国で何が起こっているかを、ほとんどの 日本人は知ってはいないです。たとえ現実を知ったとしても、それが自分の運命だと 逃げようともしないし、批判もしない。反対行動も起さない。 でもまあ。ヒロコさん。これってね、本当に日本的なのよね。これぞ日本的。 あの第二次世界大戦で、比べようもない力のあるアメリカや連合軍相手に、戦いを 挑んで、しかもわが軍は勝てりなぞと、嘘つきまくって、250万人もの犠牲者を 出した国なんです。そして、戦後は、同じ性向の国民をの尻をたたいて、異常な 経済発展を成し遂げた事も、皆、同じ事です。あの小さな国が、長く世界第二位の 経済大国だったなんて、信じられますか。資源も何もない国が・・・。 経済発展をするために、本当に必要でもない電力なのに、原発を54基も 作ってしまった。 それは、皆、日本人特有の性格からです。 あなたの言われるようにこれは大きなターニングポイントにはなるとは思います。 彼らは今度は180度転換して自然エネルギーを活用し始めるでしょう。一生懸命ね。 ただもう、私は遅いと思う。遅すぎると思う。 私はずっと、人類が手にしてはいけないものが三つあると思ってきました。 ひとつは核、ひとつは人工授精、ひとつは臓器移植。人はどれも手にしてしまっています。 恐ろしい事だと私は思います。 ただ、これは、日本だけの終末ではなく、人類の終末なのかもとも思うのです。 そうでないことを、神を信じない私でも祈りたいですけどね。 追伸 もう一つ、嘘をついても平気なのが日本人なんですよ。たて前と本音って、 嘘を正当化する言葉です。 もう一つ、そういう日本人を私は愛してはいます。あほほどかわいいっていうでしょ。
2011.05.23
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「おい、21日の6時に地球の最後がはじまるそうだ!最後の晩餐と して好きなだけ寿司をくいに行こう!」と、グレッグがふざけて いったので、私もお調子にのって、 「行こう、行こう、いつもは、遠慮してる高いもんでも、合計の事を 考えないで食べよう!」とか言って二人で食べてきましたが、この 「地球最後説」は、昔から・・・というか、聖書、アステカの予言、 ノストラダムスの予言とかにもあって、私の人生でも、この「騒ぎ」 数回経験してます。 20世紀の始め頃できた、西洋の子供の本に、「The sky is falling, The sky is falling空が落ちてくる」と怖がってあるきまわるヒヨコの話が あります。Chicken Little とかHenny Penny とか国によって、本によって 名前も違ってきますが、 あるひ、どんぐりが頭に落ちてきた時に、空の一部が落ちてきたと思い それが妄想になって、回りの人に「空がおちてくる、空が落ちてくる 早く逃げないと」と唱えながら歩き回るのですが、この「地球最後の日」 というのは、それに似てます。 確かに、最初があるものは終わりがあるのは当然な事ですし、物体は エネルギーで出来てるわけですから、それは常に変化をしています。 地球全体を一つの植物に例えると、種を蒔いて芽が出てやがて小さな 若木になり、じょじょに樹が太く長く伸び枝が生え出し葉っぱがでる。 そして花が満開になったら散るわけですから、地球だっていつまでも 同じ状態のわけないでしょう。パンゲア大陸が、段々ひび割れて大陸 や島々になっていったわけで、微々たる動きは常にあると思います。 その微々たる動きでも何十万年もたてば亀裂が生じるだろうし、それが 落ち着く前は大地震などもあるでしょう。今、その活動期にはいってる のでしょうが、地球が最後になるとは思いません。ただし地球上のことは 人間達の責任でしょう。人間は地球と良いハーモニーで生息しなければ いけないのですが、人間達がエコロジーをかんがえずに、あまりにも身勝手な 事を次々にやっていれば、地球は残っても人間達は破滅する可能性はありますね。
2011.05.21
