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多摩農協ほか脅迫一連 野望の伏線 第一回 ● 改 築 後 の 多 摩 農 協 時 期 は 不 明 。 撮 影 小 説 男 氏 ● 現 在 の 多 摩 農 協 撮 影 ク ロ ベ エ 氏 '07 10 月 43 3 1 ~ 4 30 「さくらデパート」が購買客に渡した紙袋の裏に多磨農協の脅迫文が書かれる 4 25 多磨農協脅迫第1回目 西部多摩川線北多磨駅の西、府中市白糸台1の 多磨農業協同組合に脅迫電話と脅迫状 5 25 多磨農協脅迫第2回目 多磨農協の向いにある府中市役所東部出張所に 多磨農協への脅迫電話と脅迫状 6 14 多磨農協脅迫第3回目 多磨農協近くの洋品店「綿新」に 多磨農協への脅迫電話と脅迫 ( 6 16 国鉄横須賀線上り電車が大船駅付近を走行中、六両目網棚にあった荷物が爆発) 6 20 つくば観光会社物置放火 多磨霊園東側、火葬場付近の木造小屋が放火され全焼 6 25 【午前6時35分以前】 ○山○雄宅 壁新聞 多磨霊園南東500mの会社員宅、西側 板塀で朝日新聞6月21日付夕刊を使った脅迫状が発見される 多磨農協脅迫第4 回目 多磨農協から西に2キロ、府中市分梅町の府中ガス 西部営業所に多磨農協への脅迫電話と脅迫状 みどりの箱下に置き手紙 【午前7時45分以前】 電話 【午前7時45分 】 歯科医宅 怪文書投げ込み 多磨霊園近くの府中市○葉丘 二の医師宅に朝日新聞 【午前8時以前】 6月24日付朝刊を使った脅迫状があるのが発見される 西部多摩川線多磨墓地前駅の構内で、ボール紙に赤文字での脅迫状が発見される) 7 25 西部多摩川線多摩川墓地前駅から西150mの府中署多磨駐在所へ爆破予告電話 多磨農協脅迫第5 回目 多磨農協から北へ1キロの高校教諭宅に 多磨農協への脅迫電話と脅迫状 8 22 多磨駐在所に爆破予告状
2008年06月22日
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バルタン星人(2) ▼むっ! 謎のヤ○○風の男が「バルタンばさみ」で遊んでる!? いやじつはこの男性、こう見えても(失礼)アトラク・ショーで 怪獣を演じる役者さんだとか! (1989年 Mont.Akagi氏 撮影)posted by オアシス地球 ●「はさみ」は奥にもう二組(?)あり、横に置かれた頭部は やはり本当に良く出来ています。 ウルトラご夫妻はやはりアトラク用なので眼は塗装された点灯しないタイプですね。 手前右の段ボールには銀のスプレー塗料が見え、これはヒーローらの「お色直し」に 使われるのでしょう。 怪獣倉庫には着ぐるみのメンテナンスを担当する「怪獣おじさん」とでもいうべき方が 常駐され、ショーから戻ったヒーロー、怪獣たちを手厚く看護なさっていたそうです。 (後日、登場します) 怪獣倉庫 IN 昭和!! ●ここらでちょっと、1966年頃の 怪獣倉庫をのぞいてみましょう。 (「大ウルトラマン図鑑 西村祐次 / ヤマダ・マサミ ホビージャパン刊 より) ▲この時期の怪獣は全て撮影用の本物。左下に ▲ガマクジラのミニチュアをくわえたアボラス。 ニセウルトラマン、展示用に塗り変えたトドラ。 頭にザラブ星人のマスク、左に宿敵のバニラ。 男の子が触ってるのはチャンドラー? 奥に 右上はウルトラマンの飛び人形か。 ネロンガの背びれ、一番奥はアントラー頭部か ウルトラQの大ガメの甲羅と思われます。 ▲四次元怪獣ブルトンの突起から顔を覗かす ▲手前からガマクジラ、テレスドン、ドラコ、グビ ミイラ人間。 (これが恐かった!!) ラ、ガヴァドンAタイプ、ネロンガ。右のブルト 後ろには深海怪獣グビラ、 ン手前にピグモンがいるのが分かりますか? 左下はペギラ改造のチャンドラー。 右下にチラッとブースカの「ブー冠」が。 (つづく)
2009年05月06日
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ホ シ 犯人は必ず現場へ戻ってくる・・? クロベエ&小説男の 現場百回!! 第3回 第二現場 国分寺市 西元町3 H家墓・七重塔跡 ●御存知、犯人が現金輸送車からカローラに現金を積み替えた場所。 39年前は草ボーボーの雑木林だったが、現在はきれいな芝生に整地され、 地元の皆さんの憩いの場所としてひっそりと佇んでいる。 ▲現金輸送車のセドリックが入り込んだ小径から東方向、武蔵国分寺七重塔跡。 天平勝宝四年(752)奈良の大仏開眼前後に建設を開始、十年をかけて完成するも 承和二年(835)空海の没した年、落雷で炎上。十年後再建されたが、またしても 元弘三年(1333)、新田義貞の鎌倉攻めの時、義貞軍の放った火によって炎上、 七堂伽藍は灰燼に帰した。(知ッタカ解説) ▲逆の西側。左のバリケードは遺跡の発掘場所で中央の暗がり、「H家の墓」に じりじりと迫っている(?)。お墓は将来、移転の運命にあるのだろうか? 犯人の車が通った細い道は、さらに細い遊歩道となって今も残る。 (地面、中央の細い筋)「あの日」、か細かった木々は太く、たくましい幹へと成長していた・・ パトロール氏のタイムスリップ写真館 「伏線編1」 四畳半の野望 今回は事件の成功の大きな伏線となった「支店長宅の爆破脅迫編」です。 「実行準備編」も予定しています。お楽しみに! ※大好評のうちに終了しました。ありがとうございました!! ●アナロ-ブログ 10万アクセス&ブログ二周年感謝プレゼント!! ★日頃より、アナロ-ブログをご覧いただき、ありがとうございます。 さて、当ブログはおかげ様で開設・二周年、10万アクセスを突破します。 そこで、日頃の御愛顧に感謝の意味をこめ。良き理解者・クロベエ氏の 御協力を得まして、ささやかながらプレゼントを御用意しました。 ◆プレゼントNo,2 1966 カローラメタルモデル 1名様 ◆プレゼントNo,1 クロベエ作 犯人ヘルメット 1名様 ◆プレゼントNo,3 1963 セドリックカスタム メタルモデル 1名様
2007年10月24日
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ホ シ 犯人は必ず現場へ戻ってくる・・? クロベエ&小説男の 現場百回!! 第11回 「盗難エリアを往く ・ 1」 日野市 平山団地 ●犯人は犯行に使用した複数の車、バイク、シートカバー等を主に事件現場周辺の 団地から盗んでいる。 故・平塚八兵衛氏は「犯人は団地好きだ」と推理した。 今回はその中の一つ、第一現場から南西へ10Kmの地点、「日野市・平山団地」に迫ります。 (撮影・90年代 小説男氏) ▲偽白バイに改造された「ヤマハR1」が盗まれた22号棟を東から。 (下・空撮写真の▼1) 持ち主は車の左後方辺りのヒバの木に鎖でつないで保管していたが、 盗難時はそれを忘れ、あろうことかキーが付けっ放しだった。 ※第三現場に放置された「草色カローラ」盗難場所へ。後日掲載。 ↑ ▲二ヶ所の盗難場所(×印)はやはりどちらも団地の外側の棟である。 ▲バックして22号棟をやはり東から。 こちらは偽白バイが第三現場から刑務所脇まで ▲ (空撮・▼3 ) 引きずったシートカバー(スバル360用)の盗難場所、 16号棟を西から。現場はこの裏手。 (空撮・2▲ ) ▲日野市中央部を流れる「浅川」をはさんで ▲北東、1kmにあるJR(国鉄)の最寄り駅、 「盗難の巣窟」、平山団地を望む。 豊田駅。(南側より撮影) (空撮・▼4 ) 京王線・平山城址公園駅は南東300m。 パトロール氏のタイムスリップ写真館 「独白編」 単 独 犯 の 孤 独 ○・・そりゃ俺にはわかるよ。俺だってバイク好きだからよ・・。 このヤマハの持ち主が相当大事にしてた事くらいはな。それにしてもピカピカに磨いてあるな。 キーが付けっ放しとは、よほどうっかりしてたのか・・。 おかげで団地の中の方まで物色する手間が省けたぜ・・。 「ホンダじゃない」なんてゼイタクは、この際言ってられねえよ。 ○・・パーツを揃えるにも、馴染みのバイク屋じゃマズいからな・・。 赤色灯のスイッチも家庭用、ステーなんざタオル掛けだよ。百貨店で一度に揃うからな。 ・・この風防は後付けか。なんか外すのに気が引けるよ。 いや、本当に気が引けるのは、コイツを白く塗り替えるときかも知れねえな。 「・・さて、やるか・・。」
2007年12月16日
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最後に追加情報アリ!! 多摩農協ほか脅迫一連 野望の伏線 第二回 ●「農協脅迫関係ホカ・一覧」ワ 前記事 ヲ ゴ覧クダサイ。 ※ 写真提供・小説男氏 (70年代前半及び、95年) ▲43年5月25日、午前8時35分頃、多磨農協・向いの府中市役所東部出張所に 「お宅の前の公衆電話の電話機の下に棚がありますが、その上にある手紙を 前の農協に届けて下さい」と中年男性らしき声で電話。 (その封筒の表の文) 「コレヲ見ツケタ人ワ前ノ農協ノヨ金係ニ届ケテクダサイ」 多磨農協脅迫1回目からちょうどひと月後、二度目の脅迫。 (※現在は府中第四小の「第四学童クラブ」に変わっており、電話ボックスもない) ▲6月20日、多磨霊園東側の火葬場付近にある「つくば観光会社」の 木造物置小屋が放火され全焼。 写真はその火葬場。 ▲6月25日の犯人の複数件あった「行動」のひとつ、歯科医師宅郵便受けへの 脅迫状は、新聞を紙代わりに、「赤色ぺんてるパス」で書かれた。 トテモ二回デワ、オワラナイ。ナニガ「前編」ダ。アト、一回カ、二回ヤル。 ヤルトイッタラ、カナラズヤル。チカウ。 ・・トコロデ、ドコガ「休載企画」ダ・・。 あっ ! こ、これは !? (ツッチー刑事) クロベエさん、今週日曜日の調査で 見つけたんですよ!イヤリングの写真。 (クロベエ) おぉおっと。それ、って「ブドウの形」 しているヤツですか?水晶、それとも ルビーが中央にあります? それとも薄い緑色(エメラルド)で、 十字架を縦に繋げたような形ですか? (ツッチー刑事) 朝日新聞の記事なんですけどね、 右耳用、薄いピンク色の紅水晶。 写真も載ってるんですが、シンプルな 形ですねぇ・・ このイヤリング、写経本では「ブドウをあしらった」とありますが、 シンプルに水晶を見せる形で、ブドウのには見えませんねぇ・・・。 以下はコメント欄にて!
2008年07月03日
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クロベエ本部長の 現場百回 !! 第6回 犯人待機場所 府中市 栄町2-2 ~ 第三現場へ 【 後編 】 ▲3:52 から「三億円事件」。4:45に第三現場と草色カローラの珍しい映像があるが 『国分寺史跡に乗り捨てられた現金輸送車』と出るテロップのミスが許せない(笑) ●このたび、小説男様から、なんと1973年~75年頃に撮影された現場写真の 御提供がありました。この場を借りてお礼申し上げます。 今回はその中より、クロベエ氏撮影の現在の写真と比較しつつ、再度「犯人待機場所」 から「第三現場」周辺を検証します。前回記事 もあわせてご覧下さい。 [ 70年代前半 ] (前回、一枚目の写真の反対側・府中刑務所は左方向) ▲ここが偽白バイ警官が現金輸送車の通過を待った路地!!(電柱の裏あたりで待機?) こうして見ると、路地の道幅の狭さ、脇の植え込みで白バイにまたがった犯人が 隠れて待機するには絶好の場所だとわかる。 [ '07 ] 反面、前方の視界は極端に 狭いこの場所で、犯人の頭 には「もしかして輸送車は 通り過ぎたのでは?」という 一抹の不安もよぎったのか もしれない。 (※2010年11月補足・ 退色した写真の補正を やり直しました) 三十数年の年月は 平屋の民家を三階建ての 建物に変えてしまった。 (都営府中栄町ニ丁目第2 アパート1号棟・・なが!) [ 70年代前半 ] [ '07 ] ▲再度、待ち伏せ場所から後ろへ下がってみる。 ちょっと撮影地点が違うのが惜しいが、ほぼ「定点比較」ができたもので。 右側の家に御注目いただきたい。少なくとも、30数年間、外観は変わっていない。 出口(というか入口側)の道幅がちょっと広くなった。 [ 70年代前半 ] ▲出た!これが本邦初公開(でもないか?) 洗濯物も逆光にきらめく「第三現場」だ! 豪雨の中、ここで犯人は偽警官に変身し、予め待機させた偽装白バイでシートカバーを 引っ掛けたまま先の待機場所へ急行。残されていたのは10個の足跡、裏返しで脱ぎ捨 てたレインコート、エンジン掛けっぱなし、ワイパーが動いたまま、助手席の窓が開いた ままでバックミラーを縦に曲げた緑色のカローラだった・・ ※ 写真を御提供下さった小説男氏、クロベエ氏に深く感謝いたします。
2007年11月18日
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●第十二回 新春のS少年宅は 静まり返っていた・・(2) ★関連記事 「S少年のこと 1 」 2 3 4 ◆おことわり・・・記事中に登場する説はあくまでもひとつの「仮説」です。 ●・・それにしても、あまりにも犯行の動機が弱いと言わざるを得ないのではないか。 そもそも、そんな事をしでかして失敗すればどういう事になるか、 一番解かっている立場の人間ではないのか。 その巨漢ヲタク男の話によれば・・ ○親は職場に不満を持ち、それがやがて恨みへと変わっていった。 そしてもう一つの目的はむろん、「金」であったというのだが・・。 犯行後、警察の手が少年に及びかけたとき○親は狼狽し、家族を守るため、ついに 手をかけてしまう。自殺や心中の計画もあったのだそうだ。(ここも理解しかねる・・) 所詮、その辺りの事情は我々に想像など出来はしないだろう。 犯行は少年と仲のいいグループとともに行われ、当初「白バイ警官」は少年では なく別の人間がやるはずだったが、ある事情により交代となった。 なるほど、これなら多摩農協脅迫の際、少年が鑑別所にいて脅迫状を送付でき なくても「別の」人間がやれる。 筆跡が違うのもむしろ当然である。 私は最初にこの話を聞いた時、正直、「その手があったか!」と思った。しかし次の 瞬間、「そんなバカな」とその考えを打ち消した。余りにも突拍子すぎるのではないか・・ (記事提供 / ツッチー刑事) ▲手持ちの当時の新聞記事を今一度探してみたが、少年に関する記事は実に少ない。 上はその一つだが、スペースの都合で割愛した部分から主だったところを拾ってみると・・ 『犯人の取りこぼしを恐れ、慎重で手堅い捜査を命じる本部首脳の心労ははた目にも 痛いほどわかる』という一文や、 『多少なりとも疑点のあるうちは納得のいくまで調べる。決して中途半端な捜査はしない』 という浜崎捜査一課長の談話が目を引く・・ ●情報提供者の巨漢ヲタク男はさらに続けた。 「近くに少年が 現金を隠したとされる場所 があります。行ってみましょう・・」 (つづく) 現金輸送車に おふくろ が乗ったよ(下) (「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ/四人囃子」より) ▲なぜかこの教習所の教官は化学の先生 ▲晴れて免許を取得し、満面の笑顔で洗車する みたいな「白衣」を着ていたらしい(笑)。 母。 この車はええっと・・何つったっけなあ? 何を勘違いしていたのか・・? どなたか、教えてくだされ。 ●しかしそんなおふくろも今年でおんとし73歳。先日、車庫入れ時に人サマの 車にこすってしまったのを機に私が免許を取り上げてしまった・・。しばらく口を きいてくれなかったが、許してくれ、おふくろよ。大きな事故を起こしてからでは遅いのだ。 それにしても40年とはそれだけの長さなのだと思い知らされた。 トボトボと徒歩で買い物に行く母の後ろ姿とこの写真を見比べながら、 私はなんともイタタマレナイ気持ちになるのだった・・。 (終)
2008年03月07日
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特別号 ●特別企画!クロベエ氏の小説・第一部 「 犯行場面 - 空地から」 ---車一台がやっと通れる狭い路地を突っ走ると、空地が現れた。 車を頭から乗り入れ、力任せにブレーキを踏んだ。 ハンドブレーキを引くのももどかしく、エンジンを掛け放しの まま車から飛び降りる。 レインコートを脱ぎ捨て、オートバイにかけ寄った。シワに雨が溜まったボディカバーを一気に捲り上げ、後方に放る。右のミラーに引っ掛けておいたヘルメットを掴み、被っていたハンチング帽を叩き落とした。ヘルメットを被り、顎ひもを留金に通す。が、力が入っているのか、かじかんでいるのか。指先はいうことをきかず、うまく通すことができない。 「落ち着け・・」私はそう自分に言い聞かせ、深呼吸をした。 再び顎ひもを留金に通すと、今度は上手くいった。 オートバイにまたがり、サイドスタンドを蹴り払う。スロットルを捻ってクラッチをつなげる。その瞬間、足元から異音が発した。タイヤが砂利を撥ね散らしていたのだ。後輪が滑るのも御構いなしに、狭い路地へと飛び出した。両側を家々に囲まれた路地は雨が紗を掛けて いた。顔を伏せ気味にして、刑務所方向へと 一気に突っ走る。 左後方に違和感を覚え、顔をひねる。 しまった。放ったはずのボディカバーを引き摺っているではないか。かといって停まって取り外す時間の余裕はない。標的はすぐそこまで迫ってきているのだ。待ち構え場所で外すしかないか。 程なく視界が開けた。刑務所前を通る学園通り。 路地が終わるぎりぎりのところでオートバイを停める。 脈拍が上昇し、呼吸が酷く乱れているのがわかる。 大きく息を吸い、ゆっくりと吐き出した。 足元を見遣る。ボディカバーはサイドスタンドの先端に絡んでいるようだ。 どうする? 余計な事に気をまわしているうちに標的が通過してしまったら元も子もない。私は舌打ちして、ボディカバーを外すことを諦めた。 (つづく)(不定期で掲載します。 早く先が読みたい方は 「コメント欄」をどうぞ!) ▲その「出動場所 」である「第三現場」の現在。 (画面、右の奥。 写真提供/クロベエ氏) ※文中写真は 1975年 東映映画 「実録三億円事件・時効成立」より。
