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年の一度のばか企画。今年もやるよ。ツイッターはやめるよ。ブログもそのうちやめるよ。M-1観るのやめました。人間やめますか?マーシーはやめました。志村は肝臓が悪いのに焼酎のお湯割りをやめません。来年ははっちゃけます。本の行商で水戸のご隠居のように全国行脚。『おくのほそ道』にちなんで隅田川からスタート。そのあとはA地点からB地点へ移動。そうなんです。川崎さんと山本さん。ザ・ぼんちのメガヒット曲『恋のぼんちシート』のようにばか売れ必至で頑張り過ぎない程度に頑張るかもしれません。でも頑張るとしんどいのでやっぱ頑張りません。総合司会:前田吟 白組キャプテン:中村敦夫 紅組キャプテン:ジュディ・オング審査員:下條アトム 太田博之 中原早苗 金井由美 応援ゲスト:長門勇 審査委員長:古谷一行 特別ゲスト:伊丹十三 ☆紅組☆高橋由美子『だいすき』キャンディーズ『やさしい悪魔』伊藤咲子『かげろう』aiko『ストロー』川田ともこ『あかね雲』麻倉美希『ヒーロー HOLDING OUT FOR A HERO』CINDY『Chance on LOVE』成清加奈子『パジャマじゃまだ』石野真子『日曜日はストレンジャー』 ☆白組☆布施明『負けちゃいけないよ』内田裕也『ローリング・オン・ザ・ロード』萩原健一『フラフラ(春よ来い)』植木等『ハッスル・ホイ』林牧人『息をしている』沢田研二『根腐れpolitician』氏神一番・ラサール石井『ゴジラソファミレド』白竜『誰のためでもない』藤木竜『愛は夕日に燃えて』今年も色々な方にお越し頂きました。紅組白組共に良い曲が揃いましたが、今年の大トリは満場一致ですんなり決まりました。小柳ルミ子さんもカバーするほど絶賛。『ドラえもん』や『暴れん坊将軍』『ドラゴンボール』などでおなじみの巨匠・菊池俊輔先生が本気を発揮した名曲です。映画『誘拐報道』の主題歌。林牧人さん『息をしている』。『息をしている』作詞:谷川俊太郎 作曲:菊池俊輔風が息をしている息をしている。やわらかな髪に触れみずうみを波立たせ風は息をしている星が息をしている息をしている限りなくうずまいて声をなくまたたいて星は息をしている生きている すべての命せめぎ合い 求め合い生きてゆく すべての命人は息をしている息をしている苦しみを 吐き出して悲しみを 吸い込んで人は息をしている生きている すべての命せめぎ合い 求め合い生きてゆく すべての命風が息をしている息をしているやわらかな髪に触れみずうみを波立たせ風は息をしている
2019年12月31日
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出してスッキリ(本を)。森田芳光監督『ときめきに死す』ジュリーが寡黙なテロリストに扮したカルト映画。ラストが壮絶。ジーパン刑事出なくてもなんじゃこりゃと絶叫必至。昔はこういう映画でもふつうに地上波で放送してたんだよな。本多猪四郎監督『地球防衛軍 東宝チャンピオン祭り版』確か『ヤッターマン』とか『新巨人の星』なんかが同時上映だったと思う。観てないのにこの記憶力。あれから数十年。今年観ることが叶いました。夢はきっと叶うね。周防正行監督『シコふんじゃった。』何べん見ても面白い。懐かしいな-(水谷豊風)。りん・たろう監督『さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅』やっぱ続編はダメね。車掌さんの正体が分かった点だけよかった。水島努監督『クレしんパラダイス!メイド・イン・埼玉』面白かったけどなんだかな。原恵一監督『クレヨンしんちゃん 爆発!!温泉わくわく大決戦』陸上自衛隊と航空自衛隊が登場しているが、須藤遙子『自衛隊協力映画』では言及されていなかった。かなりマッチョに描写されているのにスルーとは。丹波哲郎先生が妖精役を熱演。原恵一監督『クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』面白かったけどクレヨンしんちゃんはもういいや。原恵一もたぶんそんな心境だったと思う。崔洋一監督『十階のモスキート』男のファンタジー映画。サラ金の返済に追われて銀行を襲撃するおまわりさんを内田裕也がさわやかに熱演。襲撃に成功した後、ホントにさわやかな笑顔を見せる。ほっこりします。関川秀雄監督『大いなる旅路』国鉄の組合が東映に作らせたっぽい映画。三国連太郎扮する国鉄マンが主人公。息子が南廣、高倉健、中村嘉津雄。妻役は菅井きんと老け役女優のツートップ風見章子。これだけで観る価値あり。福田純監督『ゴジラ対メガロ』疲れた時におススメの癒し映画。癒されます。周防正行監督『sall we ダンス?』何べん見ても面白い。全然飽きない。金子修介監督『ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃』最もマッチョなゴジラ映画。こんなヤバい内容に東宝がよくゴーサイン出したな。。。北村龍平監督『ゴジラ ファイナルウォーズ』ぴこぴこしたサウンドが印象的。やけくそぶりが最高。もうちょっと短くても良かったのでは?佐藤肇監督『散歩する霊柩車』面白過ぎ。なんじゃこの映画は。。。西村晃最高。スタンリー・キューブリック監督『シャイニング』怖かったけどもっと怖い経験をしているので怖くなかった。北野武監督『その男、凶暴につき』大好きな映画ですが、歳食っちゃったのか最近こういうバイオレンス物を観るのがしんどくなってきた。北野武監督『3-4X10月』北野映画の中で一番好きな映画。もちろんバイオレンス物。小さないざこざが大きな抗争へ発展する展開が映画的。テレビで観た。今は絶対テレビで放送できません。佐藤慶紀監督『新宿タイガー』ドキュメンタリー。演歌流しながら自転車こいでる姿を目撃したことあります。前半面白かったけど、何かが起こる訳でもなく、前半と同じ温度のままおしまい。だから物足りなさあり。実相寺昭雄監督『実相寺昭雄監督作品ウルトラマン』何故か年末になると観てしまう。面白いです。深作欣二監督『宇宙からのメッセージ』何故か年末になると観てしまう。面白いです。稲垣浩監督『忠臣蔵 花の巻・雪の巻』上映時間3時間以上。長い。討ち入りのシーンに流れる音楽はもろゴジラ。渡辺邦男監督『忠臣蔵』こちらも長い。けど内容は分かりやすい。忠臣蔵ビギナー向けにおススメ。工藤栄一監督『必殺忠臣蔵』大石内蔵助役の山城新伍がカッコイイ。山城新伍といえば『笑っていいとも』の裏で善戦した『新伍のおちどおさま』(パネラーは富士真奈美、小沢遼子、梅宮辰夫など)が印象的ですが、きりっとした大石役をみるとやっぱり役者だなあと見直してしまう。好き放題してきたつけで晩年は悲惨なことに。佐藤純弥監督『人間の証明』あの有名なセリフを『ドラえもん』でのび太もパクリ。それぐらい当時大ヒットした角川商法。原作と映画ではラストが異なるらしいので原作を読んでみようと思います。本多猪四郎監督『オール怪獣大進撃』スピルバーグの『レディ・プレイヤー1』はこの映画をパクったらしい。信憑性あり。橋本幸治監督『ゴジラ』公開から35周年を記念して鑑賞。セリフがある女優は沢口靖子のみ。それ以外、大臣から浮浪者までオヤジ顔俳優たちが隅々までキャスティング。異様な重厚感が最大の売り。
2019年12月31日
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スベンソン。大佛次郎『天皇の世紀』第2巻 文芸春秋社みっちり密度濃過ぎ。読み終えるまで一ヶ月かかりました。そのせいかテレビ版『天皇の世紀』ではみっちりエピソードをばっさりカット。適切な処置だと思いますが、原作者は不快だったとか。高橋敏夫『ゴジラが来る夜に』集英社なんじゃこれ。だから社会学ってずるいよなって思ってしまう。結城康博『介護職がいなくなる ケアの現場で何が起こっているのか』岩波書店国は全然真剣に取り組んでいないと思う。金を回せよと本気で怒る。大久保潤・篠原章『沖縄の不都合な真実』新潮社沖縄の政治は本当に複雑で簡単には理解できない。何でこんなことになっているのか?訳が分からない。そして光あるところに影があるように沖縄の嫌な面もあったりする。文芸別冊『萩原健一 傷だらけの天才』河出書房新社資料的価値が高いのでおススメ。黒澤明との対談が面白い。「俺ばっかり喋らせないでお前もなんか喋れ!」とご立腹の黒澤明にショーケンたじたじ。何かとジュリーと比較される論考が多いのもなるほどね。ダン・アリエリー『予想どおりに不合理』早川書房行動経済学のテキストのような本。アマゾンのレビューにあるように冗長な個所が山のようにあるので読みにくいことこの上なし。「要するに」の個所はスッキリ読めます。学べます。しかし冗長な個所だけは堪らん。ご本人はノリノリで執筆している感じがするが。滝川クリステル『恋する理由 私の好きなパリジェンヌ』講談社小泉まさみ(本名)の珍本。アマゾンのレビューも酷評大行進。何故こんなばか本を出したのか?まさみのセンスが疑われる貴重な一冊。ちなみにまさみは環境問題にやたら関心を持っていたりする。進次郎が環境大臣に就任した背景にはまさみの進言が間違いなくあったと思われます。オイゲン・ヘリゲル『日本の弓術』岩波書店小説みたいですごく面白かった。ビバフランスのまさみも読んで勉強すべき。いやまさみは読まなくていい。かなり深いです。。。何気に東二番丁や五橋が出てきてびっくり。
2019年12月31日
