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早速、公開日に観てきました。漫画の方を先に読んでいたのでストーリーはある程度把握していましたが、アニメになると迫力がありますね。うさぎと人魚のラップバトルも面白かったです。あと、エンドロール後の例のシーンも…数量限定で貰えるめじるしアクセサリーは、シーサーが出ました。
2026年07月24日
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イオンで買った、24時間テレビのTシャツ。水色のTシャツがSS、S、Mサイズしかなかったのですが、Mサイズを買いました。帰宅した後試着してみたら、男性用のMサイズだったみたいで余裕で着られました。通勤用の冷却グッズについて。昨年母が買ってくれた、リュック用の冷却パッドを愛用しています。リュックを背負っていると背中に熱がこもりやすいので、これをつけて通勤すると背中が涼しくて楽です。結露が出なくていいですし、冷却リングとあわせて使っています。Seriaで買ったぬいポーチ。ハチワレが2匹入り、ロリポップチャームも入っていいです。ダイソーで買った、マチ付きビニールポーチ。ハチワレを入れてみたら、ぴったりでした。映画ちいかわのグッズ、ハチワレのキーホルダーがあったので買いました、可愛いです。めじるしアクセサリーは、シーサーでした。
2026年07月23日
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父が楽天で注文してくれたハチワレのチャームが届きました。ちいかわの筆箱につけました。ちょっとごちゃごちゃしてきましたが、大切に使います。
2026年07月23日
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碧(あおい)·金太·ベル「チーズビビンバ、美味しかった!」父が楽天で注文してくれた、パイロットのハチワレです。可愛いので、リュックにつけました。大切に使います。ハチワレのぬいぐるみをつける位置を変えました。
2026年07月23日
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昨日は36度まであったみたいで、母とイオンから帰宅すると、熱風を浴びてうわあとなりました。昨日と今日は2連休でしたが、先週の木曜日から月曜日にかけて5連勤で、熱風を浴びながら自転車を漕いで職場と家を往復していたので、かなりしんどかったです。昨日はイオンで母と楽しく過ごしたので、今日はゆっくりと冷房が効いた部屋の中で過ごします。
2026年07月22日
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昨日は3人をイオンへ連れていけなかったので、カルディで買ったクッキーをお土産にあげました。碧(あおい)・金太・ベル「クッキー、美味しかった!」碧(あおい)・金太・ベル「ペッパーライス、美味しかった!」
2026年07月22日
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漸く完結!5巻がしんどかった展開ばかりだったので、最終巻もしんどい展開ばかりでしたが、ラストと外伝がラブラブな二人の姿を読めて良かったです。完結すると続きが読めないので寂しくなりますが、また読み直せばいいので最終巻まで読めてよかったです。
2026年07月22日
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イオンのヴィレヴァンで買ったちいかわのぬいぐるみキーホルダー。手拭いと桶を持っているハチワレが可愛いです。ダイソーで水色のぬいポーチも買いました。マチがあるのでシンデレラフィットしました。NICIの青いクマちゃん。名前は蒼太(そうた)くんです。ロック付きカラビナもダイソーで買いました。早速リュックにつけてみました。大切に使います。スヌーピーの3連キーリングから、NICIのクマちゃんをリュックのチャック部分に付け替えました。スヌーピーの3連キーリング、7年くらいつけていたので、これからは筆箱につけようと思っています。NICIの筆箱にスヌーピーの3連キーリングを付け替えました。NICIの筆箱につけていたクマちゃんのキーホルダーと、マヌルネコの筆箱につけていた白馬のキーホルダーを、羊の筆箱に付け替えました。マヌルネコの筆箱には、リュックにつけていたハチワレのキーホルダーを付け替えました。
2026年07月21日
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母とイオンへ。フードコートで母が鶏天定食、わたしが親子丼を食べました。親子丼は美味しかったです。サーティワンで、久しぶりにアイスを食べました。美味しかったです。どうぶつの森との期間限定コラボカップが可愛かったです。ディズニーの刺繍缶バッジ、美女と野獣の缶バッジが出たので嬉しかったです。ビスケットも美味しかったです。母がKALDIで買ってくれたクッキー。缶のデザインが可愛いです。クッキーはほんのりバターの味がして美味しかったです。
2026年07月21日
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疱瘡の発生、王宮内での陰謀…猫猫にとって、息つく暇がありませんね。
2026年07月20日
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金太「おかあしゃんのためにリュックに塩タブレットを入れました。」金太「皆さん、熱中症に気をつけてくださいね。」
2026年07月17日
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いやあ、最後まで夢中になって一気読みするほど面白かったです!ラストが爽快でした!
2026年07月15日
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ますます加速してゆく謎解きとロマンス。 どんな結末が待っているのか、気になりますね。
2026年07月15日
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先月お迎えした碧(あおい)と金太ちゃん以外にも、わたしの部屋にはぬいぐるみがたくさんあり、ひとつの村みたいになっています。今日はイオンのロフトで見かけて、気になったNICIの青いクマちゃんを近所の文具店でお迎えしようとしましたが、今いる子達を大切にしたいのでお迎えしませんでした。それに、映画ちいかわのグッズも買おうかなと思ったのですが、それもやめました。何事にも限度というものがありますよね。それに、集めすぎると断捨離するときに迷いますし。金太が持っていた苺のポシェットは、白のケアベアに譲りました。
2026年07月15日
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久しぶりにサイゼリヤへ。若鶏のディアボラ風を食べましたが、美味しかったです。碧(あおい)·金太·ベル「若鶏のディアボラ風、美味しかった!」Seriaでぬい用の小物を買いました。碧(あおい)·金太「どう、似合うでしょ?」
2026年07月15日
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Seriaの推し活ポーチ、金太には少し狭そうだったので、ベルと一緒に父が楽天で注文してくれたポーチに入れました。Seriaの推し活ポーチには、白のケアベア·ランランがシンデレラフィットしました。ベルと金太を一緒に入れてもマチがあるので大丈夫でした。 これで、リュックの中で推し活ポーチが嵩張らなくて済みます。ベル「狭くなってごめんね。」金太「大丈夫だよ。」金太とベルを入れている推し活ポーチはこちらです。ぬいポーチ 10.5cm 13cm 16cm 推し活 ぬいぐるみ ポーチ 推しぬいぐるみポーチ ガチャ 詰め ミニ 透明 ぬいケース 2体 推しぬい ちびぬい ケース 推しポーチ ぬいぐるみポーチ 小さめ クリア ぬい活 ぬいバッグ 推し活ポーチ 持ち歩き 推し カラー グッズ ガチャつめポーチちいかわの筆箱につけていたハチワレを、Seriaの推し活ポーチに入れました。マチがあるので顔が見えやすいです。 後ろには、ダイソーで買ったロック付きカラビナをつけました。
2026年07月12日
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ヴィレヴァンでお迎えした、株式会社たけのこさんの猫ちゃんです。ベル「ベルです、よろしく♪」碧(あおい)·金太「ようこそ、これから仲良くしようね♪」碧(あおい)·金太·ベル「ガーリックパン、美味しいね!」碧(あおい)·金太·ベル「しるこサンド、美味しいね!」碧(あおい)·金太·ベル「アイス、美味しかった!」碧(あおい)·金太「お祭り、楽しいね!」
2026年07月10日
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わたしの高校生の頃から大好きな漫画や小説を紹介します。この作品は、今でも大好きで二次小説を書くほどです。クールビューティーでありながらも猫好きという有匡様のギャップ萌えに堪らないし、火月ちゃんが一途で好きです。この作品のお陰でハプスブルク家に興味を持ち、詳しくなりました。二次小説を今でも書くほど、こちらも大好きな作品です。この作品を知ったのは、「火宵の月」「天上の愛地上の恋」にハマっている最中で、「活字倶楽部」という雑誌で紹介されていたので、興味があって読み始め、もう夢中になり、今でも大好きな作品です。やっぱり、中学生・高校生の頃にハマった作品は大人になった今でも大好きです。まぁ、最近の漫画や小説を読んでいないので知らんけどw
2026年07月09日
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素材表紙は湯弐さんからお借りしました。「FLESH&BLOOD」二次小説です。作者様・出版社様とは一切関係ありません。海斗が両性具有設定です、苦手な方はご注意下さい。二次創作・BLが苦手な方はご注意ください。(うわぁ、本当に来ちゃったんだ、俺。) 東郷海斗は、目の前にずっと憧れているファッションデザイナー、フランシス=ドレイクが居る事が未だに信じられなかった。 日本を代表するアパレルブランド・TOGOの社長一家の長男として産まれた海斗は、自然とファッションに興味を持つようになった。 9歳の時に渡英し、寄宿学校を卒業した海斗は大学に進学せず、英国王立刺繍学院で刺繍とデザインを学び、卒業後はパリでデザイナーとしてデビューする事を夢見ながら、アルバイトと勉学に明け暮れる日々を送っていた。 デザイナー、作家、音楽家―芸術に携わる人間が稀にプロデビューして脚光を浴びても、それを長く維持する事は難しい。 だからこそ、ファッション界に君臨するフランシス=ドレイクの存在は、世界中からデザイナーを志す者達の憧憬の的となっている。 そんな憧れのドレイクに海斗が声を掛けられたのは、海斗がパリで暮らし始めて半年が過ぎた頃だった。 海斗は、自分が好きな16世紀のファッションと、日本の“カワイイ”文化を融合させたドレスをパリの大手ブランドのコンペティションに応募したが、二次選考で落選した。(やっぱ、パリは厳しいなぁ・・) 海斗がそんな事を思いながら、家計簿とにらめっこしていると、電話がけたたましく鳴った。「アロー?」「カイト=トーゴ―様ですね?わたくし、フランシス=ドレイクのマネージャーをしております、ニコラスと申します。」「は、はい・・」「キャプテンが、今週末ヴェルサイユ宮殿にて開催されるファッションショーのスタッフに、あなたを加えたいとおっしゃっています。」「是非、参加させて下さい!」 こうして、海斗はひょんな事からプロのデザイナーとしてフランシス=ドレイクのファッションショーのスタッフとして参加する事になった。 流石、一流デザイナーが手掛けるファッションショーだけあって、ショーのスタッフやモデルも一流揃いで、海斗は自分がまるで夢の世界の住人になったかのような気分になった。(俺、こんな所でやっていけるの?) 海斗が所在なさげに会場を歩いていると、彼は一人のモデルとぶつかってしまった。「すいません・・」「見ない顔ね、新入りの子?」 淡褐色の髪を揺らし、全身ハイブランドの黒い膝上のワンピース姿のモデルは、そう言うと海斗を見た。「綺麗な赤毛ね、染めているの?」「は、はい・・」「可愛い子だね。特に目がいいね。抉り出して食べちゃいたい。」「ラウル、ここに居たのか。」 海斗がモデルに怯えていると、そこへダークスーツ姿の男がやって来た。「じゃぁね。」(あ~、怖かった。)「カイト、来たのか!」「は、はじめまして・・」「そんなに緊張しなくて良い。君のドレス、斬新なデザインで良かったよ。」「ありがとうございます!」 ファッションショーの衣装合わせの為、海斗はあるモデルの控室へと向かった。「失礼します・・」「どうぞ。」 英国のトップモデルで、今世界中で人気沸騰中のジェフリー=ロックフォードは、金髪碧眼の美男子だった。 彼は洗い晒しのデニムにライダーズジャケットというラフな格好をしていたが、彼の美しさというか、彼の纏っているオーラはそれだけでは半減するものではなかった。「見ない顔だな、お前。」「カイト=トーゴ―です。」「その髪は、地毛か?」「いいえ、染めているんです。」「へぇ、そうか。お前、いくつだ?」「今年で22になります。」