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今朝「これ飲んでみろ」とグレッグがマグをつきだしました。「何?不思議な香りね」「まあ、いいから飲め」私は、おそるおそる一口のみました。「お~~。不思議な味だけど、とってもおいしい。何なの?」話を昨日に戻します。我々の寝室は二階にあります。私はおきてから、メークベッドやらメール・チェックしてから階下におりますが、グレッグは朝一番で玄米茶を入れ、マグを手にして裏庭にでるのが日課になってます。ところが、昨日の朝は玄米茶の香りでなくフェンネルの強い香りが二階までただよってきました。不思議だと思い乍ら下にいくと台所のカウンターに無造作にフェンネルの束がどっさり置いてあったのです。「なに~~これ?こんなに一杯、どうしようっての?」と聞くと、「煮込んでその濃い水を作ってくれ」というのです。「これは、アメリカ人は野生のセロリって言う人もいるのよ」と、その茎の部分の皮をむいて、彼に食べさせました。ちょっと甘みがあり香りの良いセロリです。これは、もう野原に雑草のように生えてます。わが裏庭にも、自然に生えてきて、とくにコンポスの横のは2mにたっしてます。根っこまで掘り出したことがないので、今まではの使用はサラダ程度でした。ところが、一抱えもあるフィネルを煮立ててくれというので、フィネル・ジュースをつくって冷蔵庫にいれてあったのです。昨夜、チキン・カチトリをつくったときに、そのフィネルも大量にいれ、とっても美味でした。筆頭の話にもどります。「うまいだろ?玄米茶1にフィネル・ジュース2を混ぜて温めてちょっと砂糖をいれたんだ」というのです。考えもつなかいコンビネーションでしたが、とっても美味しいのですよ。新飲料の誕生です。こうやって、新しい飲み物とか食べ物とかが生まれるのですね。グレッグは、一度気に入ると、もういやになるまで続ける人ですから、これから暫く我が家ではこの飲み物が流行るでしょう。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB
2011.05.19
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福島第1原発、事故直後の新事実が明らかに―WSJ分析 http://jp.wsj.com/Japan/node_237921 まるで、S.F.のアポカリプスのシーンさながらです!!
2011.05.19
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我が家の前庭に、西洋アザミが沢山蕾をつけています。その蕾が開くと、おおきなアザミになってしまうので、その前に切って食べるわけです。その蕾がアーティチョークです。これは、前からこのブログをごらんのかたは、よくご存知のはずですが最初の年は、10個位、去年は2、30個前後の蕾がつき、今年は50個近い蕾ができました。グレッグは季節が終わると根元まで切ります。ただそれだけで、毎年生えて増えていくのをみてその生命力の強さに圧倒されてます。また、この季節はナパレ・サボテンにも、いっぱい蕾がつきました。こちらは、蕾から花になって、花が枯れると実になります。我が家に見えた方は、これを食べたこともありますが、冷やして皮をむいて中身をスプーンですくって食べても良いし、皮を厚く切り取ってもいいです。ただし、Prickly pear(トゲトゲ梨)と呼ぶようにハリネズミのように鋭いとげが生えてるので、はさむものでとって、それで抑えた格好で皮を切り取ります。噛んだ感じはキウイのようで、味はほんのり甘く、癖もありません。これは、葉も食べられるのです。メキシコのマリネルコというところでは、アステカ系の土着民が外側の皮をむいてトンカツのように衣をつけて揚げてました。細くきってインゲンのように料理したものや、ピクルスになったものは食べたことがあります。今日も、とれたてのアーティチョークを食べていたのですが、ふと「最初にこれを食べた人は誰だったのだろう?」こんなに棘だらけのものを、誰が食べてみようと思ったのか不思議でなりませんでした。例えば、ナマコ(海鼠)など、海のナメクジみたいなものを、食べるって、かなり勇気が必要だと思いましたが、まだ原始的な人間だったら動物本能を生かして、嗅いだり、噛み付いてみたりしたのだろうか?とも考えました。