2004.10.08
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カテゴリ: うつくしいもの



 こういう素朴極まりない壺が時々海の底からこのようにして発見されるようで室町とも弥生ともまことしやかに言われていますが、このようなものの常として詳しいことはわかりません。一握りの粘土玉から指で押し込み紐を付ける部分を引っ張り出して簡単にこしらえたやきもの仕事と言うには何ともうぶな釣り鐘みたいなこのかたち、窯に入れたふうでも無くただ焚き火でもして焼き固めた土器の肌から想像してやはり江戸以前、あるいはさらに数百年も遡るものではないかという気がします。
 本来蛸を取るために人間が仕掛けた罠であったはずのものが何かの拍子に紐が解けて、それ以来蛸が入り、小魚が入り、貝が入りと海の底で数百年ものあいだ沢山の住人を守っていたとは何という不思議な命運でしょうか。





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Last updated  2004.10.09 01:14:21


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