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生徒にセクハラ、教諭停職3か月…北海道教育大付属中 北海道教育大は26日、女子生徒にセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)を繰り返したとして、付属中学校の男性教諭(36)を停職3か月の懲戒処分にした。 同大によると、教諭は昨年5月ごろから今年6月にかけて、女子生徒数人に対して、担任する学級で売春防止の指導をする際、性的な言葉を口にしたり、クラブ活動の指導時に尻をたたくなどしていた。 保護者の抗議で発覚し、教諭は「指導のつもりだったが、行き過ぎた行為で不適切だった」とセクハラ行為を認めているという。 同大は、「教育に関する研究や、学生の教育実習を行う付属学校で、このような処分を行うのは極めて遺憾」としている。(読売新聞) - 12月26日19時48分更新日記リンクしている怒りの曹操閣下さんもこのニュースを取り上げているが、私も朝刊でこのニュースを読んで唖然とした。そこは、【北海道教育大学付属中学校】である。教員となる人たちを養成する大学の付属中学である。他の学校以上に厳しい処分で望まなくてはならないはずだ。セクハラや体罰は教師としてあるまじき行為なのだということを、学生達にしっかりと教えなくてはならないはずだ。それなのに、停職3か月とは!これでは、多少のセクハラや体罰ではクビにはならないと教えているがごときではないか。北海道の教育を支えるべき大学がこれではと、怒りと共に頭を抱えてしまった。
2005年12月27日
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昨日の午前中の、姉歯氏に対する喚問はパソコンに向かいながらチラチラ見ていたのだが、午後からは会報の印刷や発送作業のために大半を見ておらず、最後の頃を少し見ただけだった。というわけで、昨日の夜はあちこちのテレビで証人喚問の要約ニュースを見て、今朝はネット上のブログなどで、皆さんの感想などを覗いていた。その中で、やはり「よく書いてくれました!」と思ったのが、きっこのブログの「馬淵議員VS内河健」である。昨日テレビで見た私の印象とも重なるところが多く、「私もこのくらい痛快、かつ歯切れ良く面白く書けたらナー」と、きっこさんがつくづく羨ましくなった。どう考えても、このような構図は日本全体を覆っているような気がする。建設業界に限定したら、これを「氷山の一角」と見るのが自然だろう。少し前までは、随分「手抜き工事による被害」がテレビで取り上げられていたっけ・・。「偽造設計→手抜き工事」のダブルパンチでは、一生をかけた買い物をした人たちは救われない気持ちだろう。今回の証人喚問の登場人物で、誰が正直で誰が嘘つきかは、それぞれの表情や口調で印象的には明白だったが、印象は「証拠」にはならない。これらの構造と政治が無関係とも思えない。そのあたり、民主党や共産党には頑張っていただきたい。特に危機的な民主党は、存在価値をアピールするチャンスですからね。話は変わるが、今回のことで「35年ローン」などでマンションを購入している人が多いことに、本当に驚いた。30歳としても65歳までローンを払わなくてはならない。うーん、度胸があると感心する。人によっては、70歳を過ぎてもローンが残っていることになる。それだけ借金に責任を持ち続ける確信があるのだろうかと、他人事ながら心配になってしまった。実は私は、老後は便利なマンション住まいを考えている。一番の理由は、「冬季間の雪かき」だ。(腰が痛い時などは、痛切にそう思う)当然、ローンなどは全く考えていない。賃貸でもいいし、中古の安いものなら現金で買いたいと思っている。若い頃から、長生きできる確信など到底持つことができない気質だったので、可能な限り借金はしたくないと思ってきた。そんな私から見たら、35年ローンは想像を超えている。親子二代のローンなんてものも以前聞いたような気がするが、これも信じられない。(世襲の職業などという特殊な場合は別だが)大きすぎる家を背負って動けなくなったカタツムリやヤドカリにならないよう、身の丈に合った無理のない生き方を考えなさいという警鐘かも知れない。
2005年12月15日
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世相表す漢字、トップは「愛」…2位「改」3位「郵」 (読売新聞)1年の世相を表す今年の漢字に「愛」が選ばれ、12日、京都市東山区の清水寺で、森清範貫主が特大の色紙に揮毫(きごう)した。 日本漢字能力検定協会が全国から募集。8万5322票が集まり、「愛」は4019票(4・7%)を集めた。 黒田清子さんと夫の慶樹さんとの結婚や、女子卓球の福原愛さんの中国での活躍などが影響したとみられる。2位は改革の「改」、3位は郵政の「郵」だった。[ 2005年12月12日14時36分 ] うーん、何だかピッタリという感じがしない。同じ「あい」でも、「愛」ではなくて「哀」ではないのか?
2005年12月12日
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<長野小5不明>女性の目撃情報はウソ朝刊でこの記事をみつけて、目を疑った。最近は驚きのニュースが続いていて、いちいちビックリしていられない感じになりつつあるのが怖い。この女性「注目してもらいたかった」と言っているようだが、気持ちはわからないでもないが、これはやっぱり許されない。このようなことが起きないように、身の回りに寂しそうな人がいたなら、できるだけ声をかけるようにしましょう。それにしても、長野の少年はどうなっているのだろう。行方が心配である。
2005年12月10日
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みずほ証券社長、内部管理に不備・損失は270億円に みずほ証券の福田真社長は8日夜、東京証券取引所内で記者会見し、東証マザーズに同日上場したジェイコム株への大量の誤発注について「(誤った入力を)警告する端末上のメッセージを担当者が見落とした」と述べ、内部管理体制に不備があったと明らかにした。今回の売り注文取引に絡んだ損失は「含み損を含めて270億円」と明らかにした。 福田社長は冒頭、「投資家や市場関係者、発行体など多くの人に大変なご迷惑をおかけし、おわびする」と陳謝。 福田社長は誤発注の原因を3つ列挙した。まず価格と株数を逆に入力する単純なミスがあり、さらに警告を見落とした。その後ミスに気付き、注文を取り消す手続きを何度か試みたが、うまくいかなかったという。 みずほ証券では、その後、売り注文の大部分を市場で買い戻した。損失は含み損を含めて270億円で、今後多少増額する見込みだ。福田社長は「みずほ銀行などの協力体制もあり、当社の財務内容からしても資金繰りには懸念はない」と強調した。 (01:08) 私は株取引についてよくわからないが、こんなことあるんだとビックリ。人間はミスをする動物なのだと、あらためて思う。ミスをした担当者は、今頃どんな気持ちであろう。パニック状態に陥っているのではないだろうか。よくミスをして謝る事の多い私としては、同情を禁じえない。
2005年12月09日
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★偽造医師免許コピーで8年半、都立広尾病院などで勤務8年半、全く医学の勉強をしたことがなくて、医師の仕事ができるということにビツクリ仰天。記事によると「山城容疑者は、都立広尾病院(渋谷区)など約20か所の医療機関に従事していたが、医療事故を起こしたことはなかった」「山城容疑者は現在、同医院や、佐々総合病院(西東京市)など4か所の医療機関で内科医や当直医として勤務。外科手術以外の大半の医療行為を扱っていたといい、昨年は計約2000万円もの収入があった」8年間、同僚の医師たちは全く疑問を抱かなかったのかと、非常に疑問。医者って、偽造でも何でも免許のコピーさえあれば信用できる程度の仕事なのか?★未就学:18歳女性を11年以上、自宅に閉じ込め… 福岡市博多区の女性(18)が母親(40)から小中学校に全く通わせてもらえず、少なくとも自宅に11年以上閉じ込められていたことがわかった。女性を殴った傷害容疑で母親が逮捕され、11月22日に福岡簡裁で罰金10万円の略式命令を受けて未就学が発覚した。同市教委や学校は女性の存在を把握し、時折家庭訪問もしていたが、女性と対面したことはなく、結果的に放置し続けていた。市教委や学校は、どんな家庭訪問をしていたんだ。子どもに会わせない親には何かあると思わない方が不思議だ。何かあると思いながらそのままにしていたのなら、それもまた立派なネグレクトではないか。親と同じくらいに、関係者の対応を責めるべきだ。マニュアルの有無の問題ではないだろう。
2005年12月06日
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姉歯建築士また聴聞欠席 事務所登録取り消しへ<耐震偽造>姉歯建築士、頼まれない物件も惰性で偽造この事件に関して、姉歯氏の責任は当然重いと思うが、他の登場人物と比べたら、さほど悪人顔ではない。姉歯氏は現在、体調不良や「外に出るのが怖い」と雲隠れ中のようだが、身辺の警護はされているのだろうか。彼が恐怖を感じるのは、とてもよくわかる。もしも彼に何かが起きたなら、全ての責任が彼に押し付けられることは明白。このようなことが二度と起きないようにするためには、彼が全てを明らかにすることが大切だ。そのためには、なんとしても彼の命を守ることが重要だと思う。母に「一人で帰る」小5男子が不明に…長野・諏訪 (読売新聞)罪のない子どもが被害者となる事件が続発している。広島や栃木の事件は、おそらくイタズラ目的が内在している事件だと思うが、長野の行方不明の子どもは、男児である。何とか無事に戻って欲しいと願うが・・。日本は、安心して子どもを外に出すことができない状況になってきている。昨日、孫達の顔を見ながら、「もしも、この子達が・・」と思うと、考えるだけで辛くなる。子どもの登下校は、親が責任を持たなくてはならない時代なのか。私が子育てをしていた頃は、フルタイムで仕事をしていたので、徒歩で20分くらいの道のりの登下校に、送迎をしたことなんてなかった。雨が降ろうと雪になろうと、「そのくらいは頑張れ」という感じで、迎えに行くこともなかった。長男などは小学校に入学した時から「道草」の達人で、まともに通学路を帰ることなんて少なかったのではないだろうか。私は、子どもの成長にとっては、道草もまた必要だと考える親だった。でも、そんな言い分は、今では通用しないようだ。しかし、毎日の登下校を親が責任を持つということは、とても大変なことだ。ここはやっぱり、地域の人たちがしっかり見守る仕組みが必要なのだろう。同時に、子どもの安全を自らが守る手段を教える「CAPプログラム」の学校教育やPTA行事、地域の安全教育などへの導入も大切だと思う。
2005年12月05日
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<流行語大賞>「小泉劇場」「想定内(外)」にユーキャン新語・流行語大賞「小泉劇場」や「想定内(外)」は幸いなことにわかっていたけど、「ちょいモテオヤジ」「フォーー!」「萌え~」「ボビーマジック」なんて、何のことだっけ?という感じ。「ブログ」というのも、このようなブログとは別の意味合いがあるのかな?紅白歌合戦、出場歌手発表 ユーミンが初出場紅白に至っては、初出場で知っているのはユーミンだけという情けなさ。多分、音楽を聴いたら「あ、聞いたことある」と思うのだろうけど、カタカナやアルファベットの歌手(グループ?)は、文字を見ただけでは想像もつかない世界だ。私って本当に時代遅れの人間なのかもと、激しい不安に駆られる季節である。
2005年12月02日
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アムール川に有害物質を数年間投棄、露が中国を批判【モスクワ支局】タス通信によると、ロシアの農業監督当局者は24日、中露の国境を流れるアムール川に、中国の化学工場が過去数年にわたり有毒な化学物質を投棄していたと批判した。中国側は投棄の事実を通告せず、ロシア側は水質検査により汚染を把握していたという。 有毒物質はフェノールやベンゼンで、アムール川に生息する魚類に影響が出ており、ロシアの自然保護関係者はアムール川での漁獲を当面禁止するよう提案しているという。 アムール川には、中国吉林省の石油化学工場爆発事故で汚染が問題化している松花江が合流しており、今回の事故による水質汚染の影響がロシア側に及ぶ可能性が懸念されている。(2005年11月25日12時21分 読売新聞)アムール川は、道東・道北の冬の風物詩「流氷」の母なる川である。つまり、アムール川から海に注ぎ込まれた水が凍って、北海道までやってくるわけ。ということは、流氷で有害物質を閉じ込めて北海道に届けられるということである。自然界には国境はない。これには、自衛隊も軍隊も何の役にもたたない。
2005年11月28日
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西村真悟議員、来週にも逮捕へ 弁護士法違反容疑西村議員に辞職要求 民主党が方針私は、この人は好きではない。それに、どうしてこの人が民主党にいるのかと、強い違和感を覚えていた。だから、今回の報道には「さもありなん」とも思うし、議員辞職も当然だろう。今回のことで、彼が弁護士であることを知った。現役の弁護士だった頃、どんな業界の弁護活動を得意としていたんだろう?