2007年09月11日
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ホ シ 犯人は必ず現場へ戻ってくる・・? クロベエ本部長の 現場百回!! 第9回 「第四現場」 小金井本町住宅 ●事件から4ヶ月後の昭和44年4月9日、小金井市本町4-8、「東京都住宅供給公社 本町住宅」 B1号館西側駐車場。下取り車を査定中のトヨタ東京カローラ田無営業 所のセールスマン二人がシートカバーを被った紺のカローラ、「多摩五郎」を発見。 車内にはとんでもない「おみやげ」が残されていた・・ ▲中央が紺色カローラ・多磨五郎。 右奥では今まさにジュラルミンケースを 地べたに並べているところか。左後方にははギャラリーの皆さんが集まり出している。 ▲空のジュラルミンケースの積まれ方がわかる貴重な一枚。 ご覧になって分かるように、輪郭などがかなり修正(強調)されているらしく、まるで 絵のように見える。車両や遺留品の形状を分かりやすくするためか。人物の腕章に 鑑識の「識」の文字が見える。手にしている容器は指紋採取の為のアルミ粉と思われる。 ▲現在の様子。正面はB1棟。 上の写真の左奥側から撮影。(07年10月 クロベエ氏) 事件の関連現場中、もっとも「変りようのない場所」かもしれない。 事件翌日の12月11日 に航空自衛隊の偵察 機が撮影した航空写真 にこの多摩五郎が写っ ていた事実が判明。 四ヶ月もの間、多摩五 郎を発見出来なかった 警察にマスコミ、世論 の厳しい目が向けられ、 警視庁は関係者数人 を懲戒処分にした。 彼らはその航空写真を 恨んだにちがいない。 現金積み替えの第二 現場から約3.2km、こ こへ犯人は直接向かっ たのか? それとも? パトロール氏のタイムスリップ写真館 「ポスター編」 どちらも本物・・
2007年12月05日
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★一滴の血も流さない 「昭和のヒーロー」だったのか・・?? 三億円事件 犯人逃走ルートを追え! (前編) 1968年 12月10日 朝・・ どしゃぶりの雨だった・・ 《※ 2010年12月補足・この記念すべき第一回記事、今読むと顔から火が出そうな ほど恥ずかしい出来で(笑)削除したいくらいですが、これも「通ってきた道」 ということで、あえて残しました。 出来れば飛ばして次へ行ってください(笑)》 ▲この写真は差し替えました。タイトル・「42年目の白日夢」。 いかがでしょうか。 ●日本信託銀行・国分寺支店の 行員四人を乗せた現金輸送車が 東芝府中工場社員のボーナス 約三億円を届けるため出発した。 ・・ AM9:15 輸送車は定められた輸送ルート のうち、「Aルート」を選択、 国分寺街道を南下していった。 途中の脇道で『警官』が大慌て で追いかけようとしていること も知らずに・・ 明星学苑の交差点を右折、 学園通りに入ってしばらく 走ると左側に府中刑務所の 高い塀が現れる。 そのとき、運転手は バックミラーに白バイ警官の 姿を認めた。 ・・ AM9:20 ※サイト 「「3億円事件・事件史探求」より地図を引用させて頂きました。 (写真は`07 1/2 撮影) ▲上の図のマル1より撮影。中央の斜めに入る ▲マル2より撮影。ここ(学園通り)を右折すると 道の途中にある空き地から犯人(の一人?) 「あの場所」が近づく。「ショートカット」から が白バイで出発した。 現れた白バイがバックミラーに映る場所だ。 「ビニールシート」を引きずったまま・・。 38年後の正月の街は車も少なく、あまりにも 現在は一方通行でこちらからは入れない。 静かだ・・。 (※マル4以降の写真は次回) (上写真は現在の空撮) ●・・輸送車を停止させた白バイ警官は言った。「支店長宅が爆破されました。 この車にも爆弾が仕掛けられているかも知れないので調べさせて下さい。」 これより以前に、銀行に脅迫状が届くなど、話の伏線が出来上がっていた。 警官は仰向けになって車の下に頭を突っ込み、突然立ち上がった。 白煙が立ち昇っている。 「ダイナマイトだ!爆発するぞ。危ない!下がれ!」 行員たちは蜘蛛の子を散らすように逃げた。 ・・すると警官は車に乗り込み、急発進させると府中街道方面へ猛スピードで走り去った!・・ 煙を上げていたのは、ただの発炎筒だった・・。 ・・ AM9:25 ▲事件直後の現場。中央の監視塔は ▲ 現在。・・覚悟はしていたがあまりの変貌ぶり 防犯カメラなどの普及により姿を消した。 に驚いた。塀が当時よりずいぶん低くなり、 この監視塔の看守が騒ぎを目撃しており 明るく塗装されている。車を奪った犯人は 事態を飲み込めないまま110番している。 この300mの距離を一気に突っ走って・・・ (以下、中編につづく) この強奪場所が「第一現場」、次回お送りする 輸送車放置場所が「第二現場」、偽白バイが 出発した脇道が「第三現場」、 空のジュラルミンケースを積んだ盗難車の 発見場所が「第四現場」と呼ばれる。 ・・犯人は「単独犯」か、 それとも「複数」だったのか? 普通に考えると「複数犯」と見るのが 自然だが、”一人でも絶対に不可能ではない” ところにこの事件の難しさがあると思う。 これらの何とも言えない「微妙さ」と 犯人の異常なまでの「強運」が まんまと犯罪を成功させてしまった・・ ●次回、後編は犯人が現金輸送車を放置した「第二現場」をついに発見!
2007年01月16日
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ホ シ 犯人は必ず現場へ戻ってくる・・? クロベエ本部長の 現場百回!! 第8回 中央本線ガード~ 日本信託銀行国分寺支店 (逆回りでお送りしています) ▲冒頭の現金輸送コースの説明で、「Bコース」は中央線ガード下でなく信託銀からまっすぐ 線路を越えるがそれは無理では? 第三現場入口左の「超薄型・トンガリ物件」にご注目。 [ 70年代前半 ] 撮影・小説男氏 ▲中央本線ガード下を北より。 現金輸送車が前方ガード下先の南町交差点を右折する、輸送ルートのBコースを 通っていたら事件はどうなっていたのか? (工事中だが通行可能だった) [ '07 ] ▲当時の日本信託銀行国分寺支店。 ▲現在はローソンになっている。所在地は 残念ながら小説男氏所蔵の写真中にはない。 国分寺市本町2-12-6 クロベエ氏撮影。 ドラマや再現映像では現金 輸送車は銀行の正面玄関で 現金を積み込んで出発して いるが実はこの点は確実と はいえないらしい。 クロベエ氏によると銀行の 正面玄関向かって左の細い スペースに「車2台が縦に 入る車庫があった記憶があ り、そこで積み込んだ可能 性もある」とのこと。 左はMont.Akagi氏撮影の 1992年の銀行の裏手の様子 だが写真中央あたりにその 車庫はあったと思われる。 (2010年 11月4日 一部記事改変) 関連記事 1) 2) パトロール氏のタイムスリップ写真館 「実行準備編」 できるかな ▲しかし、発炎筒「ハイフレヤー5」にしても、「電波科学」にしてもどう見ても新品・・。 やはり、パトロール氏は「タイムマシン」を所有しているとしか思えない。 ●今週の小ネタ(?) 先日、クロベエ氏がコンビニでコピーをとっている際、ガンを 飛ばしてきた高校生に腹を立て、拉致・監禁したところ、 少年はこのブログのファンであるという衝撃の事実が発覚。 気を良くしたクロベエ氏は以降、この少年を強制的に 弟子入りさせたことはコメント欄で既報であるが、今回、 少年の目を合成した最新モンタージュ写真が電送されて きたのでここにご紹介する。 うわ・・ぶっさ・・いや、恐い・・。(笑) ただし、このB少年の素顔はジャニーズ事務所に推薦したい ほどの美少年であるそうなので、そういうことにしておく(笑) ●犯人の逃走ルート ~ 現金輸送ルートをたどる旅は今回でひとまず終わります。 「39回目」の12月10日が近づいてきました・・。
2007年11月28日
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ホ シ 犯人は必ず現場へ戻ってくる・・? クロベエ&小説男の 現場百回!! 第14回 「盗難エリアを往く ・ 4」 今年最初は・・車両関係 盗難 総まとめ 「三億円強奪事件 ホシを追いつづけた七年間の捜査メモ」 平塚八兵衛 ケイブンシャ より ●この他にも、直接犯行には使用されなかった車両として68年9月10日~11日に 調布の多摩川住宅で盗まれ、翌年4月22日に立川の富士見町団地で発見された 「日産サニー」があり、ひばりヶ丘やBSアパートの車両同様、盗難の手口、 遺留場所などから同一犯の犯行と推測されている。 ●異色の例として特筆すべきは、やはり事件ひと月前に八王子で盗まれたオートバイ、 「ホンダ ドリーム スーパースポーツ300」だろう。 当時の白バイにはホンダが使用されており、偽白バイへの改造目的と見られた。 犯人は運転して逃げる際、持ち主に気付かれ、後ろ姿を目撃された。 ・・・・「茶色ジャンパー姿の痩せ型・若い男」。 ところがこのバイク、 減速時にノッキング を起こす欠陥があり、 「使えない」と判断した 犯人は小金井本町住 宅隣りの公務員住宅・ 子供用自転車置場に 白昼堂々、放置した。 その際、ナンバーが 見えぬよう前向きに 放置している姿を 主婦に目撃された。 盗難時、放置時とも 姿を目撃されるという ドジを踏んだ、犯人の 稀有な例である。 それにしても、なぜ犯人は真昼間にわざわざこんな場所に放置しにきたのか? そして、もしも無理にこのホンダを偽白バイに使っていたらどうなっていたか? 強奪現場の刑務所前で、エンストして輸送車に追いつけず、諦めてバイクを手押し、 もしくは放置して徒歩でトボトボと引き返す偽警官の姿を想像すると可笑しい。 ●初春・お年玉画像? ▲これは東宝映画「クレイジーの大爆発」(69)のOP部分で、元は「反転映像」なのを 友人が通常の画像に加工してくれたもの。実際に府中刑務所前で撮影されている。 犯人はサングラスをしてるゾ!(笑) (バイクはスタントだが主人公演じる犯人は植木等)
2008年01月01日
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ホ シ 犯人は必ず現場へ戻ってくる・・? クロベエ&小説男の 現場百回!! 第1回 逃走犯人あわや衝突! 国分寺市 東元町4 ・ T字路 ●今回より、クロベエ本部長が10月8~9日にかけて行った 現場再捜査の際に撮影された写真をご紹介します。 ▲ 犯人は西元町3の国分寺史跡・七重の塔、H家墓付近で現金輸送車から 予め用意したカローラ(通称・多摩五郎)にジュラルミンケース入りの現金を積み替え 逃走中、このT字路で左から来たH親子の車に遭遇、結果的に右折。 「犯人は当初、左折しようとした」との証言があったが「大回りして右折しようとした」 可能性もありこの点も謎のまま。 ▲ 1枚目写真左側、つまりH親子の車からの見た目。 この道を直進して、その後の犯人の足取りが不明である「東元町3」の交差点に行き当たる。 (後日、掲載予定) ▲ (過去記事の地図を転用) 「まる10」の場所がこのT字路。 上の青い経路は今年正月、筆者が取材した際、方向感覚を失い、迷走した道。 さしずめ、「殺意の迷走地図」といったところか。(笑) ・・いや、まてよ、犯人もこれらの脇道へ入り込んだ可能性は無いのだろうか? それなら、後続の目撃者が「見失った」という理由も多少、納得がいくような・・。 犯人は間違いなく、「東元町3」の交差点を通過したのだろうか? (※ 2010年 11月補足・このT字路から100m先で牛乳配達の 男性が「東元町3」交差点方向へ疾走する車を目撃している) ●三億円事件 犯人逃走ルートを追え!(前編) (中編) (完結?編)
2007年10月13日
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●第五回 「泥はね運転の禁止!」 (名刑事・平塚八兵衛氏をリスペクトして 「べらんめえ口調」でお送りしています) ● ・・思えば、昭和とは「帰ってくる」時代だったな。 小野田さんが、横井さんが帰ってきた、「ヨッパライ」も帰ってきたし、 あのウルトラマンまで帰ってきた。・・しかしとうとう帰ってこなかった者がいた。 ・・そう、ヤツだよ・・。 実際、犯人が入り込んだのはここより 先の路地じゃないかという人もいる んだが、俺はここだと確信してるね。 人間の心理としては、一刻も早く 狭い所へ逃げ込みたかったはずだよ。 下は'75年頃の小説男氏のものだが いやあ、33年前は何にもないねえ。 今はファミレス、コンビニに車の ディーラーなんかが目立つ。 奥に見えるのは「国分寺第四中」。 電柱だけが同じように立ってるのが 何とも可笑しいねえ。 ▲さて、いよいよ路地へと入り、確か二本目の道(左写真の先)を左折して 国分寺跡へ伸びる直線の道に出ると・・。 右写真の中央辺りが子供を幼稚園へ送った帰りの主婦に犯人の車が泥水を 浴びせちまった場所なんだが、実はこの写真、昨年の正月に「大体この辺かな?」と 勘で撮ったものなんだよ。 ところが、下の写真をご覧頂きたい。 ▲小説男氏の写真を見たら、なんとドンピシャじゃねえか! (×と矢印は小説男氏の記入) いや~、オレの勘も捨てたもんじゃないねえ。・・自慢するほどの事でもねえか。 犯人は矢印の路地を右折して第二現場へは南からストレートに入った、という説もあるよ。 さて、突き当たりの「武蔵国分寺僧寺跡」 の看板を右折し、次回はいよいよ現金を 輸送車から「多摩五郎カローラ」に積み 替えた「第二現場」へと御案内するよ。 ★オマケ 第二 現場で 我々に ガンを 飛ばし てたネコ。 単発&不発企画! 元・女刑事が歩いた 「わが青春の調布基地」 ●コメント欄ですっかりおなじみ、私がよく行くおそば屋さんのパートの 奥さんがなんと元・女性刑事であり、三億円事件の時効前の'74~75年に 捜査に加わっていたという衝撃の事実は各界で反響を呼びました(?) そこで今回は、おば、いや、おねえさん刑事が靴をすり減らして捜査に 歩き回ったという「調布飛行場」と「関東村」を空からご紹介します。 所在地は人見街道と甲州街道に挟まれた調布市西町から府中市朝日町に かけてであり、三億円の事件現場からは南東約5キロと意外に近い。 なぜか三億円事件と特撮 とはここでも縁があり(?)・・ 調布飛行場の一角にはあの 円谷プロ製作の「ウルトラQ」 (1965)の万条目淳と戸川一 平が勤務する「星川航空」と して使用されたロケ現場が あった。 (セスナ機が登場しましたね) 関東村は思ったよりも広大で、 現在は北に東京外語大、その 南には警察大学校がある。 左写真、「関東村」の文字の 上から左にかけて見えるのが 米軍の住宅などであると思う が、敷地はさらに縦に伸びる 道路の西側まであったそうだ。 おねえさん刑事、改めて ご苦労様でした!!次回は 必ず口を割ってもらいます(笑) (▼ 現在) ★参考・「追憶の調布関東村(1)調布関東村最後の日々」 「「光跡・調布飛行場」
2008年01月28日
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ホ シ 犯人は必ず現場へ戻ってくる・・? クロベエ本部長の 現場百回!! 第7回 第三現場 ~ 東元町を北上 ▲再現映像の冒頭で中国人みたいな犯人役がセリフと全く違うことをしゃべっているのは どういう事情なのか? 第三現場が現地での撮影なら東八道路の工事現場と思われる。 犯人が輸送車を待ち伏せる所は明らかに別の路地。第二現場は整地後で車両が丸見え(笑) [ 70年代前半 ] 前回の「第三現場」の風景を 反対側の南から。 下は東映「実録三億円事件 時効成立」より 御婦人の先にはすぐに国分寺街道が あり道路向こう側・右側の白い建物 は薬局らしい。(下画像に「クスリ」 の文字が見える) 写真の撮影時期が'73~75年、 映画が'75年なのでほぼ同じ時期。 ここまで書いておいて映画が現場での 撮影でなかったら大笑いである(笑) この「空中写真」は75年の撮影で、上の 拡大写真中央下に前回の「白い家」も 写っている。 写真上端を現在は「東八道路」が横切って いるが、この時期、東側からかなり用地の 買収が進んでいて、道路の形も確認できる。 それにしても、犯人にとって、なんとうっ てつけの地形になっていることだろう。 [ '07 ] ▲その第三現場入り口の現在。角にはGSが。 ▲写真中央やや右が入り口。 前を片側 (2010年11月補足・現在は牛丼店になって 二車線の「東八道路」が横切る。右から いる)当時からここは進入禁止のはずで、犯人 左奥へ交差するのが現金輸送ルート はカローラと偽白バイで二度、違反している? の国分寺街道。制限速度・30キロ!? [ 70年代前半 ] 国分寺街道をさかのぼって「東元町」「南町」 のあたり。残念ながら犯人の行方が途絶えた 「東元町3・交差点」の写真はない。 ※写真提供・小説男氏(70年代) クロベエ氏(東八道路) ●次回は中央線のガード下をくぐって、信託銀行国分寺支店に迫ります!!
