JINさんの陽蜂農遠日記

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2024.01.06
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カテゴリ: 藤沢歴史散歩
この日は2023年11月29日(水)、久しぶりに「 遊行寺 」の 大銀杏の黄葉、そして境内
巡って来ました。
まずは「遊行寺」の「 惣門(そうもん) 」。
その両脇には歴史を感じさせる灯籠、その奥には石垣と築地塀も。 



大きな寺号標石「 時宗 総本山 遊行寺 」。 







消防車の車庫のシャッターには 藤沢宿の浮世絵 が描かれていた。



下が本物の浮世絵。
『歌川広重東海道五十三次』
= 佐野喜版・狂歌入東海道・狂歌東海道 = 《 藤澤 》
松吟庵清風
うちかすむ 色のゆかりの ふぢ沢や 雲井をさして 登る春かな

みんなの知識 ちょっと便利帳】歌川広重・東海道五十三次・藤沢 - 佐野喜版・狂歌入東海道・狂歌東海道・狂歌入り東海道五十三次

惣門前には、 高さ約2m80cmの青銅製の灯籠が対 になって建立されていた。
青銅製の灯籠(右)。



青銅製の灯籠(左)。



榜示(ぼうじ) 門前先通道幅四間二尺 」と刻まれた石碑。
榜示とは支配関係者が杭または石などによって、領域や領田の表示としたものを意味すると
考えられ、境界のしるしに立てた杭を榜示杭と呼んでいる。
江戸時代に入り、人の往来の激しい街道筋で、天領や私領の入り込んでいるところは人々に
領域の存在をはっきり知らせるため、街道の傍らに榜示杭が立てられていた と。



現在の黒門は、主柱の後に控柱をもつ4本足で、屋根が無く、主柱の上部を横木が貫く
大きな黒の冠木門(かぶきもん=門柱にぬきをかけたもの )。これが「遊行寺」の「 惣門 」。
今日では 遊行寺の黒門 とも呼ばれているのだ。
天保 10 年(1839)成稿の「相中留恩記略」挿図や明治初めの境内図では、この門は「惣門」と
あって黒門とは書かれません。姿も今とは違い、冠木門に屋根がついた薬医門の形式で、基壇も
ある。そしてなにより黒く見えません。江戸後期の境内図で、門全体を茶色に塗ったものもある
ので、やはり黒くなかったのでしょう。一説に大書院への門(現在は中雀門の隣)が
もともとの黒門だともいわれ、確かにどの図でも黒く描かれています。
とすればこのころ惣門は「黒門」と呼ばれていなかったのではないか とも。
日本三大黒門の一つといわれますが、他の二つがはっきりせず、どうも根拠はないようです。
そして、明治 13 年(1880)「清浄光寺境内絵図面明細書目」 (清浄光寺文書)の「総門」の項
からは、桁行 3 間 1尺(約 570 ㎝)、梁間 2 間 3 尺(約 450 ㎝)、棟高 1 丈 4 尺(約 420 ㎝)、
屋根は銅板葺きで、 紀伊藩主徳川治宝が 染筆した「登霊台」の額が掛けられていた とわかりま す。
「藤沢山日鑑」は文政 13 年(1830)5 月 25 日(17 巻) に、この額が届いたと記します と。



「作者:歌川(橋本)貞秀
東海道名所之内 (御上洛東海道) 藤沢 遊行寺
文久3年(1863)」に描かれた惣門。



右に「 時宗總本山 」と彫り文字に墨入れした大きな木札がかかっている。
当本山の 正式名称は、「藤沢山 無量光院 清浄光寺(とうたくさん むりょうこういん 
しょうじょうこうじ)
近世になって遊行寺と通称され、明治時代より法主・藤沢上人と遊行上人が同一上人である
ために通称の「遊行寺」の方が知られているのだ。



