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【6月7日】
カッパドキア見学のスタートはウチヒサール周辺に向かう。
ウチヒサールとは「3つの要塞」と意味。他の2つの要塞はユルギュップとオルタヒサール
にあるとのこと。 数百m離れたオルタヒサールの要塞とは地下で繋がっていると。
城跡にはたくさんの穴が開いていて、これらは岩をくりぬいて造った部屋の跡であると。
戦争時は食料と水を持って、 住民たちがここに数ヶ月立てこもり敵と戦ったという。
また、多くの岩の表面には数多くの穴が開いているが、これは「鳩の家」と言われる鳩の
巣で、住民は昔から鳩の糞を集め、 火山性でやせた土地に肥料として役立て、ブドウ畑
を作っていたそうだ。この説明を聞き、人間の知恵の偉大さに感服しきり。
ウチヒサールの城塞の内部は上ることができ、ここから眺めるパノラマは絶景だと。
バスから降りカメラタイム。
2000万年前に起きたカッパドキアの3つの山、(エルジイェス、ハサン、ギュルル)火山の
噴火によって火山灰(凝灰岩)が降り積もり形成されたカッパドキアの台地
上図の右が長い年月かけて水に溶解しやすい石灰岩などの岩石のみ溶けて、台地が
けずれるように浸食される図。
特異なカルスト地形の帽子をのせたような奇岩はこうして生まれたとのこと。
確かに人が住んでいるのであろう。
ウチヒサール城砦を別の角度から。
奇岩がの光景がスタート。
軟らかい地形が形成され、そのあとに雨、風による浸食で長い間をかけて形成された
事が解る光景。
キノコ岩がにょきにょき並んでいる奇岩。穴も自然のなせる技?それとも人のなせる技?
パシャバー地区(Pasabagi)は、妖精の谷とか妖精の煙突などとも呼ばれるようだ。
キノコの笠の部分と下の部分の溶岩?の硬さが違うからこんな形になったらしい。
この後、ウルギュップの絨毯販売店に案内される。
トルコ絨毯の製作工程を目の前で女性の織り手が実演。
トルコ絨毯といえばトルコが誇る芸術品!絨毯の織り方には一重結びと
二重結び(ダブルノット方式)の2通りがあり、二重結びの織り方をしているのは
トルコの絨毯だけだと。結び糸を縦糸に2重にかけるために丈夫にできており、
最低でも100年は使えると。素材には、100%ウール、100%シルク、ウールと綿の混紡
などさまざまな種類が金額に応じてとのこと。
そして別室に案内されて絨毯SHOWの開始。
案内者は日本語ペラペラでジョークも巧みなオジサン(社長?)。
係員は見事な手さばきとテンポで絨毯を拡げていく。
我々の座っている部屋の中央には30枚以上の大小絨毯が見事に拡げられたのであった。
そして私が購入した玄関マット。
かなりの方が大小の絨毯を購入した模様。日本への送料は無料がこの会社の
ビジネスモデル。
いや、トルコと日本の間の貿易不均衡は9:1でトルコの大幅な輸入超過だそうで、
輸出振興のために、トルコ国内で買った場合は送料は政府持ちとのこと。
また消費税(18%)もかからない。
そのため、輸出された絨毯を日本で購入する場合の半額以下で買えるとのことであったが・・。
トルコ絨毯の中でもヘレケ絨毯(Hereke)は世界で最も高品質で芸術性の高いものだと。
シルクのヘレケ絨毯の場合、1平方センチメートルの中に100~120もの結び目があり、
強度や品質の良さだけでなく絵画のように繊細な模様が芸術作品として評価されていると。
トルコの絨毯の歴史は古く中央アジアの遊牧民生活の時代に遡ると。
その後、アナトリアに定住し始めるようになると、込み入ったデザイン(主に幾何学模様)の
ものが織られるようになったと。
トルコの伝統的芸術作品としてヘレケのシルク製絨毯は過去に日本を始めとするロシア、
イギリス他の多くのロイヤルファミリーやアメリカ、ドイツ他の大統領等へ贈呈されているとのこと。
現在ヘレケ絨毯は、トプカプ宮殿やドルマバフチェ宮殿や博物館等に多く展示されて
いたのであった。
勿論私の購入した玄関マット用絨毯がヘレケのシルク製絨毯では無いことは価格から
間違いなしなのである。
そして、購入した絨毯は手荷物として持ち帰ることを決断。