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はい、ケータイヤスーラ。必殺仕置屋稼業 第26話「一筆啓上脅迫が見えた」岡っ引きの弥七(ヤマリン)は錠前師の鉄吉(北斗星司)とコンビを組んであちこちの大店から金を盗みまくり。今夜の的は益田屋さんですよ。しかし蔵にあったのは小銭ばかり。隠し部屋を作りやがったな。そういえば大工の富蔵が作らせたとかなんとか言ってたな。富蔵は特殊な仕掛けを作ることを得意とする大工だった。つうことで弥七は富蔵に接触するが知らぬ存ぜぬの一点張り。そこで鉄吉は富蔵の一人娘・お京(志摩みずえ)を喰っちゃいます。怒りまくりの富蔵は鉄吉を襲撃するが、弥七が乱入。そこで初めて弥七と鉄吉がグルで自分を落とし込めようとしていたことに気づく。富蔵ダッシュで逃走、おこうの店に駆け込むとおこうに金を渡して「頼む!」と告げたところで弥七に捕まえられ、牢屋にぶち込まれてしまう。おこうは主水に仕事を依頼するが、仕置する相手が誰なのか分からない。仕置に値する相手かどうかも分からない。富蔵から直接確認するしかない。そこで印玄を牢屋に送り込むことになる。その頃、富蔵は牢名主にしごかれ酷い目に遭っていた。そこへ盗みを働いた罪で印玄がぶち込まれる。早速富蔵に接触するが、富蔵は印玄を弥七の手先だと思って信用しようとしない。そんなこんなで富蔵はどんどん衰弱。牢名主は病人にやる飯はないと言って富蔵の食事を取り上げようとする。そのことに印玄ブチ切れ。怪力を振るって新しい牢名主に就任。しかし今日にでも放免されてしまう。再度富蔵に誰を仕置したいのか聞き出そうとする。そこに弥七からお呼び出し。お京を吉原に売りつけると脅され、益田屋の蔵の扉の開け方をカミングアウトする。そして印玄にも仕置の相手が弥七と鉄吉だと告げ、お京に何一つ父親らしいことをしてやれなかったと言い残して息を引き取る。しかし弥七はお京に富蔵が死んだことを伏せ、良い療養所に移したいと提案。但し費用が三十両もすると吹っ掛ける。「おとっつあんの命には代えられねえ。そこでみちみち考えたんだが、こりゃちょっと言いにくいんだがな…お前さんさえおとっつあんを助けたい腹づもりなら三十両の工面はつくんだぜ」とギラギラした笑顔で意味深なことを言う。そんなこんなで百叩きの刑で印玄釈放。仕置の相手が分かったことで主水たちは行動を開始する。市松を通じてお京は富蔵が死んだことを知る。そこへ吉原のゲスい女衒(無名時代の国広富之・まだ大学生)が迎えに来る。富蔵が死んだ今、三十両は必要なくなったが、証文通りお京は吉原へ売られてしまう。そんなこんなで弥七は益田屋に再チャレンジ、鉄吉は蔵の扉を開けることに成功。小判ざくざく発見したところを市松に始末される。主水は当直を抜け出し、蔵に向かおうとする弥七をぶっ殺すとダッシュで奉行所に戻ってやれやれ。お・わ・り
2022年05月31日
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油断大敵。必殺仕置屋稼業 第25話「一筆啓上不倫が見えた」連日の長雨で主水の担当地区の川が決壊寸前。そこで予算係の岡崎に相談。岡崎は村野様に橋の補強工事に三千両が必要と算出する。ここでケチって川が決壊すれば被害総額は三千両では済まない。奉行者の責任が問われる。そこで費用を安く抑えるため、入れ札で請負業者を決めることになる。岡崎は袖の下など一切受け取らない真面目な人物。妻の志乃(市原悦子)も内職で家計を支える控えめな人柄。しかし二人に会話はほとんどない。志乃はふと鏡に映った自分を見入る。そんなこんなで入れ札説明会終了。奉行所とつながりを持ちたい三州屋は何としてでも今度の仕事を請け負いたい。そこで担当の岡崎を抱き込む作戦を考える。志乃はおこうの店で髪を結ってもらい久しぶりにおしゃれ。その帰り道、足を滑らせたところを飾り職人・清吉(寺田農)に支えられる。ときめきポイント。「髪結いの帰りですね。いい匂いだ」。またしてもときめき。しかし岡崎は志乃のおしゃれに気を止めようとしない。そこへ三州屋の右腕・弥助が賄賂を届けに参上。もちろん叩き返される。三州屋は「亭主がダメなら女房って手があるぜ」と作戦変更。「女って奴は何か一つ欲があるもんだ」。ある日、志乃は清吉と再会、家に招かれる。清吉は志乃に簪を刺すと突然押し倒す。「困りますーやめてー」と抵抗するが合体。清吉の正体は女たらしの超遊び人だった。水茶屋で遊んでいる清吉を弥助が拉致。悪だくみ開始。清吉は志乃を訪ねると先日の合体を詫びつつ、ある頼みごとをする。勝手な言い分だが「本気だったんだ」と言われときめき。その夜、志乃は疲れ切って机で寝ている岡崎の手元から入札価格が書かれた書類を手にする。そして入札の当日。僅か一両の差で三州屋に決定。出来過ぎた話に同心たちの間では堅物の岡崎が不正を働いたとの噂で持ち切り。一方、主水は相模屋から三州屋の調査を持ち込まれていた。僅か一両とはいえ三州屋に決まったことがどうにも腑に落ちない。事前に自分たちの見積もり高が漏れたとしか考えられない。その夜、岡崎は志乃の筆跡で書かれた書類を見つける。志乃は激しく叱責され泣き崩れる。翌朝、岡崎は奉行所で切腹する。主水は岡崎の家へ走るが、離縁状だけ残されていた。主水は捨三にボヤく。「俺は所詮奉行所では昼行燈だ。出世も望めなけりゃ明日がどうなるかもしれねえ半端者だ。だがなこうやってぬくぬくと生き永らえているところをみると何だか手前エの生きざまに自信が持てるような気がするんだ」「その俺に比べるとあの岡崎って男は完璧な人間だった。良いかみさんを貰って出世を約束された出世頭だ。俺みてえに道を踏み外すような男じゃねえんだがな」「どうしてあんなことになっちまったんだろう?世の中には色々分からないことがあるが俺はどうしてもそれを知りてえんだ」。その後、捨三の調べで清吉の存在も浮き彫りになる。志乃はそんな男にたぶらかされる女ではない。女の本性なんてそんなもんだ。むしろ嵌められたのでは?主水チーム内で見解ばらばら。「そんな話、信じたくねえが本当なら許しちゃおけねえ」主水は相模屋から貰った金を仕置料にする。清吉は毎晩女郎に簪を売り歩いていた。主水は清吉を捕まえると全てを白状させる。しかし志乃を手籠めにした覚えはないと言う。「あの女は好きで俺に抱かれたんだ」。信じ難い話だが「女なんて一皮剝けばどれもこれも薄汚ねえ雌猫だ。嘘だと思うんなら俺の長屋へ行ってみりゃ分かる。あの女、俺の帰りを待ってるぜ。昨日の朝、飛び込んできやがった。迷惑な話だ」。主水と別れた後、身の危険を感じて逃げ出すが印玄の投げつけた網に捕まえられグイグイ屋根の上へ。「助けてー降ろしてー助けて―降ろして―」。網ごとぶんぶん振り回され「目が回る―」落下。主水は清吉の家で志乃に会う。「岡崎さんは切腹しましたよ」「存じてます。あの人とは離縁しました。何の関りもありません」。志乃は本気だった。「奥さん、清吉は帰って来ませんぜ」。その頃、市松は手抜き工事&人足たちこき使いまくり中の弥助を始末、主水も三州屋を斬り捨てる。志乃は主水が言い残した一言が気になり、岡場所で清吉を探し回るが誰も相手にしない。一心不乱の志乃を見届ける主水。帰宅するとせんとりつに襖の張替えを押し付けられる。しかし手際よく作業開始「良いんだ良いんだ、これで良いんだ」にっこりする主水。お・わ・り
