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2010年01月23日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
さて、「かみぽこ政治学」です。

いきましょうかね。

「菅直人財務相就任」

マスコミさんは
別の話題でばっかりで
盛り上がってるけどね。。。(苦笑)

そっちのほうは
盛り上がってらっしゃるのは

正直、中身空っぽなものばかりで
私は乗る気になれません。

それで、藤井裕久財務相が
健康上の理由によって辞任し、
後任に菅直人副総理が
起用された件で
いきたいのだけれどもね。

私は意外にも(?)、こういう
財務省(大蔵省)をめぐる
対立構図のエントリーを
いろいろ書いてるんですよね。


日銀人事に思う。(前編)
日銀人事に思う。(中編)
日銀人事に思う。(後編)
2008年3月20日
続・日銀人事に思う。田波耕治とはどういう人か?
2008年8月6日
福田人事を考える(5):「財務省シフト」で「ムダゼロ」が進む!?
2008年11月04日
金融危機の政局(1):「日本の経験」もいろいろ。
金融危機の政局(2):旧「政策新人類」の復権はなるか。
金融危機の政局(3):「剛腕」中川昭一は財務省を抑えているのか。
2009年2月9日
消費税率引き上げを巡って:「新・財務族」と「政策新人類世代」の10年戦争(前編)
消費税率引き上げを巡って:「新・財務族」と「政策新人類世代」の10年戦争(後編)
2009年11月13日
日本郵政社長人事:「官僚支配」というけれど。。。(前編)
日本郵政社長人事:「官僚支配」というけれど。。。(後編)


この

「金融政局シリーズ」

みたいなもの(?)は、
意外にも、学界とかにいって
若手の研究者の人に
会った時とかに

「あれ、よかったですね」

とか、言ってもらったりする(苦笑)。

そういう意味では、
こんな、鼻歌交じりで
適当に書いてるようなもんでも

「玄人受け」

するシリーズみたいなんでね(苦笑)。

それでは、藤井財務相辞任、
菅直人氏の後任起用に
ついてだけどね。

まず、藤井財務相については、
職務を全うできないことは
ある程度予想されたことじゃ
ないだろうか。

そもそも、77歳の高齢だからね。

もちろん、自民党政権時代にも
80代だった宮澤喜一財務相や
79歳で就任した
塩川正十郎財務相がいた。

小泉政権の最初の組閣で
「塩爺」が宮澤さんから
財務相を引き継いだ時
英国のFT誌だったかな?

「日本の財務相が80代から
70代に若返った!」

と書かれちゃった。。。(苦笑)

ただ、自民党時代の財務相より
今の民主党政権の財務相は
はるかに激務だ。

私は、鳩山政権が
各省庁の審議会が示す指針も
経済財政諮問会議の「骨太の方針」も
破棄してしまったことから、
2010年度予算の編成作業が
相当困難なものに
なるだろうと書いた。
(2009年12月7日
鳩山政権の予算編成:やるべきことの中で、捨てるものをどう決めるか。 )

最終的には、
44兆円の新規国債発行という
目標を辛うじて守り、
総額92兆円は過去最大であるが、
補正予算の執行停止分3兆円を除くと
89兆円となり
昨年度の総額は88兆円とほぼ同額、
税収の落ち込みについては
基本的に自民党政権の問題だから、
それなりに結果を出した
予算編成だったと
評価している。

しかし、決まるまでの過程は
高齢の藤井財務相にとっては
想像を超えた大変さだった
だろうね。

それで、その後任が

「菅直人」

であるということだ。

菅財務相については、
経済財政通ではないとか、
経済閣僚としての
経験も実績も
ほとんどがないとか、
経済財政を運営する
手腕が未知数であるとか
いろいろと批判されて
いるようだね。

実際、菅財務相の
就任記者会見での

「円安誘導発言」

は異例であり、
財務相が具体的な相場に
言及するのは軽率だと
批判されたわけでね。

ただ、そういう批判は
わからんではないんだけど、
菅財務相を評価するには

「財務省との15年間に渡る因縁」

というものがあることを
加味して考える必要が
あると思うんだよね。

それは、菅直人という政治家が
90年代以降から

「財務省(大蔵省)解体論」

を唱え、行動してきた勢力を
実質的に指揮してきた
政治家だということだ。

「財務省(大蔵省)解体論」は、
90年代中盤に
大蔵省の住専問題など
不良債権問題処理の失敗や
スキャンダルの噴出によって
大蔵省に対する
世論の批判が高まった頃、
民主党の前身である

「新党さきがけ」

が構想したものだ。

それは、大蔵省を

1.主計局を内閣に移管する(予算庁)
2.金融部局を分離し、内閣に移管(金融庁)
3.国税庁と厚生省の年金部門を合併させ、内閣に移管(歳入庁)
4.理財局を改組し国家財産を管理(理財庁)

の4つに解体すると
いうものだった。

これは事実上、
大蔵省消滅を意味するもので
世論の大蔵省バッシングを
バックにして
さきがけがこの構想を
推進しようとしたすることが
大蔵省にとって
最大の恐怖となった。

しかし、96年に橋本龍太郎政権が
「大蔵省改革」を打ち出した時、
この4分割案のうち、
実際に議論されたのは、なぜか

「財政・金融の分離」

だけであった。

これは実は、大蔵省側から
連立政権に対して
強い働きかけが
あったからだという
見方もあるんだよね。

特に、大蔵省の主流派である

「主計局」

は、予算編成権を持つことで
各省庁や政治家を支配しているとされ、
そのことで自らを

「一流官庁」

とみなしていた。

そして、大蔵省は
業界を管理することを
業務とする省庁を

「二流官庁」

とみなしていたのだけど、
同じ大蔵省内に、
金融業界を監督する
「二流の」業務を行う

「金融部局(銀行局、証券局、国際金融局)」

が併存していた。

しかも、当時この金融部局は

「過剰接待問題」
「大和銀行ニューヨーク支店事件」

など、スキャンダルに塗れた上に、
住専問題など

「不良債権処理」

に悩まされていた。

金融部局は、世論から
激しい批判を受けており、
主計局は、この批判が
主計局に飛び火して、
さきがけが唱えていた

「大蔵省解体論」

が政治課題として
浮上することを
なんとしても
避けたいと
考えていたんだよね。

そこで、主計局は
金融部局をいわば

「いけにえ」

として差し出すことで、
主計局分離論を
抑えようとしたという。
(ちなみにこれは、
決してヨタ話ではなくて
スティーブン・ヴォーゲルという
アメリカの日本研究の
えらいさんが
学術書で書いたです)。

それでは、後編へ。





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最終更新日  2010年01月27日 09時56分21秒


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