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ばか売れ。 横溝正史シリーズⅡ 黒猫亭事件 後篇「ボク金田一耕助デス」の名セリフと共にカメラ目線で前回のあらすじをおさらい。お繁が恐れていた「鮎子」は実在するのか?お繁の行動は却って周囲から疑惑を招くだけでは?金田一はお繁がかつて起こした殺人未遂事件の顔入り写真記事をゲット。それを持って鮎子が働いていたダンスホールへ。その頃、日和警部は重要参考人の日兆を再度取り調べ。マーシー級の覗き行為が趣味の日兆は黒猫亭をがっつり覗き。そんな中、見たこともない女が黒猫亭に出入りしてお繁の着物を着てお繁のように振舞っていたと証言。つまり殺された女はお繁だと。一方、女中・お君は顔は見ていないがお繁はずっと黒猫亭にいたと証言。覗きレジェンドの点で日兆の証言は信憑性が高い。日和警部は糸島とお繁になりすました「鮎子」がお繁を殺害したと推理する。しかし「それは物理的に不可能です。ガハハ」と金田一に否定される。「お繁と鮎子は同一人物です」「えー!」。ダンスホールの関係者にお繁の写真を見せたところ全員「鮎子」だと証言した。お繁はいつも着物姿を通してきたが、ダンスホールでは外人のようなバタ臭い姿に変貌。そのため別々の女のように思える。一人二役を演じたのは周囲の疑惑を招くため。まさに日和警部説がそれ。「それじゃ死体は誰なんじゃ?」。金田一は糸島が大陸から連れて帰ってきた小野千代子の行方を探す。千代子は女郎屋で働いていたが無断で足抜けしていた。気がつくといつも千代子とひそひそ話しこんでいる女がいた。お繁だった。死体は千代子の可能性が出てきた。さらに糸島もお繁が殺害、動機は十分ある。翌日、警察の張り込み中に日兆が自殺する。事件は迷宮入と思われたが、金田一は別の見立てをしていた。顔の無い死体は犯行の前日から姿を見せなくなった千代子。死体の傷跡から男の力と推測。共犯者は男と考えられるが糸島ではない。糸島には千代子を殺す動機がない。お繁は一年前から犯行を計画していた。「鮎子」と名乗ってダンスホールで働き始めたのはその手始め。あたかも「鮎子」によってお繁が殺されたかのように事件を見せかける。その身代わりにされたのが千代子。お繁は自分自身をこの世から抹殺したかった。「鮎子」は存在しないので警察に捕まる心配はない。事件は迷宮入り。そして自分を食い物にしてきた糸島を殺害するため、自分に惚れ切っていた日兆を利用。糸島が死ねば日兆は邪魔でしかない。日兆が自殺した理由はお繁の本心を知ったからかもしれない。一方、お繁には生涯で唯一本気で惚れた男・風間がいた。「でも自分を殺したら風間に会えないよ?」。それに昨夜張り込み中、黒猫に餌を与える手を見たが日兆ではなくて誰?全員日兆の寺へダッシュ。偶然見つけた防空壕から抜け出ると、寺の境内に「鮎子」の姿をしたお繁がピストルを手に待ち構えていた。何度も発砲。金田一だけを狙う。そこに駆けつけた風間を見てピストルから手を放す。その後、墓石の下から糸島の死体が発見される。黒猫の死体は単純な偽装工作だった。事件は解決したが金田一はもやもや。風間は戦争さえなければお繁は大陸にも渡らず、糸島と会うこともなく平凡な人生を歩んだのではないかと話す。しかし金田一は風間を厳しく断罪する。お繁は本気で風間に惚れていたが、風間は本気で応えようとしなかった。お繁を傷つけまいとしたが却ってお繁を殺してしまった。「この事件の主犯は風間さん、あなたのその優しさなんだ。そう思いませんか?」。翌日、雨の中護送されるお繁を見送る風間。お・わ・り登場人物が少ないせいか、終始金田一が事件の解決に介入。謎解きの面白さでは今のところダントツ。演出は東宝と松竹で狂ったように「狂った」ドリフ映画を撮りまくった渡邊祐介。器用で実力も高いので何でも撮れてしまう職人。しかも丁寧。ドリフ映画以上に見応えありました。
2019年12月30日
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激売れ。横溝正史シリーズⅡ 黒猫亭事件 前篇昭和22年晩秋。黒猫亭のマダム・お繁(太地喜和子)は日頃から「鮎子」に殺されると思い込んでいた。土建屋の風間(近藤洋介)とは不倫関係。夫のマスター・糸島大互(一鉄斉春光)とは仲が良くない。ある夜、おまわりさんは寺の坊主・日兆(シャア少佐)が黒猫亭の近くで何やら掘り返しているところを目撃。中から出てきたのは顔の判別のつかない死体。おまわりさん&日兆びっくり。下宿を追い出された金田一耕助は中学校の先輩・風間を訪ねる。面倒見のいい風間はうな重を取り寄せて歓迎するが、新聞を見て「お前が来るのが一日遅かった・・・」と絶句する。新聞には「黒猫亭の全裸怪死体・殺されたのはマダムか?」とあった。おなじみ日和警部が現場検証中、わざわざ穴に埋められた黒猫亭の看板猫・クロの死体が発見される。ところがもう一匹の黒猫がにゃーと鳴いている。「猫は二匹おったんじゃー」と納得するが事件と重大な関係があるかも。そこで日兆に聞き取り。状況の説明も具体的。日時もよく覚えている。なのに何故さっさと警察に通報しなかったのか?そんなこんなで金田一も捜査に合流。顔の無い死体は女性と判明、日和警部はお繁と睨んでいるが金田一は否定。「この事件は思っている以上に複雑ですよ」。そして女中・加代子の証言。先週マダムは顔を見せなかった。「化粧にかぶれてお化けみたいな顔だからと言ってたけど」。そして女中・お君の証言。殺されたのはマスターの恋人・鮎子だと証言。鮎子の存在を巡ってお繁と糸島はケンカが絶えなかった。ある日、店に鮎子の日傘が置かれていたのを目撃。その日からお繁は化粧かぶれを理由に顔を見せなくなったと言う。じゃ殺されたのは鮎子?お繁?どっち?さらに死体から大量の猫の血が検出される。お繁は不思議な魅力のある女だった。18歳の時、殺人未遂で監獄に入っていた後、大陸へ渡った。そこで大陸浪人の糸島と知り合うがろくでもない男だった。そんなこんなで風間と不倫関係になる。ある日、風間はお繁から「殺してやるから。私を捨てたら」と言われる。その話を聞いて金田一は「ふーん!すげー。素晴らしいですね!その女性」と興奮。結果的に風間はお繁と付き合い続けたが「俺がもう少し早く手を打っておけば・・・」とお繁を気の毒に思っていた。その後、日和警部から事情聴取を受ける。そこでクローズアップされたのが鮎子の存在。しかし風間は会ったことがない。その頃、金田一は現場検証。殺人事件発生後、もう一匹の黒猫は糸島が引き取った。その日からお繁は姿を見せなくなった。糸島にとってお繁は金蔓なので殺すとは考えにくい。うーむ。と考え込んでいる様子を日兆はこっそり窺っていた。日兆はお繁に横恋慕していた。金田一は日兆の寺へ。そこで墓石の下に落ち葉が挟まれていることに引っ掛かる。そして「鮎子」が実在の人物なのか疑問視する。しかしあちこちから派手な人物など具体的な証言あり。アリバイも山ほどある。うーむ。すると突然カメラに向かって語り出す。「顔の無い死体って全く苦手でしてね。これが探偵小説だと顔の無い死体はたいていの場合、被害者と加害者が入れ替わるって公式があるんです。ただこの場合その公式があてはまるかどうか…。この謎を解くのは・・・・・・そう!あなたです!」。つ・づ・く次回、感動の最終回。
2019年12月29日
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『ジャッカー電撃隊』エンディング曲「いつか、花は咲くだろう」歌:ささきいさお横溝正史シリーズⅡ 不死蝶 最終回「ボク金田一耕助デス」の名セリフと共にこれまでのあらすじを全部解説。宮田が警察に連行された。峯子は慎一郎に相談するが動こうとしない。初めて慎一郎に不満をぶつけるが、慎一郎は峯子と古林が密会を重ねていることに強い不信感を抱いていた。あえて動かないのは「あんたのためじゃない。都のためだ!」。金田一は改めて神父さんに聞き取り調査。鮎川君江と鮎川マリが一緒に教会へ来たことが無いと聞く。その頃、宮田は連続殺人犯の容疑者として日和警部から取り調べを受けていたが、英二が殺された時、宮田はフィリピンにいた。少なくとも英二殺しの犯人ではない。慎一郎と峯子の衝突に嫌気が差した都は康雄に東京行きを懇願。そこへ金田一が現れ康雄に聞き取り調査。鮎川マリは金田一に鮎川君江と一人二役を演じていたこと、鮎川君江と玉造朋子が同一人物であることを直撃されるがあっさり認める。そして本当の名前は玉造マリであること、玉造朋子は2ヶ月前に亡くなったことを話す。玉造朋子はパウロ神父の助けで鍾乳洞を抜けた後、スペインを経てブラジルに渡りマリを産んだ。マリの父親は慎一郎だった。玉造朋子は亡くなる前に英二を殺したのは自分ではない、せめて慎一郎だけには伝えたいと話していた。手紙を出せば済むことだったが、マリはどんなことをしてでも朋子の無実を証明しようと今回のことを企てた。英二の命日にパーティを開き、古林をわざわざ呼んだのも真犯人を誘き出すためだった。そんな中、玉造家の血をひく康雄と知りあった。しかし、祖父・杢衛が殺されたのは想定外だった。そのことで自分を責めるマリ。金田一には真犯人の目星が立っていた。その夜、真犯人を誘き出すため偽の手紙で挑発。真犯人は囮とは知らず鍾乳洞に来たマリを襲う。日和警部たちは真犯人を追いかけるが峯子の死体が横たわっていた。真犯人は宮田だった。矢部家の財産を狙っていたが妹の峯子に見つかったため殺したと話す。そして署長に峯子の供養を頼むと井戸に身を投げる。事件はこれで終わった。しかし、玉造朋子の無実は証明されていない。マリは金田一に真実を聞き出そうとする。当事者の全てが死んでしまったため憶測でしかないと前置きしたうえで真相を話す。玉造朋子を追って英二を鍾乳洞に向かったが、古林と義姉・峯子の密会場面に出くわす。古林は英二を殺害。手に朋子の着物の切れ端を握らせる。それから23年後、生活に困っていた古林は英二殺害の件で峯子にたかる。それがパーティーの夜。朋子の姿を追って鍾乳洞に向かった杢衛は、古林と峯子が揉めている場面に出くわす。古林は杢衛を殺害。英二の時と同じことが繰り返された。一方、峯子は離れようとしない古林を殺害、その罪を「鮎川君江」に押しつけようとした。しかし宮田が殺害現場を目撃していた。追い詰められた峯子を助けるため宮田は峯子を殺す。泣きながら峯子の首を絞める宮田。「死んでくれ・・・こうするしかないんだ・・・許してくれ・・・なぜ相談しなかったのか。一人で抱え込んで。馬鹿野郎。だけどな峯子、安心しろ。後は俺がきちんとやるから。だから成仏してくれ」。宮田は都のことも憂いていた。金田一は全てをマリに話すと慎一郎を招き入れる。慎一郎はマリが康雄をブラジルに連れて行くと聞いて都の面倒も見てほしいと頼む。「喜んで・・・」「これでやっと玉造と矢部の血が結ばれます・・・そっくりだ。よく似ている」。慎一郎は朋子と生き写しのマリを見て涙を流す。マリも初めて父親・慎一郎と対面し号泣する。窓の外に蝶が飛んでいる。「私は帰ってきます。蝶が死んでも甦るように私はきっと帰って来ます。いつかきっと」。お・わ・り不覚にも涙。悪魔顔した山本昌平が寡黙な慎一郎役を演じたのが意外だった。複雑なお話をスッキリと見せるためか、金田一耕助を狂言回し役にしたのも良かった。血のつながらない親子の話にこだわる野上龍雄。のちに『新必殺仕事人』で血のつながらない殺し屋の親子の物語へ発展します。
