梅林庵

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2019年08月05日

佐世保訛り

(2)

カテゴリ：人

　寝坊助の妻が珍しく早起き。夜の白んで
「あなた、茄子の枝を風に揺れないようロープで押さえて欲しいの。私は小枝を荷紐で支柱に括るわ」
　1.5～2mに切断したビニールハウスの骨を、幾本も茄子の畝に玄翁で打ち込みました。それにロープを括り、茄子の列を挟むよう仕立てました。でも、大風に吹かれるとひとたまりも無いな。子供だましというか、気休めです。写真はまだ若いのも含め、台風襲来を見越して収穫の野菜です。

　ん？足下に何かが動いている。カメムシの遺骸でした。蟻がそれを抱えてツツツ～ッ。結構なスピードでした。よく見ると、担ぐ役割、船頭の役目、それぞれを分担しているよう。

　野菜の始末がついて、父の作業小屋に収納の玉葱と馬鈴薯を、降り込む雨を避けるようビニールで囲いました。結構な作業でした。一汗、いや、二汗かきました。次の写真はその作業小屋に作成中の額縁です。工作は父ですが、材料は私が倒した檜です。親方の山から貰いだして製材したものです。下世話な余談です。額縁、結構な値がします。10号（55cm×45.5cm）の安いもので20ラー前後。絵を趣味の人はこれが高くつきます。サイクリングやマラソンの大会参加費は5～10ラーが相場。両者を比較するのは無意味ですが、私は芸術の心得無し。体力勝負の安上がりを採ります。

　2時間の作業を終えた朝ご飯にこれが出て来ました。朝から茄子です。

　食後、野暮用を済ますため外出。久しぶりにオーディオ師匠を訪ねたあと、観光交流館へ。義母の家に廻り、野菜を置きました。とって返し午睡。目の覚めて、午後、軽トラに草刈り機を積みました。最前訪ねた妻の実家に草が伸びていました。芝刈り。写真はその途中です。写真の電動芝刈り機はトヨトミ製。10年以上前に購入、義母にプレゼントしたものです。現在、商品として売られていないよう（未確認）ですが、抜群の切れ味に加え一度も故障無し。写真程度の庭であれば20分ほどで完了。

　刈り終えて、草刈り機を背負いました。際を刈るにはビニールの紐刃がよろしい。竣工写真です。

　カラオケマイクとTVの接続、未だ悪しということで、それをチェック。結局、接続コードの仕様が違うと判り解決。帰宅は午後5時を回りました。着替えてラン。雨に遭いそうなのでカメランは無し。いつもと異なるコースにしました。木立川沿いに立つアパートの前で猫に餌をやるお兄さんに行き遇わせました。懐いて可愛いので立ち止まり、話し込みました。彼曰く（言葉に訛りあり）
「この猫、可愛いでしょう。貰ってくれません？（笑い）。雌ですよ。餌を与えたら懐いてね。来週、避妊の手術に連れて行きます。5千円の補助があるので助かります。もう一匹いるんですよ、そこに（指さした先に見たことのあるのらくろカラー、よく肥えたのが）。そいつは擦り寄ってきませんが餌だけは強請（ねだ）りますね。ああ、私ですか。出身は佐世保です。佐伯の造船所で塗装の仕事をしています。盆ですか？うーん、帰省しようかすまいか、迷っています。ええ、長崎にいた頃は旋網船に乗っていました。松浦や平戸は漁業が盛んでしたよ。不良になって、特産のイリコも需要が減り、今は青息吐息です。佐伯のまちの印象ですか。人が優しいですね。造船所の現場でそれを感じます。よそは怒鳴りながらですが、ここはそういうことがない。いいところですね。ああ、あなたは定年ですか。暑い中、気をつけてくださいね」
　その方、年齢は30位でしょうか。本人の食事は終えたようでしたが、まだ作業着姿。ズボンにペンキの跡が沢山ついていました。日中の現場は暑いだろうに。あなたこそ、体調に気をつけて。そう言って後にしました。それにしても可愛い猫だった。カメランでないことを後悔。このあと、向津留を廻ったところでジムクリ（小型の蛇）を見ました。