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著者:大島弓子「大島弓子」という名前は知っていたけれど、作品を読んだのはこれが初めて。天才。繊細で詩的で美しくて、でも現実は残酷で。素晴らしかった。賛美の言葉しかないよ。中でもいいなと思ったのは『夢虫・未草』。小学5年の女の子・林子ちゃんのパパは同級生のママを好きになってしまい、そのことを突然朝食の席で告白するのですが……林子の心の揺れや成長の描写もいいし、同級生の五月晴夫もいい。だけど私は、神経質で厳しいお母さんが錦糸卵の五目鮨を作って五月の家に届けた後の帰り道、満天の星空の下、林子に話す場面がとても好き。あまりにも哀しくて綺麗で、涙が止まらなかった。何で泣いてるのか自分でもうまく説明できないのだけれど、きっと誰にも星明かりだけが慰めになる瞬間があるのだろうなと思って。ラストもすごく良かった。『乱切りにんじん』の「父」は、うちの親にそっくりだった。私の父も宇宙人なのかも。
January 21, 2014
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アメリカ映画(1980年)監督:ショーン・S・カニンガムあらすじ:1950年代、一人息子ジェイソンが湖で溺死した。それはキャンプ指導員の若者がきちんと見張っていなかったためだと考えた母は1980年のクリスタルレイクでキャンプしていた若者たちを片っ端から殺害するも、最後の一人となった女性に首を刎ねられて死ぬ。感想:ケビン・ベーコン(ちょい役でした。セックスしたあとすぐ死んでました)若い。あと、やっぱりアメリカ人って歯磨きしたあと口をすすがないんだな、と思った。昔さまぁ〜ず×さまぁ〜ずで『平均的なアメリカ人の一日』を放送していたのだが、あれで、アメリカ人はシャワーを浴びたあとはスニーカーを履くってことがわかった。できれば、何割のアメリカ人が歯磨き後口をすすがないのか、お皿を洗剤で洗った後流水ですすがないのか、そのへんも含めたアメリカ人の水道使用事情を知りたい。ドラマや映画を観ていると、泡だらけの口やお皿をそのままタオルで拭っていて「?」と思う時がある。それが普通なのかな。13日の金曜日(1980)についてですが、子供の頃すでにその続編をいくつか観ていたのもあって、途中で出て来る「キャンプ場に行っちゃダメだ。あの地は呪われている」と忠告するおじいさん等もお決まりのキャラとして見てしまって、あんまりハラハラできなかった。映画では途中まで犯人が誰かわからないまま連続殺人が起こり、最後の生存者となった女性の元に駆けつけた中年女性が(助けてくれる人と見せかけて)殺人鬼だってことが判明するんだけど、時々このおばさんが死んだ当時の少年ジェイソン口調で『ママ、やつらを殺して』とか、声色も目の色も変えて言い始めるところがちょっと不気味であった。映画の途中で流れる「キッキッキッキッ…」っていうあれは、「キル、キル、キル、キル…マム、マム、マム、マム」って言ってたんだってことも初めて知った。ジェイソンの声を脳内で再生させてるお母さん。不気味ではあるけど、今ひとつ怖く感じなかったその理由を考えてみたんですが、それはたぶん、全力で戦ったらおばさん一人くらいなら倒せそうだからだと思う。女子大生の力でも。相手は銃を持ってないってことはわかってるわけだし、相手の思考も(狂ってはいるけど)理解はできる。だから多少の会話はできるし、会話が成立するってことは1%くらいは生き残る望みがある。ここでなんか安心してしまう。ホラー映画に女性の殺人鬼があんまりいないのは、やっぱり「腕力なさそうだから」だと思うんです。頑張れば力で勝てる(霊力を持ってる場合は別)。怖く感じない。じゃあ何が怖い映画か、と言うと、私が恐怖を感じる映画の不動の一位は『テキサス・チェーンソー・ビギニング』です。殺人鬼が何を考えているのかわからない、家族全員狂っている、常識が通用しない、腕力だけはすごくある、チェーンソーの音がうるさい。どれをとっても怖い。怖過ぎてトラウマになったのでこれはもう二度と観ない。観終わった時、「ちょ、ちょっと心を落ち着けるためにバカバカしいものを観よう」と天才バカボンを見たら、保安官の拳銃の音(これがまた、やたらに撃ちまくるんだ…)で再び心にダメージを受けたのでした。濡れ枕。その夜はブルブルと震えて寝た。13日の金曜日の場合は、逃げるチャンスも、殺人鬼の息の根を止めるチャンスも数回訪れているのに、ターゲットは友達の死体に驚いたりパニックに陥ったりして全然逃げない。むしろ殺しやすそうな所に移動している。あれ? それこそがこの映画の楽しみ方なのかな……志村うしろうしろ的な。
January 14, 2014
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30分後(深夜1:30から)、FOXムービーで『13日の金曜日』が放送される! ワクワクする!! ロッキーザファイナルもう一回観たいなー再放送いつかなーと思って探してて、偶然見つけた。嬉しい。このシリーズを観るのは小学生のとき以来だ。13日の金曜日は全部で10作品ある。初回のこれを観たのかどうか、何を観てて何を見てないのか、記憶があやふや。当時は「こわい」と思ってましたけど、今観たら微妙なんだろうな〜でも楽しみだな〜〜!!!