2019年12月26日
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今年の自分へのクリスマスプレゼントは自分の本50冊。横溝正史シリーズⅡ 不死蝶 第二回「ボク金田一耕助デス」の名セリフと共にスタート。杢衛、鍾乳石を突き刺されて即死。近くに潜んでいた古林を神父さんが発見する。警察から事情聴取を受けるが古林にアリバイあり。23年前、英二の死体を発見したのは古林だった。先日、教会の近くで玉造朋子を見かけたが「鮎川君江」と名乗っている。そこで好奇心から玉造朋子が身投げした鍾乳洞へ行ったところ「あんなところに外人がいたら誰だって逃げ出しますよ」。その後、金田一は慎一郎から父・杢衛殺しの犯人捜しを依頼され鮎川マリ、康雄、神父さん、宮田らに聞き込み開始。康雄は何かを隠している。「マリさん、僕は何も言わなかったよ。頑張ろうね」。神父さんは鍾乳洞の構造から古林はわざと捕まったとしか考えられないと証言。真犯人を逃がすため?真犯人は鮎川君江?日和警部も鮎川マリに聞き込み開始。君江の出身地を尋ねるが「過去を一切話さなかったため知らない」。射水を選んだのは「何か心惹かれるものがあったから」と答える。どうも不自然ですなあ。慎一郎と妻・峯子の仲はいまいち。峯子は尽くしているが、慎一郎は今も玉造朋子のことを引きずっている。矢部家と玉造家が近づくと必ず血が流れる。峯子の父親はかつて杢衛の力になった。杢衛はそのことに恩を感じ、峯子を慎一郎の婚約者として矢部家に迎え入れた。そんな事情があったため杢衛は慎一郎と玉造朋子の結婚を絶対に許さなかった。その後、戦争でフィリピンに行っていた兄の宮田も矢部家の世話になることに。宮田から話を聞いた後、金田一は古林と峯子が何やら話をしているところを偶然見てしまう。古林は宮田を批判する。杢衛が死んで一番得をしたのに宮田だと言う。金田一が鮎川君江はもうこの世にはいないと目星を立てるが、教会の鐘楼に立っている黒づくめの鮎川君江を神父さんらが目撃する。連絡を受けた金田一は鮎川マリを直撃するが微動だしない。明日には警察は鍾乳洞を大捜査する。「見つかるといいですね。見つからなくてもボクは大して驚きませんがね」。日和警部たちが鍾乳洞に向かっている頃、慎一郎のアトリエを訪問。玉造朋子の肖像画があったが鮎川マリに似ている。慎一郎はアルコールで手を消毒しながら、今さら朋子が君江だろうがどうでも良いことだと話す。消毒の癖は年々酷くなっているとも。さらに古林が話していることは全て嘘だと証言する。英二を殺したのは男に違いない。杯を突き破るほど鍾乳石を突き刺す力は女には無い。古林のアリバイは崩れた。鍾乳洞で弁当の食べカス発見。君江が潜んでいた証拠か?しかし同時に鍾乳石で殴られた古林の死体も発見される。さらに何故か宮田が現場にいた。黒づくめの女が突然飛び出し、逃げられてしまったと話すが。頭を掻きむしる金田一。つ・づ・く次回、感動の最終回。
2019年12月19日
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俺もお前も名もない花を踏みつけられない男になるよ。横溝正史シリーズⅡ 不死蝶 第一回いわゆる第2シーズンというやつ。昭和三十年。日和警部は金田一耕助に信州・射水へ行ってほしいと頼む。県会議員の矢部杢衛(小沢栄太郎)がある人物の調査を依頼。寒いので渋るが日和警部が預かってきた手紙を見てやる気を出す。「命が惜しければ射水の町に近寄るな」。ちょうどブラジルのコーヒー王の養女になった鮎川マリ(竹下景子)も里帰りしていた。金田一は玉造康雄(江木俊夫)と矢部都(栗田ひろみ)が東京へ行くだの話しているところに出くわす。さらに鮎川マリについて町の人たちから色々聞く。教会に大金を寄付、射水の出身か不明、23年前の殺人事件など。そして教会から黒ずくめの女が出てくる。矢部家の遠縁・古林徹三(松山照夫)は「朋子だろ?」と近づくが否定される。金田一は矢部杢衛を訪ねる。次男の英二は23年前に鍾乳洞で殺された。長男の慎一郎(山本昌平)は頼りない。杢衛は力を貸してほしいと頭を下げるが話の筋が見えない。矢部家の番頭・宮田文三(植木等)は金田一が来たことを聞き「古傷をほじくり返せば皆が痛い思いをするのに」と独り言。その夜、康雄は鮎川マリにパーティ中止を願い出る。玉造家は没落し今は康雄だけ。そして23年前の事件について伝えたいことがあった。一方、鮎川マリも玉造家の人に話したいことがあった。そのやり取りを窓越しから眺めている古林。金田一は杢衛から「鮎川マリの母親・君江と玉造朋子が同一人物だと証明してほしい」と頼まれる。23年前の2月7日、英二が殺害された際、朋子の着物を握りしめていたことから朋子の犯行と断定。朋子は見つからなかったが遺書を発見。「蝶が死んでも甦るように私はきっと帰って来ます。いつかきっと」。教会の裏手に鍾乳洞への抜け道があったことから朋子は教会へ逃げ込んだ。その後、教会の神父・パウロはスペインへ転任。朋子も連れだしたに違いない。矢部家と玉造家は代々対立してきた。それにも拘らず長男の慎一郎は朋子と駆け落ちしようとした。英二は朋子をぶん殴って来ると出かけたまま帰ってこなかった。ところが杢衛は一ヶ月前に朋子を目撃した。黒づくめで顔は見えなかったが英二の墓に立派な花を供えていた。鮎川マリは朋子そっくり。つまり鮎川マリの母親・君江は玉造朋子に違いない。明日は英二の命日。鮎川マリは町の有力者を集め玉造家の別荘でパーティーを開く。杢衛にも出席を依頼する。杢衛は出席する気満々。金田一は都から杢衛も玉造の女を好きなったことがあったと聞かされる。「皆バカね」「そうかなあ?」。皆それぞれの時代の因習と戦って生きてきた。「だからバカだなんて言っちゃいけないよ」。その夜パーティーに金田一と日和警部も出席する。そんな中、古林は慎一郎の嫁・峰子に接近していた。鮎川マリはブラジルの言い伝えを披露する。恋が成就しないまま死んだ女は一匹の蝶となって生まれ変わった。杢衛は鮎川君江がいないことに文句を言う。2階から下りてくることもできないのかとねちねち。「分かりました。連れてきます」。その頃、康雄と都は黒ずくめの女を目撃。一方、鮎川君江がなかなか姿を見せないことに杢衛にやにや。そこへ都が駆けつけ鮎川君江が鍾乳洞に向かっていたことを告げる。鮎川君江は時々徘徊するとのこと。そんなこんなで全員鍾乳洞へ出発。奥へ進むと「朋子発見~」と杢衛突撃。しばらくして「ぎょえ-」と悲鳴が響く。杢衛の死体を発見する金田一。つ・づ・く
2019年12月16日
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改めて弾獅子丸の心境。横溝正史シリーズ 本陣殺人事件 最終回「ボク金田一耕助デス」のナレーションと共に前回までのおさらい。瀕死の状態の三郎から日和警部は事件の真相を聞き出そうとするが、ドクターストップがかかる。あちこち証拠を探し回る金田一の前に鈴子はまたたまの墓を掘り返したのではと疑う。「毎日毎日墓を掘り返されてかわいそう」。その一言に閃いた金田一は本当にたまの墓を掘り返す。すると油紙に包まれた三本指の右手が出てくる。屏風に残った血の跡と右手はぴったり一致した。これでますます清水京吉が殺された可能性が高くなってきた。金田一は最初から三郎の話は狂言と疑っていた。しかも事件は賢蔵との共謀であり、賢蔵は殺されたのではなく自殺と断定する。では日本刀が庭に突き刺さっていたのはなんで?「それができるんです!」と現地で再現。水車に琴糸を仕掛ける。水車が動くのは午前4時過ぎ。賢蔵は日本刀で克子を殺すと琴爪をはめ、克子の血で屏風に三本指の跡をつける。その間に琴糸は水車に引っ張られ動き始めている。琴糸を日本刀のつばに通すと自分を刺す。日本刀は琴糸に引っ張られて雨樋を通じて屋外へ。琴糸は木の幹に仕掛けられた斧と灯篭で切られ、日本刀は地面に突き刺さる。同時にあちこちに仕掛けられた琴糸が外れる。ただし事件の全貌はまだ分からない。しかし大凡の調べはついていた。克子は学生時代たちの悪い遊び人に引っ掛かって大人の世界を知ってしまった。その事実を賢蔵へ正直に打ち明けたが、潔癖症の賢蔵は許すことが出来なかった。むしろ激しく憎んだ。ならば破談にすれば良かったのに。そんなこんなで炭焼き小屋から清水京吉の死体が発見される。右手首は無かった。ただし死因は自然死。ここへ来るまでに相当衰弱していた。死亡時刻はおそらく婚礼の前日。婆やに手紙を預けに来たのは三郎の替え玉だ。しかし三郎が事件に関わった理由が分からない。三郎は糸子にすべてを話す。三郎も賢蔵も母・糸子を慕っていたが、糸子は伊兵衛とデキていた。そして賢蔵は母親だけでなく克子にも裏切られた。そして金田一に敗北を認める。三郎が計画を知ったのは婚礼の前日だった。偶然恐怖のリハーサルを目撃。見逃す代わりに自殺に協力しろと迫る。克子との結婚は屈辱でしかない。今さら婚礼を取り辞めれば恥の上塗りするだけ。「俺は明日死ぬ。ただし自殺は敗北だ。何者かによって二人とも殺されたことにする。これはそのためのトリックだ」。そして水車小屋近くで死んでいた清水京吉を犯人に仕立てる。父親以上に権威の塊だった賢蔵から初めて頭を下げられた三郎は、忌まわしい一柳家の因縁から逃れるため賢蔵の計画に協力する。克子を殺そうと決意した賢蔵の気持がよく分かった。全ては順調に進んだ。金田一の存在を除いて。三郎は死のうとしたが、金田一に敗北したまま死ぬのは耐えられなかった。自分を刺したのは金田一に対する最後の挑戦だった。「こんな呪われた一柳家は一日も早く絶滅したほうがいいんです。滅びるべきなんですよ。皆死ぬんです。母も鈴子も」。鈴子は脳腫瘍に罹っていた。金田一は日和警部に主犯は一柳家の忌まわしい因縁だと報告する。そして糸子の弾く琴が鳴り響く中、三郎は息を引き取る。その後、銀造は克子の遺骨を引き取る。見送る金田一と日和警部。金田一は日和警部からお土産をもらってニコニコ。お・わ・りなんとういう犯行動機。毎日放送は朝日放送『必殺仕置屋稼業』でメインを務めた安倍徹郎と蔵原惟繕を引き抜いて映画のように仕上げた。前作『犬神家の一族』もすごかったが今回もすごい見応え。映画界の凋落と入れ替わりにテレビ界は黄金期を迎えた70年代。