2007年11月24日
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★延べ17万2千人の捜査員・・過労死した人も! 捜査費用・9億円以上!! 疑われ、人生を狂わされた人たち・・ 三億円事件 犯人逃走ルートを追え!(中編) --- 現金輸送車発見! 事件発生から1時間も経っていた・・ 国立 東村山 川崎 府中街道 東村山 東八道路 三鷹 ▲(前回の続き) 犯人はこの赤信号を無視して ▲現金輸送車は府中街道を猛スピードで北上。 右折!このとき大型ダンプとあわや衝突しそう ちなみに車は`64年型の黒塗りセドリック。 になっている。もし事故っていたら、ここで もし犯行現場で行員がキーを抜いて車を離れ 三億円事件は終わっていたに違いない。 た場合の対策は考えていたのか否か? ▲前写真の東八道路は事件当時は無かった。 ▲写真で見るより道幅は狭く、迷路のように 資料などから現在、角にデニーズがあるこの 入り組んでいる。ここらで一本道を間違えれば 路地に入り込んだ、と断定する。 時間を食って命取りになりかねないかも。 (下の地図・6) ・・ AM 9:30 (下の地図・7) (※ 黒枠内・航空写真での「今昔比較」を次回掲載します) ▲左折し、地図・8の地点。犯人はこの先で子供を ▲地図・9の地点。広い公園になっている。 幼稚園に送って帰宅中の主婦三人に思いきり 犯人は激しい雨の中、もうすぐ手中に 「泥ハネ」したため車のナンバーを通報された。 収まるであろう三億円を思い、心臓を この110番が逃走経路解明のきっかけとなった。 バクバクいわせながらここを右折したのか。 ・・AM 9:31 (注・この手前で右折した、という説もあり) ---いつまでも現金輸送車で逃げていては危ないに決まっている。 犯人は予め別の盗難車(`68年型カローラ デラックス)を用意し、ケースごと現金を 積みかえて逃走した。 ●・・直線の道をしばらく進むと、不思議な 胸騒ぎとともに屋根付きの看板が視界に 入った。「七重の塔跡」の説明らしきもの が載っていて周囲はそれっぽい雰囲気。 「・・ここだ・・」 左奥は工事現場のような黄色いバリケード で囲まれ、中はビニールシートで覆われて 「遺跡発掘中」 と書かれていた。 「ま、まさか三億円が出土する」なんてことは? ▲「第二現場」は「七重の塔跡から北西約50m、 ▲私にはこの木立が、左写真バックの木々の 幅約2.8mの農道から入った人けのない場所--」 成長した姿に思えてならない。ナンカ、似て 隣りには「H家のお墓」がある。輸送車付近には ませんか? 雑木林を整地した際、何本か 別の車が発進したタイヤ跡と無数の足跡が・・。 残された木々がこんなに成長したのですね。 ●次回はいよいよ、完結編! 迷走する筆者の「カーナビなし車」はどこへ行く?
2007年01月21日
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●第六回 「第二現場・1 七重塔跡」 (名刑事・平塚八兵衛氏をリスペクトして 「べらんめえ口調」でお送りしています) ●・・この場所で何があったか知らない人なら、「ああ、芝生と木々がきれいだなあ」と 通り過ぎるだけだろう。しかし知っている者はここへ近づくにつれ、何ともいえない 不思議な霊気を感ぜずにはいられない。(・・か?) そう、こここそ、犯人が現金輸送車を強奪後、用意した"多摩五郎"カローラに現金入りの ジュラルミンケースを積み替えて走り去った「第二現場」である。今回も三十数年前、ほぼ 時効の時期の現場へと、しばしタイム・スリップしてくんなよ。 (白黒写真撮影・小説男氏、1975年頃) ● 所在地・国分寺市 西元町 3-26 上二枚は「七重塔跡」。それぞれ西からと 南からで左は現在。七重塔はその昔、 落雷で焼失して再建されたそうである。 石を積んだ土台は地元の方々が七重塔の 石碑を立てるための物だったが、国指定 史跡ということで実現せず中断したもの。 どこからか、「カランコロン」とゲゲゲの 鬼太郎の下駄の音が聞こえてきそう?下はその反対側にあるH家墓地を北側から。犯人の輸送車は正面から入り、右奥に停めた紺のカローラにケースを積み替えて逃走。 ●事件当時は辺り一面の雑木林だった。事件後6~7年後のこの写真はそのヤブを刈り払って 整地が始まってから間もない頃と思われる。 事件当日の8時10分頃、NHKの「朝の連続 テレビ小説 」を観ようと本家に移動中、現場から「中型乗用車」が出てくるのを目撃した おばあちゃん宅、というのは奥に見えるあたりの家なのか、すでにないのか?? なお、「七重塔跡」は一ヶ所と考えられていたが、2004年に地中のレーダー調査を実施した ところ、H家墓の近辺に仏塔跡と考えられる遺構が発見され、現在発掘調査が進んでいる。 第二現場の主?「デューク」 ●さて、第二現場の守り神か、 はたまたH家墓に出没する化け猫か・・? 「デューク」と命名していただいたこの猫。 前回、ご紹介したところ予想外の反響が ありましたが、もし現場へ行ってみようと いう方はぜひこの猫も探してみていただき たい(笑) ただし、本来夜行性であるため日暮れ時 には野生の本能をむき出して襲いかかる 場合もあるそうなので御注意を(?) (※2010.10 追記 08年2月の記事です) ★次回は 「H家墓にお参りするヒラ塚」 ほかを ひきつづき第二現場からお送りします。
2008年02月02日
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(後編)
2009年04月26日
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クロベエ本部長の 現場百回 !! 第4回 第一現場 府中市 栄町3 府中刑務所北側 ・学園通り ●三億円の強奪現場としてあまりにも有名。 本部長も語っていたが、ここは三億円事件を代表する舞台でありながら、 実際にこの場に立ってみると拍子抜けするほど感慨というものがない。 現場があまりにも様変わりしたせいなのか、塀と道路が直線で続く単調な 景色のせいか。 しかし間違いなく39年前、ここであの事件は起きた・・ ▲もし知らずにここを通ったら、長く続く塀の向こうはどこかの大きな工場かと思うかも 知れない。 物々しい監視塔はとうの昔に無くなり、低くなった明るい色の塀が街に溶け込んでいる。 この府中刑務所には、かつてあの「懲りない面々」の安部譲二氏も収監されていた。 日本最大の刑務所であり、また外国人受刑者数が多いのも特徴である。 私は刑務所に入るような事はしでかしたくないが、実は刑務所の中にはすごく興味が ある。 本当に「二泊三日体験コース」でもあったらぜひ参加してみたいくらいだ(笑) ▲犯行時、この路上で犯人が爆弾に見せかけて使用した発炎筒、「ハイフレヤー5」 (日本カーリット社製・クロベエ氏所蔵) それにしても、よくぞ今まで保管してましたね!火薬類取締法違反で逮捕します。 ●「おい!誰か、地図にコンパスで63キロの距離で円を描け! どの地域までが入るんだ!? このスットコどっこい!!」 というコメント欄での本部長の命令にお答えして下記地図を載せておきます。 まず西は山梨市、北が埼玉の本庄、群馬の館林、東、千葉県の八千代、 習志野、南が同・富津から三浦半島・城ヶ島、上って小田原あたり。 あ!ウチもギリギリ入ってる・・ そういえばうちの親父、昭和43年ごろ 急に金回りが良くなったというウワサが・・ (よしなさい) [アナロ-ブログ10万アクセス&ブログ二周年感謝プレゼント] 当選者発表! ●たくさんのご応募(?)ありがとうございました。 ヘルメットの抽選にもれた方々、私を恨まないでください。(笑) ★【プレゼント・1 クロベエ作・ヘルメット】(久月作・雛人形に匹敵する出来) メロウ御殿ことツッチー様 コメント:「このブログを拝見するようになってから、挙げられていた書籍を購入 しているものです。もう少し勉強してから参加させていただきます!」 ★【プレゼント・2 カローラ】 KE10さん コメント:「いつもお世話になっております。」 ★【プレゼント・3 セドリック】 カローラさん コメント:「ネットで事件を調べるうちにこのブログと会い、今でもこの事件に熱く なっている方々がいるのを知り、大変驚くと同時に嬉しくなりました。」 ★当選なさった御三方、おめでとうございます。 景品は宅配業者に変装したクロベエ氏が直接ご自宅までお届けします。
2007年11月06日
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三億円事件 写真& 記事集 4 事件から約1年3ヶ月後、とりあえず捜査本部が結論づけた「現金の積み替え場所」。 多摩五郎(逃走用紺色カローラ)の空のジュラルミン・ケースに付着していた 小指大の土から確定されたものだが、それにしても土の成分の分析だけで 「何町何丁目何番地」まで確定しちゃっていいのか?とシロウトは思ってしまう。 (ていうか、左上の方の地名が気になる・・??) この場所は第二現場から2km、府中街道を北に上れば車で5分程度。 現在は住宅がびっしりと立ち並び、「クリ林」はとっくの昔に消えてしまった。 (記事提供 / ツッチー刑事) 以前、「どちらが偽白バイでしょう?」というクイズで大変盛り上がった(ウソ)記事の写真の別バージョンを発見!チト暗くてすいませんがやはり本物(右)はすっきりスマートにまとまってる印象。「偽」の付け位置逆のトラメガがデカい。チリ紙交換か!(笑) 「決定版 昭和史 16 昭和元禄 昭和39-45年」 毎日新聞社より ついに発掘!! 四半世紀後の現場を往く Mont. Akagi 写真館 明星学苑前交差点 ~ 学園通り ~ 待ち伏せ場所 (1992年 10月16日 撮影) ▲これで何度目になるのか(笑)又々やって ▲現金輸送車は右折して学園通りへ。現在、 まいりました、明星学苑(左側)の角。現在 この緑は完全に消え失せ、「都営府中栄町 右奥の角には七階建のビルが建ち、一階 二丁目第2アパート1号棟」(長い・・)なる は「ローソン」。(このパターンが多い・・) 真新しい建物が鎮座している。 約90m進むと、ご存知・犯人が 輸送車が横切るのを今か今かと 待ち構えた第三現場からの出口。 (路地の奥が前回のG.S脇ですよ) 92年といえばバブル後あたり、 街も急速に様変わりした頃か。 ●関連記事 記念すべき「三億円第一回記事」 犯人の視点 小説男氏の写真ほか
2008年11月21日
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ホ シ 犯人は必ず現場へ戻ってくる・・? クロベエ&小説男の 現場百回!! 第2回 ナニ?写真が撮れてない!? 国分寺市 東元町4~3丁目 ●この所、クロベエ氏の現場再捜査の写真が続々と電送されてきている。 が、あろうことか、肝心の犯人最後の確認地点、「東元町3丁目」の 交差点の写真のみ、写っていないことが判明。 これは一体、どういうことなのか? 私が現地調査に赴けば、何か目に見えない力で違う方向へと誘導されたり (単なる方向音痴か?)他の写真は全て撮れているというのにここだけは フィルムに感光されないのだろうか?(ちょっと無理矢理感がただよう・・) そういえば、前回ご紹介の「犯人・危機一髪T字路」の手前は「逆Aの字形」。 私はこの一帯を「国分寺のバミューダ・トライアングル」と呼びたい。 ▲まったく、何が「キター!!!」のかよくわからないがこれ、前からやりたかったんスよ。 なお、ミスを許さないことにかけては、「ショッカー」よりも厳しい、と 言われる当・再捜査本部、現在、クロベエ本部長の処分を検討中である。 ●次回より、ここから犯人逃走経路を戻る形で、「第二現場周辺」をお送りします。 ・・・って、アレ?ブログ再開してるような気も・・。「特撮」はどうなったのか?