2022年05月31日
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なんだそれは!必殺仕置屋稼業 第24話「一筆啓上血縁が見えた」凡作が続く。主水チームの結束力は強くなっていくが全体的に息切れ気味。丹波屋はおきぬ(荒砂ゆき)のお色気攻撃にメロメロ。丹波屋の女将・おせきは病弱。奉公人のおかよに自分を殺してほしいとまで言う始末。えらいこっちゃとおこうに言われ、丹波屋が屋敷に戻るとおせきは自害していた。おかよはおせきが首を吊る体力すらなかったのに自害するとは考えられないと奉行所に訴え出るが門前払い。そんなこんなで初七日も経たないうちにおきぬが丹波屋の後妻に納まる。早えーよ。おかよは赤ん坊の頃、母親に捨てられるがおせきに拾われ育ってきた。いわば育ての母親。一方、産みの母親は行商人の男とどこかへ行って行方不明。どうすればおせきの仇を討てるのか、おこうに相談し、おせきの遺品を売って頼み料の五両を捻出する。おこうは早速主水に仕事を依頼するが的が誰なのか分からない。おせきが死んで得をするのは丹波屋と後妻のおきぬ。おきぬはおかよと顔を合わせをすることになるが、おかよの生い立ちを聞いてNo way!(訳:まさか! )。おせきを殺したのはおきぬの兄・伝蔵だった。そしておきぬこそおかよの産みの母親だった。上昇志向の塊のおきぬは水飲み百姓の旦那と生まれたばかりのおかよを捨て、島から帰ってきた伝蔵と一緒に殺し旅。大店の後妻に納まってはオーナーぶっ殺し&店売却&旅を繰り返してきた。そろそろ丹波屋もぶっ殺したいが、おかよの存在が邪魔。しかしさすがのおきぬもおかよを始末する気にはならなかった。市松の調べで全貌が掴めたが、真相をおかよに伝えるべきか?おかよと同じ境遇の印玄は猛反対。「俺はお袋と承知で自分の手で殺した!だがお袋だとは知りたくなかった!知らないほうがどれだけ幸せだったか!」。そんなこんなで丹波屋は伝蔵&おきぬに腹死死と見せかけて殺される。主水たちはおこうを通じておかよに真相を告げる。「もしも・・・もしもでっせ、あのおきぬという女がおかよちゃんのおっかさんやったら…それでも殺せまっか?」「私のおっかさんは亡くなった女将さん以外にいません。何故そんなことを聞くんですか?まさかあのおきぬが私のおっかさんだとでも」「何を言いはりまんねん、あんな血も涙もない女がおかよちゃんのおっかさんはずおまへんがな」。おかよはもしおこうの言った通りだったとしても自分の気持ちは変わらないと話す。伝蔵&おきぬもおかよを殺す気満々。丹波屋の店を売ればもうじき二万両ゲット。その夜、押し込み強盗と見せかけて伝蔵が丹波屋の蔵を襲撃、おかよを殺そうとするが印玄に怪力で大八車と無理矢理合体。屋根の上からコロコロ「止めてっ!止めてっ!止めてっ!止めて―」落下。手下は主水が滅多斬り。おきぬは市松のフェロモン攻撃と竹串で始末される。主水は帰宅するとせんとりつから任務が無いにもかかわらず数年来、夜勤と偽りつづけてきたこと指摘される。「人様には言えないような恐ろしいことを・・・!」「では私の夜の仕事を・・・」裏稼業がバレたと覚悟するが「悔しいー!」「え?」女を囲っていると思われていた。お・わ・り
2022年05月31日
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モデルとしても大活躍。必殺仕置屋稼業 第23話「一筆啓上墓穴が見えた」たまには凡作だってあるよ。酒屋の清吉は働き者だよ。美人の奥さん・お篠(吉沢京子)とハッピーライフ。その頃、松雲寺では連日博打を開催、寺社奉行見廻り筆頭同心の榊(戸浦六宏)は博打を見逃す代わりに住職の春慶(天王寺虎之助)から賄賂を貰っていた。榊には清太郎という甥がいた。清太郎は病弱のため、いつか後任に就かせようと思っていたが、清太郎は榊の不正が許せなかった。しかし自分の治療費は賄賂から捻出されていたのでつらい。ある夜、博打狂いの伏見屋がイカサマ、逆ギレして奉行所に訴え出るなど言い出したためぶっ殺され、寺の墓地の適当なとこに埋められる。その光景を見て清太郎はますますつらい。伏見屋の女房は夫が松雲寺へ行ったまま三日も戻ってこないと奉行所に相談するが、管轄外のため取り合ってもらえなかった。主水は何となく気になる。その夜、帰宅すると伏見屋の女房がせんとりつを通じて昼間の件を持ち掛けていた。そんなこんなで伏見屋を捜査することになり、とりあえず亀吉を連れて松雲寺へ。しかし榊のガードは固い。主水は伏見屋が殺されている可能性があると睨む。そんな中、榊の悪事に加担することに耐えられなくなった清太郎は自害してしまう。榊は家督を絶やさないため、長崎に留学させている清太郎の弟・清二郎を呼び戻すことにする。ある夜、清吉の許に榊から手紙が届く。嫌な予感的中。榊から戻って家督を告げと言われる。清吉は口減らしのため酒屋へ養子に出されていた。それを今更戻れと言われてもね。清吉は酒屋の主人として生きていくつもりでいた。しかしあれこれ脅迫され、お篠と無理矢理別れさせる。こうして清吉は清二郎として榊家に戻る。一方、伏見屋の遺体はなかなか見つからない。印玄は松雲寺のチンピラを脅して真相を白状させる。しかし遺体をどうやって見つけて運び出すか?遺体は寺の中にあるため手が出せない。遺体が見つからなければ事件として扱うこともできない。そんなこんなで清吉は松雲寺の博打を知り、兄の清太郎と同様に嫌悪感を抱く。そこでお篠の許に戻るため奉行所へ訴え出ることにするが、口封じのため榊と春慶に殺される。お篠は捨三に仕置屋を探して恨みを晴らしてほしいと頼む。寺社奉行が捜査に乗り出すと今回の一件はうやむやにされる、そうなると伏見屋の女房、お篠は泣き寝入りすることになってしまう。捨三の調べで全て裏が取れたが、寺社奉行と話し合いがついたことで主水は松雲寺での遺体掘り起こしに駆り出されることになる。寺社奉行、榊、春慶、村野様ほか野次馬たちが見守る中、掘り起しが始まるが、遺体らしきものは出てこない。しかし捨三が墓地の外れに埋められていた伏見屋の遺体を見つける。捨三を襲った下っ端を印玄が背骨を折り曲げて壁抜け男状態にする。「死体が出たぞー!」捨三の声にギャラリー全員移動。その隙に主水は榊を始末、市松も春慶を仕留める。切腹をしたような姿勢で死んでいる榊。「村野様ー!」「中村・・・これはどういうことだ?」「覚悟の自害のようですな」お・わ・り
2022年05月29日