2019年12月15日
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そう来たか。。。『シン・ウルトラマン』。 横溝正史シリーズ 本陣殺人事件 第二回「ボク金田一耕助デス」のおなじみのナレーションでスタート。たまの墓にも三本指の跡がついている。墓を掘り返したが何も得られなかった。その後、離れから三本指の男の指紋が採取され、たまの墓に残っていたものと一致した。金田一は指紋より庭に突き立っていた日本刀などが気になる。カモフラージュにしては手が込んでいる。さらに賢蔵が殺される前に焼いた日記の一部が見つかる。学生時代、瀬戸内海の小島で療養していた頃のもので三角関係を匂わすことが書かれていた。「今日もお冬さんが琴を弾いていた。あの琴の音を聞くとあの男」「お冬さんの葬式。寂しい日。悲しい日。島は今日も小雨」「この例えようのない憤激」「私はあの男を生涯の仇敵として憎む。憎む」。金田一は第一発見者の水車小屋のじいさんを訪ねる。毎朝4時10分頃から仕事を開始。琴が鳴ったのは4時15分。むむむむー。琴の糸、日本刀、雪・・・閃いた!ダッシュで捜査本部に戻ると日和警部から克子が同僚に宛てた手紙を渡される。「自分の過ち」「あの男に会ったこと」「克子を救って下さい」と書かれていた。日和警部は痴情怨恨説と断定。「生涯の仇敵」と三本指の男は同一人物だと主張するが話が出来過ぎている。克子の交際相手は三本指の男よりイケメンだったという証言もある。しかし痴情怨恨説を曲げない。以下、裏番組『ウィークエンダー』の再現フィルム風に演出。犯人は外部から侵入し押し入れに隠れていた。賢蔵と克子を滅多斬り。屏風に三本指で血の跡をつける。日本刀を庭に投げる・・・しかし「雪の上に足跡を残さずどうやって逃げたんでしょうね・・・ね?」と説明できない。「逃げないんですよ。たぶん。部屋の中にいるんじゃないんですか?」と金田一は日和説ををばっさり。賢蔵は三郎に500万円の生命保険を残していた。そのため保険会社は自殺と疑っているらしい。日和警部は「じゃなんで自殺した人が日本刀投げられるの?」と喰いつく。金田一は三本指の男が隣村を訪ねていたことを思い出す。その頃、伊兵衛は克子を一柳家の墓に入れることに反対。これに三郎、銀造が爆発していた。伊兵衛と糸子の仲が公然だったことを聞いた金田一はさらに閃く。水車小屋で実地検証しているところで三郎と合流。三郎は三本指の男が犯人に違いないと主張。目撃者の証言、動機もはっきりしている。しかし揃い過ぎるくらい材料が揃っている。一番怪しい奴ほど白なのはミステリーの初歩。そんなやり取りをしている目の前で炭焼き小屋から煙が上っている。三郎を誘うが断られる。三郎は糸子に血にまみれたこの家は消えて無くなったほうがいいと話す。そんなこんなで捜査本部。三本指の男の正体は隣村出身の清水京三と判明。大阪でトラックの運転手をしていたが事故で生活に困っていた。そこで帰省する途中一柳家に押し入った流しの犯行と日和警部は断定する。しかし金田一はまたもや否定。たまたま近所をうろついていただけで事件に巻き込まれたに過ぎない。そして炭焼き小屋で見つけた靴の鑑定を依頼する。三本指の男は殺されている可能性が強い。その頃、何者かが納屋から日本刀を取り出し、たまの墓を掘り返していた。そして明け方、離れから琴の音が鳴り響く。金田一たちが駆けつけると日本刀で斬られた三郎が倒れていた。混乱する金田一。つ・づ・く次回感動の最終回。
2019年12月15日
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疲れた疲れた。横溝正史シリーズ 本陣殺人事件 第一回『犬神家の一族』に続いて快進撃を続ける毎日放送&大映&映像京都による第二弾。昭和23年初春。舞台は岡山・備中高瀬。むさくるしい男(草野大悟)が帰ってきたところからお話は始まるよ。その夜、一柳賢蔵(佐藤慶)と克子の婚礼が執り行われる。克子の幼なじみの金田一耕助(古谷一行)も出席。賢蔵の妹・鈴子(西崎みどり)は金田一に死んだ猫が昨日化けて出たと話す。誰もいない部屋で琴が鳴っていた。死んだたまが琴で遊んでいたに違いないと。賢蔵の弟・三郎(荻島真一)はミステリーマニア。そして賢蔵は大学で哲学を教えている堅物。めでたい宴のはずがいまいち盛り上がらない。むしろ一柳家は醒めている。叔父の伊兵衛(市井商会)は一柳家と小作人出身の克子の家では身分が違い過ぎると結婚に反対していた。そんなこんなで賢蔵は婆やが預かった手紙を受け取る。手紙を渡した男の指は三本だったらしい。手紙には「島の約束近日果たす。闇討ち不意討ちどんな手段でもいいという約束だったね。君のいわゆる生涯の仇敵より」とあり、思わずびりびり引き裂く。なんだかねーつう感じの婚礼でしたが克子の父親代わりである伯父・銀造(内藤武敏)はしみじみ。外では雪が降っている。克子が琴を弾いている。母親の糸子(淡島千景)が離れを後にし賢蔵は内から鍵をかける。時間は4時を過ぎている。妙な音で金田一は目が覚める。琴が鳴っている。鈴子はたまが弾いていると取り乱す。金田一たちは離れに向かい、内鍵を無理やりこじ開ける。雪が積もっているが足跡は無い。庭に日本刀が突き刺さっている。中に押し入ると賢蔵と克子が無残にも殺されていた。金田一はあちこち見て回るが誰かが立ち入った形跡は無い。ただし琴の糸が切られ、壁には血のついた三本指の跡が残っていた。「こりゃ完全な密室殺人事件だ」。朝になって県警の日和警部(長門勇)が現場検証を行うが物的証拠なし。三郎からむさくるしい男=三本指の男が犯人だと聞かされる。三本指の男はあちこちで目撃され、婆やに手紙を預けたのもその男だった。日和警部は賢蔵がびりびりに破った手紙を判読。賢蔵のアルバムに「生涯の仇的」と書かれていた男の写真が残っていた。そんなこんなで犯人は三本指の男と断定。賢蔵の父親は15年前に田畑をめぐるトラブルから日本刀を振り回し、自らも負傷して死亡した。賢蔵を殺害した日本刀がそれだった。糸子は呪われているのではとビビりながらも実は伊兵衛とデキていた。三郎はそのことを知っている。そんなこんなで捜査会議が開かれる。県警本部長(スガカン)は金田一を捜査本部に招く。以前、迷宮入りした事件を次々解決し警察の力になったことを高く評価していた。呆気にとられる日和警部。そんなこんなで会議は進む。どう考えても密室殺人としか考えられないが現実にはあり得ない。そもそも三本指の男が実在するのか?もし存在しなかったとすれば犯行説は消えるが、この推理には無理がある。ただし論理的には筋が通っている。そこへ三本指の男が現れたとの知らせが入る。思わず「あちゃ~」と表情を歪める金田一。つ・づ・く
2019年12月15日
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二百万円を一括で支払う男の中の男。 妖術武芸帳 婆羅門妖法の巻 第13話「怪異人影殺」大住一行を追いかけまくる覚禅。それを追う楓。そんなこんなで名古屋城に到着。大住主膳は藩主と毘沙道人を引き合わせようとする。そこに覚禅が乱入するが鉄砲隊に攻撃される。楓の手裏剣援護で危機を脱するものの大住襲撃を諦めない。大住は毘沙道人に利用されているに過ぎない、むしろ周辺に毘沙道人が潜んでいるはずと楓に諭されるが、誠之介のアドバイスと知って気分が悪い。誠之介は既に毘沙道人をマークしていた。名古屋城の周辺は毘沙道人の手中に治められていたが先制攻撃。毘沙道人に大人しく清国へ帰るよう忠告し一刀両断。その瞬間一面炎に包まれる。炎に気を取られている間に妖術に掛かってしまう。炎と水に攻められるが脱出、妖術を仕掛けていた下っ端たちを倒す。しかし毘沙道人からさらに妖術攻撃。自分の刀を自分の首に刺そうとする誠之介。そのまま沼に転落する。一方、名古屋城に張り付いている覚禅と楓。香炷殿の密命を受けて江戸から駆けつけた隠し目付たちと合流。打ち切り番組なのに超大御所の中田ダイマル・ラケットが奇跡のゲスト出演。何が何でも尾張藩主と大内を引き合わせてはならない。城の周辺を堂々と籠で移動する毘沙道人。名古屋はほぼ乗っ取られ状態。そんなこんなで大住と毘沙道人はいい塩梅。明日には尾張藩主とお目通り。屋根裏に潜んでいた楓はその情報をゲット。早速知らせに戻ろうとするが、毘沙道人軍団と尾張藩士たちに追われて絶体絶命。そこへ中田ダイマル・ラケットを従えた香炷殿が現れる。幕府の超ビッグネームに逆らうことが出来ない。それを聞きつけた毘沙道人は香炷殿の宿を襲撃するが、待ち構えていた覚禅に追い詰められる。さらに死んだはずの誠之介参上。妖術は沼に落ちた瞬間に解けたのだ。その頃、大住は香炷殿に切腹を迫られていたが逆ギレ、香炷殿によって斬られる。毘沙道人は尾張藩推しの西国大名を収めた地図を放り投げると誠之介を妖術に掛ける。あたり一面炎と煙に包まれ、再び自分の首に刀を刺そうとするが、刀に刀を合わせることで物理的な力を加えて幻覚から逃れる。そして毘沙道人を串刺し。「ま、負けたあ~!誠之介~わしの負けじゃあ~」。誠之介の目の前で大爆発(佐々木功マジで危険)。こうして全ては終わった。良い雰囲気の誠之介と楓。覚禅に呼び掛けられ香炷殿と共に江戸を目指す。お・わ・り怒涛の最終回。本来なら『赤影』方式で来週から新たな敵が登場。実相寺昭雄と佐々木守も登板が決定していたらしい。中盤あたりからぐんぐん面白くなってきた。特撮も円谷プロを意識してか東映にしては丁寧で迫力あり。佐々木功の殺陣はかなりすごい。冬木透作曲のテーマ曲も超カッコイイ。このまま続けても良かったのでは?しかし非情なTBSは早々に打ち切りを決定。登板予定だった佐々木守に次回作の企画を依頼。それが大ロングランとなる『柔道一直線』だったりして何が当たるか分かりません。しかし『赤影』『妖術武芸帳』のフォーマットはさらに進化を遂げ、その後『仮面ライダー』として完成するので何事も続けることが大切なのです。
