全15件 (15件中 1-15件目)
1
もう、最近怒りっぱなしなんです。いえ、グレッグにではなくフロリダ州の高校での多発テロ事件に対する政治家達の態度に対してなんです。事もあろうにバレンタインデーに、マージョリー・ストーンマン・ダグラス・ハイスクールで元生徒が犯した事件は日本にもニュースで伝わってると思うので、ここでは省きます。17人の尊い命を失いました。今朝のニュースでも、今年だけでもう4000件以上のガン関係の事件があって、昨日から今日の間にも16件あったと報道してました。まだ二月も終わってないうちにですよ!政治家も、メディアも「銃規制が甘いからだ」とか「精神てきに病んでいる人を助けないからだ」とか「21歳未満にはアルコール類やたばこは禁じてるのに銃は買えるからだ」とか、いってますけどね、私に言わせれば「銃があるからだ!」の一言です。日本の刀狩り、オーストラリアの銃狩り(こんな言葉あるのかな)のように、一、二、三!で刀や銃類を穴に埋めることだって可能なんです。それをやらない裏には、「パワー」「経済」が絡んでいるからでしょうね。世界一銃器の多いアメリカでそれをやったら、世界中の経済に混乱をきたすといっても大げさではないでしょう。古典落語の「風がふくと桶屋がもうかる」風に考えてみてください。ピタゴラスウィッチ風にでも、将棋倒し風にでもいいです。とにかく、世の中は全部繋がってますから一、二、三!でやめるわけにはいきません。アメリカで銃類が今、急にここで消え去ったらどうなるか? 勿論私は、「イェ~イ!これで殺人や事故死が減る」と単純に叫んでよろこぶでしょうが、そう簡単には行きませんよね。急に物凄い数の失業者がでるでしょう。兵器をつくるから100%が無くなるわけではないでしょうが、銃の材料を売る企業、小さなデパートや店、全国的に関係事業がつぶれるでしょうから株も急落します。失業者達はお金を使わなくなるから他の商売にも響いてきます。例えばローンが払えなくなる人もホームレスも増えるでしょう。銀行だって支払いが途絶えたら売れないような家ばかりが担保になる可能性がふえます。実際2008年のアメリカはそうでしたから知ってます。ですから、この問題は「徐々に」解決していかなければならないでしょう。今回の事件で立ち上がって活動を始めたMSDHの生徒達のエネルギーは、「普通でないな」と最初から感じていた通り、数日間に全国的にオーガナイズして、ホワイトハウス前、フロリダの首都であるタラハシに集まりデモをし、大統領との話し合いにまでもっていってます、そして3月24日には全国的な高校生が率先するデモ行進が行われる予定です。私は高校の教師もしたことがありますが、私だったら生徒と一緒に行進します。そして、アメリカの高校生の政治的知識も知ってます。アメリカでは小学校から政治の仕組みを教え、中高生になると生徒会長を選ぶのも政治家を選ぶのと同じ、または似たような仕組みで行うので、高校生などになると政治家顔負けの演説をする子もいました。そして中高になると、代表者が本当に国会の見学にいくのです。ですから、フロリダMSDHの生徒達の発言もしっかりしていて、大人も度胆をぬかれるような意見を言ってます。そして全国的にデモをオーガナイズしました。その勢いに恐れをなした(私はあえて、こう書きます)NRA(全国ライフル協会)はあの事件の数日後に全国大会を開いて「これは、左翼のさしがねである。子供達にあんなオーガナイズする力はない」「報道陣にとって多発事件は棚ぼたであるから、こういう事件を喜ぶのだ」とか言ってます。かなり慌ててますね。大統領においては「犠牲者や、関係者にはきのどくだが、全国の教師が一人一人銃のトレーニングをして、各教室に銃を置いておけば、こういう悲劇はおこらない。また、起こっても被害がすくないだろう」などと、とんでもない事を言いました。しかも、犠牲者関係者の前でですよ。生徒の一人は「一般人でも人殺しの兵器を買えるということ自体が狂ってる」と大統領にいったとき大統領は口をとがらせて、首をこっくりしてましたけどね。きいちゃいないんだなと思いました。”I hear you はいごもっともでとか、成程、そうですか・・・みたいな意味” という、側近がハイライトで書いたキューカードを手にしたイメージは笑い話になってます。つまり、「大統領、ときどき、こういったほうがいいですよ」というわけでしょう。あきれてものが言えません。兎に角、今回は全国的に高校生たちが奮い立って銃規制に大きな変化が現れそうです。頑張れ若者よ!