(何この人、距離が近い・・) 海外で長く暮らしていた海斗は、日本人よりも欧米人の方が、パーソナル・スペースが狭いという事は知っていたが、余りにも近過ぎる。 しかも、宝石のような蒼い瞳で見つめられると、何処か落ち着かなくなる。「あの・・」 ジェフリーは、海斗の顎を掴んで自分の方へと彼を向かせると、その唇を奪った。(うわぁぁ~!) 海斗はジェフリーから逃げようとしたが、彼に腰を掴まれ、逃げられなかった。「ん・・」「可愛いな、もしかして初めてか?」「何すんだ、この変態!」「ジェフリー、その顔どうした?」 ジェフリーのマネージャー、ナイジェル=グラハムが親友の控室に入ると、彼は顔に赤い手形のようなものが残っている事に気づいた。「いやぁ、可愛い子にキスしたら・・」「あんた、また悪い癖が出たな!」 ナイジェルはそう言ってジェフリーを睨んだ。「あんたの男癖の悪さで、俺がどれだけ苦労していると思っているんだ?」「そう怒鳴るな。俺は、“来る者は拒まず”の主義なんでね。」「あんたって奴は・・」 ナイジェルは溜息を吐くと、黒褐色の髪を掻きむしった。「それで?あんたの可哀想な被害者は、何処のどいつだ?」「22歳のキュートな日本人さ。」「ショーが終わるまで、そいつには手を出すなよ!」「わかったよ。」(あ~、何なんだよあいつ!挨拶代わりに舌入れるなんて有り得ねぇだろ!) 海斗はショーの衣装合わせの為、ドレイクと共に衣装部屋へと向かった。 そこにはドレイクの最新作がずらりと並べられていた。「すげえ~!」「驚くのはまだ早いぞ。今日のショーには、君が好きな16世紀の衣装からインスパイアされた作品が出るから、楽しみにしておけ。」「はい!」 世界遺産であるヴェルサイユ宮殿を貸し切ったファッションショーとあってか、各国のメディアが集まり、その様子をネット配信していた。「おい、37番の衣装は何処だ!」「わたしのネックレスを出して!」 ステージは大盛り上がりだが、バックステージは殺伐としていた。「カイト、大丈夫か?」「はい・・」 海斗は少し頭がボーっとしていると、丁度そこへジェフリーがやって来た。 彼は真紅のマントをイメージしたコートを羽織っており、まるで16世紀の海賊がそのままタイムスリップして来たかのようだった。「俺に触るな~!」「あ~あ、すっかり嫌われたな。まぁ、これから長く付き合う事になるから、宜しくな。」「え~!」「ジェフリー、もうすぐ出番だぞ!」「あぁ、わかったよ!」 ショーのトリを飾ったジェフリーは、華麗に鏡の間を歩いた。 ショーが大成功に終わり、海斗はホッと安堵の溜息を吐いた。 ショーの後、ドレイクはパリ郊外にある自宅でパーティーを開いた。 そこには各国の政財界の要人や王族、貴族などが出席し、海斗はその豪華さに目が眩みそうだった。(この格好、デザイナー失格じゃん・・) 海斗はこの日の為に一張羅のスーツを着ていたのだが、周りの洗練されたファッションを見ていたら、何だか出来の悪い七五三のように見えてしまう。(どうせなら振袖でも着て行けば良かったなぁ。) 日本人デザイナーだから、自国の民族衣装である着物の事を学んで来た海斗は、友恵が成人祝いの為に贈ってくれた赤地に大牡丹の刺繍が施された大振袖を着てくれば良かったと、今更ながら後悔した。「うわっ!」「すいません、お怪我はありませんか?」「いいえ、大丈夫です。」 ボーっとしていた所為か、海斗は給仕係とぶつかり、スーツがワインで汚れてしまった。「こちらへどうぞ!」「ありがとうございます。」 海斗がドレイク邸の部屋でスーツを脱ぎ、畳紙に包んでいた大振袖と帯紐、帯締め、帯と肌襦袢をスーツケースから取り出すと、大振袖に着替えた。 海斗が帯を締めていると、衝立の向こうから部屋に誰かが入って来る気配がした。「ねぇジェフリー、こんな所でするの?」「いいだろう?」(おいおい、こんな所で乳繰り合うなよ!) 衝立の向こうから、恋人達の喘ぎ声が聞こえ、海斗は出るに出られなくなった。「んもぉ、マネージャーが呼んでる。またね、ジェフリー。」「あぁ。」 漸く二人の時間が終わった後、海斗が溜息を吐きながら衝立の中から出ると、長椅子には胸元をだらしなく開けたジェフリーの姿があった。 その逞しい胸元には、恋人がつけていたと思われるキスマークが無数に散らばっていた。 ジェフリーは気だるげな視線を海斗に送ると、舐めるように海斗の振袖姿を見た。「へぇ、似合うなぁ。」「あんた、まだ居たのかよ!?」「キスの続きをさせてくれないのか?」 ジェフリーはそう言うと、おもむろに長椅子から立ち上がり、海斗の振袖の身八つ口に手を入れて来た。「何をする、離せ!」「ジェフリー、何をしている!」 扉が開き、ナイジェルはそう叫んでジェフリーを海斗から引き離した。にほんブログ村二次小説ランキング
2026年07月09日
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碧(あおい)·金太「ドーナツ、美味しかった!」碧(あおい)·金太「スナック菓子、美味しいね!」碧(あおい)·金太「アイスフロート、美味しいね!」 碧(あおい)·金太「ビビンバ、美味しいね!」セミのぬけがらペンケースにつけていた白馬を、マヌルネコの筆箱に付け替えました。リュックにつけていたハチワレ缶バッジキーホルダーを、ちいかわの筆箱につけました。Seriaのキラキラストーンカラビナから、ダイソーで買ったハート型のカラビナへと付け替えました。色を統一できて良かったです。
2026年07月09日
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美都子の出生の秘密が明らかに。この作品を読んだ後、心がほっこりします。
2026年07月08日
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リュックの肩ベルトにつけていたハチワレのキーホルダーをリュックのチャック部分に付け替えました。キティちゃんのキーホルダーに、アイスフラッペのシャカシャカキーホルダーを一緒に入れました。スヌーピーのバッグにつけていためじるしアクセサリーを外して、スヌーピーとガチャガチャで回したポムポムプリンをバッグにつけました。ダイソーで買ったぬいぐるみ筆箱は、部屋に飾りました。見た目がちょっと悪いですが、インテリアとしては可愛いです。ポーチに入れていたキティちゃんを、バッグに付け替えました。バッグにつけていたスヌーピーとポムポムプリンは、ポーチに入れました。キティちゃんにつけていたカラビナを、ダイソーで買ったハート型のカラビナに付け替えました。リュックにつけていたキーホルダーを、また付け替えました。リュックのチャック部分がごちゃごちゃキーホルダーをつけすぎていたので、ちいかわのリールキーホルダーにハチワレのシャカシャカキーホルダーを付け替えました。アイスフラッペキーホルダーをキティちゃんのキーホルダーと一緒に入れました。キティちゃんのキーホルダーは、部屋に飾ることにしました。白のケアベアとひこにゃんは同じポーチに入れました。ハチワレの缶バッジキーホルダーは、ちいかわの筆箱に付け替えました。スッキリしました。ちいかわのリールキーホルダーと、NICIの豹のキーホルダーを付け替えたのですが、職場のロッカーに入れるときに邪魔になったので、NICIの豹のキーホルダーとハチワレのシャカシャカキーホルダーを一緒につけました。ごちゃごちゃしていたリュックのチャック部分がスッキリしました。
2026年07月08日
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イオンのフードコートで前から気になっていたお店のランチを食べました。サラダ、唐揚げ、十六穀米、お味噌汁が美味しかったです。イオンシネマでイオンシネマ限定のちいかわドリンク、パイナップルと沖縄シークワーサージュースを飲みました。口の中がスッキリしていて、ほんのり甘くて美味しかったです。
2026年07月08日
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表紙素材は、てんぱる様からおかりしました。「FLESH&BLOOD」二次小説です。 作者様・出版社様とは一切関係ありません。二次創作・BLが苦手な方はご注意ください。海斗が両性具有設定です、苦手な方はご注意ください。「姫様、どちらにおられますか~!」「姫様~!」 時は戦国。 東郷家の一の姫・海斗は、輿入れの日に家から飛び出し、馬に乗りある場所へと来ていた。 そこは、森の中にある小さな湖だった。 汗を洗い流す為、海斗が湖の中へと入った時、遠くから蹄の音が聞こえて来た。「こちらにいらしたのですか、姫様。」「ナイジェル・・」「こんな所にいらしたのですね、さぁ、帰りましょう。」「嫌だ。」 ナイジェルは、馬から降りると海斗に向かって手を差し伸べた。 しかし、海斗はナイジェルを睨みつけると、そのまま向こう岸まで泳いでいった。「姫様、お待ちを!」「俺の事は、放っておいてよ!」 海斗がそう叫んだ時、彼女は藻に足を取られ、湖底へと沈んでいった。「姫様~!」 乳母が悲鳴を上げる中、ナイジェルは湖の中へと飛び込み、海斗を湖の中から救い出した。「大丈夫ですか?」「うん・・」「さぁ、戻りましょう。」 ナイジェルは海斗に着物を着せ、屋敷へと戻った。「姫様、こちらにいらっしゃったのですか!」「さぁ、姫様を早くお部屋へお連れして!」 屋敷の奥から東郷家の女中達が出て来たかと思うと、瞬く間に彼女達は海斗をナイジェルから引き離した。「さぁ海斗様、お方様がいらっしゃる前に早く・・」「海斗!」 女中達が海斗を着替えさせていると、部屋の襖が勢いよく開き、海斗の母・友恵が入って来た。「何ですか、その格好は!」「母上、俺は・・」「先方にはわたくしが謝って、輿入れの日を延期して貰いました。」「母上・・」「何と言おうと、お前をロックフォード家に嫁がせます。」 友恵はそう言って海斗を睨むと、部屋から出て行った。「ねぇ、ロックフォード家の若様って、どんな方なの?」「さぁ、わたくし達も存じ上げませんが、ジェフリー様はかなりかぶいた者らいしとか・・」 かぶき者とは、派手な身なりをしたならず者の事で、ロックフォード家の嫡男・ジェフリーに関する悪い噂は、遠くにあるこの東郷の地にも届いていた。「そのような方と、姫様が夫婦になるなど・・」「いくら同盟を結び為とはいえ・・」「姫様が可哀想・・」 海斗は、女中達の話を一切聞かないようにしていた。(ナイジェルが、俺の家族だったらいいのに・・) ナイジェルは海斗とは腹違いの兄で、幼い頃から海斗の守役として暮らしていた。 海斗とナイジェルはいつも一緒だった。 だが、母親の身分が低い所為で、ナイジェルは東郷家の一員としてではなく、使用人の一人として扱われていた。 海斗は、ジェフリー=ロックフォードという、まだ見ぬ夫に想いを馳せていた。 同じ頃、そのジェフリーは、今日も派手な身なりをして仲間達と遊び歩いていた。―あれは・・―ロックフォード家の若様だ。―近づいては駄目よ。―あぁ、恐ろしい・・ 通行人達の声を聞きながら、ジェフリーは只管前を向いて歩いていた。(何とでも言えば良い、俺は何ひとつ恥じるような事はしていない。) 長い金髪をなびかせながら、ジェフリーは仲間達と別れ、森の中へと向かった。「誰も居ないか・・」 ジェフリーはそう呟くと、湖の中へと入っていった。「ジェフリーは何処だ!」「お館様、どうなさったのです?」「ジェフリーが何処にもおらん!」「ジェフリー様はもう幼子ではないのですよ、放っておかれては?」 そう言ってジェフリーの父・ジョンの元にやって来たのは、彼の側室のラウルだった。「そういえば、ジェフリー様が嫁を貰うとか。」「あぁ。相手は東郷家の姫だとか。何でも、詩歌に優れている美しい姫だと・・」「まぁ、早くお会いしたいものですわ。」 ラウルはジョンにしなだれかかると、そう言って笑った。「その姫も不幸な身の上よ、我が国と同盟を結びたいが為に、東郷が人質を差し出すようなものだ。」「そのような事、当たり前でしょう。まぁ、その姫がこちらに嫁いだあかつきには、わたくしが姫をしっかりと躾けますのでご心配なく。」「そ、そうか・・」 側室でありながら、ラウルはロックフォード家で権勢を振っていた。 正室であるジェフリーの母はジェフリーが幼い頃に病没し、ジェフリーを実母代わりに育ててくれた乳母もジェフリーが元服してから亡くなった。 ジェフリーはラウルと折り合いが悪く、次第にジェフリーは悪い仲間とつるむようになった。「ラウル様・・」「東郷家の姫について、調べなさい。これから、“家族”になる相手の事をもっと知りたいわ。」「はい・・」 海斗は、日に日に迫って来る輿入れが不安で堪らなかった。「姫様、溜息ばかり吐いてどうなさったのですか?」「ナイジェル・・」「輿入れの日は、俺も傍に居ますから安心して下さい。」「ありがとう、ナイジェル。」 そして、遂に輿入れの日が来た。「姫様、どうか気を付けて。」「ありがとう、ばあや。」「いよいよですわね、海斗姫がこちらに輿入れされるのは。」「あぁ、何事もなければ良いが。」「ええ。」にほんブログ村二次小説ランキング
2026年07月06日