2019年12月12日
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本日発売。妖術武芸帳 婆羅門妖法の巻 第12話「怪異冥界夢」尾張・名古屋を目指す大住主膳一行を追う誠之介と覚禅。しかし何故か籠が二つ。毘沙道人の入れ知恵だと思うがどっちが本物?それぞれ直感を信じて東海道と秋葉街道の二手に分かれる。その様子をしっかり見届けていたのが冥界道士。冥界道士は大道芸人に扮して壺の中から鳥や魚を取り出してやんややんや。お客さんの中に無名時代の静玄太郎発見。そこへ浪人が芸にブツクサ文句を言いながら通り過ぎる。冥界道士の表情がちらーんと冴える。下っ端たちが浪人を襲うが斬られまくり。冥界道士は浪人に尾張藩で仕官の口があるよとスカウト。天下太平の時代に話がうま過ぎると浪人は信じない。すると冥界道士は「これを御覧じろ」と尾張藩主のお墨付きを示す。「五百石もくれまんの!?」とびっくり。ただし誠之介を倒すことが条件。浪人は秋葉街道を進む誠之介を追う。一方、覚禅は東海道を進む一行を襲撃するが籠の中は空。本物は秋葉街道のほうだった。そんなこんなで誠之介は浪人と対決。下っ端たちが乱入したことでいったん中断。誠之介は浪人からお墨付きを確認すると先ほど書かれていたおいしい話は真っ白け。妖術に掛かっていたのだ。誠之介は浪人に扮して冥界道士が潜伏している修験堂を訪れる。待ち構えていた冥界道士は壺の中から浪人の生首を取り出す(結構グロい)。誠之介正体モロバレ。非道なやり方に怒りを覚える誠之介。巨大化した壺を一刀両断するが、目の前に下界に続く階段が広がっていた。しかし正体を見破られ動揺した瞬間、冥界道士の妖術に掛かってしまったことに気づいていない。幻の世界に引きずられる誠之介。美術がものすごい。そこは地獄。亡き母親が鞭でしばかれていた。「刀を捨ててさえくれればこの責め苦から解放される」と母親から懇願される。誠之介が刀を捨てようとした瞬間「危ない!」と楓の声が響く。「妖術とは一種の催眠術である。催眠術に掛かっていない楓が思わず叫んだ声に誠之介は妖術である幻の世界から目覚めた」(ナレーター)。下っ端たち、覚禅、楓も交えて大乱戦。「あいにく母親は地獄にはおらん!」。誠之介は冥界道士を倒す。そんなこんなで覚禅は先を急ぐ。残るは毘沙道人のみ。つ・づ・く次回、感動の最終回。
2019年12月12日
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久しぶりに『ウルトラセブン』観たい。 妖術武芸帳 婆羅門妖法の巻 第11話「怪異かすみ駕篭」場所は掛川。毘沙道人を乗せた籠が掛川藩家老・斎藤頼母のお宅へおじゃまします。毘沙道人の仕業で娘が高熱にうなされるが、そうとは知らない頼母。お屋敷を出入るするところを目撃した夜回りのおじいさんは霞道士(安藤三男)が口から吐き出す冷凍光線で氷漬けにされる。大住主膳を追って誠之介と覚禅も掛川入り。めしやでランチ。おじいさんの凍死事件を不自然に感じているところへ霞道士が化けたすたすた坊主が乱入。誠之介は自分たちをつけていたことに気づいていた。ひょっとして婆羅門軍団?つうことで覚禅は後を追う。下っ端たちをぼこぼこにすると籠に潜んでいた霞道士を追い詰める。ところが妖術に掛かってしまい、幻の世界に引きずり込まれる。猛烈な吹雪に翻弄される覚禅。凍死寸前。霞道士はとどめを刺そうとするが、罠として使い道があると毘沙道人に止められる。そんなこんなで誠之介は頼母の屋敷をマーク。そこへ霞道士と下っ端たちが乱入。娘の熱は下がらず。医者もお手上げ。そこに毘沙道人が現れ、娘の病を治してやる代わりに掛川藩主を説得して尾張藩側につけと半ば脅迫。しかし屋根裏に潜んでいた誠之介が真相を暴露。むしろ日本を取り潰す大逆臣になってしまうと頼母を諌める。「もうちょいのところで・・・」と毘沙道人は姿を消し、代わって下っ端たちと大乱闘。そして覚禅同様、籠に吸い込まれ幻の世界へ。美術さん打ち切りにぶちキレたのか画面が見えなくなるぐらいの吹雪。毎日吹雪吹雪氷の世界。窓の外ではリンゴ売り。しかし霞道士と刀を交わした瞬間、妖術が解け現実の世界に戻る。ところが霞道士は人質の覚禅に刀を突き付ける。誠之介ピンチ。止むを得ず刀を捨てる。その最中、覚禅を縛っていた縄が何者かに切られ、覚禅と誠之介の連係プレイで霞道士ぶった斬り。二人を助けたのは頼母だった。頼母は娘を助けてくれた礼と、大住主膳の行き先を告げる。今時の家老にしては粋なことをすると感心する覚禅。そんな覚禅を無視して先を急ぐ誠之介。そして二人をつけ狙う毘沙道人。斬られたはずの下っ端たちが復活して毘沙道人を乗せた籠を担ぐ。つ・づ・く
2019年12月10日
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悪いことしていないのに二百万円の請求書が届いたよ。サンタさんありがとう。妖術武芸帳 婆羅門妖法の巻 第10話「怪異魔神呪」妖術紹介コーナーが無くなったけど、本編でタイムリーに紹介ナレーションが入るように改変。こちらのほうがテンポがいいね。山の頂で一人呪文を唱え続けながらイメトレ中の毘沙道人。気合の入った合成がすごい。そこに大槻ケンヂ風メイクを施した白面道士が登場。清国から渡ってまだ2ヶ月だというのに9名もの仲間がやられてしまった。「こんなんでよろしいんでっか!?」と不満爆発。その頃、誠之介、覚禅、楓は大住一行を追い続けていた。先行していた覚禅は茶店で休憩。早速酒をがぶがぶ。その横で路銀を切らした絵師に茶店の大将困ってます。絵師は江戸では名が通っており、一枚一両で売れるほどですまんねんと路銀の代わりに絵を描き始める。バンクシー並みのリアルタッチ。しかし「これで一両は高いぞ-」と覚禅が横から難癖をつける。すると絵師は口に水を含んでぷーっと絵に吹きかけると、絵が写真のように動き出し、その中に絵師が吸い込まれる。これは婆羅門の妖術に違いないと覚禅も絵の中へ追いかけるが、それ自体が既に妖術に掛かった状態であり、絵師の正体は白面道士だった。その頃、誠之介と楓は大住の一行を追いつつ、毘沙道人の下っ端たちと大乱闘。籠の中には大住主膳の姿は無かった。毘沙道人は川岸から誠之介を挑発する。ところが川の中から白面道士を追っていた覚禅が「まんまと妖術にかかってしもうたわ-」と言いながら現れる。白面道士は下っ端たちを覚禅と戦わせ誠之介を追う。そして数人に分身して誠之介と楓に戦いを挑む。妖術vs忍術。楓は火のついた矢をあちこちに放ち光を作る。影がないものは錯覚で本物には影がある。しかしもう一歩のところで逃げられてしまう。その頃、覚禅は下っ端たちを少林寺拳法でぼこぼこ。残った下っ端を追う途中で楓が怪我を負ったことを知る。そんなこんなで古寺で最終決戦。リアルタッチの絵に囲まれる誠之介。絵の中の白面道士が妖術を操る。煙に包まれ鎧姿の兵士たちが次々と斬りかかって来る。誠之介は天井には術が掛かっていないことに気づくとジャンプ。白面道士をぶった斬る。大内主膳は呑気に東海道を進んでいたが、誠之介と覚禅の姿を見つけ戦々恐々。その二人を追う毘沙道人。つ・づ・く
2019年12月09日
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Amazonジャンル別新着ランキング8位。 妖術武芸帳 婆羅門妖法の巻 第9話「怪異幽幻鏡」妖術を解説してくれるようになったのでかなり見やすく、楽しめるようになってきた。でも打ち切り決定。。。誠之介は火傷した闇童子を手当てしていた。その行為に反発する闇童子に対し、命を賭けて外道の道から救おうとした羽花亡の霊を弔うためにも心正しい人間にになるよう諭す。さらに楓が新しい姉になり、誠之介から兄と慕うように言われ闇童子感激。その頃、覚禅は大住一行を襲撃。籠に乗った大住の電撃的拉致に成功する。その程度のことに毘沙道人は動じない。覚禅はとある寺に大住を連れて行くと、そこに江戸から駆けつけた隠し目付の仲間たちが待機していた。妖術師を誘き出す作戦だった。覚禅は前回誠之介から奪った地図を楓に渡すため一旦離脱。一方、誠之介の前に毘沙道人が立ち塞がる。覚禅は楓に地図を渡すとさっさと出発。すっかり楓に懐いた闇童子は羽花の形見の鏡を渡す。楓は新しい姉さんなのだ。その頃、隠し目付たちは幽界道士の妖術に大苦戦。拉致した大住は幽界道士の変装だった。戻ってきた覚禅は鏡の中に閉じ込められている隠し目付の仲間たちを発見。助けようとするが誠之介に止められる。よく見るとお堂は無く、目の前に大きな川が流れ、仲間たちは溺死していた。誠之介は楓に地図が渡ったことを知り焦る。案の定、楓は幽玄同士に襲われていた。二人が駆けつけると楓の姿は無かった。覚禅は闇童子が手引きしたと思い激昂。その場に羽花の形見の鏡が残されていた。闇童子は楓をさらった幽玄道士を尾行。さりげなく近づいてさりげなく地図を奪い返す。しかし裏切りはモロバレ。追い詰められ崖から転落してしまう。瀕死の状態で誠之介の下に戻った闇童子は地図を渡すと息を引き取る。「まことにいさんの顔が見たい・・・」。誠之介は幽玄道士のアジトを急襲。鏡を使った妖術を羽花・闇童子姉弟が遺した鏡で打ち破る。誠之介、覚禅、楓は羽花・闇童子姉弟の墓を立てる。「いつの日かお前たち姉弟の骨を故国の土に埋めてやる」。つ・づ・く