確か、ツバメの巣とか、ナマコ、イナゴみたいなものは、中国の大飢饉の時、死に物狂いで生きるために何でも食べてみた結果だと聞いたことがあります。アフリカなどでは、昆虫が幼虫の時期のものを食べますね。芋虫のようにうごめいていたりして・・ぎょっとします。土をほって木の根っこを生で食べます。他の文化だと、驚いてしまうけど、考えてみたら、ニンジンやゴボウ、玉ねぎ、山芋にしても根っこ、株、芋、球根などなどの根っこのわけですから、別に驚くことでもないのでしょう。でも、やはり、アーティチョーク、サボテン、うにとか、すっぽんのようなものとか最初に食べた人の、そのときの状態はどんなだったのだろうか?と気になります。現代人は当たり前のように食べてるのですが、我々の先祖の中には食中毒で死んでしまった人もいるだろうし、下痢をしたり便秘になったり目が回ったり、病気が治ってしまったりした人もいるわけでしょう。そういう先祖の体験が引き継がれ進化して、毒キノコの見分け方とか、薬草とか、覚醒を起こす植物とかの知恵を受け継いだわけですから、先祖に感謝をすべきですね。今我々は、放射能汚染の影響を経験中のわけで、これも与えられた体験です。この先、何十年どういう結果になるかわかりませんが、子々孫々に感謝される先祖になるように危険物の見分け方、安全な生き方とか、細かい記録を残す最初の人になりましょう。
2011.05.17
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携帯がこわれた。しかもグレッグのと同時であった。両方とも半分にたためない旧式な物で、ひとつは昔の軍隊の通信用に使っていたような分厚くアンテナを伸ばすデザインであったが会話もできたから、別に新型に替える必要性を感じなかった。最初の携帯を買うのも永いことためらっていたが、一度へんぴな場所で車が故障した経験があるので、その後買った。しばらくして、家から千キロ近くあるテキサスのエル・パソ美術館でグレッグの展覧会があった時、参加する途中、アリゾナあたりで車が故障したのだが本当に助かった。なんせ大陸には100キロ、200キロ人家などない場所があり、その時もそういう場所だった。オートクラブが、「少々おまち下さい」という、その少々が20分くらいになった時にバッテリーが無くなりかけて、慌てたこともある。そういうわけで、車携帯チャージャーとあたらしい携帯を買いに出かけた。「会話ができるだけのでいいのですが」と店員に聞いたら、「さあ、今頃そういうのはないでしょう」と笑われた。案内された場所をみると、色とりどりの、おびただしい数のモデルがある。テレビ付き、相手の顔がみられるビデオ付き、ネットも見られ、ボイス付きカーナビもあり、音楽も聴けるとか書いてある。私にはどれも不必要。結局は電話だけのなどないので、一番安いのを買った。帰宅して説明書を見ると、カメラやネット・アクセス、テックス、時計はもとより、計算機、メモ。ノートなどなど沢山の機能がついていて驚いた。しかも壊れた最初の携帯の値段よりしゃれていて安く$20くらいだったのである。大企業は、あの手この手で消費者を新型にひきつけようとする。娘など、壊れてもいないのに、次々に新型のiPhoneに買い換える。上にもう書いた機能の他にゲームの数々、クリスマス・ベル、調律音、ピアノ、料理のレシピ・・・・え?レシピ? ダイエット用の計算機まであり、さしずめミニ・コンピューター並みである。そこで考え込んでしまった。これが、地球を汚染する原因のひとつなんだなあ・・・・と。壊れないうちに買い換える人のなんと多いことか。それは家庭の電気器具も同じである。とくに日本人は。なぜ知ってるかというと、日本の弟がリサイクルと、引越し業をしてるからである。「ここにある物、全部お金をもらって持ってきたもんなんだよ。この新品のファックスも、パソコンもちょっと分厚いけど、炊飯器なんか新品だったよ。日本人って贅沢だねえ」と、家具や電気器具をみせてくれたからである。「でもね、だんだん捨てる場所がなくなってるんだ。それでどんどん遠くへ遠くへ行かなければならないんだよ。そのうちに、僕の孫たちが土堀するころには、テレビや、パソコンのさびたやつが出るだろう」これ読んで、皆さんどう思います?原発の物凄い汚染された使用済み燃料も捨て場がなくなってるんですよ。次の世代が土を掘り返したら、何が出るのでしょうね。ちょっと、生活を見直すときがきたのかもしれませんね。★ここに、今年4月にJPS 日本写真家協会正会員になったマイミクの「わらじ」こと、小池さんのエッセイサイト(ひとりごと - 東北関東大震災に思う)をいれておきます。時々意見の交換をしますが私とにたようなお考えの方です。http://www.usa-japan.com/nature/essay/hitorigoto/hitorigoto_30.html