2007年10月19日
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クロベエ本部長の 現場百回 !! 第5回 犯人待機場所 府中市 栄町2-2 ~ 第三現場へ 【 前編 】 ●周辺には小ぎれいな三階建てくらいの建物が目立つようになった。 39年前、白バイ犯人が左からやってくる現金輸送車を待ち伏せた場所である。 ▲念のために書くと、左右を横切るのが学園通り。右方向、約180m左側から 府中刑務所の塀が始まり、犯行現場は写真の地点から約500m。 ▲一枚目の写真を道路を挟んで反対側より。 ▲方向を戻して、一枚目写真から後ろへ下がる。 じっと見つめていると、見えてきませんか? 右手前が資料本でおなじみのAさん宅。 中央左辺りに、ニセ白バイにまたがった犯人 の姿が・・。 え?そうでもない? さらに下がると・・。この辺りの風景は かろうじて当時の面影を残している感じ? ▼さらに下がって、栄町2-12あたりには やや広めの駐車場が。犯人が緑のカロ ーラから白バイに乗り換えたとされる 1200坪もの空き地だった。 過去記事で使った図ですが。 (「三億円強奪事件 ホシを追いつづけた七年間の捜査メモ」 平塚八兵衛著・ケイブンシャ刊より) 現在は図の三角の頂点あたりで 東八道路によって南北に分断されている。 ●それにしてもいつも思うのは、この国分寺、 府中の地形というのはまるで三億円事件の ためにあったような場所だということ。 だって、犯人が準備・待ち伏せするために 「ショートカット」まで用意されてるなんて、 余りに出来すぎじゃありませんか!? そして犯行現場はドラマチックすぎる「刑務所裏」 府中街道から碁盤の目のような路地へ逃げ込め ば、ひとけのない国分寺史跡・・ そんな場所を、三億円の現金を積んだ無防備な 輸送車が走ってれば、こりゃ一回くらい襲われ ないほうが不思議・・なんて気すらしてくるの でした・・ (後編へつづく)
2007年11月14日
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●第二回 「第三現場」から犯行現場 「府中刑務所裏」へ (名刑事・平塚八兵衛氏をリスペクトして 「べらんめえ口調」でお送りしています) ●そんなわけで、信託銀行国分寺支店を跡にした三人は一路、 国分寺街道目指して進んだ。中央線のガード下まではあっという間だね。 信号に引っ掛からなきゃ、ほんとにすぐだよ。 で、東元町の交差点、ここは後でまた通るから 一旦、素通りして、左写真の東八道路を横切り、 明星学苑の角を右折すれば、学苑通りから いよいよ府中刑務所の前へと出るわけだが、 やっぱりその前に犯人が輸送車を待ち伏せた 路地を入り、第三現場を押さえておきたい。 俺もここへ入るのは初めてなんだが、いやあ、 その道の狭いこと! 道は細かくジグザグに曲がりくねっていて、大型の乗用車じゃチト、キビシイだろうな。 ここではメロウ刑事ことツッチーの「ミニ」が大活躍してくれたよ。 ▼(第三現場・'75年頃 右・現在) ●第三現場はご覧のように真新しい家がビッシリ建ち並んでた。 ただ、裏の方がまだだいぶ空いてるみたいだけどな。 ←('75年頃、小説男氏撮影) もと来た道を戻り、いよいよ 学園通りを刑務所へと向かう。 この写真は刑務所の東端の 塀が始まるとこだ。やっぱり、 昔は寂しい雰囲気だよなあ。 ここを偽白バイの警官が、シートを 引きずりながら、輸送車を必死に 追いかけてったわけだ。 その距離は長いような短いような、 微妙な距離、って感じがしたなあ。 ●道路右側にある運送会社に車を停め、俺はツッチー刑事に指令を出した。 「おい、どこか、高い所から現場写真を撮ってこい!」 「高い所って・・あの歩道橋くらいしかありませんよ。 それにあの歩道橋、目隠しのパネルが貼ってあって無理ですよ」 ▲・・といいながらもツッチー刑事が撮ってきたのがこの写真だ。 やりゃあ出来るじゃねえか。どうやって撮ったかは次回のお楽しみだよ。 しかし、刑務所の敷地内まで写っちまったな。ヤシの木なぞ植えてあって なかなか洒落てるじゃねえか。ちょうど写真の中央部辺りが強奪現場になるかな。 次回は、ちと事件とは関係ないが、この「歩道橋」と府中刑務所の「塀」について 新発見があったので、それについて検証するよ。
2008年01月12日
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「相棒」多くても・・ メガネの男たち (週間朝日・08年5月23日号 グラフ記事 『「同時代」としての1960年代』 より) ▲壁に貼られた地図の右上・一部を拡大。 (汚いけどここまでが精一杯です) 右は空のトランクを積んだ紺色の多摩五郎カローラ放置場所の小金井本町 住宅(×印)、左はホンダのエンジン不調バイクが放置された公務員住宅。 ▲京王線・平山城址公園駅と国鉄豊田駅周辺。 偽白バイに改造のヤマハR1(下側●印)やシートカバー盗難現場(×印)の 平山団地、第三現場の草色カローラ盗難の料亭「鮫陵源」(上●印)がある。 ほかに「小金井分室」の文字が確認できる地図や犯行現場、信託銀行、本町 団地それぞれを中心とした円が書き込まれたものなどがびっしりと貼られて いる。 う~ん、、ちょっぴり本物の捜査本部に参加できた気分ですな?(笑)
2008年06月08日
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●第九回 謎と神秘の交差点 「東元町 3」で振り向いて ●さて、「正月返上捜査」もいよいよ架橋に入ってきたな。 今回はいよいよ、「逃走犯人の足取りがプッツリと途絶えた場所」、 「東元町 三丁目」の写真撮影に初めて成功した(?)ので、とくとご覧頂きたい。 ▲中央、上の信号脇に「東元町 三丁目」の表示があるが、ものすごく変な所についてるな。 前回記事の「犯人と遭遇した親子」の父親は「左折か、直進した」、息子は「右折した」と 証言したらしいが、これじゃ混乱するだけで全然参考にならないよな。 ▲路地(手前)から出て行く車は少ないが ▲交差点に立ち、犯人の足取りを再検討する 進入してくる車が意外に多かったな。右写真 ヒラ塚。その胸に去来するものは何か?・・ 前方左にあるのが再捜査専用車・ツッチー号) この後、クラクションを鳴らされ、運転手に ガンを飛ばした。 ▲東映「実録三億円事件 時効成立」('75) では、犯人のカローラは事件現場方向へ ▲周辺での聞き込み捜査にも余念のない 右折しちゃうんだよな。現地での撮影かは ヒラ塚。特に高齢者を重点的に行ったが 不明。 左の案内図がワザとらしい。 40年の歳月は記憶を風化させ、残念ながら 有力な情報は得られなかった。 (▼ 白黒写真撮影、小説男氏・1995年と推測) ▲カローラが発見された「小金井本町団地」直行説、「貫井神社」での現金抜き取り説、 いずれの場合も犯人は交差点を直進したはずだ。信号の先は長い直線、ヤツはここで 「やった!!」と叫び、思い切りアクセルを踏んだんじゃないかと思えてならないんだよ。
2008年02月19日
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(第13回) 今週の三億円事件 ★シリーズ・怪しいひとたち (3) 追走した軽トラックの謎! ●実は偽装白バイが現金輸送車を追跡する途中、輸送車との間に 幌付の軽トラックが一台走行していたという情報があった。 (これは輸送車のN田が止めた 「ミツウロコプロパンのトラック」 (運転手・N沢)とは違う) 現金輸送車の関谷運転手は ルームミラーで白バイを発見し た時、この軽トラが「いきなり 現れた」と証言している。 新聞もこの軽トラは「白バイが 輸送車から見えないよう、目隠 しの役目をしたのではないか」 という説を載せている。 加えて「犯行が成功したかを 確認するための人間が乗車 していた」とする書籍もある。 警察からも新聞にもその乗員や 行方についての続報はなかった。 ところで、あなたは「聖徳太子 の千円札」を御存知ですか? わたしもさすがに下写真の 「伊藤博文」しか知らない。 ちなみに、「聖徳太子像の千円 札」は昭和25年1月に発行され、 現在も使用できる。受け取った 人は相当驚くと思うが。 「三億円事件」(一橋文哉・新潮社) によると、盗まれた紙幣の中にこの 「聖徳太子像」の札も含まれていた らしいが、これまた警察・銀行とも 正式発表はしていない。 なんだか、聖徳太子まで 「怪しい人」に見えてきた・・ ●次回はなんと・・・犯行前夜の最終チェックに余念のない、 「偽白バイ警官の隠し撮り写真」を御紹介!! 【25%OFF】 新東宝名画傑作選 DVD-BOX 1 -太平洋戦争編- 7,875円 【送料無料】 DVD/ 潜水艦ろ号 未だ 浮上せず/ 3,531円 (送料込) ★はたして特撮の出来は? 「新東宝」戦争作品群 戦 艦 大 和 潜水艦ろ号 未だ浮上せず ●「特撮戦争物ってもっと他にない のかな」と思ったとき、人はこの 「新東宝作品群」にたどり着く? 「新東宝」とは1946年(昭和21年)の「東宝争議」を経て翌年に設立された 映画会社で、'61年の倒産まで、「エログロ路線」から戦争物まで多数の作品を 製作。戦争物にはほかに「人間魚雷回天」「明治天皇と日露大戦争」などがある。 ★「天一号作戦」における戦艦大和と ★太平洋戦争末期、潜水艦ろ号は その乗員たちの悲劇を描く 人間魚雷を積み、還らぬ戦いへ・・ ◆昭和28年 新東宝 ◆昭和29年 新東宝 原作 吉田満 『戦艦大和ノ最期』 原案 高橋一郎 脚本 新井一 ほか 脚本 八住利雄 音楽 早坂文雄 音楽 服部正 特殊技術 上村貞夫ほか 監督 阿部豊 特殊技術 上村貞夫 監督 野村浩将 出演 高田稔 佐々木孝丸 藤田進 出演 藤田進 小笠原弘 丹波哲郎 小川虎之助 丹波哲郎 高島忠夫 鈴木慎二 中山昭二 (↑ 若い!!↑) (↑キリヤマ隊長!)「潜水艦ろ号」より。 そもそも、これらの作品を 知ったきっかけがサイトを 漁っているときで、作品を 観た人の「レビュー」に 「特撮がヘタすぎる」(笑) 「一家で大爆笑した」 などと酷評されていた。 ●・・うーん、なるほど。(←観た感想)これはやはり、近年の最新技術を駆使した 「男たちのYAMATO」あたりと比較されたんじゃ、たまったもんじゃないですな。 ただ、昭和20年代、終戦から10年経ってない時期に、ここまでやってるのはスゴイ。 (「ゴジラ」第一作もほぼ同時期) 確かに、円谷英二自らが「デカすぎる」といった東宝の大プールみたいな設備も ないし、戦艦のミニチュアが小さいのにアップにしちゃったりもしてる。 しかし、特筆すべきは、名人、渡辺善夫の手による「作画」合成で、上・右写真の バックも「絵」。他にも大和の甲板上にズラリと並ぶ何百人もの兵隊などが作画で 処理されている。これはまさに今でいう「CG」だ。 さて、これら「新東宝戦争作品」、あなたもぜひ「愛情を持って」鑑賞してみてください。 ※資料協力・光跡 「撮影所」
2007年04月19日
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●第七回 「第二現場・2 H家墓前」 ●前回の「七重塔跡」と犯人の輸送車が 入り込んだ小径をはさんで反対側に 「H家の墓」がひっそりと佇んでる。 (画面・中央奥) 周辺は国分寺史跡の発掘調査が進み、 黄色い柵と青いビニールシートが目立つな。 下の写真と比べると、中央の木がこんもりと 成長してるな。下写真も同じ南東からの撮影 だが、間に道を一本はさんで下がってるわけ。 昔はこの辺りもデコボコと高低があったんだな。 (白黒写真撮影・小説男氏、75年頃) ▲小説男氏がネコの代わりにやたらと遭遇したという近所のガキンチョたちだ。 ここはホントに、子供の遊び場にはもってこいだよなあ。 この子たちも今は四十歳をゆうに越えているはずだよ。 そんな彼らの成長を、七重塔跡とH家のお墓は、静かに見守ってきたんだよなあ。 あ、オレもたまにはイイこというじゃねえか。 い、いけねえ、ちょっと泣けてきたよ。 感じやすい年頃だからな。 H家の墓に手を合わせるヒラ塚。 「いつもマニアがお騒がせしてすみません」 ・・ってほとんどオレか。 「家内安全」「無病息災」「一攫千金」 「今年こそビューチーなねえちゃんと めぐり合えますように・・」などをお願いした。 ・・ってそれじゃ「初詣で」か? 「今年こそ髪が増えますように」という 「発毛出」も忘れないヒラ塚だったが、 一番の祈願はもちろん、「事件解決」である。 絶対に ヘンな気を起こしてはいけない ATM!! ▲先日のコメント欄に載せたうちの近所の ▲そのATMを裏の崖下より臨む。このソコハカト 無人ATMコーナー。 「どこにあるのか」 ナキ犯罪のかほりはあくまで気のせいか? 「人通りは少ないか」などの意欲ある たいてい警備会社のお兄さんに出くわすのだ お問い合わせを多数いただきました。(ウソ) が、この日は残念ながらお会いできなかった。 ●この写真を見て、ムラムラとヘンな気を起こしているそこのあなた!(いないよ) 現代の現金輸送体制は万全のセキュリティ・システムで防御されています。 つまらない考えで人生を棒に振ることのないように。 お金に困ったら、寝る間を惜しんで働きましょう!(それは自分自身に言いたい) 特撮関連 緊急速報! 思い出の地 円谷プロ旧社屋・東宝ビルト撮影所 今月閉鎖へ! ●新聞、テレビなどで報道されましたが、世田谷区は砧の円谷プロ旧本社社屋と 同・大蔵にある撮影所、東宝ビルトが今月、相次いで閉鎖されることとなりました。 このブログの初期にご紹介しているとおり、どちらも私が中学生のときにお邪魔して 見学させて頂いた思い出の場所だけに、何とも淋しさを禁じえません。 円谷プロの名所、「怪獣倉庫」は移転されるとのこと。 思えばすぐ近くの東宝撮影所の特撮用大プールも解体され、いつかは その時が来るだろうと覚悟はしていましたが、ついに現実となってしまいました。 昨年、おととしと正月に立ち寄りながら、今年は行かなかったことを悔やんでいます・・
2008年02月07日
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ホ シ 犯人は必ず現場へ戻ってくる・・? クロベエ&小説男の 現場百回!! 第13回 「盗難エリアを往く ・ 3」 多摩五郎とシートカバー 多摩平 ~ 晴見町団地 ~ 近 隣 団 地 を ほ ぼ 総 な め。 強 奪 現 場 ・ 裏 で も! ~ ▲写真がないのが残念だが、前回の平山から北東へ中央線豊田駅をはさんで3Km弱、 日野市多摩平4-9の公団住宅では「多摩五郎」でおなじみの濃紺カローラが盗まれている。 こちらは「三角窓」をドライバー様の物でこじ開け、「エンジン直結」といういつもの手口。 やはり団地、外側の棟で盗まれており、ここは国道(20号)にも面している。 (盗難場所は、小説男氏が「記憶に間違いがなければ・・」と思い出して下さった地点) 犯人は多摩平1-9でもシートカバーを盗んでいる。 ▲その多摩平から東へ約8Km、こちらは小金井本町団地で発見された「多摩五郎」に 被せてあったシートカバーが盗まれた、晴見町団地。(下の空撮・1の場所にて95年撮影) 盗難日時は9月10日から11日で、犯行の三ヶ月前。 ▲実際に盗まれた場所はこれまた小説男氏の記憶では拡大図・×印の地点らしい。 ここでも団地の外側で獲物を見つけている。私は今の今まで晴見町団地の場所を 知らなかったが、まさか府中刑務所の真裏だとは思わなかった。 なお、前年の12月25日から26日にかけても晴見町団地近くでシートカバーが盗難されている。 ▲同じく、やはり95年の撮影と思われる晴見町から学園通りへ抜ける道。(空撮・2の地点) この「郊外のさびれた裏通り」という風情がたまらない? ツッチーの 「メロウ御殿へようこそ」 ・・このヘルメットを手にした者は、「これを被って 鏡に写してニヤニヤし」、その後、「写真を撮り たくなる」という欲求に逆らうことは出来ない。 (経験者は語る) というわけで、過日の「ブログ・プレゼント」で見事、 ヘルメットをGETなさったツッチー氏、喜びの一枚。 そういえば、事件の目撃者によると、「犯人は 目がキラキラしたイイ男だった」とのこと。 意外と犯人のイメージはこんなだったのかも?・・ (提供 / クロベエ氏)
2007年12月26日
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ホ シ 犯人は必ず現場へ戻ってくる・・? クロベエ&小説男の 現場百回!! 第10回 「現金抜き取り現場か?」 貫井神社(弁天公園) ●昭和43年12月10日、あれから39年の歳月が巡り、本日は「三億円事件」の発生日。 三億円事件マニアの方、並びに犯人の方はどことなく落ち着かない一日だったのでは ないですか? ▲「現金抜き取り、および一時保管場所」との説がある貫井神社(弁天公園)。 矢印は犯人の予想進行方向を示しているらしい。 (写真は90年代・小説男氏撮影) ▲弁天公園内への上り坂を東より。 クロベエ氏によると「剣道の防具袋」を背負った不審な人物の目撃談があったらしい。 この坂を上るときは、ためいきをつくだけならいいが、後ろだけは見てはいけないらしい・・ ▲ 所在地は「小金井市貫井南町3-8-6」で、第二現場と小金井本町住宅の中間に位置する。 ●三億円の隠し場所といえば、他に警察が墓石までどけて大捜索したといわれる 「多摩霊園」(府中市多摩町4)があるが、この弁天公園はどうだったのか・・? それにしても、何ともミステリアスな雰囲気をたたえた場所である。貴方のお考えは・・? パトロール氏のタイムスリップ写真館 「あの日、別れたままで・・」 ●今回は、私がパトロール氏の写真を使ってちょっと遊んでしまいました。ちょっと設定上、 無理がある点は無視してください(笑) 次回はスゴいのを用意してますのでお楽しみに!