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イリス、暑いよ。。。必殺仕置屋稼業 第22話「一筆啓上狂言が見えた」おこうは両替商の三原屋へ出張髪結い。三原屋(マロン製菓の社長)は札差の浜田屋の娘・おりんを引き取っていた。おりんは父・浜田屋の自殺にショックを受け、精神を病んでいた。髪を結われている間おりんは人形を抱きながら子どものように意味不明の唄を歌ったり、けらけら笑いっぱなし。しかし三原屋が人形を手にしようとすると、おりんの表情は険しくなる。「ほんまにお気の毒になあ…」。三原屋と世話係の女が席を離れ、おりんと二人きり。「よっぽどお父はんが死にはったんが堪えたんやろなあ…」と独り言を言いながら髪を結い続けていると「おこうさん」とどこからか名前を呼ばれる。「え?」。その声はおりんだった。「殺して下さい」「?」「今の男、三原屋宗右衛門を殺して下さい」。浜田屋は自殺ではなく三原屋に殺されたという。そして仕置料の代わりに人形を差し出す。おこうは主水に仕事を依頼するが、取り合おうとしない。奉行所の調べでは浜田屋は身投げしたとされている。印玄と市松もパスするが、主水は気になって三原屋を調べ始める。三原屋は浜田屋亡きあと急成長していた。おりんの様子を窺う主水に三原屋の用心棒・浅吉(ブニョ)が気づく。三原屋は浜田屋に借金を背負わせて札差の株の譲渡を迫ったが応じようとしなかったため、身投げしたと見せかけて殺害したのだ。しかし株の居所は分からなかったが、おりんだけが知っていた。気が触れたおりんを引き取り、医者に診せながら面倒を見ていたのは株をゲットするためだった。ところが医者が言うにはどこも悪くないという。ひょっとしておりんは正気では?一方、三原屋を嗅ぎまわっている主水を警戒、浅吉は手裏剣と口止め料の小判を投げつけるとこれ以上ウロウロしないよう警告する。そんなこんなで三原屋と浅吉はおりんが正気かどうか確かめるためゲスい作戦を実行。「おりんさん、浅吉がお前を好きだと言ってるんだ。可愛がってもらい」。けらけら笑うおりんに迫り、強引に帯を解いてむしゃぶりつくブニョではなく浅吉。おりんの笑い声は次第に泣き声に変わる。おりんは正気だった。人形に株を隠していることを突き止めるとチンピラを雇っておこうの店に乱入。どさくさに紛れて人形を持ち出すことに成功する。捨三から一部始終を聞いた主水は仕事の依頼を引き受ける。しかし仕置料の人形が無い。主水は浅吉に掴まされた一両を仕置料に差し出し、三原屋の屋敷に向かうが、おりんは殺された後だった。一方、三原屋は人形から札差の株を見つけ、おりんを心の病が高じて首を吊ったことにしようとしていた。そんなこんなで浅吉は印弦におびき出され、紐でぐるぐる巻きにされた状態で屋根から突き落とされる。おりんが吊られている部屋で対峙する三原屋と主水。三原屋が手にしたピストルが主水を狙う。しかし主水が刀を抜いた瞬間、背後にいた市松に仕留められ、主水の刀はおりんを吊る紐を断ち斬る。おりんを受け止める主水。その後、帰宅するが亀吉の告げ口のせいでせんとりつから説教を受ける。「旦那も大変ですねー」。お・わ・り
2022年05月29日
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大島渚、無茶苦茶だなあ。必殺仕置屋稼業 第21話「一筆啓上逆夢が見えた」南町奉行所の筆頭与力・酒井が急死。後任は誰か?樋口、日暮、水沼の三人はやきもき。南町奉行・鳥居(志村)が三人の中から選ぶよう命じたことで下品な選挙戦が開始される。主水が北町奉行所から転勤した当初は規律に厳格だったがはずが、一票を獲得するため規律は乱れまくり。大坂から研修に来た千里京之介(花紀京)はこれでは研修にならんと呆れ返る。そこで誰が筆頭与力になるか、賭けをして小銭稼ぎを思いつく。主水は一口乗るが、せいぜい自薦の一票だけだと言う。その頃、三流の油問屋・泉屋(高倉長官)は後家の座を狙うお袖から大商人になれる儲け話を持ちかけられていた。お袖はわざと日暮にぶつかり、着物を汚すと家に招き入れてお色気攻撃。日暮はすっかり泉屋に丸め込まれてしまう。樋口と水沼には材木問屋の檜屋、米問屋の越後屋のビッグな後ろ盾があった。そこで泉屋は殺し屋に檜屋の始末を依頼する。実は檜屋は借金を抱えていた。そのうえ選挙資金のため店を抵当に入れようとしていた。樋口が筆頭与力に就任し、奉行所の出入り商人になれば店は安泰。何としてでも樋口に勝ってもらわなければならない。しかし橋の上で何者かに殺されて川へ転落する。翌朝、檜屋は溺死と判断されるが、首筋に突き刺したような傷跡があった。村野様のずさんな調べに主水は「どいつもこいつも・・・」とぼやく。さらに下手人が市松ではないかと疑う。案の定、檜屋が殺された日、印玄が風俗代を借りに市松を訪ねた際、仕事用の竹串を削っていた。市松は否定するが主水に竹串を見せろと迫られる。「しつこいぞ。俺が他で仕事をするのがそんなに癇に障るのか?」「ばかやろう!手前エよく調べてからやったのか?ひょっとして檜屋の恨み晴らすことになるかも知れねえぞ」。市松は檜屋に立ち寄ると、檜屋の亡骸に手を合わせるふりをして首筋を確認、小さな刺し傷を見つける。その後、檜屋の女将は奉行所にもう一度調べてほしいと涙ながらに訴えていた。たまたま通りかかったおこうは仕置の依頼を請け負い、主水に持ち掛け小判を握らせる。「仏はんの首筋にはぽつんと傷跡があるて言わはりましたな?」「こっちが殺られるかもしれねえ…」「何て言われましてん?」「なんでもねーや。とにかくお前は銭さえもらえればいいんだ。苦労がねえな」「何言うてまんねん今更」。主水の気持ちは重たい。捨三と印玄が仕置料を受け取り「明日は我が身だ・・・」主水も自分の取り分を手にしようと瞬間、市松が主水の手を掴む。「俺の分は?俺の分はと聞いてるんだ」「じゃあ・・・お前エ」市松はゆっくり頷く。市松は三年ぶりに仕事仲間だった畳屋の勘助を訪ねる。「女房子どもはあんのかい?」「何でそんなこと聞くんだ?」「いやただ聞いてみただけだ」。そのやり取りを傍で見ている主水。そんなこんなでお袖は越後屋を狙う。心臓の弱い越後屋を介抱するふりをして接近、エロ仕掛けで家に招くと氷水の入った風呂にぶち込んで心臓発作。これで日暮の筆頭与力就任間違いなし。既に70票も集まっている。お袖と泉屋の企みを確認した捨三は主水に報告する。その夜、市松は勘助を飲みに誘う。用心深い勘助は金具の入った襟巻で首筋を守る。おでんの屋台で飲む二人。「檜屋の手口、見せてもらった」「首切りの朝右衛門でも年老いてからは一太刀では難しかったらしい」「俺はまだ年は取っちゃいねえ」「俺のことだよ。夜の仕事はあの僅かな隙間が掴みにくくなった・・・」「そんなもんかねえ」と何気にちくわを口に運んだ瞬間、おでんの串を勘助の胸に突き刺す。勘助の畳針も市松を狙っていたが、市松は素手で受け止めていた。その頃、印玄は泉屋の屋敷に忍び込んで油をぶちまけ、泉屋を人間ボーリングして樽にストライク。主水はお袖を油の入った樽に押し込んで蓋をすると黒ひげ危機一髪方式で串刺しにする。そして投票日。一同が揃っている前で今まさに発表の瞬間、鳥居が現れて一喝「わしが兼務すると言ったはずだ!ばかもの!」。参考までに結果が読み上げられるが樋口、水沼、日暮の三人とも自薦の一票のみだった。「人望が無いのお」。主水ガッツポーズ。「ざまあみやがれ見事な仕置だ。ところで配当は・・・」お・わ・り
2022年05月22日