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※BGMと共にお楽しみください。「FLESH&BLOOD」の二次小説です。作者様・出版社様は一切関係ありません。海斗が両性具有設定です、苦手な方はご注意ください。二次創作・BLが嫌いな方はご注意ください。「飲んで、忘れたいんだ。」「あんたがそんな風になっていると、海斗がもし知ったら・・」「あいつの事を言うな!」 ジェフリーはそう怒鳴ると、ナイジェルに殴りかかったが、その拳は空を切るだけだった。「カイトを失って、悲しんでいるのはあんただけだと思っているのか?」「ナイジェル・・」 その時気づいたのだ、ナイジェルが涙に濡れた灰青色の瞳で自分を見つめている事に。(俺は、何て馬鹿なんだ・・) カイトを失った悲しみから酒に溺れ、船長としての役目を忘れかけていたジェフリーは、軽く目を擦った後、ナイジェルにこう言った。「カイトは何としてでも取り戻す。」「それでこそ、俺達の船長だ。」(綺麗な星・・ジェフリー達もこの星を見ているのかな?) 海斗は、甲板で上空に輝く星に向かって手を伸ばした。「カイト、ここに居たのか。」「ヤン・・」「早く船室へ戻れ、風邪をひくぞ。」「わかった。」 海斗は、苦しそうに咳込みながら船室へと戻っていった。(ジェフリー、会いたい・・) 目を閉じると、ジェフリーの笑顔が目蓋の裏に浮かんで来る。 だが、目を開けると辛い現実が―ジェフリーが居ない現実が海斗に突きつけられる。 ラウルに利用され、このままジェフリーに会えずに死んでゆく。(ジェフリー・・) 今頃、ジェフリーはどうしているのだろうか。 夢ではなく、一目だけでいいから会いたい。 あの宝石のような蒼い瞳に見つめられ、大きくて逞しい手に抱き締めて貰いたい。「何を考えているの?」 背後から声がして振り返ると、海斗の前にはラウルが立っていた。「可哀想に、そんなにジェフリーに会いたいの?」「別に。」「強がっても無駄だよ。まぁ、君の想い人には会わせないけれど、君に恋い焦がれている“彼”には会わせてあげるよ。」 ラウルが、誰の事を言っているのか海斗にはわかった。(ビセンテ・・) あの時、自分を逃がそうとしてくれた彼との再会の時は、すぐに訪れた。「立てるか?」「うん・・」 ヤンに支えられながら、海斗はビセンテが居る船へと移動した。 海斗の痩せ衰えた姿を見たビセンテは、緑の瞳に涙を溜めていた。 だが、彼は泣くのを堪えて、黙って海斗を抱き締めた。「ヴィンセント・・」「何も言うな。」『カイト、お前、生きていたのか。』 ビセンテと離れた時、海斗は自分を見て蒼褪めたレオと目が合った。『こんなに痩せちゃったけど。』「レオ、カイトを船室へ・・」 海斗の病状は、日に日に悪化していった。―カイト・・ 苦しそうに息を吐きながら、海斗は静かに船室から出て砲弾飛び交う甲板へと向かった。「カイト、船室へ戻るんだ!」「ジェフリーが呼んでいる・・」「カイト!」 砲撃の最中、海斗は確かに恋人の声を聞いた。「ジェフリー、会えた・・」 神様、お願いです。 どうか、あの人をもう一度愛させて下さい。 どうか―「あぁ、やっと起きたんですね。」 海斗が目を開けると、彼は何処かの港にあるベンチに座っていた。(ここは・・) 周りを見渡すと、一隻の船が港に停泊していた。 その船は、まるであのタイタニックを思わせるかのようなものだった。「あなたは?」「わたしも、あなたと同じ船に乗る者ですよ。ここはね、転生する者が乗る船が停まっているんです。」「そうなんですか?」「ええ。でも、この船に乗る為には、ひとつ条件があるんです。」「条件?」「そう。あなたの大切な思い出を、このトランクに詰めるんです。」 そう言って青年は、海斗にトランクを一個手渡した。 いつの間にか海斗の前には、ジェフリー達と過ごした思い出が並べられていた。「どうしよう、これじゃぁ全部詰められないよ。」「それならば、少し置いていけばいいですよ。思い出は、あなたのここにありますから、大丈夫ですよ。」 青年はそう言って海斗に微笑むと、自分の胸を掌で叩いた。 遠くから汽笛の音が鳴り響き、港の近くに居た人々が次々と慌しく乗船の準備をしていた。「さぁ、わたし達も行きましょうか。」「うん・・」 海斗は、青年と共にトランクを持って港へと向かった。 船に乗り込む寸前、海斗は背後で強烈な視線を感じ、振り向こうとしたが、青年に止められた。「決して振り向いてはいけませんよ。」 海斗は視線の端に、恨めしそうに光る淡褐色の瞳が映ったような気がした。「ジェフリー!」「カイト・・」 船に乗り、海斗は吹き抜けの天井があるロビーでジェフリー達と再会した。「あなたと、また会えるなんて・・」 そう言いながら、海斗の胸は刺すような痛みが広がった。「そんな顔をするな、カイト。俺達は、いつかまだ何処かで会える。」「本当?」「ああ。」 ジェフリーがそう言って海斗を抱き締めると、そこへナイジェルがやって来た。「カイト・・」「ナイジェル・・」「ジェフリー、もうすぐ俺達が降りる港に着くぞ。」「わかった。」 ナイジェルは、ジェフリーの腕の中に居る海斗を見た。「カイト、残念だがここでお別れだ。」「一緒には行けないの?」「あぁ。」ナイジェルは、そっと海斗の髪を撫でた。「この世界は、転生した者、あるいは転生する者は、同じ港で降りてはいけないんだ。」「そう・・」「カイト、何処に居ても、お前の魂を必ず見つけ出す。」「信じているよ、メイト。」「あぁ。」 海斗は、ボートに乗って船から離れてゆくジェフリー達に向かって手を振った。「カイト、愛しているぞ!」「俺も愛しているよ、ジェフリー!」 ジェフリー達が乗った船は、霧に包まれて見えなくなった。「大丈夫、あなた達はまた結ばれますよ。」 背後から声がして海斗が振り向くと、そこには港で会った青年が立っていた。 彼の隣には、長身の男が立っていた。「わたし達も、あなたの恋人と同じ港で降りるんです。」「そうですか・・」「会えて嬉しかったです。」 青年とその恋人を海斗は見送った後、別の港で船から降りる事になった。「気をつけて。」 海斗が乗ったボートは、徐々にスピードを上げて港へと向かっていた。 あと少しで港に着こうとした時、ボートが激しく揺れ、水面から白い手が伸び、やがてそれはまるで蛇のように海斗の身体に巻き付いた。「見つけたよ。」 海斗が意識を保っていたのは、そこまでだった。 海斗は、ゆっくりとベッドから起き上がると、浴室にある鏡で自分の顔を見た。(酷い顔・・) 右目の下には、恋人から殴られた時に出来た痣があった。 その恋人は、出張に出掛けて数日間ここには戻って来ない。 逃げ出すなら、今だ―海斗は前もって逃亡資金として貯めていた金を洗面台の下から取り出すと、それを無造作にリュックの中へと突っ込んだ。 自分の私物はパスポートと鍵の形をしたネックレス以外、何もなかったので、すぐにまとめられた。 赤い髪が目立たないようにパーカーのフードを目深に被ると、まだ眠っている街を後にした。「ジェフリー、起きろ!」「ん・・」 ソファに寝転がったまま起きようとしない相棒に、ナイジェルは舌打ちしてスマートフォンのアラームを鳴らした。「ナイジェル、驚かせるなよ。」「もう昼過ぎだぞ、いつまで寝ているんだ!」「お前の小言を聞くのは久しぶりだな、ナイジェル。」「俺も、あんたの世話を焼くなんて思いもしなかったよ。」 ジェフリーとナイジェルは再会すると、『グローリア探偵事務所』を設立した。 海賊家業から探偵稼業への華やかな転身とはならなかったが、前世の頃とは比べて稼ぎは減ったものの、そこそこ裕福な暮らしを送っている。「すいません、誰か居ませんか~!」「何だ、うるさいな。」 ジェフリーがナイジェルのお手製の昼食を楽しもうとしていると、外から大きなノックの音が聞こえた。「どうしましたか?」「実は、恋人が行方不明なんです。」「行方不明者なら、捜索願を警察に出されては?」「それが・・」 依頼人の青年は、ナイジェルの言葉を受け、俯いた。 どうやら、彼には知られたくない事情があるようだ。「どうぞ、中へ。」「はい・・」 青年は、ジョンと名乗った。「恋人が、昨日から行方不明なんです。」「どうして、警察ではなくこちらへ依頼を?」「それは・・」 ジョンは、両手を固く握りしめた後、それを小刻みに震わせた。「とりあえず、恋人の写真を見せて下さい。」「はい・・」 ジョンは、一枚の写真を二人に見せた。 そこに写っているのは、赤毛の少女がジョンと肩を抱き寄せて笑っている姿だった。(カイト・・)「失礼ですが、お仕事は?」「営業です。昨日、彼女と喧嘩してしまって、そのまま出張に行って戻って来たら・・」「そうですか。」 早速ジョンの依頼を受けたジェフリーとナイジェルは、海斗の職場であるレストランへと向かった。「この子、彼氏に暴力振われているって聞いたわ。」「本当ですか?」「ほら、接客業だとお客さんに愛想よくするのは当たり前でしょう?それなのに、あいつはそれがわからなかったみたいで、肋骨を折られた事があったわね。」 海斗の同僚は、その事を二人に話した。「ただいま。」 その日、遅番で職場のレストランから帰った海斗が自宅アパートの部屋に戻ると、奥からジョンがやって来た。「遅かったな、浮気でもしていたのか?」「違うよ、仕事で・・」「嘘を吐くな!」 ジョンは、嫉妬深くて、些細な事で怒りを爆発させるような性格だった。「早く別れたいって、零していたわ。でも、あいつが別れ話を切り出したら泣いて縋るって・・」「聞けば聞く程、ムカつく話だ。よくも、俺達に向かって、“彼女が心配なんです”と抜かしやがって・・」 ナイジェルが吐き捨てるような口調でそう言った後、同僚の一人が次の言葉を継いだ。「ジョンが結婚しようとカイトに迫ったけれど、カイトは別れたいって言っていたわ。そしたら、あいつは避妊してくれなかったって。」 ナイジェルは、ジョンが事務所に来た時にこう言っていたのを思い出した。“彼女、妊娠しているんです。”にほんブログ村二次小説ランキング
2026年07月06日
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※BGMと共にお楽しみください。「FLESH&BLOOD」の二次小説です。作者様・出版社様は一切関係ありません。海斗が両性具有設定です、苦手な方はご注意ください。二次創作・BLが嫌いな方はご注意ください。 ―カイト。 何処からか、ジェフリーの声が聞こえる。(あぁ、俺はジェフリーと一緒に帰って来たんだ・・) ジェフリーの手を握ろうとした時、海斗は甘い夢から覚めた。 彼が居るのは、グローリア号の船長室ではなく、何処かの貴族の寝室だった。「目が覚めたみたいだね?」 頭上から突然声が降って来て海斗が俯いていた顔を上げると、そこにはラウル=デ=トレドの姿があった。「どうして・・」「君をスペインから連れて来るのには骨が折れたよ。サンティリャーナ殿も、ロックフォード船長も躍起になって君を取り戻そうとしたけれど、結局はわたしが勝ったという訳だ。」 ラウルの言葉を聞いた海斗は、自分が何故フランドルに居るのかを思い出した。 あの日―パストラーナからスペインへと脱出しようとした海斗達だったが、ラウルの息がかかった者の手により、海斗は阿片入りのブランデーを飲まされ、そのままフランドルへと連れて行かれたのだった。(ジェフリーは、無事なのかな?)「安心おし、ロックフォード船長は殺さないでおいたよ。わたしは君さえ手に入ればどうでもいいからね。」 ラウルはそう言うと、寝室から出て行った。(俺、これからどうなるの?ラウルの事だから、利用するだけ利用して俺を殺すのかもしれない。) 一人になった海斗は、そんな事を思いながら寝台の中で寝返りを打っていると、寝室にヤンが入って来た。『逃げられなかったんだな。』『うん・・後少しで、逃げられそうだったんだけれど・・詰めが甘かった。』『そうか。顔色が少し悪そうだが・・』『それ以上近寄らないで、肺病がうつる!』『サンティリャーナが、お前を手放した理由がわかったよ。』 ヤンは少し悲しそうな顔をしてそう言った後、ある物を海斗に手渡した。 それは、真珠のボタンが使われた黒い天鵞絨の服だった。『ラウルは、今出掛けている。あいつは色々と忙しいからな。』『俺をここから逃がして、あなたは大丈夫なの?』『ああ。』 こうして、海斗はヤンに助けられながら、フランドルから脱出し、パリへと向かった。「へぇ、あの子が逃げた?」「驚かないんだな。」「あの子が逃げ出してしまう事など、わたしの想定内さ。それに、パリではわたしの息がかかった者が既に動いている。どう足掻いても、あの子はわたしから逃げられないのさ。」 海斗は、苦しそうに咳込みながら、パリの街を歩いていた。 ヤンから、フランドルを脱出した際に手渡された黒いマントを目深に被ると、彼はアルトヴィッチの屋敷へと向かった。(大丈夫、上手くいく。) アルトヴィッチの屋敷まであと数歩という所で、海斗は激しく咳込み、その場に蹲った。(まだ、倒れる訳にはいかない。) 何とか呼吸を整え、起き上がり歩き出そうとした海斗だったが、路地裏に潜んでいたラウルの仲間によって彼は阿片が染み込んだハンカチを口に押し当てられた。「君はいつも詰めが甘いねぇ・・わたしが苦労して手に入れた金の卵を、簡単に手放すと思うかい?」 ラウルはそう言うと、自分を睨んでいる海斗を見て笑った。「さぁ、支度をしてわたしと共にネーデルラント総督府へ行くよ。ヤン、お前もついておいで。」「あぁ、わかった。」 ネーデルラント総督府に着いた時、海斗はまるで生ける屍のようだった。「総督閣下、スペインから奪還した稀代の予言者、カイトでございます。」「ほぉ・・おもてを上げよ。」「はい・・」 海斗が被っていた黒いマントを脱いで俯いている顔を上げると、そこには厳つい顔をした男が座っていた。「見事な赤毛だ。」「閣下、カイトは体調が崩れませぬ故、用件は手短にお願い致します。」「わかった。」 総督府での“予言”は、海斗を心身共に疲弊させた。 やがて、海斗は肺病が悪化し、寝たきりになってしまった。 ラウルは海斗が逃亡するおそれがないと判断したのか、海斗に手出しをしなかった。「ヤン、後は頼んだよ。」「あぁ。」 ヤンが海斗の寝室に入ると、彼は寝台の天蓋を引き裂きロープ代わりにして窓から逃げようとしていた。「何をしているんだ?」「見ればわかるでしょう。」「やめろ、死にたいのか!」 ヤンが海斗を止めようとすると、彼は激しく咳込みながらこう叫んだ。「止めないで、俺はもうすぐ死ぬんだから、最期に好きな事位させてよ!」 ラウルは海斗を見縊っていた。 彼は決して諦めていなかった。 死の淵に立とうとも、彼は恋人の元へと―イングランドへと戻ろうとしていた。「そう、あの子がね・・」 ラウルはそう言うと、ワインを一口飲んだ。「坊やをどうするつもりだ?」「あの子をこのまま閉じ込めるのは良くないから、海へ連れて行く事にするよ。メディナ=シドーニア閣下にもあの子を会わせたいしねぇ。」 ラウルは黄金色の瞳を光らせ、ヤンを見た。「お前はどう思う?」「別に。」 死ぬ前に海を見せてやれたら、海斗の気が少しは晴れるだろうか―ヤンは、そんな事を思いながらかつての仲間達に想いを馳せていた。 その頃、海斗奪還に失敗したジェフリーは、朝から浴びるように酒を飲んでいた。「お頭・・」「ルーファス、酒は?」「それが・・」「いい加減にしろ、ジェフリー。」 ナイジェルはそう言うと、ジェフリーの手から酒瓶を取り上げた。にほんブログ村二次小説ランキング