2007年12月10日
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新連載! 今週の三億円事件 ★ 大好評につき連載化!! これがそもそも運の尽き?(笑) (※ 2010年 12月記事補足) ●・・いやー、います、います、 三億円事件のマニアで、私なぞ、足元にも及ばない人たちが。 今回より、そういった方からの情報や、私が本などで新たに 得た知識なぞ、断片的にでも載せていきたいと思います。まず今回は・・ 白バイ警官が大ケガをしていた!? ○偽装白バイのエンジンガードには酷い傷が残っていた。 これはトランジスターメガホンを最初にテープ止めした 位置が悪く、犯人は試走した際にハンドルが当たって 転倒したのではないか。しかも推定速度は五十キロほど。 捜査本部はこのことから犯人は転倒時に大ケガをしている 可能性があると判断した。 ・・うーむ、興味深い情報です。 三億円事件は 「一滴の血も流さない完全犯罪といわれましたが 「犯人が血を流してどーすんの!」という感じもしますね。 ★今週の熱い一冊! 「平塚八兵衛の昭和事件史 刑事一代」 佐々木嘉信・著 産経新聞社・編 新潮文庫平塚八兵衛の昭和事件史 刑事一代在庫僅少・売切れご容赦送料無料 !! 700円 著者の「聞き書き」というスタイルで平塚氏の「べらんめえ 口調」まで堪能できる。 彼が担当した事件のうち「吉展ちゃん・帝銀・小平・下山」 ほか全7事件を収録。メインとなる「三億円」が半分近く。 " 不良仲間とケンカして捕まり、酷い取調べを受けたこと " がきっかけで警察官になった男はやがて自身が「ケンカ八 兵衛」と呼ばれ、戦後の重大事件のいくつかを解決に導き、 またいくつかでは無念の涙をのんだ。 「三億円」の項はとにかく読んで頂くとして、それ以外では 自分が生まれる二ヶ月前に発生の「スチュワーデス事件」に 興味を持った。超花形職業だったはずの被害女性のスキャン ダラスな怪死、「逃げ得」となった容疑者には怒りを覚えた。 ●なんか、段々とメインの映画記事が縮小され、「三億円事件記事」にシフトして いくような、悪い予感がしています(笑) (※ 注・その予感は後に的中する・・笑)MOVIE ★起床ラッパは女郎屋で聞いて 喧嘩でなおす二日酔い! 軍曹けとばす二等兵! 兵 隊 や く ざ と 勝新太郎 ●小学生のころ、両親がTVでこの「兵隊やくざ」を観ては バカウケしていたのを覚えている。 時は昭和18年、日中戦争真っ只中。ヤクザ上がりの大宮二等兵 (勝新太郎)とインテリ上等兵・有田(田村高広)の友情物語です。 製作=大映(東京撮影所) 1965.03.13 102分 白黒 大映スコープ 製作 .... 永田雅一 監督 .... 増村保造 脚本 .... 菊島隆三 原作 .... 有馬頼義 「貴三郎一代」 キャスト 大宮貴三郎 .......... 勝新太郎 有田上等兵 .......... 田村高廣 みどり .............. 滝瑛子 音丸 ................ 淡路恵子 憲兵 ................ 成田三樹夫 中沢准尉 ............ 内田朝雄 ほか ★勝新太郎の代表作といえば「座頭市」 や「悪名」がありますが、私にはなんと いっても「兵隊やくざ」ですねえ。 しかし全8作もあるとは知らなかった・・ ☆特撮ファンの方には! 第二作目の「続・兵隊やくざ」の冒頭に雪原を走る 汽車の特撮シーンがあり、ちょっとミニチュアとは わからない出来栄えです。 【25%OFF】[DVD] 兵隊やくざ 3,544円 【25%OFF】[DVD] 続 兵隊やくざ 3,544円 殴る、蹴るの暴力シーンがお約束だけどスゴい迫力のわりに残酷さ、 悲惨さは不思議と少ない。 技斗とカメラも巧いのでとてもリアル。 それでいて「戦争の愚かさ」というテーマもしっかりと伝わってきます。 今のところ、第四作目の「兵隊やくざ・脱獄」まで観ましたが、やっぱり一作目が 最高。原作にも忠実なのだそうです。他のシリーズ物にありがちな「二作目以降、 パワー・ダウンしていく」なんてことはこの作品に限ってはなさそうです。 ▲「燃えつきた地図」(68年)より 右写真・奥は良き妻、「中村玉緒さん」! 莫大な負債を残して死んだ勝新や問題続きの子供たちに 大苦労するも、勝の葬儀では晴れ晴れとした笑顔で見送ったそうだ。 (けっして「ホッとした」、という意味ではない) ●とにかく、スカッとしたいときにはこの映画です!ぜひ一度ご覧下さい!
2007年02月05日
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●第十回 多摩五郎カローラを放置! 「小金井本町住宅」 ★関連記事「現場百回!小金井本町住宅」 ●・・犯人は別の場所で金を抜き取ったのか、それともここへ直行したのか・・? 犯行から四ヶ月後、濃紺のカローラは空のジュラルミンケースを積み、シートカバーで その姿を隠してここに放置され、犯行翌日に撮影された航空写真にも写っていた・・。 ▲数ある事件関連現場の中で、40年間最も変わっていない、いや変わりようがないのが ここではないかな? 社宅の建物が補修・塗り替えされているだけで景色は変わらない。 事件当時の写真を見慣れていると、停まっている車だけが新しくなったような、奇妙な 錯覚に陥るよ。 ▲正月であることを差し引いても、実際現場に立ってみると、なるほどここなら たとえ白昼であろうとも誰にも警戒されることはないな、と思えちまうんだよな。。 現在はおそらく違うと思うが、当時は「来客用駐車場」であり、まったく、ウマい 場所を見つけたもんだよ。こりゃ、四ヶ月間発見されなかったのも不思議じゃない(?)。 ▲(ハメコミ写真・×印はカローラ放置場所) 「東元町3」(地図左下)から犯人はどのコースを辿ったのか・・? 当ブログ参加者の間に根強い「貫井神社・現金抜き取り&保管説」、「直行説」 その他の説によってそれは無数に考えられるが、我々は行き当たりばったりに 青いルートを進んでみた。貫井神社の西側の「くらぼね坂」を上り、正月だと いうのに渋滞している中央線脇を進む。本町団地はすぐに見つかった・・。 ▲(他人の車のシートを勝手にめくり、 ▲(むろん、バイクも入念に調べる。) 「あっ! 盗難車でないかをチェックするヒラ塚。 これはヤマハ・スポーツR1じゃないか!?」 おい、見つかったらどうすんだ?) カバーを被せた車両が意外に多かったな。 ●こうして、我々三人の「正月返上・大捜査」は終わりとなる・・ハズだったのだが! その時、私の携帯がけたたましく鳴り、ある情報提供者から「今日、ぜひ S少年宅 へ御案内したいのですが・・」 ええっ!? 何という不自然なタイミング・・(笑)。 心の準備も出来ぬまま、我々は彼が待つというJRの某駅へと向かった。 急げ!ツッチー号!! 「ヒラ塚さん、ガソリンが無いっす!」 「な、なにを!?」 (以下、次号)
2008年02月25日
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" ついに最終回 !! " ●第十三回 新春のS少年宅は 静まり返っていた・・(3) ★関連記事 「S少年のこと 1 」 2 3 4 ◆おことわり・・・記事中に登場する説はあくまでもひとつの「仮説」です。 ● 「・・少年が現金を隠したとされる場所がこの近くにあります。」 我々は男の後についてその場所へと向かった。 その場所は少年宅から徒歩数分くらいの距離にあった。 ▲ここがその「現金隠し場所」である。40年前は鬱蒼と木々が茂る雑木林だったそうだ。 そして話によれば、あのジュラルミンケースに残された1.5グラムの土こそ 警視庁化学検査所のT鑑定官がこの地域のものと断定した土だという。 ▲「今、明らかになる!衝撃犯罪と未解決事件の謎」(二見書房)より。 土の成分の顕微鏡写真。他にケヤキなどの種子が検出された。 ▲こんな風にこんもりと土が盛り上がって ▲少年はここに現金を埋め、空になったジュラ いるとつい、カメラを向けてしまう・・。 ルミンケースを積んだカローラで本町住宅へ 向かったのか・・? さらに男は 「少年のお墓にも ご案内したい」という。 私は仰天した。 なぜそんな場所まで 知っているのか?? とりあえず、今日の 所はここまでとし、 我々はその謎の情報 提供者とJRの中央線 某駅で別れた。 男は意味深な笑みを 浮かべ、人込みの中へ と消えていった・・。 ●・・長い一日だった・・。こうして我々三人・プラス一人の「正月返上」捜査は終わった。 私はやり残した事がまだあるような気分のまま、又の再会を約束し、東京都下の街を後にした。
2008年03月12日
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(前編) 「前記事」 へつづきます
2009年04月27日
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(3) ●第二現場の北西約400mに幼稚園があり、犯行時はその送迎時間に あたっていた。現金輸送車で「泥はね」された主婦らのほかにも目撃 者がいた・・ ※2010年10月8日・補筆 下の地図では主婦が南下してきたのは 「府中街道」になりますが、実際は内側の路地であったと思われます。 ▲この記事は事件12日目に発覚した目撃情報で、当日9時半頃、やはり 幼稚園に子供を送った帰りの主婦が第二現場北側を通った際、H家墓内に 青の小型乗用車が止まり、そばで三人の男が忙しそうに動いていた、というもの。 北側出口には雨に濡れて若い男が立ち、墓地の方を見ていた。(図を見ると かなりの至近距離で目撃している) 三人連れの一人は背が高く白ヘルメットに白っぽい長袖シャツ姿、他の二人は 背が低く黒っぽい服装。 見張りの男は身長160Cmくらいの若い男で落ち着かない様子だった。 (資料提供・クロベエ氏) ★参考写真 ▲こちらはツッチー刑事提供の珍騒動。 (昭和44年11月2日 毎日新聞) 事件翌年の44年11月1日、川崎市の側溝で主婦三人が発見。 今の価値なら400万以上か。いくら捜しても片方の半分は見つからず、 結果、拾得物となっていれば主婦らは半年後半分の33万円をゲットした はず。(3分の2、残っていれば「全額」だった) むろん、三億円事件との関連も取り沙汰されたらしいが、「夫婦ゲンカか」 というのがどこか昭和っぽくてイイ(笑) 小説男氏・魂の叫び ●ボツにすんな!! ~ 三億円のまちで ~ 脅 迫 状 の 教 師 宅 だ そ う で す が ・ ・ ・ どれがそうなのかよくわからない・・(笑) ※2010年10月8日・補筆 その「教師宅」は写真の矢印方向へ進んだ先にあり、 この場所は多磨農協へ届けるよう高校教師に指示された脅迫状が石の下に 置かれた新甲州街道下、興亜土木(写真・左)前の空き地近辺であります。 (写真は90年代です) 詳細は こちらの関連記事 にて!
2008年09月04日
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(第三回) 今週の三億円事件 ★ 事件のための街? 中継地点・「第三現場」の現在! ●犯人(たち?)は濃緑色のカローラに乗り、現金輸送車を監視、及び追尾し 国分寺街道から府中刑務所へ通じる学園通りを斜めにむすぶ細い道沿いの 空き地で待機させておいた偽白バイに乗り換え、道の出口で輸送車を待った・・。 ▲事件当日の車両の出入りの様子。 (駐車場代わりに使用している人がいた) ▲写真上、中央がその入り口。 写真下、やや出口寄りにて。 図、中央のカローラとオートバイが犯人のもの。 共に地図の上(北側)より。 資料を提供して下さった某氏、ありがとうございました。 この場所はいつか、必ず自分の目で確かめに行くつもりです! それにしても思うのは、府中、国分寺というのはまるで三億円事件の ためにあるような地形ではないのか!? (←ちょっとイイすぎ) 送料無料!! DVD 日本以外全部沈没 3,260円 ★わたしのツボにはハマらなかった・・ でも映画化したのはあっぱれ! 遅ればせながら やっと観ました 「日本以外 全部沈没」。 ちょっと期待 しすぎた感は あるが、 予想通り「B級」 の香りはプンプン してました。 村野武範や 寺田農らのヤル気 なさそうな演技は わざとかなあ? ▲原作者・筒井康隆氏を囲む ▲73年の映画版『日本沈没』主演の 「貧相なブルース・ウィルス」と「芸のない 藤岡弘と同TV版の村野武範が揃っ シュワちゃん」たち。 他に「北の最重要 て出演。 その原作の小松左京は 人物」も登場するが、どちらかというと 本作の映画化は許可したが出演 「ラーメン大好き小池さん」に似てた(笑) 依頼もあったものの断っている。 監督の河崎実さん。 主な作品に 『いかレスラー』 『コアラ課長』 『地球防衛少女イコちゃん』 など。 近年、「1年に3本映画を撮る」 というハードな仕事振りである。 その単なるパロディという概念を 超越した過激な演出方法と キャスティングの妙に、 一部の熱狂的なファンを持つ。今作で「東スポ映画大賞特別作品賞」を受賞! ●同年代のファンとして、おめでとうございます! ちょっとワタシ的にはどうもツボにハマってくれなかったのが残念。 だけどある意味、「日本沈没」には勝ったんじゃないすか? そこで次なる企画!? ◆「沈没シリーズ」、ここに完結! ★一億二千万人が 総千葉県民に! ★東京湾アクアライン効果による 人口流入に失敗した千葉県、 今度は流入しすぎ! ★緊急食料は 名産・ 落花生と梨と海苔! ●監督 浜田幸一 ●音楽 氣志團 ●出演 中尾彬 千葉真一 桂米助 千秋 根本はるみ ほか ★千葉原住民の 運命やいかに!? ★3月3日(土)より 木更津東映にて 全国先行独占 ロードショー (大ウソ)
2007年02月17日
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(第14回) 今週の三億円事件 独占入手! 犯行前夜の偽白バイ警官の姿 ! ? ●この写真は昭和43年12月9日の夜、アジトにて白バイの 最後の点検に余念のない犯人の姿を捉えたものである。 ・・ワケはなく、これは 2/11の記事 に掲載した「再現・偽白バイ」写真の第二弾。 今度は犯人と白バイのリア部が克明に撮影されている。感想についてはもう言葉にならない ので、以下、データのみ記載させていただく。(※「個人で楽しむための物」です。念のため) ★白バイのナンバープレート製作は看板屋さん。 ★コスチュームはへルメット、マイク、革マスク、革ジャンパーは本物。 ★ズボンと半革長靴は普通の市販品。 ●なお、写真を提供して下さったP氏によると、『近年の映画に使われている革ジャン(上着の すその短いタイプ)などは昭和50~60年代のスタイルで、時代考証がズレまくり』とのこと。 ◆Pさま、御協力ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。 ★シリーズ・怪しいひとたち (4) 白ライトバン騒動 ● 3/31の記事 のコメント欄を賑わした一件ですが、 「怪しい人たち」から外せない話題なので改めて掲載しました。 ▲イラスト・文 「雨の追憶 図説 三億円事件」 むらきけい 文芸社 ●事件当日の12月10日、午前11時10分頃、杉並区高円寺の環状7号線、 青梅街道が交わる高円寺陸橋付近。若い男の運転する白いライトバンの 後部座席にジュラルミンケースが積まれているのを警視庁第二機動隊が発見。 停止を求めると車は板橋方面に逃走。白バイとパトカーで追跡するも振りきられた。 警視庁は機動隊四個中隊に非番警官も動員し、白バイ700台、パトカー600台で 都内を捜索。しかし、ライトバンは遂に発見できなかった。 時間的なこと、車の面を考えるとどうも無関係らしいが、逃げた理由が 例えば「免許不携帯」とかだったら大笑いである。 【送料無料】 DVD/大魔神 デジタル・リマスター版/ 2602円 BGMコレクション 大魔神 ●小学校1年だった私が親に連れられ生まれて初めて映画館で観たのがコレ。「大怪獣決闘!ガメラ対バルゴン」との2本立てだった。製作 大映(京都撮影所) 1966.4.17 84分 イーストマンカラー 大映スコープ 製作 永田雅一 脚本 吉田哲郎音楽 伊福部昭 作画 渡辺善夫合成 田中貞造 特技監督 黒田義之 監督 安田公義出演 高田美和 青山良彦 藤巻潤 橋本力 ★時は戦国、城下を守る魔神の伝説があった。 謀反によって城主は討たれ、魔神のほこらを 隠れ家に成長した兄妹は捕えられ武神像は 破壊されようとする。 だがその時一転、空はかき曇り、雷鳴、突風 渦巻く中、武神像は怒りの形相へとその姿を 変えた・・ ●冒頭、洞窟の中で巨大な目玉がギョロリと動き、わたしは震え上がったのだった。 が、その後は子供には退屈な「普通の時代劇」が延々と続き、 退屈したガキどもが通路を走り回る。おおらかな時代で、叱る親もいない。 (大魔神の登場シーンはラストの10分ちょっとしかないと思ったけど・・) 悪いことに、併映の「ガメラ対バルゴン」もガメラシリーズ中、最もアダルト色が 強く、怪獣が出ないドラマ部分ではやっぱりガキども、通路を走り回る。 「子供向け」と称するには無理のある2本立てだったなあ・・。 ▼有名な「はにわ顔」から 「怒りの顔」への変身 ▼武神像を御紹介する大魔神? (上)ヒロインの「お姫様女優」高田美和 ▲ ▲上の武神像にタガネを打ち込んだ ▲ヒロインの落とした涙が足元に落ち、魔神は 家老に同じ「天誅」が下る。 崩れさると、火の玉となって飛び去った。 ●「大魔神」は続編、「大魔神怒る」「大魔神逆襲」と三作製作され、 マニアからはそれぞれ「火炎魔神」「水魔神」「雪魔神」と呼ばれる。 驚くことに三作は全て昭和41年の一年間に製作・公開されている。 一作目の「大魔神」のクランク・アップは公開の一週間前だった! ▲大映時代劇の大御所、安田公義監督による絵コンテと完成画面。 これらのシーンは「ブルーバック」と呼ばれるスクリーンの前で見張り台のセット上の 役者の演技を撮り、特撮の大魔神と合成したもので「スクリーン・プロセス」ではない。 画面が明るく、合成の接合部が自然で、タイミングもバッチリ合っている。 (「後編」に続きます!)
