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我が家の農園の隅に植えてある紅梅に花が付き今満開状態です。紅梅が咲き出すと、まだまだ、寒さはこれからなのに、何となく春の訪れを感じうれしくなっててしまう。万葉時代には、花といえば梅のことで、百花の長、松竹梅として長寿の印にもされてきた。また、今ではお花見というと桜のことだが、当時は梅の方が人気があったようである。
近くの畑にある白梅は未だ咲いていない。白梅の場合は、果実が美味しい梅干しとなり、梅雨の頃に収穫する。江戸時代には、各藩が非常食として梅干しを作ることを奨励したため、梅林が全国で見られるようになったようである。ちなみに「梅雨」の名の由来は、梅の果実がなる頃に雨が多いからだそうである。梅の字は「母」の字を含むが、中国ではつわりのときに、梅の果実を食べる習慣があるらしい。
「人はいさ 心も知らず 古里は 花ぞ昔の 香ににほひける」 紀貫之 古今集 百人一首
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