2005年11月26日
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<日露首脳会談>北方領土問題で具体的な進展得られず 小泉純一郎首相は21日午後、ロシアのプーチン大統領と首相官邸で約2時間半会談した。北方領土問題をめぐっては、北方四島の帰属確認後に平和条約を結ぶとした「東京宣言」(93年)の再確認を首相が求めたのに対し、大統領は宣言に言及せず、具体的な進展はなかった。両首脳は領土問題の解決を目指し協議を継続することでは一致したが、共同声明(政治文書)の発表は見送られた。 両政府は首脳会談後、経済分野を中心に12の合意文書に署名。東シベリアのパイプライン建設に関し「来年のできるだけ早い時期」までの合意を目指すとしたが、日本が求める太平洋ルートの優先着工は明記されなかった。ロシアの世界貿易機関(WTO)加盟を承認する2国間合意や、ロシアの退役原子力潜水艦5隻の解体に日本が協力することも盛り込まれた。 両首脳は会談後、共同記者会見を行った。首相は領土問題について「立場にはまだ相当開きがある」と認め、北方領土の共同開発について「さまざまなレベルで協議を続けたい」と述べた。大統領は「領土問題は複雑で簡単ではない」と語った。 領土問題を首脳間で本格的に協議するのは03年1月に小泉首相が訪露し「交渉の加速」に合意した「日露行動計画」に署名して以来。首相は「諸合意に基づいて平和条約交渉を進めたい」と東京宣言などの再確認を求めたが、大統領は「双方に受け入れ可能な方策を模索していきたい」と述べるにとどまった。 大統領は首相に来年の訪露を招請。両首脳は麻生太郎外相とイワノフ安全保障会議書記(前外相)による「戦略対話」を始めることで合意した。【大貫智子】 ◇日露首脳会談の骨子 【北方領土問題】一、四島の帰属問題で認識の違いを再確認一、帰属問題を解決して平和条約締結を目指す交渉継続一、経済関係などを発展させ解決を目指す一、双方に受け入れ可能な解決策を模索 【二国間関係】一、太平洋パイプライン実現に向けて協力一、ロシア側が来年中の小泉首相の訪露招請 ◇小泉純一郎首相とプーチン大統領との共同記者会見要旨 <北方領土問題> 首相 北方領土の帰属問題を解決し、平和条約を締結するという認識は共通しているが、立場には相当開きがある。さまざまなレベルで協議を続け、溝を埋める努力をしていく。良好な経済協力を強化し、協力できる分野を広げ、将来の平和条約締結に向けた環境を醸成していきたい。 大統領 双方に善意さえあれば、双方にとって受け入れ可能な解決策を見いだし、四島の住民、そしてロシアと日本の国益に合致する解決策を見いだすことができることを確信している。平和条約がないことが露日間の経済協力を妨げているのは間違いない。しかし、経済協力発展の方向で問題を解決できるよう努力していく。 <エネルギー協力> 大統領 ロシアのエネルギー資源は既に日本の市場に提供されつつあり、サハリンプロジェクトのエネルギー提供も始まった。その提供を増やしたい。 首相 エネルギー戦略でロシアとの協力関係は極めて重要だ。太平洋パイプラインは日本だけでなくロシアにも利益になる。どのような協力ができるか協議したい。 (毎日新聞) - 11月21日アメリカには無条件追随、日本からはたくさんのお土産付き。ロシアにもなす術はなく、北方領土に関しても言いなり状態。予想されていたことではあるが、小泉氏の威勢の良さは「内弁慶」ってことなんだと痛感。【追記】北方領土返還関連サイト 北方領土問題対策協会HP このサイト中の なるほど!なっとく!北方領土は、とてもわかりやすい。 北方四島交流センター「ニ・ホ・ロ」 北方領土復帰期成同盟
2005年11月22日
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尚子お帰り!2年前の悪夢振り切り復活Vさほどスポーツには関心のない私も、高橋尚子さんが足の故障を押して走るということを聞き、ハラハラしながらテレビ観戦をした。結果は見事な優勝。本当に足が痛かったのか?と、思うくらいの見事な走りだった。私の母などは、「足が痛いって言って、相手を油断させたんじゃ?」なんていいだす始末。私は、もしも途中で棄権することになっても、彼女は限界まで走ることを選ばざるをえなかったのではと思っていたし、彼女のことだから足が再起不能状態になっても、気力で走るんじゃないかと、そっちの方が心配だった。だから、優勝インタビューも好意的に聞いてはいたのだが・・。それにしても、気分的にハイになっていたとは言え、よくしゃべった。最初は多少ウルウルしながら見ていた私も、最後の頃には「もうそのへんで、やめときな」と思ったり、インタビュアーに対して、「まだ聞くの?!」と思ったりしていた。日本中の多くの人たちが、彼女の優勝で勇気を貰ったり励まされたりもしただろう。だけど、それは、それぞれの人が受け取るものであり、本人が言わなくても良いものではないだろうか。なんとなく、そんなことを感じてしまうインタビューだと思った。まあ、これも人それぞれの個性の問題だから、彼女はそのような意味で走っているのだな・・と思うけれど。でも、今までの努力や悩みが報われて、本当に良かったと思う。ただ、「努力が必ず結果として報われる」というものでもない。「夢や目標を持つことで充実した一日になる」ということが、一番大切なことだ。それは、尚子さんの言うとおりだと思う。大切なことは、どのような形でもいいから、今が充実して満足できる」ことだと思う。
2005年11月20日
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<耐震偽造>書類不備も素通り 民間検査「速い」と受注増 [ 11月19日 12時43分 ](毎日新聞) 千葉県市川市の姉歯(あねは)建築設計事務所によるマンション耐震データ偽造問題では、国が認定したプログラムの信頼性を盾に、少なくとも2年半にわたりチェック機能が働かないまま偽造物件を増やしてきた。マンションの建て替えも検討される事態を招いた姉歯秀次・1級建築士(48)の構造計算書偽造は、なぜ気づかれなかったのか。【長谷川豊、大平誠】 建物の建設前に建築士が作る構造計算書は、地震や台風などが来ても建築物の安全に問題がないことを示す重要書類だ。建築物のデザイン図をもとにして、柱やくいの太さや数、鉄筋の太さや質など、建物の強度に関係する数値をさまざまに変えてコンピューターに入力して結果をはじく。入力した数値が問題ないと判断されれば、書類は完成する。 国が指定する民間の検査機関や自治体がこの書類を審査し、耐震などの基準をクリアすれば着工にゴーサインを出す。建設業者はデザイン図に、構造計算書に基づき柱やくいの数、鉄筋の太さなどを記した図面により建設工事を進める。 構造計算に使うプログラム(ソフト)は、信頼性が高い国土交通大臣の認定品である場合が大半だ。姉歯建築士はこの信頼性を逆手に取ったとみられ、元請け設計事務所や国が指定する検査機関に提出した書類に、プログラムの利用証明書を添えていた。 しかし姉歯建築士は、地震などに伴う外力の設定を、国などが定める耐震強度に応じた数値を入力したものと、半分程度の外力の数値を入力してはじいた二つのデータを用意。そのうえで、全体で数百ページになる書類の後半部分を、外力が半分程度で出した偽造データにすり替えていた。 例えば、本来震度6に耐えるよう打ち出した構造計算のデータを検査機関に提出しなければならないのに、震度3に耐える程度の構造計算のデータも用意。震度6に基づく計算書の後半部分を震度3の計算書に替えて検査機関に提出し、承認されれば、本来より柱が細いなど強度の弱い建物の設計図となるわけだ。 計算書の上部には、入力データに基づく固有の番号が打ち込まれる仕組みになっている。姉歯建築士が提出した書類は、前半部と後半部でデータが違うため番号が異なっているはずだが、書類には番号部分の記載そのものがなかった。 こうした偽造について国交省や多くの設計関係者は「書類の番号部分がない場合、より詳細に検査しなければならない。見逃した検査機関の責任も重い」と指摘する。しかし、不正のあった完成済みの14棟のマンションやホテルに関する偽造書類を承認した検査機関の「イーホームズ」(東京都新宿区)は「書類に番号がない場合は他にもある。今回の偽造は巧妙だった」と主張する。 イー社に出された構造計算書には、省令で定められた認定書や指定書など計算の正しさ、手順を示す公文書が添付されていなかった。中間検査、完了検査というチェックの機会もありイー社が担当していたが、不正は最近まで暴かれなかった。 姉歯建築士は当初、千葉県の聴取に「コスト削減のプレッシャーがあった」と建設業者側の関与をうかがわせる話をしていた。だが、その後の毎日新聞などの取材には「書類を偽造することで計算書作成の作業時間を短縮できた。建設のコストを下げてと(建設業者側から)言われたことはない」と話している。 このニュースに関しては、一言しかない。「日本は、総無責任体制なのか」。いくらチェックシステムが整っていても、それを運用・実行するのは人間で、一人一人のモラルが低下していたら、どんなルールも仕組みも無意味だということ。「無責任だ!」と怒ることや非難することは簡単だし誰でもやっていることだけど、同時に自分の役割や仕事の社会的責任を本気で考えることが、このようなことを防ぐ唯一の方法だと思う。私も、無責任の風潮に毒されてはいないだろうか。 【追記】この日記にトラックバックしてくださった皆さん、ありがとうございました。私もTBさせていただきました。(11月20日)
2005年11月19日
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日米首脳会談*日本の主体性が見えぬ(11月17日)記録のために、コピー。 小泉純一郎首相の対米追従の外交姿勢が如実に表れたブッシュ大統領との会談だった。 日米両国が目指す「同盟の深化」とはこういうことだったのか、とがくぜんとさせられる。 象徴的なのは共同記者会見の冒頭で首相が述べた言葉だ。 「日米関係が良ければ良いほど(日本は)中国、韓国をはじめ世界各国と良好な関係が築ける」 そこにのぞくのは、日米関係至上のいびつな世界観だ。 首相の靖国神社参拝で関係が悪化している中国や韓国からは、米国の後ろ盾を得て足元を見られないようにしているともとられかねない。 今回の会談の目的は同盟の強化を確認することにあった。この方針に沿って首相は、十二月十四日に期限切れを迎える自衛隊のイラク派遣の延長や、先に中間報告がまとまった在日米軍再編の着実な実行を表明した。 しかし、内実は自衛隊と米軍の一体化の推進であり、米軍の任務を自衛隊に肩代わりさせようというものだ。 首相は、米国が主導する対テロ戦争について「長くつらい戦いを覚悟しなければならない」と決意を述べたが、これも米国の忠実な「代弁者」としての発言だろう。 一方、ブッシュ大統領も会談後の演説で「日米同盟はアジアの安定と安全保障の柱だ」と強調した。 確かに米国にとっては、太平洋の対岸のアジアへの入り口として、また世界戦略の要石として、日本は重要な同盟国であろう。 ところがそういう大統領自身、国内外で政治力、求心力の低下という大きな問題を抱えている。 米軍の死者が二千人を超え厭戦(えんせん)ムードが高まるイラク問題、ハリケーンへの対応のまずさ、ホワイトハウス高官のスキャンダルなどによって、国民の支持率は不支持率を下回っている。 イラク問題などをめぐる国連での単独行動主義が、世界の国々から批判を浴びているのも周知の通りだ。 そんな米国に追従し、過剰な配慮を重ねる国が、国際社会で尊敬や信頼を集めることなどできない。いま日本が求められるのは、米国一辺倒ではない主体的な外交姿勢だろう。 もう一つ、指摘しておかなければならないことがある。 今回の会談に間に合わせるため、日米両国は強引に米軍再編の中間報告をとりまとめた。日本側は牛海綿状脳症(BSE)問題で禁輸していた米国産牛肉の輸入再開方針を固めた。 自衛隊のイラク派遣延長表明もそうだが、いずれも重要政策でありながら、国民への説明も国会での議論も十分ではない。 米国への配慮が民主主義に優先してしまっている。順番が逆ではないか。まったく、小泉さんはどこの国の首相なのだか・・。sowonさんの戦争ほど金のかかるものはない⇔戦争ほど儲かるものはない 呉雅力さんの日米首脳会談は屈辱的だね同感です!