2019年12月08日
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大麻解禁?妖術武芸帳 婆羅門妖法の巻 第8話「怪異鬼火鞭」傷を負った誠之介は楓と共に湯治に向かっていた。その籠を闇童子が狙う。矢を放って籠大爆発。しかし誠之介は無事脱出。羽花を殺したのは毘沙道人だと言い聞かせるが、洗脳されたちびっ子は信じようとしない。そんなこんなで覚禅と男のお風呂タイム。実はすぐ近くに尾張藩江戸家老の大住も留まっていた。そこへ婆羅門八徒の一人・鬼火道士が接触。ホットなニュースを届けていた。忍びの心得がある楓はそのやり取りをキャッチ&鬼火道士を尾行。そこには木に吊るされ鞭でしばかれていた観童子の姿が。婆羅門軍団から逃げ出そうとしていたのだ。今なら児童虐待で通報だ。それを聞いて誠之介は助けに行こうとするが、覚禅は信用しない。そもそも隠し目付の仕事とは関係ない。闇童子を救出する誠之介を鬼火道士が狙う。こっそり後を追っていた覚禅は鬼火道士を羽交い締めするが逃げられてしまう。誠之介は闇童子に江戸の香炷殿を訪ねるよう諭すが、覚禅はなんかスッキリしない。簡単に心変わりし過ぎだ。ところが闇童子は楓と合流してゴチになっていた。助けてくれたお礼に毘沙道人が潜伏している寺を案内すると申し出る。そこに誘い出してぶっ殺すつもりでは?と覚禅はまだ疑っている。ただし、今夜毘沙道人が日本中に派遣した四賢八僧の六人の生き残りが集まるというのだ。ショッカーの幹部たちのように集まった六人は尾張家を応援する西国大名を記した地図を照らし合わせていた。そして毘沙道人から本当の狙いが語られる。婆羅門軍団は日本侵略のため清国から派遣されたが、本当は清国と日本を戦わせ、双方疲れ果てた隙にどちらも奪ってしまうことにあった。そうとも知らず尾張家はすっかり毘沙道人の言いなり。誠之介は寺へ潜入するが既にもぬけの殻。待ち構えていた鬼火道士と対決する。寺の外では覚禅が下っ端たちと大乱闘。炎の鞭に翻弄される誠之介。そこへ闇童子が現れる。「裏の裏まで読みなかったか。ざまあ見ろ!」。しかし燭台の炎を消すことで妖術が解ける。そんなこんなで誠之介・覚禅コンビの勝利。酷い目に遭ったにもかかわらず炎に包まれた闇童子を助ける。さらに西国大名の地図をゲット。覚禅は地図を見てびっくり「こいつはもらっとくぜ」と走り去る。つ・づ・く
2019年12月08日
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そんなの関係ね-(怒笑)。 妖術武芸帳 婆羅門妖法の巻 第7話「怪異風摩屋敷」冒頭にこれまでのあらすじを紹介。ナレーションも挿入。さらに番組の最後に妖術紹介コーナーが始まったよ。これを最初からやっとけばよかったのに。闇童子はショッカーの秘密基地のような毘沙道人のアジト・風摩屋敷へ。毘沙道人に戦況を報告し指示を仰ぐ。狙いは誠之介と覚禅を手先にすること。ショッカーの改造人間と同じ発想だ。ところ変わって北条家の菩提寺。住職は何者かにぶっ殺されすり替わり。そうとは知らずぶらり訪れる誠之介と楓。この寺には風摩屋敷の見取り図があるはず。「なので~見せて」「イイよ」。住職は婆羅門八徒の一人・玄鬼道士が化けていた。羽花は血の匂いをかぎつけ「何も殺さなくとも・・・」と咎めるが心を鬼にするよう諭される。「この玄鬼のようにな!」(見た目・サリーちゃんのパパ)。そんなこんなで先を急ぐ誠之介の前に玄鬼道士が立ちふさがる。誠之介は玄鬼道士が住職に化けていたことを知っていた。追い詰めて道案内をさせようとするが、寺で飲んだお茶に変な薬(※スポンサーは武田薬品)が入っていたせいで突然苦しみ出して崖下へ転落。玄鬼道士は早速毘沙道人に報告。ついでに仏心を持つようになった羽花を「ヤバいっすよ」と相談するが「だいじょうぶだあ」と一蹴。羽花の妖術は盲目でなければ操ることが出来ない。そのため毘沙道人は羽花を妖術者として育てるため盲目にしたのだった。そのことを知った羽花は闇童子をどこかへ連れ出すことを条件に覚禅を逃がそうとする。このままでは闇童子も盲目にさせられてしまう。そんなこんなで玄鬼道士は誠之介を担いで風摩屋敷へ。しかし誠之介は意識を失ったふりをしていた。刀を突き付けられた毘沙道人は覚禅の元へ案内させられ、ついでに羽花に裏切られる。そこへ下っ端乱入。どさくさに紛れて羽花は毘沙道人に殺されてしまう。そこへ駆けつけた闇童子に羽花を殺したのは誠之介だとそそのかす。そんなこんなで大乱闘。火が着いた屋敷の中で覚禅は玄鬼道士を倒す。毘沙道人は水と雷を操って誠之介を追い詰める。誠之介は小刀に落雷させ妖術を撹乱するが、互いに傷を負う。「誠之介-死ぬな、死ぬなよ!」と介抱する覚禅。そして闇童子は誠之介に復讐を誓う。つ・づ・く
2019年12月08日
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悪いことしてないのに百万円の請求書が届いたよ。サンタさんありがとう。 妖術武芸帳 婆羅門妖法の巻 第6話「怪異人枯らし」飛脚が爆走。茶店で休憩。ただしお茶でうがい。「飲んだら脚に来ちまうからさ-」。なるほどね。茶店のおやじの目付きがぎらぎら。しかし「ちきしょ-。お茶飲んでね-のに喉からからだぜ」とふらふら。そこにぽつんと竹筒が一本。水がちょろちょろ出ているよ。「こりゃありがて-や」と口を近づけると水が止まる。口を話すと水が流れる。「ドリフか?」と思いながら竹筒を覗くとちっちゃいおっさんが美味そうに水を飲んでいる。水が欲しくてたまらん飛脚は竹筒に引き寄せられ、水の入った瓢箪をゲットするが砂しか出てこないよ。そして死亡。飛脚は覚禅が飛騨佐渡守に宛てた手紙を届けようとしていた。おやじとおっちゃんの正体は婆羅門八徒の一人・水旱道士であり、お茶には一口でも含むと喉の渇きが止まらなくなる薬が仕込まれていた(※スポンサーは武田薬品)。手紙は内閣府のように焼却処分。その様子を楓が見ていた。その頃、覚禅は丹下段平のように昼間から酒をがぶがぶ。そこへゾンビになった飛脚が登場。「手紙は無いヨ」。大目付へ報告叶わず。さらに飛脚殺しの罪で捕えられてしまうが、誠之介の活躍で危機を脱する。その様子を闇童子が窺っていた。「余計なことすんな-」と覚禅ぷりぷり。そこへ楓が大目付の言付けを伝えにやって来るが覚禅と入れちがい。覚禅は羽花・闇童子姉弟に捕まってしまう。陽炎・青影姉弟が「陽」なら羽花・闇童子姉弟は「陰」ですな。そんなこんなでじいさんに扮した水旱道士が楓が用意したお茶に例の薬をぱらぱら。誠之介ごっくん。その後、毘沙道人の下っ端たち集合(拓ボン発見)。一人多いぞ。誠之介が紛れ込んでいた。大乱闘。拓ボンの斬られっぷり最高。しかし突然喉が渇く。そして竹筒とちっちゃいおっさんが登場。誠之介は竹筒の中に引き寄せられるが、ちっちゃいおっさん=水旱道士をまっぷたつ。「なぜ妖術が効かなかったまんねん・・・」。誠之介はなんか説明するがよく分からなかった(笑)。そんなこんなで覚禅救出に向かう。つ・づ・く
2019年12月08日
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チキショ-!(小梅太夫)。 妖術武芸帳 婆羅門妖法の巻 第5話「怪異昇天仙女」場所は小田原城。小田原藩藩主・大久保弾正の枕元に毘沙道人登場。大久保弾正は毘沙道人の首を斬りまくるが、斬っても斬ってもにょきにょき首が生えてくる。そのうち生首(5~6個)が空中をふわふわしているよ。食事時になんという映像。散々ビビらせてお願い事が二つ。ひとつは尾張大納言に加担すること。尾張大納言を将軍職に据え、鎖国を辞めさせる。ふたつはかつて小田原城の城主・北条家に仕えていた風摩一族の屋敷が知りたい。風摩一族は北条家と共に滅んだことになっているが、実は幕府に内緒で現在も匿われていた。そんなこんなで妖術で脅された大久保弾正は「言う~!」と口を割ってしまう。ところ変わって清国人で盲目の羽花(三島ゆり子)とその弟・闇童子(べジータ)が歌と踊りの大道芸を披露。お客さんたちの中に誠之介と覚禅の姿があった。誠之介は一両を払うと羽花・闇童子の姉弟はとっておきの芸を披露する。羽花が種をまき、闇童子か水をまくとジャックと豆の木状態。あっという間に蔦が伸びて空の上へ。蔦によじ登る闇童子。その様子を見上げる誠之介に小刀が次々投げつけられる。それを投げ返すと空の上からばらばらに斬られた闇童子が落ちて来る(たっぷり血糊つき)。客たちは誠之介を人殺しと責めるが、その正体は毘沙道人の下っ端たちだった。斬りまくりの大乱戦。羽花の蔦が誠之介を捉え、その間に闇童子は復活。気を失った誠之介は棺桶に閉じ込められる。そんなこんなで羽花・闇童子姉弟たちが棺桶を運んでいるところに覚禅乱入。ふたを開けると誠之介が横たわっていた。とりあえず棺桶ごと崖下に放り投げて強引に救出。意識を取り戻した誠之介も斬りまくって危機を脱する。羽花・闇童子姉弟は追撃を緩めないが、誠之介に追い詰められる。しかし誠之介は「あいにく私の剣は女子供を斬るのは嫌いと言っている」と言い残して立ち去る。つ・づ・く
2019年12月07日