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おじさんの気持ちも知らないで のりお師匠必殺仕置屋稼業 第20話「一筆啓上手練が見えた」上州・藤沢宿では石神の辰五郎(市井商会のオーナー)率いる超バイオレンス軍団・石神一家がのさばっていた。生糸を買い占め莫大な利益も得ている。あまりの恐ろしさに八州廻りもビビるぜ。百姓たちの束ね役の嘉助も手出しできなかったが、ある日、江戸に金で殺しを請け負う仕置屋がいるという噂を耳にする。その後、嘉助は石神一家から嫌がらせを受ける。八州廻りに訴えるが動こうとしない。嘉助の行動を知った石神一家は嘉助を半殺し&女房のおふみを女郎屋に叩き売り。嘉助は娘のお千代に一分銀を握らせ、江戸の新富町にある女髪結いのおこうを訪ねるよう伝えて息を引き取る。泣きじゃくるお千代「えど、しんとみちょう、おんなかみゆい」その言葉を唱えながらひたすら江戸に向かう。そして江戸に到着。おこうが寝ようとしていたところ表にぼろぼろの姿をしたお千代が立っていた。「仕置屋さんでしょ?」「なんやねん出し抜けに」「お願い、これで殺して」「わてはそんなんと違います!」お千代は引き下がらない。「殺して」。おこうは根負けしてお千代から事情を聞き、辰五郎殺しを引き受ける。一方、奉行所では何故か石神一家対策に駆り出されることになり、誰が押し付けられるかヤキモキしていた。ある日、主水は村野様から藤岡宿へ10日間の出張を命じられる。目的は博徒取り締まりのための内偵。特別手当の二両をゲットしてウキウキ。おこうの依頼も断り、捨三たちににこにこで報告。そこに突然お千代が現れる。「仕置屋さん、お願い、殺して」。すかさず顔を隠す主水たち。しかしお千代から話を聞いて捨三、市松、印玄は引き受けるが主水だけ難色。今まで何人もの殺し屋が辰五郎の命を狙ったがすべて失敗、手に負える相手ではないと反対するが「たった一分で命懸けかあ…おこうの奴えらいもん押し付けやがったなあ」。じろっとお千代に睨みつけられたじたじ。そんなこんなで出発。その道中、木枯し紋次郎そっくりの渡世人(中村敦夫)を見かける。尾行されているような。足の運び方から只者ではない。藤沢宿は全国の生糸が集まるため賑わっているが、八州廻りは酒を飲んでやる気なし。到着早々、殺し屋が辰五郎を襲撃、失敗する場面に出くわす。疾風の竜と名乗った渡世人は殺し屋を捕まえると辰五郎に差し出す。捨三の調べによると辰五郎の屋敷はトラップだらけ、寝る時、風呂、女を抱く時も四天王と呼ばれる用心棒たち(阿藤海ほか)が四方を固めていた。こうなったら相手の懐に飛び込んで気長に一人になる隙を狙うしかない。翌朝、捨三と印玄は飯炊き係として石神一家に採用。一方、主水は宿場の地図をチェック。市松は「今から逃げ出す算段か?」と嫌味を言うが、主水は辰五郎を仕留めた後がむしろ難関と捉えていた。捨三から辰五郎に全く隙が無いと聞いた市松は上がり框の下に潜む作戦を提案する。「まさか野郎も上がり框の下に人間がいるとは思わねえだろ。たとえ十日でも二十日でも上がり框の下で粘ってりゃいつか必ず隙を見せる」。それしか手はない。その夜、市松は石神一家の賭場へ足を運び、屋敷の下に潜り込む。その日から毎日、上がり框の下から辰五郎を狙うが連日失敗。向かいの屋敷の屋根では竜も何かを狙っている。ある日、強い空っ風が吹く。四天王たちが辰五郎を空っ風から守る。「風か…」。その後もしばらく空っ風が吹き続けた。市松は握り飯を持ってきた捨三に鼻緒のきつい新しい草履を用意するよう頼む。そして強い空っ風が吹く朝、出かけようとする辰五郎に草履が差し出されるが、市松は捨三が用意したものに一瞬ですり替える。辰五郎は子分たちに見送られて屋敷を出るが、鼻緒がきついためしゃがみ込む。四天王たちは空っ風から守るため辰五郎に背を向けている。その時、竹串を手にした市松が上がり框から飛び出し、辰五郎の首に竹串を突き刺す。同時に屋根から飛び降りた竜が辰五郎を仕留める。逃げる市松と竜を四天王たちが追う。市松は袋小路に追い込まれるが、主水が阿藤海たちを瞬殺。竜と印玄が残りの二人を仕留める。主水から辰五郎が殺されたと聞いた八州廻りたちはチャンス到来、石神一家を捕らえる。主水は女郎屋を訪ねるとお千代の母親はいるかと声を掛ける。「お千代は江戸、新富町、女髪結いのおこうの店にいるぜ。すぐ行ってやれ」。おふみは目に涙を流しながら頷く。大仕事を終えて江戸に向かう主水たちの前に竜が現れる。「何だお前エさんたちかい」。頼み人は誰なのか?「その前にお前エさんたちの頼み人は誰なんだい?」口ごもる主水に「お互いに言えねえはずだぜ。先を急ぐんでな」。そんなこんなで帰宅するがせんとりつに特別手当の二両を没収され「返してえ~」と半泣き。お・わ・り
2022年05月22日
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誰が沢田研二やねん! のりお師匠必殺仕置屋稼業 第19話「一筆啓上業苦が見えた」今のような時に観るのがつらい一本。必殺シリーズ最大の問題作。奉行所では罪人の首切り役が順番で決められていた。主水は腹痛と偽り役目から逃れようとするが、村野様に見破られて小伝馬町へ。囚人の弥蔵(汐路章)は土壇場でも悪態つきまくり。「お前の名前だって瓦版に載って江戸中にぱーっと知れ渡るんだ。もし俺を斬り損ねたら江戸中の物笑いだぜ!」。一仕事を終えてどんより。酒を飲みながら主水の話を聞く捨三。「なるほどねー人の首切ってお手当はたったの二扶ですかー」。やや悪酔い。主水に酒を勧めるが主水は下戸なので飲めない。「付き合い悪いったらありゃしねー・・・旦那、この刀で今まで何人ぐらい人殺してきたんですか?旦那、人殺したら地獄へ行くってあれホントですかね?」などねちねちと絡らまれ思わずやけ酒。「旦那イケるじゃないですか!」しかし瞬時にオエ~。油問屋・篠屋の息子・清吉が仏になって戻ってきた。修行僧・正覚(カー将軍)は修行中に死んだと話すが、清吉の母親は受け入れられない。後日おこうは主水に仕事を依頼する。「この商売はコツがおますねん。二、三日おいたらあきまへんねん。その日のうちに涙が乾かんうちに恨みを晴らさな仏はんは浮かばりまへんでって、その一言でコロリ。面白いほどかかってきまっせ」「あまり図に乗って尻尾掴まれるなよ」。そんなこんなで調査開始。清吉は病弱な体に鞭を打って荒行に励んでいたため奉行所では事件性が低いと認識していた。この修行を主宰する修行僧・全覚(八橋進介の父親)が元米沢藩の侍・木原兵三郎と知って、主水は仕事を断ることに決める。納得できない市松は一人で請け負うが「今度ばっかりはあの市松も手出しができる男じゃねえ。そんな生易しい相手じゃねえんだ」。その夜、かつて道場仲間だった小出らが訪ねて来る。恩師・田所を斬った木原が江戸に戻って来た、そこで主水に助太刀を求めてきたのだ。しかし主水は役人の立場上、敵討ちに反対。しかも田所と木原が斬り合った真相が分かっていない。「口先だけでは人は斬れんよ。ましてや相手は木原さんだ。あなた方三人の腕ではとても無理だ。ま、止めた方が無難でしょうな」。その頃、市松は木原を仕留めようとするが、異様な気迫に圧倒されて仕損じる。翌日、主水は木原に会いに行く。木原は主水に付けられていたことに気づいていた。主水は清吉の件を訪ねると「私が殺したようなものだ。