2005年11月17日
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ブッシュ大統領、アジア歴訪で京都到着 米国の役割強調米大統領のアジア歴訪 中国に「人権」圧力へ 日本・モンゴルと対比米国の対中貿易赤字は長期的問題=ハドリー米大統領補佐官もっとあるようだけど、後で読もう。小泉氏とどんな話をするのやら。・・で、結果は↓結束確認、米軍再編を評価 日米首脳会談小泉首相は16日午前、来日中のブッシュ米大統領と京都迎賓館で会談した。首相は「世界の中の日米同盟」を強調し、中韓などアジア諸国との外交を進めるうえでも日米同盟が強固であることが重要だと指摘した。両首脳は、在日米軍の変革・再編やイラクへの自衛隊派遣、牛海綿状脳症(BSE)にからむ米国産牛肉の輸入再開問題、鳥インフルエンザ対策など幅広く意見を交わし、両国の協力を確認した。 会談は1時間25分にわたり、首相は終了後の共同記者会見で「『世界の中の日米同盟』という視点から大統領と話した。日米関係が良ければ良いほど、中国、韓国、アジア諸国をはじめ世界各国と良好な関係を築ける。これが基本的な私の考え方だ」と述べ、アジア外交の面でも日米同盟の重要性を強調。「日米関係をほどほどにしてマイナスが出たら他の国との友好関係の強化によって補ったら良いとの考えが日本にあるが、私はそういう考えは全く取っていない」と語った。 大統領も「中国に私が言いたいのは、自由な社会こそ、その国にとって良い。指導部は自分たちの社会に自由を与えることを恐れてはいけない」と応じた。 また大統領は、自民党が圧勝した総選挙について「民主主義の強さを確認するものだった」と評価。12月14日に期限を迎えるイラクへの自衛隊派遣については「私の決断ではなく、皆さんの決断だから、最善の決断をしてほしい」と語った。北朝鮮の拉致問題については「我々も懸念を共有している」と述べた。 米軍再編については、首相が「平和と安全という恩恵を受けるためには、しかるべき代価を払わないといけない」と語り、来年3月の最終報告に向けて、地元の説得に全力を尽くす考えを示した。 米牛肉の輸入再開問題では、食品安全委員会が答申原案をまとめ、国民からの意見(パブリックコメント)募集の段階まで進んでいることを首相から説明。正式な答申が出れば政府として輸入再開に向けた措置を取る姿勢を示した。大統領も記者会見で「日本は米の牛肉は安全との判定を出してくれた」と語り、歓迎する姿勢を示した。 米国が日米同盟を重要視する最大の要因である中国については、中国が建設的なパートナーとなるよう日米で連携して対応することを確認。首相は中国の経済発展を歓迎しながらも、軍事費の増大など不透明な要素を指摘した可能性もある。【朝日/2005年11月16日(水)】 「日米関係が良ければ良いほど、中国、韓国、アジア諸国をはじめ世界各国と良好な関係を築ける」って、ホント?「自民党が圧勝した総選挙について「民主主義の強さを確認するものだった」も、ホント?米軍再編や米牛肉輸入再開など、アメリカにはリップサービスも含めて大サービスの小泉さん。あなたが一番サービスしなくてはならないのは、日本国民であることをお忘れなく。
2005年11月16日
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紀宮さま、黒田さんご結婚 天皇陛下「折々にいらっしゃい」 変わらぬ絆胸に 紀宮ファンの私としては、記録のために記事をコピー。天皇家の長女、紀宮さま(36)と東京都職員、黒田慶樹(よしき)さん(40)の結婚式が十五日午前、東京都千代田区の帝国ホテルで行われた。代理の宮内庁職員が、お二人の新居のある都内の役所に婚姻届を提出、受理され、紀宮さまは黒田清子(さやこ)さんとなられた。同ホテルで行われた披露宴には、戦後の皇族女子の結婚披露宴としては初めて天皇、皇后両陛下がご出席。これに先立つ記者会見で、紀宮さまは「黒田家の一人として新しい生活に臨んでまいりたい」と抱負を語られた。 午前十時前、黒田家の使者が御所に紀宮さまを迎えにあがる「入第(じゅだい)の儀」。紀宮さまは、両陛下と最後のお別れをされた。 結婚式は同ホテルの宴会場「蘭の間」に祭壇を置き、神前式で行われた。紀宮さまは白いロングドレス、黒田さんはモーニング姿。式をつかさどる斎主は伊勢神宮の北白川道久大宮司で、両陛下のほか皇太子ご夫妻をはじめ皇族方、黒田さんの母、寿美子さん(70)ら三十一人が出席。通常の神前結婚式と同様に、斎主の祝詞の奏上のあと、お二人の「盃の儀」や出席者らによる、「親族盃の儀」などが厳かに行われた。 午後二時からの記者会見。紀宮さまは「多くの方に支えていただき今日を迎えられたことを深く感謝しております。両陛下や家族との日々を大切に心に持ちながら、新たにさまざまなことを学び、黒田家の一人として新しい生活に臨んでまいりたい」。横に並んだ黒田さんは「二人で力を合わせ一歩一歩進んでいきたい」と話した。 午後四時すぎから開かれた披露宴には、両陛下をはじめとする皇族方のほか、新郎新婦の恩師や職場の同僚、友人らも合わせ約百二十人が集まった。来賓代表として、東京都の石原慎太郎知事があいさつした後、乾杯。フランス料理が振る舞われ、紀宮さま、黒田さんのゆかりの人たち四人が祝辞を述べた。 披露宴の後、お二人はホテルで夕食を取った後、東京都内の賃貸マンションの新居へ移り、新生活をスタートさせた。 ◇ 結婚式の朝、天皇陛下は、紀宮さまに「家族の絆(きずな)は変わらない」と声をかけられた。皇后さまは、ご自身が嫁ぐ朝、母親がそうしたように、紀宮さまをしっかりと抱きしめられた。厳格にお務めを果たされる一方、家族を大事にされた天皇、皇后両陛下。お二人の深い愛情ではぐくまれた紀宮さまは、三十六年間の思い出を胸に新たな生活へと踏み出された。 紀宮さまは文書で、朝の両陛下とのお別れの様子を自ら次のように述べられた。 「天皇陛下からは『これからは皇后さまがなさっていらっしゃったように、慶樹さんはもちろんのこと、慶樹さんに連なる人々と慶樹さんの仕事を大切に考えるように。今後、公的な仕事を共にすることはなくなるが、家族の絆は変わらないので、折々にいらっしゃい』とおっしゃって下さいました。皇后さまはしっかりと抱きしめて下さり、『大丈夫よ』と何度もおっしゃって下さいました」 宮内庁によれば、皇后さまは前日の十四日、急に寒くなったことを心配され、紀宮さまに温かいくず湯やしょうが湯を飲ませられた。両陛下は「娘を嫁に出す親」として、紀宮さまの新生活への不安を解きほぐされたのだ。 今回、両陛下が結婚式に続いて、披露宴にも出席されたのは、きわめて異例。紀宮さまの結婚でよく引き合いに出される、四十五年前の島津貴子さんの結婚の場合、ご両親である昭和天皇、香淳皇后は披露宴に出席されていない。 天皇家では子供を親元から離して養育する慣習があったが、両陛下は初めてお手元で、皇太子さま、秋篠宮さま、紀宮さまをお育てになった。一般家庭のように、親子がそろって暮らすということが大事との思いがおありだったためだ。 披露宴へのご出席も、親として子を思う自然なお気持ちからだったのだろう。いつもお見せになる公務への厳しさの一方で、家庭をきわめて大切になさる両陛下流の皇室像を貫かれた。 ◇ 紀宮さま 天皇、皇后両陛下の長女として昭和44年4月18日にご誕生。名前は清子。お印はスイレンの「未草(ひつじぐさ)」。平成4年に学習院大文学部を卒業後、山階鳥類研究所に研究者として約13年間勤務された。11月には鳥類図鑑に関する自らの研究成果をまとめた「ジョン・グールド鳥類図譜総覧」を出版。盲導犬の普及活動など多くの公務に取り組まれた。趣味は日本舞踊。 ◇ 黒田慶樹さん 父の故慶次郎さんと母、寿美子さんの長男として昭和40年4月17日、誕生。東京都出身。学習院初等科、中等科、高等科を経て59年に学習院大法学部に入学し、ゼミは民法。63年に三井銀行(当時)に就職し、平成9年に東京都庁へ転職、今年4月から都市計画課の所属。紀宮さまの兄、秋篠宮さまとは初等科時代からの親友。趣味は車とカメラ。(産経新聞) - 11月16日やっとこの日になりましたね。黒田さん、お疲れ様です。
2005年11月15日
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今朝、新聞でこのニュースを読んでからずっと心が重い。この日記に書くのもどうしようかと迷ったけれど、ネットで検索したら、一番詳しく報じているのが下記だった。焼却炉内に2遺体:1人は80歳男性 自殺の可能性いくつか検索されたけれど、すでに削除されているものも多かったので、念のためにコピーしておく。 福井県大野市七板の旧火葬場の焼却炉内で7日、白骨化した2人の焼死体が見つかった。県警大野署の調べで、歯の治療痕などから1人は近くに住む無職の男性(80)と断定。もう1人は行方不明になっている男性の妻(82)とみて身元の確認を急いでいるが、同署は状況から自殺とみている。 調べでは、7日午後2時ごろ、近所の人が、火葬場横に、エンジンがかかったままでクラシック音楽が流れている無人の乗用車が止まっているのを不審に思い同署に通報。駆けつけた署員が焼死体を発見した。 車は男性の所有で、車内にあったガソリンスタンドの給油伝票7枚の裏面には、親族への思いのほか、「午後8時ごろ、妻とともに家を出る。火葬場で1時間待つ。炭、たきぎの準備をする」などと書かれていた。また、男性の自宅からは日記帳も見つかり、11月7日の欄には「午前0時40分ごろ点火する」などの記述があった。 さらに8日になって、男性から同市役所に郵送の手紙が届き、中には「遺産はすべて市に寄付します」などと書かれていたという。同署はこれらの状況から、7日ごろ、自ら火をつけて自殺を図った可能性が高いとみている。 近所の人によると、男性は妻と2人暮らし。子どもはおらず、妻が数年前から糖尿病を患い足が不自由だが、男性が一人で介護を続けていた。旧火葬場は平屋のブロック造り。地区の共同墓地近くにあり、30年ほど前まで地区住民が使っていたが、現在は使われていないという。【大久保陽一】(毎日新聞 2005年11月9日 11時02分)私は、朝刊を読む時に真っ先に見るのが「お悔やみ欄」である。知り合いで不幸がないかどうかを確認をしてから、ざーっと亡くなられた人の年齢を見る。60代~70代なら、もう少し生きたかっただろうなと思う。50代までなら、「どうしたのだろうか?」と思う。病気、事故、それとも・・とつい考えるし、「葬儀はすでに終了しました」などや、喪主が兄弟姉妹だったり、子どもだったり、あるいは親なら、とても寂しい気持ちになる。もしも20歳以下、それも思春期の年齢なら、胸苦しくなる。だから、80歳以上だったなら、それなりに人生を全うされたのだろうと思っていた。しかし80歳以上でも、こんなに悲しい死がある。人間は必ず死ぬのだけれど、どんな死であっても本人にとっては、現世との永遠の別れだ。基本的に死ぬ時は「一人で逝く」ものだから、二人で共に逝くのも一つの形だとは思う。ご本人達がそれを望んだのだから、仕方ないとも思う。しかし、そんな死に方を望まなければならなかったということが、とても悲しく辛い。お二人の、ご冥福をお祈りします。
2005年11月09日
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北海道は、深刻な財政危機を打破するために、様々な事業や人件費削減案を打ち出している。先日から話題になっている下記のニュースもその一つ。職員月給1割カットを提案 全職員対象は全国初 北海道私は、この危機的な状況を突破するためには、道民各分野が多少の痛みを引き受けなくてはならないだろうと思っている。道職員の賃金カットも、その減額の割合の是非についてはともかく、基本的に賛成である。しかし「経費削減」が必要で可能なものと、何があっても削ってはいけないものがあるだろう。今朝の北海道新聞の記事を読み、「これはないだろう!?」と思った。記事を検索したが見つからないので、とりあえずかいつまんで・・。財政再建、削減方針で道が特殊学級教員養成休止 障害者団体異議 「特殊学級専門教員養成事業」とは、現役教員6人程度を道教育大学に一年間派遣して、通常の養護学校教員免許より専門的な一種免許か専修免許を取得させる内容、ということだ。つまり、特殊学級の教育レベル向上をめざすもので、今年度の事業費は875万円だという。どうして、こんなところを削るのか。いや、削るどころではない、「休止」なのだ。(一旦予算書から消えた事業が復活する可能性は、このご時世高いとは言えないだろう)ハンディを持った子ども達の教育を軽んじている証拠といえる。同じ記事で、「来年度以降『道障害者会議』も休止する方針」とも報じている。こちらの予算は、120万円だ。障害を持つ人たちが、公のテーブルで直接意見を言える場は、本当に少ない。その貴重な場を切り捨てるということは、弱者切捨て以外の何であろう。少子化対策や子育て支援も結構だけれど、今現在、本当に支援が必要で辛い思いをしている人たちのことを忘れてはいけない。経費の切りつめまでは許そう。しかし、「廃止」をしてはいけない。二つの事業合わせても1000万円。もっと削っても良い無駄遣いはあるだろうに。【補記】トランキさんのコメントで、新聞記事の全文をご紹介した方が明確になると思うので、下記に転記します。ネット検索しても、このことについては詳細がわからないのです。頼りは「北海道新聞11月5日の下記の記事」のみ。専門の教員 道が養成休止 特殊学級 生徒ら増加、指導者必要なのに・・ 緊縮財政の犠牲-障害者団体反発 財政難に直面する道の事業削減方針を踏まえ、道教委は来年度から、障害のある子どもが通う特殊学級の専門教員養成事業を休止する方針だ。 情緒障害児などの増加で特殊学級に通う児童・生徒は年々増えており、現場で指導的役割を果たす専門教員の必要性は高まる一方。 障害者団体や現役職員は「他に削れる予算があるはず。道の財政再建は弱者に冷たい」と意義を唱えている。 「リーダー的な専門教員こそ、現場で求められている。学ぶ意欲を持った先生も多いのに、どうして打ち切るのか」。道東地方の小学校で特殊学級を担当する教員は、事業の休止方針に憤慨する。 事業は、現役教員6人程度を道教育大に一年間派遣し、通常の養護学校教諭免許(二種)より専門的な一種免許か専修免許を取得させる内容。特殊学級の教育レベル向上を目指し、道が1972年から単独事業として開始、これまで約360人が研修を受けた。2005年度の予算は875万円。 道教委によると、道内の小中学校に設置されている特殊学級に通う児童・生徒数は、今年度5月現在5,114人で、五年前と比べて1.4倍に増えた。背景には、親の意識変化により、従来通常学級に通っていた情緒障害児を特殊学級に通わせるようになった事情などがあるという。 一方、道内の特殊学級を担当する教員の中で、養護学校免許など特殊教育免許の保有率は、小学校で44%、中学校で37%にとどまっており、専門教員の配置を拡大して欲しいという要望は強まっているのが現状だ。 道教委には、通常の養護学校教諭免許(二種)の養成事業もあるが、来年度以降拡充する方針はないという。 道教委職員課は、「専門教員の必要性が高いのは理解している」としながらも、「道の厳しい財政状況から、やむを得ない」と説明する。 これに対し、知的障害者の福祉向上をめざす「北海道手をつなぐ育成会」の西川勉事務局長は、「学習障害などの子が増える中で、専門教員の必要性は増している。事業休止で親たちの不安が募るだろう」と懸念。 札幌自閉症児者親の会「ぽぷら会」の野原安雄事務局長も、「今でさえ養護学校教諭免許の保有率が低く、不十分な状態。他事業よりも優先させるべきだ」と注文する。 教員の研修を受け入れている道教育大旭川校の古川宇一教授(障害児教育)は、「事業廃止は現場のニーズに逆行している。財政難は理解するが、教育の充実は金がないから削るということでは困る」と話している。 道は、来年度以降、「道障害者会議」(本年度予算120万円)も休止する方針だ。 96年から年3回程度開催され、障害者の委員が道の施策に対して直接意見や提言を行う場だった。 ある障害者団体幹部は、予算規模が小さい両事業を休止することに対し、「道が障害者施策を重視していない姿勢を感じる。国の施策と同様、弱者切捨ての傾向が強まっているのか」と不安を訴えている。