2011.05.16
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神奈川県の南足柄のお茶の葉っぱからかなり大量のセシウムが出たというニュース、昨日朝一番に聞きました。福島原発から290キロも離れた場所です。そして今朝は、東電の発表を知りました。どうやら嘘の小出しをしています。福島原発の第一原子炉の圧力容器は水がまったくなく空焚き状態であったと言うのです。つまり、また東電が、いままで嘘をついていたのがバレたわけです。最初は圧力容器の中は、70%強の水があるといい、それが途中から55%の間違いだったといい、今度は0%であったというわけです。これはどういうことかというと:容器内のジルコニュームでできている燃料棒は全部ぼろぼろになって溶け落ちたから、当然そのなかのウランの燃料(角砂糖型の)が溶解しつまりメルトダウンして圧力容器をつきやぶって、最後のたのみである格納容器の底まで突き破っている筈だと京大の小出氏はいってます。ただし、これも東電の今回の発表が本当であるなら・・・という条件付き。正確なデータを提供してくれなかったら科学者としても正確に推測できないわけですよ。この空焚きの報告が本当であれば、溶け落ちた燃料は更にそれを包む建屋のコンクリートの床に、あんこが解けた状態で落ちている可能性があります。それでも水をかけ続ければ、そのコンクリートの床が溶けて地下に流れ出すのをかろうじて防げるだろう・・・との事。その水も半永久的にかけ続けなければならないのですよ。なぜなら、コンクリートは防水ではないですからね。ということは、放射能の汚染水がどんどん地下に流れ続けるという意味ですね。すごい量の汚染水はもう流れてると思いますよ。だって、二ヶ月前から水をかけ続けてるわけでしょう?それが、ちっとも溜まらないわけでしょう?あの建屋が吹っ飛んだ上空からの写真をこのブログで3月に見せましたよね。あの状態のわけですから、素人の私でも空気中には、その溶けたアンコ状の燃料から、更にとてつもない放射能が拡散し続けてる筈だというのがわかります。これって、原発周辺の地域には半永久的に戻れないってことじゃないの?こんな状態になっても、まだ原子力発電をつづけるのかなあ?下のビデオで、罪もない動物たちをみてくださいよ。ほかの原発でも事故が起きたら、似たようなことが起きる可能性ありってことでしょう?で、日本中に原発があるわけでしょう? それとも、自分のところだけは絶対安全だっておもうのかしら?何か感ずることがあったら、このブログをコピペして広めてください。下のビデオのようなこと、地震と津波だけなら起きないのですよ。http://www.youtube.com/watch?v=HU-bW-j9vHY&feature=player_embedded★これを書き終わったら、こんなニュースが!!やった~~~http://nhk.jp/N3ve6eNB ★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★ お詫びと訂正 ★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★ カリフォルニア時間の今朝更新したブログで、間違いの場所をみつけました ので、お詫びして訂正いたします。 第三節目:(最後のたのみである格納容器の底まで突き破って いる筈だと)←は、格納容器の底に溜まっている状態ではないかとの 間違いです。 第四節目:(溶け落ちた燃料は更にそれを包む建屋のコンクリートの床に、 あんこが解けた状態で落ちている可能性があります)←は、溶け落ちた 燃料はさらに格納容器をとかし、それを包む建屋のコンクリートの床に あんこが溶けた状態で落ちる可能性がありますの間違いです。 この説明は、神保哲生さんのビデオ・ニュースできいた、京大の小出助教授との 電話インタビューから、かいつまんだものです。ご了承ください。 http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=CpoS3apZ9kY#at=56