2026年07月06日
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「FLESH&BLOOD」の二次小説です。作者様・出版社様とは一切関係ありません。海斗が両性具有設定です、苦手な方はご注意ください。二次創作・BLが嫌いな方はご注意ください。「はぁ・・」 針を只管動かしながら、海斗は何度目かの溜息を吐いた。 ジェフリーと結婚して、もう一月になろうとしているが、彼は毎日朝早く外出し、深夜まで戻って来ない。(避けられているのかな・・) 所詮、彼とは政略結婚で結ばれたのだから、ジェフリーが自分を避けても仕方が無いと思っている。「若奥様、失礼致します。」 襖が開き、一人の女中が部屋に入って来た。 彼女は、海斗が持っているジェフリーの羽織に目を留めた。「それは?」「繕い物を・・」「まぁ。若奥様、若旦那様の事を誤解されているようですわね。若旦那様は、若奥様を避けてなどいませんよ。」「え?」「では、わたくしはこれで。」 同じ頃、ジェフリーは行きつけの居酒屋で焼酎を飲んでいた。「おいおい、新妻を放っておいて、こんな所で独り酒か?」 そう言いながらジェフリーの肩を叩いたのは妖狐のキットだった。「キット・・」「最近、お前の新妻をつけ狙っている奴が居るぞ。」「どんな奴だ?」「黒髪に緑の瞳をした美丈夫らしい。早く家に帰って、新妻を抱いてやれ。」「あぁ。」 ジェフリーが屋敷に戻り、海斗の部屋の前を通ると、中からくぐもった声が聞こえた。 ジェフリーが部屋の中を覗くと、自分の羽織の匂いを嗅ぎながら、海斗が自慰をしていた。「どうした、そんなに俺が恋しかったのか?」「あ・・」 海斗は、ジェフリーが部屋に入って来た事に気づくと、恥ずかしそうに目を伏せた。「申し訳ございません・・」「謝るな。この羽織、袖の所が破れていたから捨てようと思っていたんだが、綺麗に繕われている。それに、この刺繍が見事だ。」「不死鳥が、お好きだと聞いたので・・」「そうか。カイト、いつもお前に寂しい思いをさせてしまって済まない。毎日俺の帰りが遅いのは、疫病の事があるからなんだ。」「疫病?」「あぁ。あの疫病は一時期猛威を振るっていたが、今はもう治まりかけている。だが、その所為で人と妖の世界でおかしな事が起きている。」「おかしな事?」「最近、妖の世界に人が迷い込んで、厄介事を起こすようになってな。注連縄で一応結界を張っているんだが、それをわざわざ破ってくるんだ。」「へぇ・・」「カイト、もし人間がここに入って来たら、迷わず逃げるんだ、いいな?」「わかった。」 ジェフリーとそんな話をしてから数日後、龍神の結界を人間が破ったという事件が起きた。「カイト様、こちらへ・・」 女中達と共に、海斗は離れへと避難した。「良いですかカイト様、人間達が去るまで決してここから出てはなりませんよ。」「うん・・」 暫くすると、人間達が龍神達の結界から出て行く気配がした。「一体、何があったの?」「人間達は、ここを運気が高まる場所だと思っているようです。」「何処から、そんな噂が?」「さぁ、わかりませんわね。」「カイト、無事か!?」「ジェフリー!」 海斗は夫の顔を見て思わず安堵の笑みを浮かべた。「良かった。」 海斗とジェフリーは、その日の夜は何度も愛を交わした。「人間達は、これからも妖の世界に入って来るのでしょうか?」「それはわからない。だが、結界を強めないといけないな。」 ジェフリーはそう言うと、海斗を褥の上に押し倒した。「もう、これ以上は・・」「朝まで、寝かせないぞ。」 翌朝、海斗の部屋に女中が入ろうとすると、中から男女の睦み合う声が聞こえた。「二人はどうした?」「お取込中でした。」「そうか。」 ジェフリーの父・エドワードは、そう言うと扇を閉じた。「この調子だと、孫を抱く日は遠くないかもしれませんね。」「そうだな。」「楽しそうに、何のお話をされているのです?」 そう言いながら部屋に入って来たのは、エドワードの妻・エセルだった。「ジェフリーは、カイトさんと上手くやっているようだ。」「そう。カイトさんには、男の子を産んで貰わなくてはね。わざわざ陰の一族から嫁を貰ったのですから、それ位の事はしてくれないと・・」二人の会話を、海斗は廊下で聞いてしまった。彼女はその場を後にすると、龍泉へと向かった。そこは、龍神がその神力を高める為に入る場所だった。海斗は、そっとその中に肩まで浸かった。(あの人は、俺の事を認めていないんだ。確かに、俺はこんな身体だし・・) 彼女は、男女両方の性を持って生まれて来た。 そんな自分が、子を授かれるのだろうか。 そんな事を海斗が悶々と考えていると、突然彼女は何者かに背後から抱きつかれた。「やっと捕まえた。」「あなたは、誰?」 黒髪に美しい緑の瞳をした男は、海斗の唇を塞いだ。「もう、あなたを離しはしない。」 男はそう言った後、海斗の鳩尾を殴って気絶させた。「カイトが居ない?どういう事だ!?」「はい。龍泉へ向かわれた御姿を見たのですが、カイト様は・・」 女中はそう言った後、気まずそうに顔を伏せた。「どうした?何か知っている事があれば話せ。」「カイト様は、黒髪の方に攫われたのではないかと・・」(もしかして、キットが言っていた奴か?) ジェフリーは、広間に部下達を全員集めた。「カイトを何としても捜し出せ!」(カイト、無事でいてくれ!) ジェフリー達が海斗を捜している頃、海斗は見知らぬ部屋の中に居た。(ここは、何処?)「あの~、誰か居ませんか?」 海斗はそう叫んで辺りを見渡したが、誰も居なかった。 出口を探そうとしたが、そこは鍵がかかっていた。(俺は、龍泉の所に居た筈・・でも、あの人がやって来て・・) 海斗の脳裏に、自分を見つめる緑の瞳を持った男の顔が浮かんだ。「気が付いたか、カイト?」 部屋の扉が開き、海斗を攫った男が部屋に入って来た。「手荒な真似をして済まなかった。どうしても、あなたをここへ連れて行きたかったから。」「どうして、俺の名前を知っているの?」「わたしは、ビセンテ=デ=サンティリャーナ。陰陽師をしている。」「陰陽師・・」 男の言葉を聞いた海斗は、恐怖で震えた。―海斗、陰陽師には気をつけなさい。あいつらに捕まったら殺されるわよ。 陰陽師は、妖の天敵。「俺を、どうするつもりなの?」「わたしは、君を妻として迎えたいんだ。」「俺には、ジェフリーが居るんだ!お願い、ここから出して!」 海斗がそう言って男―ビセンテを見ると、彼は悲しそうな顔をした。「そうか。」 ビセンテは、海斗を部屋に閉じ込めた。「ビセンテ様!」「レオ、どうした?」「ビセンテ様に会わせろという男が先程やって来ました。」「ほぉ、それはどんな男だ?」「金髪碧眼で、不死鳥の羽織を着た男です。」「そうか。」 ビセンテは羽織の裾を翻すと、屋敷の客間へと向かった。「ここへ何をしに来た、龍神?」「カイトを、何処へやった!」 ジェフリーはそう叫んでビセンテを睨みつけると、彼はジェフリーに向かってこう言った。「一体、何の話だ?」「とぼけるな、お前がカイトを連れ去った姿を見た者が居るんだ!」「知らんと言ったら、知らん。レオ、客人にお帰り頂くように。」(ジェフリー、俺はここに居るよ。) 海斗は叫ぼうとしたが、何故か声が出なかった。「カイト、何処に居るんだ!」「どうぞ、お帰り下さい!」 ジェフリーが屋敷の周辺を見渡すと、奥の方から微かに海斗の気配がした。「カイト、何処に居るんだ!」(ジェフリー、ジェフリー!) ジェフリーは、海斗の部屋へと入ろうとしたが、強い結界が張られていては入れなかった。「カイト、必ず助けてやる、だから、待ってろ。」(待っているよ、ジェフリー。) 海斗が涙を流していると、部屋に金髪碧眼の少年・レオが入って来た。「ビセンテ様がお呼びだ、来い!」 海斗がレオに連れられ、屋敷の大広間に入ると、そこにはビセンテの姿があった。「お願い、俺をジェフリーの元へ帰らせて!」「それは出来ない。」「どうして?」「あなたは、わたしの妻になるのだから。」「嫌だ、あなたの妻にはならない!」「そうか。ならば、わたしにも考えがある。」 ビセンテはそう言うと、海斗を横抱きにして大広間から出て行った。「離せ、俺を何処へ連れて行くつもりだよ!?」「わたしの部屋だ。」 ビセンテは自室に入ると、褥の上に海斗を寝かせた。「やだ!」「どうして、わたしの妻になってくれないんだ!」 ビセンテは、海斗を無理矢理抱いた。「ジェフリー、あの陰陽師、どうしてカイトに執着しているのか、理由が判ったぜ。」 キットはそう言うと、意気消沈した様子でのジェフリーに、一冊の本を手渡した。「あの陰陽師は、カイトに自分の子を産ませる事で、一族の力を強固なものにしたいらしい。」「そんな理由で、俺のカイトを奪われて堪るか!「おいおい、落ち着け。これからどうやってカイトを奪還するつもりだ?」「あいつの結界を弱める方法を、考えている。時間はかかるかもしれないが、カイトは必ず取り戻す。」にほんブログ村二次小説ランキング
2026年07月06日
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「FLESH&BLOOD」の二次小説です。作者様・出版社様とは一切関係ありません。海斗が両性具有設定です、苦手な方はご注意ください。二次創作・BLが嫌いな方はご注意ください。一部性描写が含まれます、苦手な方はご注意ください。「んっ、やぁ・・」 炎のような美しい髪を振り乱しながら、海斗は夫からの愛撫に耐えていた。「もっと良い声で啼け、俺の花嫁。」 海斗に覆い被さっているのは、数時間前に彼女と祝言を挙げたジェフリー=ロックフォードだった。 人と妖が共に生きる世界で、海斗は鬼族の娘として産まれた。「海斗様、あなた様に縁談が来ましたよ。」「縁談?」「ええ、お相手はジェフリー=ロックフォード様です。」 女中からその名を聞いた海斗は、幼い日に彼と交わした約束を思い出した。 海斗がジェフリーと初めて会ったのは、年に一回、龍神の里で開かれる桜の宴だった。「海斗、余り遠くに行っては駄目よ。」「わかっているよ!」 真紅の振袖姿の海斗は、里の子供達と遊ぼうとしたが、彼らは海斗に石を投げた。「鬼だ!」「頭から喰われるぞ!」「お前達、そこで何をしている?」 海斗が泣いていると、そこへ一人の少年がやって来た。 輝くような金髪をなびかせ、濃紺の着物と白い袴姿の少年は、泣いている海斗を蒼い瞳で見つめると、少年は海斗の手を掴んで走り出した。「もう、泣くな。俺が、お前を守ってやる。」「本当?」「あぁ、約束だ。」 それから、長い年月が経ち、海斗はあの少年の事など忘れかけていた。 そんな中、疫病が人の世界に広まった。 高熱を出し、死に間際の顔が恐ろしいという事から、その疫病は、『鬼面病』と呼ばれるようになった。 人々は、疫病に効くという薬を売っては荒稼ぎをしたり、疫病に罹った者とその家族を迫害したりした。 ある意味、人は妖よりも恐ろしいのかもしれない。 海斗の元に、ジェフリーとの縁談が来たのは、そんな頃だった。「まぁ、お似合いですわ。」 白無垢姿の海斗を見た東郷家の女中達は、そう言って感嘆の声を上げた。「海斗、これを持って行きなさい。」 友恵がそう言って海斗に手渡したのは、美しい花嫁のれんだった。 鬼の一族には、嫁入りの際美しいのれんを作り、それを婚家の仏間に飾る風習がある。「ありがとう、母さん。」 こうして、海斗はジェフリーの元へと嫁いでいったのだった。 龍と鬼の婚礼―それは政略結婚だったが、久し振りの慶事に妖の世界は喜びに沸いた。 祝言を終え、海斗は湯浴みをした後、ジェフリーの寝所へと向かった。「若様がいらっしゃいました。」 海斗は、寝所に入って来たジェフリーが無言で自分を見つめている事に気づいて思わず俯いてしまった。「あの・・」「顔を上げろ。」 海斗がゆっくりと顔を上げると、そこには優しい笑みを浮かべたジェフリーの姿があった。「やっと、約束を果たせたな。」「あなたは、あの時の・・」 ジェフリーはおもむろに海斗の顎を掴むと、その唇を塞いだ。「ん・・」 ただ口吸いをしただけなのに、下腹の奥が熱く疼くのを海斗は感じた。「なんだ、感じているのか?」「いいえ、そんな・・」「これは、どうだ?」 ジェフリーはそう言った後、海斗の下腹をまさぐり始めた。「ああっ!」 軽く触れられただけなのに、海斗は激しい快楽の波に浚われた。「良い声で啼くな、もっと聞かせろ。」 ジェフリーに愛撫され、海斗は達した。(こんなの、俺じゃない・・)「そろそろ頃合いか。」 ジェフリーはそう呟くと、海斗の中に己の分身を埋めた。 海斗は弓なりになって達した。「こらこら、まだ夜は長いぞ。」 海斗の奥を穿ちながら、ジェフリーは器用に海斗の感じやすい場所に刺激を与えた。 ジェフリーに揺さぶられ、海斗は甘い声を上げた。「愛しているぞ、カイト・・」 海斗は、ジェフリーに耳元でそう囁かれた後、意識を手放した。「海斗様、おはようございます。」「おはようございます。」 海斗が目を覚ますと、寝所にジェフリーの姿はなく、身体は既に清められていた。「お務めは、果たされたようですわね。」 新婚夫婦の寝所に入って来たロックフォード家の女中達は、真新しい敷布が赤く染まっている事を確めると、そう言って海斗を見た。「あの、ジェフリーは・・」「若様は、つい先程外出なさいました。お帰りは夕方になります。」「あの、俺が出来る事は、ありますか?」「若奥様の務めは、一刻も早く若様の子をお産みになる事、それだけです。」「はい・・」 海斗は、女中達のよそよそしい態度を見て、自分がこの家に歓迎されていないのではと思うようになった。にほんブログ村二次小説ランキング