あれは私のところに死にに来た男だ」と素直に答える。「あの病弱な体で何かを掴もうと必死になって荒行に打ち込んでいた。あそこまで行ってしまうと人の言うことは耳に入らん。私は死ぬことを知っていたが敢えて止もしなかった。だから私が殺したようなものだ」。家族に恨まれて当然、昨日は殺し屋に襲われた。そのためいつでも死ぬ覚悟だけはできていると話す。しかし田所を斬った理由だけは話そうとない。その夜、小出は主水に再び助太刀を求めるが「まともに立ち会えば今でも私は木原さんには勝てんでしょう。あの人はまだ剣を捨ててはいないんだ。鬼と言われた昔よりもっと強くなっているかもしれん」とまたしても断られる。そんなこんなで市松は二度目の襲撃をしようとするが、小出たちが乱入し木原に斬りかかる。「先生を斬ったのは遺恨ではない。剣を持った者が辿り着く業の果てだ。あなた方にはそれが分からんのだ」。小出は木原と正覚に惨殺される。市松はその様子を主水に報告する。「嘘だ!木原さんがやるわけねえ!」「俺はこの目で確かに見たんだ。二人掛りでまるで犬コロでも扱うように叩き殺した!奴は人間じゃねえ、鬼だ!俺は鬼は殺せねえ。俺が殺せるのは人間だけだ」。主水は死を覚悟して道場仲間二人と木原のいる秩父を目指す。その途中で印玄が待ち構えていた。「せめて死に水でも取ってやろうと思ってな。えへへ」とにこにこの印玄をひっぱたきながら微笑を浮かべる主水。「お~痛」。そんなこんなで寺に到着。正覚を印玄に任せて本堂を目指す。踏み込もうとする道場仲間を静止すると刀を置いて木原と二人きりで対面する。「あなたも随分と人を殺してきたようだな。私の耳にはあなたに殺された者のうめき声がはっきり聞こえる。町方同心の職務だけでこれだけの人間を殺すわけがない。羨ましいことだ。私には出来ない。侍の家に生まれ、物心ついた時には既に私の手には人を殺すための剣が持たされていた。殺すか殺されるか。道は二つに一つと。子どもの頃から教え込まれてきた。江戸に来て田所先生の門に入った時、私は初めて人に勝つ自信が持てた。人には殺されない。私が人を殺すのだという確信が持てた。その頃のことはあなたもご存じだろう。竹刀を持って立ち会えば三本に二本は私が田所先生に勝った。そしてあの日、稽古を終え帰ろうとする私は先生に呼び止められた」。田所が真剣で斬りかかる。「先生が何故斬りつけたか、その時の私には分からなかった。先生を斬り、脱藩して上方に逃れた。そこでも私は人を斬った。強い相手を求めて次々と倒した。私は剣に溺れていたのだ。剣を持つ者がいずれは行き着く業苦の世界だ。今の私には先生の気持ちがよく分かる。あの業苦の世界から逃れるには所詮おのれを殺す以外に道はないのだ。しかし私は死ねなかった。殺してくれる者もいなかった。私は生きながらにして仏にすがった。だが自ら地獄に落ちた者は仏すら救ってはくれぬのだ。私は業苦の世界から足を抜けぬ。おのれのうちに潜む魔性すら糾すことすら出来ぬのだ。私は恐ろしい。こうして仏に祈っていても持って生まれた宿業が私を追い詰めてくる。誰も私を救ってはくれぬ。一人でも人を殺してしまった者には未来永劫、救いの道はないのだ。どうすればいいのだ。私はどうすればいいのだ」。主水は何も言うことができない。しかし「そういうあなたが何故小出を斬ったのですか?木原さん・・・逃げて下さい・・・お願いだ」とだけ言う。主水は表で待っていた道場仲間らに木原が死んだと説明し、引き上げさせようとするが木原の読経が聞こえる。「騙したな中村さん!」。激昂して木原に斬りかかるが瞬時に返り討ちに遭う。対峙する主水と木原。主水の脳裏には木原に斬り殺される自分の姿が浮かび上がる。主水に斬りかかる木原。主水は木原の剣を振り払うと上段に構える。木原が叫ぶ。「斬れ!」。しかし主水は刀を静かに降ろす。その瞬間、木原は自分の首を斬りつける。木原の亡骸に手を合わせる主水。表は夜が明けていた。にこにこで待っていた印玄と寺をあとにする。お・わ・り
2022年05月15日
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ホーホケキョ のりお師匠必殺仕置屋稼業 第18話「一筆啓上不実が見えた」虚しさが爆発するエピソード。香具師の巳代吉(石橋レンジ)は同心に裏情報を提供しては小銭を稼ぐ小悪党。そのことが元締の喜三郎にバレて半殺し&破門される。やってらんねーよ!つうことで懇意にしている女郎のお仲(横山リエ)に泣きつく。しかしお糸という馴染みの女郎がいながら、お仲と寝るのは廓のルールに反する。つうことでおよねたち女郎にお仕置きとして下の毛を剃られ、お仲もリンチされる。ある日、おこうは主水に喜三郎の仕置を依頼するが、頼み料はたったの三両。喜三郎は代官の大山勝之進と結託している大物香具師で割に合わない。渋る主水に頼み人を引き合わせる。頼み人はお仲だった。お仲は自分の髪をおこうに売って頼み料の不足分を捻出すると改めて喜三郎殺しを依頼する。喜三郎は田舎の祭りで旅芝居を披露、娘たちを夢中にさせて江戸へ連れてくると女郎として売り飛ばしていた。およねやお糸たちも被害者だった。一度だけ奉行所へ訴えたことがあったが、役人と結託し揉み消されてしまう。巳代吉が破門されたことも不満だった。明日からどうやって食べて行けばいいのか。そんなこんなで主水たちは調査を開始、お仲の訴えが事実だったことを確認する。その夜、巳代吉はお仲から喜三郎殺しを引き受けてもらったと聞いて激怒。「余計なことしやがって!憎いのと殺すのは訳が違うんだよ!」。今回の一件は自分に非がある、喜三郎の怒りもそのうち静まる。「じゃ何故あたしを足抜きさせたのさ!」「そりゃお前エ…あん時はむかっ腹が立ったからじゃねえか」「それだけ?」「ああそれだけだ!」。それでも離れられない二人。お仲は巳代吉に心底惚れている。そこへ藤造と名乗る代官所の役人が出羽から訪ねてくる。藤造はこの三年間に20人の女が喜三郎にかどわかされ、江戸に連れられていたことを突き止めていたが、代官所の役人は買収されて知らん顔。そこで藤造だけ密かに調査を続行、お仲に協力を求めに来たのだ。巳代吉はそのことを喜三郎に報告して藤造を殺す。さらにお仲を始末するよう命じられ、お仲に心中を持ち掛ける。巳代吉のクサイ芝居がスパーク、手首を切ったお仲と藤造を心中と見せかける。お仲が死んだと聞いたおこうは主水に仕事が遅いと激怒するが、お仲は一命を取り留めていた。但し、心中で生き残った女は御定法で三日間晒されたのち、吉原の奴女郎に売られることになっていた。巳代吉が生きているとも知らず最下層の女郎に身を堕とすお仲。こうして巳代吉は喜三郎に香具師の復帰が認められる。しかし主水が大山を、印玄が喜三郎を仕置、そして帰り道を急ぐ巳代吉を市松が呼び止める。「お仲さん死にましたよ」。お仲は吉原にいるはず。「この雨じゃお仲さんさぞかし冷てえことでござんしょうね」。すかさず市松に斬りかかるが瞬時に竹串で仕留められる。その後、おこうはお仲を訪ね、仕事が終わったことを報告する。「喜三郎は死にましたよ」「おばさんありがと」。お仲にとって喜三郎殺しはもうどうでも良いことだった。忙しく客引きするお仲を虚しく見つめるおこう。お・わ・り