2005年11月05日
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やっぱり、今日はこのことを少しは記録として書いておかなくちゃ・・。小泉内閣閣僚名簿(首相官邸サイト)記録のために転載しておく【内閣総理大臣】小泉 純一郎 衆院 神奈川11区 当選12回 【総務大臣・郵政民営化担当】 竹中 平蔵 参院 比例 当選1回 【法務大臣】 杉浦 正健 衆院 愛知12区 当選6回【外務大臣】 麻生 太郎 衆院 福岡8区 当選9回【財務大臣】 谷垣 禎一 衆院 京都5区 当選9回 【文部科学大臣、国民スポーツ担当】 小坂 憲次 衆院 長野1区 当選6回 【厚生労働大臣】 川崎 二郎 衆院 三重1区 当選8回 【農林水産大臣】 中川 昭一 衆院 北海道11区 当選8回 【経済産業大臣、国際博覧会担当】 二階 俊博 衆院 和歌山3区 当選8回 【国土交通大臣、首都機能移転担当、観光立国担当】 北側 一雄 衆院 大阪16区 当選6回 【環境大臣、内閣府特命担当大臣沖縄及び北方対策)地球環境問題担当】 小池 百合子 衆院 東京10区 当選5回 参院 1回 【内閣官房長官】 安倍 晋三 衆院 山口4区 当選5回 【国家公安委員会委員長、内閣府特命担当大臣(防災)有事法制担当】 沓掛 哲男 参院 石川 当選4回 【防衛庁長官】 額賀 福志郎 衆院 茨城2区 当選8回 【内閣府特命担当大臣(金融経済財政政策)】 与謝野 馨 衆院 東京1区 当選9回 【内閣府特命担当大臣(規制改革)行政改革担当、構造改革特区・地域再生担当】 中馬 弘毅 衆院 大阪1区 当選9回 【内閣府特命担当大臣(科学技術政策 食品安全)情報通信技術(IT)担当】 松田 岩夫 参院 岐阜 当選2回 衆院3回 【内閣府特命担当大臣(少子化男女共同参画)】 猪口 邦子 衆院 比例(東京) 当選1回 【内閣官房副長官 政務】 長勢 甚遠 衆院 富山1区 当選6回 【内閣官房副長官 政務】 鈴木 政二 参院 愛知 当選2回 【内閣官房副長官 事務】二橋 正弘 【内閣法制局長官 】 阪田 雅裕 ついでにこちらも●自民党役員【幹事長】 武部 勤 【総務会長】 久間 章生 【政務調査会長】 中川 秀直 顔で判断してはいけないけれど、○○大臣の顔は好きではない。この人、この立場になっても靖国神社に参拝するのだろうか。自民党幹事長は、ご自分で「偉大なるイエスマン」と公言する方が再任。この内閣が、今後一年でどのような仕事をするのか、楽しみよりも不安の方が強い。政治は、私たち国民の安心を守るものであって欲しい。それが実感できたなら、黙っていても人は自分の国を愛するだろう。
2005年11月01日
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民生委員困った…秋田市が母子家庭名簿の提供取りやめ(読売新聞)<普天間移設>稲嶺知事「相いれない」 対応は言明避ける(毎日新聞)知事受け入れ拒否へ 辺野古沿岸案合意(琉球新報)これから出かけなくてはならない。夜も用事があり、感想などは書けるかどうか・・。とりあえず、覚書のつもりで書いておく。
2005年10月28日
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今朝のテレビで、小泉首相の下記の言葉を聞いて、またもや「なるほど」。「権力闘争の本質見極めよ」=小泉首相、新人に政界心得を伝授「解散・総選挙に至る過程には長い政治生活を続ける上で大変勉強になるドラマがあった」。小泉純一郎首相は19日夕、自民党本部で開かれた若手議員向けの研修会「日本夢づくり道場」であいさつし、郵政民営化法をめぐる一連の政局をテーマに、政界で処していくための心得を説いた。 首相は、先の衆院選で議席を失った郵政反対組の多くが法案が否決されても衆院解散には至らないと考えていたことを念頭に「政策論が最後に政局になる権力闘争の本質を見極められなかった人は本当に惜しい」と指摘。さらに「(民営化反対が)倒閣運動と早く気付けば、こんな多く犠牲者は出なかった」と述べ、大局を見抜く「洞察力」を養うべきだと訴えた。 (時事通信) - 10月19日21時1分更新あの解散総選挙の本質は「倒閣運動」であり「権力闘争」だったことをここまではっきり言うとは、彼も大したものだ。これが政治(家)の本質なのだろう。民主主義も共産主義も大差ないわけだ。ずっと北朝鮮の「朝鮮民主主義人民共和国」という正式名称に違和感があったが、これで納得したような気分だ。さて、そのような政治(家)に政策を委ねている私達は、どうしたものだか・・。
2005年10月20日
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私は今まで、小泉氏が靖国神社参拝にこだわる理由が、今ひとつ腑に落ちずにいた。結構深慮遠謀的なところがある小泉氏が、ただの頑固で靖国神社に参拝するとは思えず、その疑問が先日の日記「小泉首相の靖国参拝」となった。それを納得したくて、昨日の「社説読み比べ」になったわけだ。そんな時、お二人の日記を拝見して、私なりに腑に落ちた。「それならわかる!」という感じである。秀0430さんの「靖国参拝問題の論理的思考の方法」 sweetrendez-vousさんの「小泉さんのシナリオ」である。なるほど、とは思うが、私は小泉さんのシナリオが描く未来の日本はイヤだ。小泉首相を支持している多くの日本の皆さんは、このシナリオで納得できるのでしょうか。
2005年10月20日
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小泉首相が靖国参拝 中韓の猛反発必至小泉首相は、どうしてこのように靖国参拝にこだわるのだろう。首相の靖国神社参拝は憲法違反であるという高裁の判断もある。いくら司法の判断が分かれているからと言って、違憲かもしれないことを、国民に率先して憲法を守るべき一国の代表者が、周辺諸国の反対や抗議を押し切っての行動は、単純に考えていかがなものかと思う。彼がいくら「個人的な参拝」と主張しようと、頑固オヤジが、家族がいやだというのに参拝するのとはわけが違うだろう。「不戦の誓い」も良いが、それが靖国神社でなくてはならない理由が、私には理解できない。「適切に判断する」ということだったが、どこが適切なのかもわからない。日本にとって一番重要課題である「外交」に悪影響のある行動を、首相がやってどうするんだ。日本大使館が注意喚起 靖国参拝で「強い反応も」断固抗議で「反日」抑制狙う=靖国参拝、最悪のタイミング-中国対日関係・核問題に影響不可避=韓国政府、強く反発の構え-首相靖国参拝小泉首相、靖国神社を参拝…昇殿・記帳せず
2005年10月17日
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横浜事件、17日に再審初公判 無罪か免訴か―学説二分今朝、テレビのニュースを見ていて、はじめてこの裁判のことを知った。戦争中の治安維持法のもとで、特高による言論弾圧や拷問がされたことについては、多少当時のことに関心を持つ人は誰でも知っている常識だとは思う。しかし、「拷問による自白での事件のでっち上げ」だと、無罪を主張し続けていた人がいたことは、恥ずかしながら今日初めて知った。でっち上げで罪を着せられたり、拷問によって死に至らしめられた人たちは多いと思うが、私の意識の中では「戦争や軍部独裁政治の被害者」という感覚で、申し訳ないが、生き残った人たちのことについて強い関心を抱いてはいなかった。第1回からの再審請求に関わってきた森川金寿弁護士は、92歳。冤罪を訴え続けた元被告5人は、全員死亡しているという。彼らの生涯にわたる闘いの行方が気になる。横浜事件とは 太平洋戦争下の特高警察による,研究者や編集者に対する言論・思想弾圧事件。 1942年,総合雑誌《改造》8,9月号に細川嘉六論文〈世界史の動向と日本〉が掲載されたが,発行1ヵ月後,大本営報道部長谷萩少将が細川論文は共産主義の宣伝であると非難し,これをきっかけとして神奈川県特高警察は,9月14日に細川嘉六を出版法違反で検挙し,知識人に影響力をもつ改造社弾圧の口実をデッチ上げようとした。 しかし,細川論文は厳重な情報局の事前検閲を通過していたぐらいだから,共産主義宣伝の証拠に決め手を欠いていた。そこで特高は細川嘉六の知友をかたっぱしから検挙し始め,このときの家宅捜査で押収した証拠品の中から,細川嘉六の郷里の富山県泊町に《改造》《中央公論》編集者や研究者を招待したさい開いた宴会の1枚の写真を発見した。 特高はこの会合を共産党再建の会議と決めつけ,改造社,中央公論社,日本評論社,岩波書店,朝日新聞社などの編集者を検挙し,拷問により自白を強要した(泊共産党再建事件)。 このため44年7月,大正デモクラシー以来リベラルな伝統をもつ《改造》《中央公論》両誌は廃刊させられた。一方,特高は弾圧の輪を広げ,細川嘉六の周辺にいた,アメリカ共産党と関係があったとされた労働問題研究家川田寿夫妻,世界経済調査会,満鉄調査部の調査員や研究者を検挙し,治安維持法で起訴した。 拷問によって中央公論編集者2名が死亡,さらに出獄後2名が死亡した。その他の被告は,敗戦後の9月から10月にかけて一律に懲役2年,執行猶予3年という形で釈放され,《改造》《中央公論》も復刊された。拷問した3人の特高警察官は被告たちに人権じゅうりんの罪で告訴され有罪となったが,投獄されなかった。 松浦 総三(平凡社大百科事典より) <横浜事件>判決から60年、全被告の無実主張 再審初公判
2005年10月17日
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郵政民営化法成立 首相満願「政界の奇跡」 憲法/拉致/教育、待ったなし小泉首相の執念が実った記念すべき(?)日。「政界の奇跡」とご満悦の小泉首相だけど、ここから何が始まるのか・・。「政治は力なり」、その「力」とは何なのだろうか・・。色々な思いがグチャグチャするニュース。楽天、短期決着目指す NHKに出演の三木谷社長今日は、この人の顔ともう一人の顔が交替でテレビに出続けている。よくわからないけど、この世界も大変そう。ここでは「力は金なり」か?楽天にTBS株売却も 村上氏、株価次第で判断もう一人の「顔」は、この村上氏。「投資ファンド」と聞いても、その意味が良くわからない経済音痴の私には、摩訶不思議な世界に住む人だ。でも、そんな現代の魑魅魍魎がうごめく世界に、私達は生きているのだなと思う。自立支援法案が参院通過 障害者に利用負担求める郵政民営化騒動のドサクサにまぎれて通されてしまった感じがする。現代の魑魅魍魎たちは、弱い立場の人たちには見向きもしないようだ。
2005年10月14日
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皇室離れる紀宮さまへ、一時金1億5千万円11月15日に結婚し、皇室を離れる紀宮さまに支給される一時金を決める皇室経済会議(議長・小泉首相)が6日、宮内庁特別会議室で開かれ、現行法で満額の1億5250万円とすることを全会一致で可決した。 一時金は皇室経済法で定められ、皇室を離れる際に皇族としての品位を保つために国から支給される。紀宮さまの場合、1億5250万円が上限で、天皇の娘にあたる内親王はこれまで満額が支払われてきた。 メンバーは議長の小泉首相のほか、衆参両院の正副議長、財務相、会計検査院長、宮内庁長官の8人。今後の課題として「女性皇族が結婚後、皇室を離れる現在の制度を見直すべきでは」「金利も安い中、金額が少ないのでは」といった意見も出たという。宮内庁は、できれば結婚後すぐに紀宮さまに渡したいとしている。紀宮様のご結婚は喜ばしいことと思うし、婚約内定から1年も経たないと結婚できないのはお気の毒だと思っていたのだが・・。昨日のテレビでは、「結婚式はできるだけ質素に」とか、「衣装は皇后陛下のお下がりを」などという紀宮様の言葉に好感を抱いていたのだが・・。一時金が1億5千万円!?金利が低いから、この額では少ない?!紀宮様は、皇室を離れても「元皇族」としてのお仕事があるのだろうか。「皇族としての品位を保つ」って、どういうことなのだろう。まったく知らない世界のことなので、私などには想像も付かない。一時金の算出基準を知りたいものだ。
2005年10月06日
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自衛隊の駐屯地がある地域では、自衛隊音楽隊が町のイベントに参加することは珍しくはない。陸上中央音楽隊のサイトを見ると、自衛隊には私が思っていた以上に沢山の音楽隊があることがわかった。私自身、何度か地域イベントで音楽隊の演奏を聴いているし、訓練を重ねた演奏はそれなりに素晴らしいと思う。・・・しかし、だ。自衛隊音楽隊の演奏に、どうにも違和感のあるイベントもある。二年ほど前、某公立中学校の行事で地元自衛隊の音楽隊が演奏したと聞いた時には、「公立中学校の学校行事に自衛隊が?!」と驚いた。その中学校には自衛隊関係者の子どもたちも多く、ひょっとするとPTA関係者に音楽隊員がいたのかもしれないが(あくまでも私の推測)「それでもいいの、先生達!!」と思ってしまった。少なくても私には強い違和感があったが、そのことを教えてくれた人は「素晴らしかったよ」と言っていたくらいだから、違和感はないようだった。自衛隊員や自衛隊と日常的に親しんでいる多くの人たちは、自衛隊の音楽隊の本来の任務は何かなんて、あまり考えないのだろうと思う。しかし天邪鬼な私は、自衛隊員による演奏の最初の目的をつい考えてしまうのだ。はっきりいって、「部隊の儀式や、有事の際の合図や戦意高揚」ではないのか?↑上記まで書いてから、現在の音楽隊の任務はどうなっているのかと、確認のためにまたネットを検索したら、ミリパワ的ザ・音楽隊 というページを見つけた。「無断転載厳禁」と書いてあるので、ここに転載しないので、関心のある人はご覧になっていただきたい。そこには、音楽隊の任務について書かれている。私の従来のイメージと、さほどズレてはいないような気がした。さて、今日「自衛隊音楽隊」について書く気になったのは、またまた地域のイベントに音楽隊が登場することを知ったからだ。それは、駐屯地がある市での「福祉まつり」での演奏である。中学校行事への登場と匹敵する違和感を覚えた。自衛隊音楽隊のコンサートを「ふれあいコンサート」と銘打っている。(福祉まつりでの「ふれあい」は、自衛隊員とのふれあいではないだろうが)その後には、福祉活動に尽力した人たちの表彰式が続くようだ。自衛隊との共存共栄がなくてはその町が成り立たない事情はわかっているつもりだが、私の違和感と不快感は押えようがない。このようなことが違和感なく容認されるようになってきたということは・・。私には、音楽隊の演奏が「突撃ラッパ」に聞こえてきそうだ。念のために補足するが、私は自衛隊音楽隊が地域で演奏すること全てに違和感を覚えるわけではない。「市民まつり」のような場所や「市民音楽祭」、市民ホールなどでの演奏会などでは、喜んで演奏を聞かせていただくし、学校での演奏についても、たとえば吹奏楽部などへの演奏指導などなら、違和感は覚えず、ありがたいことだと感じるかもしれない。
