どうやらこの1週間は全国的に「障害者週間」のようです。
こういう機会も生かして、「みんなですすめていく特別支援」を
やっていきたいなと思います。
勤務校の職員向けに、内閣府ホームページ「障害者施策の意識啓発」からの
抜粋を、参考資料をつくりました。
内閣府ホームページでは、なかなか参考になる情報がまとめられています。
(ちょっとかしこまっていて字が多いのであまり読む気がしないのが難点ですが(^^;))
その参考になる情報からさらに抜粋して、ご紹介します。
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(基本情報) 障害者基本法
(平成16年6月改正)
第7条 国民の間に広く 障害者の福祉についての関心と理解を深める
とともに、
障害者が社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に積極的に参加する意欲を高めるため、障害者週間を設ける。
2 障害者週間は、12月3日から12月9日までの1週間とする。
3 国及び地方公共団体は、障害者週間の趣旨にふさわしい事業を実施するよう努めなければならない。
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「障害者週間」については、学校への告知はあまりされてないような気がしますが、地方公共団体の広報紙などではふれられていました。(^^)
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以下出典: 内閣府ホームページ「障害者施策の意識啓発」より
http://www8.cao.go.jp/shougai/kou-kei/index-kk.html#sokusin
○「 障害について知ってほしいこと
」の主な内容
1) 障害は誰にも生じ得る身近なもの
障害は本人や家族の責任で生じるものではない。
2) 障害は多種多様で同じ障害でも一律ではない
中途の聴覚障害や視覚障害では手話や点字ができない者も多い。
3) 外見では分からない障害もある
聴覚障害、内部障害、精神障害、発達障害では、外見上障害があることが分からないため、誤解されやすい。
4) 不自由はあるが 周囲の理解や配慮があればできることが多い
障害のあることは「不自由」だが「不幸」ではない。
(以下 略)
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私としては、特に上の4番の「周囲の理解や配慮」について、
この機会に教師間や子どもたちのあいだでいろいろ話し合ってもらえればと思っています。
内閣府が昨年おこなった「障害当事者」からのアンケート結果より、
当事者が願っている「必要な配慮の例」
を挙げておきます。
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『「障害のある当事者からのメッセージ」の意見募集結果』で
当事者から多かった意見
(子どもにもわかりやすそうな部分を抜粋)
視覚障害
(205人)からのアンケート結果
・障害について
2位
「 エレベーターが止まった時に何階なのか分からない
」(86.3%)
・必要な配慮
3位
「 点字ブロック上に自転車を駐輪するなど歩行を妨げないで
」(90.2%)
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エレベーターで「3階です」とかわざわざ音声で知らせてくれるのには
ちゃんと意味があって、
あれを言ってもらえないと、いったい何階なのか全然わかりようがない、
知るすべがない人たちがいるということです。
そういうことは 自分が困る立場に立っていなければなかなか気づかないこと
なので、
そういったことを知ることはたいへん大切かと思います。
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知的障害
(49人)からのアンケート結果
・共通事項(特徴)
「 障害は本人や家族の責任で生じるものではない
」(73.5%)、
「 目が悪くなれば眼鏡をかけるように、
不自由さを補う道具や援助があればできることは多い
」(65.3%)
・障害の内容
1位
「 抽象的な概念が理解しにくい
」(81.6%)
2位
「 自分の意思を表現したり、質問したりすることが苦手
」(79.6%)
3位
「 理解したり判断することが苦手
」(77.6%)
4位
「 知的障害者は何もできない人ではなく、
的確なサポートがないためにできないでいるだけ
」(73.5%)
・必要な配慮
1位
「 分かりやすい言葉でゆっくり話して
」(79.6%)
3位
「 抽象的な概念ではなく、 絵
や 図
を使って 具体的に
分かりやすく説明して
」(71.4%)
発達障害
(255人)からのアンケート結果
・障害の内容
1位
「 全国に6.3%いると言われながら十分な理解と支援をなかなか受けられていないLD(学習障害)、ADHD(注意欠陥/多動性障害)、アスペルガー、高機能自閉症などの軽度発達障害者の存在
」(85.9%)
2位
「 外見では分かりにくいため「態度が悪い」「親の躾が悪い」などと批判されやすい
」(83.9%)
3位
「 人の表情態度や裏表が読み取れず、的確な状況判断ができない
」(73.7%)
4位
「 普通の人のようにやらなくてはと思いつつも、そうできないことに苦しんでいる
」(70.6%)
・必要な配慮
1位
「 教え方や学習の仕方をきめ細かくすることで克服できる部分が多い
」(81.6%)
2位
「 視覚的なサポート
があると理解しやすい
」(65.9%)
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こうやって、 どんなことで困っているのか、何をすればいいのかがわかれば、
周囲にできることはたくさんあるし、また「できること」を探すこともできる
と思います。
まずは知ることから。
このブログを読んで知っていただいて、ありがとうございました。
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