2022年05月12日
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冗談はよせ のりお師匠必殺仕置屋稼業 第17話「一筆啓上裏芸が見えた」市松、捨三、印弦の三人がつるむ珍しいエピソード。六兵ヱ率いるあけぼの座は娘のお蝶とお雪姉妹による水芸&ストリップで大評判&熱気むんむん。一方、羽左衛門(金田金男の父親)率いる日乃本座はガラガラ。与力の向坂(荒井誠)は主水にあけぼの座を取り締まりを命じる。特別手当に目が眩んだ主水は亀吉たちを連れてあけぼの座へ。少しでも猥褻なものが見えたら取り押さえる作戦。水芸用の竹細工を仕込んでいた市松は主水の作戦を知り、六兵ヱに今日は本芸を取り止めるようアドバイスする。お蝶・お雪姉妹と顔見知りの捨三は印玄を舞台裏に案内、裏方の弥助が竹筒で水を巧みに調整。なるほどねーと感心するが誤って竹筒を踏んでしまう。溢れ出る水に「やめて!止めて!やめて!止めて!」とパニック状態の印玄の前に市松が現れて応急処置。そんなこんなで今日は本芸なしと聞いて観客ガッカリ。最前列に控えていた主水も肩透かしを食らう。そこへ「南町奉行所の中村さんじゃありませんかー」と白々しく印玄登場。「アンタも好きねー。え?今日は手入れ?」。それを聞いて観客暴徒化、主水たちをぼこぼこにする。ある日、向坂は六兵ヱを呼び出し、姉妹を大きな舞台で活躍できるよう紹介してやる代わりに破廉恥な芸は止めるよう条件を示す。さらに姉妹は「俺が一人でとっぷりと賞味してやる」とエロい本性を現す。しかし六兵ヱは芸を賞味したければ小屋に来るようにと拒否する。数日後、六兵ヱの小屋が全焼、六兵ヱは焼死体で見つかる。しかも胸に刺し傷があった。主水は日乃本座の紋次から六兵ヱと弥吉が言い争っていたとの証言を得る。その後、弥吉は捕らえられる。六兵ヱと小屋を失った姉妹はあけぼの座の解散を決める。弥吉のような一流の裏方がいないと芸も成り立たない。お雪は弥吉の無罪を信じていたが、向坂に死罪が言い渡される。こうして日乃本座は大繁盛。捨三と印玄はお蝶を励ますため酒を用意するが、お雪の姿が見えない。お雪は遺書を残して首を括っていた。遺書には弥吉の子どもを宿していたことが書かれていた。その後、お蝶はおこうに仕置を依頼する。相手は小屋に火を着けて父親の六兵ヱを殺した奴。主水はおこうの話をガセネタだと突き返す。事件の背景を知る市松、捨三、印玄は主水抜きで行動開始。市松は弥吉が下手人だと言い出した紋次を疑う。その後、捨三の調べで今回の一件は向坂、羽左衛門、紋次の仕業と判明する。向坂に利用されていたことを知った主水は仕置を引き受ける。そんなこんなで主水の作戦でお雪は日乃本座の舞台に立つことになる。当日、向坂は最前列に正体。舞台裏で水を調整していた市松と捨三はわざと水を止める。異変に気づいてた羽左衛門を市松が竹串で仕留めタンクに突き落とす。舞台では水の色が赤に変わる。印玄は紋次の顔面をアイアンクロー、天井まで誘導して突き落とす。小屋中大騒ぎのどさくさに紛れて主水はお蝶の目の前で向坂を後ろから突き刺す。お蝶は涙を流しながら水芸を続ける。主水は駆け付けた村野に減給処分を言い渡されてガックリ。お・わ・り
2022年05月08日
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ごめんくさい(笑)。必殺仕置屋稼業 第16話「一筆啓上無法が見えた」意外と見どころの多い佳作。亀田藩の勘定役・久坂(スガカン)は藩の金を使い込みまくり。そのことに気づいた同僚の佐野を切腹したように偽装&モロばれ&逃走。江戸へ逃げ込んだところゲス旗本の稲村(太陽学園の江村教頭)と滝沢と意気投合。亀田藩は江戸で旗本とトラブルを起こすのは得策ではないと考え、手を引いてしまう。その頃、佐野の遺児・お糸と伊織の姉弟も久坂を追って江戸に到着。そんなこんなで久坂たちの悪だくみ開始。久坂は適当な瀬戸物を家宝と偽って古物商に持ち込み一両ゲット。但し買い戻すので売っちゃダメよ。その後、滝沢がやって来て「これは良いモノだー」と言って久坂の瀬戸物を強引に買い取ってしまう。その後、久坂と稲村が買い戻しに来るが、買い取られたと聞いてブチ切れ。首をだせだの腹を切るなど難癖つけまくり。許しを請う店主に「土地ごと店を譲れ」と迫り書状を書かせる。あまりの無法ぶりに店主逆ギレ。槍を持ち出すが無礼打ち。その場に主水もいたが、旗本に手は出せない。野次馬たちのブーイングに渋々事情を聞くが「たかが三十俵二人扶ちのくせに出過ぎた口を叩くなよ!」と一喝、手をついて謝れと迫られる。すかさず亀吉が主水に代わって土下座。「何やってんだ!」「しっかりしろ昼行燈!」と野次馬たちバーニング。その後も稲村たちは悪行三昧。おはつの食堂にも食当たりで人が死んだと難癖をつけまくり。そのため奉行所に苦情が殺到。しかし旗本は管轄外、村野様も手出しできない。そこで主水はおこうに稲村たちの仕置を依頼する。但し依頼人は直接見つけ出してくること。「本当なら銭貰わなくても叩き斬ってやりてぇところだ」。おこうは主水から渡された苦情リストを元に聞き取り調査開始。お糸と伊織は亀田藩から久坂が江戸にいることを教えてもらうが、それ以上の協力は得られなかった。お糸は空腹を訴える伊織をそば屋に残して縁日へ。身体を売ろうと男たちに声を掛けるが上手く行かない。そこに市松が通りかかる。市松はただならぬ気配を感じてお糸の誘いに応じる。久坂が偶然目撃していたのだ。そんなこんなで市松とお糸は稲村たちに捕らえられてしまう。事情を知った市松はお糸の仇討ちに協力すると約束する。一方、主水はおこうを通じて仕置料をゲットするが市松と連絡が取れない。しかし捨三が稲村の屋敷に監禁されている市松を発見、風俗に行きたがる印玄を引き留め主水たちは急遽屋敷に向かう。屋敷ではお糸がゲスな酒宴で輪姦されようとしていた。市松は処分される前に好きな酒でも飲ませてほしいと願い出て同席。滝沢がお糸に迫ろうした瞬間、茶碗を投げつけ表で待機していた捨三がお糸を連れ出す。さらに印玄が滝沢を捕まえると空中にびよーんと放り投げる「助けて!助けて!助けて!」&頭から自由落下「受けて!受けて!受けて!」スケキヨ状態で死亡。主水はあっさり稲村を斬り捨てる。市松に命乞いする久坂。これでも武士の端くれだと言って切腹すると見せかけて市松に斬りかかるが、竹串で仕留められる。翌朝、市松とお糸は伊織が待つそば屋へ向かう。再会を喜び合う姉弟に優しく見守る市松。おはつの食堂にも平和が戻り満員御礼。おはつの顔も久しぶりに晴々。「だってあの旗本たちがぱったり来なくなったんですもの」。主水は旗本たちが死んだらしいと説明する。「本当?食当たりで?」。ぎょっとする客たち。お・わ・り
2022年05月08日