2018.02.27
コメント(2)
ホ~ムレスのエッセイを載せてた間も、走り回っていました。 息子の誕生日祝いに、サンディエゴで一泊して、お寿司屋で好きなだけたべ、夜食用に鮭寿司と、翌日用に照り焼きチキン弁当まで持ち帰り、彼は大満足。 翌日は、日本から元のコ~ラス仲間が、数日訪れてるので昼食にあつまり、 バレンタインはどこも満員なので一日前にいきました。 このカ─ドには、笑い話がありますが、それはまたの日にします。 金曜日はラナとのスピードウォーキング そして、今日は中国ス~パ─。新年だとは知らずいったら、ごった返してました。
2018.02.18
コメント(0)
このほかに、火事、地震、土砂崩れ、竜巻、津波、洪水などの災害で一時的ホームレスになる人も大勢いるが、彼等には政府や保険の援助がでる可能性があるし、家族親戚が助けたり、過半数は仕事もあると思うので復活も早いのではなかろうか。勿論その中からショックで立ち上がれない人もでてくるだろうが、私が今書いてるのはそういう人達ではなく、現在野宿をしていて、この先もずっとホームレスを続けるだろうパーマネントのホームレスの事である。彼等の殆どは、学歴も責任感も無く、もし住むところや仕事のチャンスを与えられたとしても、計画性に欠けていて、マネージメントが下手というか知識が無いから元の木阿弥に戻る人ばかりで、教育が必要になってくると思う。彼等の出来る範囲での仕事を与え、経済管理、衛生管理、最低限の常識、いつかは独立する計画などを教えながらでなかったら、いつまでたってもホームレス生活から抜け出せないに違いない。今朝一番に携帯で見たニュースに、社会復帰して成功したベテラン(退役軍人)の一人が仲間のホームレスを助けようと、勇士をあつめて簡単に作れる小さな家を作り出した記事が載っていた。その家にはちゃんと鍵付き玄関も、ベット、ソファー、シャワー付きトイレ、キッチンもついていて、サムの住んでいたヨット、またはロンのモーターホーム位の大きさ(幅3Mx長さ6M位だと想像する)だと思うが、狭くても人間として暮らせる空間がある。去年も、ホームレスに引っ張って移動できる家を沢山つくって寄付してる人を見た。それは、本当に最低の所持品を収納し寝るだけ、それでも窓と防水の屋根がついていて車のついた大きな犬小屋のようなものであるが、もらった人は雨風が防げ、プライバシーもある最高の贈り物だと言った。話をその1に戻すと、ロス市は市営の空地、廃墟が沢山あるそうで、例えば大きな屋根付き駐車場などを利用してアパートを造ったらどうだろうと話し合っているそうだが、それとて単に無料で与えるのではなく、向上心に必要な教育が必要だと思うし、何等かの仕事を与え月に50ドルでも100ドルでも良いから家賃を払うという責任感を持たせ。少しでもプライドを感じるさせる事も大事だろうと思う。ここで、ふと頭に浮かんだのは太平洋戦争中、砂漠の収容所に入れられた日系人の事で、彼等はあたえられた土地に学校、郵便局、診療所、共同の大きなキッチンやダイニングホールを作り、料理、皿洗い、台所の手伝いなど当番をきめて給食のようなシステムにし、洋裁や大工仕事を教えたりする人、造園をする人もいて、一つの町にしていった。勿論立場も違い、日米人は強制的に家を追い出されてホームレスになったのだから、教養や知識、スキルの違いはあるが、無から社会を作り出していったという所によいアイディアが隠れている気がする。勿論指導員、ソーシャルワーカー、管理人ゲートガード等が必要になってくるから一般人の就職にもつながる。ルールを守らない人が必ずでてくるだろう。精神的問題のある人の対策も考えなければならない。それでも増え続ける街中のホームレスをどうしようか?という問題解決策ならば、只たんに駐車場に住む場所をつくって与えるのではなく、社会復帰コースも含むべきだとおもう。何れにせよ、ロス市は大きな問題をかかえ今後どうやってそのプロジェクトをすすめ、費用をひねり出そうかと頭をかかえているようである。(完)*グレッグは多くのホームレスを描いてますが、この三枚はサンディエゴ・美術館のコンテスト一位、全国水彩画コンテスト二位、メキシコの美術館を巡り、新聞や雑誌にもとりあげられたものです。彼の絵はなかなか売れませんけど、コンテストで可なりの賞金をいただいてます。そして、賞金をいただくと彼はホームレスに食べ物を買ったりします。今日はリナのリハビリ先に小切手を送ってました。
2018.02.16
コメント(0)