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本が届きました。 妖術武芸帳 婆羅門妖法の巻 第4話「怪異まわし笛」『仮面の忍者赤影』的なものを狙ったらしいが全体的にぱっとしない。『赤影』の「忍法」はハッタリだった。『怪奇大作戦』の「怪奇」は科学で説明できた。「妖術」はどっちつかずでなんだかよくわからない。おそらく打ち切りが決まったのはこの辺りでは?そのせいか今回から音楽の使い方、立ち回り、誠之介の衣装が派手になる。隠し目付が本職の覚禅は尾張藩江戸屋敷をマークしていた。そこへ虚無僧が現れて謎の煙を噴射。大内は急病で今朝方国元に戻ったとの声が響く。覚禅はダッシュで誠之介を訪ねると嫌味たっぷり&白々しく報告。傷の手当てをしていた楓にさっさと帰るように告げると大内の後を追って旅に出る。誠之介は覚禅なりの誠意と受け止め旅に出ようとするが、天井裏に潜んでいた忍者を一喝。その正体は香炷殿から密命を受けた伊賀忍者・百地八双(白影)だった。そんなこんなで毘沙道人と大内を追って旅に出た誠之介と覚禅だったが姿が見当たらない。渡し船で川を渡っていると同乗していた虚無僧が奏でる尺八のメロディーと共に謎の煙に包まれる。虚無僧は婆羅門八徒の一人だった。下っ端たちと大乱闘。そんなこんなで船が割れ、みるみる沈んでいくが、全て幻覚だった。「赤影殿~」ではなく「誠之介殿~」と駆けつけた八双の法螺貝の音色が救ってくれたのだ。なんとなくスッキリしない誠之介と覚禅(うしろに鉄塔が幾つも映っている)。その夜、三人は宿を共にする。目付の覚禅は忍者が大嫌い。誠之介は八双に虚無僧を追うように指示。早速、虚無僧出現。天井裏に潜んでいた八双に傷を負わせる。翌朝、八双は虚無僧を仕留めるが、橋の向こう側に虚無僧に扮した覚禅が立っていた。覚禅と誠之介に挟まれる八双。八双が仕留めた虚無僧は妖術による自作自演であり、誠之介には最初からモロバレだった。そんなこんなで百地八双の正体は婆羅門八徒の一人・八双道士だった。妖術で橋を崩そうとするが、刀を激しく打ち鳴らして尺八の音を消す。幻覚から覚めると覚禅と大乱闘。八双道士を仕留める。それを見て「俺の手柄を横取りしやがって-!」と覚禅怒りまくり。つ・づ・く
2019年12月06日
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お昼ごはんはカップスターにしよう。味の虜になりました。 妖術武芸帳 婆羅門妖法の巻 第3話「怪異おぼろ雪崩」覚禅は朝から全裸で乾布摩擦、うがい、変な体操でおっさん度発揮。一方、妹の楓は武家の出身なのか言葉遣いが上品。その頃、乞食や大工などに扮装した隠し目付たちが尾張藩江戸屋敷&家老の大内をマークしていたが、婆羅門八徒の一人・夢幻道士によって拉致。隠し目付たちは夢幻道士が手にした花の中に吸い込まれてしまう。覚禅も尾張藩江戸屋敷に駆けつけるが、妖術に掛かった隠し目付たちに羽交い締めにされる。その様子を毘沙道人キャッチ。尾張藩は御三家といえども将軍職に着いたことがない。今回の一連のことは内乱のようなもの。ひょっとしたら家治(赤影さん)の耳に既に届いているかも。事実、家治は香炷殿から日本を侵略しようとしている輩が暗躍していることを聞かされていた。その正体はいまいち分からない。そんなこんなで楓は兄・覚禅の行方を知るため誠之介を訪ねるが留守。そこに妖術に掛かった隠し目付が現れ楓を拉致しようとするが誠之介登場。謎の電気ショックで隠し目付たちは干からびてしまう。覚禅救出のため誠之介は尾張藩江戸屋敷に侵入。夢幻道士の妖術と対決。斬っても斬っても生えてくる花に吸い込まれ、マクー空間のような謎の場所で隠し目付たちに追われ手傷を負う。しかし全て幻覚だった。庭で吊るされていた覚禅を助けると夢幻道士をあっさり倒す。傷の痛みによって正気に戻れたのだ。その様子を大内に見つかり、誠之介と覚禅は追われることになるが、籠に乗った香炷殿が現れ水戸黄門のように徳川家の家紋を示したことで窮地を救われる。続く籠には誠之介と覚禅が乗っていた。毘沙道人はその様子をしっかり眺めていた。つ・づ・く
2019年12月06日
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マジ超体調最悪。 妖術武芸帳 婆羅門妖法の巻 第2話「怪異みず地獄」尾張藩の江戸家老・大内の家来たち三人が尾張に向けて出発。その時、婆羅門八徒の一人・洪乱道士(ロボット長官)登場。大量の水でアップアップさせる。その三人はゾンビになって大内の元に現れ死を予告する。尾張藩江戸屋敷の前を通りかかった誠之介は洪乱道士を尾行して五重塔へ。五重塔には毘沙道人がいた。毘沙道人は「諸外国に比べて日本は超遅れている。そのうち侵略されちゃうよ。なので~清国と仲良くしようぜ」と言葉巧みに日本征服をほのめかす。その目的達成ために誠之介を誘うが断られる。誠之介の刀で首ちょんぱ。しかし妖術で復活すると五重塔と一緒に誠之介を焼き払おうとする。そこへ覚禅が現れ、地上から縄を括りつけて(この合成『怪奇大作戦』第24話「呪いの壺」をかなり意識しているのでは?よく出来てます)誠之介を助けようとしつつ、命を狙おうとしたり。そんなこんなで誠之介は覚禅を自宅に招いてお茶でも一杯。地球儀や書物や謎のビーカーなどが並びちょっとした研究室風。誠之介は諸外国を漫遊してきた。日本は海の外に目を向けてこなかったが、その隙を狙って大国は日本を侵略しようとしている。国の中で争っている場合ではないと覚禅を諭す。覚禅には地球がどうのこうの言われても理解できない。そこへ香炷殿から「尾張藩江戸屋敷がヤバいぜ」とのメッセージが届く。その頃、大内の屋敷は大量の水に襲われアップアップ。大内は毘沙道人と尾張藩の殿さまを会わせることを条件に助けられる。その目的は十代将軍家治を自殺させ、尾張の殿さまを十一代目の将軍に担いであげるよというものだった。洪乱道士は立ち聞きしていた女中の楓を始末しようとするが、誠之介と覚禅によって倒される。楓は覚禅の妹だった。つ・づ・く
2019年12月06日
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体調最悪。妖術武芸帳 婆羅門妖法の巻 第1話「怪異妖法師」『怪奇大作戦』の後番組。TBSが円谷プロではなく東映に発注した経緯が何とも。当時からTBSと円谷プロは仲が悪かったのか?そんなこんなで番組は始まったものの1クールで打ち切り。惨敗。円谷プロの都会的な特撮モノに慣れ親しんできたちびっこたちにとって時代劇は「なんだかなあ」だったのではと推測。内容も暗いしぱっとしない。老中・秋元但馬守の乗った籠が煙に巻き込まれながら空の彼方へ。籠から出るが、そこは江戸城ではなく一面の草原と一軒の小屋だった。小屋に置かれた屏風の中から出てきたのは清国人・毘沙道人。毘沙道人は但馬守を船に乗るように誘うと川を下る。そして十代将軍家治の娘・継姫をもらいに来たと大胆に宣言。もちろんお断り。手土産に魚籠に入った魚を渡され、気がつくと江戸城内に戻っていた。手には魚籠が握られたまま。夢ではなかった。そこに歴代将軍のご意見番・香炷殿が現れる。香炷殿は謎を解くため但馬守が持ち帰った魚籠を持参、お伴を従えて釣りに出かける。すると池の中から婆羅門八徒の一人・千里ノ眼道士(イマケン)が現れ、香炷殿を狙う。しかし船頭に扮した侍・鬼堂誠之介(佐々木功)がベンジャミン伊東そっくりの千里ノ眼道士と対決。そこへ謎の僧・覚禅(丹下段平)も現れ三つ巴に。誠之介は千里ノ眼道士を真っ二つに斬るが、婆羅門妖術ですぐに復活して逃げられてしまう。香炷殿は伊賀忍者たちに継姫を水戸屋敷へ避難させるよう命令するが、籠はまたしてもさらわれ謎の草原へ。そこで待ち構えていたのは千里ノ眼道士。伊賀忍者たちを妖術で皆殺し。一方、籠は小屋の中へ。屏風から出てきた毘沙道人は継姫を狙う。しかし籠に乗っていたのは誠之介だった。毘沙道人は屏風の中へ逃げる。そこへ覚禅が追いかける。お互い邪魔をされたと思い対決するが、外には毘沙道人の手下が二人を狙っていた。下っ端たちと乱闘する誠之介と覚禅。しかし倒しても倒しても下っ端たちは次々現れる。すべて千里ノ眼道士の妖術だった。誠之介は小屋に仕掛けておいた火薬で小屋を爆破。草原や下っ端たちは幻覚であり、実際にはただの河原だった。そして橋の下に潜んでいた千里ノ眼道士を斬り倒す。しかし覚禅は「よく覚えておけ!俺は敵、時によっては味方!」と言い残して闇に姿を消す。立ち去る誠之介を狙う毘沙道人。つ・づ・く
2019年12月02日
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ちゃんとジュリーの指導通りに唄えよ!とレコーディング中いらっと来ました(実話)。佐藤正明『陽はまた昇る 映像メディアの世紀』文芸春秋社VHSとベータマックスの攻防史。辞書みたいに分厚かったが面白かった。でもこの本が出て間もなくDVDの波が押し寄せてくるのが何ともドラマですな。立岩真也『不如意の身体 病障害とある社会』青土社またしても難解。でも部分的に共感できる個所が結構あったりする。映画も本もこういう理解で良いと思う。藤井輝明『笑顔で生きる 「容貌障害」と闘った五十年』講談社立岩本で紹介されていたので購入。壮絶なエピソードをさらっと書いてあるのはご本人のお人柄だと思います。面白かったけど。。。池田淑子編『アメリカ人の見たゴジラ 日本人の見たゴジラ』大阪大学出版会『ゴジラ』の第一作がノーカットで公開されたのはつい数年前だという。この事実にまずびっくり。その理由は原爆に絡む反米思想が盛り込まれているからとのこと。これにもびっくり。言われてみれば確かにそんなやばいセリフや描写がちらほら。普通に作っただけのように思えますがひょっとして。。。新崎盛照『日本人にとって沖縄とは何か』岩波書店ちょっと期待外れ。TORI『TORIさんの特撮放談②ウルトラQ/ウルトラマンのまき』何気に入手して何気に読み進めましたが目から鱗の記述がオンパレード。やっぱりそうか。そういうことではないかと思っていたがやっぱりね。幸田露伴『努力論』岩波書店何かを得たいと思って購入。厳しいことが難しく書かれていました。『努力論』というよりも『幸福論』に近いような印象。もういっぺん読み直すかな。須藤遙子『自衛隊協力映画「今日も我大空にあり」から「名探偵コナン」まで』大月書店博士論文を書籍化したもの。期待外れ。調査が大甘。全然ダメ。論外。福岡寿『相談支援の実践力 これからの障害者福祉を担うあなたへ』中央法規ためになることが書かれていたが、知りたいことは書かれていなかった。市川森一『紙ヒコーキが飛ばせない』実業之日本社主役はご本人。それ以外の人物は全て実名(上原正三夫人まで登場)。そのため再版できないのか。それ以前に全然面白くないから?バブル期に書かれたせいかバブル描写にクラクラする。寺田寅彦『国防と防災』講談社あの時代に既にこういうことが言えてしまうかと驚き。勉強になります。是枝裕和『雲は答えなかった 高級官僚の生と死』PHP研究所デビュー作のドキュメンタリーを書籍化したものをさらに文庫化したもの。何故こんなパッとしない本題に改変したのか。その理由は読み終えて分かった。なるほどなあ。この本題に変えたくなるよな。伊藤亜紗『目の見えない人は世界をどう見ているか』光文社すごくよく理解できた。こういう本って大切だと思う。書いてあることは学術書レベルなのに新書で出すことに意義がある。本来新書ってこういうものだったのに、いつの間にかタレント本化してしまった。買ってしまう読者が悪いんです。塙保己一が全盲だったとは知りませんでした。