2011.05.12
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「またまた、母の日に、自分で食事の支度をして僕達をまねいてくれて、感激です!」と、娘のボーイフレンドのブラッドが言いました。「わ~、きれいなテーブルセット! ブラッドの子供たちが見たら喜ぶだろうなあ、ご面倒だとは思うけど、いつか子供たちも招いて下さる?」と娘が写真を撮りながらききました。ブラッドの子供達は母の日には、自分たちの実母の家にいってます。本当のおじいさん、おばあさんが2セットもいるのですから、私はきかれるまで余計なことは言いません。「勿論よ。でも、こんなの別に珍しくもないでしょうに。ファンシーなテーブルセットなんて、いくらでも見て育ったのでしょうから」と私。ブラッドの前妻の父親はフォーブの世界長者番付に入る人ですから、パーティーなどハンパじゃないのです。子供達のお婆さんの誕生日でもヨットクラブを借り切って何百人も招くような家族ですから、母の日だってそうなんです。クリスマスも自家用ジェット機で、他の州にあるホテルのような別荘に行くのです。子供の知らない人たちも招かれてるわけです。「いや、ところが全部シェフを雇って、専門家を雇って飾るわけで家庭のあたたかさを知らないのですよ。正装しなきゃならないし、メイドが何でもやるので、お袋の味だってしらないくらいです。つまり、お母さんが何でもやってくれる家庭のあたたかさに欠けてるのですよ。だから、普段着のままで台所の手伝いまでやらせるジュンの家に来るのを楽しみにしてるんです」と答えました。そこに「お~~、ハッピ~マザースデ~!」と、息子が入って来てハグしました。次にお姉さんをハグして「ハッピー・バースデー!!」娘の誕生日が7日なのです。「オ~、僕の大好きなチキンだ!きゅうりもみは?」「今回は、きゅうりは浅漬けで、酢の物は大根とにんじんのなますにした」というと道化者が悲しい顔をするように、大げさに肩と頭を落としてがっかりする振りをして、すぐ頭を持ち上げてニィ~~と笑います。そこに、ドタドタと二階から「ヨゥ!みんな!」と言いながら、シャワーで髪の毛がぬれたままのグレッグが降りてきてまた、ひとりずつハグ、ハグです。そして食事にしようというと、グレッグがなめこ汁をついでテーブルに出し、息子やブラッドは飲み物をつぎます。娘もあれこれ手伝います。「ほら、私は牡蠣フライを揚げるのだから、先に初めてなさい」と私。「母の日に、お母さんよりさきに、いっただきま~す!」と言う声を聞きながらわたしは、ルンルンと、台所で牡蠣フライをつくってます。ま、我が家の集まりって、いつもこんな具合なのです。幸せって、別にお金をかけなくても作れるのです。
2011.05.10
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6日の金曜日は、サドルバック・カレッジ・チェンバー・ミュージッククラスの学期末リサイタルに招待されたので聴きに行ってきました。生徒の発表会ですから、まあ、初級から上級までいるわけですから音が狂って手に汗を握るものから、プロ並みのグループまでありました。二曲目のタンゴをきいていると、突然譜面台が、パタン!と、後ろに落ちてしまったのです。そのため、ピアニストは突如立ち上がって弾くことになりました。落ち着いてましたから伴奏の先生なのでしょう。会場から笑い声がもれ、ピアニストも振り向いてニターと笑い、友達のしょうこさんが、慌てて立ち上がって直しましたが、ひやひやものでした。ハプニングの二つ目は、フルートの伴奏者が弾き始めたと思ったら急に止まって立ち上がり、「やり直します」と自分でいって、一オクターブ高いほうで弾き始めました。