2026年07月06日
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※BGMと共にお楽しみください。「FLESH&BLOOD」の二次小説です。作者様・出版社様は一切関係ありません。海斗が両性具有設定です、苦手な方はご注意ください。二次創作・BLが嫌いな方はご注意ください。 カチカチと、時計を刻む音が室内に響き、海斗は徐にベッドから起き上がった。 シーツの中から這い出ようとした海斗を、太くて逞しい男の手が、その中へと引き摺り込んだ。「もう帰るのか?」「うん。そろそろあの人が帰って来る頃だから。」「そうか。」 蒼い瞳が、名残惜しそうに海斗を見つめた。「また、連絡するね。」「あぁ。」 シャワーを浴びて服を着た海斗は、ジェフリーを部屋から残して、ホテルから出て行った。 誰にも見られていない―そう思っていた海斗だったが、考えが甘かった。「まさか、と思っていたけれど、やっぱりね。」 背後から冷たい声がして海斗が振り向くと、そこにはジェフリーの妻・ラウル=デ=トレドが立っていた。 全身をハイブランドで固め、獲物を狙う蛇のように黄金色の瞳で海斗を睨みつけた彼女は、有無を言わさず海斗の腕を掴み、海斗をホテルの地下駐車場へと連れて行った。「乗って。家まで送るよ。」「どうしてここが・・」「わかったのかって?君達を泳がせておいたのさ。安心おし、この事は誰にも話さないから。」「その代わりに、あんたの言いなりになれって?」「これ、これ。打てば響くとはまさにこの事だね。」 ラウルはそう言うと、海斗を見た。「あの時、わたしを虚仮にした報いは、ちゃんと受けて貰うよ。」 邪悪な光を放つ悪魔の瞳に見つめられ、海斗は思わず持っていたショルダーバッグを握り締めた。「じゃぁ、連絡するよ。」 やがてラウルが運転する黒のフェラーリは、海斗と彼女が住むタワーマンションの地下駐車場に停まった。「海斗。」「あなた、今日は帰りが遅い筈じゃぁ・・」「仕事が早く終わったんだよ。」 海斗の夫・実は、そう言うと海斗と共にエレベーターの中に入ると、海斗のワンピースの中に潜った。「こんな所、誰かに見られたら・・」「君が欲しい・・」「部屋に着くまで、待って・・」 部屋に入ると、実は海斗を玄関先に押し倒した。「どうしたの、今夜は積極的だね?」「別に。」 いつもは淡白な実が、その日に限って激しく海斗を求めて来た。「海斗、そろそろ子供を作らないか?」「どうして?この前子供は作らないって話し合った筈でしょう?」「実は、お袋が孫の顔を早く見たいって・・」「加奈さんに産んで貰えばいいんじゃない。」「海斗、君・・」「ごめん、シャワー浴びてくるね。」 海斗は自分を抱き締めようとする実の手を邪険に振り払うと、浴室の中に入った。 実が不倫をしている事は、半年前から知っていた。 相手は、海斗の後輩でこのマンションの10階に住んでいる奥山加奈。 いつも可愛い服やメイクをして、ショートカットでパンツスタイルの海斗とは対照的な加奈は、実とマンション内のパーティーで会った。 以前から加奈が実に対して好意を抱いている事を知っていた海斗は、わざと彼らを二人きりにさせた。(俺、いつの間にこんな腹黒い人間になっちゃったんだろう・・) 実とは、互いの親同士が決めた政略結婚だった。 共働きだし、子供が居ないので互いに没交渉でいられて気楽だった。(ジェフリーと再会した時は、嬉しかったなぁ。) ジェフリーと海斗は、前世では恋人同士だった。 恋人同士として過ごした記憶を持ったまま再会した二人だったが、ラウルとジェフリーが結婚している事は意外だった。(世間って、狭いんだな・・) そんな事を思いながら海斗が身体を洗っていると、ジェフリーに愛された部分が熱くなっている事に気づいた。(もう・・) 男女両方の性を持つ海斗は、熱くなった部分を自分で慰めた。 海斗が浴室から出て、洗面所で髪を乾かしていると、玄関のドアが誰かに開けられる音が聞こえた。(誰だろ、こんな時間に?) 海斗がそっと洗面所兼浴室のドアを少し開けると、実と加奈が居間のソファでセックスをしていた。(俺が居るってわかっているのに、良くやるよね・・) 海斗はスマートフォンで二人の行為を撮影した後、そのまま浴室から出て寝室に入った。 二人の事をいつ公にしようかと迷っている海斗だったが、自分も不倫しているのに二人を責める資格は無いと思った。(もう、実さんとは夫婦ではいられない。) 海斗が深い眠りに就いた頃、タワーマンションの屋上でラウルは一人の主婦に詰め寄られていた。「どうして、絶対に儲かるって言ったじゃない!」「この世に、“絶対”という言葉はないんだよ。それに、お前みたいな人間が、わたしは一番嫌いなのさ。」「止めて、何をするつもり!?」「怯える事はないさ。まぁ、お前は“用済み”だけどね。」 翌朝、海斗は警察車両と救急車のサイレンで目を覚ました。(何だろ・・)―30階の太田さん、自殺ですって。―可哀想に、詐欺で無一文になって・・ 海斗が葬儀会場に行くと、参列者の間からそんな声が聞こえて来た。「カイト、ちょっといいか?」「ジェフリー・・」にほんブログ村二次小説ランキング
2026年07月05日
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大富豪の遺産を相続することになったエイブリー。謎解きもあって、先が読めない展開が続き、これからどうなる!?というところで1巻は終わりましたね。さて、これからどうなるのでしょうか。
2026年07月05日
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「FLESH&BLOOD」二次小説です。作者様・出版社様とは一切関係ありません。海斗が両性具有です、苦手な方はご注意ください。二次創作・BLが苦手な方はご注意ください。 海斗の入内が決まり、東郷家は俄かに慌しくなった。「ねぇ見た、海斗様のお道具類?」「えぇ、見たわよ!みんな美しい一流品ばかり!」「何と言っても、北の方様は実の子ではないにせよ、海斗様を溺愛なさっておられるのよ。」「まぁ、そうね。」 女房達がそんな事を渡殿で話しているのを海斗は聞きながら、深い溜息を吐いた。(入内なんて考えもしなかった。ここで一生過ごしてゆくのだと思っていたのに・・) 箏を弾きながら、海斗は毎晩中庭で龍笛を奏でてくれたビセンテの事を想った。 海斗の入内が決まってから、彼は海斗に会いに来なくなった。(俺の事、もう忘れちゃったのかな?) 海斗がそんな事を思っていると、一匹の猫が部屋に迷い込んで来た。「お前、どうしたの?」 猫は白と黒の斑模様をしていて、海斗に抱き上げられると嬉しそうな声で鳴いた。「可愛いなぁ・・」 猫を撫でていると、海斗は癒された。(さてと、もう寝ようかな。) 猫を抱きながら、海斗は眠った。 同じ頃、ビセンテは東郷家の姫が入内するという話を聞いた。「それは、本当なのですか?」「あぁ、間違いない。」(カイトの幸せを願うのなら、身を引いた方がいいのだろう。) そう思ったビセンテは、海斗の元へ通うのをやめた。「ビセンテ、お前に縁談がある。」「縁談ですか?」「あぁ。そなたも良い年だ、そろそろ身を固めてもよかろう?」「はぁ・・」 ビセンテは、結婚願望は全くないが、世の女性達は彼の事を放っておかないらしく、時折ビセンテ宛の恋文が山程送られてくる。「一度だけでも、会ってみるといい。」「はい・・」 こうして、ビセンテは縁談相手の姫君と会う事になった。 姫君は、海斗と同い年だった。「ビセンテ様は、龍笛を嗜まれるとか。一曲、わたくしに聞かせて頂きたいものですわ。」「申し訳ございません、わたくしの拙い龍笛では、あなた様の御心を癒す事は出来ません。」 あの龍笛の音を、海斗以外の者には聴かせたくなかった。 だから、ビセンテは咄嗟に姫君に対して嘘を吐いた。 だが姫君は、ビセンテの嘘に気づかなかった。 縁談が終わり、ビセンテは帰りの牛車の中で溜息を吐いた。 龍笛を入れた笛袋を懐から取り出したビセンテは、その贈り主の事を想った。『これ・・気に入ってくれたらいいけれど。』 そう言って頬を赤く染めながら自分に笛袋を渡してくれた海斗の顔を、ビセンテは忘れる事が出来なかった。「何を考えているのだ、ビセンテ?」「いいえ、何も。」「かの鬼姫の事を、未だに想っておるのか?」「それは・・」「鬼姫の事は忘れてしまえ。その方が良いのだ。」 牛車の窓から見える月は、海斗の髪の様に赤かった。「不吉な月じゃ。」「主上、東郷家の姫君が入内されるというのは本当ですの?」「どうした、ラウル?」「いいえ、ただ興味が湧きましたの。」 帝にしなだれかかりながら、ラウル=デ=トレドは笑い出した。「案ずるな、ラウル。余はそなたしか見ておらぬ。」「まぁ、嬉しい事。」 帝の節くれだった手が、ラウルの胸をまさぐり始めた。「いけません、主上・・東宮様に見られたら・・」「別に、あやつの事など知った事か。」「酷い方・・」(クソ、吐き気がするぜ。あんな奴と血が繋がっているかと思うと・・) 御簾の中から漏れ聞こえて来る父親とその愛妾の嬌声を聞きながら、東宮―ジェフリーは舌打ちした。 烏帽子を脱ぎ、乱暴に結っていた髪を解くと、金色の絹糸のような髪がさらさらと夜風に揺れた。 元服してから、ジェフリーは政務に忙殺されながらも、気が合う仲間達と酒を酌み交わしたり、“仕事”に励んだりしていた。 しかし、いつもジェフリーの心は、満たされなかった。 父である帝は自分を蔑ろにし、母は三歳の時に亡くなり、実母のように自分を愛してくれた乳母は、床に臥せっている。 目を閉じると、ジェフリーの脳裏にはあの燃えるような緋い髪が浮かんだ。 あのうだるような暑い夏の日、ジェフリーは親友のナイジェルと共に泉で水浴びをしていた。 すると、そこには可愛らしい先客が居た。「まぁ東宮様、いけません!」 いつの間にか自分を追い掛けて来た乳母の手をするりと躱し、ジェフリーは泉の中へと勢いよく飛び込んだ。「きゃぁっ!」 悲鳴を上げて後ずさった天女は、男だった。「へぇ、可愛い天女ちゃんが居たとは知らなかったぜ。」「嫌だ、来るな~!」 赤毛の天女に拒絶され、乳母からは叱られてしまい、その日は散々な日となった。 だが、あの時出会ったあの天女の存在は、ジェフリーの中で何年経っても消えなかった。(もしもう一度会えるとしたら・・俺はその手を離さない。) 東郷家の門から、海斗を乗せた豪華な牛車が出て来ると、沿道に居た者達はその豪華さに思わず足を止めた。―あの中に、“鬼姫”が?―どんな顔をしているんだ?―衣は上等なものだが、きっと持ち主は醜女なんだろうよ。(みんな好き勝手な事を言いやがって・・) 噂とは、勝手に大きくなるもの。 言わせたい奴には、言わせておけばいい―そう思って入内した海斗だったが、その考えが甘い事をすぐに思い知った。「お前が噂の鬼姫?」 弘徽殿女御に挨拶を終えた後、海斗が局で自分の荷物を片づけていると、そこへ一人の女性がやって来た。 最初は何処かの女御に仕えている女房だと思ったが、それにしては態度が偉そうだった。「あの・・」「まぁ、ラウル様!」「申し訳ございません、わたくしの女房が何か失礼な事をなさいましたか?」 弘徽殿女御がこれほどまでに怯える相手とは、彼女より身分が高い相手なのだろうか。「女房の躾をなさい、中宮様。新参者だからといって甘やかしては、弘徽殿の名誉に関わりますよ。」「は、はい!」「あの、あの方は・・」「ラウル=デ=トレド様、主上のご寵愛を一身に受けていらっしゃる方よ。」「そうでしたか・・」「あの方には気をつけなさい。あの方に目をつけられたら、宮中には居られなくなるわよ。」にほんブログ村二次小説ランキング
2026年07月05日
