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洲鼻通りを江ノ電江の島駅方面に歩き、龍口寺前まで辿り着く。
門に向かって歩いていくと左側には処刑場の跡「龍ノ口刑場跡」。
日蓮上人だけでなく、蒙古襲来(元寇)の際、モンゴル帝国皇帝フビライの命を受け、
元からはるばるやって来た5人の使者を斬首刑にしたのもこの辺りだとのこと。
湘南モノレールの湘南江の島駅前の江の島道を北へ、しばらく行くと、龍ノ口刑場で
処刑された罪人の霊を弔うために建てられた寺院 常立寺 があるのです。

龍口寺は日蓮聖人の弟子が「龍ノ口法難の霊跡」として建立したのが始まり。
仁王門前で妻と待ち合わせて合流。
仁王門の扁額には「龍乃口」の文字が。

しばらくまつと、14時過ぎに国道467号線の藤沢方面から、
先導する神戸町(ごうどまち)のお囃子が漸く到着し前を通る。

紫の和傘とお囃子の楽器を乗せた車を曳く氏子の老人。

大太鼓も後を続く。
その後ろには八坂神社の神輿を先導する白装束の神官。

猿田彦も頑張って。

そして漸く八坂神社の神輿が見えて来た。

海から上がり、お色直しで赤い飾り綱、黄金の飾りも付け直して再登場。

龍口寺前の交差点を通過直後にピピーと言う笛の音と共に、神輿と担ぎ手が
道路脇に見事な素早さで。

そこをゆっくりと江ノ電が通過。
神輿の通過する道路は、車両通行止めになっていますが、江ノ電だけは
停めないようです。

そしてその先に小動神社(こゆるぎじんじゃ)の神輿が待っていた。
ここから2つの神輿による合同渡御になるのです。

毎年参加している氏子&群衆は慣れたもので、一瞬のうちに電車の通過する
線路が開かれるのです。そして電車が通過すると再びあっという間に
神輿の周りは埋め尽くされ元に戻るのです。

もともとの腰越の地元は、五町からなっており、それぞれの町ごとに以下の人形を戴いた
山車で祭りを盛り上げてくれていたのです。
濱上町:源義経と辨慶
神戸町:八幡太郎義家と鎌倉権五郎影政
土橋町:源頼朝と御所五郎丸
下町:神功皇后と武内宿禰、応神天皇
中原町:須佐男命
古くは、人形を載せた万灯山車や2段の高欄を持つ山車が上記の如く5台あったが、
その後焼失したり、江ノ電の架線を避けるために低くしたりなどし、当時の山車は姿を消し、
現在は、3ヵ町が持つのみとなっていると。
人形は、明治期に作られたものもあるとする説もあると。
こちらは土橋町の「源頼朝と御所五郎丸」の山車も待機中。

中原町祭典寺務所とその前には小さな神輿が出番を待っていた。

江ノ電が来ないときは線路上は歩行者天国状態。

土橋町の「源頼朝と御所五郎丸」の旧丸座幕(富士の巻狩り図)。
丸座幕とは、昔、山車の大唐破風屋根の上の丸座に張った幕のこと。

中原町の山車。

須佐之男命は日本神話に登場する海原の神。

腰越、神戸川に架かる神戸橋より江の島が見えた。

ゆるキャラも登場。

神戸町の「八幡太郎義家と鎌倉権五郎影政」の山車。

江ノ電の線路を離れ海岸に向かう道の両側には様々な出店が。

道路脇には商店街店主や個人からの「寄付」が貼り付けてありました。

神戸町のお囃子の出陣式。

道路のゴミを片付けてくれている義経一行も私のカメラにポーズを。

先頭を歩き先導する猿田彦の手には、旗が付いた鉾を持ち、
一本歯の高歯の下駄を履いて頑張っていた。

そして漸く目の前に合流した八坂神社と小動神社の神輿が目の前に。
天王祭は江の島八坂神社の神輿が年に一度、対岸の小動神社の神輿と行き会う祭り。
江ノ島の八坂神社の神様が女神様で小動神社の神様が男神様、
年一度の逢瀬を楽しまれるのだとも言われています。

小動神社で神事が行われた後、再び2つの神輿による合同渡御が龍口寺まで行われます。
そして、龍口寺前で別れてそれぞれの神社に戻って行きとのことですが、今年の見学も
ここまでに。
そして134号線に出て江の島を眺めながら、小田急線江の島駅に妻と向かう。

突然右手に仏の姿が刻まれた石碑が建っていた。
右から「夢告の井戸」それとも左から「戸井の告夢」?
調べてみるとこんな説明が。
『謎多き井戸なので詳しいことはわかりませんが、平安時代にかの弘法大師様が
江の島岩屋洞窟で修業された際に関連があるようです。 平安から数百年を経た江戸期。
東海道も整備され、治安も安定したので庶民は気軽に旅にでられるようになりました。
江戸から江の島までは約2日間。 鎌倉~江の島~大山は大人気のコースだったようです。
江戸期の記録によれば、 「片瀬浜の夢告げの井戸は弘法大師のお告げにより湧きいでし清水。
その水面に月光を浮かべ、目を洗えば眼病にご利益がある」とのこと 』と。
【 http://kamakura-tabi.com/2015/12/09/424/ 】より転載。
よって右から「夢告の井戸」。

そして小田急線で家路に。
電光掲示板には、江ノ電は小動神社天王祭に伴う混雑のため16時10分〜17時00分頃
まで一時運休。藤沢〜江ノ島間、稲村ヶ崎〜鎌倉間で折り返し運転との予告表示が。

江の島灯籠 2024へ(その7) 2024.08.30
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