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やることなすこと面白過ぎておならが出そう。ごめんなさい。必殺仕置屋稼業 第15話「一筆啓上欺瞞が見えた」銀幕の大女優・ベル様こと山田五十鈴が自らゲスト出演を希望。そんなベル様にため口をきく京都映画のスタッフたち。映像は凄かったがお話は微妙。劇中での主水の指摘に同意。清元の師匠・たかは先代の息子・佐一郎を自分の息子のように可愛がって育ててきた。しかし芸は一流だが超我がまま。他のミュージシャンたちを下手くそだの一緒に舞台に上がれないなど暴言スパーク。賭場にも出入り、目付の次男坊・小栗克之進とつるんで女遊びしまくり。散々遊んだ挙句、克之進や中間の仙太に回し、どこかへ売り飛ばすのも朝飯前。そんな訳でおこうに佐一郎殺しの依頼が持ち込まれるが、主水はくだらない男女の揉め事に過ぎないと引き受けるつもりなし。ある日、佐一郎に五十両の借金発覚。たかは債権者たちに返済を約束する。しかし佐一郎の放蕩三昧は止まらない。賭場&女遊び。トラブルのたびにたかはあちこちに謝罪。反省するどころかへそを曲げている佐一郎に激怒。佐一郎に跡目を継がせる訳にはいかない、絶縁状を叩きつける。ところが態度一変「師匠!俺が悪かった。この通り謝るよ」と頭を下げまくり。「今度は本当に心を入れ替えるから!ねえ師匠!ホントだって!」。無視するたかに佐一郎は今まで世話になった礼を言いながら「私、佐一郎は師匠が好きでした!」。衝撃の告白に動揺するたか。「ホントなんだ師匠~!」「ダメ~」「ホントに好きなんだー!師匠ー!」「ダメー!」。合体。以上、印玄からの報告。市松と印玄は怒り心頭だが主水だけ冷静。「その野郎が何したっていうんだ?そいつは確かに女たらしこんでるだろう。だがこれはたかが男と女の絡み合いじゃねえか」。佐一郎が本当に許せない人物なのかもっと見極めろと言う。たかと佐一郎の関係は修復したかに見えたが、佐一郎の暴言は止まらず。「私はこんな連中と同じ舞台を張るなんて我慢できませんね!」「もっとましな芸人を集めたらどうなんだ!」など言いたい放題。たかが止めようとするが、弾みで座元から借りた金が零れ落ちる。すかさず「手切れ金だ。貰っとくぜ」と言うと持ち逃げ&遊びまくり。さらに借金帳消しの代わりに克之進を使ってたかを仙太に抱かせる。ふらふらになって帰る途中、佐一郎が座元の娘を襲っているところに出くわす。たかはおこうに佐一郎の仕置を依頼する。「もうこれ以上、人様に迷惑をかけないよう私の前で…清元佐一郎を」。風俗でスッキリした印玄は仙太を屋根の上から突き飛ばし、主水は刀を奪って克之進を刺殺。逃げる佐一郎を市松が追う。佐一郎はたかの許に駆け込む。「ねえ助けて!師匠ー!誰かが私を!」。たかは三味線を弾きながら清元を唄う。「師匠…助けて!」。市松が佐一郎の首筋に竹串を突き刺す。その瞬間、三味線の糸が切れる。たかの手元から落ちた白い撥に真っ赤な血が滴る。お・わ・り
2022年05月06日
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進化しているようで退化。必殺仕置屋稼業 第14話「一筆啓上不義が見えた」ボルテージの高いエピソードが続きましたが、今回はパッとしません。立て続けに3回ぐらい観直したが話の筋がさっぱり見えてこない。その代わりゲストがやたら豪華。米問屋・長戸屋(米倉斉加年)の超まじめな番頭・浅吉(一文字隼人)はおそで(クィーン・エメラルダスの声の人)とイイ仲です。今夜もひっそり密会中。そこへ甲州屋を襲撃した志賀勝たち盗賊二人組とばったり遭遇。捕り方に追われて志賀勝たちは立ち去る。おそでは志賀勝の顔を見て面識のある植木職人だと思い出す。そこで奉行所に訴え出ようと考えるが、おそでは長戸屋の愛人だった。奉行所に訴える出ると浅吉とデキてしまったことがばれてしまうかもしれない。浅吉も主人である長戸屋へ申し訳ない気持ちでいっぱい。苦悩しまくり。しかし超まじめな人物が主人の愛人に手をつけるか?一方、おそでと浅吉の関係を知った志賀勝たちはボスに報告。ボスは長戸屋だった。『男はつらいよ』では実直なサラリーマンや大学教員、お巡りさんなど演じる米倉斉加年が『必殺シリーズ』では粘着質たっぷりの極悪人ぶりをスパーク。『必殺シリーズ』を観てから『男はつらいよ』を観ると米倉斉加年演じる朴訥人物たちって実はスーパー極悪人なのでは?おいちゃんたちが貯めこんだとらやの財産も狙っているのでは?と思ってしまう。そんなねちねちぶりでおそでと浅吉を追い詰めていくが、追い詰める理由がよく分からない。ある夜、市松と浅吉は再会、二人は幼馴染だった。浅吉から相談を受けた市松は長戸屋に全てを打ち明けて二人で暮らすよう助言する。浅吉は超まじめなのでその通りに実行、店も辞めることも申し出る。長戸屋はいずれ浅吉に暖簾分けすることを考えていたと話し、二人を上方へ送り出す。さらに志賀勝たち盗賊の件は自分が奉行所に届け出ると約束する。超まじめな浅吉は市松に礼を言うとおそでと上方へ出発するが、志賀勝たち出現。長戸屋と自分たちの正体をわざわざ解説、口封じのため浅吉とおそでを始末する。おそでから恨みを託された主水は市松と印玄に仕置を依頼。ゲットした仕置料で風俗直行、スッキリした印玄は志賀勝たちを屋根からダブルで突き落とし「止めて」「助けて」「止めて」「助けて」「あれ~!」ダブル落下。そして市松は長戸屋を仕留める。お・わ・り
2022年05月04日
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そうなんですか?ふーん。土方宏史監督『さよならテレビ』面白かったがラストシーンが蛇足。しかも狙ったつもりが大きく外しているような。色々考えさせられはする。アンドリュー・ブラウズ『ウルトラマンG ゴーデスの逆襲』テレビの再編集版。さくさく進むがさくさく進み過ぎのような。設定やエピソードの順番を若干変更している。まあまあですかな。アンドリュー・ブラウズ『ウルトラマンG 怪獣撃滅作戦』テレビの再編集版。90年の年末に2本立てで公開していたらしい。全然記憶にない。松竹は『男はつらいよ』と『ウルトラマンG』をぶっこんでたのか。バブルだなあ。村上浩康監督『蟹の惑星』ほぼ環境ビデオで心地よい。石井隆監督『GONINサーガ』凄かった。石井隆は裏切らないなあ。根津甚八も凄かったよ。中島信也監督『ウルトラマンゼアス』こんなに面白かったっけ?でも30周年記念作にふさわしいかどうかは今でも疑問。小中和哉監督『ウルトラマンゼアス2 超人大戦』こちらも面白かった。興行成績も良かったらしいが、シリーズ化せず目先の利益に捕らわれるのが旧体制の円谷プロの良くないところ。五百旗頭幸男・砂沢智史監督『はりぼて』ダレずに一気に見れた。こんなばかみたいなことが実際に起こっていたことが超絶に面白い。意味不明の人事異動はたぶん自民党に目をつけられたんだろうな。そこは怖い。深作欣二監督『仁義なき戦い 頂上作戦』事実上の完結作。概ねパターン化され、次の展開が大体読めてしまい。あんまり面白いとは思わない。大河原孝雄監督『ゴジラ2000ミレニアム』これ失敗作。久しぶりに観たがやっぱり面白くなかった。何したかったんだろう?小沢茂弘監督『極悪拳法』脚本が村尾昭と聞いて期待していたが、任侠映画っぽくてやや期待外れ。デビュー前の志穂美悦子が本名でスタンドイン。そこだけやたら凄くて印象に残った。森谷司郎監督『漂流』ずっと観たかった映画。原作通り&期待通りの面白さ。元祖鳥人間の北大路欣也が素晴らしい。