2007年04月23日
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(第二回) 今週の三億円事件 ★ 目を疑う出来栄え! 偽装白バイを作った人がいた! ●今回は某・極秘ルートより入手した「再現・偽装白バイ」の写真をご紹介します。 (※製作者の許可を得て掲載しました) 「本物の」偽白バイ同様、「ヤマハ スポーツ350R1」を白に塗装し、ストップライトを 市販のタオル掛けやホースバンドを使って固定、荷台に「明治クッキー」の空き缶を 白く塗装した物をビニールテープで固定したそうです。 ・・うーん、再現されてるなあ。 これまた詳しい知人に見せたところ、「タンク、サイドカバー」 などビックリするほどディティールに凝っている」 とのこと。 左のイスにあるのは「トランジスタ・メガフォン」で犯人の ものと同じ「東亜特殊電気製ER303型」・・のはずです。 参りました。写真を提供して下さった某氏、ありがとうございました。 また、他の資料のご協力をお待ち申し上げております。 MOVIE 日 本 沈 没 ('06)('73)(TV) ●遅まきながら、昨年公開の草なぎ剛版「日本沈没」をDVDで観た。 感想、 「 途中で寝た 」 [ 06年版 ] 【新品】送料込!! DVD 日本沈没 780円(送料込) ▲この柴咲コウと中谷美紀を ▲「インデペンデンス・デイ」 いつも混同します。 じゃないんだから そういえば「嫌われ松子の こんなのダメ。 一生」は面白かった。 この作品は 計らずもCGの限界を証明してしまったのではないか? (06年のダメ映画はコレ!「文春きいちご賞」第2位受賞作) [ 73年版 ] 【25%OFF】[DVD] 73年版 日本沈没 3,780円 ▲こんなに濃い人が初代 ▲出ました、 小野寺役なもんだから 「アブラギッシュ・田所博士」! 後の二人が薄い、薄い。 「直感とイマジネーションだ!」 ●昔観たから思い入れがあるのも事実だけど 「作品の世界観 」とか「重さ」に雲泥の差があるなあ。 でも当時は当時で小松左京の原作と比較されてゴチャゴチャいわれてたっけ。 ▲やっぱ、これですよ。 (写真は当時のパンフより) ▲やっぱり富士山が噴火しなきゃー。それも ▲三陸海岸は代表的なリアス式海岸である。 火口ではなく、中腹が噴火するってのが (以下略。)特技監督の中野昭慶はとかく なんか科学的根拠がありそうでイイ。 円谷英二と比較されるが私は好きです。 (TELEVISION) 〓新品DVD〓 30%OFF テレビ版 日本沈没 M-1.0 3,520円 ああっ、ゆ、 由美かおるお姉サマ! DVDの1巻と最終卷を 観ましたが終盤近くで かおるお姉サマが なんとナース姿に! い、いけません、 お姉サマ、 刺激強スギます! もう、オレの富士山 も噴火します! ●TV版はやはり予算の都合もあり、特撮の出来不出来が激しかったりする。 でも「沈む金閣寺」など見所は多い。これを観ると同時期の「猿の軍団」を思い出す。 画像がこれしか見つからなくて残念。
2007年02月11日
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(第12回) 今週の三億円事件 ★シリーズ・怪しいひとたち (2) 「もしもし、ボーナスはおいくらですか?」 ●事件4日前の12月6日午後、「東芝府中工場経理課」へ 読売新聞を名乗る男から「ボーナスに関する特集記事を書く ので東芝の平均額と支給日を教えてほしい」という電話が入る。 すでにボーナス額の交渉が会社と労組との間で妥結して いたので経理課は問題ないと判断し、正直に情報を教えた。 もちろん、読売新聞でこのような電話を入れた事実はない。 無関係だったのか、それとも犯人の「最終確認」だったのか・・? 捜査本部の主流派は、犯人からの電話だと断定していたようだ。 「今度は無事にご到着・・ 東芝工場のボーナス」 (昭和43年12月11日 朝日新聞夕刊) 「約5千人分、3億円のボーナスが11日、 今度は無事に東芝府中工場の門をくぐった。 この日は輸送車の後に制服警官の乗った 車をピタリとつけさせ、午前9時前、工場内に 運びこんだ。現金入りのアルミ製箱5つには 従業員にボーナスが支給される午後3時半 まで日本信託銀行の係員ら数人が見張番に 立つという厳戒ぶりだった」 (原文) 「三億円事件の犯人は小学生だった!?」 ●うららかな春のある日、パソコン画面を開くといきなり 左の写真が添付されたメールが送られてきた。 私はイスからズリ落ちた。送り主は「オチャメなK氏」である。 なんでも、偽白バイ警官のヘルメットほかを「自作」したらしい。 着ているのは小学生の息子さん(笑)。 「スゴい・・よく出来てる!!でもちょっとブログに載せる のはやめときますね」との私の返事に、「ぜひ載せて下さい! 保護者のわたしが許可してるので大丈夫!」との回答・・。 ●「ヘルメットはドカヘル(工事用)。 マイクは当時電電公社で使われていたもの。取り付け部分は自作。 一番苦労したのはマイクの取り付け部分とドカヘルのアゴひも。 マイク取り付け部分は、ステンレス板と、蝶ネジを使用。 当時のドカヘルはヒモでしたが、今はベルト状のメッシュ帯。 しかも今のドカヘルはアゴヒモの留め具がワンタッチ・バックル。 ですから、アゴヒモと留め玉も自作です。」 うーむ・・まさに「脱帽」 【25%OFF】[DVD] ゲゾラ・ガニメ・カメ...価格:3,544円(税込、送料別) ★お味は大味(おおあじ)? シーフード怪獣大集合! ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣 ●昭和45年1月、円谷英二が死去。その年の8月に公開された。 色々な意味で、ゴジラシリーズを除く「東宝最後の」怪獣映画。 往年の東宝特撮スターがなんとか顔をそろえた最後の作品でもある。 製作=東宝 1970.08.01 84分 イーストマンカラー 東宝スコープ製作 田中友幸 田中文雄 脚本 小川英 音楽 伊福部昭 特技監督 有川貞昌 監督 本多猪四郎 出演 久保明 高橋厚子 土屋嘉男 佐原健二 小林夕岐子 中村哲●木星へ向かう無人探査船ヘリオス7号 がアメーバ状の宇宙生物に乗っ取られ 地球へ進路を変えた。 落下地点に近いセルジオ島では 宇宙生物が憑依したゲゾラとガニメが 出現、工藤(久保明)の機転で倒される。 宮博士(土屋嘉男)は動物を怪獣化 させたのは宇宙生物と考える・・・。 ▲左より土屋嘉男、高橋厚子、久保明。 ▲中央、監督の本多猪四郎は次回監督作 高橋厚子はこの後、TV「アテンション 「メカゴジラの逆襲」が遺作となる。晩年は プリーズ」のレギュラーとなる。右写真 旧友の黒澤明作品の演出補佐を務めた。 白スーツの佐原健二は偶然にもその教官役。 ←ゲゾラの弱点はそれこそ「火」で人間に火攻めにされる。さぞかし香ばしいかほりが漂ったことだろう。が、その後海中に没し、息絶える。・・もったいない・・。 それにしても他の二匹に比べ、 なんでコイツだけこんなマンガ みたいなデザインなのか? いや、それよりこのトシで怪獣の周りを必死で白く塗ったりしてるオレはこれでいいのか? ▲ゲゾラを演じるは、ゴジラ俳優、中島春雄。 ▲首が圧縮空気でバッコンバッコン飛び出す。 ▲口のヒゲがモゾモゾとリアルに動く。 カネゴンやブースカを演じた中村晴吉の演技。 役者はしゃがんだ状態で入る。 円谷英二亡きあと、特撮は直弟子の 有川貞昌氏が担当。過去にないリアルな 怪獣演出に取り組んだ。なお、一部資料に 「特技監修 円谷英二」の表記があるが これは偉大なる特撮の父に敬意を表して のことだと思う。 残念ながら「決戦!」と謳ってるワリに 「三怪獣の決闘シーン」がない。 これが観たかったなあ・・。 ●冒頭の宇宙空間のシーンの「妖星ゴラス」あたりを彷彿とさせる雰囲気を観ると、 本作は東宝特撮映画が確実に「一区切りつけた」作品に思えてならない。
2007年04月13日
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●警察・マスコミ大暴走!!K青年の悲劇 (下) ~ 潔白編 ~ ●「あれは全部、特捜本部の極秘情報。限られた人間のみが知る情報がなぜ 新聞に漏れたのか、今でも分からない。捜査員もみんな、首をひねっていました」 (「真相はこれだ!~」より元記者の談話) 事件当日は池袋の宝石会社で面接を受けていた」K青年が再三繰り返した アリバイは本人の勘違いであり、実際は日本橋の貿易会社だった。 結果、報道を見た会社の人間からの通報で青年の容疑は晴れた・・。 「手のひらを返した よう」とはこのことか。 一夜明けて「呼び捨 て」から「さん付け」 へ。 マスコミは自分のこ とは棚に上げ、今度 は「警察批判」へと その矛先を変えた。 そもそも警察側はK 青年の周囲を充分 固めてから身柄拘束 に動くつもりだった が、新聞のスクープ に先行され、見切り 発車を強いられた、 というのが実情らし い。 だがその情報の火元 は某・名刑事だった、 とする向きもある。 「記事を書かせて K青年や他の捜査員 の反応を見たかった のかも知れません。 あんなことは最初で 最後でしたよ」(同) ●ただし、今さら K青年の潔白に 水を差す気は ないが、言ってみ れば彼の無実は 「一連の脅迫犯」と 事件の犯人が同一 でしかも「単独犯」 である場合のみ成 立するのである。 「警察に恨みは ありません」「思わ ぬ経験をしました」 なかなか言えない 一言である。 しかし世間では 「あの一言が逆に アヤシイ」などと 噂するヤカラもいた。 そう、K青年にとって 本当の試練はここ からだったのだ。 ●青年のその後の人生において、この誤認逮捕はケチの付き始めだったようだ。 常に「三億円事件重要参考人」のレッテルがついて回り、 職を変えようにも顔、名前が知れわたっていて断られた。 養子縁組を持ちかけた人物は救いの手を差しのべたかに見えたが 彼を資産争いに利用、用ずみになれば捨ててしまった。 結婚しても職がなく、廃品回収業のリヤカーを引けば 「この中に三億円があるのか」と覗き込んでからかう心無い者たち。 自宅を望遠カメラで狙われ、ノイローゼになった妻はあげく、 胃を半分切り、その後クモ膜下出血で倒れる。 週刊誌が彼の自宅を直撃取材し、実名、顔写真を掲載したのがとどめをさした。 彼は精神状態に異常をきたし、怒り狂った妻は離婚した上で訴訟に踏みきる。 その後、妻は自宅で倒れ、46歳で亡くなった。K氏は3人の子供と 暮らしていたが長女が交通事故に遭い、下半身不随の重傷を負う。 ◆参考資料 / 「真相はこれだ! 昭和8大事件を撃つ」 祝康成 新潮文庫 「雨の追憶 図説 三億円事件」 むらきけい 文芸社 (※ 2010年10月17日 追記) Kさんこと、草野信広氏は2008年9月、旅先の 沖縄で不幸な自殺を遂げられました。 心よりご冥福をお祈りいたします。
2008年03月26日
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三億円事件 ★カローラ発見は4ヶ月後! `75年、時効完成! 闇に消えた犯人・・ 三億円事件 犯人逃走ルートを追え! (完結?編) --- 切り札、平塚八兵衛は単独犯説に固執したが・・ ▲1968年 ⇒ 2007年の第二現場をパノラマにしてみました。 おまわりさんの体が・・(笑) 近年の第二 現場周辺。 雑木林はきれい な芝生の緑地に 変わった。 (A)が前回の 「七重の塔跡」 からの撮影地点。 (B)は上写真、 右側の撮影地点。 辺りはとても静か で、時折ジョギング や犬の散歩の年配 者が通る。 この人たちの 間で第二現場や 三億円事件が 話題になること も もうほとんど 無いのだろう。事件から6年後、 `74年のようす。 まだ畑や茶色い 地面が目立つ。 下の家並みは 消えてしまった。 ▼ジュラルミンケースを積み替えたカローラは「!」のT字路で 左から来た親子の車と衝突しそうになる。 親子が「バカヤロー!」と怒鳴ると男はニラミつけたそうだ。 現金を奪って逃走中の犯人がしてはいけない行為だ。 (※地図内写真・10のT字路) 親子は地図右端の病院へ向かう途中で、 「カローラは左折しようとしたが出来ないので右折した」と証言している。 この目撃証言が最後で、その先の東元町3の交差点を直進、あるいは右左折したのか不明。 右折すれば府中刑務所側で、直進した先にはこのあとご紹介する「第四現場」がある。 あとで分かったのだが私は青い矢印方向へ迷い込んでしまった(笑)。 間違っているとは知らず、そのまま国分寺駅方向へ進み、さらに迷走。 電柱を見ると「本町」の文字が。 「エエッ!?ここはもしかして・・」 ●大量の遺留品などから 捜査は楽観視されたが 年が明け、行く手に 暗雲が垂れ込めた・・。 昭和の鬼刑事・ 平塚八兵衛が捜査本部に 参加、それまでの 「複数犯説」を覆し、 「単独犯説」を主張した。 事件から4ヶ月後の`69年 4月、空のジュラルミン ケースを積んだ逃走用 カローラが発見される! 場所は第二現場から北東 3,2kmの小金井市本町 住宅の来客用駐車場。 ●さらに犯行翌日の 12月11日に航空自衛隊 が撮影した航空写真に この車が写っていた からさあ大変! (左写真は6年後の物) カローラは犯行当日に 放置された可能性すら 出てきた! 捜査の怠慢と判断され 関係者が懲戒処分を 食らった。お気の毒・・。 取材当日、私はこの近くを あいかわらず迷走していた。 くそー、カーナビさえ あればなあ・・。 ジュラルミンケースは当然、カラ。 覗き込む捜査員たちがあまりにも 間抜けに見えてしまう。 当時、犯人はこの写真を見て せせら笑ったに違いない。 ・・かくして三億円事件の 犯人と真相は闇に消え、 事件から7年後の1975年、 時効が成立した・・。 ■参考文献 『三億円事件』 一橋文哉 新潮社 『雨の追憶 図説 三億円事件』 むらき けい 文芸社 ほか
2007年01月26日
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ホ シ 犯人は必ず現場へ戻ってくる・・? クロベエ&小説男の 現場百回!! 第12回 「盗難エリアを往く ・ 2」 第三現場のカローラ盗難場所 日野市 平山 「料亭K」 ~ 手で押したのか、エンジンをかけたのか?一人か、二人以上か? ~ ▲第三現場・雨上がりの水たまりにも映り込んだ「草色」「濃緑色」などと称される 66年型カローラ。この車もむろん盗難車である。 盗難場所は平山団地に程近い、通称 料亭K、「鮫陵源」(こうりょうげん)。 ▲「料亭 鮫陵源」跡を北西より。道路の矢印は推測される犯人の進路。 屋根の上に平山団地の給水塔(?)が見える。 (上下とも、小説男氏撮影・95年) ▲濃緑色カローラはこの場所にあった!! 入り口は思ったよりも間口が狭い。 (前写真・中央やや右にこの車がチラリと見える) 盗難方法は「手で押して敷地外へ出した」というのが定説である。 車の持ち主である料亭の女主人は「エンジン音は聞かなかった」と 証言したがどうやら確証はないらしい。 ----- シートカバーを外し、 蛇腹状にたたんであった。 「これは複数犯の証拠だ」 「いや、むしろ単独ゆえの やり方だ」と論議を呼んだ。\ \ \ 現場には大小、二個の 足跡が残されていたが 単独犯説では「車を押す 時、つま先で踏ん張った 際に出来たのが小さい 足跡だ」とされる・・。 「いつものやり方」のエンジン直結でさっさと逃げた方が手っ取り早い気もするが 民家の庭先であるだけに気付かれて通報されたらそれこそヤバい気もする。 そして、一人で車を押すことは果たして、本当に可能だったのか?? 車にウトい私の素朴な疑問ですが、この場合、ハンドルを操作しつつ 押さなければならないのでは? それと「ハンドル・ロック」が掛かるのでは? ▲ご覧のように、前回の平山団地とは目と鼻の先。 犯人の平山団地での物色・盗難の際、たまたま目に付いてしまった不運な車だったのか? 「ヤマハR1」、「今回のカローラ」、「シートカバー」の順で盗まれているが、 その間隔は不思議と9日~10日。 「シートカバー」盗難は犯行前日の可能性も!