2005年10月01日
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恵庭OL殺人 大越被告の控訴棄却、札幌高裁も懲役16年 「犯人性疑問なし」 (北海道新聞 2005/09/30 01:19)二○○○年三月、苫小牧市内の会社員橋向(はしむかい)香さん=当時(24)=を殺害し、恵庭市内で遺体を焼いたとして、殺人と死体損壊の罪に問われた元同僚の大越美奈子被告(35)の控訴審判決公判が二十九日、札幌高裁であった。長島孝太郎裁判長は懲役十六年(求刑・懲役十八年)を言い渡した一審札幌地裁判決を支持し、弁護側の控訴を棄却した。弁護側は判決を不服とし、即日上告した。 長島裁判長は判決理由で《1》被告の車から被害者のロッカーキーが発見された《2》(通信記録から分かる)被害者の携帯電話の動きと被告が同様の動きをしている《3》(交際相手を被害者に奪われた)被告が被害者に悪感情を抱いていた-などと指摘。「被告の犯人性に疑問を生じさせる事情はなく、状況証拠を総合すれば、犯人であると優に認められる」と述べた。 控訴審で、弁護側は、豚の死体の燃焼実験ビデオを新証拠として提出し、「(被告が購入した)灯油十リットルで遺体を炭化するまで焼くことはできない」と主張。さらに、元東京都監察医務院長の鑑定意見に基づき、事件は男性による性犯罪の可能性が高いと指摘した。 また、事件当日の午後十一時半に被告が恵庭市内のガソリンスタンドにいたことを証明する監視カメラのビデオなどから「遺体の焼損現場とスタンドは車で二十五分程度かかり、犯行後、その時間までにスタンドに行くのは不可能でアリバイが成立する」と主張した。 長島裁判長は判決理由で、こうした主張に対する検察側の反論をほぼ追認し、豚の燃焼実験については「人間と豚では皮膚の状態が違うだけでなく、実験の条件と実際の状況にも差異がある」と指摘。また性犯罪の可能性に関しては「乏しい根拠に基づく主張」と退けた。 アリバイについては「二十分で到達可能」として、成立を否定した。 この事件は、大越被告が捜査段階から一貫して無実を主張。被告と事件を直接結びつける証拠もなく、検察側が提出した状況証拠をどう評価するかが争点となっていた。長島裁判長は判決で「被告人と犯行を結びつける十分な事実(状況証拠)が存在するときは、有罪認定できる」と述べた。 一審判決によると、大越被告は二○○○年三月十六日午後九時半から同十一時五分ごろまでの間、千歳、恵庭両市またはその周辺で橋向さんを絞殺。同十一時五分ごろ、恵庭市北島の市道で遺体に灯油をかけて焼いた。 ◇ 恵庭OL殺人事件 2000年3月17日朝、恵庭市内の市道で、絞殺後に焼かれた橋向香さんの遺体が発見された。前日夜に灯油を購入していたことや、橋向さんの交際男性と直前まで交際していたことなどから、同僚の大越美奈子被告が捜査線上に浮上。道警の任意の事情聴取を受けた大越被告は一時、「心因反応」で入院したが、退院した翌日の同年5月23日に逮捕され、6月に殺人と死体損壊の罪で起訴された。一審札幌地裁は03年3月26日、懲役16年(求刑・懲役18年)を言い渡し、弁護側が控訴した。 私は、この被告は「限りなくクロに近い」と事件当初から感じている。しかし、確たる証拠がないままに「状況証拠による有罪判決」には、とても不安を感じる。状況をどのように判断するかは、その人の主観によって随分変わってくるからだ。主観や直感は正しい判断をする場合もあるが、人の運命を左右するような判断の場合には、それを裏付ける証拠がなくてはとても危険だと思う。だからこそ、「疑わしきは被告人の利益に」という裁判の原則があるのだろうと思ってきた。今回の判決は、それから逸脱しているように思う。このようなことになった原因の多くは、初期捜査のまずさにあると思っている。今朝の道新によると、被告の車輌の検証は一ヵ月後だという。このことを始めとして、みすみす「証拠を見逃していた」としか考えられないことが、いくつかある。万が一にでもこれが冤罪ならどうするのだ。このような判決を許した弁護団も情けないと思う。この事件の裁判について、下記のサイトを見つけました。シリーズ一括読み
2005年09月30日
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<北九州連続監禁殺人>松永、緒方両被告に死刑判決記録のために、記事をコピーしておく。北九州市の連続監禁殺人事件で、7件の殺人罪などに問われた松永太(44)、緒方純子(43)両被告の判決公判は28日午後も福岡地裁小倉支部で続き、若宮利信裁判長は求刑通り両被告に死刑を言い渡した。判決は、死亡した7人のうち、緒方被告の父誉(たかしげ)さん(当時61歳)を除く6人について両被告の共謀による殺人と認定。若宮裁判長は「短期間に7人を死亡させ、徹底的な証拠隠滅を図った犯罪史上まれにみる事件。刑事責任は重大で死刑をもって臨むほかない」と述べた。 松永被告側は判決後ただちに控訴し、緒方被告の弁護団は「控訴について被告とよく話し合いたい」と述べた。 同事件の公判では、松永被告と緒方被告の供述が対立。監禁被害に遭った少女(事件発覚当時17歳)の証言と、緒方被告の供述が食い違う点もあった。 判決は、緒方被告の供述について「事件の背景、経緯、犯行状況などについて、自己に不利益な事実を含めてありのままを率直に述べており、変遷も少ない」と指摘。一方、松永被告の供述については「内容が不自然、不合理な点が多い」と述べて信用性を否定し、松永被告がすべての事件を主導し、緒方被告らが実行したと結論づけた。 緒方被告と少女の話が食い違った、同被告の妹の長女・緒方彩さん(当時10歳)の殺害事件では、少女の証言により高い信用性を認めた。 若宮裁判長は量刑理由で、緒方被告の有利な情状として(1)刑事責任は松永被告より小さく、自分の意思で虐待をしたことはない(2)真摯(しんし)に反省して各事件を自白し、真相解明に協力した(3)矯正が不可能とは言えず、幼い子供が2人いる――ことなどを挙げたが、「刑事責任は重大で、酌むべき情状を最大限考慮しても酌量減軽はできない」として死刑を選択した。 松永被告については「被害者たちを生活資金の金づる、殺人の実行行為者としてさんざん利用し、肉体や精神をぼろぼろにしておきながら、幼い子供たちまで殺害しており、極めて自己中心的で反社会的だ」と厳しく指摘。「矯正可能性はなく酌むべき有利な情状も見いだせない」と述べた。 判決によると、両被告は同市小倉北区内のマンションで、少女の父で元不動産会社員の男性(同34歳)に通電虐待を繰り返して96年2月に殺害。98年1~6月には、緒方被告の母親(同58歳)と妹夫婦一家4人の計5人の首を絞めたり、虐待で衰弱していたのを放置して殺害した。97年12月には、誉さんを通電虐待による傷害で死亡させた。判決は少女への監禁傷害罪や別の女性(44)に対する強盗、監禁傷害罪も認定した。【笠井光俊】 ▽福岡地検小倉支部の小黒和明支部長の話 判決では、検察官が主張した事実がほぼ全面的に認められ、量刑についても求刑通り両被告に死刑が言い渡されたことで、検察の責任を果たせたと考えている。 ▽松永被告の弁護団の話 緒方被告の供述が「真相解明に寄与した」と言いながら、一部の事件では信用性を完全に否定した部分もあるなど、重大な矛盾を抱えた判決だ。上訴審で、その誤りが正されるべきだ。 ▽緒方被告の弁護団の話 残念な結果だが、被告自身は極刑も甘んじて受けるという態度だったので、不満はないと思う。しかし、「緒方被告の意思」でそれぞれの犯罪行為を実行したという認定には納得していない。また、一部の事件で供述の信用性が認められなかったのも不本意だ。 ◆連続監禁殺人事件の認定◆(殺人罪起訴事件のみ) 被害者 認定元不動産会社員男性 殺 人緒方被告の父・誉さん 傷害致死緒方被告の母・静美さん 殺 人緒方被告の妹・理恵子さん 殺 人緒方被告の妹の夫・主也さん 殺 人緒方被告の妹の長男・優貴君 殺 人緒方被告の妹の長女・彩さん 殺 人(毎日新聞) - 9月28日22時47分更新飼っている金魚が死ぬのもイヤな私には想像が付かないのだけど、(だからといって、私が格別優しい人間ではない。自分のせいで生き物が死ぬのを見るのがいやなだけ)世の中には「人を殺したい」「人が苦しむのを見るのが楽しい」という性向を持つ人がいるようだ。このような人と、たまたま出会ったのが不幸ということなのだろうか。私は、死刑制度にはどうにも納得できないでいるのだけれど、法律がある限り、この二人の死刑判決はやむを得ないだろう。緒方被告には同情をしてしまう私だが、かといって結果責任は担わなくてはならないと思う。松永被告は控訴するらしいが、何だか生き生きと張り切っているような様子が複数の記事を見ると感じられて、このような人間の弁護士になった人に同情すら覚える。彼には、悩み苦しむという精神活動は皆無なのだろうか。
2005年09月29日
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<特別国会開会>郵政法案反対派は“屈服” 記事によると首相指名選挙では、郵政民営化法案に反対し非公認となった無所属衆院議員13人のうち12人が小泉純一郎首相に投票し、衆院で7割を超す340人が「小泉与党」を宣言した。とある。色々もっともらしいことは言っても、「転向」だよね。「政治家の思想信条なんて、そんなもんよ」と呟きたくなってしまう。日本全体が、「寄らば大樹」の傾向が強くなっていると感じている。従来は野党に流れた無党派層の支持が小泉自民党に流れたのも、その表れだと感じている。前原民主、対決姿勢 まず郵政民営化対案前原誠司代表は、「戦う姿勢を鮮明に」などと言っているけれど、国会での論戦で相変わらず自民党案との多少の差別化をはかる程度では、国民からは対決しているとは見えないだろう。戦っているフリをしながら、徐々に大樹に近寄っていくのではないかと、妙な心配までしてしまう。ふと気付いたら、同じような大小の木が並んでいて、その木陰に強い人たちがみんな並んでいる状態だったりして。そして相変わらず、我々庶民は大雨にずぶ濡れ状態・・・とか。特に私が不安なのは、前原氏が「改憲論者」ということ。必要な改憲はいいけれど、私が「唯一の戦争の価値ある遺産」と思っている九条だけは守って欲しいのだ。(自衛隊を認めないとは言わないけれど・・)このことで民主党内が分裂し、小泉自民に近い人たちがそちらに転向したらどうなる?ああ、良い連想ができなくて困る。
2005年09月22日
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ここまで勝つとは・・。国民の判断は、何によるものなのだろうか。やはり、「小泉改革」に賭けようということなのだろうか。あるいは、「公務員」に対する大多数の人々の目が、これほどに厳しいと言うことなのだろうか。「既得権益」にしがみついている人たちを一掃したいということか。それよりも何よりも、民主党が情けないということか。はっきり言って、「改革」だけに目を向けたら、小泉氏の方が改革者に見えたのは間違いがない。今回の大勝利が、今後の小泉首相のどのような動きにつながるのか、正直言って不安である。しかし、これが国民の選択であることは間違いがない。国民が自分で自分の首を絞めた結果にならないことを祈るのみ。小泉氏には、切ない国民の願いをしっかりと受け止めて欲しいと願う。
2005年09月12日
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★首都圏大雨、3都県で浸水3000戸 埼玉で1人水死ハリケーン「カトリーナ」の想像を絶する被害に絶句していたら、まだ台風が来てもいないのに、東京では豪雨による浸水被害とか。大都市は、かくも豪雨に弱いのかと驚いてしまう。記事によると・・ 国内では最近、激しい雨が降る回数が増加しているといわれる。04年に1時間に50ミリ以上の雨は470回で過去最高だった。100ミリ以上の雨も時々あり、今年8月には茨城県などで観測された。温暖化や都市部のヒートアイランドなどの影響が指摘されている。 都心では短時間に大量の雨が降ると、道路などが舗装されているため地面に染み込まず、付近の河川や用水路などに一気に流れ込み、低地部で浸水する。 東京都建設局によると、都内の河川は戦後、1時間に30ミリの降雨量に耐えるよう整備したが、68年に整備目標を50ミリ対応に改めた。しかし、都管理の河川で整備が終わっているのは約6割。今回あふれた河川のうち石神井川以外は整備が終わっていなかった。 同局は「今回は想定外の雨が降った。整備目標の引き上げは事務レベルでは検討しているが、今のところ具体化していない」としている。もう、「想定外」なんて言葉は通用しないのが現状なのに、アメリカに劣らず日本の対応もなまぬるいのだった。政府や自治体の真剣な防災計画推進を望むけれど、天災はその進捗を待ってはくれない。「もしも」の時にどのように自分の身を守るかは、自分達で考えてゆくしかないのだろう。まずは、台風14号の今後の進路と被害が気がかり。★<衆院選>「必ず投票」75% 有権者の関心の高さ裏付け衆院選「大いに関心」が61%…読売15万人調査という記事もあった。これによると衆院選の関心度は、「多少はある」25%を含めると86%に上った。「大いに関心」は、過去3回の衆院選時調査で一番高かった前回衆院選時(44%)より18ポイントも増加。今回、衆院解散直後から3回行っている継続世論調査でも、有権者の関心は高まっている。とある。関心の方向性はともかく、一人一人が政治に関心を持ち、自分の考えで投票をすることが第一歩だ。さて、結果はどのようになるのだろう。私としては、小泉首相が調子に乗るような結果でないことを願っている。
2005年09月05日