ラストが唐突で物足りなかった。40ちょいの岸田森が老人役。スゲーな。森谷司郎監督『小説吉田学校』長坂秀佳が脚本。それだけで観る価値あり。のちに『Jr.愛の関係』でセルフリメイク。西郷輝彦が若き日の田中角栄を熱演。実際にこんな感じだったんだろうなあと思わせる。岡本喜八監督『ダイナマイトどんどん』面白かった。大映製作、東映が協力、東宝系の岡本喜八が演出。なんて贅沢。時々観たくなりますな。佐藤勝の音楽もノリノリ。深作欣二監督『仁義なき戦い 完結編』東映の要請で無理矢理作ったらしい。完全な蛇足。金佑宣監督『潤の街』ずっと観たかった一本。公開当時かなり話題になった記憶あり。『月刊シナリオ』にも脚本が掲載されていた。で、観てみたが、うーん。展開が読めるというか、設定があるある過ぎというか。こういう映画が作られ全国で劇場公開されたことに意義があるとは思うが。高橋伴明監督『ネオチンピラ 鉄砲玉ぴゅ~』Ⅴシネで異例の大ヒット。作品としての評価も高いと聞いていたが、そうなの?バブルっぽいだけで全然面白いとは思わなかった。工藤栄一だったらもっと湿っぽく撮っていたと思う。
2022年05月01日
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腹が減った。萩原健一・絓秀実『日本映画[監督・俳優]論 黒澤明、神代辰巳、そして多くの名監督・名優たちの素顔』ワニブックス超面白いのに何故か手放していた。ショーケンはよく勉強している。プロデューサー的な才能が優れているが、そのことで却って損をしているのがもったいない。『君は海を見たか』の裏話になるほどね。こんな面白い本が新書とは。本が売れない時代なのです。高阪悌雄『障害基礎年金と当事者運動 新たな障害者所得保障の確立と政治力学』明石書店こういう地道な研究が圧倒的に不足している。データを集めて分析してグラフにまとめて。最近はそんな研究ばっかりで全然面白くない。その点、本書は読み物としても楽しい。できればインタビューがもっと読みたかった。薬師寺克行編『村山富市回顧録』岩波書店モーレツに面白かった。飄々と語っているが、実はかなりの策士なのではと思わせるところも面白い。社会党のグダグダぶりが面白かった。民主党って実質社会党が看板を挿げ替えただけなんだな。ご本人は社会党復活に拘っておられますが。魚住昭『野中広務 差別と権力』講談社超面白いのに手放していた。『村山富市回顧録』と一緒に読むと超絶に面白い。このお二人ウマが合っていた様子。右にも左にもグネグネに縦横無尽の野中広務が凄い。森枝卓士『カレーと日本人』講談社面白かったけど自分が読みたい本ではなかった。それなのに二冊も持っていた。
2022年05月01日
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あなたばかよね。おおばかさんよね(細川たかし)。必殺仕置屋稼業 第13話「一筆啓上過去が見えた」三隈研次監督の遺作。肝臓がんのため撮影中に亡くなったとのこと。そのためどこまでが三隈監督の演出によるものなのか不明。突貫工事で完成にこぎつけたのかも。主水と亀吉は人別調べのため女郎屋へ。女郎たちは「すごい客」のせいでぐったりしていた。「すごい客」とは印玄のことだった。印玄は風俗業界に人相書きが出回るぐらい恐れられていた。女を買えず悶々としていると女郎の悲鳴が聞こえる。病気持ちを隠していたため梅ノ屋の主人・伝兵衛と清吉から折檻を受けていた。折檻の末に女郎は死亡、投げ込み寺へ運ばれていく。およねたち女郎は通夜をしたいと言うが却下。いたたまれなくなった印玄は経を唱え女郎を見送る。およねは印玄を見ると招き、上州仲宿の生まれではないかと訊ねる。ある夜、おこうは主水に仕事を持ち掛ける。依頼人はおよね、仕置する相手は印玄。主水は驚くが、おこうは主水以外と面識がない。およねの父親は九年前、女と一緒に十四歳だったおよねの目の前で印玄に殺されたという。その後、父親の恨みを晴らしたい一心で女郎になり、女郎屋を渡り歩いていた。その印玄が客としてやって来たのだ。主水は捨三に印玄の見張りと、市松にはおよねを洗うよう命じる。そこへ「やー皆さんお揃いで」と印玄が現れ風俗代をせがんでくる。市松はおよねたち梅ノ屋の女郎と知り合い、伝兵衛と清吉の悪行を知る。ある日、主水は印玄を呼び出す。「俺たちは頼み人あっての稼業だ。その頼み人にお前エの殺しを頼まれた以上ここではっきり白黒つけなくちゃならねえ」。印玄はおよねの父親殺しを認める。竹串を手にしようとする市松を主水が制止する。「一人じゃねえ。手前エ女も殺したろ?」。印玄は五つの時、母親が旅の小間物問屋と村を出て行ってしまう。身体が不自由で働くことのできない父親は印玄を抱えて崖から身投げする。助かった印玄は母親を探す旅に出る。その後、小間物問屋を見つけたが、母親は他の男と姿を消していた。そのうち食いっぱぐれが無いよう僧侶の衣装を身に着け「印玄」と名乗るようになる。十四年目の秋に母親と再会するが自堕落な女になっていた。母親は夫が身投げし、印玄が助かっていたことを知っていた。そして我が子である印玄を抱こうとする。思わず突き飛ばしたところへやくざ風の男がやって来る。母親は「この男がねあたいをいじめるんだよ!」と猫なで声で男に縋りつくと男と絡み始める。憎しみのあまり印玄は二人を掴むと屋根から突き落とす。その真下におよねがいた。「ひとごろしーっ!」。無言のままの主水たち。印玄はおよねに会いに行くが許しを請うつもりはない。「俺を恨みたければ恨め。殺したければ殺せ。生きるも地獄死ぬも地獄。どっちに転んでも変りはねえ」。およねも女に夢中になっていた父親を恨んでいた。父親が帰ってこない夜、一人で泣きながら寝たこともあった。「でも私にとってはかけがえのない父だったんです」。ある日、仲間の女郎が売り飛ばされそうになったため、およねたちは代わりに働くと伝兵衛に約束する。必死になって客を取るおよねたち。しかし約束は反故。およねは清吉と揉み合いになり、弾みで匕首が突き刺さる。伝兵衛は医者に診せるどころか逆ギレ。およねは残った力を振り絞って筆を取る。翌朝おこうはおよねが死んだと聞かされ、女郎からおよねが遺した手紙を受け取る。「いんげのしおきは、とりけしてください。そのかわり わたしたちじょろうをくいものにしている でんべえと せいきちのしおきをおねがいします。かってながら かならず」。そこへ伝兵衛と清吉が現れ、およねから着物をはぎ取りるとむしろに包んで運び出そうとする。「待ったーッ!その仏、俺が買った!俺が買った!!」印玄はおよねを引き取り手厚く葬る。その夜、花火大会でごった返す中、市松は清吉を仕留め、印玄は屋敷で花火を眺めていた伝兵衛を掴む。主水と捨三は屋根に上がっている見物客を撤収、誰もいなくなった屋根から印玄が伝兵衛を突き落とす。「止めて助けて止めて助けて止めて助けてあれ~!」落下。人が落ちたと大騒ぎ。「言わねえこっちゃねえ。高けえとこ登るのはばかだけでいいんだ」主水にこにこ。お・わ・り
2022年05月01日
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