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「FLESH&BLOOD」二次小説です。作者様・出版社様とは一切関係ありません。海斗が両性具有です、苦手な方はご注意ください。二次創作・BLが苦手な方はご注意ください。 その日、一人の女が珠の様に美しい男児を産んだ。 その赤子は、炎のように赤い髪をしていた。 女は、男児に“海斗”と名付け、彼を姫君として育てる事にした。「母上、どうしてわたしは男なのに母上と同じ女物の衣を着ているのですか?」「お前を、守る為なのですよ。」 女は、海斗が三歳の頃に多くの事を語らずに亡くなった。 母亡き後、海斗は継母である友恵に育てられた。「あの女は、最後の最後まで厄介なものを残していったわね。」 友恵はそう言いながらも、母を亡くした海斗をまるで実の子の様に溺愛した。 というのも、彼女は女児を切望していたのだが、己の腕に娘を抱く事は叶わなかった。 だから、側室の子が男だと知っていても、その子を姫君として育てた。 海斗は、継母の元で愛情深く育てられた。 彼は己の出生の秘密など知らずに、何不自由ない生活を送っていた。“あの日”が来るまでは。 その日、海斗は友恵から箏を習っていた。「そう、上手よ。」 海斗は箏を弾いていると、弦で爪を傷つけてしまった。「まぁ、大変!傷口を見せて!」 友恵がそう言って海斗の爪を見ると、既に傷口は塞がっていた。「母上?」「近寄らないで、化物!」 金切り声を上げて自分を恐怖の目で見つめている友恵から冷たく拒絶された海斗は、この時自分が“普通”ではない事を知ったのだった。そんなある日の事、海斗は離れを抜け出して、近くにある泉で水浴びをした。冷たい水に浸かると、夏の茹だるような暑さが凌げるような気がした。「暑いなぁ、こう毎日暑いと死にそうだ。」「まぁ東宮様、いけません!」ばしゃんという水音と共に、一人の少年が泉の中で飛び込んで来た。輝くような金髪碧眼の少年は、悲鳴を上げて後ずさる海斗を見た。「へぇ、可愛い天女ちゃんが居るなんて、知らなかったな。」 「嫌だ、来るな~!」 海斗はそう叫ぶと、少年の頬を平手打ちし、泉から去った。 だが髪を濡らしたまま帰って来てしまったので、風邪をひいてしまった。「もう、しょうがないわね。」 「ごめんなさい、母上。」 「謝らなくてもいいわ。」 友恵はそう言うと、海斗の頭を撫で、局から出て行った。「東宮様、どうなさったのですか?少しぼうっとしているようですが・・」「いやぁ、泉で会った赤毛の天女の事が気になってなぁ。」「東宮様、もうお休みになってください。」「わかったよ。」 幾度も季節が巡り、海斗は東郷右大臣家の“鬼姫”として、その名を轟かせていた。(鬼姫、か・・) 誰もが皆、自分の事を“鬼姫”と呼ぶのは、この赤い髪の所為だと、海斗もわかっていた。 人は、己と異なる者を排除するのは、ごく自然の事だと解っていても、辛い。 使用人と友恵以外訪れる者が居ない離れで、海斗は実母の形見である箏を弾いていた。(母上・・俺の亡くなった母上は、何ひとつ教えてくれなかった。この髪と、身体の事も全て・・) 一体、自分は何者なのか。 そう思いながら海斗が箏を弾いていると、外から龍笛の音色が聞こえた。(何だ?) 屋敷の外で、自分の音色を気に入ってくれた誰かが、龍笛を吹いてくれたのだろうか。 独りで弾く箏は虚しさを感じたが、突然聞こえて来た龍笛の音色に、海斗の心は癒された。 その龍笛の持ち主、ビセンテ=デ=サンティリャーナは、噂の“鬼姫”を、一目見ようと東郷右大臣家を訪れた。 風に乗って流れる箏の音色に導かれるようにして、御簾の向こうからビセンテは“鬼姫”を垣間見た。“鬼姫”は、ビセンテが想像していたような、頭に角など生えておらず、赤い髪を持ったまだ幼さが残る美しい姫君だった。「そこに居るのは、誰?」「恐がらなくていい、わたしはあなたの味方だ。」“鬼姫”―海斗は、恐る恐る御簾の裾を捲り上げ、自分の前に立っている男を見つめた。彼は、美しい緑の瞳をしていた。「あなたは、誰?」「わたしはビセンテ。あなたの美しい箏の音色に誘われ、あなたに会いに来た。」「そう・・“鬼姫”を見た感想は?」「あなたは、鬼ではありません。あなたは、美しい。」「ねぇビセンテ、明日も来てくれる?」「あなたの為ならば、毎日参りましょう。」 こうして、ささやかでありながらも、海斗とビセンテの交流が始まった。「入内、ですか?」「ええ。あなたにとっては名誉な事ですよ。」「そんな・・」「帝直々のご命令ですよ、海斗。」「はい・・」にほんブログ村二次小説ランキング
2026年07月05日
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「FLESH&BLOOD」二次小説です。作者様・出版社様とは一切関係ありません。海斗が両性具有です、苦手な方はご注意ください。二次創作・BLが苦手な方はご注意ください。「母さん?」「あの子は悪魔・・この家を滅ぼそうとしている・・」(あぁ、またか・・) ジェフリーは、エセルがいつもの“発作”を起こしている事に気づいた。 父が死んでから、エセルは精神的に不安定な状態が続いた。 医者から気休め程度の薬だけを与えられ、エセルの症状は良くなるどころか、日に日に悪化していった。 エセルは海斗の事を、“自分を破滅させようとする悪魔”だと思い込み、彼女に辛く当たった。 彼女が海斗を解雇したのは、この家を破滅させる悪魔だという妄想に囚われている所為だった。「何処へ行くの、ジェフリー!」「カイトを捜しに行く。」「あの子を捜して、一緒になるつもりなの!?そんなの、わたくしが許さないわ!」「離してくれ!」 ジェフリーはエセルの手を振り払うと、海斗を捜しに行ったが、見つからなかった。(カイト、何処に居るんだ!?) 海斗が姿を消し、ジェフリーは血眼になって彼女を捜したが、見つからなかった。「若様、少しやつれていらっしゃるわね。」「カイトが居なくなって、半年が経つからなぁ・・」「あの子、今何処で何をしているのかねぇ?」 そんな事を話している使用人達の脇を通り過ぎながら、ヤンはある場所へと向かった。 そこは、古びた長屋だった。「カイト、居るのか?」「ヤン・・」 長屋の奥にある一室から出て来たのは、臨月の腹を抱えた海斗だった。「調子はどうだ?」「まぁまぁかな。」「もういつ産まれてもおかしくないぞ。ジェフリーに・・」「それは駄目。」「カイト、これはお前一人だけの問題じゃない。ジェフリーとちゃんと話し合って・・」「こんな所に居たのか、カイト。」 ヤンとジェフリーが背後を振り向くと、入口には海斗の大きな腹を見て驚愕の表情を浮かべているジェフリーの姿があった。「ジェフリー・・」 海斗は突然下腹に激痛が走り、顔を顰めた。「どうした!?」「産まれそう・・」「ジェフリー、湯を沸かせ!それが終わったらそこの押入れに清潔なシーツが入っているからそれを取ってくれ!」「わ、わかった・・」ヤンが慌てふためくジェフリーに対して的確な指示を出しながら海斗の赤ん坊を取り上げたのは、その日の夜の事だった。「元気な男の子だ。」「ヤン、ありがとう。」「カイト、どうして妊娠した事を黙っていた?あの人の所為か?」「お願い、一人にして・・」 海斗はそう言うと、ジェフリーにそっぽを向いた。「ジェフリー、外へ出よう。」「わかった。」 ヤンはジェフリーを長屋の外へと連れ出した。「いつから気づいていたんだ、ヤン?」「半年前からだ。カイトから、あんたには言うなと口止めされた。」「何故だ?」「奥様が自分に何かをするとカイトが思っていたからだ。」「母さんが・・」「はっきり言うが、奥様は異常だ。カイトを守りたいのなら、奥様をどうにかしろ。」 ヤンはジェフリーにそう言った後、長屋の中へと入っていった。「ジェフリーは?」「帰った。後で産婆を呼んでやる。」「ヤン、この子を取り上げてくれてありがとう。」「昔の経験が役に立ったな。」「え?」「独り言だ。」 ヤンは昔、軍医だった。 医者になるつもりはなかったが、病身の父の医療費を稼ぐ為に、猛勉強の末医者となり、小さな診療所を開いた。 戦争が始まり、ヤンは戦地で負傷者の救助に当たっていた。 そんな中、ヤンは戦場で瀕死の妊婦を見つけたが、治療の甲斐なく亡くなった。 目の前の命を救えなかった罪悪感に襲われ、ヤンは医者を辞め、メスを包丁に持ち替え、料理人となった。「カイト、俺はもう屋敷に帰る。」「うん、わかった。」「余り無理をするなよ。産婆の言う事は聞くんだぞ。」 ヤンが部屋から出て行った後、産婆が入れ違いに部屋に入って来た。「今出て行ったのは、あんたの旦那かい?」「いいえ。昔、お世話になったんです。」「そうかい。女一人で子供を育てるのは大変だろう?頼れる家族は居るのかい?」「いいえ。」「まぁ、人にはそれぞれ事情があるからね。今はゆっくり身体を休めるんだよ。産後に身体を壊したら、後に響くからね。」「はい・・」 海斗が居る長屋から出て、ロックフォード邸へと戻ったヤンは、一台の馬車が邸の前に停まっている事に気づいた。「いやぁ、離して!」「母さん、落ち着いてくれ!」 暫くすると、邸の中から数人の男達がエセルを両脇に抱えながら出て来た。「この親不孝者ぉ!」 エセルは、泣き喚きながら馬車の中へと押し込まれた。―あれは、ロックフォード家の奥様・・―気狂いだからねぇ、もっと早くにこうしていればねぇ・・―可哀想に・・「ジェフリー・・」「これで、カイトを迎えに行ける。」「そんな単純に解決できる問題ではないだろう。」「そうだな・・」「カイトの産後の世話は、俺と産婆がする。ジェフリー、お前は暫く会わない方がいい。」「・・わかった。」 海斗は、ヤンと産婆に産後の世話をして貰いながら、慣れない育児に悪戦苦闘する日々を送っていた。 そんな中、ジェフリーの婚約者を名乗る女性がやって来た。「あなたが、カイトさん?わたくしはシャーロット。子供をわたくしに頂戴。」「いやっ、やめて!」「子供はわたくしが責任を持って育てるわ。」 シャーロットに息子を奪われた海斗は、失意に沈む日々を送っていた。「カイト、迎えに来た。」「息子を返して。」「カイト・・」 海斗はジェフリーを拒絶し、姿を消した。(さようなら、ジェフリー・・) 海斗は深呼吸すると、アメリカ行きの豪華客船の一等船室のチケットを握り締め、港へと向かった。 その船は、タイタニック号といった。にほんブログ村二次小説ランキング
2026年07月05日
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「FLESH&BLOOD」二次小説です。作者様・出版社様とは一切関係ありません。海斗が両性具有です、苦手な方はご注意ください。二次創作・BLが苦手な方はご注意ください。 はじめは、「妹」としてジェフリーは海斗に接していた。 だがその気持ちが徐々に変化していったのは、海斗の女学校入学を巡って、エセルと口論になった時だった。「どうして、カイトを女学校に通わせてくれないんだ?」「女学校に行くのは、貴族の娘よ。使用人を女学校に通わせる程、うちは豊かじゃないの。」 エセルは海斗の女学校入学を認めず、彼女を安い労働力としてこき使った。 エセルは、“使用人に金を使うのは惜しい”と、自分やジェフリーの服は新調したが、海斗には粗末な着物しか与えなかった。 海斗はいつも粗末な着物を着て、一日中家事に追われる日々を送っていた。 そんな中、ジェフリーは忘れ物を取りに戻った時、海斗の“秘密”を知ってしまった。 人気のない井戸の方から物音がしたのでジェフリーがそちらの方へと向かうと、そこには木桶の中で水浴びをしている海斗の姿があった。「きゃぁっ!」「済まない!」 海斗の下半身には、男と女、両方のものがついていた。 夏の陽光の下、ジェフリーはいつの間にか海斗を抱き締め、その唇を塞いでいた。「んっ・・」 海斗は熱で潤んだ瞳で、ジェフリーを見た。「忘れてくれ。」「待って、待って下さい・・」 海斗はそう言うと、ジェフリーに抱きついた。 ジェフリーは、暑さの所為なのか欲望の所為なのかはわからないが、気づけば海斗の身体を貪っていた。 我に返ってジェフリーが海斗を見ると、彼女は破瓜の血に濡れながら苦しそうに喘いでいた。「カイト・・」「お兄様・・」 これが、海斗とジェフリーが禁断の果実を口にした瞬間だった。「ん・・」 海斗が目を開けて隣を見ると、そこにはジェフリーが裸で寝ていた。 彼に気づかれぬようそっと彼の寝室から出た海斗が使用人部屋に戻ると、そこには女中頭のタキが彼女の帰りを待っていた。「その様子だと、また若様の所へ行っていたのね?」「俺は・・」「お前は、只の使用人。身の程を弁えないといけませんよ。」「はい・・」「よろしい、では朝の支度をなさい。」「はい・・」 ダイニングに朝食を海斗が運ぶと、エセルが執事と何かを見ながら話し込んでいた。「奥様、朝食をお持ち致しました。」「そこへ置いておいて。」「はい・・」「やはり、若様の伴侶に相応しいのは、こちらの方かと・・」「そうね、家柄も申し分ないし・・」 彼らが何を話しているのか、社交界に疎い海斗でもわかった。(ジェフリーが結婚、かぁ・・) ジェフリーのような身分がある男に、山程縁談がある事は知っている。(俺、これからどうしよう・・) ジェフリーが結婚すれば、自分の存在がこの家にとって邪魔な存在になるのは明らかだ。(ジェフリーと、一度話そう。) そんな事を思いながら、海斗が厨房へと戻ると、キッチンメイドのアリシアが不機嫌な表情を浮かべていた。「カイト、今から卵を六個買って来な!」「はい・・」「寄り道せずに帰って来るんだよ!」 海斗が行きつけの食料品店で卵を買ってロックフォード邸に戻ると、厨房からエセルとアリシアが口論する声が聞こえた。「何ですって、それは本当なんですか!?」「ええ。アリシア、申し訳ないけれど・・」「辞めますよ!長い間お世話になりました!」 アリシアはそう叫ぶと、エプロンをキッチンカウンターに叩きつけ、裏口から外へと出て行った。「カイト、何をしているの?早くディナーを作りなさい!」「はい・・」 厨房の主戦力であったアリシアが居なくなった所為で連日殺人的な忙しさに見舞われ、キッチンメイド達は次々と熱中症と過労で倒れていった。「カイト、大丈夫か?」「大丈夫です・・」 そう言った海斗は、荒い息を吐きながら仕事に戻ろうとしたが、酷い眩暈に襲われその場に蹲ってしまった。「もう休め。」「はい・・」 地獄の釜のように暑い厨房から出て二階の使用人部屋に入った海斗は、ベッドに入ると泥のように眠った。 ただの夏バテだと思っていた海斗だったが、体調は良くなるどころか日に日に悪化していった。「医者に一度、診て貰ったらどうだ?何かの流行り病かもしれないぞ。」「わかりました。」 海斗は料理長・ヤンに言われ、近くの総合病院で診て貰う事にした。「東郷さん。」「はい。」「今日はどうされましたか?」「最近、微熱が出て、身体が怠くて・・」「そうですか。最後に生理が来たのはいつですか?」「わかりません・・」 月経不順だった海斗は、月経が遅れている事に対して気にも留めなかった。「二階の産婦人科に行ってください。」「はい・・」 産婦人科を受診した海斗は、そこで妊娠を告げられた。「おめでとうございます。」(そんな・・) 妊娠した事を知った海斗は、戸惑った。 この事をエセルが知ったら、解雇されてしまう。 だが、産むにしても、働きながら子供を育てるのは容易ではない。「只今戻りました。」「どうだった?」「それが・・」 海斗はヤンに妊娠の事を告げた。「お前は、どうしたい?」「子供は・・」「カイト、奥様がお呼びよ。」「はい・・」 海斗がエセルの書斎のドアを叩くと、タキがその中から顔を出した。「カイト、あなたには暇を出します。」「え?」「早く荷物をまとめて、ここから出て行きなさい。」「はい・・」 炎天下の中、海斗は突然長年暮らしていた“家”から放り出され、途方に暮れた。 全財産が入った風呂敷包みを握り締めながら、海斗は静かにロックフォード邸から離れた。「カイト、カイト!」「あの子なら暇を出しましたよ。」「母さん、どういう事だ!」「あの子は、この家に災厄を齎す・・あの子は生きてはいけないのよ!」にほんブログ村二次小説ランキング