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アメリカ南部を襲ったハリケーン「カトリーナ」の被害は、想像を絶する。自然の猛威には人間と言うものは実にか弱いものだということを、このような大災害の時には思い知らされる。弱い人間が最大限生き残るためには、みんなが力を合わせて助け合わなくてはならないのだが・・。<米ハリケーン>治安悪化、収束せず 被災地に州兵派遣(記録のために記事もコピー)【バトンルージュ(米ルイジアナ州南部)和田浩明】米南部を襲った大型ハリケーン「カトリーナ」の被害を受けたルイジアナ州などで31日、救援活動が本格化したが、約8割が水没した同州ニューオーリンズ市などでは、銃砲店からの略奪や銃撃事件など治安悪化が収束せず、救援作業は難航している。1日にはニューオーリンズの競技場から移送された被災者がテキサス州ヒューストンに続々と到着。しかし、周辺で発砲などが相次ぎ移送作業は混乱した。被災地での感染病の発生も懸念されている。 ◇救援作業難航、感染病発生も懸念 米CNNテレビなどによると、同市住民約2万5000人を収容していた屋根付きのフットボール場「スーパードーム」からの移送は31日夜開始。1日未明、第1陣のバスが約560キロ離れたヒューストンの競技場「アストロドーム」に到着した。しかし、1日早朝、スーパードーム上空を飛行中の米軍ヘリコプターに向けた銃撃や、ドーム外側で放火が発生。周辺のホテルやビルからは移送バスに乗ろうとする避難民が殺到、混乱している。米軍は州兵約100人を派遣し治安の正常化に当たっている。 AP通信によると、ニューオーリンズ市のネーギン市長は31日夜、市警の警察官1500人に被災者の救援作業を中断し、市内での略奪行為取り締まりにあたるよう命じた。ホテルや病院などの警戒にあたるという。ブッシュ大統領もテレビ番組で「略奪やガソリンの便乗値上げには厳しく対処する」と述べた。 南部諸州では約7万8000人が避難生活を送り、米連邦緊急事態管理局のブラウン局長は避難生活は「数カ月に及ぶだろう」との見通しを示した。米保健省は被災地でのコレラや腸チフス、脱水症状を伴う病気のまん延や、西ナイル熱の感染などを懸念している。(毎日新聞) - 9月2日7時39分更新日本では、阪神淡路大震災の時もそうであったが、一部の不心得者は出没していたようだけれど、「治安悪化のために救援活動に支障をきたす」ということはあまり聞かない。被災者の人たちは、「みんなも大変なのだから」と辛抱強く、自分も大変なのに周囲の人たちと協力し合う姿が見られる。少なくてもまだ、「治安維持のための自衛隊の出動」なんて聞いたことはない。そう考えると、日本人は実に穏やかな気質の民族なのだろうと思う。「気質」というものは生まれ持ってきたものだから、遺伝的な要素が強い。今回のアメリカの被災者達の略奪行為などは、理不尽な被害を受けた時の怒りや不満を、他人にぶつける傾向性ゆえではないかと思った。そのような気質を持つ民族のリーダーが、「テロとは戦う!」と叫んで他の国々を蹴散らかすことも頷ける。どの気質が良くて、どの気質が悪いと言うものではない。どんなものにもプラスとマイナスがあるものだ。肝心なのは、全体としてのバランスではないかと思っている。さて、この「気質」は、どのように制御できるものなのだろうか。現在、衆議院選挙の真っ最中。それぞれの党のリーダーの気質は、どのような傾向性があるのか。それも考慮に入れながら、投票したいと思う。
2005年09月02日
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またまた、駒大苫小牧事件から思うことを書く。今回のことは指導者の体罰問題であり、生徒の暴力事件ではない。だから高野連でもその処分について困惑しているようだが、私に言わせたら、その体罰教師を処分することで十分ではないかと思う。高校側の対処のまずさもあったと思うので、それにもそれなりの処分があっても良い。しかし、あの優勝旗を手にするまでプレッシャーの中で必死で頑張ってきた子ども達に、その責任を負わせるのは間違っている。そんなことを考えること自体が、私は変だと思う。学校の中では、「連帯責任」が常識化しているのだろうか。もちろん、「みんなで渡れば怖くない」の類の不祥事であれば、連帯責任ということもあるかもしれない。しかし、まったく「個人的なこと」でまで連帯責任なんて、決して教育的な方法とは思えない。反対に、「責任転嫁」を教えているようなものではないか。「連帯責任」で、またまた思い出したことがある。これは私が中学生の時のことだった。当時、私たちの中学校には制服はなかったけれど、学年・クラス・姓を記した「名札」を付けることが決められていた。制服ではないから、着替えるたびに名札も付け替えなくてはならない。だから、名札を忘れる人が多かった。いくら注意しても指導しても名札を忘れる生徒がいることに業を煮やした担任は、ある日「お互いに注意しあわないから、連帯責任だ」と、罰として全員で体育館を走ることを命じた。その担任は、「自分にも責任がある」と言って先頭を走ったから、私達は「一人のルーズさがみんなに迷惑をかけるのだ」ということを学んだ側面もある。しかし、私はどうしても納得できなかった。どうしてクラスメイトが名札を忘れたというだけで、私まで罰としてのランニングをしなくてはならないのだ?面と向っての反論などできるわけもなかっただけに、悔しさと納得できない思いは、心の中に沈殿した。その悔しさは矛先を変え、「いつも忘れ物をするあの人のせいだ」という気持ちにもつながった。(忘れ物はよろしくはないけれど、これは個人的気質の問題もある。 私自身、最近はとみに忘れっぽくなって、それだけで自己嫌悪になりそう。 今の私に「忘れ物」が人の迷惑になると責められたら、生きていかれないよ)。もちろん、ルールを守らないことは良くない。だが、ルールは時々意図せずして破ってしまうこともある。それを「連帯責任」ということで無関係の者まで罰しては、本当の責任の取り方を、本人自身が見失ってしまうこともある。学校文化の中から、「体罰」と一緒に「連帯責任」も無くして欲しい。もう一つ、気になっていることがある。体罰を受けた生徒のことだ。彼は今、このような騒ぎになってどのような気持ちでいるだろう。彼が今後、居場所をなくしてしまわないかと心配である。【追記】上記の日記で、「学校文化の中から、「体罰」と一緒に「連帯責任」も無くして欲しい」と書いたことが、「連帯責任すべてを否定」しているように感じられたようだ。これについては、色々な人の書き込みから、書き方が適切ではなかったと反省した。それで、下記のように訂正します。安易な連帯責任はやめてほしい。連帯責任をとらせる場合は、本人達が納得できる理由を説明してからであるべき。
2005年08月24日
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駒大苫小牧の野球部長が部員殴る、高野連に報告せず今朝のこのニュースには、頭から冷水を浴びせられた気分。二度目の甲子園優勝という快挙の影には、こんな現実もあったのか。いかなる理由があろうと、教育者の生徒に対する暴力行為は、私は絶対に容認できないという立場だ。しかし、スポーツ指導の場面では、指導という名のもとの暴力が、従来、結構一般的なことではなかったのだろうか。いつもこのようなことが明るみに出た時には、必ず学校側は陳謝し、当事者はそれなりの処分、そしてまた、それが生徒である場合は「連帯責任」での処分となる。しかし、本音のところでは、スポーツ関係者は「ある程度のこと(暴力に近い制裁)は必要」と容認しているのではないか。だから、いつまでたっても学校内での暴力は後を断たない。それは、「部活の場面」だけではなく、学校内での教育全般に関わることだ。高校野球は、あくまでも教育活動の一環だ。そこに「暴力」があってはならない。今回のことについて言えば、そのような中で歯を食いしばって頑張ってきた野球部員達が、とても可哀想だ。しかし、彼らの中にももしも暴力を容認するような感覚があったとしたら、それは間違っている。暴力で他人を思い通りにしようとしてはならない。恐怖で人の心を支配してはならない。彼らのすがすがしい笑顔が、このことで曇ってしまうことが本当に残念だ。これからの処分がどのようなことになるかわからないが、これを今後の人生への大きな教訓として欲しい。【追記】上の日記を書いてからニュースやブログを見ていたら、「保護者からの匿名の電話で発覚」とか、「言い分が食い違っている」などと書かれたものもあった。このような場合にはありがちなことだけど、いよいよなんだか気分が悪い。そしてまた、「この程度のことで・・」などと書かれた文章を読むと、暴力を容認する感覚は、随分根を張っているのだと痛感する。
2005年08月23日
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新党「日本」、浮動票獲得どこまで 「小沢氏の別動隊」の声も政治家というのは、私のようなフツーのおばさんとは違う考え方をする人たちのようだとはよく感じるが、このニュースにも「??????」しかない。このことについては、リンクしているぼちぼちさんmskさん、呉雅力さんなども日記で触れているけれど、私にはどうしても田中康夫知事の思考回路構造が「わけわからん!」。案外、単純な構造なのかもしれないとは思うが、それにしても信頼できないやつだというのが率直な印象。(もともと、彼は個人的には好きなタイプではないが)長野県の人たちは、複雑な心境だろうと思う。もしも我北海道知事がこんなことになったら・・想像するだけで不快である。【追記】上の日記を書いてから、田中知事に理解を示すうるとびーずさんの日記発見。そのような考え方もありますね。小泉内閣 支持率63・6%にこれにも、ギャーッ!という感じだ。小泉自民党の戦略は見事に当たっている。というより、みんな罠にはまってしまったか?!日本の庶民をあなどるなかれ・・と言いたいけれど、いったい結果はどうなるのか。
2005年08月22日
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信じられない! 夏の甲子園二連覇。昨年優勝した時に、「北海道の高校が甲子園で優勝するなんて!」と信じられない思いだったが、何と今年も優勝とは。高校野球が始まった時には、「せめて一回戦は突破して欲しい」と思ったものだが、そんなささやかな願いは見事にクリアーして、あれよあれよの快進撃。みんなの高校生らしい爽やかな戦いぶりに、普段はあまり野球などを見ない私も、さすがに今日はテレビの前に陣取って応援せずにはいられなかった。みんな、本当によく頑張ってくれました。北海道に感動と喜びを本当にありがとう。記録のために、ニュース記事をコピーしておく。駒苫連覇! 57年ぶり6校目快挙/高校野球<全国高校野球選手権:駒大苫小牧5-3京都外大西>◇最終日◇20日◇甲子園◇決勝 深紅の大優勝旗が再び北の大地へ渡った。京都外大西(京都)と駒大苫小牧(南北海道)の決勝は、駒大苫小牧が5-3で競り勝ち、1947、48年の小倉(福岡)以来57年ぶり、史上6校目の夏連覇を達成した。北海道勢初の全国制覇を果たした昨夏のメンバー林裕也主将(3年)らが連覇への重圧をはねのけ、鳴門工(徳島)大阪桐蔭(大阪)などを次々撃破。全国4137校の頂点に立った。粘りの野球で初めて決勝へ進んだ京都外大西は、56年の平安以来49年ぶりの京都勢優勝はならなかった。 甲子園の青空に、人さし指を突き刺した。昨夏と同じ「NO・1」の証しのポーズ。北海道勢初優勝に続き、歴史に刻み込む夏連覇の瞬間。5万大観衆の歓声と拍手がわき起こった。昨年の「雪のハンディに負けずによく頑張った」の意味はもうない。強さをたたえる響きだけだった。 同点で迎えた7回裏が、駒大苫小牧の強さだった。1死二、三塁。1回に遊ゴロで1点をたたき出した辻が、今度は二塁ゴロで打点を稼ぐ。本間死球の後、3打数無安打だった岡山が当たり損ねの遊撃内野安打でさらに1点。勝利が決定的となった。派手な長打も華麗な安打もない。渋く、泥臭く、得点を重ねた。 V2は、重圧との戦いだった。全国制覇のお祭り騒ぎが終わると、すぐに「夏春連覇」の期待が渦巻いた。香田誉士史(よしふみ)監督(34)は「(期待は)うれしいものでもあるが、重いものでもあったので複雑だった」と話した。昨夏、サイクル安打を放った林は「先輩の名を汚せない」と、新主将として重圧を背負った。「勝てないのでは」という不安から逃れるために深夜までバットを振り続けた。 昨夏のベンチ入りメンバー6人が残り「夏春連覇」がかかるセンバツ切符は手にした。だが、2回戦の神戸国際大付戦で8回まで無安打無得点に抑えられ0-4で完敗した。5月の春季北海道大会では、初戦で白樺学園に敗退。道内連勝記録が27で止まった。白樺学園は「冬は室内での打撃練習や筋力トレ」という雪国の常識を覆した駒大苫小牧の雪上ノックを取り入れていた。ライバルは着実に追い上げていた。「おれたちは弱い」と悟った時、連覇への本当の戦いが始まった。 「全員で大優勝旗を返しに行く」がチームの目標になった。それをクリアできなければ、連覇などあり得ない。昨夏の甲子園で、チーム最高打率(4割4分8厘)を塗り替えた打撃力はない。高校野球で最も基本でありながら、最も難しい守備を再び鍛え上げた。本家の雪上のノックで培った「攻め」につながる守りが、よみがえった。 「1年間の自信」。林の帽子のつばに書かれた言葉は、地区予選から大阪桐蔭との準決勝まで11試合連続無失策につながった。決勝こそ2失策したが、傷は広げなかった。林は「100点、いや150点、いや1万点の試合です。みんな最高だっ! 」と叫んだ。6日の開会式で返還した深紅の大優勝旗を、14日後に取り戻した。香田監督は「なぜ連覇できたか…分かりません」と言った。だが心の中では「やってきたことに間違いはなかった」と確信していたに違いない。【本郷昌幸】(日刊スポーツ) - 8月21日9時57分更新
2005年08月20日
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<新党>綿貫氏ら結成 名称は「国民新党」昨日のテレビでその記者会見の様子を見たが、「国民新党」が「国民祈党」に見えて、??と思ってしまった。(国民に投票を祈る党か? 国民は神様ですという心境かも←言い過ぎかしら)しかし「新党」と言われても、私には「自民旧党」のイメージ。それと、会見で綿貫氏は「刺客と称してこの前まで仲良かった自民党の同志を刺し殺すという意味の対抗馬をどんどん立てることを座視するには忍びないという気持ちで立ち上がった」と言っていたが、自民党が「刺客」という言い方をしているのだろうか。マスコミが「刺客」と煽っているように思っていたのだが・・。鈴木元議員、「新党大地」旗揚げ 松山千春さんが命名こちらも「新党」だそうで・・。新しく作ったのだから「新党」でも良いのだろうが、なんだか新しい感じはしなくて・・。党の名前と鈴木氏の私のイメージとのギャップがありすぎ。そういえば、一昔前に「新党ブーム」があったなと、ネットで調べてみた。◆新党ブーム 2002年版「現代用語の基礎知識」掲載。平成の時代に入って、政党は大きく揺れた。自民党から新党さきがけと新生党が離脱した。1993年の政変は、竹下・金丸経世会という、田中型政治といわれる”数の政治”の終焉でもある。武村正義を中心に、新党さきがけが結成された。このなかに、鳩山由起夫がいる。金丸の直系といわれた小沢一郎も、スキャンダルに見舞われた金丸から離反し、羽田孜と共に、新生党を結成し、大自民党の終わりを予感させた。一方で、日本新党の細川護煕も、93年の総選挙で、衆院に進出し、大善戦した。この夏、日本新党の細川護煕を首班として、非自民非共産の政治改革連立政権が成立した。これには、自民党から離脱した新生党の小沢一郎の役割が大きかった。また、新党さきがけも加わり、公明党、社会党も参加した。文字通り、新党ブームのなかで、自民党は変革を期待する国民=有権者の前に屈した。あの時は、日本の政治の変化のきざしを感じたし、「新党」という名称にも違和感がなかったが、今回の新党には「なんだかねえ・・」という感じである。結果はどうなるのだろうか。