どうやらオクターブを間違えたようです。まぁ、ご愛嬌ですね。そして、最後はしょうこさんのピアノで、メンデルスゾーンのピアノ・コーテット・No3. これは、プロ並みで安心して聴けました。それが終わり皆が立ち上がり帰ろうとすると、教授の「ちょっと待って」がかかりました。「パットが、何か言いたいそうだ」と、皆を座らせ、しょうこさんが正面に呼ばれました。ふしんな顔をしたしょうこさんがピアノの前に立ちました。「ショウコさんは福島出身です、三月に里帰りする計画だったけどあの大震災で両親は避難し・・・で今月にのばしました。来週の月曜に日本へたつのですが・・・・これ、大勢のクラスメートからの義捐金です。日本にもって帰ってください。そしてグッドラック! 早く復興しますように」パットが大きな封筒を手渡しました。途端に、しょうこさんは泣き出し、会場全体が拍手。私も含め皆、ウルウルだったのです。ヴィデオを撮っていたご主人も、目を真っ赤にしてましたが、リサイタルはなんとも素敵なハプニングで終わったのです。ここで、しょうこちゃんのピアノが聴けますよ。http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1718276732&owner_id=11140074
2011.05.09
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超いそがしいので、友達のグレナから送ってきたカードでもみていてください。http://www.jacquielawson.com/viewcard.asp?code=2893749321517&source=jl999
2011.05.08
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「日本がこんな状態になってるのに、まだエアコンが使えなくなるより原発でも電気がほしいっていう日本人を見てると、もう情けなくなります。どうにでもなれ!という心境になります」とあの物静かな小出氏でも憤慨していたように(京大原子炉実験所助教)私の知り合いには、海外にも日本に住む人にしても同じようなフラストを感じてる人が大勢います。小出氏は続けます、「原発なしでも、日常生活は十分にまかなえるだけの電力はあるのですよ。それをわかってほしい」そして、ある原発反対派の人は、「いくら私たちが反対したって、政府や大手電力会社が無視していたらどうにもならない。その上いまだに原発反対者は全体の11%、これってどういうこと~?どうしていいかわからない。あきらめの境地!」と言います。「あんなに水やミルク野菜が汚染されたと、騒いでた連中が選挙になると、まだ懲りずに原発推進派を選ぶんだから、もう、何をかいわんやだわ」と嘆く友達もいます。でも私には、世の中が刻々と変わってるのが見えます。その証拠として推進派のお偉方が、次々と鞍替えをはじめてるのです。「幼稚園の砂場に対する政府の放射能安全基準が甘すぎる、自分の子供をこんな環境で育てたくない」浜岡原発の静岡県のアドバイザーとして、浜岡原発は絶対安全だと言ってきた小佐古さんのような人も辞任を発表しました。つまり、世の中は危険だと知りながら、お金をもらって安全だといい続ける、欲深の人が多いのでしょう。それでいて危険が身内の身に降りかかってくると、コロリと変わるのですね。結局それは、原発は絶対安全ではないという証拠でしょう。ビデオ・ニュースの神保哲生氏とのインタビューに、衆議院議員の河野氏が出たのをみました。彼は原発反対の一匹狼だったそうで仲間から「お前は、共産党か」とか「何をとぼけたことを言ってる」と、話を最後まできいてくれなかったり、もみ消されるようなイジメにもあっていたみたいですが、その彼が、「ようするに、使用済みの燃料なんて危険物、誰も自分の土地にほしくないんですよ。でも、原発を動かし続ける以上、何百年も放射能を出し続けるプルトニュームは増え続けるんですよ。で、地面に穴掘って300年くらい埋めりゃいいなんて言うけど、考えてみれば赤穂浪士が残した猛毒のゴミをわれわれの子供たちが処理するようなもんでしょ?