サムやロンの他にも、ジョーという男がいる。我が家にも泊まったことがある。彼の場合は生活保護で知り合いのガレージの隅にねとまりしたり、有料なり無料なり部屋を数日かりるので野宿はしないのだが彼もホームレスのようなもの。口だけは達者で、お人好しで人の世話をするのはすきなのに、仕事などはしない典型の怠け者。不思議な男で、あちこちにコネをもち、グレッグに展覧会の話など持ってきて橋渡しをしてくれたこともある。人にすかれているので、結構あちこちの友達の家を泊まり歩いていて、そうとは知らず我が家にも泊めたのだった。実母の死で家が買えるくらいの遺産を相続したとたん、ジョーは、体のあちこちにタットゥを入れ、四輪駆動の立派な車を買い「暫くオレゴンにいる」とメッセして来たとおもうと「今アリゾナにいる」「ニューメキシコに暫く住む」とあちこち旅をしてはレストランで大勢にふるまい、最終的には車をぶつけ全壊。二、三年で破産していて、また生活保護の浮浪者になっている。【金の切れ目が縁の切れ目】のことわざ通り、その数年間に援助していた人々は生活保護に戻ったジョーの事を見向きもしない。悪いけど彼に対する同情心は全くない。以上ここに記したのは、ほんの数人で全員白人である。ニュースや新聞記事と照らし合わせてもホームレスのカテゴリーを代表する人々のような気がする。つまり、サムのように食べるには事欠かない収入があって、無料で部屋を提供するという人がいても自ら望んでホームレスになってる人、ジョーのように政府の保護を利用して怠けてる人、ロンのように学歴もないが出来るだけ人の世話にならないようにと頑張ったけど、バッドラックでホームレスになった人、リナのように娼婦の父なし子に生まれ子供時代からアル中になって楽しい人生、普通の生活はどういうものかをしらない人・・・達。そしてよくテレビなどで見るアフガニスタンやイラク戦争から帰国しても平和にアジャストできなかったりPTSDで精神異常をきたした元兵士や薬中、アル中が徹底的に多い。ロスアンゼルスやサンディエゴのホームレス街を見ても、90%はかなり精神障害がある人のようである。加えてアメリカの場合は人種問題があるからなかなか難しい課題である。私の住む近所のショッピングセンターの出入り口で「ホームレスです、助けてください。God Bless」とか書いてあるプラカードを持ちたっているのは、最近では白人ばかりである。ちなみに、サム、ジョー、ロンは何等かの収入があるから物乞いはしない。ホームレスでも母子の場合は子供を守るという母性本能で必死になって宿をさがすから、比較的早く助けの手もさしのべられるようで、最近の新聞に、あるグループの助けでモテルの一室をかりて、そこから子供は通学、母親は通勤する親子の記事がかいてあったが、そこには希望がみえた。(続く)
2018.02.15
コメント(0)
<何故私がサムをしってるかというと、彼を数週間泊めてあげたことがあるからだ。彼は長年一つの会社で働いて定年退職し、一応国民年金が入るのでどこか安い部屋を借りればホームレスでなくても生活できるのだが、そうすると食べるのに精いっぱいで車も買えっこないし、携帯だって月の払いも出来ないのである。その上経済観念ゼロでタバコを吸ったり他人のルールを守れない人だから間借りは無理。家やアパートを借りるのはもっと高いからむり。リタイアーしたとき、退職金でちゃんと立派なモービルホームも買って、車をもった生活をしていたのだが、人が良くて、彼より貧乏な人々に三つある寝室の二つを開け放し賑やかに暮らしていたのだが、いつの間にかモービルホームの場所代も滞納になって、最終的には古いヨットに買い換えてハーバーで住むようになった。ヨットに住んでいるなどというと聞こえはよいだろうが、セーリングもできない代物で、ただ浮かんでいるようなもの。狭い場所にベットも座るところもあり、ギャリー(台所)などは猫の額ほどだが、甲板に椅子をおいて海を眺めながら食事をすることもできる。一応ヨットクラブにはトイレやシャワーもあり、洗濯機などもあるから格安の碇泊代で生活はできた。当時は車もあったからよく我が家を訪ねて来た。ある日、昔の中学時代の女友達が現れ惚れられ(・・・た振りだけだった)「結婚して。マウイに豪邸があるからいらっしゃい」という甘い言葉を信じて、車とヨットを売りそのお金を全部彼女にわたしてマウイに行った。確かに豪邸だったが、着いてみたらまだ前の夫が住んでいたとグレッグに電話をしてきたのだった。「その男だって夫かどうかわからないわよ。