2005年08月18日
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またまた地震。かなり広範囲で揺れたようで、ここ北海道のわが町も「震度2」だったとか。私は外で自転車に乗っていた時間帯だったのでまったく気がつかず、帰宅してテレビをつけて「ありゃりゃ!?」であった。それにしても、7月にオープンしたばかりのスポーツ施設の天井が落ちたとは本当に驚いた。映像を見ていたときには、天井が落ちるくらいだからそんなに新しい施設ではないだろうと勝手に思い込んでいたのだが・・。少なくても、10年前に阪神淡路大震災が起きた後に建設した建物は、震度6くらいの耐震構造であって欲しい。他人事ではない。築30年の我家は、震度6だとどういうことになるのか。地震で被害に遭われた方には、心からお見舞い申し上げます。
2005年08月16日
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不登校の小中学生、3年連続で減少 文科省調査とはいっても、前年度比2909人減の12万3317人だったが、小中学生の総数そのものも少子化で過去最低となっており、全体に占める割合としては1.14%でほぼ横ばいだった。と記事にもあるように、児童・生徒の数が減っている上に、フリースクールや適応指導教室、(以前は、フリースクールなどは登校と認められないことも多かった)あるいは保健室登校、放課後登校なども「登校」とされているのだから、私は決して減っているとは思わない。というより、今の教育を取り巻く状況や社会構造を考えると、不登校や引きこもりが減るわけがないと思っている。それなのに大学・短大進学率 初の5割超100人いて50人が勉強好きなんて、考えられないことだろう。「高学歴志向」はさらに強まり、それは「学歴信仰」が根深いことを示す。高学歴の価値は、高学歴者が増えることに反比例する。そのことが顕著になってきているにも関わらず、なぜ高学歴志向なのだろう。勉強が好きな人、本当に学びたいと思う人はどんどん進学すれば良い。だが、大学を出たら何とかなるなんて甘い。もっといえば、不登校や引きこもり経験者で「中卒」であっても、元気に生きている人は何人も知っている。(もちろん苦労はしているが、どんなに良い条件にあっても苦労は人生にはつきものだ)そんな中で、何とか大学まで問題なく成長したと思っていた親に突きつけられるのが、大卒6人に1人「ニート予備軍」 文科省調査このニュースも、私はまったく驚かず「さもありなん」という感じがする。でも、だからといって「当然の帰結だから仕方ない」とは思ってはいない。子ども時代には友達とけんかしたり遊んだりすることがとても大切だし、それがなくては子ども本来の楽しみが奪われているということだ。ある程度成長したら、社会の中で役割を果たすことでの喜びが、人には絶対に必要なのだ。不登校でも引きこもりでもニートでも、その人が日々充実感や喜びの中で暮らしていたらそれでいいのだが、決してそうではあるまい。コンプレックスや不満、恨みや妬み、淋しさや悔しさ、不安や焦燥感に翻弄されたなら、人はそのやりきれない感情から逃げようとするか、あるいは別の強烈な感情や快感で紛らわせようとするだろう。そんなことの延長線上に、反社会的行動もあるのだろうと思う。【追記】ごみかきさんのコメントで、私の書き方では私の意図と正反対に感じられるということに気付いた。書き換えてしまうとごみかきさんのコメントの意味がわかりにくくなるので、追記することにする。私は、コメントへの返事にも書いたとおり、不登校も引きこもりもニートも、全て現在の日本社会の当然の帰結と考えている。それなのに、これらを「個人的な問題、家族の問題」ととらえているから、色々な対策もちっとも功を奏しないのだと思う。時々、青少年の犯罪が起きた時に「不登校だった」「ひきこもっていた」と報道され、あたかもひきこもりや不登校と犯罪との因果関係があるように書かれているとき、強い怒りを覚える。むしろ、ひきこもるタイプの人の犯罪は少ないのではないかと思う。しかし、引きこもりや不登校で周囲から強く責められ、それによるストレスでパンクしそうになった時、誰からも苦しい気持ちや悩みを理解されなかったなら、自分や他人を思わず傷つけてしまうことがあっても自然だと思うのだ。特に不登校は、現在の学校(特に公教育)が子どもにとって強いストレスの場になっていることが、大きな要因だと考えている。そのことに対して、いまだに教育行政は鈍感だと感じている。そして、義務教育期間の不登校の子ども達に対して、別の学びの場を責任を持って準備するのが大人の義務だ。フリースクールなどが追認の形で認められてきたけれど、それには保護者の費用負担が大きい。・・・時間がなくなってしまったので、今日はこれまでにします。
2005年08月11日
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今朝の新聞で、小泉内閣の支持率が47%という記事を見て、ちょっとビックリ。《関連ニュース》 首相の衆院解散、「賛成」48% 本社世論調査(朝日) 内閣支持率上昇47.3% 過半数が民営化に賛成 共同通信調査 <世論調査>小泉内閣の支持率は46%で、9ポイント上昇(毎日新聞)彼の「してやったり」という得意満面の表情を想像し、少し危機感を持ってしまった。私は、今回の衆議院解散総選挙については、前の日記にも書いたように良かったと思っている。(新聞によると解散の支持は54%)しかし、だからといって全面的に彼を支持しているわけではない。はっきりいって、このまま小泉自民党が支持されて、彼がさらなる自信と強引さで国政を担うことはイヤである。そう思いながら楽天日記を見ていたらリンクしている哲さんの日記「丸写し挨拶・効率よく前回を流用」を見て驚いた。広島と長崎の平和祈念式における小泉首相の挨拶は、地名を入れ替えただけの文章を、ただ読み上げていたということである。私が小泉首相に完全に失望したのは、イラクで日本人が人質になった時の彼の言動だ。まだその生死もわからないうちに、勝手な行動をするやつは見殺しにするかのような言動に、強い怒りを覚えた。彼は強い人、強い国が好きなようで、貴乃花が故障にも関わらず勝利した時には「感激した」と絶叫し、強いアメリカに対してはニコニコと言うとおりにするくせに、弱いものに対しては実に冷たい。(北朝鮮拉致被害者への対応もしかりであろう)今回のことも、被爆者の苦しみや辛さへの本当の同情や共感がかけらでもあったなら、恥ずかしくてこのような挨拶文を読み上げることはできなかっただろう。これ一つ取っても、いかに彼が弱者に冷たいかわかる。私は、部分的には小泉氏を支持するけれど、全体的には「もう退陣していただきたい」と思っている。ある方がメールで、「民主党の政権になったほうが怖いような気がする」と書いてくださった。でも私は、たとえ民主党が政権を取ったとしても、なかなかまとまらないだろうと思う。(あの党は、右から左までの幅は自民党どころではないと思うから)小泉首相が変な自信で今までの路線を突っ走ることを、今は止めなくてはならないと思っている。【追記】天木直人氏のホームページの「このまま小泉首相を居直らせてよいのか」を読んで、小泉氏の本質を看破しているように思った。彼の作戦にウマウマと乗らないようにしたい。
2005年08月10日
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昨日の小泉首相の決断は、自民党にとっては大きな衝撃だったようだ。以前から「否決されたら解散」と言っていたわけだから、当然それを見越しての議員各自の判断だったはずだが・・。政治家にとって一番の優先課題は「選挙での当選」。それと、小泉首相の投げかけた課題との間で、みなさん随分悩まれたようである。ギリギリ悩み苦しむことはいいことだ。昨日の時点では、私はこのことが国民にとって良いことかどうか、よくわからなかった。(今でもよくわからないけど)でも、少なくても国会周辺の人たちだけで「まあまあ」という形にならず、国民の判断を問うてくれたことは良かったと思う。手法はともあれ、この決断をした小泉氏を今は評価したいと思う。ただし、小泉首相は「郵政法案の可否を問う」と思っているだろうが、少なくても私は違う視点で投票したい。多少は変化するであろう自民党を支持するのか、ここはまだ未知数の民主党を支持するのか・・である。実は私は、民主党に対してもかなり懐疑的である。今は「政権争奪」でみんな一致しているかもしれないが、もしも政権を取ったら、自民党どころではない内部分裂が始まるだろう。それでも、今までの自民党よりは妙なしがらみがないかもしれないから、どさくさに紛れて思い切った改革ができるかもしれない。私は、政治家の「選挙公約」「マニフェスト」なんてほとんど信頼していない。彼らの公約は「嘘も方便」の範疇にしか感じられない。それでもなお、私たちの生活は政治によって大きく左右される。なんだかんだ言っても、私はこの日本でしか生きることができない。私のような「政治音痴」に近い大多数の庶民のバランス感覚は、それほど馬鹿にしたものでもないと思ってもいる。私も、自分のバランス感覚にしたがって投票したい。結果が少しは楽しみになってきた。
2005年08月09日
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どうなるのかと少しは気になり、テレビの国会中継をチラチラ見ていた。私にはまったく予想がつかなかったが、もしも否決されて解散総選挙になったなら、小泉氏が「自民党をぶっつぶす!」と叫んだ公約通りになるのかなと思っていた。このことが日本にとって良い方向になればいいけれど・・。記録のために記事をコピーしておく。<郵政法案>参院本会議で否決、総選挙の可能性強まる 小泉純一郎首相が政権の命運をかけてきた郵政民営化関連6法案は、8日午後の参院本会議で採決が行われた結果、自民党内の造反によって17票差で否決された。「法案の否決は内閣不信任とみなす」と公言してきた小泉首相は、同日中に衆院の解散に踏み切る。公明党の神崎武法代表も採決前、解散に同意する意向を明らかにした。総選挙は今月30日公示、9月11日投票の日程が有力視されている。首相は「小泉構造改革の継続か否か」を最大の争点にしたい考えだが、自民党の分裂選挙は避けられず、政権交代の可能性をはらんだ選挙戦になるとみられる。 本会議は午後1時に開会し、賛成、反対討論に続いて、議員が木札を投じる方式の記名投票で採決が行われた。投票総数233票(欠席・棄権8票)で、賛成は108票、反対は125票だった。自民党執行部は反対派の切り崩しに全力を挙げたが、同党の114人のうち、倉田寛之前参院議長や中曽根弘文元文相、鴻池祥肇元特区担当相ら22人が反対に回り、野党を加えた反対票が自民、公明両党の賛成票を上回った。 採決に先立つ8日午前、公明党の草川昭三参院会長が自民党の片山虎之助参院幹事長らと会談し、反対派に配慮するため、本会議で法案を再修正するよう要請した。片山氏は武部勤幹事長や与謝野馨政調会長らと断続的に協議したが、「時間的に厳しい。与野党で合意できるかどうかも分からない」として断念した。 また自民党では、解散回避策として、参院本会議で法案を継続審議にする案も検討されたが、首相が「継続も否決と同じだ。可決か否決しかない」と採決を強く求めたため、見送られた。 自民党は参院採決の直後、役員会を開き、首相が党総裁として解散断行を表明する見通しだ。続いて首相は神崎代表と与党党首会談を行い、解散・総選挙への理解を求め、ただちに解散詔書を決定するための臨時閣議を招集するとみられる。参院での法案処理に伴う衆院の解散は前例がなく、異例の解散になる。 自民党は、衆院本会議で反対に回った37人を公認せず、代わりの新人候補を擁立する方針だ。造反組は新党を結成して選挙に臨むとみられ、自民党の分裂は必至。選挙後は、自民、民主両党を軸に、公明党や新党を巻き込んた政界再編絡みの展開が予想される。 郵政法案は、日本郵政公社を07年4月から持ち株会社の下で郵便局を保有する窓口会社、郵便事業会社、郵便貯金銀行、郵便保険会社に分社化する内容。小泉首相が「改革の本丸」と位置づけていた。【三岡昭博】(毎日新聞) - 8月8日14時0分更新
2005年08月08日
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また、この日がやってきた。原爆投下の時間が朝ということもあり、この日のこの時間は、必ずテレビで平和祈念式典を見ている。3日後の8月9日の長崎の原爆の日は、お昼近い時間とあって、その時間を気付かずに過ぎてしまうことが多い。今日も、朝祈念式典を見ていたが、今年も小泉首相の、下を向いて原稿を読み上げる姿に淋しい思いをしていた。ネットニュースで広島、60回目の鎮魂の祈りを読んだ。平和宣言で秋葉市長は、核保有国5か国とインド、パキスタン、北朝鮮の8か国を「核クラブ」と名指しし「世界の大多数の市民や国の声を無視し、人類を滅亡に導く危機に陥れている」と非難。成果なく決裂した5月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議の反省に立ち、世界中の都市が市民やNGOなどと協働して「新たな決意で核廃絶を目指して行動するための具体的指針を作る」ことを目標に掲げ、節目の年に原爆死没者慰霊碑の碑文を引用して「過ちは繰返さない」と改めて誓った。それに対して、小泉首相は「高齢化の進む被爆者の実情に配慮しながら、在外被爆者への支援も含め、援護施策の推進に努力していく。国際的な核軍縮・核不拡散の取り組みを推し進め、核兵器廃絶に全力で取り組む」とあいさつした。広島市の秋葉市長のもっともな批判と訴えに対して、真っ向から反論もできず、確かな主張もできない小泉首相の姿。本人もこの時ばかりは忸怩たる思いではないか。それが、あの感情のこもらぬうつむき加減の朗読に現われているような気がした。まあ、堂々と上を向いてあの挨拶をされたら、いかに温厚で忍耐強い広島市民や被爆者の方々も、怒りで小泉首相を取り囲むかもしれないから、あれは彼の良心の表れではなく、自己防衛本能のなせるわざかもしれない。・・・暑さのせいか、私も随分意地悪な見方をしているかも・・。でも、少なくとも被爆者やその関係者は、もっともっと国の生ぬるい態度を怒ってもいいと思う。許すことはとても大切なことと思うが、同じ過ちを繰り返さないためには、苦しい思いをした人たちの声が、それに気付かぬ人たちにしっかり届かなくてはならないのだから。
2005年08月06日