それはないですよ」と、ユーモアを交えて話してましたが、その河野氏が議員でも段々仲間がふえて来たといってます。そして反対派物理学教授や技術者の講演する「原発勉強会」などに出席する議員も増えて来たのも、良い兆候です。(そのビデオも見ました。途中で出て行く議員もいましたが参加しただけでもましでしょう)更に今まで40年近くも白眼視され非難され続け、マスコミから疎外視されてきた小出氏が、急に脚光をあびるようになった事もインターネット・ニュースやブログのおかげでしょう。(まだメジャーのテレビ局には出ない)これらを考えても、世の中がだんだん原子力発電を考え直すターニングポイントに向かってきたと思うのです。おまけ:3号機は核爆発だったのか?http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/05/04/tanemaki-may4/ここに、米国の原子力専門家の解説(日本字幕)と、小出氏のラジオ・インタビューがあります。下のから見てください。
2011.05.06
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「オサマ・ビンラディンが死んだ」とテレビの画面に号外ニュースがはいった途端に10年前の9・11事件がよみがえった。あの日、サンフランシスコの従姉妹はメキシコのバカンスから戻る日にあたり、飛行場は閉鎖されていたのでホテルに戻った。アメリカ旅行者の中には、バスの乗り継ぎで二日かけて国境まで行った人もいたというが、「それでも陸続きだから、まあ何とかなると思ってはいたのよ」と言った。私の息子と親友の場合は、そうは行かなかった。一月かけてヨーロッパ中バックパックの旅をしており、最後にイタリアのミラノから帰国する日が、9月11日であった。「飛行場に行ったらアメリカ行きが全部キャンセルになっていて、次はいつになるか予測できないって言うから、もう金もないけど、一応ホテルに戻ってきた。どうしよう?」という国際電話であった。たしか、風邪の引き始めで熱があるから、早く家に帰りたいと言っていたと思う。私は、二日間必死に一日中電話にかじりついて息子達のために航空会社のキャンセル待ちをし、最悪の場合は、カナダ経由でバンクーバーからワシントンに入り、レンターカーで帰るようにと言ってあったが、運よく全米の飛行場も再開され、キャンセルが二席とれて二日遅れで帰ってきた。友達に日本人二世と一世の夫婦がいる。アメリカ生まれの娘のYは優秀でワシントンのペンタゴンに勤務しており、9・11の同時多発事件当時、タッチの差で命拾いをした。Yはバイリンガルで日本の政府と国防長官などとの会見の場合ついていくのだが、あの忌まわしい事件の前日、日本へ単独出張命令が出て死をまぬがれたのである。あの飛行機が突っ込んだ場所の辺に、彼女のオフィスがあったから多くの仲間を亡くした。 あの多発テロ事件では多くの尊い命を失い、その関係者や生き残った犠牲者も出たわけだが、間接的にみれば、私の周りだけでも、こういう出来事があった。それから暫くは株式もメディアも混乱が続き、経済はその後大暴落をして、いまだに元にもどっていない。それどころではなく、将棋倒しのように失業者は世界中に広がり続けている。天狗になりすぎたアメリカの鼻をへしおってやる、というビンラディンの意図は一応成功したが、世の中はなんらかの形で繋がっているから、そのあおりは、アルカエダのたむろするアラブ諸国にもひろがったに違いない。実は私も夏休み中の三ヶ月フランスや、クロアチアに行って帰国したばかりだった。フランス人の友達から、かなり過酷なアメリカの悪口を聞いていたが、ビンラディンだけでなく、ヨーロッパに滞在中、「あのカウボーイは、アメリカが一番だなどと、うぬぼれてるが、いつか鼻をへし折られるぞ」とブッシュ政権にいだく不信や怒りの声をきき、体全体でいやな雰囲気を感じていた。帰国後はさらにその気分が強まり、おまけに「何か大変な事が起こる、今のうちに株を全部売れ」と繰り返しささやく六感がうるさくて、株を全部現金に替えた。エージェントに「何ですか急に?今あがる一方じゃないですか。