その人もサムのように有り金全部彼女にとられた口かもしれないじゃない」と女の勘で私はいったが、何れにせよサムは、「話がちがうじゃないか、折り返しロスに戻りたいから、金返してくれと彼女に言ったら、片道の飛行機代だけくれてあとのは返してくれない、さしあたって住むところが無いから次の場所がみつかるまで泊めてくれるようにヒロコにたのんでほしい」とグレッグに電話をしてきた結果であった。サムは最初の数日は感謝をして客のようにしていたのに、数週間くらいたつと私の車を勝手につかい、冷蔵庫の物を飲み食いし、どの部屋にも出入りしてパソコンまで我が物顔につかうようになったので「ちゃんと三食だしてるし、家族ではないからルールは守ってよね」と言ったら怒ってでていき、暫く私に罵りのメッセなどを送ってきて親切をあだで返された私はそれきりあってないが、以来4,5年ずっと野宿しているのである。そういう訳で、サムは勝手しったる自分の家のように、私の留守中はグレッグが泊めてるらしくあちこちに証拠を残していく。悪人ではないし、盗人でもないのは知ってるが、兎に角秩序にかけているうえ他人のものも自分のものも区別をしないから、私がバカンスから帰宅すると色々なものが無くなっていたり、壊れていたり、見たこともないようなフォークとかスプーンがはいっていたり、服がかかっていたり、へんな置物がおいてあったりするが、一応グレッグの30年来の友達なので彼の爲にそれだけは許している。自分自身が、薬中やアル中から立ち直ったグレッグはまだ立ち直れない人達を救い出したくてしかたがないらしい。それでアル中で家出した未だ19歳のリナにも何度も援助の手を差し伸べ、リハビリの施設にお金を払い、車でそこまで連れて行ったりしているが、数日で挫折して何度も戻ってくる。どこのリハビリにいっても喧嘩をしたり問題を起こすらしく追い出されるのである。しかし、つい数日前、リナは一人でバスに乗って追い出されたリハビリに戻り「一生懸命がんばりますから、もう一度チャンスを下さい」と言ってたのみ、受け入れられたと、グレッグに電話をしてきている。「良かったね、えらいね。がんばりな!」とグレッグが褒めていた。グレッグ曰く「周りの人がいくらやめろと言っても、本人にその気がなければ成功しないんだよ。だから、リナは何度も失敗したけど今回は自分からリハビリのドアを叩いたからチャンスはあるかもしれない」立ち直れるのは全体の3%くらいで97%は若くして死ぬか、サムのようにホームレスになるとグレッグが言う。確かに私が知ってるだけでもグレッグと巡り合ってから彼は十人以上もの仲間のお葬式に参加しているし、ブログでも知り合いの死をよくみかけるが、「よく知ってる仲間はもう皆逝ってしまったから」と、もうお葬式にも行かなくなった。(続く)/font>
2018.02.13
コメント(0)
アメリカのホームレス問題・その3その後、地域の規則が厳しくなって、サム達は浜辺を追い出され、公園をおいだされたので人家から程遠い山道の川沿いに移動してテントに住みだした。住民側になって考えたらホームレスは治安にも悪いし、衛生的にもめいわくで理解できることである。「テントなんて買うお金あったの?」と聞くと、「いや、他のホームレスが使っていたものらしい。前の持ち主は多分違法野宿で逮捕されたのか、あわてて逃げたかしたらしく空のテントがあったから、そこに住みだしたそうだ」とグレッグが言った。何日か過ぎたある日グレッグが、そのテントに住むサムに会いに行ったのだが、すぐに私に電話してきた。「今、違法野宿でサムはポリスに手錠をかけられてる最中だから、見送ったら戻る」というショッキングなニュースであった。やはり、そのテントの主も逮捕されたかポリスの近づくのを見て逃げたのだろうと想像した。ちなみに、サムはその夜釈放されまた同じ場所に戻って行ったのだった。一体何のための逮捕だったのだろうと考えたが、指紋や写真をとりIDを調べてホームレスの統計を出す記録のためかもしれないと思った。「サムが一生働いた会社の社長が部屋貸してくれるっていってるんでしょう?ミッションでも寝かせてくれるだろうに、そこに行けばいいのに」「いや、そこでも問題を起こしたのか豪邸過ぎて畏れ多くて気楽でなかったのか、すぐ出た。サムは自由きままな野外生活を好むんだそうだ。我々二人の年金より多い金は毎月はいってくるしな。何年もホームレスやってると、可なり頭が普通ではなく考え方も変わって来てる。ひきずるようなスローな歩き方からみても、先はながくないな」とグレッグが言った。