2026年07月05日
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「FLESH&BLOOD」二次小説です。作者様・出版社様とは一切関係ありません。海斗が両性具有です、苦手な方はご注意ください。二次創作・BLが苦手な方はご注意ください。「カイト、何処なの!?」「はい、奥様。」 東郷海斗は、乱れた髪を慌てて手櫛で整えながら、使用人部屋から出て行った。「呼んだらすぐに来なさいと言っているでしょう!」「申し訳ありません・・」「今日は、特別なお客様がいらっしゃるから、掃除をちゃんとしてね。」「はい・・」 海斗の雇用主である彼女の義母・エセルは不快そうに鼻を鳴らすと、客間から出て行った。 海斗は溜息を吐くと、客間の掃除を始めた。 これが終わったら、二階の客用寝室と主寝室の掃除がある。「カイト、ジェフリー様が呼んでいるわよ。」「わかりました。」 客室の掃除を終えた海斗が二階の部屋へと向かうと、彼女はある部屋のドアをノックした。「入れ。」「失礼致します。」 部屋に海斗が入ると、そこには美しいブロンドの髪をなびかせている部屋の主―ジェフリー=ロックフォードが居た。「ジェフリー様、何か俺にご用でしょうか?」「二人きりの時は、名前だけで呼べと言っただろう?」「ジェフリー・・」「カイト。」 ジェフリーの美しい蒼い瞳に見つめられ、海斗は思わず俯いてしまった。「どうした?今更恥ずかしがる事じゃないだろう?」「でも・・」「カイト。」 ジェフリーにそう呼ばれ、海斗は全身に電気が走るかのような快感が走った。 そんな様子を見たジェフリーは、軽く海斗の耳を噛んだ。「あっ・・」「夜までまだ時間がある。」「いけません、こんな・・」「半分血が繋がっている兄妹同士だからか?」 そう言いながら、ジェフリーは海斗の膣を着物の上から弄った。「もう、これ以上は・・」「こんなに濡れているのに?」 ジェフリーはわざと見せつけるかのように、海斗の愛液に塗れた指を舐めた。「お兄様・・」「カイト、何処に居るの!?」 廊下からエセルの声が聞こえ、海斗はジェフリーから離れた。「続きは、夜でな。」「はい・・」 その日の夜、パーティーが終わり後片付けに追われている海斗の元に、ジェフリーがやって来た。「まだ、終わらないのか?」「はい・・」「先に部屋に行っている。」 漸く仕事を終えた海斗が二階のジェフリーの部屋へと向かうと、彼はウィスキーを飲みながら何かを考えこんでいた。「ジェフリー・・」「カイト、来てくれたのか。」 ジェフリーはそう言うと、海斗を抱き締めた。「あっ、あっ・・」 海斗はジェフリーの上に跨りながら、腰を上下に振っていた。「ほら、頑張れ、頑張れ。」 そう言いながら、ジェフリーは下から海斗を激しく突き上げた。「ひぃっ・・」 堪え切れず、海斗は絶頂に達した。 それと同時に、彼女の小ぶりな男の象徴から白濁液が溢れた。 その後、ジェフリーが欲望を海斗の中に迸らせた。「辛くないか?」「はい・・」「浴室へ行こう、カイト。俺もお前も、色々と汚れちまったからな。」 ジェフリーは有無を言わさず、海斗の身体をシーツごと包むと、彼女を浴室へと連れて行った。「大丈夫か?」「うん・・」 ジェフリーに身体を清められながら、海斗はついうとうとして眠ってしまった。(良い夢を、カイト。) 海斗にガウンを着せ、自分の寝台に彼女を寝かせた後、ジェフリーは海斗と初めて会った時の事を思いだしていた。 ジェフリーと海斗が初めて会ったのは、父の葬儀の後だった。「こちらが、ロックフォードさんのお宅ですか?」 墓地を後にしたジェフリー達を待っていたのは、八歳位の女児を連れた老人だった。「ええ、そうですが・・」「カイト、元気でな。」 老人はそう言うと、ジェフリー達に一礼して去っていった。 その女児―海斗は、父が生前芸者との間に儲けた私生児だった。 突然現れた腹違いの妹にジェフリーは戸惑ったが、彼以上に戸惑い取り乱していたのはエセルだった。 夫の裏切りを知ったエセルは、海斗を貴族の娘としてではなく使用人として家に迎え入れた。 毎日長時間も働かされている海斗を哀れに思ったジェフリーは、母の目を盗んでは読み書きを教えてやったり、菓子をやったりした。にほんブログ村二次小説ランキング
2026年07月05日
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「FLESH&BLOOD」の二次小説です。作者様・出版社様は一切関係ありません。海斗が両性具有設定です、苦手な方はご注意ください。二次創作・BLが嫌いな方はご注意ください。「カイト、迎えに来たよ。」「お腹空いた。」 海斗はそう言うと、カウンター席によじ登った。「ハンバーグとオニオンリングだ、食うか?」「うん!」「カイト・・」 ビセンテは海斗に話し掛けたが、海斗は彼を無視した。「悪いが、坊やはあんたとは話したくないみたいだ。」「カイト、また来るよ。」 ビセンテはそっと海斗の頭を撫でた後、店から出て行った。「もしもし、わたしだ。」『あの坊やとは会えたの?』「あぁ。だが、邪魔者が居た。」『そう。』「また連絡する。」 ビセンテはそう言うと、スマートフォンを切った。「お帰りなさいませ、旦那様。」「レオはどうしている?」「レオ様なら、お部屋でお休みです。」「そうか。」 ビセンテは執事のペレスに背を向けてリビングから出ると、二階の子供部屋へと向かった。 そこには、かつて共に戦場を駆け抜けた元従者の姿があった。「ただいま、レオ。」 ビセンテはそう言うと、そっとレオの金髪を撫でた。 レオと“再会”したのは、二年前に起きた悲惨な交通事故の被害者同士としてだった。 レオはその事故で両親を、ビセンテは唯一の肉親であった妹を亡くした。 天使のような可愛い顔に巻かれた包帯姿のレオを病院で見た時、ビセンテはレオを病院で引き取る事に決めた。「ビセンテ様・・」「レオ、わたしと共に来るか?」 ビセンテはそう言うと、レオのまっすぐな蒼い瞳が自分を見つめている事に気づいた。 事故の後、レオは後遺症もなく元気に毎日暮らしている。 そんなレオを毎日幼稚園まで送り迎えをし、彼の為に愛情のこもった弁当をビセンテは作りながら、マリアを喪った悲しみを少しずつ癒していった。 だが、ビセンテは現在、途轍もない困難に見舞われていた。 それは、幼稚園指定バッグ類の製作だった。 裁縫が大の苦手であるビセンテにとって、それは勝てる見込みがない刑事事件の裁判よりも厳しく辛いものとなった。 四日がかりでバッグ類を完成させたビセンテは、魂が半分抜け出たような顔になっていた。「ビセンテ様、行って来ます。」「レオ、今日は早く迎えに来るからな。」「うん!」 ビセンテがレオと幼稚園の前で別れ、駐車場に停めてある車に乗り込もうとした時、一人の保護者が彼に近づいて来た。「久し振りだな、ビセンテ。わたしの事を憶えているか?」そう言いながらサングラスを外したのは、アロンソ=デ=レイバその人だった。「まさか、君とこんな所でまた会えるなんて思いもしなかったよ。」「わたしもです・・」「その様子だと、まだ独身のようだな?」「その質問には、答えられません。」「相変わらず、つれないなぁ。」 アロンソは、そう言うとビセンテの肩を強く叩いた。 転生しても、彼は何も変わらなかった。「ビセンテ、あの子にはもう会ったのか?」「はい。ですが、あの子は海賊に引き取られました。」「それは良かったじゃないか。」「良くありません!わたしは、カイトを大事に育てようと・・」「落ち着け、ビセンテ。独りよがりの君の愛情で、カイトを縛っても何にもならない。それよりも、彼を心から愛してくれる人の元に引き取られた方が幸せじゃないか?」「そうかもしれませんね。」「それにしても、君がレオと一緒に居るなんて、やはり君達は運命で結ばれているんだな。」 幼稚園の近くにあるカフェで、アロンソはそう言った後、コーヒーを飲んだ。「今日は会えて嬉しかったです。」「わたしもだ。あ、ライン交換しないか?」「お断り致します。」「・・そ、そうか。」 アロンソとカフェの前で別れたビセンテは、職場へと向かった。「おはよう、カイト。」「ジェフリー、おはよう。」「良く眠れたか?」「うん・・」「ここに座って待ってろ、今朝飯作ってやるから。」 ジェフリーは店の厨房でエッグベネディクトを作った。「美味しいか?」「うん・・」 海斗はエッグベネディクトを頬張りながら、ジェフリーに微笑んだ。(やっと、笑ったな。) 海斗が家に来て一月が経った。 一月前は全く笑わなかった海斗だったが、ジェフリーと共に過ごすようになってから、彼は笑顔を見せるようになった。「今日から新しい学校だな。」「うん!」「一緒に途中までついて行ってやろう。」「ありがとう。」 海斗と手を繋いでジェフリーが通学路を歩いていると、そこへ一人の少年が彼らの方へとやって来た。「ジェフリー、その子は?」「こいつはカイト、訳あって一緒に暮らしている。カイト、俺の親友の、ナイジェルだ。」「初めまして・・」 海斗がそう言って少年に挨拶すると、彼は灰青色の瞳で海斗を見つめた後、こう言った。「久し振りだな、カイト。」「ナイジェル、ナイジェルなの!?」「あぁ。」 転生したナイジェルは、前世の頃と全く変わっていなかった。「また後でな、カイト。」「うん!」 楽しそうに会話をする彼らの姿を、遠くから一人の少年が黒塗りの高級車の中から見ていた。「坊ちゃま?」「出して。」「はい・・」 やがて少年を乗せた黒塗りの高級車は、有名私立男子校の前に停まった。「では、行って来るよ。」「行ってらっしゃいませ。」 少年は校舎の中へと入ると、数学科講師室へと向かった。「おはよう、ヤン。」「ここでは、“先生”だろう?」 ヤン=グリヒュスは溜息を吐きながら、少年―ラウル=デ=トレドを見た。「気に入らない?じゃぁ、“パパ”とでも呼ぼうかな?」「好きにしろ。」 己の下腹をまさぐるラウルの白い首に、赤黒い痣がある事にヤンは気づいた。にほんブログ村二次小説ランキング
2026年07月05日
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「FLESH&BLOOD」の二次小説です。作者様・出版社様は一切関係ありません。海斗が両性具有設定です、苦手な方はご注意ください。二次創作・BLが嫌いな方はご注意ください。「ジェフリー、入るよ?」 海斗がグローリア号の船長室をノックすると、部屋の主はまだ夢の中に居た。「もぉ、起きてよキャプテン、もう朝だよ。」 海斗がジェフリーの身体を揺さ振ると、彼は呻いて海斗をシーツの中へと引き摺り込んだ。「ジェフリー!」「おはよう、カイト。」「ルーファスがあなたを呼んでいるよ。」「あぁ、わかった・・」 出会った頃と同じ位の長さになったブロンドの髪を鬱陶しそうに掻き毟ったジェフリーは、欠伸を噛み殺しながら船長室から出て行った。「もう、いつもこんなんじゃ調子狂っちゃうよ・・」 海斗はそう言った後、ジェフリーの後を慌てて追い掛けた。「なぁカイト、もし生まれ変わったら、どうしたい?」「そうだなぁ・・生まれ変わってもあなたの隣に居たいなぁ。」「可愛い奴め。」 ジェフリーはそう言って笑った後、海斗の額にキスを落とした。「ずっと一緒だよ、ジェフリー。」「あぁ、ずっと一緒だ。」 あの日、初めてジェフリーと出会った時から、海斗は彼に心を奪われていたのかもしれない。 海斗は、もし生まれ変わってもジェフリーの隣に居たいと思った。 だが今は、来世の事を考えるよりも、隣に居る恋人の体温を感じていたかった。(愛しているよ、ジェフリー。世界中の誰よりも。) 海斗は静かに目を閉じた。 また明日、海の仲間達との新しい生活が始まる。 何の変哲もない、だが何物にも代え難い宝物のような日々だった。―ねぇ、あの子どうするの?―うちには、ねぇ・・(どいつもこいつも・・) ジェフリー=ロックフォードは、時折聞こえて来る親族達の囁き声に、苛立っていた。 親族席に座っているのは、赤毛の、幼い少年だった。 彼は、海難事故で一夜にして孤児となった海斗だった。 海斗の前に置かれている三基の棺には、彼の家族の遺体は納められていない。 彼らの遺体は、まだ冷たい海の底に沈んでいるのだ。 海斗の親族達は、彼の心情を慮ろうともせず、誰が海斗の面倒を見れば良いのかを話し合っていた。「カイト、俺の所へ来ないか?」「いいの?」 そう言って俯いた顔を上げた海斗の瞳は、涙に濡れていた。「行こう、カイト。」「ちょっと、勝手に決めないで!」「そうだ、大人の話に子供が口を挟むな!」「自分の事しか考えないあんたらが、この子を育てられるとは思えないね。」 ジェフリーはそう言って海斗の親族達を黙らせると、海斗の手を取って歩き出した。「どこ行くの?」「俺の家さ。」 ジェフリーが海斗を連れて行ったのは、ジェフリーの親族が経営する居酒屋兼食堂「グローリア号」だった。「ジェフリー、こいつは誰だ?」「俺の運命の相手さ。」「そうか。」「本当に、ここで暮らしてもいいの?」「いいに決まっているだろう。カイト、飯は?」 ジェフリーの問いに、海斗は首を横に振った。「そうか。待ってろ、今俺が飯を作ってやるからな。」 ジェフリーは海斗を二階の自室に残すと、店の厨房へと下りていった。「あの子、あの事故の子か?」「あぁ。あの子の親族は、自分達の事しか考えていなかった。身寄りもなくて一人で心細そうに葬祭会場の親族席に座っているあいつが、小さい頃の俺と重なって見えた。」「そうか・・」 ジェフリーの遠縁の伯父・ワッツは、児童養護施設で彼を引き取った日の事を思いだした。 彼は、多額の借金を抱えて自殺した父親の代わりに、交通事故に遭い寝たきりになった母親の介護と家事を独りでしていた。 その母親の死後、餓死寸前のジェフリーをソーシャルワーカーのトマソン医師が彼を保護したのだった。 ワッツがジェフリーを児童養護施設から引き取った時、ジェフリーは死んだ魚のような目をしていた。 全てに、絶望したかのような目をしていた。「俺は、カイトにあんな思いを・・社会から拒絶された悲しみや辛さを味わわせたくないんだ。」 ジェフリーはそう言うと、輪切りにした玉葱をパン粉に塗し、油で揚げた。「これで良し、と・・」 ジェフリーがオニオンリングとハンバーグを皿の上に置きながらそう呟いていると、店のドアベルが鳴り、一人の男が入って来た。「すいません、店は五時からです・・」「こちらに、カイト=トーゴ―様はご在宅でしょうか?わたくし、こういう者です。」 黒髪の男は、鮮やかな緑の瞳でジェフリーを睨んだ後、一枚の名刺を彼に手渡した。 そこには、“弁護士 ビセンテ=デ=サンティリャーナ”と印刷されていた。「あの子に何の用だ?」「それは貴様には関係の無い事だ。」「ヴィンセント?」にほんブログ村二次小説ランキング
