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昨日、我が家の横の菜園で農作業をしていると畑の片隅に見事な自然の
芸術品を発見しました。
ホオズキの網目が3個仲良く、「透かしホオズキ」ともよばれているもの。
このような綺麗な神秘的な網目になっているのは感動もの。

「ホオズキ」の名は、その実の赤くふっくらした様子から頬を連想したもの
(「づき」は「顔つき」「目つき」の「つき」か)とも。
また果実を鳴らして遊ぶ子どもたちの様子から「頬突き」の意であるとも。
ほかにはホホ(蝥、カメムシの類)という虫がつくことを指すとする説もあると。
漢字では「酸漿」のほか「鬼灯」とも書く。中国語では酸漿の名のほかに
「金灯」「錦灯籠」などとも言い、英語では Chinese lantern plant とも呼ばれていると。
赤い実を大事そうに包む「透かしホオズキ」を接写。

房の繊維だけ残り、赤い実が透けて見えて美しい姿。

こちらは表皮が虫に舐められたのか?それとも自然に雨などで腐りこれが乾燥して
風で破れ繊維質が残っていくのか?
繊維質が少しずつ現れ始めた所のものも発見。
![00-fe7b3[1]_R.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/c71745e23b87e140b58041c374b90645b5cd4836.15.2.2.2.jpg?thum=53)
今年の9月は雨が多かったからでしょうか?不思議な自然の芸術作品。
自然にドライ風になっていたホオズキは初めて見た?

見慣れたホオズキの姿も残っていました。
何故か下の方だけはまだ緑。
![hana-050905-0005-hozuki[1]_R.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/b4e81e279c7c49727ed23a2bc0c6ac24330b65b4.15.2.2.2.jpg?thum=53)
こちらは、これから芸術作品への変身へのプロローグ。
繊維質の部分が血管の如く目立ち始めています。

一つ摘んで手のひらに。
赤い実はフリーな状態で中でコロコロと。

昔、台湾に仕事で行った折、故宮博物館を訪ねたときに見た芸術品をふと
想い出したのです。
もちろん白菜『翡翠白菜』や豚の角煮『肉形石』が有名ですが象牙でできた
多層球も一見の価値があるのです。
ネットで調べてみると『雕象牙透花雲龍紋套球(ちょうぞうげとうかうんりゅうもん
とうきゅう)』と呼ばれる作品であったのです。
象牙の塊を球に削り出したもので、17層になっており、それぞれが回転することができると。
球には継ぎ目がない。中国の究極の工芸品として、NHKスペシャルでも紹介されたもの。
『まず象牙を球形にととのえたうえで、中心に向かって八方から円錐形の穴を穿つ。
そこに特殊な小刀を差し込み、中心部の一番小さい球体を彫り出す。
次いで第二層、第三層と、円錐形の穴を手がかりに、内側から外へ向かって薄いボールの皮を
削り出すように、一層ずつ回転する球体を彫り出していく。円錐形の穴からすべての仕事を
目で見とどけることはできない。おそらく指先のカンと、削る刃先の音の変化で見当を
つけたのだろう。現代では、これを実際に彫ることのできる技術の持ち主は誰もいないという。
その意味では依然として幻の秘伝である。』 と。
最近では、費用と時間を気にしなければ『3Dプリンター』でこれに近いものは
出来るようになったと。しかし所詮象牙や翡翠等の玉石ではなくプラスチック。
![p167[1]_R.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/563a0f3cb5bd9a7a97ab640529d5ca95cdd23608.15.2.2.2.jpg?thum=53)
![20130407102531a94[1]_R.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/cbe40372f9c29a4d3cf1c2622a31d0887d5e5f98.15.2.2.2.jpg?thum=53)
【 http://kazumiudon.blog102.fc2.com/blog-entry-1220.html 】より転載。
ホオズキの袋に網目だけが残り、秋の赤い夕日が巻雲の中で透けて見えるが如くであった。
ひそやかに 落陽染まる 透かし鬼灯・・・・詠み人知らず
第18回 小出川彼岸花まつり-2 2025.10.06
第18回小出川彼岸花まつり-1 2025.10.05