2007年12月21日
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特別号 ●特別企画!クロベエ氏の小説・第四部 「 強奪後 」 (終) 嵐のような雨で、前はまったく見えなかった。 頼りは刑務所の塀と、歩道沿いに立つガードパイプだった。 府中街道に出る信号交差点に近づいた。 信号は赤。 構わずノーブレーキで右にハンドルを切る。 右側に大型トラックが見えた。 ぶつかる! 歯を食いしばった。鈍い音が鳴り響いた。 相手が急ブレーキをかけたのだ。 そのトラックが右側に迫ってきた。駄目か! そう思った瞬間、私の車の方が一瞬早く 横切った。辛うじて衝突は避けられた ものの、勢い余って車体が大きく振られた。 懸命にハンドルを立て直す。 その時、ドアが勢いよく閉まった。 そのまま府中街道を北に向かった。 二百メートルほど走ると、国分寺史跡へ 通じる脇道が右手に見えてきた。 その道に向けてハンドルを目一杯回した。 狭い道に入った途端、今度は左へ曲がる 道へとハンドルを切った。 道路の両側に、傘を差した人間が見える。 右に一人、左に二人。三人とも主婦か。 私は振られるハンドルを必死に抑え、 通行人の間を走り抜けた。大丈夫、接触は していない。それだけはミラーで確認した。 フロントガラスの滲む視界に、右へ曲がる道が見えた。 ここは七重塔跡の近く。激しい雨に打たれている栗林と笹薮も目に入ってきた。 下手にアクセルを戻すとタイヤが埋まってしまいそうなほど道は酷く ぬかるんでおり車の尻が左右に激しく滑った。ここで立ち往生しようものなら 重いジュラルミンケースを三個も抱えて徒歩でカローラまで運ばなければならなくなる。 それは絶対に避けなければならない。私は慎重にハンドルを操作した。 土砂降りの雨のため、笹薮に囲まれた 農道は酷く暗かった。 と思う間もなく、墓と濃緑色のカローラが 前方に見えてきた。 カローラのすぐ手前にセドリックを停めた。 その時、ある異変に気付いた。 カローラのマフラーから排気ガスが出て いないのだ。焦った私はセドリックから 飛び降りるとカローラに駆け寄った。 案の定、エンジンは止まっていた。 頭が混乱した。 どうしてエンジンが切れている? エアフィルターが泥水を吸い込んだのか、それとも違う原因なのか。 ともかく配線を接続し直してみるべきだ。そう考えた私は、カローラのドアを開けた。 片膝を折って地面につけるとハンドルの下の配線を掴んだ。直結してあった配線を外し、 繋げ直す。 よし! 掛かった。私はすぐさま立ち上がり、右後部座席のドアを 開け放つと、急いでセドリックに駆け戻った。 信じられないような話だが、現金輸送車で あるセドリックのトランクは完全に閉まって おらず、数センチほど浮いていた。 トランクを跳ね上げると、銀色のジュラル ミンケースが縦に三つ収まっていた。手前 二つの把手(とって)を掴む。ずしりとした 手応えが両手首に伝わってきた。 ジュラルミンケースを一目散でカローラまで 運び、助手席のシートと後部座席の間に一つ、 そしてもう一つのケースを運転席と後部座席 の間に突っ込んだ。 再度セドリックに駆け戻り、トランクから残りのジュラルミンケースを取り出した。 カローラへと運んで、後部座席に放った。あらかじめ座席に置いておいた布団カバー を掴み取り、すべてのジュラルミンケースが隠れるように覆った。 ---後部座席のドアを閉め、運転席に乗り込む。 ドアを引き寄せ、ギアをローに入れた・・。 (終) (おそまつさまでした。 クロベエ)
2007年10月03日
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●第一回 「日本信託銀行 国分寺支店跡」 ●好評連載中の「現場百回!!」は一旦中断させていただき、今回より1月2日に 敢行した二度目の現場取材の模様をご紹介します。 細かい部分は「捜査報告」として前回記事のコメント欄から続けて載せていきますので 合わせてご覧下さい。 ▲府中刑務所前の歩道橋に上がってみるとみごとな富士山が! こいつぁ、春から縁起がいいねえ、今年こそ事件解決かい!? (新・ハンドルネームのせいで、「べらんめえ口調」になっています。御了承下さい。) 手前が刑務所の塀、白い屋根が東芝府中工場、標識は犯人が逃走時に右折した 「刑務所角」の交差点だ。 ← 彼が捜査に協力してくれた 新人の「メロウ刑事」ことツッチーだ。 ところがこの野郎、いや彼ときたら 集合時間に一時間半も遅刻しやがった あげく、なんと女連れで来やがった。 鬼のケンカ特兵衛もナメられたもんだぜ。 いや、ちょっと失礼な事を言い過ぎたが 口が悪いのは勘弁してくれよ。 ところで今回の捜査だが、彼が車を出し てくれたもんで本当に助かったよ。 この車ってのがタダもんじゃないよ。 ミニ・クーパーの「カントリーボーイ」、 それもなんと'66年型だってえんだからシビれるじゃねえか。 '66年といやあ、三億円事件の二年前だぜ。始動する度、何だか前の方をいじくってると 思ったら、これが「チョーク」を引っぱってんだよ。チョークを引く車ってのを久々に見たね。 おまけに2ドアだもんで、後部座席の乗り降りには助手席を丸ごと前にひっくり返すわ、 ドアのゴム・パッキンは外れてるわでこりゃサスガに年代物だよ。 大切にして欲しいね。 ●今回の捜査経路は、現金輸送コースと 犯人の逃走ルートが主だから、出発は むろん、この信託銀行国分寺支店跡だ。 御存知のとおり、信託は今はもうないよ。 左のように、立派な十階建てのマンション に変わっちまった。一階はローソンだ。 いやあ、歳月の重み、ってのを感じるねえ。 ←ここが信託の筋向いにある三菱銀行、 現・三菱東京UFJ銀行だ。UFOじゃないよ、 UFJ。左上の写真はここの駐車場からだ。 信託は'68年9月の給与まではここで 「一晩預金」をし、ここから信託の輸送車 が出発してた。 ライバル同士のはずの銀行にも、色々 あるもんだな。 ←信託から50mほど国分寺駅寄りにあった 米屋の前で「雨にずぶ濡れで信託方向を 見つめるレインコートの男」ってのが いたのを御存知かな? そう、TVドラマでビートたけしが 演じてたよな。 ちょっとその辺りの距離で写真を撮って みたのがこれだ。 なに?全然雰囲気もヘッタクレもないって? そう言うなよ。何たって40年前だからな。 この信号を(反対からみて)左折して、次回 はいよいよ、国分寺街道へと向かうわけだ。 (つづく)
2008年01月06日
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●第三回 「府中刑務所 周辺」 (名刑事・平塚八兵衛氏をリスペクトして 「べらんめえ口調」でお送りしています) ●今回はちとマニアックな話題なんで、興味のない方は遠慮なくとばしてくんなよ。 さて、府中刑務所裏の学園通り、犯行現場の先には昔から同じ姿の 歩道橋が架かってんだが・・ この歩道橋、 小学校と刑務 所の間、という 場所がらなのか、 パネルでおおわ れて外が見えな いタイプだ。 だが今回の我々 の捜査(笑)に より、所々に3 センチ四方ほど の隙間があるの が判明したんだ な。 前回のツッチー 刑事の写真は ここから撮影 したわけだ。 刑務所内も 激写したりした が、よひこの みんなは真似 しないでね。 (1975年頃・小説男氏撮影) ●で、次に我々が着目したのが刑務所の塀だ。現在は明るい色の塀に 全て「交換されてる」と思ってたんだが・・ (※注・08年1月現在) ▲実際には左写真の監視塔の部分でバッサリ切断されてんだ。 (発見者・ツッチ-刑事) 右写真にその断面が見えるよな。周囲の塀を全て見たわけじゃないが、ここから 歩道橋を通り過ぎ、府中街道を左に折れた辺りまで昔の塀を塗り替えて使ってる のが確認できた。 あちこちヒビ割れだらけだよ。交換された部分はパネル式だな。 昔はこの塀の角から、いきなり歩道が 狭かった。しかし、それじゃあ暗い 色の塀と相まって威圧感丸出しだ。 そこでどうしたかっつうと ここから塀を2mほど刑務所の敷地内に 移動して歩道を広く取り、緑を増やし、 歩道中央にはベンチなんざ置いて市民の いこいの場にしちまおうってえんだから 府中市もこんち憎いじゃネエか、ええ? まったく。 おっと、べらんめえ口調を通り越して 落語家みてえになっちまったな。 ●ところで、この第一現場で事件の際、現金輸送車の後ろを「ミツウロコ・プロパン」 というガス会社のトラックが走っていたのを御存知だと思うが、恥ずかしながら 俺はそれがどこにあるのか知らなかった。 それがまさか、刑務所から目と鼻の先にあったとはたまげたねえ。 府中街道をはさんだ、東芝府中工場側の角だよ。 現在の正式名称は「西東京ミツウロコ(株)府中事業所」だそうだ。 これまたツッチー刑事がインターネットとかいう文明の利器で事前に調べをつけてたよ。 おまけにだ、犯人が偽白バイに使った「トランジスタ・メガホン」の捜査で、容疑のかかった 1台を質屋に入れていた男がこの「ミツウロコ」の元社員だったことが判明してる。 三億円事件にはこうした不思議な偶然が数多いんだよなあ。 ●次回は府中街道を北上、逃走犯人が入り込んだ現・デニーズの路地まで行くよ。 (「デズニー」じゃないよ)
2008年01月17日
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●第四回 「府中街道 北上!!」 (名刑事・平塚八兵衛氏をリスペクトして 「べらんめえ口調」でお送りしています) ●さて、府中刑務所前は「第一現場」だけ あって何かと名残惜しいんだが、そろそろ 先へ進まないとな。ま、その前にもう少し。 写真は現金輸送車を強奪した犯人が 猛スピードで赤信号を無視して右折した 「刑務所前」の交差点だ。 左が現在、下は小説男氏提供の'75年頃 だが下の写真で何か気付かねえかな?・・ そう、車が三台、信号待ちしてるだろ? もしもだよ、事件のときにこの状態だったら犯人はどうしたと思う? 当然、対向車線をブッチギろうとするわな。しかしだよ、こちらへ車が曲がって来たらどうすんだ? この道幅でよ。ま、当日はひどい雨だったし、車の通行量は弱冠少なかっただろう。 でもよ、平日の朝九時半前だぜ。当然、信号前に溜まってる車の数ももっと多かった 可能性もあるわけだ。 ・・ホントに、まったくもって運のいいヤローだよ。 ▲東映映画 「実録 三億円事件 時効成立」('75)より 同じ場所を反対側から。 ここはここで危くダンプと衝突しそうになってんだな。 ▲こちらは東芝府中工場内にそびえ立つタワーだ。 ▲さて、我々は府中刑務所に別れを告げ、 ここから府中の街が一望できるそうだよ。 府中街道を北上。ここから次の捜査場所、 うう・・昇ってみてえ・・。 国分寺史跡への入口となる路地を目指した。 ここが現金輸送車の犯人が入り込んだと される現・「デニーズ 西国分寺店」の角だ。 ご丁寧にちゃんと看板にも書いてあるだろ。 おっと、着てるのがトレンチ・コートじゃ ねえのがバレちまったな。 それにしてもここまではあっという間だよ。 この点についてはまた「第二現場」のときに 書くが、みんなが想像してるよりは、犯人の 逃げ足は速かったハズ、とだけ言っとこう。 あ、この場所も小説男氏のヨダレモノの写真が あるんだが、スペースの都合でまた次回だよ。 KE10氏の投稿写真をご紹介! ●草色と白のカローラ二台! これまたスペースの都合で写真が小さくてすみません。 私は車にウトいので、内容についてはご本人と皆さまのコメント欄での解説にお任せします! KE10さん、これに懲りずにまた送ってください!!他のみなさんもヨロシク!! ※画像・その他の投稿についてはページ左のメールボックス内、 「メッセージを送る」にてお問い合わせください。(ヒラ塚特兵衛・直通)
2008年01月23日
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特別号 ●特別企画!クロベエ氏の小説・第ニ部 「 犯行場面 - 路地から学苑通り~府中刑務所前」 (不定期で掲載します。) ---- 辺りは薄暗く、まるで夕方のようだった。 雨脚は一層激しさを増し、アスファルトから跳ね上がった水飛沫が 陽炎のように背景を歪ませている。その中を何台もの車が横切る。 だが、肝心の車はまだ現れない。もしや、既に通過したのではあるまいか。 ---- 一抹の不安が脳裏を掠める。 ヘッドセットマイクが揺れ、唇に当たった。右手をヘルメットにもっていき、取り付け部の小さなネジを回した。左からタクシーが横切った。次の瞬間だった。 来た! 標的である黒いセドリックが視界に入ってきた。目を凝らし、素早く車内を確認する。ハンドルを握っていたのは見覚えのある男だった。 間違いない。 オートバイを発進させる。気持ちが急(せ)いていたのだろう、 後輪がホイールスピンして車体が左右に振られた。 糞っ、遅れたか。セドリックとの間に、白い幌を付けた軽トラックに 入られてしまった。・・構わん、こうなれば一気に二台を抜くまでだ。左手でハンドルに取り付けたスイッチを入れる。上手く点灯したかどうかは確認できなかった。もしかすると、雨による接触不良の可能性もある。しかしそんなことはもはやどうでもいい。今はセドリックに追いつくことである。 首を右に傾けて反対車線を確認する。大丈夫、対向車はいない。急いでオートバイを右にバンクさせた。 すると、幌付き軽トラックが速度を落とした。きっと、スピード違反をしたと思ったに 違いない。そう思っているうち、幌付き軽トラックが後方に流れた。斜め前方にセド リックが走行している。その距離およそ50メートル。私は必死にアクセルを捻った。 豪雨が全身を打ちつけてくる。 セドリックの後部が瞬く間に近づいてきた。乗っている者たちはこの白バイに気付いたのだろう。四つの頭が盛んに揺れている。 並走する位置となった。視線だけを運転席に向ける。運転手が不安そうにこちらを見ている。それを無視してさらに加速する。セドリックを追い越した。すぐさま左手を水平に伸ばし、上下に二回振った。片手運転のままオートバイを左に 傾け、セドリックの進路を塞ぐ。 ミラーの中で黒い影が小さくなり、やがて止まった。 それを確認した私は左側のガードレールにオートバイを寄せた。 スタンドを蹴り出す。これからが本番なのだ。 私は深呼吸を一つし、オートバイから降りた。 その瞬間、心臓が破裂するほどの驚きが私を襲った。 引き摺ったボディカバーの後端付近に紙袋があるではないか。 その袋はトランジスターメガホンや工具類を入れるために準備したものだ。 私は頭をフル回転させた。大丈夫、あの袋に入っているものに指紋は残して いないし、あれらから足が付くこともない。私は大きく息を吐いたのち、片手で ヘルメットを押さえつつ、後ろに停まっているセドリックへと駆け寄った。 さあ、時がやってきた。この時のために何度も予行演習を繰り返してきたのだ。心配することはない、落ち着いていつものようにやればいい。そう自分に言い聞かせながら、セドリックの運転席横に立つ。湿気のためか、窓ガラスが半分ほど曇っていた。その向こうに運転手を始め、行員たちが不安げな表情を浮かべているのが見てとれた。 上体を折り、右手の拳で窓を二度叩く。窓が少しだけ下りた。僅かな隙間を豪雨が襲い、運転手がしかめっ面をした。私は腰を屈め、右手を額に寄せて小さな敬礼を作った。「日本信託銀行の車ですね」「はい、そうですが……」 (つづく) ※写真は1975年 東映映画 「実録三億円事件・時効成立」より。 紹介記事・前編へ 後編へ