January 13, 2014
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著者:酉島伝法やっと読み終わった〜。面白いんだけど、読むのに骨がおれた。造語が多い上に時系列がすぐにはわかりにくいので、最初は「隷重類(れいちょうるい)? 胞人(ほうじん)??」な出来事・登場人物が満載で「これは…はて…ブラック企業批判的なやつかな?」とか考えて読んでました。…でもさ、それも当たらずとも遠からずな感じしない? あの社長最低だもん。就業時間内に酒飲んで酔っぱらって会社の備品壊しちゃうわ、ゲロ吐いちゃうわ、やっと帰ったなと思ったらオフィスにウンコしてるし。社長のウンコ片付けもサービス残業ですよ。なにしろ従業員は自分ひとりなのだから。でもなんでそんなことしなくちゃならないのかってところも最終話でわかります。社長がダメな理由も。四編の短編集なんだけれど、最後まで読むと全体像がわかる仕掛け。しかし私は巻末に収録された大森望さんの解説を読んでやっと理解できた感じです。「あ、そんな話だったんだ」って思った。一番好きなのは書き下ろしの『泥海の浮き城』。印象としてはディズニー&ピクサーのバグズライフに、ハウルの動く城と千と千尋をすこし足した感じ。リアルバグズライフ。主人公(昆虫人間)は、産卵式で女房の産卵管から卵を自分の腹腔内に撃ち込まれそうになり、恐怖に呑まれ逃げ出した男、ラドー・モンモンド。この世界では男は女の卵床になり、生まれた幼児に食い散らかされる運命なのだ。「えっ!? シュワちゃんが妊娠?」みたいな呑気な話じゃないけど、この方式だと、99.9%産まれたのは自分の子供だとわかるので男性には良いかもしれません。
January 11, 2014
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1978年 イタリア=アメリカ映画原題『dawn of the dead』監督:ジョージ・A・ロメロこれを観る前にウォーキング・デッド等に夢中になってしまっていたため、ローリが妊娠したのはこれが元ネタか〜とか、『REC』の階段での血みどろの争いはここのシーンへのオマージュか、とか数えればきりがないほどの発見があり楽しかった。はらわたが出てくるシーンも、最近の映画やドラマにはあまりないため新鮮に観た。考えてみれば『バタリアン(85年)』などあの頃のホラー・スプラッターって、腸がちゃんと出てた気がする。人体の構造的にもそれが正しい(腹を切れば中身が飛び出る)と思うけれどなんで今なくなっちゃったんだろう?ウォーキング・デッドの作者のロバート・カークマンは「良質のゾンビ映画は、人間がどれほどイカレているかを示し、社会における我々の立場に疑問を呈する。……常に社会的な論評や思慮深さを底意として有する」と述べている。極限状態における人間の言動・行動が人間をどのように変化させるか。この『ゾンビ』もそのような映画で、単なるアホなキャラクターや血糊と暴力三昧のスプラッター・カーニバルではない。ゾンビはあくまでも脇役であり、異常事態をきっかけに、普段見ないようにしていたことを突きつけられた人間同士のドラマがそこには描かれている。
January 5, 2014
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今年もよろしくね。最初の18ページを読んで面白そうだったから買ってみることにした。(東京創元社のサイトで立ち読みできます)これ初めて聴いたけど、日本語より英語パートの方が下手ってどういうことだ……あーおかしい!!
January 4, 2014
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