2019年12月02日
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ジュリーの歌唱指導は厳しかった(実話)。本多猪四郎監督『海底大戦争 緯度0大作戦』東宝チャンピオン祭り版。カットが多い分テンポが良くなったかと言えば必ずしもそうではないところが映画のマジックですな。須川栄三監督『君も出世ができる』本邦初の本格的ミュージカル映画。評価は高いが面白くなかった。歌って踊る映画はやはりクレージー映画。降旗康男監督『寒椿』これ当時話題になったなあ。お話は大したことなかった。キャスティングミスです。西田敏行はちょっと違うなあ。セットはものすごかった。さすがバブル期。佐藤純弥監督『甦れ魔女』モスクワオリンピックに当てこんで東映が作ったものの日本のボイコットで映画も大ゴケ。でもこれ面白かった。すごく真面目に作られている。美術は池谷仙克でびっくり。富本壮吉監督『松本清張の熱い空気 家政婦は見た!夫婦の秘密』ご存じあのシリーズ。ラスト痛いしっぺ返しを食らう石崎秋子に爆笑。熱いです。橋本信也監督『田舎刑事 時間よ止まれ』土曜ワイド劇場の記念すべき第一作。渥美清主演で脚本は盟友・早坂暁。それほど面白いとは思わなかった。早坂脚本ならもっとハッタリを効かせてくれるかと思ってましたが。中田秀夫監督『リング』初鑑賞。ちょっと怖かった。これは当たるなあ。山田洋次監督『男はつらいよ 拝啓車寅次郎様』満男シリーズって傑作が多いので好き。今回の新作も満男シリーズにカウントされると思います。これ小品ながら面白いです。飯田譲治監督『らせん』初鑑賞。なるほどね。見せ方が面白い。長坂秀佳はこれに刺激を受けたか。山本嘉次郎監督『花のお江戸の無責任』黒澤明と本多猪四郎のお師匠さん。当たり前ですが二人の作風と似てます。大らか。安心感。こういう映画を映画館で観たいです。山田洋次監督『男はつらいよ 寅次郎紅の花』シリーズ最終作。上映開始から1時間過ぎてようやく寅さん登場。ただし座ったシーンが多い。立っていてもほとんど動きが無い。こりゃ限界でしょ?それでも次回作『寅次郎花へんろ』の準備が進んでいたのがなんとも。。。富本壮吉監督『家政婦は見た!エリート家庭のあら探し 結婚スキャンダルの秘密』早くもフィルムからビデオ撮影に転換。このシリーズは下品だけど大ヒット。視聴者も下品なんですな。富本壮吉監督『家政婦は見た!華やかなエリート家庭の乱れた秘密 名門女子大がゆれる・・・』秋子さんが下品すぎてちょっとついていけません。80年代はまだまだ大らかな時代だった。山田洋次監督『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花特別編』こんなの作ったらダメだと思う。山田洋次もやる気無かったのでは?会社の命令で適当に作った感じがしてならない。山田洋次のやる気の無さが伝わって来る珍しい映画。神代辰巳監督『もどり川』撮影中ショーケンは大麻を吸ってテンションを上げていたらしい。カンヌを狙っていたが大ゴケ。理由は面白くなかったから。拷問のような映画です。伊藤俊也監督『誘拐報道』主演ショーケン。これは堪らん。切なすぎる。。。伊藤俊也はこういう映画も撮るんだなあ。井上芳夫監督『女殺し屋 牝犬』江波杏子がカッコ良過ぎ。映画も面白かった。調べると大映末期の作品。何が当たるか分からないまま作ったにしてはやたらレベルが高い。もったいないなあ(大映が)。本多猪四郎監督『モスラ 東宝チャンピオン祭り版』笑えるぐらいカットしまくり。これは酷いなあ。おかげで異様にテンポが速い。子どもにはちょうど良いのかも。本多猪四郎監督『モスラ』本来はこのテンポなのです。じっくり見せてくれます。でもラストの特撮はちょっとやっつけ感がビンビン。会社の無茶な要求に対して予算に見合った仕事しかしませんよとスクリーンを通して主張したのか、しなかったのか。
2019年12月02日
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先日ジュリーのレコーディングに参加(実話)。おしどり右京捕物車 第26話「愛(あい)」世情不安が続く江戸で世直し組が暗躍。金持ちの商人を襲っては金品を強奪。その活躍に庶民は大喝采。噂によると元北町奉行所の与力も加わっているらしい。一方、奉行所の評判はがた落ち。世直し組は大塩平八郎の乱の流れをくんでいるが、奪った金品が貧民の手に渡った話を未だ聞いたことが無い。そんな中、越後屋から用心棒にスカウトされるがはなは反対。越後屋は悪徳な買い占めで米の値段を釣り上げていた。しかも世直し組を捕まえると世間から爪弾きにされてしまう。しかし右京は内実の伴わない大義名分が許せないと怒りまくる。納得できないはなは、ある日越後屋が番頭と交わしている話を偶然聞いてしまう。「ネズミ退治に猫を一匹飼ったと思えばいいじゃないか」。右京ははなの話を聞いて越後屋から引き上げることにするが、世直し組を誘き出す作戦だった。夜になり越後屋に戻ると言う右京にはなは怒る。せめて一度だけでも自分の言うことを聞いても良いのではないか。腕も肩も脚も太くなってしまった。しずからもらった着物を着ることも出来ない。「恨んでるんじゃありません。こんなになるまで一生懸命車を押してきたんです」「越後屋が何と言っているか。神谷は猫だって・・・ネズミ退治の猫だって!」。泣きながら訴えるはなに「猫で結構。俺は所詮ネズミ退治だけが生甲斐だ」と冷たく言い放つ。泣き止まないはなの肩に手をやる右京。その夜、右京は這いながら越後屋に向かう。その姿を見てはなは右京を手押し車に乗せる。「所詮私はあなたの脚でしかないんです」。そんなこんなで世直し組と大乱闘。そこへ秋山たちがなだれ込む。翌日、越後屋から報酬が支払われるがはなは受け取りを拒否。そんなことよりも米を安く売るよう要求するが右京は受け取る。「俺は猫だ。猫なら働いた後で鰹節をもらうのは当然だろう」。世直し組を捕まえたことで右京は世間の批判に晒される。秋山は世直し組のアジト襲撃を右京に依頼する。昨夜捕まえた連中は下っ端で、本隊は木製の大筒を使って江戸を火の海にすることを計画してている。このままだと奉行所に不満を持つ町人たちが暴動を起こしかねないが、世直し組の本当の狙いが知れ渡れば怒りの矛先は変わる。右京とはなは世直し組のアジトで大乱闘。大砲に鞭を括りつけて手押し車を自ら引き寄せる。発射の瞬間、大砲の向きを真上に引き上げる。街中炎に包まれるが秋山たちによって世直し組は全員捕まえられる。はなは右京に謝る。「単なる脚でしかない私が物を考えたり意見を言ったりしてはいけなかったんですね」。事件は解決したが、今度は世直し組に元与力がいたことに対する怒りが奉行所に向けられる。流言飛語に過ぎないが、何らかの形で示さなければ治まりがつかない。秋山は右京に「世直し組の元与力」として江戸から立ち去るよう頭を下げる。秋山の辛い立場を理解しようとせず、毅然とした態度を取らない奉行所と秋山の姿勢に右京激昂。二人は決裂する。「あの時、大砲の下で死んでしまえば良かった」。はなは下総行きを提案するが右京のプライドが許さない。翌朝、暴徒化した人たちが寺に押し寄せる。右京ははなが流産した時のことを思い出し、寺を去ることを決意する。しかしその方向は下総ではなかった。右京とはなの前に立ち塞がる秋山。秋山は最後まで説得を続けるが、これまでの報酬を叩き返される。江戸に戻ろうとする右京を見逃す訳にはいかない。右京VS秋山の死闘。「宮仕えの恥知らずめ!」。執拗に鞭で秋山をしばきまくる。止めようとするはなをしずが止める。「秋山は神谷様の手で・・・その覚悟であの人は出てきたんです」。はなは懐剣で右京の右腕を刺す。右京とはなは街中で石を投げつけられながら江戸を去る。観念と音三は二人の行方を知らない。観念は髪を剃って本物の坊主に、音三は商人になると誓う。そして右京とはなは・・・「嬉しそうだな」「だって私があなたを刺したんですもの。あんなに神経を張り巡らせていたあなたが私のことを全く警戒していなかった。嬉しいことはまだあります。腕を使えなくなったあなたはもう私のいいなりですもの」「しかし腕はすぐ治る。また鞭が使えるようになるぞ」「そうしたら今度は本当に腕を斬ります」「それでも俺には目がある」「目を潰します。耳も切ります。舌も抜きます。単なる脚でしかなかった私があなたの全身になれる日まで」。笑い飛ばす右京。「私は真面目です!」。笑いつづける右京の手押し車を押すはな。お・わ・り噂以上の報われない最終回。これまでの積み重ねを全てぶっ潰した張本人はご存じ佐々木守。しかも最終回だけ登板。『アルプスの少女ハイジ』を書きながらこんなのも書いていたのか。何が正義か、正しいことなのか猛烈に混乱。信じていた価値観は簡単なことでひっくり返されてしまう。しかし、右京、はな、秋山は最後まで自分だけを信じ続けた。それが答えなのかもしれない。
2019年12月02日
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