確かにサムの月々はいる年金はグレッグと私のを足した分より多いのだが、彼には車も家も貯金もない。こういう人でも安い家賃で住める場所があれば解決するのだろうが、気候のよい土地は家賃も高くなかなかそうも行かないのが事実である。ちなみに、友達の一人は老後の生活を維持するために4つある寝室の二部屋を貸しているが、一部屋$800である。私も、いざとなったらその手があるなあといつも考えている。サムの逮捕事件から数日後、リナからグレッグに緊急電話があった。「え!嘘だろ?信じられない。それで、サムは生きてるのか?うんうん、今すぐ行く」と言って電話を切り、「サムのたむろしてる山が火事らしいからすぐ行ってくる、僕よりたった二歳年上なんだけど、もう老人のようにゆっくりしか歩けないから逃げきれなかったかもしれない」と出て行ったが、またそこから電話をしてきた。「道路は通行止めになっていて、消防車やパトカー、救急車がいっぱいで近づけないから戻る」と帰宅したのだが、その夜サムから電話がかかってきて、「テントも所持品いっさい、財布も免許証も全焼した」と言って来た。山道を走る車の中から誰かがタバコを捨てたのが原因らしい。運の悪い人は、どうしてこうもネガティブエネジーが、どんどん広がって行くのだろう。それにしても、つい先日逮捕されて記録を取られて良かった、と変なところで安心した。ミッションとか、教会でシャワーを浴びさせてくれ無料の食事などを出すところもあるのだが、それは街中であって(そういう事もあって浜辺や公園で野宿していたのだが)人里離れた山の中からだと歩いても数時間かかるから、可なり長い事シャワーも浴びてないようだとグレッグがいった。(続く)
2018.02.13
コメント(0)
グレッグが10年間アル中・薬中だったことは何度も書いている。私が巡り合った時点で8年素面であったからもう30年近くクリーンであるが、昔の仲間が最終的にはホームレスになったケースがあって、今だにグレッグは彼を援助している。ここではサムという仮名で書き、彼の話は後にするとして、サムにはホームレス仲間が大勢いるのでグレッグもなじみになっているらしく色んな話をもってくる・・・というか、私が質問しなければ黙ってるから、社会問題に興味ある私が根ほり歯ほりきくのである。(私は家にいるからサム以外の人は知らない)ある夜グレッグの携帯に電話がかかってきた。「え?本当かよ!信じられない。。。うん、うん、じゃ今からすぐ行く」というので何事かと思ったら、サムの友達にロンという人がいて、彼はホームレスよりちょっとましで、モーターホームに住んでいた。まあキャンパーみたいなものであるが、家を失ったときになけなしのお金でそれを買い、愛犬と住んでいた。そこからバスで日雇いなりバイトなりの仕事に通っていたのであるから決して怠け者ではない。ある日もどってくるとウィンドシールを割られていたので、テープを貼って使っていたらしい。するとポリスから「数週間内に修理すること」というチケットを貼られていたのだが、運転しないならよいのだろうと思って、お金がたまるまで待っていたそうな。ところが、この夜仕事から戻ってきたら犬だけそばの木につながれ、かれの(家)モーターホームが消え去っていて、木には「車はxx牽引所にある。罰金を支払いウィンドウを修理してから引き渡す」という警察の紙が貼られていた。彼の所持品は犬の餌から洋服から全部つまったままなので、「着の身着のままで今夜犬の餌もやれないし、買いに行く車もない」とグレッグに泣きついてきたのだった。グレッグは犬がかわいそうだったらしくすぐでかけるという。「家に大型犬の餌あったかなあ」と聞くので「ないわよどのくらいの犬なの?」と私「トニーの10倍はあるかなあ」「じゃ無理、途中で買って行けばいい」と答えた。我が家には娘がシェパードを連れて来る時様に何年かは大型犬の餌も用意してあったが、今の犬になったら娘が健康食だけしかたべさせない、というので高くて買えないからと言ってやめたのだった。グレッグがロンの犬にエサをやり、帰宅した時に所持品はどうなるのか聞いたら、それはいつでも取りに来てよいといわれたらしいが、それとて車が無ければ無理。もしグレッグが手伝ってあげたとしても車に入りきれないものをどこに収納するのだ?本当のホームレスになってしまったのだから。10日くらい過ぎた時にロンはどうしてるのかグレッグにきいた。「牽引所は一日$60だから10日滞納で$600!彼にはウィンドウを直すおかねさえ足りないんだよ」「それでどうなったの?どこに住んでるの?」