 左に「 清淨光寺(しょうじょうこうじ) 」と彫り込んだ大きな木札が。



そして惣門から遊行寺の境内に入り、まずは直ぐ左手奥にある墓石を訪ねた。



板割浅太郎の墓 」と書かれた案内板。
この墓地群は「真徳寺」の境内のようであった。



板割浅太郎の墓 」。 
卒塔婆には「 洞雲院弥阿 」の文字が。



板割浅太郎の墓の由来
国定忠治 への忠義を貫ぬく板割浅太郎(本名 大谷浅太郎 )は、大正五年(一九一六)に刊行された
平井晩村 の小説『侠客忠治 』(後に『国定忠治』に改名)に登場する「板割の浅治」や、主題歌
『赤城の子守唄 』が話題となった昭和九年(一九三四)公開された映画『浅太郎赤城の唄 』の登場
人物として知られています。真徳寺 には忠治の元を離れた板割浅太郎の後日談が口承されて
います。天保十三年(一八四二)に忠治がおこした勘助親子殺害事件と大戸関所破りの後、親分で
あった忠治と決別、無職渡世の足を洗い、時宗金台寺 (長野県佐久市 )住職である列外和尚の
弟子となり列成と名を改めます。後に遊行上人の導きにより藤沢 の地に移り、時宗総本山遊行寺
の堂司(堂守)を勤める事となります。朝タの鐘つきに始まり、札売りや参拝者へのお茶の接待、
境内の清掃と、精進を重ね念仏三昧の日々を送り、伯父であるとされる勘助親子の菩提を弔う
のです。仏門に入り改心した姿が認められ、遊行寺塔頭である貞松院の住職を拝命したとされます。
以上の口承が昭和六十一年(一九八六) 山本周五郎 が刊行した『夜明けの辻』に収載された
「遊行寺の浅」の元となったとされます。
後の列成和尚 は、明治十三年(一八八〇)に発生した藤沢宿大火 により遊行寺が類焼すると、
老骨に鞭打ち勧進僧となり、遊行寺復興の為に各地を巡って浄財を募り遊行上人の仏恩に報いた
のです。
明治二十六年(一八九三)十二月三十日七十四才にてその生涯を閉じたと伝えられています。
貞松院跡地に現存する墓石には「 当院四十二世洞雲院弥阿列成和尚 」と刻まれています。
          赤門真徳寺住職「 



そして右手にあったのが「 眞徳寺 」。



寺号標石 赤門 眞徳寺 」。



扁額「 真徳寺 」。



境内に入り、「 赤門 」を振り返る。






この大きな石碑には 仏像が線刻 されているようであった。



本堂 」。
清浄光寺の塔頭である。住職を本山役僧が務め、講中の宿泊所だった。別称は赤門、
鎌倉北条氏邸より赤門を寄付され以来、朱塗りの門であるためという。
遊行51代一法はこの寺の檀家から出ているのだと。



唐破風の屋根。



見事な龍の彫刻。




三界萬霊 」碑。
三界とは、無色界(むしきかい)・色界(しきかい)・欲界(よくかい)。
無色界の上、つまり三界を超越したところに仏様の世界が存在すると。



その右隣に卒塔婆が2本。
「戦災震災風水害殉難横死之諸群霊証大菩薩堤塔」 
「古今大戦々死病役之諸精霊証大菩薩堤塔」の文字が。



十三重石塔、天水桶を見る。



本堂 内陣 」。
ご本尊は阿弥陀三尊坐像 。 



「本堂」前、一段下がった場所にあった 墓地 。 



そして「 いろは坂 」を更に進むと左手にあったのが「 時宗 眞淨院 」。



寺号標石 時宗 眞淨院 」。



白壁に囲まれた参道を進むと正面に「 山門 」が。



扁額「 登龍山 」。



そして 白壁に囲まれた参道 を進む。



水子地蔵尊 」。



本堂 」。
清浄光寺の塔頭の筆頭である。住職を本山役僧が務め、講中の宿泊所だった。
歴代上人が法燈をつぐ時や、遊行から帰ってきた場合にはここで宿泊することになっていたと。



近づいて。
見事な彫刻の数々が正面に。



彩色された龍の彫刻。



牡丹の花と獅子の彫刻(右)。



牡丹の花と龍の彫刻(左)。



開運厄除 毘沙門天 」と。



開運厄除 福壽聖観音 」と



「本堂」の扉の「 鳳凰 」の彫刻(右)。 



「本堂」の扉の「 鳳凰 」の彫刻(左)。



このお寺の宗旨
名称 「時宗」 
宗祖 証誠大師 一遍上人(智真)
開宗 七百年前(鎌倉末期)
本尊 「阿弥陀如來」を本尊に仰ぎます。
称名 南無阿彌陀佛
教義 大慈悲の阿彌陀如來に皈命(おまかせ)する只今のお念彿が一番大じなことです。家業に
   つとめはげみむつみあって只今の一瞬が充されるなら人の世は正しく生かされて、明るさを
   増し皆倶(とも)に健やかに長壽を保つことになります。浄土えの道はそこに開かれるとする
   教えです。
お経 無量壽経 観無量壽経
   阿弥陁経 六時禮讃などの
   諸經典(おきょう)を読誦(およみ)致します。
     教學部編」


内陣。



ズームして。



南無阿弥陀仏 無縁法界供養塔 」。
無縁法界 」とは、無差別平等の一切をこめていった言葉。
縁もゆかりもないこと。また、その人。あるいは弔う親族のない亡者のことと。



白壁の参道を引き返す。



そして前方に入口が見えて来た。



「時宗 眞淨院の境内の隅にあった 銀杏の老木 を見上げる。




               ・・・​ つづく ・・・









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Last updated  2024.08.28 09:15:45
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