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昨日は1月7日、七草粥の日。我が家も毎年行う行事。
早朝、我が農園に七草を採りに行って来ました。
七草とはセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロの七種。
この春の七草は子供の頃から『ゴロ』が良いせいか暗記していますが、秋の七草は
覚えられません。春の七種と違い、秋の七草に直接何かをする行事が特にない?ことも
一因なのでしょうか。しかし昨年は秋の七草の『ナデシコ』が超有名になりました。
本当に「なでたいほど頑張ったかわいい女子」→「ナデシコ」だったのです。
七草の目的は、初春の野から摘んできた野草の生命力を食して、邪気をはらうということ。
古来、宮中や神社でもこの日七種の野草を摘む行事を "若菜摘み" といい、多くの歌に
詠まれたりしているのです。
収穫してきた七草いや六草。ハコベラは残念ながら見つかりませんでした。
この厳冬に、野生の春の七草は見つけにくいと思っている方も多いと思いますが
この風習は旧暦に基づいたもの。旧暦での正月は、現在の2月頃。まだ寒さも厳しいながら、
陽射しには春を感じるころなのです。長い冬が終わりに近付き、野に出て春いちばんの
息吹きを持ち帰る、七草粥の行事は新しい年が始まる喜びの行事だったと想像できるのです。
まずは『セリ』。畑の下の小川から採ってきました。独特の香りを持ち、春先の若い茎を
摘んできました。
『ナズナ』
別名ペンペングサ(ぺんぺん草)、子供の頃、果実が付いた花茎を折り取り、果実の柄を
持って下に引くと、柄がちぎれて皮でぶら下がった状態にしたのです。
このように多数の果実をぶら下げた状態にして、花茎を持ってくるくる回す(でんでん太鼓
を鳴らすように)と、果実が触れ合ってちゃらちゃらと小さな音がするのを楽しんだのですが
「田舎の子」供特有の遊びだったのでしょうか。
『ゴギョウ』
全体に細かな毛でおおわれているため、やや白味をおびています。
暖かくなると黄色の花を多数つけるのです。
『ホトケノザ』
ピンクの可憐な花の咲いているものを摘んできたのですが・・・・・。
妻からこれは七草のものではないと「アウト」宣告。
七草のホトケノザは下の写真の種のことではなく、標準和名を「コオニタビラコ」という
キク科の草とのこと。こちらも黄色い花をつけるとのこと。
写真のものは食用には出来ないと。これには妻が一枚上。
『スズナ』
スズナはカブの古名。白カブの葉を採ってきました。
最後に『スズシロ』
いわゆる「大根」。「スズシロ」大根の古名。昔は「清白」と書かれていたためとのこと。なるほど。
妻が早速『七草粥』を作ってくれました。実際は『五草粥』となりましたが。
雪の中から春の新芽が顔を出しているようにも感じられるのです。
古人はこれを食べながら、早い春の訪れを願ったことも理解できたのです。
この後近くのJA「わいわい市場」を訪ねると、『七草SET』が売られていました。
380円と。朝食べる風習との理解ですので、昨日の「売れ残り」?
余計な詮索はやめましょう。これは私の「無くて七癖」(笑)
そしてこの七草粥は、正月の酒で弱った胃を休める為とも言われるているのです。
と 解っていながら、今晩も湘南地区に住む同僚18名の新年会で平塚で再びお酒・・・。
しかしながら、日本の良き「風習」を大切にしていきたいと思っている還暦オジサンなのです。
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【追伸】
妻が「ハコベラ」を近くから探してくれたとのことで、「六草粥」となっていたとのことです。
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