と質問すると、「野宿している、それしきゃないだろ?」と言った。考えてみれば政治がもう一人ホームレスを増やしたことになるではないか。「ウィンドウ修理代を貯金している最中だったのです」とでも言って支払いを分割とか日をのばすとかして放免してくれないものなのか。人情もへったくりもない。又、我々もかわいそうだからと思って助けるのにもほどがあり、すでにグレッグはサムを通して、リナというアル中の家出娘を援助し時々食事に連れ出すくらいが関の山。つまり、サムからリナ、そしてロンという風に芋ずる式にふえていくからだ。私は、古い毛布とか、ジャケットとか何度も何度も寄付してるが、そんなものさえ盗まれるのである。またサムも、「よほど寒かったから盗んだんだろう」くらいで終わってしまうから切りがないのである。携帯など、4回も盗まれているのでもうそれさえないから、サムとの連絡は彼が携帯をもってるホームレスから借りてかけてくる時だけであてにならない。クリスマスやら感謝祭には残り物をつめて持たせているが、その食べた後のゴミだってその辺に捨てるような人ばかり。あまり道徳観念もない、というか、長いホームレスを続けてる間に消え去ったようである。それにしても、モーターホームのフロントガラスが割れてるくらいで牽引してしまったり、罰金刑を命令して逮捕しても数日で釈放する回転ドア式システムは、何か間違っている。(続く)
2018.02.12
コメント(0)
ホームレスになる条件は様々だが、経済的理由がまず頭にうかぶ。その次には精神的な問題だろうが、この二つは結構からまりあっているような気がする。つまり、【鶏が先か卵が先か】的に、精神問題で仕事の持続不可能の爲経済困難に陥るのか、何らかの理由で経済困難におちて不運の続きで精神的におかしくなっていくケースなのか。この何らかの理由も更に沢山の種類があり、地震,火事、津波のような自然災害や戦争、ギャンブル、ドラッグ、アル中、詐欺などのように人工的災害の被害者だったりするケースが多いと思う。しかしその種類はあまりにも多いので一般論さえ書けないから、ニュースで知るケースと自分の周りで実際に知っているホームレス達の話だけにしぼって書いてみる。つい最近のLA TIMES(ロスアンゼルス・タイムズ新聞)で読んだばかりだが、ホームレスは野宿しても凍死の少ない温暖な土地に移って来るので私の住む南カリフォルニアはとくに多く、公園や浜辺で野宿をする人が増えそのために周りが非衛生的になったために業者や住民たちから苦情が増え、ロスアンゼルス市はその対策に頭をひねっているという記事であった。公衆トイレが少ないから、深夜にどこでも用足しをするからその臭いがひどくなってきた地域もあった。グレッグに巡り合う前だから20年以上前になるが私は5年間、3か月の夏休みになるとヨーロッパですごした。特にパリには毎年行ったのだがパリ中犬の糞だらけで雨の日にモンマルトの坂で流れてきたどでかい犬の糞で滑ってしまった思い出がある。幸い靴が糞だらけになっただけで済んだが、あれで川のような流れの中にひっくり返ったら大災難だった。ロスの場合は人糞であるし雨が殆ど降らないから大変な臭いだと想像できるし、私のような被害者もいるにちがいない。ある裁判官は、公共の場で野宿することを禁じ「全員逮捕」という命令をだしたが、ホームレスにとって留置場などはベット、食事、シャワー付き無料ホテルみたいなものであるから「はいはい、どうぞ逮捕してください」という態度になる。知能犯になると万引きしてまでも逮捕されたがる。その上、払えっこない人達に罰金のチケットを渡しても意味がない。・・・罰金滞納でまた逮捕され、数日無料ホテルに泊まって出てくる・・・の繰り返しなのである。笑い話にもならない実話だが、あるホームレスがその罰金滞納で裁判所に出頭命令がでたが、100キロも離れた裁判所であったために車もないその人はバスに乗るお金もなくて勿論いかなかったために再逮捕されたという記事だった。住所も無い人に出頭命令などどうやって届けるのだろうと思ったが、結構警官達も顔なじみだったりホームレス社会の連絡方法もあるらしいから、その問題はないらしいが、「裁判官よ、あんたいったい何考えてるの?」と新聞を読みながらつい独り言をいったくらいである。(続く)
2018.02.11
コメント(0)