2007年09月13日
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特別号 ●特別企画!クロベエ氏の小説・第三部 「 犯行場面 - 現金輸送車強奪 」 「巣鴨署から緊急連絡で、支店長の自宅がダイナマイトで爆破された とのことです。この車にも爆弾が仕掛けられているとの連絡を受けています。 シートの下などを調べてください」 「え!」中の四人が一斉に驚きの声を上げた。 そのうち運転手が震える声で答えた。 「さ、昨日の夜に車内を点検しましたが、な、何もありませんでした」それに合わせるかのように助手席の男が小さく頷いた。その目が泳いでいるのは私の位置からでもはっきりと見て取れた。 「シートの下を調べてください」 私は早口に言った。それが 功を奏したのだろう、運転手が 震える手で座席の下をまさぐった。 「シートの下にはありません」 「それじゃ、車の外を調べます」 私はそう告げ、膝を折った。 雨飛沫が跳ね返る路面に顔を近づけ、車体の下を覗き込む。 それは見せ掛けだった。頭の中は、車に乗っている行員たちの動向を探っていた。 私は中腰のまま、フロントタイヤのところに近づいた。ここなら車内の様子が窺える。 そう思った瞬間、車のエンジンが切られた。僅かに視線を上げると、運転席のドアが 開いたのが見えた。助手席、左の後部座席のドアがたて続けに開いた。 私は上体を上げて少し前に移動した。後部座席を確認するためだった。この車には都合四人が乗っている。だからもう一人車内に残っているはずだった。見えた。右後部座席の男は、しきりに背もたれの辺りを捜しているようだった。 不意に背中に嫌な空気を感じた。小さく首を回して周囲を確認すると、後方にも 前方にも車が停まっているではないか。 しかも、反対車線に停まっているのは自衛隊のトラックだ。 であれば、尚更ぐずぐずしている訳にはいかない。私は焦った。 セドリックの中にはまだ一人残っているのだ。 ドアが開く音がし、慌てて振り向く。遂に四人目が降りた。 頃合いだ--- そう判断した私は地面に伏せ、身を返した。 そのまま匍匐前進を裏返したような格好でセドリックの下に潜り込んだ。 想像以上に狭かった。そのためヘルメットが地面に擦れ、ゴツゴツと音を立てる。 上半身が入ったところで、ジャンパーのポケットから発炎筒とマッチ箱を取り出した。マッチ棒を抜き出し、箱に擦(こす)った。雨に濡れてしまったのか、それとも手袋の水がついて湿ってしまったのか、二度擦っても火はつかなかった。 もう一度擦る。手袋から水が滲みてきた。 私は焦った。だが、ここでしくじったら元も子もない。 私は深呼吸をしてジャンパーの内ポケットからジッポライターを取り出した。 着火用のダイアルを回す前に、拳を握って水気を搾り出す。 そして親指の腹で慎重にダイアルを擦った。 よし! ついた。そのまま発炎筒のほうをライターに近づける。 瞬間、勢いよく紫の炎と白煙が立ち上がった。 私は急いで車体の下にその発炎筒を押し付け、車体の下から身を摺り出した。 「あったぞ、ダイナマイトだ! 危ない! 爆発するから逃げろ!」ありったけの力を込めて怒鳴った。一瞬、四人の行員たちの背中が伸びた。そしてその中の一人の男が、腰を折っておずおずと車体の下を覗き込んだ。「うわあっ!」 悲鳴を上げ、男が後ろに飛びのく。「爆発するぞ!」 私は駄目押しの言葉を叫んだ。 悲鳴を上げた男が身を翻し、脱兎のごとく走った。 それにつられてあとの三人も後方へと一目散に走り出した。 男たちが車から数メートル離れるのを確認した私は、 開け放たれたままの運転席に飛び込んだ。その瞬間、しめた、と思った。 キーが付いたままだったのだ。だが、違う心配が近づいてきた。 自衛隊のトラックから、カーキ色の制服を着た男が消火器を手にして 歩み寄ってくるではないか。私はキーを捻った。 エンジンが掛かると同時に、ドアを開けたままセドリックを急発進させた。 消火器を持った男が横に飛び下がる。右にハンドルを切って白バイをかわし、 アクセルを思いっきり踏み込んだ。 -----視界が効かなかったが、刑務所の塀を頼りに車を走らせた。 (つづく)
2007年09月18日
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三億円事件 こだわり続ける元捜査員 【 後 編 】 戦後史開封 昭和40年代編 扶桑社文庫 750円 送料無料 (オリジナル版は絶版) 「戦後史開封」(同取材班・編) 産経新聞社 扶桑社(1995年 1月)より一部を掲載・敬称略 昭和50年12月10日午前零時、三億円事件は事実上の時効を迎えた。 私生活を犠牲にして捜査してきた延べ17万人の刑事たちの7年間は報われなかった。 最後の特別捜査本部キャップとなった元警視庁捜査一課管理官、北野一男は 「このときのことを話すのはつらい」という。「発生時も雨だったが、時効の日も雨だった。 『最後まで涙雨を降らせやがって』 と思っていたら、深夜にはみぞれ雪になった」 当時、捜査本部には事件の解決を祈って岩手県の婦人が送ってくれた風鈴が夏から吊るしっ 放しになっていた。 「なんか、芭蕉の『夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡』って感じだったよ」 平日の日中の犯行だったことや、現場付近に東京学芸大、東京経済大、東京農工大など 大学が多かったことから、犯人像のひとつに”学生”も浮かび上がった。しかし、「捜査方針と して組織的に学園に入ってやるのはまずい」と大学内での捜査をしないことが決まったという。 43年は大学紛争が吹き荒れ、東大、日大をはじめ、全国116大学で紛争が起きていた。 当時はまだ、捜査のためキャンパスに入った私服刑事がリンチを受けるような時代だった。 刑事上の時効になった50年12月10日の前夜、各テレビ局は特別番組を組んだ。 ニールセン調査によると、遅い時間帯にもかかわらず、視聴率は極めて高かった。 NHKが午後10時15分から放映した「三億円強奪事件」は11,7%を記録、前日同時刻が 1.2%で実に十倍の数字だ。 民放でも日本テレビ 「11PM 『時効成立!?』 が8,3%、 NET (現テレビ朝日) 「ザ・23 『時効!?三億円事件』」 が6,7%など-- 軒並み好成績だった。 発生から20年経った昭和63年12月10日には民事も時効となり、事件は遠い出来事になった。 もしも今(※1995年)、犯人が現れたらどうなるか。-- 警視庁の公式コメントは「所要の捜査を行うことになります」 -- とはいえ、捜査権は 公訴を前提としているため、実際には任意で事情聴取するぐらいしかできない、という。 ▲「 朝日クロニクル 20世紀 第6巻 1961‐1970 ― 高度経済成長」 朝日新聞出版 より 犯人への課税の可能性はどうか。 -- 「法定申告期限は最高で7年。三億円事件のような不労所得も課税対象だが、7年を過ぎ るとうちの方では何もできない」(国税庁) 日本信託銀行に被害額と同額の保険料を払った日本火災海上保険は「すでに公的には 求償不能だが、もし犯人が判明した場合には、その時点で対処方法を検討したい」という。 三億円事件と16年後の昭和59年に起きた「グリコ・森永事件」との犯人類似説を唱えて いるのが、直木賞作家の井出孫六(63)だ。 井出は三億円の犯行時間、現場からわずか数百mのバス停で当時勤めていた出版社に 出勤するため国分寺駅行きのバスを待っていた。以来、事件への関心は人一倍強い。 「三億円事件の犯人が多磨農協に送った脅迫状と、グリコ・森永の”かい人21面相”が 警察に送りつけた挑戦状は論理構成が似ている。東京弁を河内弁に置き換えたらそっくり。 時間の経過を考えたら、犯人の年齢だって一致するでしょう」 同一犯人と言えるほどの論拠はないが、脅迫状によって犯行の”環境”づくりをすると いった犯行計画の周到さに加え、犯人が犯行現場の地理に詳しい、車の運転がうまい、 緊急配備と大捜査(ローラー作戦)を潜り抜けている -- など、両事件の共通点は多い。 民事の時効が成立した昭和63年12月10日と同時期、事件の関係者の一人が結婚した。 被害者である日本信託銀行国分寺支店の現金輸送車を運転していたC運転手である。 Cが他の三人の行員と一緒に事件に遭ったのは31歳のときだった。偽白バイ警官に 「車にダイナマイトが仕掛けられた」と脅された際、キーを抜かずに車を離れたことから ”グル”ではないか」と疑われたこともあった。 疑いはすぐに晴れたものの、Cはその後、「事件が終わるまで結婚はできません」と 20年間、独身を貫き、結婚したときは50歳を超えていた。 かつて特別捜査本部があった府中署内に23年以上保管されてきた 偽白バイの本体は2年前に処分されたが、現役捜査員の強い要望で ナンバープレートだけは額に入れて飾られている ---
2010年08月03日
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●第八回 「せま!犯人 危機一髪T字路」 ●さて、第二現場を後にした我々が次に目指すのは、犯人がどの方向へ消えたか 謎とされる「東元町3」の交差点だが、その途中にあるのが忘れちゃいけない、 例の犯人が左から来た親子の車に遭遇した「危機一髪・T字路」だ。 (白黒写真撮影・小説男氏、75年頃) ▲犯人は現金輸送車のセドリックから「"多摩五郎"カローラ」に現金を積み替え この路地から逃走。(上図・×印地点) 実際に走ってみると第一現場の刑務所裏からここまではふっ飛ばせばものの3分くらい だと実感出来る。信号無視してふっ飛んでったんだからな。。第一現場を出たのが 午前9時24分頃として、9時半頃にはここを離れる事も可能に思えてくるんだな。 ただ、第二現場到着前の犯人の車に主婦が泥水を浴びせられたのは「9時31~32分」 という説があれば、25分頃という話もあるそうだ。 ▲撮影者の小説男氏によると、この写真は図の△印あたりらしい。 犯人はこの先のドン詰まりを左折したらしいが、我々は青い線の方から向かった。 そしていよいよ問題のT字路だ。 ここで犯人のカローラは左から来た 造園業の親子の車とはちあわせした。 写真で見るよりも道はずっと狭く、ツッチー 刑事が何げなく曲がろうとしたが一度では 無理で、バックして切りかえした。 遭遇した親子は「犯人は当初、左折しよう としたように見えた」と証言したが、実際に 曲がってみると、「最初から右折するつもり で左から大きく曲がろうとした」という考え方 もアリだと思えてくるな・・。 ▲さ~て、いよいよ問題の「東元町3」の交差点が近づいてきたぞ・・と思ったんだが、これは 図の○印前後で撮られたものらしく、つまり犯人に遭遇する前の親子の進路であるらしい。 ところでこの頃雷が鳴り、高円寺の気象研究所が雷鳴を記録したのが9時32分・・ 親子は犯人との遭遇後に雷の音を聞いたと証言していて、このあたりもなんだか あやふやな印象を残してるな。 ●さて、いよいよ次回は謎の交差点・「東元町3」に迫るわけだが、なんつってもここは クロベエ氏がわざわざ出向いて確かに撮影したのにフィルムに感光されず、 小説男氏の写真のストックからもいつの間にか消えてたってえ謎と神秘の交差点だ。 え~とオレの写真はちゃんと撮れて・・ ゴソゴソ・・ あ?・・ (つづく)
2008年02月13日
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三億円事件 写真& 記事集 7 その日の読売夕刊一面 ほか ▲写真のみ、きれいに出ないため他から転載しました。 「昭和二万日の全記録 14 揺れる昭和元禄」講談社より ついに発掘!! 四半世紀後の現場を往く Mont. Akagi 写真館 東元町3交差点 ~ 小金井本町団地 ・ 公務員住宅 (1992年 8月・10月 撮影) ▲ご存知、犯人の足取りがここでぷっつりと ▲東から。 この交差点を右から左へと通過 途絶えた「東元町3」交差点を西から。 した三億円の現金は、そのわずか20分後 向かいの左角は「CABIN」の文字が見えるの には「所有者」を変えて正面の路地の奥 でたばこ屋か酒屋らしいが現在は四階建て からやってきた・・ のきれいなビルに変わった。 ★現在 ▲そして平塚八兵衛氏のいう通り、交差点を ▲「♪ たどり着いたのは縁切寺・・」ではなく、 そのまま直進したのなら、「彼」はこのカーブ また「いつも雨降り」でもなく多摩五郎が の先にある「♪ 忍ぶ忍ばず、くらぼね坂」を 4ヶ月間も放置された「小金井本町団地」 上ったのかもしれない・・? 右に「B1棟」。 ★現在 こちらは当ブログでは初公開、隣接する「公務員住宅」。▲ ほら、犯人が「ホンダ・ドリーム」というバイクを盗んだは いいが、エンジンの調子が悪くて白昼堂々放置しに来て 主婦に目撃される、というドジをふんだ団地です。
2008年12月06日
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