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不登校新聞社が発行している「Fonte」という新聞に載っていたニュースである。ネットでも読めるので、記録のためにコピーしておく。不当な暴力行為、プライバシー侵害、19歳男性「長田塾」を提訴子どもの不登校、ひきこもり、非行の問題を、親になり代わって解決すると宣伝し、名古屋市内で親と子どもの「メンタルケア」の事業をしている「長田塾」(有限会社塾教育学院)とそれを主宰する長田百合子氏に対し、19歳の男性が不当な暴力的扱いとプライバシーの権利を侵害されたとして慰謝料の損害賠償を求める訴えを7月22日名古屋地裁に提起した。【名古屋支局】 訴状によると、東北地方に住んでいた原告男性は、高校入学後すぐに不登校になり、その後自室にこもる状態になっていたが、01年8月(当時15歳)母親から依頼を受けた長田氏が若い屈強の男性補助者とNHKテレビの記者、カメラマンを伴って、原告男性の同意もなしに部屋に侵入し、恐怖に陥っている原告に長田氏の寮へ入所するよう迫り、そのようすを至近距離で撮影、録画させ、さらに補助者が缶コーヒーの缶を面前で握りつぶして腕力を誇示したうえ、「力ずくで連れて行くか、自分で歩いていくか」と脅迫して寮に入所することを同意させ連行した。原告はその後、二度寮から脱出を試みたが、連れ戻され、同年12月から約1カ月半、所持金がいっさいない状態で従業員に監視され、母親にもその所在を知らされず、アパートに一人軟禁された。不信を抱いた母親が弁護士に相談し、弁護士が長田氏側と交渉して原告をアパートから連れ出し、自宅に戻した。その間、NHKテレビが原告の部屋に長田氏らが侵入したときの修羅場の場面の録画をそのまま放映し、原告の実名と顔の映像を公表したため、原告は自宅に戻ってからも周囲の目が気になり、また、子育ての不安から惑わされたとはいえ、自分を寮に連行させた母への怒りや恨みで悩んだという。原告は現在アルバイトをしながら自活しており、他の子どもらの被害がくり返されたくないという思いで訴えることにした。多分、私はこのテレビ番組を見ていると思う。長田百合子氏が(親の依頼により)この家庭に入り、ひきこもり状態になっていた少年に対して暴言や脅しのような言動をしているのを見て、私は怒りと不快感でテレビを見続けることが苦痛になってしまったことを思い出す。いかに親の了解の上とは言え、これではこの少年のこれからが心配だと思った。その映像を見て以来、私は長田百合子氏の方法に対しては、まったく共感を抱けぬばかりか、このような方法を是とする考え方には、強い反発を覚えていた。だから今回の提訴のニュースを見て、「当然だろう」と思っている。おりしも、昨日のスーパーテレビ情報最前線で、「ひきこもりを救え!」というタイトルで、この「長田塾」が放送されたようだ。私はこの番組のことに気付いていなかったので見ていないが、(もし知っていても見なかったかも・・)また同じような内容だったのだろうか。ネットで検索したら、長田百合子HPがあった。彼女への先入観がそうさせるのか、読みながら反発を覚えることも多い。しかし、彼女の主張や実践の全てを批判するものでもない。ただ、私が見たあの放送での彼女の手法は、絶対に納得はできない。今後の成り行きを見守りたい。
2005年08月02日
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★震度5強 34人呼び出し21人応ぜず 災害対策住宅に住む意味なしいやはや、何とも・・、呆れ果てる無自覚ぶり。ご自分がどのような経緯でその格安の住宅に住んでいるかさえ忘れていたのではないか?昼のニュースを見ていたら、「抜き打ち訓練」の時にも同様の状態だったそうな。訓練の時に厳しく指導や処分をしていたら、このようなことにはならなかっただろう。つまりは、訓練自体も「やることになっているからやった」というものだったのだろう。はっきり言って、上から下まで緩んでいたということで、当然知事にだって責任があることだろう。厳しい処分は当然だと思うが、ぜひご自分にも厳しくしていただきたい。★また巨大断熱材片落下…次のシャトルは当分見合わせこちらの方も、打ち上げ前から何となく緩んでいるような感じがしていた。とにかく今は、無事に帰還することを祈るだけ。ところで、このシャトル計画、何のためにやっているのだろう。緩む程度に慣れてきているということであり、多少基準を緩めても安全だということなのであれば、サミットのような首脳会談を宇宙で実施することを考えて欲しいものだ。宇宙から地球を見ながら、我々人類にとって何が一番大切なことかを、各国の首脳達が共に考えたならば、互いの利益のために意地を張ったり無理を通したりするような態度も変化し、少しは建設的で世界にとって有意義なものになるのではないだろうか。
2005年07月31日
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2012年夏季オリンピック開催が決定し、歓喜するイギリスのブレア首相やロンドン市民の姿を見たばかりの昨日、衝撃的なニュースが世界を驚かせた。ロンドン同時テロ 33人死亡1000人負傷か サミットが標的(北海道新聞、2005/07/08 )昨日の時点では、バスと地下鉄の二箇所なのかと思っていたのだが、今朝になって新聞やテレビを見ると、四ヶ所での同時爆破テロだったようだ。記事では「欧州の聖戦アルカイダ秘密組織」を名乗るグループが「イラクとアフガニスタンでの虐殺への報復だ」と犯行を認める声明をウェブサイトに掲載した。と書かれているが、いくらサミットでロンドンの警備が手薄になっていたと言えども、これはテロリスト側から見たら「大成功、してやったり」ということになるのかもしれない。(もちろん、テロリストに共感しているわけでも応援しているわけでもない。念のため・・)このような行為には本当に怒りを覚えるし、何の罪もない人たちがこのような理不尽なことで亡くなったり傷ついたりするのは、やりきれない。それにしても、ブレア首相は「天国から地獄」を味わっているだろう。G8が同時テロで緊急声明 サミット、異常事態 昨夜のテレビで、この時の映像を見た。ブレア首相のすぐ後方に、アメリカのブッシュ大統領が立っている。この二人の表情を見ながら、これからどのようになるのか・・と不安感に襲われた。あのアメリカの同時多発テロから、ブッシュ大統領の「テロとの戦い」が始まった。テロとの戦いが、イラクの罪もない人たちにとってどのようなものであったのか・・。テロを正当化するつもりはサラサラないが、一般市民にとっては、テロとの戦いもテロも同じようなものだ。正義の戦いのためだから殺されてもいいと思う人がいたら、教えていただきたい。小泉首相は「ブレア首相の対応を支持し、いかなる協力も惜しまない」と言ったと新聞では報じているが、「いかなる協力も・・」とはどのような意味だろうか。イラクへの攻撃をすばやく支持した小泉氏の姿と重なり、またまた不安になる。ブッシュ氏への支持と協力の姿勢が、イラクへの自衛隊派遣となり、現在も「非戦闘地域」であるようなサマワでは、自衛隊は宿営地で身を寄せ合って固まっている。イラクの罪なき人々は、現在でもテロとの戦いのための多国籍軍の攻撃の巻き添えにあって死んでいる。これからどうなってゆくのだろう。
2005年07月08日
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<郵政法案>衆院本会議で可決 賛成233、反対228昨日からこのニュースを見聞きして、私は法案には直接関係ないことで色々と考えてしまった。私にはどうにもこの法案の是非については、よくわからない。だから、どうしても別の視点で考えてしまうのだろう。まず、このことで自民党の意見が大きく分かれたこと。これはどういうことだ?小泉首相は郵政民営化を公約にして自民党総裁となり首相となったわけで、たしかあの時には「自民党をぶっ潰す!」とまで言っていたような記憶がある。自民党の生き残りのために国民に人気があった小泉氏を総裁にしたことはわかってはいたが、結局は国民のことを考えていない政治屋の論理で動いていたという証明だろう。ということは、今回の造反というか、小泉氏への反旗は、本当の意味で郵政事業の未来のことを考えてのものか、非常に疑わしいと私は感じている。結局は、自分の票田を失いたくないということが一番の問題ではないか?(それは、自民党も民主党も似たようなものと思う)あるいは今後の政局の動きの中で、自分がどの立場に立つのが一番有利かという判断によるものかもしれない。それから、法案が可決された時の小泉氏の表情、ゲームに勝って喜んでいるような感じがした。この人の信念というのは、いったいどこにあるんだろうと思ってしまった。靖国神社へのこだわりといい、「とにかく郵政民営化するんだ」という理屈抜きのように感じるこだわりは、一度言ったことは意地でも引っ込めないというような、人間としての未熟さを感じる。いずれにせよ、このように小泉氏への反旗が明確になったのだから、政局の変動は避けがたいだろう。これが良い方向につながるといいのだけれど・・。
2005年07月06日
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学生無年金訴訟 4人全員の請求棄却 札幌地裁判決 憲法に違反せず (北海道新聞)昨日の7月4日、札幌地裁で上記の判決がされた。この原告の一人が知人なので、この裁判の結果には関心を持っていた。知人とは言っても、かつて仕事をしていたころに知り合った人なので、最近は年賀状や時々のメールでの近況報告程度の付き合いだ。彼のことは、以前にこの日記にも書いていて、フリーページのYさんのことに再掲している。 新聞やテレビで時々彼の姿を見て、少しでもこの問題が多くの人に知られ、制度の隙間に落ちて苦しんでいる人たちの救いになればと願っていた。それにしても裁判は時間がかかる。彼がこの問題に取り組み始めて、すでに10年は経過している。正式に仲間とともに提訴してからでも、五年半である。重い障害を持ち、無年金で生きていくことがどれほど大変なことか、ちょっと自分に置き換えて考えていただきたい。重度の障害を持ちながら生計を立てるだけの収入を得る職業につくことは、ほとんど無理というものである。そんな状況の中で、裁判に訴えるということがどれほど大変なことか、多少想像力のある人なら察しがつくだろう。しかし、裁判というものは無情なものである。また、日本が法治国家である限り、裁判は法律に則って判断されるべきものでもある。いくら〈無情〉であっても、やむを得ないこともあるだろうとは思う。だから、憲法判断で訴えていると知った時、私は「大丈夫かな?」と思ったことも確かだ。そして、近年の裁判がどうも「権力寄り」であるような感じがすることと、最近の判決が「合憲」であることから、嫌な予感はしていた。だから、今回の判決も意外ではない。それでもやっぱり、悔しい。それは、あまりにも「杓子定規の判断」と感じるからであろう。障害を持つ人たちの目線での、理解や共感を感じることが出来ないからだ。「仕方ないでしょう。不運でしたね」という冷淡に突き放したものを感じるからだ。それでも、全国各地での彼らの訴えによって、「特別障害給付金」という福祉的措置制度が出来た。これは、彼らの行動の成果ともいえるが、彼らはそれでは納得はしていない。その話を聞くと、彼らが「自分達だけの立場を主張しているのではなく」「在日外国人」「在外邦人」等の障害者と、在日外国人高齢者のことも考えていることを知った。痛みを知る人たちは、状況は違っても痛い思いをしている人たちのことを、他人事ではなく考えているのだ。裁判官というエリート集団には、弱い立場の人たちのことは、「他人事」なのだろうと感じる。無年金障害者の会北海道・無年金障害者をなくす会
2005年07月05日
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道警裏金、百条委6度目否決へ 道や与党「幕引きに」一連の道警裏金問題で、道議会の民主党・道民連合と共産党は三十日、地方自治法に基づく調査権限の強い百条委員会の設置決議案を、高橋文明議長に共同提出した。決議案の提出は通算六度目。第二回定例道議会の会期末である一日の本会議で採決するが、最大会派の自民党・道民会議と公明党の反対により否決される見通し。 決議案は昨年三月以来、過去五回提出されているが、いずれも自民党、公明党の反対で否決されている。 今回は監査委員による確認監査結果が出て、高橋はるみ知事が道の損害額の最終判断を下した後の節目の採決だけに、道や与党内には「最終的な幕引きにしたい」との空気が強まっている。 このほか民主党・道民連合は、道警の捜査用報償費など四費目以外についても道監査委員に特別監査を要求するよう高橋知事に求める決議案を、共産党は道警の芦刈勝治本部長の辞職勧告決議案を、それぞれ提出した。いずれも自民党、公明党が反対に回り否決される見通し。 自民党は道警裏金問題の再発防止と信頼回復のための改善策を求める決議案を提出した。〈北海道新聞 2005/07/01(金)〉私は、百条委員会が設置されたらどれほどの効果があるのかは、正直なところよくわからない。しかし、大変な覚悟と勇気で氏名を公表して内部告発をしたお二人の元道警幹部の人が「百条委員会ではさらに証言する」と言っているのに、それを拒否する理由がどうしても理解できない。普通の庶民感覚では、これは「臭い物に蓋」ではないのか。議決を前にした道議会各会派の意見は下記。監査超す結果出ぬ-自民 真相解明へ設置を-民主 簡単に終わらすな-共産 道警裏金道警裏金問題で、道議会野党の民主党・道民連合と共産党が三十日、六度目となる百条委員会の設置決議案を提出した。一日の採決を前に、各会派の考えを聞いた。 自民党・道民会議の加藤礼一幹事長 道監査委員が一年以上かけ、多くの捜査員から話を聞くなど可能な限りの手法を尽くして厳正な監査を行い、ようやく組織的な裏金づくりが明らかになった。この監査結果を重く受け止めたい。たとえ百条委をつくっても監査以上の結果は、もう出て来ないと考えている。 公明党議員団の佐藤英道幹事長 確認監査の結果と道議会の質疑を通して道警裏金問題は全容が明らかになったと考えており、百条委の設置には賛同できない。「使途不明金」とされているのは、懇親会や捜査協力者への謝礼に使われたが、領収書などの証拠が出せなかったもので、使途が不明なわけではない。 民主党・道民連合の沢岡信広幹事長 確認監査の結果が出た今もなお、三億九千万円の使途不明金がある。道民はまったく納得していない。道議会として、真相解明を求める道民の負託に応えるため、調査権限の強い百条委の設置が必要だ。反対に回る議員は、次の選挙で道民から判断を問われるだろう。 共産党道議団の花岡ユリ子幹事長 最大の問題は、裏金の中に道警幹部の私的流用があったかどうかという点だ。しかし確認監査には限界があり不明のまま。調査権限の強い百条委で私たちが徹底解明するしかない。道民の税金にかかわる問題を、そんなに簡単に納得して終結させていいはずがない。 フロンティアの井上真澄幹事長 フロンティアの井上真澄幹事長 疑念が残る部分は真相を明らかにしないと、本当の意味での道民の信頼回復は図れない。そのために道議会が果たさなければならない責任は大きい。まだ会派としての態度は決めていないが、それを基本にして、会期末の一日に向けて判断を決めたい。どう見ても、自民党や公明党が言っていることには納得できない。議員さんたち、まさか裏金で買収されたんじゃないでしょうね?それとも、警察に恨まれたら困ることでもあるのでしょうか?道警裏金問題については、北海道新聞の道警裏金問題が詳しい。上記の引用も、ここから。
2005年07月02日
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