砂漠の家に行ったときにグレッグが、ステーキにしようというのでマーケットに行ったら、敵もさるもの。。。。バレンタインが近いからか、こんなステーキの並べ方をしてました。20㎝はあるので、さすがのグレッグも驚いてました。でも、考えたら焼くときは別々にするからハートブレークだなあと思ったんですけどね。ま、ちょいとおみせしました。ついでに、台所とリビングもおみせしましょうね。とにかくあちこちに窓があって、どこもまるで額にはいった絵を見てる感じで毎回みてもあきません。小さな家なんですが、とても機能よくできてます。弟がお父さんや、我々も手伝いましたけど、殆ど一人で建てた家です。
2018.02.10
コメント(0)
ドジ!!我が家から弟の別荘のある砂漠まで160マイル(約262キロ)あります。日本で考えると東京から浜松までが247キロですからご想像がつくことでしょう。アメリカの場合、特に砂漠に近くなる場所では時速70マイル(115キロ位)で、たいてい80マイルでとばしますから約130キロのスピードで走るので2時間半あれば着きますが、結構な距離です。火曜日は渋滞をさけるため夜帰宅することにし、のんびりモードで朝日の出などをじぃ~~っと待って写真をとったり、朝食も私は早起きですから先にたべたりして帰宅前にはバキュームかけたり、台所をきれいにしたり・・・・・帰る1時間前には所持品をドアの前に並べグレッグがバンに積んでくれましたが気を利かせたつもりなのか玄関につながるリビングルームの電気はもう消してしまい、「台所のあかりは消すんだろう?」というグレッグに「ゴミを一つの袋に集めてからね」と、あちこちのゴミ箱のごみを一袋に入れ、電気を消し玄関を出たのです。「トニー(犬)が、びっこひいてるから、僕が家まで抱っこしてやりたいからヒロコが運転してくれないか」と、彼の車のカギをくれたので、「オッケー」と真っ暗な中を運転したのです。10分くらい走ったところで、グレッグがトニーのくさりを忘れて来たというので、「まさか、引き返せというんじゃないでしょうね。くさりくらい買えばいいのよ」と、そのまま帰宅したのです。荷物を全部おろしてくれてる間に、私は水道の元栓を開けに行きました。さて、携帯は?と探してもないのです。たしかショルダーバッグにサングラスと一緒に入れた筈と探しても、そのバッグが無いのです。バッグには車三台の鍵から我が家、息子の家、娘の家の鍵、お財布、免許証、現金、携帯、健保やクレジットカード、もう全てがはいってますから、それなしでは一日が始まらないといっても良いくらい。それで翌朝8時に家をでて又一人で砂漠の家に引き返し(東京―浜松間)を往復したのです。「僕が行こうか」と彼はいってくれたけど、「自分のおかしたドジだから、一人で行ってくる」と車にのりました。「犬のリーシも忘れないようにね」というグレッグに、ああ、あの10分の時点で引き返せばよかったと思っても後の祭りでした。(ゲートから家まで300メートルくらいあります)
2018.02.09
コメント(0)
「おい、今から砂漠に行こう」と、グレッグが突然いいました。「え?今すぐ?」この、今すぐ・・・から可なり遠ざかっていたのでちょいと驚いたけど、こういう時リタイアーの身分のありがたさを感じましたね。「じゃ、1時間ちょうだい。金魚にエサやって、ベランダと屋根上の花に水まいて台所きれいにして、バックをパックして、食品の用意するから」というわけで、一年以上ぶりで弟の石山の別荘に行ってきました。グレッグの母親のベティーの介護をグレッグ、弟と私で交代でやっていた頃はこの、「今すぐ」行為は無理でずいぶん長らく二人で泊りがなどできなかったのです。勿論今は、そのベティーの犬が家族になったので、犬と一緒ならいいのですが、犬を置いての旅は無理そうです。その話はまたにしましょう。でも、ひさびさに、下界を離れて自然のエネルギーをすってきました。ところが・・・・とんでもない事やってしまったのです。。。。それはまたあした。
2018.02.08
コメント(0)
株の大暴落で昔だったらパニックになっただろうけど、今では「財産なくなってもまたどうにかなるだろう」とか考えたり、そんなこと考えるだけ健康に良くないから人生を楽しもう!と、今にフォーカスすることが上手になったので、おでんの会も100%楽しむことができました。一人一人が(人数分)一品持ち寄るのです。わたしは、味のしみにくい大根とコンニャクをこぶで前の晩からごとごと煮立てておきました。また、昨日は息子の47歳の誕生日だったのですが、父親が夕食に連れ出すのと、カードをおくるには時間がなかったため、写真を撮ってメッセでおくり、本物は来週一緒に祝うときに渡します。それにしても、下の子がもう47歳かあ~、感無量!