損しますよ」と笑われたが、自分でも何故そんなことをしたのか、合点がいかなかったのを覚えてる。その翌週にNY同時テロ事件が起こったわけである。株は、それ以来やめた。あの日から10年間、いつ捕まるかと隠れ続けていたビンラディンもそれを追いかけ続けていたCIAも、並大抵の苦労ではなかったであろうがやっと追っかけごっこが終わり、歴史の一ページが閉じた。だが、不思議なことにグレッグも私もこのニュースを聞いた時Mixed emotion (混乱した感情)というか、躍り上がって祝うような気分にはなれなかった。ビンラディンが死んだとて、アルカエダが、今すぐ無くなるわけでもないだろうし、大親分の仇討ちをする可能性だってあるかもしれない。恐らくアルカエダの兵士達は、大親分を失って蜂の巣をひっくり返したような混乱を起こしているであろうと想像する。ただ、ビンラディンは大富豪でもあり、カリズマもあり、アルカエダの兵士達にとっては哲学者でもあり、スピリチュアル・リーダーに近い存在でもあったから、そう簡単に彼の後釜はできないと思う。国単位の敵を破壊することのみに一生、身も心も、金もついやす大富豪は、もう出ないと思う。更に、この10年には、目覚しいテクノロジーの発展があり、世界が狭くなってしまったから、テロリストも計画が見破られる可能性や、逮捕される可能性が広がり、早まっている事を計算に入れなければならない。ビンラディンの二代目が出来にくい、と私が思う理由はもうひとつある。今回ニュースを見て驚いたのだが、イスラム教が大半をしめるアラブ諸国もビンラディンの死を祝っていた事である。彼ら曰く「テロ行為はイスラム教に反する行為であり、オサマ・ビンラディンは、まるで全イスラム教徒がテロリストであるような印象を世界中に与えてしまった。そういう彼は、われわれの恥であった。そのビンラディンをついに退治してくれたアメリカに感謝する」と言うような事を言っていたからである。アラブ諸国民の多くがこのような考えであれば、ビンラディンのような人が出にくくなるのではないか。その上、良いか悪いかわからないが、急にエジプト、イエメン、シリア、リビアなどの国々が、携帯を片手にジーパン、ティーシャツで反政府革命デモをしているのをみると、ビンラディンのごとき考え深く、純粋に自分の宗教だけが正しいと信じ、その掟にしたがわない者や、行動は「悪」と決め付け、ゆえに共産主義、社会主義、民主主義、資本主義の全てを敵視する、というような人間はもういないかもしれない。新しい世代はハイテクを通して、だんだんひとつになって来ているのではないだろうか。サウジ・アラビアで生まれ、自分の信ずる思想を追っかけてアフガニスタンで活躍しパキスタンで殺されたビンラディンと、アルゼンチン生まれで医者だったチェ・ゲバラがカストロと一緒にバティスタ政権を倒し、ボリビアで殺されたのと私の頭の中では、なんとなくパラレルしてしまう。フロリダに亡命してきたキューバ人やその子孫は、チェは極悪人だと呼ぶが、私はキューバにも行ったことがあるので、チェが英雄化されているのも知っている。アメリカにとって極悪人だったビンラディンの死を嘆き悲しむ人も少なくはないと思う。人を殺して何が楽しい。ビンラディンの死で、ほっとしたのは確かだが、いくら敵でも、私はそんな事で祝うことなどできない。ビンラディンはアメリカの傲慢さ、独善的さに立腹したのだが、アメリカは産業においても、学問においても、交通機関においても、もう一番ではない。民主主義で、自由で、生活水準の高い国など、世界にいくらでもある。アメリカが世界をリードする必要もない。大統領の最高任期が8年であるように、何年かたったら、リードを他の国にバトンタッチして、のんびりすることだって良いではないか。願わくば、GPOナンバー・ワンとか先進国とか、後進国とか言う言葉や考え方もなくして、お互いに知恵を分かちあい、貧乏国は、裕福な国々が助ければいい。実際問題としてはまだ無理であろうが、できれば、国境なんかも無くなったらいい。ビサも、パスポートも要らない地球になったらどんなに平和だろうか。以上が、ビンラディンの死で考えてることである。
2011.05.04
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