2026年07月05日
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「FLESH&BLOOD」二次小説です。作者様・出版社様とは一切関係ありません。海斗が両性具有です、苦手な方はご注意ください。二次創作・BLが苦手な方はご注意ください。1873年、ロンドン。 この日、ロックフォード伯爵家は、盛大なクリスマス=パーティーを開いていた。「ジェフリー、何処に居るの!?」「あいつの事は放っておけ、エセル。」「でも・・」 パーティーで賑わっている本邸から少し離れた別邸でジェフリーは愛犬達と静かに過ごしていた。 病弱な彼は、一日の大半をベッドで過ごし、唯一の話し相手は、愛犬達だけ。―ジェフリー様は、あそこに?―ロックフォード家の次期当主があれじゃねぇ・・ 周囲の心無い声に、ジェフリーは傷ついていた。「お前達が言葉を話せたらいいのに。」 ジェフリーがそう言うと、愛犬の一匹が泣いている彼の頬を舐めた。「パーティーなんて、出たくないよ・・」「じゃぁ、俺が行って来てやろうか?」 そう言いながらジェフリーの前に現れたのは、彼の双子の弟・アンソニーだった。「アンソニー、そんな事をしたら、怒られちゃうよ。」「なぁに、同じ顔だから、バレないさ。待ってろ、美味しいご馳走を沢山持って来てやるから!」 これが、ジェフリーとアンソニーが交わした、最後の会話だった。(アンソニー、遅いな・・) ジェフリーが中々戻って来ないアンソニーを心配したジェフリーが別邸から出ると、空が赤く染まっていた。 本邸が、炎に包まれていた。(お父様、お母様、アンソニー!) クリスマス=イヴに、ジェフリーは独りになった。 ジェフリーの愛犬達は、それぞれ親族の元へと引き取られていった。(俺は、もう独りだ。) 1893年、ロンドン。「ジェフリー、起きろ!」「あと5分でいいから寝かせてくれ・・」「起きろ!」 ナイジェル=グラハムは中々ベッドから出て来ないジェフリーに苛立ち、シーツを彼から剥ぎ取った。「何をするんだ!」「さっさと起きて、飯を食え!」「わかったよ・・」 ジェフリーは渋々と起き上がってベッドから出ると、台所の方から朝食のパンの香ばしい匂いがしてくる事に気づいた。「今日の朝刊だ。」「う~ん、どれどれ・・あまり面白い事がないな。」 ジェフリーはそう言った後、興味が無さそうに朝刊を長椅子の上に放り投げた。 その時、玄関の方から誰かがドアを叩く音が聞こえた。「こんな朝っぱらから、誰だ?家賃の支払いなら、もう済んでいるぞ。」 ジェフリーがそう言いながら焼き立てのパンを齧っていると、ドアの方から女の悲鳴が聞こえて来た。「おい、そこで何をしている!」 女の悲鳴を聞いたナイジェルが包丁を持って玄関から外へと飛び出すと、そこには大男が今まさに若い娘を襲おうとしている所だった。「大丈夫か!?」「はい、助けて頂いてありがとうございました。」 乱れた髪を手櫛で整えながら、娘はナイジェルに礼を言ってその場から立ち去ろうとしたが、その時僅かな段差に躓いてしまった。「すいません・・」「中で少し休んでいかないか?」「はい・・」 娘―東郷海斗は、全財産が入ったトランクを握り締めながら、『グローリア探偵事務所』の中へと入った。「失礼します。」「狭い所だが、寛いでくれ。」「はい・・」「ナイジェル、そちらの素敵なお嬢さんはどなたかな?」「ジェフリー、レディの前では服を着ろ!」 半裸で浴室から出たジェフリーに、ナイジェルは思わず怒鳴ってしまった。「先程は助けて頂いて、ありがとうございます。」「お嬢さん、もしかして日本人かい?」 ジェフリーの問いに、海斗は静かに頷いた。「ここへは、あるお願いをしに参りました。」「何やら訳ありのようだな?」 ジェフリーは、海斗が握り締めているトランクを見た。「わたしを、匿って欲しいのです。」「わかった。丁度うちは人手不足で、優秀な事務員を募集中なんだ。」「以前、遠縁の伯父が経営する会計事務所に務めていました。」「そうか。なら話は早い。」「ジェフリー、軽率過ぎるだろう!男所帯に若い娘を・・」 ナイジェルは素性が判らない海斗を雇ったジェフリーを非難したが、ジェフリーは次の言葉を継いで彼を黙らせた。「ナイジェル、こちらのお嬢さんにはリリーの所で暮らして貰う。」「リリー?」「会えばわかると思うが、俺達の大家だ。自己紹介が遅れたな、お嬢さん。俺は、ジェフリー=ロックフォード、この探偵事務所の社長だ。」「東郷海斗です。」「海賊探偵社へようこそ、カイト。」「ジェフリー、居る?」 海斗とジェフリーが互いに自己紹介を終えた時、事務所に大家のリリーが入って来た。「あら、もう新しい子を雇ったの、ジェフリー?」にほんブログ村二次小説ランキング
2026年07月04日
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表紙の、ビセンテの憎しみに滾った表情と、何処か余裕綽々とした表情を浮かべているジェフリーのイラストが堪らんです。徐々にクライマックスに近付いて来るような息を呑むような展開に、ページを捲る手が止まりません。ラストの、ビセンテと海斗が再会するシーンがまた・・これからどうなるのか、気になりますね。
2026年07月04日
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インスタグラムで話題になっているオリジナルキーホルダーのパーツと、ぬいぐるみ用のリュックをSeriaで買ってきました。カラフルなアルファベットビーズは、キーホルダーの穴に入らなかったので返品して貰って、別のものを買いました。碧(あおい)の名前とビーズ、ラムネを組み合わせてオリジナルキーホルダーにしました。我ながら上手くできました。ポーチにつけていたキーホルダーを、碧(あおい)につけました。ポーチにつけるよりいいですね。キティちゃんのオリジナルキーホルダーも、セリアで買ったパーツで作りました。
2026年07月02日
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ちいかわチロルチョコ缶、父が楽天で注文してくれたものが届きました。中身はモモンガ、古本屋、ラッコ師匠、うさぎ、ちいかわ、シーサーでした。裏側のイラストも可愛くて、チョコも美味しかったです。
2026年07月02日
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表紙素材は、めばる様からお借りしました。「薄桜鬼」「FLESH&BLOOD」二次小説です。作者様・出版社様とは一切関係ありません。二次創作・BLが苦手な方はご注意ください。海斗が両性具有です、苦手な方はご注意ください。1858年、会津。「ここでよろしいでしょうか、カイト様?」「うん・・」この日、海斗は付き人であるナイジェルと共に花見に来ていた。冷たく厳しかった冬が終わり、美しく咲き誇る桜を見ながら海斗は春を感じていた。「法事に出席されなくて良かったのですか?」「うん。あんな醜悪な所に居たら、俺まで醜くなってしまう。」「カイト様・・」ナイジェルは、少し寂しそうな主の顔を見ながら、彼女が置かれている境遇に胸を痛めていた。海斗は、東郷家の側室である実母が病死し、正室の元に引き取られたが、その正室は海斗を蔑ろにした。海斗が赤毛で男女両方の性を持つ下級の丙種、即ちオメガであるからだった。この世には、甲・乙・丙という第二性が存在する。優秀であり、支配階級に多く属する甲種―アルファ。人口の大半を占める乙種―ベータ。そして、繁殖目的の為だけに存在する丙種―オメガ。アルファとオメガとの間には、「運命の番」というものが存在する。家族以上の強い絆で結ばれた番同士は、永遠に結ばれるという。(運命の番、かぁ・・俺には、そんなの関係ないけれど。)海斗がそんな事を考えていると、向こうから姦しい娘達の笑い声が聞こえて来た。「ナイジェル、もう帰ろうか。」「はい。」ナイジェルと共に弁当が入った重箱を片づけていると、数人の娘達が二人の前に現れた。「あら、誰かと思えば行き遅れの海斗様ではありませんか?」娘達の中で一番美しく、背が高い娘が海斗の前に現れた。「誰かと思ったら、この前わたくしに薙刀で一本も取れなかった美沙様ですね。一人だとわたしに敵わないから、徒党を組んでわたしに嫌がらせをしに来たのですか?随分と暇なのですね。」「なっ・・」「では、これで失礼します。」怒りで顔を紅潮させている美沙に背を向け、海斗はナイジェルと共にその場を後にした。家臣の娘同士でありながらも、美沙と海斗は会えば喧嘩ばかりしていた。海斗の父・洋介が自分の父親の上役ということもあり、美沙は海斗の出自について人目のない所で良く嘲った。しかし、海斗はそんな美沙の言葉など気にしなかった。天地が逆さになろうとも、己の出自を変えられないのはわかっているし、そんな事で嘆くのは無駄だとわかっているからだ。「只今戻りました。」「海斗様、お帰りなさいませ。皆様、もう帰られましたよ。」「ありがとう。」海斗は女中の清に礼を言うと、足早に自分の部屋に入った。「海斗は何処なの!?」「奥方様、海斗様ならお部屋にいらっしゃいますよ。」廊下で義母と女中の声が聞こえ、海斗は咄嗟に押入れの中に隠れようとしたが、その前に彼女達に見つかってしまった。「海斗、お花見は楽しかった?」「義母上・・」「お前に、話があります。」「わかりました。」海斗が友恵の部屋へと向かうと、そこには幼馴染の森崎和哉の姿があった。「和哉、どうしてここに?」「海斗、あなたはまだ、番を見つけてはいないわよね?」「はい・・」「それなら丁度良いわ。海斗、あなたの縁談が決まりましたよ。お相手は、森崎家の親戚筋の方よ。」「小母様、待ってください、海斗は・・」「和哉君、状況が変わったのよ。ごめんなさいね。」そう言った海斗の義母・友恵の目は笑っていなかった。「海斗、僕は何があっても、君の味方だからね。」「ありがとう、和哉。」和哉を屋敷の裏口で見送った海斗が溜息を吐いていると、そこへナイジェルがやって来た。「海斗様・・」「ナイジェル、心配してくれてありがとう。」「海斗様、お箏のお稽古のお時間ですよ。」「わかった。」側室の子でありながらも、友恵は海斗に武家の娘に相応しい教養を身に着けさせた。はじめは友恵に反抗していた海斗だったが、ナイジェルのある一言で変わった。「知識と教養は、一生の宝となりますよ。」ナイジェルは、海斗が物心ついた頃から傍に居てくれた。幼い頃病弱だった海斗に、ナイジェルは良くお粥を作ってくれたし、今でも辛い時ナイジェルは何も言わずに傍に居てくれた。「ありがとうございました。」「海斗様、何か悩みがあったら相談して下さいね。」「先生・・」「では、わたしはこれで。」海斗の箏の師匠・山本は、そう言うと彼女の手を優しく握った。―ねぇ、聞いた?海斗様が・・―そうそう、まさかあの方の元に嫁がれるなんて・・―噂によると、あの方は無惨絵を描くのが趣味だそうよ。―厄介者を押し付けられたという事ね。女中達の話し声が聞こえ、海斗は読んでいた本から顔を上げた。「お姉様、失礼するわね。」「洋・・」海斗の妹で友恵の娘・洋は、袖口で口元を覆うと、こう言った。「陰気臭いわねぇ、この部屋は。」「何の用?」「別に。ただお礼を言おうと思って。わたしの代わりに、あの厄介者を引き受けて下さってありがとう。」「洋、それはどういう事?」「母様なら何も聞かされていないの?まぁ、当然よね、あの厄介者が番欲しさに娘達を手籠めにしようとしたから、姉様に白羽の矢が立ったのよ。」洋は意地の悪い笑みを海斗に浮かべると、次の言葉を継いだ。「姉様が丙種でよかった。お陰でわたしは、和哉様の元へと嫁ぐ事が出来るわ。」洋は言いたい事だけ言うと、海斗の部屋から出て行った。(所詮、俺はこの家の厄介者でしかないんだ。)オメガとして産まれた我が身を、海斗はこの時程呪った事は無かった。同じ頃、会津から遠くにある江戸の道場では、一人の男が木刀を振るっていた。「それまで!」「ふぅ・・」面を外し、汗で乱れた金髪を軽く払った男の姿を垣間見た女達が、黄色い悲鳴を上げた。「ジェフリー、また腕を上げたな。」「どうも。」美しい金髪をなびかせ、蒼い瞳を煌めかせた男の名は、ジェフリー=ロックフォード。この道場に通う旗本の嫡男で、アルファである彼を狙って、連日道場の外には女達が彼の姿を見たいが為に集まっていた。「相変わらず人気者だな。」「それ程でもないさ。」ジェフリーはそう言いながら、道場を後にした。「あの・・」ジェフリーが町を歩いていると、一人の町娘が海斗に声を掛けて来た。「ありがとうお嬢さん、気持ちだけを受け取っておくよ。」ジェフリーに微笑まれた町娘は、その場で気絶しそうになった。にほんブログ村二次小説ランキング
2026年07月02日
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