2018.02.05
コメント(0)
私のブログを20年続けてお読みくださってる方なら聞き覚えのある筈の、歯医者だったアランから、素晴らしい月のカラージュを送ってきたので、シェアーします。彼との付き合いもそろそろ40年になるのではないかな? いや、今日で息子は47歳になったから、もう40年以上のつきあいだなあ。。。と驚いてます。娘が6歳、息子が4歳のときに市のプログラムで陶器のクラスがあることを知り、子供をつれてハイスクールに週末通っていたのですが、その時に同じクラスにいたのがアラン。ある日、子供と海まで散歩がてら歩いて行ったとき、10軒くらい先の家の玄関に彼の作品がかざってあったので、次のクラスであったとき「もしかして、あなたは私の近所に住んでませんか?」と聞いたのがはじまり。それから、彼が歯医者だというのを知って、歯の治療には彼の経営する歯科医に通いました。いつも材料代だけとって、そのうえお昼までごちそうになって帰ってきたのですが、私が離婚して隣の町に引っ越してからでも電話がかかってきたり、メールでちょくちょく写真をおくってきています。いまだに、時々お昼にさそってくれますが、彼は彫刻、銅像、写真、海底ビデオなどが好きで芸術家になりたかった人です。リタイアーしてからは毎日のように写真を撮りまくっては送ってくるのですが、今回の月もビデオと写真を送ってきました。特にこのフォトショップでまとめた写真が良いとおもったので、皆さまにもシェアーしますね。
2018.02.04
コメント(0)
この週末には、我が家で例年の(おでんの会)をやるので、みつわマ─ケットに買い物にいってきました。買い物リストを持って行ってもいつもその4倍はかってしまうのが私。そして、必ずお寿司のセクションはマグネットのように、すぅっとひきつけられるのです。 今回目にはいったのは恵方巻きのオンパレード!グレッグに紹介することにしました。 (これはね、イ─スタ─エッグ見たいに商人が商品を沢山うるために、始めたのだと思うけど東を向いて無言で食べるとグッドラックだということよ) と私が説明してるうちに、グレッグは食べ終わり、気がついたら私はベラベラ説明しながら食べてたのです。 あははは。これじゃぁ福は逃げますね
2018.02.03
コメント(0)
世の中には、四十肩、五十肩などという言葉があるのですが、私はそれがわかりません。今月の終わりで76歳になりますけど、肩や腰がくたびれるのは、何か仕事をした後だけです。それも、体操をするとわりにすぐ消えてしまいます。このボロボロの窓をみながら、まるで自分の体までボロボロになっていくような感じで、こりゃよくない・・と思い、私にしては大仕事のプロジェクトにかかったのが、五六日前です。新しい窓にかえるのもいいけど、そうすると他の古いドアも替えたくなってきりがないので、自分の「気」にも良い事だと思い自分でやってみることにしました。高い場所の窓はらくなのですが、一番したのは腰を曲げたままでペンキをはがしたり、パテでぬったり、サンディングしたりで、五分もやるとくたびれるというぐあいで、その上、一月というのに朝から31℃という暑さ、つばのひろい帽子をかぶっても、あつくて駄目。それで、一時間仕事しては二時間休むというスピードでやったので、やっと今日おわらせました。翌日はちょいと利口になり、ようするに、早朝と、夕方やればいいのだとおもい、朝7時からはじめ9時にはやめて、また夕方3:30から5時までとかのマイペースで、のろのろやって、やっと、今朝おわらせ、窓をふいたら、内側が汚いのがめだちました。これまた大仕事です。グレッグのたたみ一畳くらいのドラフティング・テーブルがあるからで、それを動かさなければなりません。みたら、カーテンもボロボロなので、また次のプロジェクトができました。「ヒロコさんのパワーの源はなんですか」とよくきかれますが、全部「気」なのです。「やる気」「元気」「病気」「気だるい」「強気」「弱気」「邪気」「嫌気」など、「気」が我々の体をコントロールしてるのだと思います。西洋では「馬車馬の目の前に人参をぶらさげる」みたいな言葉があり、人参を食べたくて、馬は前に、前に走るというようないみなのですが、私には、プロジェクトがある事が「やる気」を起こしてくれます。それで、「えい!やっ!」と、始めたのがこの窓のペンキを塗りなおすプロジェクトでした。やっと終わったので、達成感を感じてます。
2018.02.02
コメント(5)
全15件 (15件中 1-15件目)
1